46

高橋=猩紅熱、アンギナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一〇

二八

頁. (昭

和

八

年

十

二

月

).

43) 若林春治: 北越醫學會雜誌, 42年, 6號, 627頁. (昭和二年). 44) 朴鐘牘, 金東益: 朝鮮醫學會雜誌, 21巻, 2

號

, 190

頁

. (昭

和

六

年

).

45) 田村茂夫: 九大同門會報, 53號, 48 (昭和十一年). 46) 坂本恒雄: 實験醫報, 242號. 218. 頁. (昭和九年). 47

) 中

島

貞

次

郎

: The J. of Biochemistr., 第19巻, 1號. 33頁. 48) 李敬洙, 金榮澤: 兒科雜誌, 第44巻, 5號, 799頁 49) 鈴木みつ: 兒

科

雜

誌

. 第

44

巻

.

2號

, 316頁

. 50) 賀來勲: 臨牀小兒科雜誌, 第12年, 2號. 51 (江口勇, 黒澤恭治: 北海道醫學雜誌, 15年, 10號. 52) Kostyal

e und

Penkert, Z Kinderhkd., 52. (S. 647-660), 1932. 53) Markowa: Z. Khkd., 50. (S. 496-502). 1930. 54) Schottmiiller Kl. W., I.

1931

.(S.

17-20).

55) Gromski: Zentralbatt f. ges. Inn. Med. & Grenzgbt, Bd. 9, 1914 より. 56) Mirnberger Med. Kl., 1930. I (167-170

).

57)

Sarnighausen: Med. Kl., Jg. 16, Nr. 47, 1920. 58) Schelenz: Med. Kl., Jg. 9, Nr. 16, S. 622-1623 59) Erwin & Pulay: H. H. M

eyer

&

R. Ga

ttieb

: Expeirmentelle Pharmakolagie, S

. 21.

猩紅

熱、

溶血性連鎖

状球菌性

ア

ンギ

ナ及び溶血性連鎖

状

球菌精製毒素接種例

に於

ける血液像

の關係

に就

て

第三編

溶血性連鎮状球菌(猩紅熱株、アンギナ株、丹毒株、産褥

熱株)精製毒素接種に關する臨牀實驗的研究

(二)

慶應義塾大學醫學部内科教室(主任

西野教授)

東

京

市

立

豊

島

病

院(院長

内田博士)

