ワークプレイスのソリューションガイ ド · 2019-12-27 ·...

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20201 月版 未来のオフィス ワークプレイスのソリューションガイド

Transcript of ワークプレイスのソリューションガイ ド · 2019-12-27 ·...

2020年 1月版

未来のオフィスワークプレイスのソリューションガイド

未来のオフィスを創造するOFFICE OF THE FUTURE

これからのビジネスやオフィスを取り巻く環境は大きく変化します。

企業の生産性を高めるために、働き方はどのように変わるのか、そして、

どのようなソリューションを提供すべきか、HPは日々取り組んでいます。

WORKFORCE(働く人々)2020年には従業員の50%*1 がミレニアル世代*2 に。より高性能でスタイリッシュなデザインが求められる。

WORKPLACE(働く場所)カフェや自宅、フリーアドレスなど働く場所はますますオープンに。より高度な管理ツールとセキュリティが必要になる。

WORK STYLES(働き方)65%*3 の従業員が日に複数回、コラボレーションしている。より直感的で使いやすい機能が必要になる。

仕事の効率を上げるデバイス、カスタマイズできるワークスペース、

コラボレーションをサポートするミーティングスペース、よりスマートなオフィス、

社内でも社外でもシームレス*4 に働ける環境が見直されています。

変化する働き方を、HPはテクノロジーで支えます。

*1 PwCによる「Millennials at work: Reshaping the Workplace, 2011」*2 ミレニアル世代:1980年代から1990年代に生まれた世代。世代の年齢区分は出所により異なる場合があります*3 Dimensional Researchによる「Collaboration Trends and Technology, A Survey of Knowledge Workers, August 2015」*4 シームレス:継ぎ目のない状態のこと。それぞれが区切られることなく、ひとつながりになっているもの

2

CONTENTS

株式会社オカムラのラボオフィス「CO-Dō LABO」にて撮影しました

04 概要

05 HPの考える「未来のオフィス」の構成員

「未来のオフィス」を考えるための10の質問

06 「未来のオフィス」を実現するための成熟モデル

18 HP製品担当者が語る未来のオフィス

 18 ビジネス向けモニター & 周辺機器 22 ビジネス向けデスクトップPC 24 ビジネス向けノートPC 26 ビジネス向けプリンター & プリンティングソリューション

32 オカムラが考える未来のオフィス

07 ソリューション

ワークスペース 08 タスクスペース:受付 09 タスクスペース:コールセンター 10 選択可能なスペース:コミュニケーションを活性化する共有のワークブース 11 選択可能なスペース:静かに仕事ができる集中ブース 11 選択可能なスペース:タッチダウンデスク 12 選択可能なスペース:作業環境を充実させたフリーアドレス 13 専用スペース:固定席 13 専用スペース:在宅勤務

ミーティングスペース 16 予約不要のミーティングスペース:ハドルスペース 17 予約必要のミーティングスペース:ミーティングルーム

3

ROOMS MAPワークプレイス一覧

タスクスペース 選択可能なスペース 専用スペース 予約不要 予約必要

受付• 会社の第一印象• 円滑な来客対応

集中ブース• 完全な個室• 1人で集中する作業

固定席• 使用者が決まっている• 同じスペースを毎日使用

ハドルスペース• 予約管理が不要な、部分的/完全なフリースペース

• 突発的なミーティングや短時間でのコラボレーションスペース

ミーティングルーム• 予約管理が必要なスペース• 完全な個室• 社内あるいは遠隔会議にも利用

• 長期プロジェクトなど共同作業のためのコラボレーションスペース

タッチダウンデスク• 短時間での作業• 移動のしやすさを重視

コールセンター• 固定された端末• 限られた机上スペース• 引継ぎのしやすさに重点

在宅勤務• 自宅の中で仕事ができる環境

フリーアドレス• 使用者が決まっていない• 働き方に合わせたスペース

ワークスペース (P7-13) ミーティングスペース (P14-17)

70% 米国オフィスの約7割がオープンフロアを採用しているInternational Facility Management Association

従来のオフィス 未来のオフィス

社員がどこで、何をするか。オフィスはその変化に応じて変わり続ける

アジャイル型ワークスペースそれぞれの生産性を高めるために

ミーティングスペース(予約必要)予定されたミーティングや長期のプロジェクトのために

リラックススペースコミュニケーション、休憩、癒しのために

ミーティングスペース(予約不要)突発的なミーティングが必要になったときに

4

HPの考える「未来のオフィス」の構成員

「未来のオフィス」を考えるための10の質問

1. ミレニアル世代*1 が職場にもたらしたインパクトで印象的なものはありますか? また、類似のトレンドはありますか?

2. あなたの会社の「未来のオフィス」の構想や未来像はありますか?

3. 職場環境が充実する為に、IT、総務、人事はどの程度密接に連携していますか?

4. 顧客セグメンテーション(顧客区分)はありますか? その場合、あなたはそれぞれのニーズをどのように区分して対応していますか?

5. 従業員が持つ端末機器に関して方針はありますか? 職場にはBYOD*2 やCYOD*3 の制度がありますか?

6. オープンフロア*4 の計画はありますか? フリーアドレス*5 と固定席の割合はどのくらいですか? また、場所、地域、職種による違いはありますか?

7. あなたが参加するミーティングのうち、予定されていたものと突発的なものとどちらが多いでしょうか? 突発的なミーティングはどのような場所でおこないますか? ハドルスペース*6 はありますか? そのスペースにはどのような機材が設置されていますか?

8. 会議ツールはどのようなものを使っていますか? 会議室に設置されているもの、個人PCにインストールされているもの、割合はどの程度でしょうか? (例:Skype、Zoom、テレビ会議専用システム、会議室に設置されたディスプレイなど)

9. 進化する労働力や職場で直面している最大の課題は何ですか? 仕事はどのように変化していると思いますか?

10. モバイルワークやコラボレーションが進む中、あなたのセキュリティニーズはどのように変わりましたか?

用語解説*1 ミレニアル世代:1980年代から1990年代に生まれた世代。世代の年齢区分は出所により異なる場合があります*2 BYOD(Bring your own device):従業員が個人保有の携帯用機器を職場に持ち込み、それを業務に使用すること*3 CYOD(Choose Your Own Device):従業員が業務に使用してもよい携帯端末を何種類か選定し、それぞれ自分が使いたい機種を選んで利用すること*4 オープンフロア:壁や仕切りのない作りのフロア*5 フリーアドレス:オフィスにおいて固定席ではなく、自由に場所を選んで仕事をするスタイル*6 ハドルスペース:必要なときに短時間(10~30分程度)でおこなう会議スペース

自由裁量で動く従業員

アジャイル型ワークスペース

インタラクティブミーティングスペース

“スマート”なオフィス

より柔軟な働き方

• ミレニアル世代の価値観• 仕事とプライベートが 融合されている

• 生産性をより短い時間で 生み出す

• 臨機応変に対応できる オープンスペースがある

• 集中して作業できる 環境のサポートがある

• 臨場感ある技術や 革新的な方法を取り入れる

• チーム単位で使用• 多様な立場の人たちと 価値をだせる場がある

• コラボレーションを 促進できる環境がある

• 目的や状況に応じて 柔軟性がある

• 心と体の健康を維持し 快適性がある

• 優れたセキュリティがある (デバイス/ID)

• 在宅勤務やモバイルワークが できる制度がある

• 遠隔地からでも会議に 参加できる

• モバイルワークに適した 複数の就業場所がある

5

初期の準備段階で考慮すべき事項ソフトウェア• OSレベル Windows 10であれば従来のバージョンに比べてセキュリティ対策が大幅に向上。継続的に機能強化してくれる仕組みを持っている

• UC(ユニファイドコラボレーション)ソリューション SkypeやZoomなど音声、ビデオ、文字をベースとしたメディアによる統合されたコミュニケーションができる機能が必要

ハードウェア• ドッキングステーション 1本のケーブルを接続するだけで、複数の周辺機器を同時に接続。働く環境など状況にあわせたものを選択

• セキュリティ オフィスの外で働くことで増加する不正アクセスやサイバー攻撃に、ソフトウェア/ハードウェアの両面から対応できるセキュリティが必要

• 接続性 モバイル端末にLTE通信機能があれば高速での移動中やWi-Fi環境のない場所でも安定してインターネットに接続することができる(Wi-Fiにも対応)

「未来のオフィス」を実現するための成熟モデル適切なテクノロジーや制度を取り入れたオフィススペースづくり

「未来のオフィス」が組織全体の共通方針として実行される。

用意されているもの:

• CYODの制度

• ICT技術を取り入れたオフィススペース

• 各地のオフィスの大多数がオープンオフィスを擁している

• 計画された会議と急な会議のそれぞれに最適化されたコラボレーションのためのスペース

4. 統合「未来のオフィス」の方針が組織の価値観と一致。改革のためのボトムアップとトップダウンの仕組みが確立されている。

用意されているもの:

• IT、総務、人事の間で共通の基準が確立している

• オフィスのITソリューションが自動化、個性化し統合されている

• 従業員それぞれの活動に基づいたオフィススペース

• 働く時間や場所によらない柔軟な働き方の制度

• オフィススペースとICT技術がシームレスにつながる

5. 最適化

「未来のオフィス」を理解する努力が全社的におこなわれており、その戦略にはITや総務、人事が密に連携されている状態。

用意されているもの:

• 従業員の働き方に合わせて支給された端末

• モバイルワークができる制度

• コラボレーションのためのスペース

3. 進展

少なくともIT、総務、人事のうちの1部署において「未来のオフィス」の計画がない状態。短期的な視野に留まり、リスクを避ける傾向がある。

1. 初期「未来のオフィス」の計画は出始めているものの個人レベルであり、組織内に散らばってしまっている状態。

用意されているもの:

• 全部門に統一で支給される標準設備

• オープンオフィスのレイアウト計画

• モバイルワークや柔軟な働き方の計画

2. 連携不足

6

WORKSPACESワークスペースの概要

ワークスペースは 3種類に分類できます。

• タスクスペース 役割が決まっている席。または、シフトによって利用者が変わるスペース(タスクワーカーのためのスペース)

• 選択可能なスペース 先着順に利用できる、ワーカーが選択可能なスペース(ナレッジワーカー、モバイルワーカーのためのスペース)

