Leader`s camp 2020 play back(第6回/高津尚志氏)

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Transcript of Leader`s camp 2020 play back(第6回/高津尚志氏)

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「自分自身の生き方を追究し“はたらくを楽しむ”を実現する」ヒントを伝える無料セミナー

“未来を変える”プロジェクト  pow

ered  by  DODA

9月20日(金)に行われた、

第6回目の模様をお伝えします!

会場:コクヨ株式会社エコライブオフィス品川

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IMD 日本代表 

高津尚志氏

本日はコクヨ社にお邪魔したリーダーズキャンプ。

「よりクリエイティブで生産的な

エコオフィスの実験場」というこのスペース。

思い思いの席に座る参加者に、まずは弊社・長島がご挨拶。

さっそく、本日の講師のご登

場です…!

第6回目の講師は、

スイスに本部を構える世界トッ

プクラスのビジネススクールIM

Dの

日本代表を務める──

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  それでは、ワークショップの再現資料とともに、  PLAY  BACK  スタート!!!

講演タイトルは

「グローバル社会で自分を進化させる

“ハイブリッド・リーダーシップ”」。

その場で募った参加者の質問に回答し、

さらに質問を深化させ、皆がまた思考するという

高津氏ならではのディスカッションスタイルで

場は進行しました。

参加者は30名ほど。

ゆとりのある円形のイベントスペース

皆さんリラックスした様子です。

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IMD 日本代表 高津尚志氏

グローバル社会で自分を進化させる“ハイブリッド・リーダーシップ”

この形で書かれているコメントは内容をより深く理解していただくために運営スタッフが書き加えたものです。

高津氏講演スタート!

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今日は、みんなでディスカッションしましょう!

「実は今朝、背中をひねりまして──」高津氏の第一声に場内からは笑いが。場が和み

ました。「ずっと続けている加圧トレーニングでスクワット中

に体を痛め、立っているのが辛い」と高津氏。

「いつもは会場を動き回るのですが、今日は機敏に動け

ません…。でも、この災いを転じて福にしましょう!座って皆さんとじっくり語り合うスタイルでやります」

皆さんが今持っている課題感や悩み事を教えて下さい、その課題に答えたり、ディスカッションを重ねる、

そんな会にしたいと高津氏は語ります。

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IMD社では企業幹部向けのグローバルリーダー教育をしている。異色の業界に飛び込むなど変化の多い人生。その中でどう価値を出していくか。そのエッセンスをお伝えしたい。

高津氏のご紹介

■スイス・ローザンヌに本拠  世界的なビジネススクール・IMDの日本市場責任者

■1965年生まれ。高校時代にカナダ留学  早稲田大学卒業後、日本興業銀行へ

■フランスの経営大学院INSEADとESCPに学び、  興銀パリオフィスに勤務

■ボストン  コンサルティング  グループ、リクルートを経て、  2010年11月から現職

■リクルート時代、東京の桑沢デザイン研究所にてデザインを学ぶ

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各テーブルで自己紹介&問題意識をシェア

【1】今、抱いている危機感【2】セミナーに期待すること

よろしくお願いします!

それぞれがポストイットに

【1】【2】を記入したら──

自己紹介とともにチームでシェア

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ポストイットをホワイトボードに貼りだします

コンテンポラリー

であり続けること

インテリジェンス長島・佐々木がカテゴ

ライズ

高津氏自身が抱く危機

終わったチームから

ポストイットを貼り

整理を進める間、

「高津氏自身が抱く危機感」を

お話しいただくことに

その時代らしい価値を出すということです。

2013年に2013年らしい、2020年に2020年らしい

価値を出したい。年齢・経験を重ね自分の軸が固ま

るほどその時代とずれてしまう可能性がある。僕と同

世代の人たちで、昔の常識で生きてる人もいる。

例えば2020年の東京オリンピック。「日本には夢の力が必要だ」という宣伝がたくさんありましたが、あれ

しっくりきますか?と高津氏。「世界に夢を与えるのではなく、自分たちへの経済効

果や都合だけを考えている印象。あれも今の時代に合っているかと言われるとどうもズレを感じるんです」

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ホワイトボードの整理完了。4つのキーワードが浮上。

スキルアップKEYWORD1

・そろそろ中堅。

 アウトプットの質を上

げたい

・コミュニケーションス

キル

・部下育成

・どれだけ成長できてい

るか

・英語

グローバル化

KEYWORD2

・世界の中での日本の立ち位置

・今後の日本経済

・少子化の行く先

キャリアKEYWORD3

・30代で築くべきポジショ

・やりたい仕事の見つけ

・どこでも通用する人材と

・希望と現在のギャップ

未知・将来

KEYWORD4

・未知の分野でどう活躍できるか・自分の未来と親の未来

・将来のパラダイム変化

・ガラパゴス人材化

・職場がなくなります

【1】今抱いている危機感

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その中で、高津氏が目を留めたポストイットは──? 未知・将来

KEYWORD4

将来のパラダイム変化

「パラダイム変化」とはどういうことですか?これを書いた人は?

