「話すこと・聞くこと」、「書くこと」と関連づけた「読む...

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「話すこと・聞くこと」、「書くこと」と関連づけた「読むこと」の学習例 科目名 国語総合 単元名 小説読む「清兵衛と瓢箪 (全6間) <教: 清兵衛と瓢箪 (志賀直哉)> 単元の内容 「Aであった主人公がBにな物語」または 「Aしていた主人公がBす物語」と 単元の目標 いう作品の軸つかむ (読む能力) 文体や表現技法の特徴とえこと通してき手の思考たど (知識理 解) 誰の視点かの表現か踏まえ、表現の裏にあ複数の物語に気づき、作品世界 とえ (読む能力) 介して、話し合い活動やについて表現すことで、同年代の 他者との「読み」比較検討し、自己の読み深め (意欲関心態度、読む 能力) ○『清兵衛と瓢箪』の読解踏まえ、表現活動(意見文または随想)通して、能 指導案の 動的な読みす。 授業の概要 ○自分が深めたい、したいと考え選択すことに、意欲的な 取組が待でき。 ○表現活動す上で、何度も文に立ち返必要があので、的確で深い読みができ ○表現活動(随想または意見文)のとしては以下の例が考え。 成果と 子どもが夢中になということ―子どもの可能性について 子どもしい遊びとは何か―子どもと趣味について 父と子ども―世代間の対立について 芸術作品ができあがまで―芸術作品の価値について 趣味のこと―瓢箪いじと武士道におけ代背とのかかについて 父権と子ども―権威と小市民について 芸術志すということは「将見込みがない」のか? など ○表現活動(随想または意見文)へ進だときに生徒が戸惑ないためには、上記の うな意識付けことができうに、1~4限で筆者の主張読み取、生 徒に意見持たせなど、の十分な活用と指導者の補足説明が必要であ 単元の評価規準 関心意欲態度 ①登場人物の人間像や ①『清兵衛と瓢箪』の構成的確に読み取 ①常用漢字について、その音訓 心情読み味い、 ってい。 に慣、文脈に応じた適切な 構成や表現の特色 ②『清兵衛と瓢箪』の情や、登場人物の 使い方理解してい。 主体的にとえう 人物像や心理、そぞの場面の表現 ②語句の意味や用法、表記の仕 としてい。 に即して読み味ってい。 方理解し、語彙豊かに身 ②他の生徒との読みの ③『清兵衛と瓢箪』の描こうとしたことに に付けてい。 交流通して、自分 ついて、他の生徒との表現交流など手 ③効果的な表現の工夫について の読み深めうと がかに、自分の考え深めてい。 理解してい。 してい。

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「話すこと・聞くこと」、「書くこと」と関連づけた「読むこと」の学習例

1 科目名 国語総合

2 単元名 小説を読む「清兵衛と瓢箪 (全6時間) <教材: 清兵衛と瓢箪 (志賀直哉)>」 「 」

3 単元の内容

ア「Aであった主人公がBになる物語」または 「Aしていた主人公がBする物語」と、

単元の目標 いう作品の軸をつかむ (読む能力)。

イ 文体や表現技法の特徴をとらえることを通して書き手の思考をたどる (知識・理。

解)

ウ 誰の視点からの表現かを踏まえ、表現の裏にある複数の物語に気づき、作品世界を

とらえる (読む能力)。

エ ワークシートを介して、話し合い活動やテーマについて表現することで、同年代の

他者との「読み」を比較検討し、自己の読みを深める (意欲・関心・態度、読む。

能力)