• 専用スペース アドレス固定されたオフィスや在宅勤務

デバイス モニター ドック アクセサリ プリンター

タスクスペース

受付• HP EliteOne 1000

G2 All-in-One• HP Engage One

- -• USB 日本語版スタンダードスリム キーボード

• USB レーザーマウス-

コールセンター

• HP EliteDesk 800 G5 DM

• HP t630 Thin Client• HP EliteOne 800

G5 All-in-One

• HP EliteDisplay 24インチワイド IPSモニター E243i -

• HP Bluetooth トラベルマウス• USB 日本語版スタンダードスリム キーボード

• USB レーザーマウス• ダイレクトマウントブラケット

• HP LaserJet Enterprise Color M552dn

選択可能なスペース

コミュニケーションを 活性化する共有の ワークブース

• 、 HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

• HP EliteDisplay 27インチ 4Kモニター S270n -

• HP Bluetooth トラベルマウス• HP Sure Key ケーブルロック

-

静かに仕事ができる 集中ブース

• 、 HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

• HP Z38c Curved プロフェッショナル液晶モニター

• HP EliteDisplay 27インチ 4Kモニター S270n

-• HP 65W USB-C スリム

ACアダプター• HP Bluetooth トラベルマウス

-

タッチダウンデスク• 、

HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

• HP EliteDisplay 27インチ 4Kモニター S270n

• HP EliteDisplay 14インチ モバイルディスプレイ S14

• HP USB-C ドック G5 - • HP PageWide Enterprise Color Flow MFP 785zs

作業環境を充実させた フリーアドレス

• 、 HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

• HP EliteDisplay 27インチ 4Kモニター S270n • HP USB-C ドック G5 • HP Sure Key ケーブルロック • HP PageWide Enterprise

Color Flow MFP 785zs

専用スペース

固定席• 、

HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

• HP EliteDisplay 23インチワイド IPSモニター E233

• HP Thunderbolt 3 ドック 120W G2 • HP Bluetooth トラベルマウス • HP LaserJet Enterprise

Color M552dn

在宅勤務• 、

HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

• HP EliteDisplay 27インチ 4Kモニター S270n

• HP EliteDisplay 14インチ モバイルディスプレイ S14

• HP Thunderbolt 3 ドック 120W G2

• HP Thunderbolt 3 ドック オーディオ付き

• HP Bluetooth トラベルマウス -

  

7

スペース側で提供するもの(有人型受付の場合) スペース側で提供するもの(無人型受付の場合)

TASK

受付 タスクスペース:受付

タスクスペース:役割が決まっている席。または、シフトによって利用者が変わるスペース(タスクワーカーのためのスペース)

デバイス

HP EliteOne 1000 G2 All-in-One 34インチモデル

HP Directplus専用モデル

デバイス

HP Engage One

Image by okamura

USB 日本語版スタンダードスリムキーボード

製品番号:N3R87AA#ABJ

アクセサリ

USB レーザーマウス

製品番号:QY778AA

アクセサリ

利用シーン来訪されたお客さまから見た会社の第一印象を決める重要なスペース

考慮すべきこと• 円滑な受付業務がおこなえることとスタイリッシュなデザインを焦点に検討• PC本体とモニターの電源ケーブルが一本化されているオールインワンデスクトップであれば、限られた受付スペースへの配置やオフィス内のレイアウト変更などにも柔軟に対応

• デバイス(有人型受付):PC本体とモニターの電源ケーブルが一本化されているオールインワンデスクトップであれば、限られた受付スペースへの配置やオフィス内のレイアウト変更などにも柔軟に対応

• デバイス(無人型受付):オールインワンのリテールソリューションであれば、各種周辺機器と共にさまざまなスタイルの設置が可能。無人受付など自動応答ができる対話型デジタルサイネージにも対応

自由自在な設置を実現

8

コールセンター タスクスペース:コールセンター

利用シーン電話の発信や受信、営業やサポートなど、お客さまと電話でのやりとりをし、シフトによる利用者の変更に対応したスペース

考慮すべきこと• モニター : 座る人に合わせた高さや角度の調節ができるモニターを検討する• アクセサリ : 省スペースを実現するマウントオプションを検討。快適な会話のためにノイズキャンセル機能付きヘッドセットを検討

• デバイスのセキュリティ : セキュリティ機能に優れたPCや、データを端末に残さないシンクライアントなどを検討。セキュリティロックが掛けられるようにすることを配慮

利用シーンオンライン会議システムを使ってお客さまとチャットや電話でやりとりをし、シフトによる利用者の変更に対応したスペース

考慮すべきこと• スペースの制約 : デバイスのサイズと機能性を考慮して、ユーザーが最大限の効率性を得ながら、全体のワークスペースの節約を図る

• デバイスのセキュリティ : セキュリティロックが掛けられることを配慮、IRカメラによる生体認証で不特定多数の業務スペースのセキュリティを向上させる

• カメラ付きのデバイスを選ぶことで省スペースとコスト削減を図るスペース側で提供するもの

HP EliteOne 800 G5 All-in-One

HP Directplus専用モデル

デバイス

HP LaserJet Enterprise Color M552dn

製品番号:B5L23A#ABJ

プリンター

USB 日本語版スタンダードスリムキーボード

製品番号:N3R87AA#ABJ

アクセサリ

USB レーザーマウス

製品番号:QY778AA

アクセサリ

スペース側で提供するもの

HP EliteDesk 800 G5 DM、HP t630 Thin Client

デバイス

USB 日本語版スタンダードスリムキーボード

製品番号:N3R87AA#ABJ

アクセサリ

USB レーザーマウス

製品番号:QY778AA

アクセサリ

ダイレクトマウントブラケット

製品番号:2DW53AA

アクセサリモニター

HP EliteDisplay 24インチワイドIPSモニター E243i

製品番号:1FH49AA#ABJ

アクセサリ

HP Bluetooth トラベルマウス

製品番号:6SP30AA#UUF

アクセサリ

HP Bluetooth トラベルマウス

製品番号:6SP30AA#UUF

Image by okamura

9

選択可能なスペース:先着順に利用できる、選択可能なスペース(ナレッジワーカー、モバイルワーカーのためのスペース)

UNASSIGNEDSEATING

ユーザーが持ち込むもの スペース側で提供するもの

コミュニケーションを活性化する共有のワークブース

利用シーンオープンオフィスの特性を生かしつつも仕切られた空間により短時間のミーティングや作業に集中できる、共有のワークブース

考慮すべきこと• アクセサリ : 座ってすぐに業務が開始できるよう、マウス、キーボード、VGA、有線LANなどの周辺機器をケーブル1本で接続できるなど効率的なデバイスを検討する。さらにケーブルマネジメントを最小化するために、PCへ充電することができるソリューションも検討

モニター

HP EliteDisplay 27インチ 4Kモニター S270n

HP Directplus専用モデル

アクセサリ

HP Nano Keyed Cable Lock

製品番号:1AJ39AA

選択可能なスペース:コミュニケーションを活性化する共有のワークブース

Image by okamura

デバイス

HP Elite Dragonfly、 HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

2倍 コラボレーションに使う時間は、 2013年から2016年にかけてほぼ2倍にGensler

アクセサリ

HP Sure Key ケーブルロック

製品番号:6UW42AA

アクセサリ

HP Bluetooth トラベルマウス

製品番号:6SP30AA#UUF

10

ユーザーが持ち込むもの スペース側で提供するもの

静かに仕事ができる集中ブース 選択可能なスペース:静かに仕事ができる集中ブース

利用シーン外部からの視線や音に配慮し集中して仕事をするための共有のワークスペース

考慮すべきこと• モニター : 高い生産性を実現するために、画面サイズの大きなモニターや没入感があるカーブドディスプレイなどを検討する

アクセサリ

HP 65W USB-C スリムACアダプター

製品番号:3PN48AA#ABJ

モニター

HP Z38c Curvedプロフェッショナル 液晶モニター

製品番号:Z4W65A4#ABJ

デバイス

HP Elite Dragonfly、 HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

Image by okamura

ユーザーが持ち込むもの スペース側で提供するもの

タッチダウンデスク

利用シーン自席以外で簡単な業務処理やちょっとした情報共有を気軽におこなうために短時間立ち寄って使用できる共有のワークスペース

考慮すべきこと• アクセサリ : ノートブックPCを、簡単に充電できるパワードックが必要• セキュリティ : 不特定多数の人が容易に出入りできるスペースで、機密性の高い情報を守るために、ビジュアルハッキングなどのリスクに備えたデバイスを検討

ドック

HP USB-C ドック G5

製品番号:5TW10AA#ABJ

選択可能なスペース:タッチダウンデスク

Image by okamura

デバイス

HP Elite Dragonfly、 HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

62% ABW*の効果として実感していることは? 「集中できる」62% 「仕事の効率が上がる」53%「はたらく」にまつわる意識調査2017 okamuraWORK MILL *ABW(Activity Based Working)=仕事内容に応じて働く場所を変えること

72% 米国のモバイルワーカーは 2020年までに72%を超えるModo Labs

モニター

HP EliteDisplay 27インチ 4Kモニター S270n

HP Directplus専用モデル

モニター

HP EliteDisplay 27インチ 4Kモニター S270n

HP Directplus専用モデル

モニター

HP EliteDisplay 14インチ モバイルディスプレイ S14HP Directplus専用モデル

または

または

HP PageWide Enterprise Color Flow MFP 785zs製品番号:J7Z12A0-AAAB

プリンター

アクセサリ

HP Bluetooth トラベルマウス

製品番号:6SP30AA#UUF

11

ユーザーが持ち込むもの スペース側で提供するもの

デバイス

HP Elite Dragonfly、HP EliteBook x360、HP Elite x2 シリーズ

モニター

HP EliteDisplay 27インチ4Kモニター S270n

HP Directplus専用モデル

作業環境を充実させたフリーアドレス

利用シーン固定席を作らずに自由な席で仕事をおこなえる共有のワークスペース

考慮すべきこと• モニター : マルチアプリやマルチタスクの場合は、2画面モニターを提供• アクセサリ : すべてのデバイスとユーザーが使えるよう調整できるユニバーサルドックなどを検討