参加者A

今価値のあるものが今後価値を持たなくなる、例えばそういうことです。

私の前職は鉄鋼産業。10年前は供給有利だったが今は需要有利。

転職して、今はホットなビッグデータに関わっているが10年後どうなるのか──

他にも自分のビジネスについて危機感を覚える人はいますか?

参加者B

MRです。今業界のIT化が進み営業マンが不要になりつつあります。このスキルはどう生かせるのか──*MR=医薬品メーカーの医薬情報担当者。医師     などへ専門情報を伝え営業を行う

自動車業界でディーゼルエンジンに携わってます。が、電池や燃料電池いろいろある中でどれが今後主役になるか分からない参加者C

高津氏

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変化の時代、何をすべきか?未知・将来

KEYWORD4

将来のパラダイム変化僕の若手時代も同じことがありました。

金融のパラダイムシフト。入社すれば一生安泰と言われた銀行はいくつもつぶれ、証券化で

世界が変わった。銀行と共に沈んでいった人、新しい活路を見出した人。どちらもいました。

変化の時代の選択肢は2つあります。

沈む船を見捨てず立て直そうと頑張ること。これは成長のチャンスでもある。何も考えず漫然と過ごすのはダメだが、

需要がなくなる中で自分なりに考えもがく経験は他の場でもきっと活きる。

選択肢1

沈む船でもがく。

僕も金融からコンサルという畑違いの業界に入ったが過去の力(金融の知見)を発揮しつつ将来の力(コンサル)を貯めた。

ボスコンからリクルートに転職した時も同じ。コンサルの知識で周りに価値を提供しながら、クリエイティブのチャンスをもらっ

たり、コピーライター講座に通い未来の力を磨いた。

選択肢2

過去と未来の力をハイブリッド

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ハイブリッド思考のコツ

「ハイブリッドの考え方」を聞いてどう思う?

参加者D

自分も転職活動をしていたのでうなずける部分が多いです。

高津氏

高津氏

ピンと来ない顔をしてる人がいるみたいですが、じゃあ聞いてみましょう。高津氏

自分にはお客さんが

いるという人?

ほとんどの人の手が挙がりました

高津氏

手を挙げなかった人もいますね。聞いてみましょうか。

良かったです。もう一つ「ハイブリッド」を考える時の大切なポイントを言います。それは、「こういうスキルのハイブリッドをしたい」と自分中心

に考えるのではなく、「他の人が自分に求めていることは何か」という視点で考えること。

例えば、自分が意図しない仕事に就かざるを得ない可能性もあります。その時どう考えるべきか。こういう場合、「自分に何かを求めるお客さんとは

誰か」を認識することがとても大事です。

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ハイブリッド思考のコツ

自分にはお客さんがいないという人。それはどういうことですか?

参加者E

バックオフィス担当だからです。お客さんは強いて言えば自社の営業ですが、パートナーの感覚はあってもお客さんとは感じにくい。

自分はイベント設営の仕事をしています。イベントにはたくさんお客さんが来ますが、自社にお金を落とすわけではない。お客さん

という印象は薄いです。

高津氏

高津氏

だからどんどん僕は周りにプレゼンやロジカル研修をした。そうしているうちに徐々

に信頼されやりたいことを任されるようになる。高津氏

参加者F

なるほど、気持ちは分かります。でも「お客さん」を顧客と限定せず、「自分を買ってくれる人」と広く考えてみたらいかがでしょうか。

僕はボスコンからリクルートに転職してクリエイティブの仕事がしたかった。でも採用してくれたリクルートは、ロジックバリバリのコンサルスキルを期待する(笑)。そこ

でクリエイティブの仕事がしたいとごねる人は要らない。社会人の最低条件は自分を買ってくれるお客さんがい

ることですからね。

ハイブリッドキャリアのコツ

求められることをやる

やりたいことをやるための「未来の力」はすぐには身に付かない。だからまずは「自分のお客さん」を定義し、「お客さんが求める

こと」をやる。そのうちに未来の力が貯まり、やりたいことをやれる環境が整う。

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自分の再定義で「やりたいこと」を見つける

キャリアKEYWORD3

やりたい仕事

の見つけ方

「自分の再定義」ワークをやります

みなさんの課題の中にあった「やり

たい仕事の見つけ方」。これを考え

るにあたって、新しい視点が見つか

るワークをしましょう!

ワークシートの左側に、今の職業を、

右側に「自分の再定義」を記入。

「名詞でなく動詞」で書くのがポイント

!例えばあるシャンパンメーカー。「自分達はお酒を売っているのでは

ない。パーティーやお祝いの成功に貢献することが使命」と会社を再定義した。

結果、「冷えたシャンパンをパーティ

に持っていけるプラスチックケース」や「開くとチェスボードになるユニークなケース」などをお酒以外の事業領

域拡大につながった。

こんなふうに自分の仕事を再定義し

てみよう!

