「香住のガニ」ブランド化企画委員会 シーフードショーでの関連 … ·...

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-1- 1 2017年2月23日 いのべ庵 佐野 鉦冶 「香住のガニ」ブランド化企画委員会 シーフードショーでの関連動向調査 ~香住ガニのブランド強化と六次化への取組に向けて~

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2017年2月23日             

いのべ庵

佐野 鉦冶

「香住のガニ」ブランド化企画委員会

シーフードショーでの関連動向調査~香住ガニのブランド強化と六次化への取組に向けて~

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取組み方針

調査目的

調査項目

調査対象

今後の取組み

・「香住のガニ」ブランド化企画委員会は、コアとなり水産加工業者の活性化の取組を 通してブランドの更なる強化を図り、但馬牛に続く地域ブランド創りを目指す。・そこで、水産業や水産加工業における最新の市場動向、業界動向、商品動向等を調査し、今後の活動に活かしていく

・事業者:シーフードショーへの出展事業者・調査対象:市場動向、業界・競合動向、商品動向、食品加工関連機器・調査方法:展示会場での出展品や出展社からのヒアリング・その他:特に東北の出展企業の動向確認

①第18回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」2016(2016年8月)②第14回「シーフードショー大阪」2017(2017年2月)

・調査実施:2016年8月18日、2017年2月22&23日・調査方法:下記2つの展示会        ①「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」2016(2016年8月):東京        ② 「シーフードショー大阪」2017(2017年2月):大阪・成果物:調査報告書

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Ⅰ.第18回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」                           2016

Ⅱ.第14回「シーフードショー大阪」2017

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第18回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」2016概要

l 開催日:2016年8月17日(水)~ 19日(金)l 出展企業・団体:817社(1,292小間)24ヶ国l 来場者数:32,731人(31,626)

l 名刺交換数:1社平均/153枚 最高/4,500枚l 商談数:1社平均/25件 最高/350件l 商談金額:1社平均/3,976千円 最高/5千万円

( ):第17回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」実績

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来場者の業種

会場レイアウト

今年のテーマは、「魚好き増えてきた」

隣の第4ホールで第11回「アグリフードEXPO東京2016」開催(8/18~19)

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ジャパンシーフードショーの出展ブースカテゴリ構成

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食材関連動向

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新食材①

商品名&企業名 概要 動向 イメージ

飛騨とらふぐのひれ餅【日本海洋資源開発㈱(岩手県)

・六次化支援、ワニ養殖事業・他の商品:焼売、押し寿司・飛騨トラフグ養殖を7年前に開始、4年前に出荷開始、今年から商品販売開始

“純米大吟醸粕漬け”【㈱林商店(下関市)】

・ウニ、カレイ、鯛、アジなど

熟成キャビア【ジャパンキャビア(株)(宮崎市)】

・国内唯一の本格キャビア養殖業者。長年苦労してきた。・引合に追いつかない状況。販売は、毎年2倍伸長。新工場建設(2トン)

2017年より輸出開始。需要過多

なまキャビア【㈱CAVIC(高松市)】

・内装業者が3年前に新事業化・引合い多いが供給量が少なく事業確立は未

需要過多

しゃけっとめんたい【㈱マリネット(福岡市)

・博多明太子と北海道秋鮭を特産品融合。2015年より事業開始・世界のカニを取り扱う輸入水産商社且つ加工メーカー。業務用のカニ専門

各地の特産品融合

まるごと対馬だし醤油の素【対馬醤油江口㈱(対馬市)】

・“あじ”“あなご”“しいたけ”に醤油を注ぐとオリジナルだし醤油。30分で完成。

瓶のあんさし【㈲玄洋社(下関市)】あんこう水揚げ日本一

・アンコウ応用商品:ワインに合うあんこう生ハム“瓶のあんさし”→塩辛昆布味等多様。(品揃えシリーズ化)

ワインの友

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新食材②、伝統食材

商品名&企業名 概要 動向 イメージ

ハタハタの応用商品【㈲三浦米太郎商店(秋田県にかほ市】

・台湾に今年から輸出開始・築地本願寺で鳥取のはたはたと対決している・秋田県は農業県なので、水産加工業者は孤軍奮闘。秋田県では唯一出店・ハタハタ応用商品開発力:ハタハタ寿司、はたはたおいる漬け、塩漬けはたはたの燻製他

はたはたのライバルは鳥取

ソフトシェルシュリンプ【広洋貿易(株)(東京築地)】

・揚げてカリッと殻ごと食べる。インドネシア輸入・ズワイガニ輸入量:1250㌧→1500㌧(6月~8月)