醫

學

士

高

橋

昇

第二

節

アンギナ株溶血性連鎖状球

菌精製毒素接種例

第

一例

某、♀、

七年七

ケ月(赤痢恢

復期)、

ディ

ック反應

(卅)。

毒素

アンギ

ナ溶連菌

(石川株)精製毒素を

二十四時間

の

間隔を以て

二囘

兩側

上膊皮下

に注射した。

第

一囘量

二、〇〇〇皮膚単位

47

策

二囘量

三、〇〇〇皮膚

単位

毒素

接種前體温

三六・六度、

豚搏八八、

呼吸籔

一八。

毒素接種

五時間後悪

心を訴

ふ。九時間後體温上

昇し、發熱持續

四十

二時間。

發熱と同時に全身

皮膚に輕度

の發赤

を見る。皮膚陰性絞書症陽性。發赤持續

八時間。

輕度

の

口囲蒼白を認む。

眼瞼結膜、咽頭

粘膜

は輕度

に充血す。落屑を生ぜす。

舌

變化を認めず。淋

巴腺、脾臓、肝臓

は腫

大せす。

ディック反應は

二週後

の

リテ

スト(一)。咽頭溶連菌

を毒素接種

の前後

に於て證明

せす。尿中

ウ

ロビ

リン膿

は第

二日より第四日迄陽

性。

血

液像變化

赤血球數

は接種

後輕度

の減少

を見、血色素量は赤血球数

の滅

少

に準

じ、

血色素係數は不變

。

白血球数は第

二日急激

に増加して

一二、四

第 十 四 圖

♀ 七年七ケ月

〇

〇に達

せるも、第四日正常

に復す。中性嗜好細胞は第

二日白血球數

の増

加

と共

に著明

の増加を示すが、

第

三日急激

に減少して第

四日正常

に復す。

デー

レ氏封

入小體は第

二日

二・〇

%に出現

せるのみ。

鹽基性嗜好細胞は初

期消

失し、接種後第八日〇・六%

に認む

るのみ。

エオジン嗜好細胞

は發疹

消褪した第

四-第六日

六・二-七・六%に増加せるが、

第八

日正常

に復す。

淋巴球

は毒素接種直後

より第

二日に亙

つて急激に減少

し、第

三日以後次

第

に恢復

して第

六日乃至第

入日恢復期増日加を示す。大単核細胞

及び移行

型は

少

數に出現す。プラ

スマ細胞及

チ

ュルク氏刺戟型は接辞種後殆ど毎

囘に出現

す。

第

二例

某、♀、五年九

ヶ月(赤痢恢

復期)。

ディツク反應

(一)。

毒素

アンギナ溶連菌(石川株)精製

毒素

を

二十四時間

の

間隔

を以

て二囘

兩側

上薄皮下

に注射

した。

第

一同量

二、〇〇〇皮膚単位

第

二回量

三、〇〇〇皮膚単位

接種前體濫三

六・五度、脈搏八〇、呼吸數

二〇。

毒素

接種後體温上

昇、脈

搏及び呼吸數

の増加、頭痛、咽頭痛、悪

心、嘔吐、腹痛、下痢、皮膚療痒

感等を訴

へず。皮膚發赤、發疹、

落屑、眼瞼結膜及び咽頭

粘膜

の充

血等を

認めす。淋巴

腺、脾臓、肝臓

の腫大を見す。

ディック反應は毒素接種後

も

陰性。咽頭

粘液培養

の結果、緑色連鎮状球菌を認

むるのみ。尿中ウ

ロビリ

ン體は第

二日弱陽性を呈し、第四日消失

す。

血液像變化

赤血球数、血色素量、血色素係數は不變

。白

血球數

は第

二日急激

に増加

し

て

一二、〇〇

に達

せるも、

第

三日急

に液少して第四日接種前

と略

ゝ同値

に

復す。中性嗜好細胞

は第

二、日白血球數

の増加

と共に著明に増加して第五日

に及ぶ。核

形推移

は接種

翌日以後、

桿状核細胞増加

し、第六日少數

のメタ

ミエロチーテンを認む。

デー

レ氏封入小體

は出現

せす。鹽基性嗜好細胞

は

高橋=猩紅

熱、

アンギ

ナ、及び溶連菌精製毒素接種例

に於け

る血液像

の關係に就て

一〇

一九

48

高橋=

猩紅熱、

アンギナ、及び溶連菌精

製毒素接種例に於け

る血液像

の關

係に就て

一〇

二〇

第 十 五 圖

♀ 五年九ケ月

初期減少

せるも、第入日増加

して

一

六%

に達す。

エオジン

嗜好細胞

は正

常値

の範囲内

に動揺

するのみ。淋巴

球は接種直後急激

に減少せ

るも、第三

日以後恢復

して策六日正常

に復す。大単核細胞及び移行型は初期減少

を示

す。

プラ

スマ細胞及

び

チ

ュルク茂刺戟型は接種前、

第

四日及び

第六日低

率

に出現す。

第

三例

某、♀、

三年(赤痢恢復期)。

ディック反應心(卅)。

毒素

アンギナ溶連菌

(石川株)精製毒素

を十

一時間

の

間隔を以て

こ同兩

側上臆皮下に注射した。

第

一囘量

二、〇〇〇皮膚単

位

第

二囘量

三、〇〇〇皮膚単

位

接種前體温三

六・五度、脈摶

七六、呼吸數二二

。

毒素

接種七時間半後體温

上昇し、士時間後最高三七。七度、賑搏

一〇〇、呼吸數

二六。

發熱持續

十

二時間。毒素接種十

三時間半後、

頸部、胸部、背部、上瞬

に輕度

の發赤

を

見たが數時間

にして消失す。顔面潮

紅、口囲蒼白、眼瞼結膜及び咽頭

粘膜

の充血、皮膚落屑を見す

。舌苔肥厚するも、覆盆子舌を呈せす。淋巴腺、

脾臓、肝臓

の腫脹を認めす

。

ディ

ック反應第

一〇日

のリテスト(卅)。咽頭

粘液培養

の結果、

毒素

接種前後

に於て溶連菌

の籔

個

の集

落を見、増減を認

めす。尿中ウ

ロビ

リン艦

は毒素接種翌

日出現し、第三日最も著明。

血液像變

化

赤血球數、血色素

量、血色素

係數

は不變。白血球數

は第

二-第三日増加し、

特

に第

二日は最高

一九、三〇

〇に達

す。

中性嗜好細胞は毒素

接種後直ちに.