○『清兵衛と瓢箪』の読解を踏まえ、表現活動(意見文または随想)を通して、より能

指導案の 動的な読みをする。

授業の概要 ○自分が深めたい、アプローチしたいと考えるテーマを選択することにより、意欲的な

取組が期待できる。

○表現活動をする上で、何度も本文に立ち返る必要があるので、的確で深い読みができ

る。

○表現活動(随想または意見文)のテーマとしては以下の例が考えられる。

成果と ・子どもが夢中になるということ―子どもの可能性について

アドバイス ・子どもらしい遊びとは何か―子どもと趣味について

・父と子ども―世代間の対立について

・芸術作品ができあがるまで―芸術作品の価値について

・趣味のこと―瓢箪いじりと武士道における時代背景とのかかわりについて

・父権と子ども―権威と小市民について

・芸術を志すということは「将来見込みがない」のか? など

○表現活動(随想または意見文)へ進んだときに生徒が戸惑わないためには、上記のよ

うなテーマを意識付けることができるように、1~4限で筆者の主張を読み取り、生

徒に意見を持たせるなど、ワークシートの十分な活用と指導者の補足説明が必要であ

る。

4 単元の評価規準

関心・意欲・態度 読 む 能 力 知 識 ・ 理 解

①登場人物の人間像や ①『清兵衛と瓢箪』の構成を的確に読み取 ①常用漢字について、その音訓

心情を読み味わい、 っている。 に慣れ、文脈に応じた適切な

構成や表現の特色を ②『清兵衛と瓢箪』の情景や、登場人物の 使い方を理解している。

主体的にとらえよう 人物像や心理を、それぞれの場面の表現 ②語句の意味や用法、表記の仕

としている。 に即して読み味わっている。 方を理解し、語彙を豊かに身

②他の生徒との読みの ③『清兵衛と瓢箪』の描こうとしたことに に付けている。

交流を通して、自分 ついて、他の生徒との表現交流などを手 ③効果的な表現の工夫について

の読みを深めようと がかりに、自分の考えを深めている。 理解している。

している。

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5 単元の学習指導

時間 各時間の目標 主な学習活動 各時間の具体的評価規準 評価方法

・小説『清兵衛 ・教師の範読を聞きながら 清 ア集中して黙読している。 ・行動の観察『

1 と瓢箪』を興 兵衛と瓢箪』を黙読する。 関① *机間指導【 】

( )味をもって読 ・場面の変化を観点に『清兵 イ場面の変化を観点に、6段 ア

み、全体の構 衛と瓢箪』を6段落に分け 落に分けることができる。 ・記述の点検

成を読み取る ワークシート1に記入する 読① ・発表の確認。 。 【 】

ワークシート・この小説についての難解語 ウ『清兵衛と瓢箪』の主人公 *

( )・読解後に作品 句や興味を持った表現、疑 の人物像を通して、描こう イ・ウ

理解を深める 問点などを記入する。 としている思考などについ

ための表現活 ・読解後に行う表現活動(随 て、自分なりの感想をもと

。 【 】動を行うこと 想または意見文など)を意 うとしている 関①

。を予告し、意 識して読解することを知る

識付けをする (「国語便覧」などを参照し。

ながら説明を聞く )。

・難解語句の読 ・ワークシート1から段落構 アこの作品のついての構成の ・記述の点検

2 みと意味を確 成やクラスメイトが興味を 意図や他者の考えを知る。 *机間指導

ワークシート認する。 持った表現、疑問点を確認 読③関② *【 】

( )し、読解のポイントをまと ア・イ・ウ

・前時の段落構 める。 ・発表の確認

( )成のまとめを ・難解語句の読みと意味を知 イ文中の語句の意味を理解 イ

ふまえ、読解 る。国語辞典による意味調 し 常用漢字の読みに慣れ ・行動の観察、 、

のポイントを べ、発表、ワークシート2 主なものは書ける。 *机間指導

押さえる。 への記入。 知①② ・発言の分析【 】

( )・第1・2段落を音読する。 ウ

・清兵衛の瓢箪 (指名読み)