ズワイ輸入の増加

まるごとフィッシュ【雲川物産(株)木挽屋(松江市)】

・むかしながらの製法・高齢者向け。そのまま骨まで食べられる。あじ、のどぐろ、はたはた、いか

・こだわりの3本柱:厳選素材、手作り、無添加無農薬

伝統食材

新感覚蒲鉾【出塚水産(北海道)】

①カニ応用商品

・「かにボール」(カニ風味の天ぷらかまぼこ)、

・「かにマヨボール」(ずわいがにのフレークをマ

ヨネーズであえ、すり身で包み揚げ②特徴商品:“珍味シリーズ”ホタテフレークベース

③包装:和紙による個装

和紙での個装

蒲鉾和紙個別包装 (株)ヤマサコウショウ(石巻市) 和紙での個装

無添加蒲鉾 ㈲別所蒲鉾店

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ファストフィッシュの認定発表

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食材関連動向:まとめ

n 現状や課題の共通性 ・全国の水産加工業者は同乗な状況にいると考えられる、それは、これまで色々な業界で起きてきた  社会や市場の変化に対応する為、産業構造の変革が迫られていると云える。

n 課題克服には

 ・それぞれの知己の特性に合わせて試行錯誤を繰り返しながら、夫々の地にあったビジネスモデルと  それを継続的に発展させるための仕組み造りは必須と云える。 ・同時に、その変革の過程で地元関係者の巻込みが重要。

□現状の課題について ・東北の水産加工事業者に対する現状認識の状況は、香住地区と類似している。即ち、これまでの  水産加工物は加工度が低く、付加価値が低い。且、同質化競争なので低価格化。 ・加えて資材高騰しても、魚価や加工商品の価格決定権がないので反映できず、収益圧迫されてい  る状況。

□課題に対する対応について ・東北のターゲットを絞り込んで消費者ニーズに対応する高付加価値商品の開発。 ・そして、消費者との人的つながりを深める為に観光と連携し、相乗効果創出に努める。

□実現について 

 ・地元食材を活かして、多様な内外の機関や団体と連携し、新たな商品開発の仕組み構築に取組む。 ・しかもその仕組みを回すことにより、消費者ニーズに近づき、かつ継続的な市場開拓活動の結果と  して顧客や取引先とのネットワークが資産として残ることを目座す。 ・その結果、それら活動が正の循環として回る事。

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水産関連業の活性化に向けてた各種関連動向

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ブランド化①

商品名&企業名 概要 特筆(新動向等)

“更紗(淡水魚ブランド)【㈲和幸:岐阜市】

・トラウトサーモン:恵那山の水による養殖。

極上くぬぎ鱒【㈲ミレニアム 沼津市】

・富士の滑らかな水で養殖。くさみ無し。・一貫生産(養殖~加工~販売)

養殖スマ「伊予の媛貴海(ひめたかみ)【愛南漁業協同組合】

⦿ブランド基準:a.魚体 2.5kg以上、脂肪含有率25%以上、b.取扱:一本釣りで取り上げ、船上即殺・脱血処理、     高機能水による輸送、事務局で出荷管理、c.身質・食感・その他:全身トロ(背は中トロ、腹は 大トロ)、臭みの無い、きめ細やかな脂乗り、d.販売予定 H28年秋より出荷開始

西のとろあなご:対馬水産㈱ 対馬市

・とろける美味しさ3つの秘訣: ①対馬伝統の穴子かご漁、 ②厳選された最高級素材、西沖穴子のみを使用 ③門外不出の秘伝のタレで加工調理

完熟鰤【㈱TORAYA(宇和島】

淡路島の藻塩【㈱多田フィロソフィ 南あわじ市】

出雲干し【㈲渡邊水産(出雲市)】

・コンセプト:おいしくたのしく美しく・“出雲干しレシピ”として冊子発刊、あなご、さわら等

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ブランド化②:「五輝星」 

商品名&企業名 概要 特筆(新動向等)

鳥取松葉ガニ新ブランド「五輝星」(鳥取県漁業協同組合 2015年11/7)

・過去最高となる70万円で競り落とし。県内過去の最高額は20万円

 ⦿ブランド基準

 ・「目利き人」10人が甲羅の幅13・5センチ以上、 重さ1・2キロ以上など計5項目で選別。

 ・五輝星の文字等をデザインした特別タグを付け販  売。全体の1.5%未満。

  ※鳥取県で生産物に初めて商標登録したのが、

   鳥取産の天然岩牡蠣「夏輝(なつき)」。県全体   で力を入れており、ブランドをつくるためにも、鳥   取で採れる天然岩牡蠣のなかで、殻の長さが   13cm以上あり、また平形の岩牡蠣だけに「夏輝」   のブランド帯を付けることが許可。

 ※なめらかな食感と上品な甘みが織りなす秋のしらべ。大玉の早生甘カキ「輝太郎(きたろう)」。鳥取県の柿の主要品種「西条」「富有」「花御所」に先駆けて9月下旬から収穫でき、大玉(約300g)で糖度が約17%としっかりが特徴で、2010年3月に品種登録されたばかりの新品種

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ブランド化③:「どんちっち三魚」 取組み 概要 特筆(新動向等)