• デバイスのセキュリティ : セキュリティロックを掛けられるようにすることを配慮

選択可能なスペース:作業環境を充実させたフリーアドレス

Image by okamura

専用スペース:固定席や在宅勤務

DEDICATED

58% 58%の企業で、「フリーアドレス」または「共有スペース」で働く人が増加と回答

International Facility Management Association 2015

HP PageWide Enterprise Color Flow MFP 785zs製品番号:J7Z12A0-AAAB

プリンタードック

HP USB-C ドック G5

製品番号:5TW10AA#ABJ

アクセサリ

HP Sure Key ケーブルロック

製品番号:6UW42AA

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スペース側で提供するものユーザーが持ち込むもの

Image by okamura

固定席

利用シーン専用端末を使ったり、多くの資料を手元に置く必要があるなど、席を固定したほうが効率よく仕事が進められる従業員のための席

考慮すべきこと• モニター : モニターもしくはドックには、音が出て周りの迷惑にならないよう、スピーカーは無い方がよい

• ドック : HP Thunderbolt 3 ドック 120W G2がノートブックに対応し、USB-C™での取り外しが可能

HP Thunderbolt 3 ドック 120W G2

製品番号:2UK37AA#ABJ

ドック

専用スペース:固定席

スペース側で提供するものユーザーが持ち込むもの

在宅勤務

利用シーン自宅にて仕事ができるスペース

考慮すべきこと• デバイス : 自宅でも会社でもシームレスに使用できる同じ機器を使う必要がある

• ドック : 自宅を会議室に変えてくれる外付けオーディオモジュールの導入を検討。HP Thunderbolt 3 ドック 120W G2はケーブル1本でさまざまな機器との接続が可能。4Kのモニターにも対応

モニター

HP EliteDisplay 27インチ 4Kモニター S270n

HP Directplus専用モデル

専用スペース:在宅勤務

ドック

※ 別売のHP Thunderbolt 3 ドック オーディオ (3AQ21AA)とドッキング時の画像です

HP Thunderbolt 3 ドック 120W G2製品番号:2UK37AA#ABJ

Image by okamura

デバイス

HP Elite Dragonfly、 HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

デバイス

HP Elite Dragonfly、 HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

68% これまでに一度もフリーアドレスを 経験したことがない68%「はたらく」にまつわる意識調査2017 okamuraWORK MILL

150% 在宅勤務の時間は2年間で 150%増加すると予測TechanalysisResearch

モニター

HP EliteDisplay 23インチワイド IPSモニター E233 2台製品番号:1FH46AA#ABJ

モニター

HP EliteDisplay 14インチ モバイルディスプレイ S14HP Directplus専用モデル

または

HP LaserJet Enterprise Color M552dn

製品番号:B5L23A#ABJ

プリンターアクセサリ

HP Bluetooth トラベルマウス

製品番号:6SP30AA#UUF

アクセサリ

HP Bluetooth トラベルマウス

製品番号:6SP30AA#UUF

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MEETING SPACESミーティングスペースの概要

ミーティングスペースには 2種類あります。

• 予約不要 社内や遠隔地のワーカーとの、急なミーティングのためのスペース

• 予約必要 予定されたミーティングを、社内と遠隔地の参加者でおこなうスペース

デバイス モニター ドック アクセサリ

予約不要

ハドルスペース• 、

HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

• HP EliteDisplay 24インチワイド IPSモニター E243i • HP Thunderbolt 3 ドック 120W G2 • HP リチャージブル アクティブペン

G3

予約必要

ミーティングルーム

• 、 HP EliteBook x360、 HP Elite x2 シリーズ

• HP Elite Slice G2(Audio Ready) モデル

• HP LD5512 55-inch 4K UHD Conferencing Display* -

• HP プレゼンターマウス• Polycom Trio 8500• Polycom EagleEye IV USB Camera

   *現在、日本での取り扱いはございません

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スペース

小規模会議室:最大6人まで中規模会議室:7~12人まで最低でも一人当たり2.7~3.6m2のスペースを確保モニターの高さは床から1,200mm

スペースに常設するICTデバイス

大型モニター、会議用PC、会議用カメラ、電源、セキュリティ

ミーティングルームのガイドライン :ミーティングルームは、予定されたミーティングや、長期のプロジェクトなどに使います。参加者がアイディアを出して共有したり、新しいコンテンツを社内や遠隔地のワーカーと創り出すことのできるスペースです。

スペース

少人数の場合、最低でも一人当たり1.8~2.2m2のスペースを確保

• 3人部屋:3.6m×3.6m(標準的)• 6人部屋:3.6m×4.5m(標準的)モニターの高さは床から1,200mm

スペースに常設するICTデバイス

• 3~6人用:大型モニター• HP EliteSlice+その他アクセサリ

ハドルスペース* のガイドライン :ハドルスペースは急なミーティングが必要になったとき、すぐに集まれる場所です。情報を共有したり、素早い問題解決のために、柔軟に対応できます。

* ハドルスペース:必要なときに短時間(10~30分程度)でおこなう会議スペース

15

スペース側で提供するもの

ハドルスペース 予約不要のミーティングスペース:ハドルスペース

利用シーン予約管理が不要で、部分的または完全なフリースペース。突発的なミーティングや短時間の遠隔会議などのコラボレーションスペース

考慮すべきこと• デバイス : 遠隔地との快適な会議のために、セットアップ時間を短縮でき、かつクリアな音声通話を可能にするデバイスを検討

Image by okamura

予約不要のミーティングスペース

NON-RESERVABLE

ユーザーが持ち込むもの

アクセサリ

HP リチャージブル アクティブペン G3製品番号:6SG43AA

デバイス

HP Elite Dragonfly、HP EliteBook x360、HP Elite x2 シリーズ

34% ハドルスペースは1年間で34%増加すると予測WainhouseResearch

モニター

HP EliteDisplay 24インチワイドIPSモニター E243i

製品番号:1FH49AA#ABJ

ドック

※ 別売のHP Thunderbolt 3 ドック オーディオ(3AQ21AA)とドッキング時の画像です

HP Thunderbolt 3 ドック 120W G2製品番号:2UK37AA#ABJ

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予約必要のミーティングスペース

RESERVABLE

ユーザーが持ち込むもの スペース側で提供するもの

ミーティングルーム

利用シーン予約管理が必要で、完全に個室になっているミーティングスペース。予定されたミーティングや遠隔会議、長期プロジェクトなどのコラボレーションスペース

考慮すべきこと• 完全個室となることで情報セキュリティやプライバシーを確保• ミーティングをすぐに開始したり、参加者の追加やコンテンツの共有も簡単に操作できるデバイスを検討

アクセサリ

HP プレゼンターマウス

製品番号:2CE30AA#UUF

モニター

HP LD5512 55-inch 4K UHD Conferencing Display 2台*現在、日本での取り扱いはございません

予約必要のミーティングスペース:ミーティングルーム

Image by okamura

デバイス

HP Elite Slice G2(Audio Ready)モデル

アクセサリ

Polycom Trio 8500

アクセサリ

Polycom EagleEye IV USB Camera

デバイス

HP Elite Dragonfly、HP EliteBook x360、HP Elite x2 シリーズ

2倍 オーディオカンファレンス(電話会議)は5年間で2倍になると予測WainhouseResearch / Polycom Study

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―企業で使われるモニターの最新トレンドを教えてください。

オフィスの施設としてのモニターという位置づけで考えたとき、最近のトレンドはやはり大画面ですね。

また、複数のモニターを接続してマルチモニターで使う方法も生産性の向上に寄与するということで認

知され始めてきています。

生産性を高めることは企業にとって重要な施策ですが、モニターについてもきちんと考慮する必要があ

ると考えています。HPの調査によれば、より大きな画面を使うユーザーがさらに増えていくだろうということがわかっています。

―大きな画面を使うとどんなメリットがありますか。

HPの調査では、大画面へのニーズは増えており、その43%*1 以上は23インチ以上のサイズという結果がでました。やはり表示範囲が広いため、仕事の効率が上がることが期待されていると考えます。一度大

きな画面を経験すると、その快適性に満足し小さなサイズに戻れないというご感想もいただきます。ベ

ゼル(モニターの外枠)も細くなり大きなサイズの割に圧迫感はありません。また、複数のモニターを使

うことで生産性が42%*2 向上することもわかっています。

こうした作業効率に関すること以外にも、ミレニアム世代にとっては見かけのカッコよさやデザイン性も

重要です。モニターは作業中、常に目の前にあります。ですから、IT管理者の58%*3 が製品の選択におい

てデザインが重要としています。

さらに、世界的に健康への関心が高くなっていることにも注目しなければなりません。健康に働くために

はワークライフバランスも大事ですし、ウェルネスをどう維持するかも重要です。決まった業務をするタ

スクワーカーは75%*4 の時間をデスクで過ごすという調査結果もあり、デスクワークの環境を整えるこ

とは生産性向上のみならず健康への配慮、社員の満足度にダイレクトに影響してきます。人が環境に合

わせるのではなく、モニターが人にやさしい必要があると考えます。身長の高い人、身長の低い人がい

て、その人に最適な角度や高さ、向きなどに調整できるようにしたものが求められます。目の疲れを軽減

するフリッカーフリーやブルーライト軽減機能の有無も考慮して選ばないといけないですね。HPの考えるモニターの姿はそこにあります。

―解像度のトレンドについてはいかがでしょう。

4Kが最も伸びてくるでしょう。ただ、日本においてはまだちょっと早いかなという印象を持っています。必要性がそこまで実感されていないのです。4Kにすることで見える範囲が広がるので生産性も高まりますが、字が小さくなるのは高齢ワーカーにとってはつらいものです。ですから、業務や人に合わせて解像

度を選んでほしいですね。いずれにしてもすべてが4Kになっていくことはないでしょう。これに関連して、どこでどのような業務をするかによってデスクトップやノートPCを選ぶと思いますが、モニターも同様に業務や働く場所、形態に合わせて選ぶことをご提案しています。

―働く場所や形態に合わせるということですが、おすすめの製品を教えてください。

まず、オフィスの固定席で使うならHP E243を推奨します。最近は、大型モニターの採用が増えていて23インチ以上が大半なのはさきほどお話ししたとおりです。IDCのデータでも指摘されていますが、2018年のQ3とQ4で23.8インチモニターが前年対比で48.6%*5 伸びています。このサイズはこれからのメインになってくると予想しています。これまでの主流

は21.5インチモニターでした。デスクの上のスペースは限られていますが、この製品はとてもベゼルが薄く、1.3ミリですので占有スペース的にも有利なのに加え、生産性が高まるデュアルモニター構成にしてもモニター間がシームレスで違和感がありません。

また、デュアルモニターにしたとき、オプション製品を使って本体をモニターの背中にマウントさせること

で机の上の領域を広く使うことも可能です。

そのほか、高さ調節の範囲が15センチあるので見やすい位置に調節することができますし、モニターを縦方向にして使うピボットもできるので、横縦で組み合わせて使ったりしても便利です。このモデルはフ

HP製品担当者が語る未来のオフィス

ビジネス向けモニター & 周辺機器

住友真弓パーソナルシステムズ事業本部クライアントビジネス本部デスクトップビジネス部

*1 Jon Peddie Research: Multi-monitor Usage and Trends, Report, July 2017

*Satisfaction when Using Multiple or Large Displays. November 6, 2012

*3 Source: HP Internal research. “HP Commercial Displays & ITDM’s: Understanding display purchase preference with ITDM’s” May 2015.