への凝りよう ・この段落から、清兵衛の瓢 ウ第1・2段落の説明・描写

と場面の描写 箪への凝りようや場面の描 から、清兵衛の瓢箪への凝

を的確に読み 写に着目して要点をまとめ りようと場面の様子を指摘

。 【 】取る。 意見交換する。 できる 読②知③

・主人公清兵衛 ・第3・4段落を音読する。 ・記述の観察

3 の人物像、状 (指名読み) *机間指導

ワークシート況を的確に読 ・第2・3段落で、主人公清 ア第2・3段の説明・描写か *

み取る。 兵衛の人物像や瓢箪の趣味 ら、主人公の瓢箪の趣味を ・発表の確認

。 【 】 ( )・物語展開の裏 を説明した部分に着目し、 指摘できる 読②知③ ア・イ

、にある複数の 父や客との相違をまとめワ ・発表の分析

物語に気づき ークシート3に書き込む。 ・行動の観察、

作品世界をと ・第4段落における事件の推 イ第4段落から事件の推移を *質疑応答

( )らえる。 移を理解し、清兵衛と父の 抜きだし、比較対照するこ イ

関係が父母と教員の関係と とで、物語における段落構

重なるという構図に気づき 成の構図が指摘できる。

【 】ワークシート3にまとめ、 読②

意見交換する。

・清兵衛から取 ・第5・6段落を音読する。 ・発表の確認

4 り上げられ瓢 (指名読み) ・記述の点検

箪のその後の ・清兵衛から取り上げられた アエピソードを語る作者の意 *机間指導

ワークシートエピソードか 瓢箪のその後のエピソード 図を理解し 整理している *、 。

、 、 【 】 ( )ら、作者の意 から 作者の意図を理解し 読①③ ア・イ

図を探る。 意見交換した後、ワークシ ・行動の観察

ート4にまとめる。 ・記述の確認

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・最後の一文に ・最後の一文における 作者 イ読者の視点の変化、テーマ *机間指導「 」

「 」 ( )おける 作者 の表現の巧みさを味わい、 の存在などを理解してい ウ

。 【 】の表現の巧み そうしたラストによる、そ る 読①知③

さを味わう。 の後のイメージをつかむ。

・作者について ・ 国語便覧 「図説国語」な ウ他の生徒と読みの交流を積「 」

知り、主題を ど用いて作者について知り 極的に行おうとし、自分の、

探究する。 主題を探るために、周りの 読みを深めようとしてい

『 。 【 】・ 清兵衛と瓢 生徒と意見交換をする。 る 読②③

箪』で学んだ ・自分の取り組みたい(深め

ことを深める たい)テーマを見つける。

ために、テー (ワークシート4)

。マを設定する

・テーマの設定 ・ワークシート5を参考に各 ア意欲的に取り組んでいる。 ・記述の観察

5 と表現活動に 自、テーマの設定と表現活 関① *机間指導【 】

( )取り組む。 動に取り組む。 イテーマを、構成や表現に即 ア・イ

して読み取り、的確に表現

。 【 】している 読②

・表現の発表と ・代表生徒の表現活動の発表 ア他者の表現活動を鑑賞し批 ・行動の観察

6 批評。 と、相互評価をする。 評することで、作品に対す *机間指導

・ 清兵衛と瓢箪』の学習を振 理解が深まっている。 *発表『

り返る。 関②読② ・記述の点検【 】

*評価票

( )ア

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6 第5時の学習指導案

本時の位置 5時間目(全6時間)

本時の学習 ア 構成や表現を精察することで、テーマを読み取る (読む能力)。

目標 イ 表現のテーマを自ら設定することで、自分の考えを深める (関心・意欲・態度)。

学 習 内 容 学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 及 び 評 価

導 □本時の学習 ①本時の目標が、自分が深めたいテ ・表現活動に必要なもの(作文用紙など)

入 目標を確認 ーマについて表現することを通し を準備しておく。

5 する。 て、より能動的な読みをすること ・意見交流が必要な生徒には、席の移動な

分 であることを理解する。 どを配慮する。

・今までのワークシートから、複数のテー□それぞれが ②ワークシート5にしたがって、自

マを読み取るよう助言する。テーマにつ 分が取り組みたいテーマを設定す

いて表現す る。 目標ア、イに対する評価規準と評価方法

〔規準〕テーマを構成や表現に即して読ることを通

み取っている。して作品を

〔方法〕記述の観察(机間指導)深く読み取

〔状況Cの生徒への手だて〕る。

展 まず6段落構成の内容を読み取るよう

努めさせる。その上で場面・状況など

がわかる部分をワークシートから指摘

させる。

③設定したテーマについて、本文の 目標ア、イに対する評価規準と評価方法

〔規準〕本文をよく読み返し 『清兵衛と記述をふまえて意見文、または随 、

瓢箪』に描かれた内容をふまえた、わ想を書く。

かりやすい作品になっている。

〔方法〕記述の観察(机間指導)