増加

して、第

二日最

高七〇・八%に達し、以後漸減して

一週後正常に復す。

第 士 六 圖

♀ 三年

核形

推移

は第二-第

三日桿状核細胞

の増加を見

るのみ。デー

レ氏封入小體

は第

二日より

一通間僅

に出現す。鹽基性嗜好細胞

は第五-

第

六日

一%内

外

49

(14)第一例

♀

七年七

ケ月

高橋=猩紅熱、アンギナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一〇

二一

50

高橋=猩紅熱、アンガナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一〇

二二

(15)第二例

♀

五年

九ケ月

51

(16)第三例

♀

三年

高橋=猩紅熱、アンギナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一〇

二三

56

高橋=猩紅熱、アンギナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

二〇

二四

(17)第

四例

♀

八年六

ケ月

53

に出現せるのみ。

エオジ

ン嗜好細胞

は接種直後減少

せるも、第四-

第五日

には著しく増加

し、特

に第

四一は最高九・六%た示す。淋巴球は毒素接種直

後急激に減少

せるも第四一より次第

に恢復す。大軍核細胞及び移行型

に攣

化た見す。プ

ラス

マ細胞

及びチ

ュルグ氏刺戟

型は接種後増

減た見す。

第

四例

某、

♀、

入年

六ケ月(赤痢恢

復期)。

ディ

ック反應

(-)。

毒素

アンギナ溶連菌

(石川株)精製毒素

た

十

一時間

の

間隔た以て

二囘雨

側

上臆皮

下に注射

した。

第

一回量

二、○○○皮膚單

位

第

二同量

三、○○○皮膚單位

接種前體温

三六・二度、脈搏入○、呼吸撒

二〇。

毒素接種九時間後髄

温上

昇

し、登熱持績

四十

二時間。

、第

二一髄温

三八・八度、脈搏

一二四、

呼吸

籔

二入。

顔

面潮紅、

口園蒼白、皮膚登

赤、

發疹、眼瞼結

膜及び咽頭粘膜

の充

血、覆盆

子舌等

た認めす。

淋巴腺、脾臓及び肝臓

の腫脹た見す。

ディ

ック

反鷹

は

一週後

のリテ

スト(-)。咽頭

粘液培養

の結果、溶連菌集

落は毒素接

種前

二四個、接

種後

二〇個た認む。

尿中

ウ

ロビリン髄は毒素接種翌日出現

し、

第三一消

失す。

血液像攣

化

赤血球敷、血色素量、血色素係敷

は不攣。

白

血球撒

は第

二一最高

一入.五

〇〇

に達

し、増多症第

五一に及

ぶ。中性嗜好細胞

は白

血球撒

の増加

芝共

に

第三節

丹毒株溶血性連鎖状球菌精製毒素接種例

第

一例

某

♂、

四年

(赤痢恢復期)。

増加

し、第

二一最高入

二・○%

に達せ

るも、

第四一以後漸次減0少

して、

第

六日正常

に復す。

核形推移は初期桿

状核細胞

増加

し。第

三一〇・四%に

メ

第 十 七 圖

♀ 八年六ケ月

タミ工ロチーテンの出現た見

る。デーン氏封

入小體

は第

二一出現

して第

六

一に及び、

第三日最も多

く出現

して

四・○%た示す。

盤基性嗜

好細胞

は第

三一

より第

六一に亙

つて○・六%以下

に出現す。

エオジン嗜好細胞

の増減

た見す。

淋巴球

は毒素接種翌日

一六・二%に減少

せるも、第

六一以後著明

の恢復期増加

た示す。大單核細胞及び移行型は

毎同

正常

の範園

にあ

つて増,

減

た見す。プラ

メ

マ細胞

及びチ

ュル〃茂刺戟型ば第

四ー

第七一に

二%内外

に出現

す。

デ

ィ

ツク反

應

(卅)。

高橋=猩紅熱、アンギナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一〇

二五

54

高橋=猩紅熱、アンギナ、及び溶蓮菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一〇

二六

毒素

丹毒溶連菌(畑松)精製毒素を

一○時間の間隔た以て

二回雨側上搏

皮下

に注射

しれ。

第

一同量

二、○○○皮膚單

位

第

二回量

三、○○○皮膚單位

接種前髄温三

六・○度、脈搏

七六、呼吸数

二〇。

接種

四時間半

後膿温上昇

し、第

二一最山口同膿温三九.六度、脈搏一

六四、呼吸敷

四

二。

登熱持續

六六

時間。

毒素接

種七時間半後、顔

面潮紅、口園蒼白た來た

し、全身皮膚に鮮

紅色

の登赤

た見れが。皮膚痙痒感

た訴

へす。第

二日頸部、胸部、背

部、

腹

部、上臆、上腿内側

の登疹著明

ざなり、皮膚陰性紋書

症陽性。

シ

ュルツ、

シ

ャルト

ン氏疹消樋現象陽性た呈す。ディ

ック反應

た施行

しれ皮膚

の

二部

は登疹鉄如す。發疹は

六〇時間持績

し。第八一爾側

上臆及

び磐部

に枇糠様.

