地方公共団体オープンデータ推進ガイドライン · オープンデータパッケージの提供 5、成功事例の収集 (オープンデータ 100)や政府cio
オープンデータのメリットと“大阪”での活用事例
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オープンデータのメリットと“大阪”での活用事例
大阪大学 産業科学研究所
古崎 晃司
大阪市役所オープンデータ勉強会2014年11月7日(金)
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 1
自己紹介
古崎(こざき)晃司 所属: 大阪大学産業科学研究所 准教授
専門: 情報科学(オントロジー工学)=“かしこい”コンピュータ(ソフトウェア)を作る
→学問にとどまらず,世の中で使われる技術を作りたい
大阪生まれ・大阪育ち(茨木・高槻),大阪在住(高槻)
オープンデータとの関わり LODチャレンジ実行委員会(2011~) 関西支部長
→Linked Open Dataを技術普及させたい
「LODチャレンジ2014」への応募作品を増やしたい
特に,地元「大阪(関西)」でのコミュニティを大きくしたい
2014/11/7 2
研究成果として公開中のソフト
大阪市役所オープンデータ勉強会
講演の概要
本講演のねらい オープンデータ活用のメリットを,“大阪”ゆかりの事例
を通して知って頂く
講演内容 オープンデータの概要(おさらい)
「オープンデータの定義」と「活用のメリット」
事例紹介①:昨年までの取り組み 「Linked Open Data(LOD)ハッカソンin関西」の成果
事例紹介②:大阪発の「役立つ」事例発掘に向けて 「PUSH 大阪」(Civic Hack Osaka2014の成果)
参考:オープンデータからLODへ 「Linked Open Data(LOD)」の技術概要
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 3
オープンデータ オープンデータの定義
誰でも自由に使える形で公開されているデータ(http://opendatahandbook.org/ja/what-is-open-data/ 参照)
2つの観点 ライセンス(cf.クリエイティブコモンズ)
使用目的を限定せず(例:商用も可),再配布,改変も可
「作成者のクレジットの表示」の義務付け程度の制限はOK→“まじめな人”(※)が,安心して使える
=より多くの人の利用が見込まれる(※悪いことをする人は,ライセンスを気にせず勝手に使う)
機械可読な形式 プログラムで処理しやすいフォーマットが望まれる
→“使いたい人”が,簡単に使える=低コストで多くのアプリ(活用事例)が作れる LOD(Linked Open Data)は,「オープンデータの5つの段階」で「5つ星」
と言われている公開方法(http://5stardata.info/ja/ 参照)2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 4
事例紹介①:昨年までの取り組みの経緯
2011- Linked Open Dataチャレンジ2011の開催
国内初の「オープンデータ活用に関するコンテスト」 古崎は実行委員として活動,大阪でもイベントを開催 鯖江市や横浜市が受賞
2012- Linked Open Dataチャレンジ2012の開催
鯖江市や横浜市が会津若松市などが受賞
2013- 日本各地で「インターナショナル・オープンデータデイ」(2月)が開催
関西での開催が無かったため,古崎は名古屋に参加… 大阪でも「オープンデータ(やLOD)の取り組み」を進めたいと,勉強会を開催
同じような考えのLinked Open Data Initiative(LODI)/ ATR Creativeの高橋さんと,「オープンデータ(LOD)のイベント」を大阪イノベーションハブ(OIH)で開催するように…
Linked Open Dataチャレンジ2013の開催 大阪市さんが,イベント+LODチャレンジ向けに「オープンデータ」を提供して下される!