〔状況Cの生徒への手だて〕

開 作品の構成を確認させる。教科書収録

の意見文や随想を読ませ、表現のポイ

ントをつかませる。

目標ア、イに対する評価規準と評価方法④できあがった作品を、2~3人で

読み、意見交流をする。 〔規準〕他の生徒との読みの交流を通し

、 。て 自分の読みを深めようとしている

〔方法〕行動の観察(机間指導)

〔状況Cの生徒への手だて〕

作品ができていない生徒については、

聞くことで、自らの構想の参考にさせ40

分 る。また少なくとも漠然とした構想だ

けは話させる。

ま □本時の学習 ⑥次回は代表者による発表と相互評 ・制作中の作品の確認をする。

と のまとめと 価であることを確認する。 ・できあがった作品は預かり、次時までに

め 次時の確認 添削し、より完成度の高いものを目指す

5 をする。 ように指示する。

分 ・取り組みの遅い生徒は、放課後呼んで、

援助する。

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志 賀 直 哉清 兵 衛 と 瓢 箪 ワ ー ク シ ー ト 1

年 組 番 氏 名

作 品 の 構 成 に つ い て ( 話 題 の 変 化 に 注 目 し て 小 タ イ ト ル を つ け る )1・ は じ め に

・・

・・

・・

・ お わ り に

本 文 中 か ら 調 べ た い 語 句 ( わ か ら な い 語 句 や 表 現 )2

本 文 中 で 印 象 に 残 っ た 箇 所 ( い い 表 現 、 考 え さ せ ら れ る 言 葉 、 場 面 や 展 開 な ど )3

本 文 中 で 、 よ く わ か ら な か っ た 箇 所 ( 文 、 考 え 方 な ど )4

こ の 文 章 の お も し ろ さ を 5 段 階 で 評 価 す る と 。5

5 お も し ろ い 4 3 2 1 つ ま ら な い

以 上 の 課 題 に ま じ め に 取 り 組 め た か ど う か 、 自 己 評 価 す る と 。6

5 ま じ め に や っ た 4 3 2 1 い い か げ ん

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志 賀 直 哉清 兵 衛 と 瓢 箪 ワ ー ク シ ー ト 2

年 組 番 氏 名

1 語 句 の 読 み と 意 味 を 理 解 し よ う 。

飲 み あ ま し た

流 石 ( )

荒 物 屋 ( )

厭 か ず ( )

古 瓢 ( )

奇 抜 ( )

か さ 張 る

全 体恐 縮 す る ( )

叱 言 ( )

た め つ 、 す が め つ

豪 家 ( )

2 こ の 小 説 の 場 面 を 理 解 し よ う … 根 拠 と な る 表 現 を 見 つ け て 、 正 確 に 把 握 し よ う 。

① 時 ( 時 代 )

② 場 所

③ 時 期 ( 季 節 )

④ 登 場 人 物

3 主 人 公 清 兵 衛 の 瓢 箪 へ の 凝 り よ う … エ ピ ソ ー ド を 抜 き 出 し 、 イ メ ー ジ を 膨 ら ま そ う 。

・・

・・

ま と め

4 以 上 の 課 題 に ま じ め に 取 り 組 め た か ど う か 、 自 己 評 価 す る 。

5 ま じ め に や っ た 4 3 2 1 い い か げ ん

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志 賀 直 哉清 兵 衛 と 瓢 箪 ワ ー ク シ ー ト 3

年 組 番 氏 名

1 清 兵 衛 と 父 ・ 客 の 瓢 箪 の 嗜 好 を 分 析 し よ う

清 兵 衛 父 や 客 ( )