落屑た認む。眼瞼結膜及び咽頭

粘腹

は毒素接種

五時間後充血た呈す。舌は

白苔肥厚するも乳頭

肥大せす。覆盆

子舌

た呈せす。淋巴腺、脾臓、

肝臓

の

腫

脹た證明

せす。ディ

ヅク反鷹第

二〇一

のリテスト(十)にて反磨減

弱せる

た見る。咽頭溶連菌は毒素接種前後に於て證明せす。尿

中ウ

ロビリ

ン燈は

第

二日培量し、第

四一最

も著明

に出現す。

血液像攣

化

赤血球數

、血色素

量、血色素係數

は不攣。白血球敷

は第

二日特

に増加

して

最

山口同一一

、七五〇

に達

し、之は本實

験

二四例中白

血球増加症

の首位た占む。

本

細胞

の塘加は第

四日尚

二二、七〇〇た數

ふ。

中性嗜好細胞は毒素

接種直

後増加

し、第

二一は最高七〇・入%を示し第

三一以後漸次減

少す

る。

核形

推移は第

二日桿

状核細胞

の輕度

の増加た見

るのみ。デー

レ氏封

入小盤第

二

第 十 入 圖

♂ 四年

一乃至第六一出現し、第

四一最高

七・○%

に達す。

盤基性嗜好細は第

二一

沿…失す

るも、第

三一以後○.二-○・八%

に出現す

る。

エオジ

ン嗜

好細胞

は

第

四一より増加し第六一最高

二〇・六%に達す。

淋

巴球は初期減少

して第

二日二三

・四%、第

六一以後恢

復期培加

た示す。

大軍核細胞及び移行型は

毒素接

種後

増訴減

た見す。プラ

スマ細胞

及び

チ

ュルク氏刺戟型は毒素接

種前

後

共毎同證明

せらる。

第

二例

某

♂、

三年(赤痢恢復期)。

ディ

ック反應

(冊)。

毒素

丹毒溶連菌

(畑椋)精製毒素な

一〇時間

の

間隔な以て

二同雨側上臆

皮下

に注射

しれ。

第

一回量

二、○○○皮膚單位

第

二同量

三、○○○皮膚

單位

接種前

艦温三六.六度、

賑搏

入四、呼吸敷

二〇。

毒素接種四時間牛後盤温

上昇し、第

二日髄温最山口同四〇.入度、

脈撞

一四〇、呼吸敷

三二。發熱持績

55

三三時間。毒素接種五時間後顔面潮紅

し、

頸部、上博、胸部

に發赤、發疹

た生

じ、更

に毒素接種

一

一時間後顔面潮紅、

口園蒼白明瞭ざなる。全身皮

膚

は針尖

大の

登疹密生

して鮮紅色た呈す。

皮膚陰性絞書症陽性。

シ

ュル

ツ、シヤ

ルトン氏疹清樋現象陽性。螢赤、登疹

の持績

五六時間。第五一頸

部n背部及び臀部に枇糠様落屑た

生ず。眼瞼結膜、咽頭

粘膜

に輕度

の充

血

た見、接種

四〇時間後覆盆

子舌

た

呈す。淋巴腺、脾臓、肝臓

の腫脹

々見す。

デ

ィ

ック反應は第

一〇

一のリテス塾(一)。咽頭溶連菌陰性。尿中ウ

ロビリ

ン盤は第

二一出現し第四一最も

著明。

第 十 九 圖

♂ 三年

血液像攣化

赤血球敷及び血色素量は毒素接種後輕度の減少な示すも、血色素係籔は不

攣。白血球敷は第二一最高一七、○○○

に塘加せろも、第四一以後怯反つ

て減少

た示す。

中性嗜好細胞は白血球數の増加異

に、第二一増加せるも第署

接種前の

笹

復す。核形推移は笙

丁

第三愚

状核細胞、窪

メタミ言

チーテy

の増加を見る。更に雨昂

性嗜好ミ言

チーアン○・四乃至○・二%に出現

す。デし

氏封入小體は第言

より第四日迄二・つ人

.○%に出現し。第

三艮

高八・○%を占む。轡基性嗜好細胞は其の出現極め覆

雀

して第

二-

第六日○

・二丁

○

・四%に出現せるのみ。

エオジ

ソ嗜

好細胞

は第

二日消

失するも以後次第に増加し垂

吉

乃至第九呈

。二ー六.場

に達し、恢

復期増加を示す。淋巴球は毒素接種署

輕度の減少覧

うのみ。輩

核細

胞

及び移行型は圭素

接種後特別

の増滅

を見す。プラ

スマ細胞

及びチ

ュルク

氏刺

戟型

は三%

以下

に出現

す。

第三例

某、♀、一

〇