浜田の水産ブランド“どんちっち三魚”を2004年より全国発信

⦿ブランド基準

①どんちっちアジ  マツコ“ジューシー”

 <<特徴>>10%~20%を超える脂乗り(全国トップレベル)「アジの大トロ。

a.浜田市水産物ブランド化戦略会議に加盟した団体が、島根県西部沖で漁獲し浜田漁港で水揚げした高鮮度のもの

b.期間限定!4月~8月のアジが旬の時季に選別

c.ポータブル脂質測定器(全国初)を活用しての科学的データに裏打ちされた美味しさの証明

d.出荷証明書の発行+出荷証明サイト運営によるトレーサビリティ(流通経路の履歴)の取組み

②どんちっちノドグロ

 <<特徴>>最高は30%以上にもなる脂乗りでトロにも匹敵するといわれる別名「日本の赤い宝石」

a.島根県機船底曳網漁業連合会に所属の法人によるが浜田漁港で水揚げしたもの 並びに島根県機船底曳網漁業連合会に所属する法人が他港で水揚げ。浜田市場 を通過したもの

 b.期間限定!8月~1月のノドグロが旬の時季に選別c.ポータブル脂質測定器を活用(全国初)しての科学的データに裏打ちされた美 味しさの証明

d.出荷証明書の発行+出荷証明サイト運営によるトレーサビリティ(流通履歴)

③どんちっちカレイ

 <<特徴>>塩干品の生産量日本一!全国45%以上のシェア。特に子持ちササカレイ の一夜干しは上品で美味!!a.島根県機船底曳網漁業連合会に所属の法人が浜田漁港で水揚b.期間限定!8月~2月の旬の時季に選別c.ポータブル脂質測定器(全国初)を活用しての科学的データに裏打ちされた美味 しさの証明d.出荷証明書の発行+出荷証明サイト運営によるトレーサビリティ(流通経路の履歴)の取組み

・漁獲の激減による危機感から浜田魚協が浜田市水産物ブランド化戦略会議設立。

http://fujikizai.jp/2015/06/25/donchicchi_secret_story/

 

    

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地域活性化①

商品名&企業名 概要 特筆(市場動向等)

北海道漁連・かに売り上げは63億円

・共同事業だが、ウエブショップは無し

女川町

①㈱岡清:女川アヒージョ(スペイン料理)

②高政㈱:魚肉練り製品 The taste of kamaboko, a kind of fish cake, is determined by freshness of fish and the technique for making surimi.

③㈱ヤマホンベイフーズ:“戻り金華さば”の一夜干し、みりん干し

震災復興し、町の若者で構成する研究会メンバー8社で女川町として出展

「泉州プレミアム鮮魚」

・ “くぎ煮、泉州アナゴ、赤舌平目等”3漁協が「統一ルール」により規格を平準化

・日本海洋資源開発㈱がブランド化支援。東京に航空便で店着。

・背景に、泉州9市4町各地域のブランド・良いものを纏めた「泉州ブランド」有り

プランクトンが豊富で他地域に比較し鮮魚の脂の乗りが良い

「せとうちIRICO生活」

・20社共通で、純国産の海産物で製造できる製品がイリコのみからブランド立ち上げ

⦿ブランド基準:

 a.瀬戸内産イリコを使用すること、

 b.合成保存料及び合成着色料が無添加であること

 c.四国珍味商工協同組合で高い評価を得たもの

  ⇒本物だから味わえる“美味しさと安心”の証である認定マーク使用可

・商品は、イリコ煮、ちりめん山椒、アーモンド小魚、焙煎手裂いりこ、ベジリコ

四国珍味商工協同組合(愛媛県の加工業者20社が構成)

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地域活性化②

商品名&企業名 概要 特筆(市場動向等)

阿波フード 美食の宝 徳島産

「愛育フィッシュ」愛媛で育てた魚 独立出展事業者もあり

「豊後別府湾ちりめん」豊後別府湾ちりめん銘柄化推進協議会:医学的に健康、生鮮食料品

“高知屋のおさかな”

・鮮魚業者(12社)と加工業者(7社)が出展

・コンセプトや発信方法等は、企画会社からの提案を受け、県が決定・事業者纏まっての東京への発信は必須。・商標マーク入りのバッグも配布。当該展示会に合 わせたパンフレット作成・東京は3年前から、大阪は4年前から出展

高知県水産振興部合併・流通支援課

JF長崎漁連

・漁連のパンフレット作成、漁連の鮮魚&加工品のウエブショップ

・ブランディング活動は無し

・漁連グループ出展企業と単独出展企業あり

“ゴックンしまね”

島根県しまねブランド推進課 “しまねのうまいもん”

・シーフードショ­の出展企業9社は全て県が纏め、独自 出展は無し。H22年より出展

・第11回「アグリフードEXPO 東京 2016」にも30社出 展(個別ブース)。積極的。・コンセプト策定やブランディング活動は、県ブランド推進課が推進・ブランドのキー魚は、錦織の“どんちっちのどぐろ、どんちっちアジ、どんちっちカレイ