2014- 大阪イノベーションハブ(OIH)が,オープンデータの先進国であるイギリスの
The Open Data Institute (ODI) のアジア初のCity Nodeに!(2/17) 大阪(関西)初の「インターナショナル・オープンデータデイ」 LODチャレンジ2013にて,大阪市が「LODチャレンジデー賞」を受賞
2014/11/7 5
一部の自治体が開始
大阪でも急展開
事例紹介①
大阪市役所オープンデータ勉強会
大阪イノベーションハブ(OIH)
大阪イノベーションハブ(OIH)大阪市のグローバルイノベーション支援拠点
The Open Data Institute (ODI)オープンデータを推進する国際機関(本部はイギリス)
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 6
http://www.innovation-osaka.jp/ja/ http://theodi.org/
ODIのCity Node(各地での推進拠点)へ
大阪で開催したイベントLinked Open Data ハッカソン関西
大阪イノベーションハブにて,3回のイベントを開催(2013年度)→大阪市が「イベント用にデータ提供」
第1回「提供されたデータのLOD化」(10/19)
第2回「アプリの開発」(12/6-7) → LODチャレンジへ応募
第3回「インターナショナル・オープンデータ・デイ」(2/11,22)として開催
これまでの資料・成果のまとめ http://lodosaka.jp/
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 7
大阪市からご提供いただいたデータ①:マップナビおおさか
2014/11/7 8
施設情報および防災関連情報
ファイル形式:CSVおよびKML 提供方法:USBメモリにて
大阪市役所オープンデータ勉強会
大阪市からご提供いただいたデータ②:統計情報
2014/11/7 9
統計情報(エクセルファイル:約2000件)
文章やグラフを描画したものは除く
提供方法:HPよりダウンロード
大阪市役所オープンデータ勉強会
第1-2回LODハッカソン関西in大阪の成果
成果名 LODチャレンジへの応募大阪市の施設情報・防災情報のLOD+検索 データセット部門:d030
申請手続きサポートツール-スマート申請- アイデア部門: i001
SPARQL Timeliner ~水都大阪の橋~SPARQL Timeliner ~鉄道開業年~SPARQL Timeliner ~ゆるきゃら~SPAQRLTimeliner用のクエリを生成するWebアプリ(SPARQL Mapper)
アプリケーション部門:a112
聖火リレー大阪版を作ってみました大阪都市景観×YouTube データセット部門:d040
大阪市から提供いただいた全データを地図上にマップして色分け
大阪市の統計情報一覧のLOD データセット部門:d037
大阪市の工業推移(統計データ)のLOD データセット部門:d014大阪市工業推移の可視化 ビジュアライゼーション部門:v003大阪市の統計情報の検索R言語を用いた大阪市の年齢別人口推移表の可視化-年代別・区別の男女比のモーショングラフ簡易SPARQLツール 基盤技術部門:b004簡易LOD検索サイト作成ツール 基盤技術部門:b005ゲノム情報の可視化!2014/11/7 10大阪市役所オープンデータ勉強会
青字が「大阪のデータ」を使った成果
大阪市の施設情報・防災情報のLOD+簡易検索システム
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 11
大阪市の施設(9,238件)・防災設備(4,694件),標高(18,780地点)の情報のLODです.約3万地点の緯度・経度情報がLOD化され,検索用API(SPAQRLエンドポイント)・簡易検索システムと共に公開.
SPARQL(RDF用検索言語)を使わずに,簡単なキーワードによる検索が可能
http://lodosaka.hozo.jp/OsakaCityMapLOD.htm
LODチャレンジ2013「チャレンジデー賞」を受賞!
他のアプリを開発するときに,直接,利用できる仕組み
大阪市の工業推移(統計データ)のLOD化+可視化
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 12
大阪市の統計データをLinkData.orgでLOD化し,
App.LinkData.orgで可視化アプリを開発
http://app.linkdata.org/app/app1s536i
LODチャレンジ2013「アプリクリエータ賞」を受賞!
