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「明るい低炭素社会の実現に向けた都市変革プログラム」

2011年12月14日（水曜日）

小宮山宏プラチナ構想ネットワーク会長

三菱総研理事長東京大学総長顧問

プラチナ社会への期待

Copyright © 小宮山宏( Dr. Hiroshi Komiyama)

講演内容

Ⅰ 基本的な考え方歴史と未来への流れの中で科学技術を捉える

Ⅱ ２１世紀の構造変化代表的な６つの視点（知識の爆発、人工物の飽和、グリーン、シルバー、

アジア、小さくなる世界・ウエブ社会）

Ⅲ 日本のビジョンと運動論ビジョンとしてのプラチナ社会、運動論としてのプラチナ構想ネットワーク

Ⅳ 社会と共に発展する科学技術network of networks


20世紀は科学の黄金時代

ペニシリンと免疫

湯川秀樹と小柴昌俊

ハーバーボッシュと鈴木・根岸

トランジスターとグラフェン

科学が社会と相乗的に発展する時代に入った


4

21世紀のパラダイムシフト

20thCentury

無限の地球

20001900

CO2

H2O

Chlorophyll

O2Sunlight

Carbohydrate CO2

H2O

光合成

有限の地球

爆発する知識

21stCentury

1950 2000 2050

高齢化する社会

•気候変動•資源枯渇•汚染•食糧・水…

•長寿

•少子化

•医療進歩

•社会の安全性

•ワークシェア

•バリアフリー…


知識社会

変化の視点１：知識と社会の難しい関係

Ⓒ小宮山宏


変化の視点2：人工物は飽和する

保有台数（百万台）人口あたり保有台数（台）

日本５８０．４５

アメリカ１３８０．４５

イギリス３１０．５１

フランス３１０．５０

ドイツ４１０．４９

中国３２０．０２

インド１３０．０１

資料：社団法人自動車工業会、総務省統計局

事例：世界各国の四輪乗用車保有台数（2007年）


変化の視点２（2）：21世紀前半世界が飽和する

人口一人当たりセメント生産量

セメント生産量：国連統計年鑑人口：UNSD Demographic Statistics、

および国連統計年鑑より


車体重量 [kg]Data Source:Yahoo! Japan Autos

燃料消

費量

[L/km]

0

0.05

0.1

0.15

0.2

0 500 1000 1500 2000 2500 3000

米欧の自動車

日本の自動車

ハイブリッド

電気自動車・燃料電池車

変化の視点3：グリーン化の大きな余地

原点

出所：「課題先進国日本」P24


変化の視点3(2)：自然エネルギーの可能性

9

76.7%

（出典）IEA STATICS “Renewables Information2010 (世界)”

17.6%

Geothermal 3.7%Wind 1.2%Solar ,Tide 0.8%

太陽光、風力、地熱、バイオマス、水力・・・眠るポテンシャル

Copyright © 小宮山宏( Dr. Hiroshi Komiyama)（資料）社会実情データ図録（http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1615.html）

変化の視点（4）：長寿化する人類

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日米中の名目ＧＤＰ比較（左はドルベース、右は指数比較）

○2008年の名目GDPは、1990年比で日本１．２倍、米国２．５倍、中国１６．１倍の伸び。

（出所）World Bank 市場交換レート（2000年基準、１ドル＝107.77円＝8.28元）。

米国

日本

中国

（出所）IMF World Economic Outlook （注）現地通貨建て名目GDPベース。

（10億ドル）（指数、1990年＝1.0）

変化の視点5(1)：アジア諸国等の台頭


変化の視点5(2)アジアの科学技術力の台頭

12

（備考）2009年は9月初現在（提供）坂田・梶川研究室,UT

中国は、累計で４位、2008年単年では２位

インドは累計で５位

論文数（英語）

太陽光の学術研究


変化の視点6：どんどんつながる世界

アジア

北米

欧州

アフリカ南米

オセアニア

＜太陽電池の研究協力マップ＞

（提供）東京大学坂田・梶川研究室


日本の近代の位置づけと未来

文責小宮山宏

公害の克服 (1960~)高度経済成長 (1868~)

地球規模問題

高齢化問題

長寿社会の実現 (1970~)

江戸時代文化を独自に発展産業革命→工業化

知識の爆発

エネルギー危機の克服(1970~)