値 段

製 作形

大 き さ

い わ れ

ま と め

2 瓢 箪 と の 出 会 い と 決 別 + 教 員 の 描 写

出 会 い 仕 舞 屋 の 格 子 先 に が あ っ た 。

清 兵 衛 は な っ た 。

学 校 へ も 持 っ て い き 、 授 業 中 に も 磨 い て い た 。 教 員 は こ の 土 地 の 人 間 が 瓢 箪 な ど に 興 味

を 持 つ こ と が 全 体 気 に く わ な か っ た 。

修 身 の 時 間 の 教 員 に 取 り 上 げ ら れ た 教 員 は

清 兵 衛 の 母 は 教 員 は 家 庭 訪 問 を し た 。

決 別 清 兵 衛 の 父 は 殴 り つ け 、 瓢 箪 を 全 て 玄 能 で た た き 割 教 員 は

っ た 。

ま と め

3 以 上 の 課 題 に ま じ め に 取 り 組 め た か ど う か 、 自 己 評 価 す る 。

5 ま じ め に や っ た 4 3 2 1 い い か げ ん

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志 賀 直 哉清 兵 衛 と 瓢 箪 ワ ー ク シ ー ト 4

年 組 番 氏 名

1 清 兵 衛 か ら 取 り 上 げ た 瓢 箪 の そ の 後 の エ ピ ソ ー ド を 描 い た 作 者 の 意 図 は ?

2 「 然 し 彼 の 父 は も う そ ろ そ ろ 彼 の 絵 を 描 く 事 に も 叱 言 を 言 い 出 し て 来 た 。 」 と い う ラ ス ト か

ら う け る 印 象 は ?

3 作 者 に つ い て

1 略 年 譜

2 主 な 作 品

3 思 想 ・ 作 家 と し て の 位 置

4 評 価

4 小 説 『 清 兵 衛 と 瓢 箪 』 の テ ー マ ( 主 題 ・ ○ ○ に つ い て ) は 何 だ ろ う ?

自 分 の 意 見

・・

・・

・・

友 人 の 意 見

・・

・・

・5 以 上 の 課 題 に ま じ め に 取 り 組 め た か ど う か 、 自 己 評 価 す る 。

5 ま じ め に や っ た 4 3 2 1 い い か げ ん

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志 賀 直 哉清 兵 衛 と 瓢 箪 ワ ー ク シ ー ト 5

年 組 番 氏 名

清 兵 衛 と 瓢 箪 』 を 学 ん で … 表 現 活 動『1 あ な た の 選 択 す る 活 動 随 想 意 見 文

2 選 択 し た

テ ー マ

3 構 想 メ モ

4 下 書 き

5 以 上 の 課 題 に ま じ め に 取 り 組 め た か ど う か 、 自 己 評 価 す る 。

5 ま じ め に や っ た 4 3 2 1 い い か げ ん

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評 価 票相 互 評 価 票 評 価 者

評 価 発 表 者 ( ) A B C D

( 番 号 )

感 想

評 価 票相 互 評 価 票 評 価 者

評 価 発 表 者 ( ) A B C D

( 番 号 )

感 想

評 価 票相 互 評 価 票 評 価 者

評 価 発 表 者 ( ) A B C D

( 番 号 )

感 想

評 価 票相 互 評 価 票 評 価 者

評 価 発 表 者 ( ) A B C D

( 番 号 )

感 想

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志 賀 直 哉清 兵 衛 と 瓢 箪 ワ ー ク シ ー ト 1 指 導 例

年 組 番 氏 名

作 品 の 構 成 に つ い て ( 話 題 の 変 化 に 注 目 し て 小 タ イ ト ル を つ け る )1・ 1 は じ め に

・ 2 清 兵 衛 の 瓢 箪 へ の 凝 り よ う

・ 3 清 兵 衛 の 瓢 箪 の 見 方 ( 父 と の 芸 術 論 )

・ 4 清 兵 衛 の 愛 し い 瓢 箪 と の 出 会 い と 別 れ ( 父 と の 対 立 )

・ 5 清 兵 衛 の 瓢 箪 の そ の 後 ( 芸 術 作 品 と は )