*4 HP, Quantitative Research with WW End Users, 2015*5 IDC APJ Monitor Slicer Report-2018 Q4

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リッカーフリーでブルーライト防止機能も有効です。

―フリーアドレスを導入する企業も増えているようです。

そうですね、フリーアドレスにはHP S270nを推奨します。USB-Cの端子を持っていて、ケーブルを1本接続するだけでノートPCに電源を供給し、ノートPCからの画像を受け取れます。外回りの多い営業職の方がオフィスに戻ったときに重宝されるでしょうし、会議室にも便利ではないでしょうか。タッチダウンデス

クなどと呼ばれるちょっとしたミーティングスペースにも向いています。

4Kにも対応するなど、新しい技術を取り入れています。HPでは今後はUSB-Cのソリューションを積極的に推し進める予定で、Eliteシリーズに23.8インチ、27インチ、21.5インチを出すことになるでしょう。あらゆるニーズに応えていく予定ですが、すべてType-C対応です。

―モバイルではいかがでしょう。

HPとしては初めての「持ち運べるモニター」をリリースしました。HP S14は外出先での対面業務や在宅勤務などにおすすめしています。このモニターは電源ケーブルがなく、USB-Cケーブル1本で動きます。ノートPCから電力を供給されつつ、画面を映すことが可能です。対面業務において、手元の操作画面は見られたくないけれど、相手にわかりやすく説明するために画面

は見せたいというニーズがあります。このようなときにS14を使えば簡単に画面を共有でき、必要な情報をわかりやすく相手に伝えることが可能です。画面を保護するカバーはスタンドにもなり、カバーを合

わせても1kgと移動も簡単です。

―今後はテレワークの時代で、在宅勤務も増えてきます。

働き方改革の一環で、自宅で仕事をするケースが増えてくるといわれています。今後2年間で在宅勤務の時間は1.5倍*6 になるという調査報告もあります。災害やパンデミックに備えた働き方を推進される

中、働く場所を選ばないという点でもHP S14をおすすめします。自宅で仕事をするために書斎を作れる人はいいですが、そうでない人も多数います。私は在宅勤務時、

ダイニングテーブルで仕事をしています。もちろん大きなモニターがあればよいのですが設置スペース

は無く、電源を確保するのも大変です。しかしノートPCの1画面ではオフィスと同じように仕事ができない、そういうときに電源不要ですぐ出せて、片付けるのも楽で、もちろん2画面で効率もUPするのがうれしいです。

書斎を用意することができる人には、カメラもついているHP E243dもおすすめです。こちらはS14とは逆にUSB-CでノートPCに給電できるため、電源は1つで良く、またカメラも付いていますのでオフィスにいなくてもリアルタイムで成果物やテクスチャを確認することが可能です。

―他にどのような特徴がありますか。

保守サポートはHPモニターの強みの1つです。HPのEliteシリーズモニターはオンサイトの保守が3年間標準でついています。オンサイト保守の良いところは、故障したときにエンジニアが駆けつけてくれる

点です。一般的にモニターが故障するとケーブルを外し、電源を外し、液晶画面に気を付けながら梱包し

て、メーカーに送り返す必要があります。モニターを梱包する段ボールなど、すぐに用意できるものでも

なく、また送料もPCよりも高い場合があります。HPのオンサイト保守はエンジニアが良品を持参し結線までおこないます。これにより、ユーザーは電話して良品を待つだけで良いのです。27インチなど大きなモニターになればなるほど重さも出てきますし、オンサイトをご活用いただきたいと考えます。

そのほか、「HP Display Assistant」というソフトウェアも無償で提供しています。このソフトウェアを使うと、画面を論理的に分割したり、接続するPCを1対1に紐付けたりすることが可能です。あらかじめペアにした以外のPCを接続すると警告が表示されて使えません。万が一モニターが盗まれても使えないので盗難時を抑止でき、転売されて悪用されることもなく、固定席のセキュリティ向上に貢献します。

*6 Technalysis Research, Workplace of the Future: Progress, But Slowly, Feb 2017

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インチワイドIPSモニター E243(1FH47AA#ABJ)

人間工学に基づく設計を追求パフォーマンス ディスプレイ・モニター1,920×1,080、23.8インチフルHDワイドIPSパネルを採用。3辺が狭額ベゼルとなり、マルチディスプレイ時にシームレスな画面表示ができます。見る角度により色合いが変化する「色度変移」が小さく、広い角度で鮮明な表示を実現。VGA、DisplayPort、HDMIポートを標準搭載し、多様なデバイスと接続。左右・高さ調整およびピボット回転に対応、人間工学に基づく製品設計により、ユーザーの快適な姿勢をサポートします。

インチ モバイルディスプレイ S14(HP Directplus専用モデル)

電源不要で持ち運べるディスプレイ対面業務や在宅勤務の効率化に貢献1,920×1,080の14インチフルHDワイドIPSグラスパネルを採用したモバイルディスプレイ。薄さ8.6mm、1kgで容易に持ち運ぶことができます。USB Type-C ケーブル1本で接続しPCへの電源も供給できるので、バッテリを持ち歩く必要もありません。ケーブル1本で接続できるため場所を取らず、ちょっとしたミーティングスペースでも素早く対応。また、標準同梱の液晶カバーは傷や汚れから守り、折りたたむことでスタンドとしても使用できます。

インチ 4Kモニター S270n(HP Directplus専用モデル)

4K解像度を持つフラグシップモデルUSB Type-C 接続で給電可能なディスプレイ3,840×2,160の27インチ4K解像度と350cd/m2の輝度で、よりクリアで鮮明な映像を可能にします。USB Type-C ポートを搭載し、ノートPCや超小型デスクトップ(HP EliteDesk 800 G4 DMなど)と接続し電源を供給。フリースペースにS270nモニターを設置しておくことで、ノートPCの電源をモニターから取り、すぐに仕事にとりかかることができます。超小型デスクトップと接続すれば、All-in-Oneのようにご利用いただくこともできます。

インチ ドッキングモニター(1TJ76AA#ABJ)

USB Type-Cケーブル接続でノートPCや超小型PCに給電可能なハイエンド23.8インチモニター1,920×1,080、23.8インチフルHDワイドIPSパネルを採用。マウス/キーボード、LANケーブル、外付けハードドライブなどモニター側に接続できるので、PCに接続するのはUSB Type-Cケーブル1本のみ。給電機能搭載によりデュアルディスプレイを実現しながらノートPCを充電することが可能。ポップアップカメラを標準搭載。PC本体にUSBポートが無くても、モニターのUSBポートにヘッドセットを接続し、ビデオ会議ができます。

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ドック 120W G2(2UK37AA#ABJ)

ケーブル1本でさまざまな機器と接続Thunderbolt3対応、ケーブル1本でさまざまな機器との接続ができるドッキングステーション。マウス、キーボード、VGA、有線LANなど、混雑しやすいデスク周りをスッキリさせることができます。映像出力をしながら同時にPC側へ充電することも可能なので、外出が多い営業メンバー用のフリーアドレス席などに設置すると便利です。また、高解像度の4Kディスプレイ2枚に出力できるため、映像制作や設計業務などで広視野なデスク環境が不可欠な方にもご利用いただけます。※画像は別売のHP Thunderbolt3 ドック オーディオ(3AQ21AA)と組み合わせたものです。

ダイレクトマウントブラケット(2DW53AA)

ワークスペースを有効活用できるダイレクトマウントブラケット「ダイレクトマウントブラケット」はモニターの背面スタンド部分に、超小型デスクトップPCを取り付けるためのブラケットです。モニターと一体型となることで机の上を広く使えるほか、ケーブル類もモニタースタンドに通すことができるので配線もまとまり、快適なワークスペースを実現します。※HP EliteDisplay E243、E243i、E233、Zシリーズの27インチ以下のモニターに対応。※700mmのDisplayPortケーブルおよび専用ネジが付属。

※参考オプション品となります

オンライン会議をしながらホワイトボードをリアルタイムで共有「HP ShareBoard」はホワイトボードに書かれた内容をリアルタイムで共有できるスキャナーです。ホワイトボードに書かれたコンテンツはWebブラウザを介して配信、遠隔地のスタッフとオンライン会議をしながらホワイトボードに書き込まれた過程を共有することができます。コンテンツをPDF化する機能のほか、タイムライン機能を使うことで、書き込まれた過程を後からチェックすることもできます。既存のホワイトボードの上部に専用のカメラを取り付けるだけで、設置も簡単です。

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―ビジネスデスクトップに関するトレンドを教えてください。

市場全体のトレンドは、デスクトップからノートPCへ移行する傾向にあります。ただ、すべてのお客さまが移行できるわけではなく、固定席で業務をおこなうユーザーやパフォーマンスを必要とするユーザーは

必ずおり、ビジネスデスクトップの市場規模はほぼフラットで推移しています。従来の使い方に加え、最先

端の働き方を実現するオフィスで新しい用途の端末が増えていることも理由の一つです。集中して作業

をおこなうフォーカスブースに置かれる端末や、会議室でリモートユーザーも含めたミーティングをおこ

なうことを想定した端末などが増加傾向にあります。

ビジネスデスクトップにはオールインワン、超小型、省スペース型、タワー型といった筐体の種類があり

ます。

トレンドとしては小型化が進んでいます。各筐体の小型化に加え、超小型筐体の製品をお求めになるお

客さまが増えています。日本の市場は従来から省スペース筐体が6~7割と大きな割合を占めていますが、次第に超小型筐体、HPの製品ですとDMシリーズの導入が増えていますね。超小型筐体であっても省スペース筐体とパフォーマンスは遜色なく、光学ドライブやPCIスロット等の拡張性が不要であれば、より小さい筐体を選択されるケースが増えています。また、DMシリーズは専用のオプション製品を組み合わせることで、VESA規格に対応したモニターの背面にマウントできるので、デスクスペースの改善にもつながり、導入ケースが増えています。