2000

明治維新

日本欧米


20世紀先進国でモノが満ち

その時私たちは何を欲するか

GDP世界第二の国に代わる「日本のビジョン」

文責小宮山宏

21世紀前半に世界に行き渡る

それを実現する社会を「プラチナ社会」と定義する


現在1950年代の四日市

ⒸYokkaichi City

http://www.city.yokkaichi.mie.jp/kankyo/kogai.htm

プラチナ条件（１）：公害克服


プラチナ条件(2):エネルギー自給

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

2008年 2020年 2030年 2040年 2050年

国産エネルギー輸入エネルギー

32/45 = 0.7

18%32%

省エネによるエネルギー減

Ⓒ小宮山宏

人工物は飽和し、エネルギー効率は上がる

新エネ（太陽光・風力地熱・バイオマス・水力）


エネルギー 70%鉱物資源 70%食料 70%

プラチナ条件(3)：一次資源自給

「資源の輸入国」から「21世紀のモデル」へ

文責小宮山宏

水 100% 木材資源 100%

2050年日本の自給率


幸せな加齢の5条件

Nutrition Exercise

Interaction

Openness to new concepts

Positive thinking

科学は加齢を解明しつつある

プラチナ条件4：活気ある長寿社会


徐々に健康悪化(70%)

健康維持(11%)

比較的若くに悪化(19%)

自立

手段的日常生活動作に援助が必要

基本的＆手段的日常生活動作に援助が必要

死亡

出典）秋山弘子長寿時代の科学と社会の構想『科学』岩波書店, 2010

男性

年齢

プラチナ条件（4.2）：健康寿命延伸イノベーション～個人の幸せと社会負担の軽減の両立～


年齢

40

45

50

55

20 30 40 50 60 70

日常問題解決能力

ボキャブラリー

短期記憶力

Source）Cornelius and Caspi(1987, p150)

能力点

プラチナ条件4.3：高齢者の社会参加

体力は落ちるが知力は増す高齢者


エコロジカルで

高齢者が参加し

人が成長し続け

雇用がある社会

社会実験でつくる21世紀のモデル

プラチナ社会の必要条件

文責小宮山宏


プラチナ構想ネットワーク

Ⓒ小宮山宏

知事が入会の都道府県

市町村長のみ入会の都道府県

知事が入会の都道府県

自治体会員入会状況＜2011年10月28日現在＞

＜自治体会員＞１０２名・都道府県：２８・市町村：７４（うち政令市：１０）・人口カバー率：６３．０％（80,082千人/127,058千人）

＜企業会員＞６１名＜特別会員＞３６名

東京２３区


弘前大学・北日本新エネルギー研究センター

Ⓒ小宮山宏

都市のネットワーク

大学のネットワーク

青森県・青森市

東京大学柏キャンパス

北九州市

柏市

アジア低炭素化センター

海外のネットワーク

長崎大学

茨城大学ICAS

茨城県秋田県

秋田県立大学

ＦＤＣＦＣ

ＳＳＣ

長崎市

横浜市

宮城県富山市荒川区

ＭＲＩプラチナ社会研究会

科学技術と社会の network of networks


柏国際学術都市での社会実験

駅前研究室オンデマンドバス・自転車共用利用・ベロタクシー実験・ＬＲＴ構想柏の葉キャンパスシティＩＴコンソーシアム柏ジェロントロジープロジェクト十坪ジムプロジェクトほのぼのプロジェクトケミレスタウンプロジェクト柏の葉診療所柏の葉鍼灸院柏エコ・ライフイノベーションプロジェクト

プラチナ社会のビジョンづくり


東北復興を日本再生の嚆矢に～プラチナ社会をつくる～

• 存在していた問題を見える化した

• 心を合わせる場を提供した

• 既存インフラゼロからの出発

• 既存の制度制約からの自由

• ゴールドイノベーション・グリーンイノベーション・ライフイノベーション・最先端の農林水産業・・・・・・・

・・

• 大学が参加してプラチナイノベーション

文責小宮山宏


人材養成が急務

課題の発見、解決のための新モデルの構想や、その実装に向けて迅速な行動が出来る人材の育成

多様性への適応力、俯瞰的な視野、幅広い教養等を持ち、世界の知識コミュニティで活躍できる「グローバル人材」の育成

EMP,IES,プラチナスクールなど動きはある


多様性に満ち

地域に根を持ち、世界に開かれ

人が成長し続け

イノベーションを牽引する場を作る

必需品制約から自由になった社会の未来像

日本の戦略

文責小宮山宏

知を生み出し構造化し


ご清聴ありがとうございました

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