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社会科 3 )エネルギー資源による世界とのつながり...19 社会科 1 カ...
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わたしたちの社会とエネルギー
社会科
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わたしたちの社会とエネルギー
社 会 科
( 3 )エネルギー資源による世界とのつながり エネルギー資源を輸入にたよっている日本は、世界のエネルギー動向の影響を受けやすい。そのため輸入相手国の多様化や国内外での自主資源開
発、主要資源国との関係強化など、安定した供給をするためにさまざまな努力をしている。
●中東地域の産油国と海上輸送
ペルシャ湾
ホルムズ海峡
マラッカ海峡
中東 日本
シンガポール
インドネシア
中東からのオイルロード
サウジアラビア
イラク イラン
オマーン
クウェート
アラブ首長国連邦カタール
:海上における要衝
:海賊行為発生地域
日本で使用される原油の8割は、1万2千km以上離れた中東から海上輸送されている。また、天然ガスはオーストラリアの他、東南アジアや中東から海上輸送されている。その過程で、政治・軍事情勢が不安定なホルムズ海峡や海賊行為が横行しているマラッカ海峡などの要
ようしょう
衝(チョークポイント)を通過しなければならない。
◆石油の輸入事情
原油(2013年)
ホルムズ依存度 81%マラッカ依存度 83%
天然ガス(2013年)
ホルムズ依存度 25%マラッカ依存度 34%
※マラッカ依存度はマラッカ海峡以西の輸出主要国の率の積み上げ。
(出所)財務省「貿易統計」、OECD「Country Risk Classification」等を基に作成
従来のエネルギー資源
●エネルギー資源の備蓄・在庫日数 石油はさまざまな用途で利用され、くらしや産業に欠かせないエネルギー資源である。また、LPガスは家庭用ガスとして広範囲の地域で使われている。そのため日本では、輸入できなくなってしまった場合に備えて、石油とLPガスの備蓄をおこなうようにしている。 一方、天然ガスは長期備蓄がむずかしいため、備蓄はおこなわれていない。
備蓄日数 備蓄量
石油国家備蓄 114日分 4,753万㎘民間備蓄 84日分 3,507万㎘合計 198日分 8,260万㎘
LPガス国家備蓄 29.5日分 89万トン民間備蓄 65.9日分 198万トン合計 95.4日分 287万トン
天然ガス 民間在庫 約13日分 -石炭 民間在庫 約33日分 -ウラン 民間在庫 約2年程度 -
※石油、LPガスは2014年12月末現在※天然ガス、石炭、ウランは電力会社の発電用在庫(2012年度平均在庫日数等)で計算、洋上在庫含まず※石油の備蓄量は製品換算
(出所)資源エネルギー庁調べ
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社会科
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わたしたちの社会とエネルギー
「資源ナショナリズム」とは、資源を持っている国が自分の国で資源を管理しようという動きのことである。 国家管理を強化し、生産や輸出の際に自国企業の利益拡大を図ったり、国内供給を優先したりする。そのため日本は、資源国との外交を積極的におこない、エネルギー資源の安定供給に努めている。
○日本と世界の主な国のエネルギー自給率 ・・・・・・・・・・P.12○日本のエネルギーの資源輸入先 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.12○世界のエネルギー消費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.16○エネルギー資源の可採埋蔵量と可採年数 ・・・・・・・・・・P.17
◎社会科: ・地 理…世界の諸地域 ・地 理…世界から見た日本の資源・エネルギー ・公 民…国際問題と日本(資源エネルギー問題、世界の中の日本)
◎その他の教科: ・理科3年…科学技術と人間(いろいろなエネルギー)
日本がエネルギーを安定して得るためには、どうすればよいかを考えてみよう。
関連するページ
考えてみよう
シェールガスやシェールオイルは、世界のエネルギー供給構造を大きく変化させる可能性があるため「シェール革命」とよばれるようになった。 「シェールガス」とは頁
けつ がん
岩(シェール)とよばれる堆積岩から採取される天然ガスである。2000年代になって効率よく採掘できる技術が確立し、急激に生産量が増えている。 また、「シェールオイル」は、シェールガスと同じように、頁岩に含まれる石油のことである。
近年、日本の近海に「メタンハイドレート」というエネルギー資源が大量に存在することがわかってきた。メタンハイドレートとは、メタンガスをふくんだ氷状の物質で、火をつけると燃えるため、「燃える氷」ともよばれている。メタンハイドレートは、海底面の下などに存在し、その資源量は天然ガスの可採埋蔵量の10倍ともいわれている。 エネルギー資源の多くを輸入にたよっている日本にとっては、メタンハイドレートを採取することができるようになれば、将来、エネルギー資源大国になることが可能かもしれない。
●資源ナショナリズム
●最新のBSR分布図 (2009年)
(出所)メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム
※BSR:Bottom Simulating Reflector (海底擬似反射面)。 海底下を地震探査した際に表れる 特殊な反射記録。メタンハイドレー トの存在を示し、メタンハイドレート の濃集帯を抽出するためのひとつの 指標となる。
BSR面積=約122,000㎢
BSR(詳細調査により海域の 一部に濃集帯が存在) 約5,000㎢BSR(濃集帯を示唆する特徴が 海域の一部に認められる) 約61,000㎢BSR(濃集帯を示唆する特徴が ない) 約20,000㎢BSR(調査データが少ない) 約36,000㎢
◆シェール革命
◆日本もエネルギー資源大国?
開発途中のエネルギー資源
●世界のシェールガス埋蔵量
(出所)EIA based on Advanced Resources Inc data,BP※単位は1兆㎥、各国の消費量換算で見積もり
埋蔵量推定埋蔵量推定なし世界200カ国のうち、埋蔵量トップの国々
カナダ
メキシコブラジル
11.0
アメリカ
アルゼンチン
24.4
6.4
21.9
19.3
リビア
アルジェリア
ポーランド
中国
オーストラリア
南アフリカ
6.5
5.3
13.7
36.1
11.2
8.2
燃焼するメタンハイドレート