他のデータについても同様の可視化が可能→後日のイベントで他のデータ(4~6事例)にも適用
大阪都市景観×YouTube大阪市の施設情報(緯度経度情報付き)から「都市景観資源」のカテゴリのデータセットを抜き出し、各スポットに関連のあるYouTube動画のURLを追加した「動画マッピング」作品
http://citydata.jp/大阪府/大阪市/大阪都市景観×YouTube/rdf1s1059i/osaka_landscape.html
2014/11/7 13大阪市役所オープンデータ勉強会
SPARQL Timeliner~水都大阪の橋~
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 14
大阪市HPの橋の情報をRDF化し, SPARQL Timelinerで可視化.
http://uedayou.net/osakabridge/
大阪市のオープンデータサイト開設
イベントで提供されたデータを「オープンデータ(CC-BY)」として公開(2014/1/17)
2014/11/7 15大阪市役所オープンデータ勉強会
International Open Data Day 2014 in Osaka-第3回Linked Open Dataハッカソン関西-
2/11 アイデアソン2/22 ハッカソン+データソン
ODI+他開催地とのハングアウト
大阪イノベーション 大賞「あってよかった安心ナビhttp://moyori.lodosaka.jp/大阪イノベーション 優秀賞近畿二府一県!?http://uedayou.net/2fu1ken/さくら景http://sakura.lodosaka.jp/
データソンの成果http://app.linkdata.org/app/app1s591i
2014/11/7 16大阪市役所オープンデータ勉強会
大阪イノベーション 大賞
「あってよかった安心ナビ
施設情報+標高情報により,洪水時の避難場所をナビゲーションhttp://moyori.lodosaka.jp/
これまでのイベントの成果「施設・防災情報のLOD+SPARQLエンドポイント(API)」を活用することで,1日のハッカソンで開発!
2014/11/7 17大阪市役所オープンデータ勉強会
近畿二府一県!?
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 18
http://uedayou.net/2fu1ken/
選択した府/県が「仮に合併したら,どうなるか?」 を可視化(人口/業種別従業員数の比率を可視化→他データへの拡張も可能)
事例紹介①昨年までの取り組みのまとめ 大阪市のオープンデータ活用への取組み
2013年半ばから,LODチャレンジへのデータ提供をきっかけにスタート(並行して,他の取組みも進められている)
2014年1月に,オープンデータを正式に公開
OIHがアジア初のODI City Nodeに!
オープンデータ公開の成果 短期間(10月からの半年,計5日間のイベントを中心)に,多くのアプリが開
発された
LODチャレンジ2013での受賞
→大阪にも「オープンデータ活用」の素地が十分ある! これからの課題
成果がイベント/コンテスト向けの一過性のものになりがち
実際に「使われる」,本当に「役に立つ」ものにつながるのか?
→他の地域での取組においても共通の課題2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 19
事例紹介②:大阪発の「役立つ」事例発掘に向けて
Civic Hack OSAKA 2014〜行政といっしょにまちの未来をHack!〜
→一般参加者として,個人的に参加8/24(日)アイデアソン,8/30(日)ハッカソン
※本イベントの様子は主催者(村岡さん)のブログをご覧下さい.http://bathtimefish.hatenablog.com/entry/2014/09/14/142901
イベントの特徴
• 技術者と行政職員がいっしょにチームを組み,同じ目線でアイデアソン・ハッカソンに取り組む
→40名中,15名以上(各チーム2,3名)が行政職員
2014/11/7 20
行政職員と技術者・市民の協業により,行政・市民が実際に「解決したい問題」に取り組む
大阪市役所オープンデータ勉強会
Civic Hack OSAKA 2014の成果1位:クイックエスケープ• 予め登録した協力者からの情報提供を集約する仕組みで,
効果的に災害時の情報を共有・提供するサービス
2位:段差ーズ• 車椅子やベビーカーでの通行が難しい「段差」を適切な迂
回路と共に登録・共有するサービス
3位:PUSH大阪• 大阪市が提供しているRSSを,ユーザの属性や嗜好に合わ
せて配信する
その他の作品• ゴミ出しカウントダウン
• まちビーコン
• 社会貢献マッチング
2014/11/7 21大阪市役所オープンデータ勉強会
PUSH 大阪解決したい問題1. 行政が発信する情報が,なかなか市民に届かない.