「島根のごっつお」を、水産加工物と農産加工品を 統一呼称として展示会等で発信。

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宮城県、東北女川

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高知県、愛媛県

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島根県、宮崎県

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ブランド化、地域活性化:まとめ

■ブランド化と地域活性化 ・地域団体商標登録を一つの手段として取り組んでいるが、一種類の業種に絞っての取り組みと複  数の魚種を後段的なコンセプトでブランド化を図るケースがある。後者は、地域活性化色が強いが、  強いリーダーシップが必要になる為、行政の関与が大となる。 ・香住ガニの場合は、事業体が主体なので、目指すは地域の活性化だが段階的な取組が現実的とな

  るもの。

□ブランド化について ・地域特産品をベースに地域団体商標を取得しブランド化取組みが多い。即ち、地方創生の一手段 ・品質基準についても、顧客や市場が分かるように明確に設定している。 ・各地でブランド化が進むことが行業関連市場の活性化につながることが期待される。 ・尚、鳥取と島根はブランド化の取り組みに対して統合的である点が特徴。

□地域活性化について ・ブランド化を手段として、地域横断的な取組が多い。個別の事業体での発信力には限界があるので  同業種や異業種の連携は望ましいこと。 ・地域活性化推進体制は、地域ごとに異なる。行政指導型では、島根県は自立型である反面、高知  県は外部コンサルを活用をするなどの違いがある。尚、前者では、展示会の個別出展は無しという

  ほど強い取組み。 ・最も多いのは、地域の協同組合主体による市場への発信を連携して行うパターン。 ・東北地方での組織的な活性化活動は、期待ほど多くない

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新業態・新動向関連

商品名&企業名 概要 動向 イメージ

八幡フーズ(京都府八幡市)

“串揚げ名人シリーズ”等。自社の外食店食材を、外食事業者向けに販売。

自社食材の外販化

(株)夢創造 “里山温泉トラフグ”温泉でトラフグ養殖 地域資源活用

おつまみ、珍味専門【(株)高島商事(神戸】

・わさび味の裂きイカシリーズ:高たんぱくで悌カロチン、和風を韓国、米国に輸出

・女性チームによる商品開発

輸出女性の商品開発

(株)食縁(和歌山県新宮市)

・「におわないブリ」近畿大学支援 2016年1月より発売開始

近大支援

木下水産物(株)(和歌山)

・“もちもちまぐろ”(←プレミアムブランドの生ハム:和歌山高専と共同開発

・エスニック等様々な料理に合う

高専と共同開発

(株)YSフーズ、山口水産(鹿児島市)

・高齢者向けさばやサンマ等(頭レス)の煮つけ のレトルト化、且つ少量化(1~2匹)

・健康志向。骨ごと食べられる骨丸ぶりを販売  2015年に真空パック機の導入。

ファストフード

牡蠣関連事業【クニヒロ(株)(尾道市

・生かきを始めとする生鮮魚介類の加工販売。・冷凍食品及びチルド食品の製造・販売、 

(419名売上102億円)

レトルトおせちギフト“ふぐちりせっと”、とらふぐ刺身、とらふぐアラ(カット済)

下関海産物卸市場:(株)林商店(下関市)

・ネットショップ:飲食店向け、一般消費者向け

・純米大吟醸酒粕漬け

・ウニ瓶詰め:昨年1万本販売

ネット販売1万本

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グローバル事業関連

商品名&企業名 概要 動向 イメージ

Northern Trading Co.,LTD:

・ロシア産の海産物をベース。寿司の具を4年前より輸入。

・日本の味(和食惣菜等)を、中国、欧米に輸出

・中国に高級食材として松葉ガニを輸出。但し、食べ方を知らない。

・日本食材三角貿易・松葉ガニ輸出。中国人は食べ方知らない

水産物の輸入販売【(株)True World Japan(東京)】

・北米やアジア、中東、欧州等各地に日本食品&食材を輸出、世界に広がる和食文化を支え。

・輸出は、寿司ネタ(ハマチ、マグロ)。調味料やドライは船便で

・輸入は、韓国産アワビ、サボテンヒラメ、YASAキャビア等世界の優れた食材を日本に・カニはインドネシアから輸入

・日本食材三角貿易

大連蓋世健康食品股有限公司:大連遠洋漁業国際貿易公司と伊藤忠路地(株)合弁

・コールドチェーン物流:大連中心に1000km範囲内

・食品の3区分:①冷凍海洋食品、②常温食品、③ドライ食品

大連にコールドチェーン

YD KOREA(韓国)

・カニ専門:Crab Paste、 Crab Meat、

       Crab Soy Sauce

・韓国は松葉ガニは良く食べる。生、チゲ鍋

松葉はよく食べる

ニッスイ 鮭鱒事業

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カニ事業関連

商品名&企業名 概要 動向 イメージ

㈱キタウロコ荒木商店(根室市)

カニに拘る事業。

㈱さんれいフーズ(米子市):238億円、273名。

・山陰両県で外食・中食・給食など6,800店を対象に 約26千アイテムを供給。・紅ずわい棒肉ポーション:うどん、そばの天ぷら、寿司ネタ・ロシア産のカニは、米国が人気なので流れ、日本国内への流通は少ない(1.4千㌧ 約4%)。韓国産(22千㌧)日本(15千㌧)

特産品で冷凍食品、水産加工品を全国へ

(株)マリネット(福岡)  ・タラバ、ズワイの輸入卸。カニしゃぶ雑炊セット (カニ専門。11名)

○㈱メイプルフーズ(東京都):カニに輸入商社。Phillips Foods, Inc.