―オフィスの形態に適したビジネスデスクトップを教えてください。

職種や勤務形態、必要なスペックや周辺機器によって、最適な端末は異なります。その中でも、クリエ

イティブな作業をおこなうユーザーにおすすめしているのがカーブディスプレイ搭載のHP EliteOne 1000 G2 All-in-Oneです。モニターが湾曲しているので没入感が高く、そのときの作業にフォーカスして業務ができるようになっています。34インチの大画面はA4縦のリアルサイズが3枚並べて表示でき、複数の書類を並べて構成するのも容易です。なだらかなカーブにより画面の端から端までの視線の移

動が負荷なくおこなうことができ、身体への負担を軽減します。業務内容に応じて、ぜひ使っていただき

たい1台です。一人一人の業務環境を、それぞれの用途に適した環境に整えるのもこれからのオフィスに求められる課題ではないでしょうか。

―会議室で使われる端末はどうですか。

HP Elite Slice G2は会議室での用途に特化して考えられたビジネスデスクトップです。メンバーが集まってする会議はなくなりませんが、それに加えてリモートにいる人がオンラインで参加する会議の形態が

増えています。外出先だけでなく、在宅勤務ができる企業も増加傾向にありますね。そのような働き方が

増えるにつれてオンラインで会議をおこなうためのインフラが求められるようになっています。

会議室に数人、加えてリモートからの参加者も含めた会議をする場合、各個人のノートPCのみでは限界があります。離れた位置にいる人の声が伝わらないなど、リモートから参加しているメンバーに会議から

の疎外感があるケースが多々あります。これは非常に生産性が悪い状況です。会議を効率的に進行し、

アプトプットを出すためには、全員が一体感をもってミーティングする必要があります。HP Elite Slice G2はこのような効率的な会議を実現する1台です。Bang & Olufsen監修のスピーカーは筐体をぐるっと一周、360°方向に音が出るように設計され、会議室のどの方向にも音声を届けます。また、上面に4つのマイクを搭載し、端末から5m程度離れていても十分集音できる上、双方向のノイズキャンセリングにも対応しています。リモート会議は開始までに12分のダウンタイムがあると言われていますが、会議への参加は筐体上面のボタン、または専用タッチパネルでワンタッチするだけと、会議開始までのダウンタ

イムによる無駄を最小限に抑えます。

HP製品担当者が語る未来のオフィス

ビジネス向けデスクトップPC

山口祐佳パーソナルシステムズ事業本部クライアントビジネス本部デスクトップビジネス部

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あらゆる最先端技術を凝縮したプレミアムオールインワンPC「HP EliteOne 1000 G2 All-in-One」は、ディスクリートグラフィックスを搭載した34インチカーブディスプレイ搭載のオールインワンPCです。オフィスやフロントデスク、会議室などに映える美しく柔軟性の高いデザインです。フルHD対応のポップアップ式Webcam、内蔵コラボレーションキー、高品質オーディオ、HPノイズキャンセレーションを搭載し、ビデオ会議にも適しています。本製品に加え、27インチ4Kディスプレイ搭載モデルもラインアップされています。

直感的に操作可能なインターフェイス、クリアで高品質なオーディオで先進的な会議を実現手のひらに乗るサイズの本体にモジュールを積み重ねることでさまざまな機能の拡張が簡単にできる超小型PC、「HP Elite Slice」の第2弾としてコラボレーション機能に特化した「HP Elite Slice G2」。OSは特定用途専用端末にも適した、Windows 10 IoT Enterprise*を搭載。ノイズキャンセリング機能、Bang & Olufsen監修のオーディオ機能で先進的な会議を実現します。*Semi-Annual Channel(SAC)版となりますので年2回の機能更新があります。

高いセキュリティと管理性を実現した超小型PCハイエンドモデル超コンパクトな筐体ながら高性能スペックを兼ね備えており、設置スペースを選ばないのが魅力的な超小型PC。モニターへのマウントキットなど多彩な設置方法含め、さまざまな設置ニーズに応えます。「HP EliteDesk 800 G5 DM」は、幅35×奥行177×高さ175mm、容量わずか1リットルのコンパクトな筐体に、省電力、管理性、セキュリティのフルスペックを兼ね備えたデスクトップPCです。

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―まず、現在のノートPCのトレンドを教えてください。岡﨑 トレンドでいえばモバイル化が進んでいるのは事実です。

実はふたつのトレンドが併行しています。世の中的にもデスクトップからノートPCへの移行が進んでいることと、13インチ以下が増える傾向が強くなってきていることです。そして、今までのような固定席中心のオフィス環境ではなく、人が最適なワークスペースへ移動すること

で本当の固定席が減少していることにも注目する必要があります。ノートPCの性能向上や、社内外で持ち運ぶのに苦にならない程度の重さに進化することで、ノートPCはますます持ち運ばれるようになりました。そこで、セキュリティ機能や周辺機器で、その行動をサポートする必要性も高くなっています。

―HPもフリーアドレス制が導入されているそうですね。岡﨑 本社内でフリーアドレス制を採用しています。また、多くの企業の方々から話を聞くなかでも、

ノートPCを持ち運んでいろんな場所で仕事ができる利便性のある一方、置き忘れもあれば、人々の視線がある中など状況はさまざまです。ですからセキュリティがますます重要になってきます。社内だから

といって安心していられないのです。

でも、利便性とセキュリティは相反します。ガチガチにセキュリティを確保しすぎても効率が下がってしま

います。HPは「世界で最も安全なビジネスPC」*をアピールしていますから、その関連装備で安全を担保することができます。

―「世界で最も安全なビジネスPC」を担保する代表的な機能は何でしょう。宮澤 HP Sure Viewです。ボタン一つでディスプレイの視野角が変化し、正面からは普通に見えますが、左右斜めからは見えなくなるという覗き見防止スクリーン機能です。一般には、液晶は視野角が広い

ほど「見やすい」ですが、外出先など知らない人に覗かれてしまう危険があります。ミーティング中に複数

人で画面を見るときはオフ、カフェやシェアードオフィスなどで使用するときはオンにするなど、簡単な操

作で使い分けできます。

―移動する使い方でHPのノートPCはどのような使い勝手のよさをもたらしますか。岡﨑 フリーアドレスはバッテリも重要です。人によっては会議室をハシゴするようなケースがあります

ね。そうすると充電している余裕がないわけです。高速充電機能は30分程度で50%の充電ができ、実務に困らないだけの稼働時間を確保できます。

宮澤 ACアダプターを使わずに、PC本体と外部モニター、またはドックをつなげれば充電と画面表示の両方ができる使い方もおすすめしています。そうすれば充電のし忘れもなくなります。

―HPのノートPCならではの機能としてどのようなものがありますか。宮澤 360°全方位マイクに注目してほしいですね。ディスプレイパネルの裏側にマイクを備えています。目に見えないくらいの小さな孔があいていますが、これがマイクです。1人で使用するときには周囲の雑音を除去し、数人でPCを囲むように使用するときには周囲360°の音を効率よく取り込むことができます。岡﨑 固定席だと周りに人がいるので迷惑をかけないようにイヤフォンなどを使うことになりますが、集

中ブースなどの個室であれば遠慮無く音が出せます。4つのスピーカーで音量と音質ともに確保できる点も、HPのノートPCのポイントです。宮澤 HP Thunderbolt 3ドック120W G2のような周辺機器も便利です。有線LAN端子がありますが、ノートPCのMACアドレスがそのまま使われます。アドレスがひとつなので管理がたやすいといったメリットがあります。個人的には会議室だけでなく固定席で使うのにも重宝しています。席についてケーブル

一本を接続します。そしてドック側のボタンを推すだけでPCの電源が入り、PC本体の充電も同時におこなわれます。スリープ状態なら電源ボタンを押す必要もなく、ケーブルの接続だけで復帰します。

また、手書きのホワイトボードを共有する場合には、HP ShareBoardも便利です。一般のホワイトボードに取り付けて、版面をスキャンして、書いている最中の過程を共有できます。日本の製品カタログにはあ

りませんが、ご用命いただければすぐにお届けします。

HP製品担当者が語る未来のオフィス

ビジネス向けノートPC

岡﨑和行パーソナルシステムズ事業本部クライアントビジネス本部モバイルビジネス部

宮澤彩パーソナルシステムズ事業本部クライアントビジネス本部モバイルビジネス部

* 第7世代以降のインテル® Core™ プロセッサー、インテル® 統合グラフィックス、インテル® WLAN を搭載したHP Elite PCシリーズ。追加費用不要のHP独自の包括的なセキュリティ機能と、ハードウェア、BIOS、Microsoft System Center Configuration Managerを使用するソフトウェア管理などPCのあらゆる側面におけるHP Manageability Integration Kitの管理性を、年間販売台数が100万台以上のベンダーと比較(2018年1月時点、日本HP調べ)。

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すべてを軽くするビジネスコンバーチブルPC現代においてビジネスプロフェッショナルは、オフィス内や外出先、出張先などさまざまな場所を自由に移動する必要があります。13.3インチのビジネスコンバーチブルPCの「HP Elite Dragonfly」は、質量999gの軽量かつパワフルなPCながら次世代無線LAN Wi-Fi 6を備え、構成により最大約24.5時間の長時間バッテリ駆動を実現。4G LTE搭載モデルでは、場所を選ばずさまざまな場所から接続して作業をおこなうことができます。

薄くて、軽いだけじゃない革新のその先へ360°回転するディスプレイにより、タブレットとクラムシェルの両方の形状で使用できるコンバーチブルPCは、あらゆるシーンに合わせて、さまざまなモードで使用可能。生産性を最大限に発揮し、作業効率を向上させます。14インチの「HP EliteBook x360 1040 G6」と13.3インチの「HP EliteBook x360 1030 G4」は、外出先や移動中も安定した通信環境を実現する、4G LTE-Advanced対応モデルも選択可能です。

HP 65W USB-CスリムACアダプター(3PN48AA#ABJ)

PCとスマートフォンを同時に充電できる、スリムACアダプター「HP 65W USB-CスリムACアダプター」は、急速充電に対応するパワフルな65W ACアダプターです。本体側面にはUSB-A ポート×1を搭載、PCを充電しつつ、スマートフォンへの同時充電も可能。スリム&コンパクトでパワーコードを含めた質量は294g、176cmのファブリックケーブルは本体に巻き付けることもでき、持ち運びにも便利です。