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「自分の再定義」をチームでシェア&全体ディスカッション。

【1】自分の再定義【2】それによってどんな仕事の   広がりが得られそうか

何か気付きが得られた人はいますか?

香料メーカーの営業をしています。仕事の再定義は「人々の生活に彩を与える」。感情を豊かにする香りで豊

かな暮らしをつくります。

チームメンバーのアイデアでは、「婚活パーティで香りを活用した男女のマッチング」「香りで記憶を呼びさます受験グッ

ズ」など。世界が広がるなと思いました!

高津氏

参加者G

仕事を再定義すると、アイデアの幅が広がる。  さらに企業は今どこもイノベーションを求める時代。仕事の再定義から新たな事業が生まれる可能性も大きいです。

「自分の再定義」の効能

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ポストイット「セミナーへの期待」も見てみましょう

リーダーシップ

KEYWORD1

・リーダーシップとは何

・マネジメントのコツ・ヒ

ント

・リーダーシップとフォロ

ワーシップの

 バランス

・リーダーシップの本質

今後の方向性

KEYWORD4

・将来のあるべき姿を見つける

・今後必要な思考

影響力KEYWORD3

・社会に埋もれず生き抜く

 術を知る

・影響を与えられる人にな

・発信する力を身につける

新しい視点・刺激

KEYWORD2

・新しい視野・視点を得る

・目線を上げて帰りたい

・いろいろ人の考え方を知りたい・様々な業界の同年代と触れ合う

【2】セミナーに期待すること

多くのコメントに共通していることがありますね。どれも「リーダーが持っている資質やスキル」です。ではもう1つワークをやりましょう!

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もう一度このシートを活用。

左側に「リーダー」と書き、右にその再

定義を書きます。

「リーダー」を再定義する。

チームでディスカッションし、「リーダー」の定義を1つにまとめます。

リーダー=「モーゼ」

進むべき道を示す人だから。

リーダー=

「組織のサポーター」

皆が動きやすいように

方向性を決断する人

リーダー=

「組織のパフォーマンス

を最大にする人」

いくつかのチームが発表。

高津氏

なるほど。でも、それってマネージャーでも言えません?

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リーダーとマネージャーの違い

リーダーとマネージャーの違いは何でしょう?

目指すべき価値やゴールを作り示すのがリーダー、マネジメントはその後の運用担当。

マネージャーは数字や最終的な結果を重視している印象。リーダーはそこに至るまでの雰囲気づくりや方向性を示してくれる人?

高津氏

高津氏

20~30代の若い皆さん。まだ、大きな組織でリーダーを担っている人は少ない。それが「示してくれる」という受動の言い方や

リーダーとマネージャーの混同に現れている気がします。

参加者H

参加者I

では聞きます。あなたは、リーダーですか?

「下からのリーダーシップ」を心がけています。前時代の成功体験ではなく、若い視点で組織を変えていきたい。

高津氏

参加者J

参加者K

営業チームで若手から議論発信をしたり、空気づくりのリーダーという自負があります。

なるほど。それはマネージャーの資質ではないのですか?

高津氏

参加者L

……そうかもしれません。

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リーダーの最低限の資質

リーダーの仕事は「夢を見る」こと。

今の時代で一番求められるのが「リーダーシップ」。僕たちの時代は所得倍増とか家と車を買うとか、明確

な幸せのビジョンがあった。でも今は共通のビジョンが無い。どんな人間になりたいか、どんな世界をつくりたい

か。ビジョンは自分でつくらなければならない。

・キング牧師「I  have  a  dream」奴隷の息子と奴隷主の娘が一緒に手を繋いでアラバマの夕日を見ているという憧憬

・ガンジー「自立したインド」

リーダーの仕事は「まだ見えていない景色を見て行動する力」。  成し遂げたい明確なビジョン

を描き、行動する中で共感者が現れ、周りがついていくという姿がリーダーシップの最低限の

要素。

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最後に。

2つの問いに答え続けるのが人生

僕は「日本は順風満帆」と全員が思っていた時代に就職した。でも順風満帆だった時期はごくわずか。

グローバル化によって環境や状況はいつどう変わるか分からないしコントロールできないことも多い。

コントロールできるのは、自分自身がどう楽しく生きたいかという思いやビジョンだけ。

私たちは2つの問いに答え続けねばいけない。

1つは「状況が激変する中で、周囲やお客さまにどう価値を出すか」という問い。もう1つは「自分自身どう在りたいか」という問い。

生きるというのは変化の中に居続けるということだから、これはもう人生の命題ですね。

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最後に、皆さんで写真撮影!

「私たちは夢を見れるリーダーだ!」という

ことで、

皆でリーダーサイン(指をL字に)をしてパ

チリ。

皆さん、ありがとうございました! 第7回

もぜひご参加ください。

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──さらに、有志で懇親会が

皆で乾杯!

高津氏を囲み話が弾みます!

お酒とフードも用意

今回場所をお借りした「コクヨ・エコライブオフィス」「働き方」の未来や先端のワークスペースを研究する同社ならではの素

敵な空間でした。ありがとうございます!

番外編