・ 6 お わ り に

・・

本 文 中 か ら 調 べ た い 語 句 ( わ か ら な い 語 句 や 表 現 )2

本 文 中 で 印 象 に 残 っ た 箇 所 ( い い 表 現 、 考 え さ せ ら れ る 言 葉 、 場 面 や 展 開 な ど )3

本 文 中 で 、 よ く わ か ら な か っ た 箇 所 ( 文 、 考 え 方 な ど )4

こ の 文 章 の お も し ろ さ を 5 段 階 で 評 価 す る と 。5

5 お も し ろ い 4 3 2 1 つ ま ら な い

以 上 の 課 題 に ま じ め に 取 り 組 め た か ど う か 、 自 己 評 価 す る と 。6

5 ま じ め に や っ た 4 3 2 1 い い か げ ん

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志 賀 直 哉清 兵 衛 と 瓢 箪 ワ ー ク シ ー ト 2 指 導 例

年 組 番 氏 名

1 語 句 の 読 み と 意 味 を 理 解 し よ う 。

飲 み 残 し た飲 み あ ま し た

流 石 ( さ す が ) 否 定 し き れ な い 様 子 何 と い っ て も

荒 物 屋 ( あ ら も の や ) 家 庭 の 雑 貨 類 ( ほ う き ・ ち り と り ・ ざ る ) を 売 る 店

厭 か ず ( あ け ず ) 飽 き も し な い で

古 瓢 ( こ ひ ょ う ) 古 い 瓢 箪 の こ と

奇 抜 ( き ば つ ) 思 い も よ ら な い ほ ど 、 風 変 わ り な 様 子 と っ ぴ

か さ 張 る か さ ( 容 積 ・ 体 積 ・ 分 量 ) が 大 き い 状 態 か さ が 増 す か さ む

全 体 ( 副 詞 ) も と も と い っ た い

恐 縮 す る ( き ょ う し ゅ く ) 恐 れ 入 る こ と

叱 言 ( こ ご と ) 注 意 を し た り 叱 っ た り す る 言 葉 ぶ つ ぶ つ 不 平 を 言 う こ と 、 ま た そ の 言 葉

た め つ 、 す が め つ あ っ ち こ っ ち か ら 、 よ く よ く 眺 め る 様 子

豪 家 ( ご う か ) 金 持 ち の 家 勢 力 の あ る 家

2 こ の 小 説 の 場 面 を 理 解 し よ う … 根 拠 と な る 表 現 を 見 つ け て 、 正 確 に 把 握 し よ う 。

① 時 ( 時 代 )

十 二 歳 で 小 学 校 ― 明 治 時 代 以 降 * 筆 者 の 尾 道 時 代 ( 大 正 元 ~ 三 年 頃 )

② 場 所商 業 地 の 船 着 き 場 市 で は あ る が 割 に 小 さ な 土 地 * 尾 道 に あ た る

③ 時 期 ( 季 節 )

炬 燵 ― 初 冬 ~ 冬

④ 登 場 人 物

清 兵 衛 ( 小 学 六 年 瓢 箪 好 き )

父 ( 大 工 職 人 気 質 )

客 ( 権 威 に 弱 い )

教 員 ( 他 所 か ら 来 て い る )

母 ( )

小 使 い ( 年 寄 り 賢 い 男 )

骨 董 屋 ( ポ ー カ ー フ ェ イ ス の 商 売 人 )

3 主 人 公 清 兵 衛 の 瓢 箪 へ の 凝 り よ う … エ ピ ソ ー ド を 抜 き 出 し 、 イ メ ー ジ を 膨 ら ま そ う 。

・ 彼 は そ の 口 を 切 る 事 も 種 を 出 す 事 も 独 り で 上 手 に や っ た 。 栓 も 自 分 で 作 っ た 。 ~

・ 或 日 彼 は 矢 張 り 瓢 箪 の 事 を 考 え 考 え 浜 通 り を 歩 い て 居 る と 、 不 図 、 目 に 入 っ た 物 が あ る 。 ~

・ 殆 ど 毎 日 そ れ ら を 見 歩 い て い る 清 兵 衛 に は 、 恐 ら く 総 て の 瓢 箪 は 眼 を 通 さ れ て い た ろ う 。