ビジネスでの使いやすさを徹底追求し、進化した「究極」の2 in 1タブレット「HP Elite x2 G4」は、13インチのディスプレイを搭載した2 in 1タブレットです。LTE-Advanced搭載モデルや、ワンタッチでオン/オフが可能な内蔵型プライバシースクリーン「HP Sure View」を搭載したモデルを用意し、モバイル利用に最適な製品です。どのような環境でもビジネスを継続できるよう過酷な米軍調達基準(MIL-STD 810G)試験に適合する耐久性、筐体にはアルミニウムを使用して適切な強度と重量のバランスを実現、移動時も安心して利用できます。

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―未来のオフィスというとまずはペーパーレスの世界を想像するのですが、将来的にはどうなるので

しょうか。

宮澤 私たちはコアプリントを担う高速インクジェットプリンターのHP PageWideシリーズにフォーカスしています。A4からA3まで対応したプリンターおよび複合機の企業向け製品です。まず、未来のオフィスを働く環境というよりは、少しひいた目線、大仰な言い方をすれば地球規模での環

境という面からお話しさせてください。

確実に言えるのは、これからは限られた資源を有効に活用する社会になり、また労働人口が限られ、働き

方改革がより一層必要となります。社会全体のサステナビリティ(持続可能性)と業務効率を考慮しなけ

ればなりません。HPはそこを考えているのです。従来のレーザープリンターでは何かがあったときに都度エンジニアの派遣が必要でした。でも、

PageWideは部品の点数が少なく、さらにその交換が容易ですから、誰でもセルフメンテナンスが可能です。その上、消費電力が大幅に少ないことから、環境面でもエネルギーを削減することができます。サ

ステナビリティには環境にやさしいものを使うことが大事なんです。

―オフィスワークでも地球の未来を考えないといけないということですね。

宮澤 未来のオフィスを先取りする環境としては、コワーキングスペース、オフィススペースが時代を変

えてきているように感じています。つまり、コラボレーションの時代です、企業が共有のパブリックワーク

スペースを使うようになっているのです。

今は、正社員のみならず、テンポラリーワーカーも同じワークスペースで仕事をすることになっています

が、コワーキングスペースではまったくちがう組織のメンバーも同じ空間で仕事をすることになります

よね。

すると、そこに置かれた機器が性善説で使われると見なすことにも限界が出てきてしまうのです。その結

果、ファイアウォールで守るデバイスとしてプリンターを考えるのではなく、エンドポイントセキュリティ*

で考えなくてはならなくなります。いわゆるレジリエンス(復旧)という考え方がPCの世界では重要視され始めていますが、それと同じ考え方です。悪意ある攻撃を検知して自動修復し、攻撃を防ぐだけではな

く被害を拡大させないためのソリューションです。PageWideはファームウェアレベル*でその機能を実装しています。

機械学習要素も入っています。未知のアタックがあった場合、侵入されたら必ず外部に出て行くデー

タの流れがあります。それを検知するのです。コネクションインスペクターの機能がこれを実現してい

ます。

つまり、プリンターや複合機は印刷できればいい、スキャンできればいいというものではなくて、悪意あ

る攻撃を防御し、壊滅的な状況を招くことを回避できなければならないのです。仮にプリンターが悪意

のボットになったときには、ちょっとした攻撃ができてしまうわけです。コピー機に不正アクセスがあって

情報が抜かれてしまったりもするのです。だからこそ、企業向けの製品にはすべてエンドポイントセキュ

リティを実装することが求められます。

― とレーザープリンターの共存についてはいかがでしょう。

宮澤 レーザープリンターとの共存も考慮しています。PageWideはインクジェットプリンターですが、オフィスの業務に合わせた技術が搭載されております。PageWideは高速レーザープリンターと同じ印刷スピードが出ます。ですから、とりあえず使いたいプリンターとしてニーズに合わせて選んでもらえば

よいのではないでしょうか。

ただ、ユーザーの期待値はレーザープリンターの方が高いですね。でも、全体の2割くらいの台数のレーザープリンターを入れておけば大丈夫と判断しています。なぜなら、人が特定のプリンターに紐付かな

ければ、必要なときに必要なプリンターを使えるので、レーザープリンターが必要なときだけレーザープ

リンターを使えばよいからです。

HP製品担当者が語る未来のオフィス

ビジネス向けプリンター & プリンティングソリューション

宮澤玲菜プリンティング事業本部製品マーケティング

堀田志織サービス・ソリューション事業本部クライアントソリューション本部ソリューション営業部

*1 エンドポイントセキュリティ:ネットワークに接続された端末そのものやその中に保存されている情報を守るためのセキュリティ。

*2 ファームウェア:デバイスへ具体的な動作をさせるために組み込む、制御用のプログラム。

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PageWideの出力はレーザープリンターの仕上がり感に匹敵します。でも、カラーになると紙の質によってプリントの印象が変わりやすいと感じるかもしれません。一方で、適した用紙を使用することで、細部

の表現や豊かな色味の印刷物を作成することができます。そのあたりは適材適所で使い分けていただ

きたいと思います。

どのようなオフィスの形態にも対応できる点も差別化要素です。A3複合機をメインにビジネスを進めておられるベンダー様も多いですが、PageWideなら、ワークスペースのサイズ感に応じてA4専用の複合機も組み入れることができます。そして、分散型配置をした上で、PCと同等の管理ができるプリンター環境をご提供できます。

―プリンターのセキュリティという点ですが、その対策を含めた管理についてもサービスとして提供さ

れていると聞きました。

堀田 MPSといいます。マネージド・プリント・サービスの略で、印刷環境をサービスとして提供するソリューションです。従量課金制の、いわゆるサブスクリプションモデルと呼ばれるタイプのサービスです。

価格の面からこのサービスを評価してくださるお客さまが多いのですが、単に安価であるという意味で

はありません。お客さまから見た場合、本質的には業務のアウトソーシングといえるものです。つまり、管

理部門の人手不足を補うことができるサービスだといえます。

未来のオフィスは変化が激しいはずです。それでいて管理する側の人員は少ない。その管理をHPが請け負うというよりも、オートメーションでそれを引き受けるという考え方が根底にあります。テクノロ

ジーを利用してお客さまの印刷環境をより便利なものにしていくにはどうすればいいかを常に考えてい

ます。

管理ツールも最近はクラウドの仕組みを活用し、基本的にはHP側がサービスを管理把握すると同時に、お客さま側でも自身の状況がわかるようになっています。今の時代、ベンダーにおまかせだから知りま

せんではなく、ベンダーにまかせた上で自分でも管理できる、こうした仕組みを提供するサービスが求め

られているのです。

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―これからの労働人口減少はオフィスのあり方にも影響があるのでしょうか。

堀田 さきほど、レーザープリンターにはエンジニアが不可欠というお話しをしました。今、いわゆる複

合機業界にはエンジニアが潤沢にいますから、それでもいいのです。でも、これからはちがってきます。

働き方改革の進行や高齢化社会の到来で労働人口は少なくなる一方です。それを補完する仕組みとし

て、オートメーションが出てきている背景は日本だけではありません。

自動化のエッセンスを組み込めれば、最大限に事前にトラブルへの対処をおこなうことができます。エン

ジニアも、トラブルのあった現地に到着してから判断するのではなく、現地に向かう前にリモートで、修復

するための材料を得ることができます。将来的にはすべてのことが前もってわかるようになります。

お客さま側も、エンジニアがきてトラブルを解消してくれるのはいいのですが、そのアテンドにも時間が

かかります。だから、簡単なトラブルは自分たちでもセルフメンテナンスできるほうがいいのです。まか

せる部分はまかせる、それ以外は自分たちでやるといったことが求められます。それがas a serviceということではないでしょうか。

―管理が変わることでプリントの枠組みも変わっていきそうですね。

堀田 プリントとはいえ、そこはテクノロジーの世界です。オフィスにいっぱい従業員がいてプリンター

がたくさんあれば、ドライバーの管理などでIT部門の負担はそれなりにでてきます。プリンターサーバーのおもりも必要です。

その一方で、スマホしか使っていないようなユーザーもいるはずです。その中で、どういう印刷形態がい

いのかを考えたときに、サーバーやPCからのプリントだけでは足りないと思います。クラウドにプリントサーバーがあるイメージを想像してみてください。手近なワークスペースが満員で、

近所のカフェに打ち合わせにいくとしますよね。その場で印刷データを会社のプリンターに送信し、会社

に戻ってプリンターにPINコードを入れるだけで、印刷結果の紙を手に入れることができたら時間も節約できますよね。

あるいは打ち合わせが終わってPCをシャットダウンしてしまったとたんに、印刷するのを失念していたことに気がついても、すぐにスマホから印刷できたらどうでしょう。それだけで、さまざまなプリント体験が

広がることを想像していただけると思います。

―複合機という点では紙のスキャンやコピーはこれからどうなっていきますか。

宮澤 アナログデータをデジタルデータにするためにスキャンするというのは、業務の中で紙がゼロに

ならない以上、ずっとおこなわれ続けるでしょうね。

それにデジタルでは相手に渡したくないデータ、すなわち紙でしか渡したくないデータがあるはずです。

そして、それを受け取った側はスキャンするわけです。

または、紙ベースの成果物に手書きで書き込みをするなどのケースもあります。今、Office 365などでメールサーバーを外部にアウトソーシングする企業が増えていますが、メールサーバーはもちろん、ファ

イルサーバーにしても管理が必要になります。スキャン結果を保存するのはファイルサーバーだからで

す。それを完全にクラウドに移行することができれば世界が一変します。

スマートフォンを使っていると、いろんなツールがあって困りごとを解決してくれますね。クラウドライブ

のストレージサービスとしてOffice 365のOneDrive for Businessが広く使われているなら、複合機からOneDriveアカウントにスキャンデータを保存して、必要な端末で印刷するといったことが普通におこなわれるようになるでしょう。さまざまな変化に柔軟に対応できるのです。

―そんな拡張が容易にできるようになるといいですね。

堀田 はい、それらの連携機能をアドオンできるようなフレームワークも作りました。専用機器での

ファームウェア整備にはものすごいコストがかかるのですが、ソフトウェアならローコストですみます。現

状では、100以上の連携機能開発がおこなわれていて、ニーズに合わせたコネクターができあがっています。こうした連携拡張機能を提供するサービスを近い将来ご紹介できる予定です。