2. 新しい仕組みを導入する際に,行政職員の作業コストを増加させたくない.
→既存の情報・仕組みを,
うまく活用することで解決したい.
解決のアプローチ1. すべての情報を一律に提供するのではなく,利用者が
「関心のある/必要な」情報のみを(プッシュ)配信する
2. 既に多くの情報が配信されているRSS(ホームページの新着情報のデータ)を利用することで,作業コストを増やさずにサービスを実現
→「PUSH大阪」の開発
2014/11/7 22
市民が広報誌やHPを読まない
業務は増やしたくない
大阪市役所オープンデータ勉強会
大阪市のRSS(RDF Site Summary/Really Simple Syndication / Rich Site Summary)
2014/11/7 23
RSS=HPの新着情報のデータ大阪市ではカテゴリ毎に整理して配信(公開)されている※各区ごとにもRSSが配信されている
HP更新時に「CMS」で生成される=業務フローの一部
大阪市役所オープンデータ勉強会
「PUSH大阪」の仕組み
2014/11/7 24
iPhoneアプリ&
Webアプリとして公開
データ収集・公開は自動化(必要ならばメタデータの確認修正のみ行う)
大阪市役所オープンデータ勉強会
http://push.jp.net/
「PUSH大阪」の画面イメージ(iPhone版)①
2014/11/7
メイン画面
記事の閲覧
カテゴリで絞込
メタデータ(対象者)で絞込
記事の詳細
SNS等で共有
大阪市役所オープンデータ勉強会 25
「PUSH大阪」の画面イメージ(iPhone版)②
2014/11/7 26
取得情報の設定画面
大阪市役所オープンデータ勉強会
App Storeで公開中!(無料)サポートページ http://pushosaka.iwi‐web.com/
「PUSH大阪」の特徴
1. ユーザの属性(居住している区/男女/職業/関心)に応じた情報の配信=必要な情報のみ配信する• 情報の絞込も簡単に可能
• プッシュ配信機能も作成予定
2. 既に配信されているRSSを利用することでサービスが開始できる=余分な業務が増えない• 新しくデータを作成するコストが不要
• すぐにサービスを開始することができる
• 大阪市に限らず,RSSを配信している自治体であれば,すぐに同じサービスの提供が可能
→最低限,必要な設定は,RSSファイルを指定するだけ
3. 導入が進めば,ユーザのWeb閲覧履歴を活用した情報分析への応用が見込まれる=いろいろ役に立ちそう!
2014/11/7 27
「PUSH大阪」公開サイト http://push.jp.net/大阪市役所オープンデータ勉強会
「PUSH 大阪」に必要なデータ(参考)
id カテゴリ名 カテゴリの記号 RSSのURLcity 暮らし life http://www.city.osaka.lg.jp/shimin_top/rss/rss_700-0-0-0-0.xmlcity 子育て・教育・こども青少年活動 child http://www.city.osaka.lg.jp/shimin_top/rss/rss_705-0-0-0-0.xmlcity 健康・医療 health http://www.city.osaka.lg.jp/shimin_top/rss/rss_716-0-0-0-0.xmlcity 高齢者の方へ senior http://www.city.osaka.lg.jp/shimin_top/rss/rss_719-0-0-0-0.xmlcity 障がいのある方へ handicap http://www.city.osaka.lg.jp/shimin_top/rss/rss_720-0-0-0-0.xmlcity まちづくり、環境・緑化 town http://www.city.osaka.lg.jp/shimin_top/rss/rss_721-0-0-0-0.xmlcity しごと情報(雇用・労働) job http://www.city.osaka.lg.jp/shimin_top/rss/rss_722-0-0-0-0.xmlcity 大阪市市民の方へ other http://www.city.osaka.lg.jp/shimin_top/rss/rss.xmlcity 大阪市イベント・観光 event http://www.city.osaka.lg.jp/eventkanko_top/rss/rss.xmlcity 歴史 event