・ま と め

清 兵 衛 の 瓢 箪 へ の 凝 り よ う や 場 面 の 描 写 に 着 目 し て 要 点 を ま と め る

4 以 上 の 課 題 に ま じ め に 取 り 組 め た か ど う か 、 自 己 評 価 す る 。

5 ま じ め に や っ た 4 3 2 1 い い か げ ん

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志 賀 直 哉清 兵 衛 と 瓢 箪 ワ ー ク シ ー ト 3 指 導 例

年 組 番 氏 名

1 清 兵 衛 と 父 ・ 客 の 瓢 箪 の 嗜 好 を 分 析 し よ う

清 兵 衛 父 や 客 ( 世 間 一 般 の 意 見 )

値 段 三 、 四 銭 か ら 十 五 銭 位 ま で ( 値 段 = 価 値 が 高 い )

製 作 皮 付 き の 瓢 箪 か ら 総 て 自 分 で 製 作 ( 子 ど も の 瓢 い じ り に は 否 定 的 )

形 所 謂 瓢 箪 形 の 、 割 に 平 凡 な 恰 好 奇 抜 な 物

大 き さ ( 五 寸 ば か り ) え ら い 大 け え 瓢 大 分 長 い

い わ れ ( な し ) 馬 琴 の 瓢

ま と め ( こ こ で は 以 下 の よ う な テ ー マ を 導 く ま と め を し た い )

・ 子 ど も ら し い 遊 び と は 何 か ― 子 ど も と 趣 味 に つ い て

清 兵 衛 が 瓢 箪 に 熱 中 し 、 父 は 子 ど も の 瓢 い じ り に は 否 定 的 と い う 点

・ 父 と 子 ど も ― 世 代 間 の 対 立 に つ い て

同 様 に 清 兵 衛 が 瓢 箪 を 作 り 上 げ る こ と に 熱 中 し 、 瓢 箪 に 対 し て 一 家 言 の 持 ち 主 で あ り 、 そ れ を

父 が 一 喝 す る 場 面

・ 芸 術 作 品 が で き あ が る ま で ― 芸 術 作 品 の 価 値 に つ い て

清 兵 衛 は い わ ゆ る 瓢 箪 形 の 平 凡 な 物 を 磨 き 上 げ る こ と に 熱 中 し 、 金 銭 に 換 算 し て い な い こ と

父 や 客 は 標 準 型 で は な い 奇 抜 な も の を あ り が た が っ て い る こ と

父 や 客 が 褒 め 称 え る 瓢 箪 は 馬 琴 と い う 名 前 の つ く 由 来 に 権 威 を 感 じ て い る と い う こ と

2 瓢 箪 と の 出 会 い と 決 別 + 教 員 の 描 写

出 会 い 仕 舞 屋 の 格 子 先 に 震 い つ き た い 程 に が あ っ た 。

い い の

清 兵 衛 は そ の 瓢 が 離 せ な く な っ た 。

学 校 へ も 持 っ て い き 、 授 業 中 に も 磨 い て い た 。 教 員 は こ の 土 地 の 人 間 が 瓢 箪 な ど に 興 味

を 持 つ こ と が 全 体 気 に く わ な か っ た 。

修 身 の 時 間 の 教 員 に 取 り 上 げ ら れ た 教 員 は 武 士 道 を 云 う 事 の 好 き な 男

瓢 箪 で は 声 を 震 わ せ て 怒 っ た 。

清 兵 衛 の 母 は 泣 き 出 し 、 叱 言 を 云 っ た 。 教 員 は 家 庭 訪 問 を し た 。

決 別 清 兵 衛 の 父 は 殴 り つ け 、 瓢 箪 を 全 て 玄 能 で た た き 割 教 員 は 穢 れ た 物 で も あ る か の よ う に 、

っ た 。 年 寄 っ た 学 校 の 小 使 い に や っ た

ま と め ( こ こ で も 以 下 の よ う な テ ー マ を 導 く ま と め を し た い )

・ 趣 味 の こ と ― 瓢 箪 い じ り と 武 士 道 に お け る 時 代 背 景 と の か か わ り に つ い て

・ 父 権 と 子 ど も ― 権 威 と 小 市 民 に つ い て

・ 芸 術 を 志 す と い う こ と は 「 将 来 見 込 み が な い 」 の か ?