確かにプリントは減っていくかもしれません。だからといってプリンターの台数を減らすことだけを考え

ているとかえってコストはあがっていくのです。紙はゼロにはなりません。業務もカタログも、打ち合わ

せ資料もまだ一部は紙なのです。メールだと見落とされてしまうかもしれませんしね。だから人は紙に頼

ります。変化する人と紙とのかかわり方に、柔軟に対応する姿勢が重要なのです。

MPSは印刷環境を残した上で、デジタルとアナログの間の橋渡しを請け負うサービスです。そしてオンプレミスをクラウドにシフトするお手伝いをします。

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未来のオフィスを考える、地球規模での環境これからは限られた資源を有効に活用する社会になり、また労働人口が限られ、働き方改革がより一層必要となります。社会全体のサステナビリティ(持続可能性)と業務効率を考慮しなければなりません。HPは世界中の人々の暮らしをより良いものにするために変革を続けています。HPのプリンターにおける、社会と地球環境を保持し続ける取り組みをご紹介します。

1,200万本のペットボルをインクカートリッジ製造に活用HPはハイチ共和国から使用済みペットボトルを調達し、リサイクルしたプラスチックを原料にインクカートリッジを製造する取り組みをおこなっています。現在、約1,200万本のペットボトル(プラスチック250トン)がリサイクルされ、カリブ海を汚染する可能性があったペットボトルごみの削減、現地での雇用、教育、医療の機会の創出に貢献しています。

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“藁(わら)”でできたパレットでの製品輸送中国の農村部では毎年、6億トンもの藁が捨てられています。その多くが違法に野焼きされ、空気汚染や深刻な健康被害を引き起こしています。中国の農民の生活向上と空気汚染防止のため、HPは藁製パレットによるHPインクジェットプリンター製品の輸送をアジア太平洋地域で開始しました。

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(HP Directplus専用モデル J7Z12A0-AAAB / インクジェット複合機)

無線LAN/ファクスを標準搭載エンタープライズ向けA3対応インクジェット複合機MFP 785zsは、幅広インクヘッドを採用し高速かつ高品質な印刷を実現、さらに堅牢なセキュリティ機能と充実した管理機能、拡張性を実装したエンタープライズ企業向けインクジェット複合機です。クラス最高水準のHP独自セキュリティ機能がBIOS/ファームウェア/メモリのすべてのレイヤーにおいてデバイスをネットワーク上の脅威から強固に守ります。

•高い生産性と低コストを実現用紙幅全体を一度に印刷できる技術、「HP PageWideテクノロジー」の採用により、高い品質と生産性、カラー印刷の低コストを実現します(A4サイズ最速約75枚/分(一般オフィスモード)、1枚の印刷コストはモノクロ0.9円、カラー4.46円)。

•ダウンタイムは最小限に、稼働時間は最大限に550枚×4段トレイ標準搭載により、大容量な給紙に対応。ADF搭載のスキャナーは最大200枚読み込み可能で、スキャン効率を劇的に改善。さらに、保守部品の削減により、メンテナンスの手間を軽減し、業務中のダウンタイムを最小限に抑えます。

•デバイスを守るHPのセキュリティソリューションHPのビジネスPCにも搭載しているHP Sure Start機能により、BIOSの異変を感知し、自動で正常なBIOSに復旧。ランタイム侵入検知機能では常にマルウェアからのアタックを監視し、上位監視ソフトウェアへアラートをあげます。

(HP MPS専用モデル / レーザー複合機)

モバイルプリントにも対応した新世代センターマシンで高速大量印刷を実現MFP E87660は印刷、コピー、スキャン、ファクス機能、さらに高性能デジタルスキャン、ファイル共有機能により、オフィスでのすべてのドキュメントタスクにパフォーマンスを発揮し、生産性を高めるために設計されたレーザージェット複合機です。8インチカラー液晶を搭載、またモバイルプリントにも対応した新世代センターマシンで、高速大量印刷を実現します。

•この1台でドキュメント周りのすべての機能をスピーディに提供カラー・モノクロ共に毎分60枚(A4ヨコ)の高速プリント/コピー機能を搭載し、ストレスのない印刷を実現します。標準2,100枚の給紙トレイ容量を提供し、煩雑な用紙補給作業を軽減。さらに、運用コストも効果的に削減します。

や との直接連携

ワークフロー専用複合機はスキャンデータの保存先としてMicrosoft® SharePoint®を指定できます。また、クラウドサービスの のSharePoint® OnlineやOneDrive™ for Businessとの直接連携が今秋から開始されます。

•優れた管理性と堅牢なセキュリティ機能HPのビジネスPCにも搭載しているHP Sure Start機能により、BIOSの異変を感知し、自動で正常なBIOSに復旧。ランタイム侵入検知機能では常にマルウェアからのアタックを監視し、上位監視ソフトウェアへアラートをあげます。

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HPマネージドプリントサービス( )

プリンティングおよびドキュメントワークフローの 最適化、管理統制、継続的改善ビジネスのIT分野においてXaaS(すべてをas a Serviceとして)へのシフトが加速する中で、経済技術も変化しています。この変化により企業においては、資本の自由度が高まり、運用経費を削減し、生産性、競争力、利益性の向上のための投資がおこないやすくなります。企業のIT戦略にHPのマネージドプリントサービスを加えることで、プリント環境への投資効果を最大化し、より重要な事項に注力できるようになります。HPはお客さまにとって唯一の、戦略的サービスプロバイダーです。

•コストの削減コスト予測を可能にするグローバル統一のサービスレベルで、デバイスの配置、アップタイム、稼働率を最適化します。柔軟性に富んだサービスメニューおよび請求オプションから、アウトソースするべきものを選択し、IT部門の業務効率を高めます。そして、企業のより良い意思決定と継続的な成長に貢献するため、常に重要データおよび識見へのアクセスの透明性を担保します。

•情報の保護HPはプリントセキュリティのリーダーです。HPはお客さまの印刷環境において脅威にさらされる可能性を発見し、日々の運用の中での監視からセキュリティに関する問題への対処をサポートします。セキュリティ侵害につながりかねないデバイスの設定や、ネットワークアクセス、コントロールパネルの利用範囲、排紙トレイに放置されてしまうドキュメントなどを守ります。

•スマートに働く各種情報へのアクセスおよび処理をより効率的におこなうため、プリンティング体験の向上、ワークフローの電子化、そしてより良いユーザー体験をもたらす、ビジネスアプリケーションへのコンテンツの統合、といった革新を起こします。

•サステナビリティカーボンフットプリントを最小限に抑えサステナビリティの目標を達成するために、HPは環境面でのリーダーとしてお客さまを支援します。スマートプリントポリシーを制定し、廃棄物の削減、そしてトナーおよびインクカートリッジのリサイクルをおこなっています。Case study

株式会社NTTデータ ウェーブ 様HP PageWide Enterpriseシリーズ:E77660にHP マネージドプリントサービスを組み合わせることで、ワークスタイルの変化に合わせた、柔軟かつエコでセキュアなプリンティング環境を実現。

MPS:お客さまのプリンティング環境のフルアウトソーシング

ハードウェア サプライ供給 ソフトウェアソリューション

ビジネス管理の強化 複数年契約のサービス 生産性の最大化

保守サービス

動画で見る

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―最近のオフィストレンドやテクノロジーとの関

連についてお聞きしたいと思います。

岩坂 私の業務はスペースデザインで、オフィス

スペースに関わることなら家具はもちろん内装

にいたるまでなんでもやります。床、壁、天井、照

明、ICTなど全部です。場合によっては他社製の家具や機器も提案します。いわば「オカムラ+α」的な立場で仕事をしていることになりますね。

最近は、お客さまの意識が高まっていて、ペー

パーレスはもちろん、いろいろな方法でITを活用されています。会議室にはモニターディスプレイ

が必須などといったことは、ずいぶん以前から当

たり前になってきています。

最近はメガフロアの新築ビルが多く建ち、3000平米以上のオフィスを担当することが多いので

すが、オフィストレンドとしては、業種に関係なくフ

リーアドレスやグループアドレスを採用されるお

客さまが増えてきています。

ただ、数年前のフリーアドレスの考え方は、ス

ペースの節約という部分が大きかったですが、今

は広いスペースを使ったフリーアドレスの運用

で、社員の創造性を高めたいという考えが強く

なってきています。

創造性を高めるために、IT企業に限らず大手企業でも積極的にオフィスの中にアイデアを生み出

すためのコワーキングスペースを作るようになっ

てきています。こうした傾向から、弊社の考えとし

ては、今後のオフィスは社外の人を巻き込んでコ

ラボレーションするような空間として、たとえば、

エントランスエリアなどに外部の方が来訪して社

内の人間と共創するスペースが広がっていくと

みています。

―20年前では考えられなかったトレンドです。岩坂 超高齢社会の到来で新しい感覚を持った

若い人が大事にされていますので、企業としても

優秀な人材を採用するためにブランディングに

力を入れてきています。だからこそ、自社のブラ

ンドを表現する場・社外の知見を得るための場と

して、エントランスエリアの重要性がさらに増し

てくるのではと思います。

ITの活用によって、今はカフェや自宅、図書館で

も働けるようになりましたし、女性活躍の期待も

要因になっていることで、常に会社にいる必要が

ないという考えが浸透し始めています。

いろんな人がいろんな場所で働くからこそ、個人

が周りを気にせず作業をするための集中ブース

のニーズが高まっています。集中作業のほかTV会議や電話会議に使うスペースとして電話BOXのようなブースが求められています。コミュニ

ケーションが多様化するとともに、個人が集中す

る場所を作る必要が出てきたということです。

コワーキングスペース等の共創スペースの重要

性は高まっていますが、普段から社外組織との連

携が多いお客さまは、かえって自分のオフィスで

は集中できる場を求めるようになってきていて、

共創するスペースより、集中スペースを広く設け

る場合もあります。両方のスペースをその会社

に併せてバランスよく配置することが重要となっ

てきています。

―リアルに人が集まる会議はいつまで続くので

しょうか。

岩坂 弊社では、お客さまへのプレゼンの前のプ

レプレゼン、つまりリハーサルはリアルスペース

での開催に戻りました。TV会議でおこなっていたのですが、結局元通り人間が同じ場所に集まるよ

うになりました。

これは、ITのクオリティがまだリアルに追いついていないために起こってしまった現象です。重要

なリハーサルをやるための臨場感や音質を表現

するには、現状のITではまだ力不足の部分がありました。そういうこともあって、モニターディスプ

レイの表示品質やサウンドのクオリティを求める

お客さまは増えてきています。

つまり、仕事の効率を考えると、バーチャルでい

いとか、同じ場所にいる必要がないといった方向

に向いてしまうのですが、そうではないという場

合もあるということです。

日本HPさんではミーティングをVRでおこなったりという考えもお持ちだと聞いていますが、そこ

までの機能があればリアルスペースでの会議も

より減ってくるかもしれません。

オカムラが考える未来のオフィス株式会社オカムラ

遅野井宏 氏株式会社オカムラマーケティング本部 DX推進室長 WORK MILL エバンジェリスト

岩坂知実 氏株式会社オカムラワークプレイスデザイン部 第二グループチーフデザイナー

働き方が変わればオフィスも変わります。どのように変わっていくのか。そのオフィスを構成するオフィス家具の役割はどうなっていくのかを想像してみてください。オカムラはオフィス家具のベンダーとして日本屈指の存在です。同社は未来のオフィスをどのように提案するのでしょう。求められているものと、その期待をいい意味で裏切る提案がそこにありました。