http://www.city.osaka.lg.jp/eventkanko_top/rss/rss_714-0-0-0-0.xmlcity 楽しむ event http://www.city.osaka.lg.jp/eventkanko_top/rss/rss_715-0-0-0-0.xmlcity 文化 event http://www.city.osaka.lg.jp/eventkanko_top/rss/rss_875-0-0-0-0.xmlcity 施設情報 event http://www.city.osaka.lg.jp/eventkanko_top/rss/rss_877-0-0-0-0.xmlcity スポーツ・野外活動 event http://www.city.osaka.lg.jp/eventkanko_top/rss/rss_995-0-0-0-0.xmlcity 大阪市政 gov http://www.city.osaka.lg.jp/shisei_top/rss/rss.xmlcity 大阪市事業者の方へ biz http://www.city.osaka.lg.jp/jigyosha_top/rss/rss.xmlkita 講座・イベント情報 event http://www.city.osaka.lg.jp/kita/rss/rss_8-0-0-0-0.xmlkita ご意見・ご要望・ご提案等 other http://www.city.osaka.lg.jp/kita/rss/rss_9-0-0-0-0.xmlkita 区政情報 gov http://www.city.osaka.lg.jp/kita/rss/rss_11-0-0-0-0.xmlkita 健康・福祉 health http://www.city.osaka.lg.jp/kita/rss/rss_13-0-0-0-0.xmlkita まちづくり・みどころ gov http://www.city.osaka.lg.jp/kita/rss/rss_15-0-0-0-0.xmlkita えぇとこガイド event http://www.city.osaka.lg.jp/kita/rss/rss_16-0-0-0-0.xmlkita 広告募集について biz http://www.city.osaka.lg.jp/kita/rss/rss_20-0-0-0-0.xmlkita 区長改革マニフェスト gov http://www.city.osaka.lg.jp/kita/rss/rss_755-0-0-0-0.xmlkita 区取り組み方針 gov http://www.city.osaka.lg.jp/kita/rss/rss_756-0-0-0-0.xml
2014/11/7 28
※基本的にはRSSが公開されているURL一覧(+α)のだけあればOK!
… …
大阪市役所オープンデータ勉強会
事例紹介②:「PUSH大阪」のまとめ
“役立つ”/“使える”事例発掘に向けたポイント• 「解決が求められている課題」に取り組む=現場のニーズ
• 「すぐに使える」=既存データを“そのまま”利用
• 「次につながる」=他の地域への展開が容易/様々な用途への“拡張性”
今後の課題=RSSのオープンデータ化• RSS≠オープンデータ ※ライセンス指定がない
→“まじめ”に考えると,一般的なRSSの用途(=新着情報の配信)以外に使えない
• オープンデータ化のメリット
→様々な活用方法への展開が可能
→ニュースアプリなど別アプリに組み込むことで,より多くチャネルからの情報配信が可能に
2014/11/7 29大阪市役所オープンデータ勉強会
オープンデータからLinked Open Data(LOD)へ
Linked Data:Web上のデータを,つなぐ(linkする)ことで,新しい価値を生み出そうとする仕組み.Webの創始者Tim Berners-Lee氏が提唱
※ Linked Open Data(LOD):オープンな形で公開されたLinked Data→いわゆる「5つ星」と言われているオープンデータ
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会
http://linkeddata.org/
• 誰もが同じ方法で,「データをつなぐことができる仕組み」を提供している.• 技術的には,
-データ公開の共通フォーマット(URIによる名前付け,RDFによるグラフ表現-コンピュータが,データにアクセスする共通の仕組みが提供されている.
→Web上に公開された膨大なデータを統合した1つのデータベースとして利用できる.