3 以 上 の 課 題 に ま じ め に 取 り 組 め た か ど う か 、 自 己 評 価 す る 。

5 ま じ め に や っ た 4 3 2 1 い い か げ ん

Page 14: 「話すこと・聞くこと」、「書くこと」と関連づけた「読む ......「話すこと・聞くこと」、「書くこと」と関連づけた「読むこと」の学習例

志 賀 直 哉清 兵 衛 と 瓢 箪 ワ ー ク シ ー ト 4 指 導 例年 組 番 氏 名

1 清 兵 衛 か ら 取 り 上 げ た 瓢 箪 の そ の 後 の エ ピ ソ ー ド を 描 い た 作 者 の 意 図 は ?

父 や 母 か ら 疎 ま れ 、 教 師 か ら は 穢 れ た 物 と し て 扱 わ れ た 清 兵 衛 の 瓢 箪 は 、 そ の 眼 力 と 仕 事 ぶ り か ら

芸 術 作 品 と し て の 高 い 付 加 価 値 を 持 っ て い た 。 一 方 、 わ ず か に 十 二 歳 の 子 ど も の 製 作 し た 瓢 箪 に 六 百

円 も の 大 金 を 費 や す 地 方 の 豪 家 に は 、 芸 術 の 価 値 を 見 誤 っ た 成 金 と し て 失 笑 を さ そ う 。

そ う し た 芸 術 作 品 を 見 抜 く ( 見 分 け る ) 目 は 、 権 威 主 義 に お も ね る こ と な い 習 練 や 、 そ の 子 ど も の

天 賦 の 才 能 で あ る と い う こ と を 読 者 に 、 そ し て 直 哉 の 父 へ も 伝 え る 。

2 「 然 し 彼 の 父 は も う そ ろ そ ろ 彼 の 絵 を 描 く 事 に も 叱 言 を 言 い 出 し て 来 た 。 」 と い う ラ ス ト か

ら う け る 印 象 は ?

子 ど も は 勉 強 と 家 の 手 伝 い と い う 、 き わ め て 単 純 な 発 想 の 中 で 、 そ れ 以 外 の 活 動 ( こ こ で は 絵 を 描

く こ と ) を 否 定 的 に と ら え て い る 。 こ こ か ら は 、 子 ど も の 伸 び よ う と す る 力 を 認 め る こ と が で き な い

、 ( ) 。大 人 自 分 の 枠 の 中 に 子 ど も を 生 活 を も 含 め て 総 て を 収 め て お き た い 大 人 の 思 考 が か い ま 見 え る

そ う し た 発 想 が 、 子 ど も の 可 能 性 の 芽 を 摘 み 、 親 と 子 ど も の 対 立 を 生 ん で い る と の メ ッ セ ー ジ 。

3 作 者 に つ い て

1 略 年 譜

2 主 な 作 品

3 思 想 ・ 作 家 と し て の 位 置

白 樺 派 … 反 自 然 主 義 、 人 道 主 義 的 な 傾 向 で 伝 統 芸 術 に 関 し て も 造 詣 が 深 い

4 評 価

簡 潔 な 文 体 と 的 確 な 描 写 で 独 自 の 文 学 を 確 立 。 短 編 小 説 の 名 手 = 「 小 説 の 神 様 」 と 呼 ば れ る

4 小 説 『 清 兵 衛 と 瓢 箪 』 の テ ー マ ( 主 題 ・ ○ ○ に つ い て ) は 何 だ ろ う ?

自 分 の 意 見

・・

・・

・・

友 人 の 意 見

・・

・・

・5 以 上 の 課 題 に ま じ め に 取 り 組 め た か ど う か 、 自 己 評 価 す る 。

5 ま じ め に や っ た 4 3 2 1 い い か げ ん