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―固定席についてはどうでしょう。最近は社長

ですらフリーアドレスといった企業も多いよう

です。

岩坂 モノが多くて、外に出ることもほとんどな

いといった人たちは固定席ですね。それは変わり

ません。特に、人事や経理部門などは固定席にし

たいという傾向が強いようです。もちろん機密の

仕事が多いというのもありますし、メンバーがそ

ばにいたほうがいいという気持ちが強いみたい

です。でも、それもひとつの働き方です。

ABWという働き方があります。これはActivity Based Workingの頭文字をとったもので、仕事の内容や自分のコンディションに応じて、働く場

所や時間を自律的に選択して働く働き方のこと

です。オフィスはこの考え方のもとでどんどん多

様なスペースがたくさんできています。オフィス

以外にも、カフェや自宅、駅ナカの個室ブースが

あったりするわけです。

遅野井 日本のオフィスのほとんどが、自席と会

議室しか選択肢がありません。特に自席はコラボ

レーションしやすいようにデザインされており、な

かなか一人で集中できません。仕事はそもそも

多様なものなのに、仕事をする場所がふたつの

種類しかないのは不自然です。働き方のバリエー

ションに応じてスペースのバリエーションがたく

さんできるのが自然な姿ではないでしょうか。

―会議室のサイズ感にも影響はありますか。

遅野井 6人以下でのミーティングは予約レスで使える場所ですませるお客さまが増えました。会

議室の存在そのものはあるのですが、たとえば

最近では、One-on-Oneの部屋を導入する傾向が強いです。会議室はとても大きいかとても小さ

いという二極化が進んでいます。

つまり、会議はそもそも多様なものなんですね。

社員同様にお客さま同士もそこに入ってコミュ

ニケーションする会議もあれば、機密情報を議論

する会議もあります。日本のオフィスでは同じサ

イズの会議室をたくさん用意する傾向がありま

す。しかし、多様な目的の会議全部を同じサイズ

の部屋でやることも、やはり不自然です。

―本来は働く場所ではなかったところで働くこと

にもつながりそうです。

遅野井 コピーコーナーなどにスタンドを置い

て作業ができるようにしたりといったこともあり

ます。あるいはモバイルロッカーはフリーアドレ

スでの私物保管に使いますが、使いやすいよう

に、高く積み上げないで低い位置に置くんです。

そして、その上で作業したり、ミーティングしたり

します。

今は、オフィスの中のほうがセレンディピティが増

している傾向があります。テレワークが普及する

ことで、どこでも好きなところで働けるようになっ

ていますよね。つまり、会いたい人に会う頻度は

高まっている。しかし、オフィスに戻ると、特定多

数の社員と空間を共有するため、むしろオフィス

の方に偶然があるんです。社内の導線をわざとジ

グザグにし、交差点を作ってコミュニケーションを

誘発するといったこともデメリットをメリットに変

貌させるトレンドとして定着し始めています。な

んだか、一周回って元に戻ってきている感じもし

ますね。

―多様性の吸収が回帰に近い現象を起こしてい

るのですね。ITについてはこれからどうなるんでしょうか。そしてオフィス家具の未来については

どうでしょう。

遅野井 障がいを持つ方や言語が異なる相手と

のコミュニケーションを考えたときなどに、ITはそのハードルの多くを解消してくれます。私の持

論ですが、家具は最後まで働き手に寄り添うもの

だと思っています。スマートフォンやPCはいずれなくなるかもしれない。しかし、人の体を支え、何

らかのツールを保持するための家具は最後まで

必要になるはずです。

岩坂 弊社はオフィス家具メーカーとして総務

部門からの要望に応える立場でしたが、現在は

働き方のトータルソリューションパートナーとし

て、クライアントと伴って走る立場だと考えてい

ます。コンペなどでも競う相手が違ってきていま

す。他領域からオフィス空間を担う人たちが出て

きているんですね。たくさん競争相手がいても、

いわゆる昔からのオフィス家具メーカーはオカム

ラだけだったりと、ライバルが変わってきている

ということも、この5年くらいの傾向としてはっきり目に見えてきています。

遅野井 空間を作っても人が介在しなくては意

味がありません。日本人はお膳立てが必要です

から。それに社内で共創をうながすカタリストも

必要です。

空間創生に加えてその先の運用までめんどうを

見てほしいというニーズもありますね。自走で

きるようになるまでは伴走してほしいということ

です。

人が集まってほしいコミュニケーションエリアは、

この業界の永遠の課題の一つです。以前大学の

研究室と共同で研究したことがあるのですが、他

者との会話が始まるには40秒間その場を共有することが必要だという結果が出ました。とすると、

会話を生むためには、特定の場所に何らかの方

法で足止めすることを考える必要があります。デ

ザインはもちろん、チラシ、珈琲などできっかけ

を作るのです。

結局、場所を創りっぱなしでもだめで、運用と場

とITと三拍子揃って改革がうまくいくんです。しかも、運用は組織内の制度に依存し、人事的な制

度がないとうまくいかないし、効果が最大化され

ないという点でも難しいものです。同様に、働き

方改革は目的ではなく手段ですから、現状との

ギャップを働き方を変えることで埋めていく必要

があります。

岩坂 あらゆる意味でオフィスはなくならないと

思います。人と会って話すことがなくなったら人

間としてまずいでしょう。そういう場所はどうして

も必要なんです。ITへの依存度が高まれば高まるほど会うことの重要性は高まります。遠隔で働

くためにも会うことは価値があるんです。そんな

ニーズに応えるオフィススペースを創出していき

たいです。

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自分らしく生き生きと働く「はたらき心地」を実現するために。近年のオフィス空間は、フリーアドレスによって自席をもたず、作業内容やその日の気分に合わせて自由に場所を選ぶことができ、リビングや

カフェのようなカジュアルな雰囲気へと進化しつつあります。そうした空間に、トータルコーディネートできるオフィス家具がなかったことから、

新しいファニチュアシリーズ「Lives(ライブス)」の企画は生まれました。企画、デザイン、設計・製造部門の垣根を超えて、さらに椅子、机、収納の各工場から約50名の先鋭たちが集まり、大規模な開発プロジェクトとしてスタート。目指したのは、感性や創造性を触発するデザインと一人ひとりが生き生きと自分らしく快適に働ける「はたらき心地」をカタチにすること。約2年の歳月をかけて、オカムラがこれまで培ってきた技術を結集してチェア、テーブル、ソファ、シェルフ、パネル、カウンターといったプロダクトからなる「Lives」が誕生しました。

Livesはあえてデザインを統一しないことで、それぞれのエリアで個性的かつ多彩な空間を生み出す

オカムラオフィス家具紹介

[ライブス] 居心地が良く機能的な「はたらき心地」をかたちにするオフィスファニチュアシリーズ

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立ち姿勢を取り入れる。ワークスタイルが変わる。オフィスワークは座り姿勢が基本。しかし、長時間同じ姿勢をとることは身体への負担が大きく、さまざまな問題があります。そこでオカムラが提案するのが、 定期的に立ち姿勢を取り入れる新たな働き方。多くのワーカーが、イスの座面を当たり前に上下させるように、シーンや体格に応じて、デスクの天板も自由に

上下させるという発想です。立ったり座ったりを繰り返すことで、健康維持、効率向上、交流促進などの効果が導かれます。個人が生き生きと仕事できれば、

チームも、オフィスも進化する。今、ワークスタイルの常識が変わります。

ワイヤリングコアシステムやローパーティション、ベンチテーブルなどと組み合わせることで多様なレイアウトに

オープンオフィスに一時の集中をもたらす セミクローズ型ワークブース。SnowHutは四方を囲うパネルや吸音パネル、天井ルーバーによって、音や視線の影響を受けにくく、高いこもり感を得られる集中環境を作り出します。

また1200mmモジュールで設計されているため、アイランドや横並びなど多彩なレイアウトに対応します。あいだにスペースを設けることで、大きな 外面を活用した新しい空間づくりが可能になります。

横並び型レイアウト(ブラック) アイランド型レイアウト(ホワイト)

横並び型レイアウト(ホワイト)

[スイフト] 立ち姿勢を取り入れた新しい働き方 +Standing(プラススタンディング) / 上下昇降デスク

[スノーハット] オープンオフィスにおける、自分だけのプライベートスペース※SnowHut は日本語でかまくらを意味し、「コンパクトで居心地の良い空間」をコンセプトにデザインしています

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YOCQ90-961 P.HP '19-06OPO15002-03

株式会社 日本HP〒136-8711 東京都江東区大島2-2-1

Intel、インテル、Intel ロゴ、Ultrabook、Celeron、Celeron Inside、Core Inside、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel vPro、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、vPro Inside、Xeon、Xeon Phi、Xeon Inside、Intel Optane は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。引用された製品は、それぞれの会社の商標または登録商標です。記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。記載事項は2020年1月現在のものです。本カタログに記載された内容は、予告なく変更されることがあります。 © Copyright 2020 HP Development Company, L.P.

オカムラ製品に関するお問い合わせ・ご相談はお客様相談室へ

http://www.okamura.co.jp/0120-81-9060 受付時間 / 9:00~17:20(土・日・祝日を除く)フリーダイヤルFAX 0120-81-8098

HP製品に関するお問い合わせはカスタマー・インフォメーションセンターへ

https://www.hp.com/jp/0120-436-555 受付時間:月曜~金曜 9:00~19:00 土曜 10:00~17:00(日曜、祝日、5月1日、年末年始など、日本HP指定の休業日を除く)

※フリーダイヤルがご利用いただけない場合 03-5749-8291(直通)

ご使用の際は、商品に添付の取扱説明書をよくお読みの上、正しくお使いください。水、湿気、油煙等の多い場所に設置しないでください。火災、故障、感電などの原因となることがあります。安全に関するご注意