30
既に公開・リンクされているLOD~LODクラウド~
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 31
Linking Open Data cloud diagram 2014, by Max Schmachtenberg, Christian Bizer, Anja Jentzschand Richard Cyganiak. http://lod-cloud.net/
1つの丸が個別に公開されたLOD(DB)を表す
2014/08/30時点
行政関係のデータ
公開したオープンデータが他のオープンデータと「つながる」ことで「新たな価値」が生まれる
データをつなぐ(=組み合わせる)ことによるLODの活用事例①
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会
http://www.ted.com/talks/tim_berners_lee_the_year_open_data_went_worldwide.html
白人/黒人の住む家と水道管の整備状況の相関を見える化→裁判で勝利へ
32
データをつなぐ(=組み合わせる)ことによるLODの活用事例②
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 33
メイド・イン「地元」 基本コンセプト
「地元愛」と「オープンデータ」を活⽤した地域活性化 「地域(地元)の状況を知る」ことで問題意識を⾼め,具体的な⾏動につなげる
成果(サービス)のイメージ 例)⾷品情報を⽤いたサービス⾃分の「地元情報」(現住所+地元)と「⾷事のメニュー」を⼊⼒
オープンデータを⽤いて「⾷材の産地」を分析
農産物の産地/シェア
メニュー/原材料
あなたの「30%は地元」で出来ています.
⼤阪30%
滋賀25%徳島10%
アメリカ40%…
分析結果の可視化
利⽤者
「地産地消」意識の⾼まり
〜「地域愛」と「オープンデータ」を活⽤した地域活性化〜
(メイド・イン「地元」開発チーム)
「ソウルフード」を選んで「地元率」を調べるWebサービスです.
選んだ料理の「材料」と「産地」のデータから,その料理に占める各食材の産地毎の比率(=地元率)を表示します.
「地元率」の計算
「地元」(都道府県)と「ソウルフード」を選択して,ボタンを押すと,「地元率」を計算し,結果を表示します.
選択した料理の「地元率」と合わせて,• 「元としたデータの詳細(材料の地元率)」
• その地域(「地元」)で「地元率が高い料理のランキング」
• 「地元率」を高めるための参考情報が提示されます.
http://mij.hozo.jp/メイド・イン「地元」
LODチャレンジ2013アイデア部⾨「最優秀賞」
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 34
まとめ
オープンデータ活用
“誰でも自由に使える”形で公開することで,様々な形で活用できる!
役立つ事例の発掘には,“現場のニーズ”が重要
工夫次第で,今あるデータを“そのまま”利用できる
単独ではあまり使えないと思っているデータも,他のデータと“つなげる(組み合わせる)”ことで,新しい価値が生まれる
せっかく,手間をかけて作ったデータなのだから,
オープンデータとして活用を!2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 35
次回のLODハッカソン関西
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 36
UDC2014とLODチャレンジ2014の共催イベントとして第4回LODハッカソン関西を実施[12/7(日)@OIH]
• LODチャレンジの応募作品,大阪市のオープンデータ等のLODを用いたアプリ開発を行うハッカソンです.
• プログラム未経験者でも簡単にアプリを開発できるツールも提供しますので,誰でも気楽にご参加頂けます.
12/7(日)11:00~19:00開催予定
開催年度\応募部門 データセット アイデアアプリケー
ションビジュアライゼーション
基盤技術
2013年度(321作品)2012年度(205作品)2011年度( 73作品)
1018721
675034
1224418
1824
13
Linked Open Data チャレンジJapan 2014
LODの普及を目的として開催しているコンテスト
LODチャレンジ2014の開催概要
応募期間 2014年10月1日-2015年1月18日
授賞式 2015年3月12日
これまでの応募状況
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 37
http://lod.sfc.keio.ac.jp/
ご静聴ありがとうございました
2014/11/7 大阪市役所オープンデータ勉強会 38
参考資料
LODチャレンジ http://lod.sfc.keio.ac.jp/ LODハッカソンin関西まとめ http://lodosaka.jp/ PUSH大阪 http://push.jp.net/→iPhoneアプリ版のサポートページ
http://pushosaka.iwi-web.com/