公益社団法人日本測量協会（測量技術センター）

公共測量の実務に是非一冊

【本書の利⽤】測量成果品は、測量技術者の⾼い技術⼒、正確な機器、そして⼀緒に

作業する仲間とのチームワーク等によって得られます。得られた成果品の品質の良否は、後続の公共⼯事等に⼤きな影響を与えることになります。したがって、取得した測量成果品は、作業規程に基づいて実施されているかどうかを確認・点検することが重要です。本書は当協会で⻑年にわたる検定実績をもとに、基準点測量及び⽔準測

量の成果検定における主な指摘事項をまとめた事例集です。品質の良い測量成果を作成するために、測量に携わるすべての測量計画

機関、測量作業機関の皆様に、 「作業規程の準則」及び「解説と運⽤」とともに品質向上・品質確保の⼀助として本書をご利⽤いただければ幸いです。

おすすめです！

A4判142頁

定 価 1,600円（税込）会員価格 1,440円（税込）

送 料 450円ISBN978-4-88941-079-2

まちがいの多い事例 測量機器検定証明書、GNSS測量

平成○○年度　１級基準点測量　平均図 　

縮尺=1/ ◇◇◇◇◇

△△県○○地区

承認する監督員　　○○　○○　　

１級基準点測量（ＧＮＳＳ）を結合多角方式で行う場合の標準的な選点条件（準則　第22、23条）１．新点間距離：１０００ｍ　　２．既知点数：（２＋新点数／５）以上３．路線の辺数：５辺以下４．路線長：５Km以下５．路線の図形：２既知点を結ぶ直線の外側４０度以下の地域内及び路線中の夾角６０度以上

　　　（上記平均図の新点間の距離は、規定を満たしているものとする

　

　

N

301        

電子基準点 １

302                         

電子基準点２

001     

NO1

002  

NO2

003  

NO3

004    

NO4

21.5Km

303

基Ⅰ‐5

21.5Km

基Ⅰ‐5

21.5Km電子基準点３

図－１

図－２

印

平均図の不適切事例（１）

路 線 長 の 不 適 切

電子基準点１

電子基準点２

電子基準点１

電子基準点２

左図は、既知点３点を使用した結合多角方式による１級基準点測量の平均図である。

準則での選点条件は左下欄に示すとおりである。

図－１は、当該平均図の路線長が規定に適合していないことを示している。

図－２は、路線長を規定に適合させるため、既知点「基Ⅰ－５」に代えて近隣の電子基準

点に変更したものである（既知点を全て電子基準点のみにすることにより、路線長の制限

がなくなる）。

路線長が規定に適合していない例

改善策

平均図に関する誤りの例平均図に関する誤りの例路 線 長 の 不 適 切

測量機器検定証明書に関する誤りの例測量機器検定証明書に関する誤りの例

検定証明書の内容と実際の測量が異なる場合が見られます

まちがいの多い事例

既知点数が不足している例

TS測量、水準測量

改善策

水準測量観測手簿に関する誤りの例水準測量観測手簿に関する誤りの例

多角測量方式に関する誤りの例多角測量方式に関する誤りの例

公共測量のお問い合わせ、測量成果の検定については、測量技術センター⼜は、お近くの⽀部技術センターへご連絡ください。

《測量機器検定証明書に関するもの》 GNSS測量機検定証明書に記載されている観測⽅法で測量が⾏われていない。

有効期限が切れている測量機で観測を実施した。《平均図に関するもの》路線⻑、路線図形が規定に適合していない。３級基準点測量において、電⼦基準点のみを既知点とした。使⽤する既知点数が不⾜。《観測図に関するもの》解析基線不⾜のため、仮定三次元網平均計算が正しく評価できない。セッション不⾜により、観測値の点検（重複辺や環閉合）ができない。《基線解析に関するもの》 10kmを超える基線解析において1周波解析が⾏われた。解析に使⽤する衛星が統⼀されていない。《計算簿に関するもの》偏⼼計算において、器械⾼、⽬標⾼の⼊⼒誤り。網平均計算において使⽤する重量の誤り。網平均計算に⽤いる基線ベクトルが、観測図や平均図に基づいて⼊⼒されていない。

《成果表に関するもの》調整年⽉⽇、等級、柱⽯⻑、備考欄への必要事項等の記載もれ。《点の記に関するもの》⾃動⾞到達地点欄の説明⽂不備。《点検測量に関するもの》本観測終了後すぐに点検測量を実施している。採⽤値との⽐較整理がされていない。《精度管理表に関するもの》制限超過にもかかわらず、再測等なんら処理がされていない。

測量技術センター TEL 03-3579-6811 〒173-0004 東京都板橋区板橋1-48-12

北海道支部技術ｾﾝﾀｰ TEL 011-812-0606 〒062-0921 札幌市豊平区中の島１条4-9-2 北海道測量会館

東北支部技術ｾﾝﾀｰ TEL 022-297-2683 〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡5-1-12 仙萩ビルディング６階

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中部支部技術ｾﾝﾀｰ TEL 052-263-6917 〒460-0008 名古屋市中区栄4-15-23 ライオンズマンション久屋公園1211

関西支部技術ｾﾝﾀｰ TEL 06-6636-9772 〒545-0051 大阪市阿倍野区旭町1-2-7 あべのメディックス315

中国支部技術ｾﾝﾀｰ TEL 082-544-6649 〒730-0042 広島市中区国泰寺町1-3-29 デルタビル２階

四国支部技術ｾﾝﾀｰ TEL 087-821-2498 〒760-0067 高松市松福町2-15-24 香川県土木建設会館２階

九州支部技術ｾﾝﾀｰ TEL 092-411-5613 〒812-0013 福岡市博多区博多駅東1-10-32 サンライト東口ビル３階

目 次１．GNSS観測による事例（23事例）２．TS測量による事例（43事例）３．水準測量による事例（27事例）４．参考資料

測量成果品と作業工程測量の計画・作業計画測量法に基づく手続（準則第6条）基準点測量製品仕様書の作成品質評価表の作成電子納品の構成

作業機関は、検定時に指摘される以前に⾃ら留意することにより、作業の⼿戻りを減らすとともに、確実な品質の測量成果を効率的に得ることにつながります。

URL http://www.jsurvey.jp/