・シャーマン、マッドクラブ、レッドロブスター

・ノコギリガザミの英名はマッドクラブ、マングローブクラブで、世界一食べられている渡り蟹?・応用商品は多様。Crab Meat、Crab Cakes、Seafood Skillets、seafood appetizers、Seafood Soups、Sauces & Spices。多

米国で7割消費

○日本ノヴェリカ(株)(神戸市):商品の開発から製造・販売までを一貫体制。

・ノコギリガザミ:最高級で美味な蟹の一種として世界的で需要が多いインドネシアで養殖、3450円/kg、

・カニ味噌&穴子のペースト:2950円/kg⇒みそバター鍋、→パスタ、ピザ、スープ、リゾット、オムレツ、春雨と和え、だし巻き、濡れ珍味に

カニ入れつみれ カネタ食品(株)(松江市)

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新業態・新動向関連、グローバル事業関連、カニ事業関連:まとめ

■水産関連事業者の成長可能性について ・日本だけでなく世界市場を見れば、大きく成長性は高いと云える。ポイントは、どの様にニーズに合わせて商品や事業モデルなどを変革していくことかであり、いろいろな事業者が取り組んでいる。

n カニ関連事業

 ・カニ関連事業の成長可能性も、海外旅行者の日本での和食の経験等による和食の普及により、期  待できると云える。 ・但し、食材の美味しさだけでなく、味あう喜びなどのソフト面の訴求が市場拡大には必要と思われる。

□新業態・新動向関連について ・持続的成長を図る為、いろいろな取組がなされている。 ・商品開発面では大学等教育機関との連携や女性チームの開発、事業拡大面では自社店舗の食材  の外販化、ネット販売等であるが、基本は自社の持つ強みの展開。

□グローバル事業関連について ・特筆なのは、日本食材を海外で調達&調理し、欧米などの市場に販売しているという三角貿易が  散見される点。 ・海外事業者のビジネス開発の貪欲さが伺えるもの。即ち、今や世界の食文化となった和食市場は、  日本の事業者だけのものではなく世界の事業者の市場であるという、まさにオープン化である。

□カニ事業関連について ・世界のカニ市場の多様さ、及びカニの消費市場は、アジアだけでなく北米などもあることが確認でき  た。尚、特に韓国は同質市場。ビジネスの可能性は取組み方によっては大きいと云える。 ・それは、カニ専門で事業を行っている事業者は少なくないことからも云える。

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機械・技術関連動向

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鮮度維持装置①

商品名&企業名 概要 装置イメージ 備考

エアーブラスト凍結法(空気凍結):【デイブレイク(株)】

・氷の結晶:100~200μ・超低温の空気(-30度)を直接吹き付けて凍結させるので、蟹の鮮度と味の質をそのまま保つことができる。 ⇔ブライン(濃厚溶液)凍結とは、液体を使って凍結させる方法で、塩水(濃度28度)の中に蟹を入れた状態で漬け込んで凍結。味は塩辛いものになってしまう。

リキッドフリーズシステム(凍眠)【(株)TA西村 鳥羽市】

・:氷結晶:5μ・解凍時細胞破壊無しなのでドリップも出なく鮮度が蘇る。また解凍方法を選ばない

スラリーアイス製造装置【高知工大、㈱泉井鐵工所、NECファシリティーズ】

・氷結晶:0.1~0.5㍉・魚介類を凍結させない塩分濃度(1%の塩水)・高知県地場産業大賞を受賞。NECファシはビジネスコーディネート役、4百万円

NOVAフレッシュ【富士商工 岐阜市】:業界初の超生鮮化システム“大学発ベンチャー

・活魚の仮眠化誘導&覚醒化装置:2015年事業化開始。カニ実績有(水無活魚輸送)・温度、圧力、気相の3つで魚を仮眠化(ex空港)→輸送(水無)→覚醒化(ex空港)→活魚仮眠化時間。  カニ、クルマエビ→40時間、カレイ→12時間・市場動向:中国の金持ちには来日時に知った高級食材の入手ニーズ有り。カニの食 べ方を良く知らないが1.5万円でも購入。

