M 型星ハビタブルゾーン内の 同期回転惑星におけ …santo/santo_Bthesis.pdfM 型星ハビタブルゾーン内の 同期回転惑星における氷床量の推算
都会で惑星状星雲を撮ろうyamachan.la.coocan.jp/File/天体用CMOSカメラ講演.pdf惑星写真を都会(自宅付近)で撮るメリット...
Transcript of 都会で惑星状星雲を撮ろうyamachan.la.coocan.jp/File/天体用CMOSカメラ講演.pdf惑星写真を都会(自宅付近)で撮るメリット...
こんな人にオススメ
・星雲の写真を撮りたいが空が明るいなぁ
・暗い空への遠征はめったに行けないし・・・
・高解像度のシャープな写真を手軽に撮ってみたい
・高精度の赤道儀は持っていないょ・・・
・オートガイドは大変そうだ
・今まで本格的な星野写真は撮ったことがないけど・・・
・すごい写真は真っ暗な空と高級機材がないと撮れないんでしょ??
都会だと月や惑星以外は無理なのでは?
いやいや、明るい星雲ならOK
惑星写真を都会(自宅付近)で撮るメリット
・好条件の日を選べる
・準備、片付けが楽← 遠征先で撮るよりも自宅付近で撮る方が有利
これは明るい星雲の高解像度撮影も同じ、自宅付近の方が有利
惑星写真を撮る要領で星雲写真を撮影
1000コマ以上撮影し、たまたま像の乱れが少なかったコマを集めて合成
ラッキーイメージング
必要な機材
・CMOSカメラ
惑星用 ASI 224MC - センササイズ小 30,000円
汎用 ASI 294MC - フォーサーズサイズ 100,000円
短時間露光では冷却タイプは不要、 ビット数は気にしなくてよい
・口径10cm以上、焦点距離1000mm以上の望遠鏡
・モータ付赤道儀
・PC できればUSB3.0付、ソフトウェア
短焦点ではラッキーイメージングの恩恵小
暗い空での冷却CCD撮影には敵わない
センササイズの小さなCMOS
欠点
・狭写野
・画角が狭いため天体の導入が大変
センササイズの大きなCMOS
欠点
・ファイルサイズが大きくなる・・・・取り込み写野を小さくする
・高価
冷却CMOS? 非冷却CMOS?
非冷却CMOSは
・安価、手軽だが、露出が10秒を超えるとノイズが目立ってくるらしい
短時間露光では非冷却CMOSで十分か
各コマの露出時間
長い方が良い(冷却CCDの常識)
CMOSは読み出しノイズが少ないので短時間露光のデメリット小
短時間露光のメリット
・シンチレーションの影響少 - 高解像度
・ガイド精度不要 - ガイド鏡、オートガイダー不要
・失敗コマ(振動、光漏れなど)のダメージ小
・光害、月光の影響小
露出時間は
・撮影対象・焦点距離・空の条件
などで決定、非冷却CMOSでは10~15秒未満
ライバルは冷却CCD?
非冷却CMOS 冷却CCD露出時間 短 長
淡い星雲 × ◎
高解像度 ◎ △
ガイド精度 不要 必要
光害の影響 小 大
淡い星雲はあきらめ、冷却CCDでは難しい高解像度の写真をねらう
焦点距離は長いほど冷却CCDよりも有利
撮影に最も適した天体
表面輝度が高い微細な模様があり高解像度が必要淡い部分がない
・惑星状星雲(小さくて高輝度なもの)・球状星団・明るくてコンパクトな系外銀河
など
露出30秒以上の冷却CCD等では得られない、高解像度が生かせる対象を選ぶ
撮影に向かない天体
表面輝度が低い
微細な模様がなく、のっぺり
淡い部分があり明暗の差が大きい (淡い
部分が写らない)
35cmレデューサF7ASI-1600MC 5秒露光×2730コマ+3秒露光×2684コマ 6時間露出でまだまだ淡い
空の暗い場所で冷却CCDや冷却CMOSを使用し、60秒以上の露光でないと・・・
光害の空での写り
NGC6369 Little Ghost 赤経17h29m 赤緯-23゚46’
C14 35cmF11+レデューサ F7 ASI224MC 5秒×237+4秒×292+3秒×362+2秒×294 計67分
南天低めで大阪方向の光害の中(2等星が見づらい)だが、写りに問題なし
必要なソフト
撮影時: 画像キャプチャソフト
・SharpCap がおすすめ
FireCapture では.png等の静止画保存ができないらしい
.png形式の利点: ファイルサイズが小さい(ASI224を使用して16ビット保存3000コマで約5GB)、画像選択が容易
欠点: raw画像保存したものはカラー配列に直すdebayerを行わないとカラー画像がわからない
撮影後: 画像合成のスタックソフト
・AutoStakkert! がおすすめ
欠点: 良像選択がうまくいくとは限らないが、悪像を手で除去できない - 先に除去しておく
その他、画像処理ソフト: ステライメージ、Photoshop 等
画像表示ソフト(良像選択): IrfanView 等
撮影法
・SharpCap等のキャプチャソフトを立ち上げ、星でピント合わせをし、対象天体を導入し
て、露出時間とゲインを設定し、撮影枚数を指定してキャプチャを開始する
・同条件で20~100枚ダーク画像を取り込む
・AutoStakkertなどの動画スタックソフトで画像を合成し、画像処理ソフトを用いて仕上
げる
撮影時は露出不足気味にする
ダーク画像は必ず撮る
明るさ8倍強調
スタック時にダーク減算
NGC6543 部分拡大
撮影後・スタックソフト(AutoStakkert! 等)使用前に画像ビュワーソフトで画像を確認し、突発
ノイズの入ったコマは捨てる
・画像ビュワーで見ながらどの程度の像まで許容するかを見積もり、何%採用するか
決める。悪い像は先に捨てると良い
・良像率が10%を切る場合は、そもそも撮影すべき日ではなかったとあきらめる。撮
影時にモニタを見て、そうなりそうな日は撮影しない
良像 と 悪像 明るさ8倍強調、部分拡大
作例 NGC6751 Glowing Eye
C14 35cmF11 ASI224MC 3秒×43+2秒×482+1秒×4353 計90.7分
Credit: NASA, The Hubble Heritage Team
この撮影法の特長
手軽・ガイド鏡不要、精密ガイド不要・途中で雲が通過しても、光が入っても、振動で揺れてもOK
高解像度・シンチレーションの影響の小さいコマのみ採用(ラッキーイメージング)・揺らぎによるズレは画像合成(スタック)時に自動補正
光害の地でも撮影可能・対象によるが、光害下、月光下で撮影可能
欠点短時間露光のため暗い天体は撮れない総露出時間はかなり必要 1秒×600コマ≠60秒×10コマ
まとめ