エクストラチルド物流システム【MTP連形体 NIT㈱四日市、丸太水産(三重)】

・スラリー状の氷で魚を凍らないぎりぎりの温度(-1~-3℃)、・塩分濃度は魚と同じ(0.9%)なので干からびない。

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鮮度維持装置②

商品名&企業名 概要 装置イメージ 備考

スーパーアイスシステムハイフレッシュネス【高砂熱学工業 新宿区】

・0.05㍉のキメ細かい氷=シャーベット氷・業界初の過冷却完全制御:塩分濃度0%、氷含有率50%、20時間×1℃・一式9千万円(10T)=シャーベット製造装置5千万円+その他4千万円

ソルト・アイシング凍結技術【アイスマン㈱ 久留米】

・塩水濃度23%。氷は50%以上なので、魚の温度は-21度

氷温ジェルアイス【氷温協会 ㈱サンベール)

・スラリーアイス・氷0.1~0.5㍉細かい球状、温度は-1℃~-2℃。 

ウルトラファイバブル塩水処理器(エルド・システム)【丸福水産㈱ 北九州】

・低溶存酸素海水とナノバブルを取り入れた鮮度管理システム

プロトン凍結機【㈱菱豊フリーズシステムズ】

・均等磁束密度環境と電磁波発信環境、そして冷風をハイブリッドした画期的フリーザー。・凍結時の氷核生成にはたらきかけ、氷核を多数生成し、小さな氷結晶を作り、結果として細胞を壊さずドリップを少なくする。

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その他機器商品名&企業名 概要 特筆(市場動向等)

燻製製造機

(株)TA西村(鳥羽市):3人、27年度売上2億円

・伊勢まだい生ハム(冷燻):燻製加工後リキッドフリーズシステム(凍眠)で保存・百貨店ギフト、航空会社カタログ販売。生食に抵抗をもつ海外旅行者を意識。

海外観光客

電子スモーク装置(㈱北陽 京都市):only-one商品、350万円

・煙を-イオン化、食材を+にして浸透促進→10~15分で加工完了・ハタハタ等油の多い魚が向いている、野菜など

・市場動向:乾燥物は減少、生ハムタイプは増加

干物製造機

ふっくらソフト干物【魚常商店】

・これまでには給食用向け食品製造であったが、最終消費者への販売に取組み(2年前から)。

・B2B⇒B2Cへ・現在、ふるさと納税でも供給

冷風乾燥機【㈱クールドライマシナリー

・ヒートポンプ方式。15~30度(保冷5度)・「茨城の冬の天候=茨城の干し芋」2日間

遠赤・低温・乾燥濃縮名人【㈲サンテクノ 久我 新居浜市】

・15~20℃の低温・乾燥、濃縮。2~5時間で

ふっくらの一夜干し。

・天日干しよりおいしいことを長岡科学技術大学に

て分析評価

(株)内長(築地)

・個食化対応により食べきりサイズの加工食品。干

物、粕漬けもの、焼き魚

・冷風乾燥:干物は一年間美味しい。天日干しは

衛生面など問題

個食化対応

省力化

魚用品質状態判別装置:大和製衡(株)(明石市)

・魚の脂肪率の計測。人用の体脂肪計と同じ原理

うろこストレッチャー :東冷フーズ(秋田市)

ウインナーソーセージ高性能小型定量充填機

(株)大道産業 前橋市

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Ⅰ.第18回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」2016                     

Ⅱ.第14回「シーフードショー大阪」2017

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第14回「シーフードショー大阪」概要

l 開催日:2017年2月22日(水)~ 23日(木)l 出展企業・団体:251(230小間)(

参考

l 来場者数:15、360人(32,731 )l 商談数:(1社平均/25件 最高/350件)( ):第18回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」実績

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今回の開催特徴

72

2212

1 39 7

2 1 1

17

32

0

112 4 30

5

10

15

20

25

30

35

滋賀県

京都府

大阪府

兵庫県

奈良県

和歌山県

三重県

福井県

石川県

徳島県

香川県

愛媛県

高知県

鳥取県

島根県

岡山県

広島県

山口県

「シー フー ト ジ ョー大阪」2017出展社数1)西日本の出展企業数の特徴

・鳥取は、昨年夏の東京のシーフードショー(東京)には多数出展していたが今回はゼロ・高知県は断トツの32社。中でも水産加工機器や鮮度保持関連装置メーカーが7社出展しており、水産物が水産加工食品メーカーを育てそれが装置メーカを育てるという様な産業連関が生じており、結果的に産業集積地となっている。水産物を中心にする産業活性化の一つのモデルと云える。

2)「アグリフードEXPO大阪」の変遷・過去9回の出展事業者と来場者の推移は右図。前者は3倍、後者は5倍に拡大。・尚、公式来場者数はシーフードショーと同じなので、シーフードショーも同様に活況を呈してきていると云える

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ファーストフードに向けた動き

商品名&企業名 概要 動向 イメージ

元祖まるかじり“一本釣り姫かつおスティック” 【土佐食品㈱】

・4層プラスティックフィルムにより一本一本包装された焼上げたカツオ。おつまみ、おやつ等向・高知では他に3社ほど生産。・既に、海外輸出。但し、HACCPの厳しくないところ。尚、中国輸出は現在は輸出許可の無い企業はできない状況。

海外輸出中

片手で食べるプチ干物【三重県(有)山藤】

・生と焼きの2タイプで、焼くのも食べるのも簡単・漁獲可能な魚は全て天日干し。

骨まで食べられる醤油干し焼き【株)まちづくり小浜)】

・ハタハタのしょうゆ干し焼きを袋から出してそのまま骨ごと食べられるもの。福井大学生のアイデアで開発。・晩ご飯のおかずや酒の肴、子供や高齢者も・不精な大学生が考え易いものであるが、ニーズは強い。・他社事例として、姫路海洋牧場(蒲焼風ハモ)、山信水産(まるごと)

天日塩きびなごフィレ【㈲土佐佐賀産直出荷組合】

・初夏の子持ちきびなごを厳選し、一本づつ手でさばき天日塩に漬け込み3か月熟成。そしてオリーブオイルに漬け込み。・トッピングやパスタに。

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中食市場に向けた動き、その他の動向

商品名&企業名 概要 装置イメージ 備考

伝統惣菜を全国に販売【株式会社 金沢錦】

・金沢の郷土料理を惣菜かたろぐとして通販。・真空冷凍で60日

惣菜、つくだ煮の提供【(株)マルシメ21】

・地元のカツオやマグロを活用したファーストフード。業務用もあり

気仙沼から贅沢な贈り物【(有)遠藤商店】

ふかひれスープほかふかひれ関連商品

商品名&企業名 概要 動向 イメージ

(一社)ハラルジャパン協会

ハラルビジネスのマーケティング支援

■その他の動向

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ブランド化

商品名&企業名 概要 特筆(市場動向等)

よりいっそうおいしく YORIISO”【マルキ遠藤商店  宮城県】

・寄磯浜伝統の加工技術と地名に着目した新ブランドであり、「いつもの食卓に、よりいっそうおいしいひとときを」をコンセプトに、水産食品のイメージを一新する コンパクトな手みやげ感覚のかわいらしいデザインに仕上げている。武蔵野美大と共同プロジェクト。・美大の開発コンセプトは、水産食品のイメージを変える為に、ブランディング+ネーミング⁺パッケージデザインを統合的に創出。 同時に、商品群として発想。

めでたい屋の三和水産【三重県 尾鷲市】

・鯛一筋に拘り生活提案に基づいた商品開発

・お食い初めなど、家族の歳時にタイを全国販売。

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地域ブランド、地域活性化

商品名&企業名 概要 特筆(市場動向等)

高知家・高知県の水産商材全体のブランド・鮮魚が7事業者、加工品11事業者と最大

長崎俵物【長崎漁港水産加工団地協同組合】

・長崎県認定の基準合格品ブランド。但し、商材は、塩干物、ウニ加工品、みりん干し、漬物、冷凍食品(一夜干し等)、節製品、乾製品、練製品が殆どで、高次加工品が少し

千南プレミアム鮮魚【大阪・千南地域の漁業生産者】

基準の統一化を行い、生産出荷体制を構築、品質の安定化

泉だこ【JF大阪漁連】 平成22年に地域団体商標として登録

宇和海海水産構想推進協議会

・産学官民一体となり地域水産業の進行に取組み組織。・「宇和海ブランド」確立の取組む・平成24年の設立し現在は第三期目がスタート。・マリーンイノベーション、環境保全、人材育成の3部門を総合的に推進。

島根地区 しまねブランド推進課が主体となり出展

熊野市衛生管理型水産物さばき施設【熊野市】

・安全安心で高品質な魚を保証できる施設によって、魚価の工場を図りたいというもの

魚価低迷策として安心安全を訴求。しかし、安心安全の価値が顧客に伝わらない、また評価されない悩み保有

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カニ事業関連

商品名&企業名 概要 動向 イメージ

“香住ガニ”【マルカツ水産(株)】

“香住ガニ”で“甘みが強くみずみずしい”と訴求

鮮度の鬼【朝日共販株式会社】

・サハリン沖で漁獲したベニズワイを船上で解体、殻むき、盛り付けまで一気に仕上げるという鮮度にこだわった一貫体制。・ジューシーで繊細な美味しさを提供

紅ズワイの味に“ジューシーで繊細な美味しさ”

荒木商店(北海道)・かに専門店。流通業者が“カニの爪を探している”と問いかけられた。荒木商品の説明は“他社は供給量が課題となるが、弊社は対応可能”

紅ズワイ本来のうまみを残した製法【(株)ペスカリッチ】

・水を使わずに飽和蒸気で蒸しあげ。水で湯がいた際のうまみ成分が流れるのを防止

浜坂港 ・カニをアピール

カニやエビの殻から血液上昇抑制成分確認【日本水産(株)】

・特許「血液上昇の抑制組成物」・キチン、キトサンからオリゴ糖を作成

カニ殻の健康管理に対しての有効性

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第14回「シーフードショー大阪」2017 :まとめ①

□ファストフード、中食市場について・ファストフードについては、スナック的に手軽に味わえる食材開発が顕著であり、海外輸出も“スナック”市場に進出 また、米飯からパン食化への傾向にも対応し易くなるので、新感覚の食材として位置づけられるもの。・中食市場は、伝統食材のコンセプトを変革し対応することで市場対応は可能となる。

□ブランド化、地域ブランド&活性化について・東北の事業者が武蔵野美大とのコラボで新感覚の食材開発は注目すべき取組み。遠方からの出展社は注目必要。・地域ブランド&活性化は、昨年夏の東京でのシーフードショーの出展者とほぼ同様、

□カニ関連事業について・サハリン沖で採れた紅ズワイ(冷凍物)の味を“ジューシーで繊細“と訴求している朝日共販(株)は特筆。・日本水産(株)がカニ殻のキトサンで高血圧抑制効果を創出して特許取得も特筆事項。・□トレンドアラカルト ・商品コンセプトが明確であると訴求力だい ・魚価低迷にどこも困っており、その為の付加価値アップウに取組んでいる。しかし、お客様に届かないのでコストが吸  収できずに困っている。また、付加価値アップと云っているが安心安全の対策をとっただけでは、付加価値アップに  はならないことの認識の薄さが認められるもの。あくまで加工度アップで確保という発想が重要

□来場者の動向について  ・食材探し。“酒の頒布会に合うもの”、“パーティーなどの提供食材”など。歳時や催し物の際の食材探しの存在を確認。  逆に云えば、それらを市場と捉え、商品開発そして提案してくことは、顧客や販路開拓にとって重要

□新しい水産食品の開発。 ・東北の水産加工業者から提案されるものは、パッケージ、食の提案など新しい感性の物が散見される。パッケージデ  ザインの重要性を認識し外部のデザイナーを活用しているところが散見される。これらは震災以降、産業活性化と  いうことで新しい外部の知識や知恵を導入したことによって生じ、またそれらが東北地方に伝搬していき、イノベーショ  ンの連鎖がみられるもの。今後の東北水産業界の動きに注目。

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第14回「シーフードショー大阪」2017:まとめ②

■シーフードショーの東京と大阪について ・出展者はあまり変わらないが、来場者が大きく変わっている。即ち、流通や素材探しの事業者は、地元関西からが多いので、関西地区での顧客開拓や販路開拓には有効。但し、それらを狙った出展が必要。■新食材の開発について・新食材開発の基になる、強いニーズはファストフード、中食市場、加えてヘルシーとなる。但し、米食からパン食や外食の変化などに対応する為、従来の伝統的な食材から、川下展開やパッケージも含めた新感覚の商品が必要となる、それらを実現するには、大学生や若者の慣性などの活用が重要となる。■香住ガニのテストマーケティング・来場者のアンケートに対する協力は想定以上に得られた。本展示会を今後はマーケティングにより活用すべきと云える。

□出展者の動向について ・展示物は、魚(活魚、鮮魚、冷凍)、寿司ネタ、塩干物、缶詰など種々あるが、夫々の顧客が異なっているが、一様な悩みは魚価の低迷、魚離れなどネガティブなものが多い。それらを拡幅する為には、現在の顧客にニーズに合わせた食材の提供が必要なので、ここでニーズの変動に対応した商品開発が必須こそ市場拡大のカギと云える、手間が掛らない、個食化、中食化、高齢化、サービス業の人手不足、食の多様化など。 ・漁業者や水産加工業者は、良さが伝わらないので魚価の低迷を招いていると訴えているが、顧客に良さを伝えるまでの一貫した活動が不足している。 ・「アグリフードEXPO 大阪 2017」のセミナー「日本農業の競争力強化のために」で宮城大学の大泉教授は、儲ける農業をつくる為には大手流通とのビジネスをつくる事であり、彼ら流通のニーズに沿った農業が必要と云っていた。それは、水産加工事業者も同様であった、B2BやB2Cなど多様な顧客がいるが、それらのニーズやニーズの変化に対応した商品開発は必須といえる。 ・マルキ遠藤商店の“YORIISOプロジェクト”、“一本釣り姫かつおスティック”、“骨までまるごと食べられる”などは、新しい食の提案であり、夫々プロダクトイノベーションが認められる。 ・魚価が低迷、魚離などの問題に注目するよりも、プロダクト・プロセス・マインドイノベーションが求まれる水産関連業者と感じるもの。それは、昨年夏のシーフードショー(東京)でも感じたが、今回はより強く感じるもの。尚、その展示会では、干物など魚の美味しさを認識していた。□テストマーケティングについて ・今回、今年度プロジェクトの総括として開発商品へのランク付けを来場者に依頼。初日は無回答が多く失敗