年(赤痢恢復期)。

ディ

ック反應(一)。

毒素

丹毒溶連菌

(畑株)精製毒素

を

一〇時間

の

間隔を以て

二同雨側

上臨

皮下に注射

しれ。

第

一同量

二、○○○皮

膚單位

第

二同

量

三、○○○皮膚單位

接種前體

温三六・四度、

脈博

六四、

呼吸數

一九。

毒素

接種

一九時間後體

温

上昇し、第

二一體温最高三七・八度、脈搏

一二〇、呼吸数

二四。登熱持續

一

二時間。自覺的

に頭痛、咽頭痛、悪心、

嘔吐、腹痛、下痢

た訴

へす。皮膚

登赤、

獲疹、

粘膜充血及

び覆盆

子舌

た見す

。淋巴腺、脾臓n肝臓

は腫脹

せ

す

。

ディ

ック反磨は第

一〇日

のリテスト(一)。咽頭溶連菌は毒素

接種

の前

後

に證明ぜす

。

尿中ウ

ロビ

リン體は第二及び第

三一弱反應

た呈す

るのみ。

高橋=猩紅熱、アンギナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一〇

二七

56

高橋=猩紅熱、

アンギナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一○

二八

(18)第一例

♂

四年

57

(19)第二例

♂

三年

高橋=猩紅熱、アンギナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一〇

二九

58

高橋=猩紅熱、アンギナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一〇

三〇

(20)第三例

♀

十

年

59

第 二 十 圖

♀ 十年

第四節

産褥熱株溶血性連鎖状球菌精製毒素接種例

第

一例

某、

♂

、

六年

二

ケ月

(赤

痢恢

復

期)。

デ

ィ

ック反

應

(冊

)。

毒素

産褥熱溶連菌(相澤株)精製毒素た

一入時間

の

間隔を以て

二同雨側

上搏皮下

に注射

し索。

第

二同量

二、○

○○皮膚單

位

第

二同量

三、○○○皮膚法單位

毒素接種前盤

温三六・四度、脈搏

九〇、呼吸數

一八。

毒素接種

八時間後燈

温

上昇し、

一三時間後悪

心、嘔吐、腹痛

た訴

へ、

一囘不清化便た見れ

るも

頭痛

、咽頭痛、關

節痛等

の自覺症状た歓

く。

獲熱持績

三六時間、第

二一最

高三九6七度。脈搏

一二〇、呼吸撒は僅

の増加た見

るのみ。

毒素接

種

二五

時間後顔面潮

紅、口園蒼白た見、全身

の皮膚痙

痒感

ご共

に登赤し、

三〇時

血液像攣化

赤血球数、血色素

量、

血色素係

籔は不攣。

白

血球撒

は第

二!

第

三一

二五。

○○○-

二四、○○○に檜加す。

中性嗜好細胞は第

二一著明

に壇加

して第

四一

に及び第

二日最

高七入・二%に達せ

る・も以後次第

に減・少して、

第

九一

接種前

の値

に復す。核形推移

は第

二一

より第

六一に互り少籔

の桿

状核細胞

の増加

た見るのみ。

デー

レ氏封入小艦は第五一

二%に出現

せる

のみ。鹽基

性

嗜好細胞は接種前及び第

六一〇・二%

に讃明せるのみ。

エオジ

ン嗜

好細

胞

の増減

な見す。

淋巴球は初期著明

に減少

して、第

二一

一入・○%た示す

も第三一以後恢復す。大箪核細胞及

び移行型

の攣牝た見す。

プラ

スマ細胞

及び

チ

ュル〃氏刺戟型は接種前

より殆

さ毎囘

二山○%以下

に證

明す。

問後全身

の皮膚登赤著

明ざなり特

に胸部き腹部、上肢

の登赤

は針頭

大

の發

疹

の無數

の集積よりなる。毒素

接種前

豫めディ

ヅク反應た行

つ六部分は初

め登赤、登疹た歓

如し、

第三一輕度

の登赤た見

る。皮膚陰性絞書症陽性。

第

三日ジ

ュルツ、

シャルト

ソ氏疹消

槌現象陽性。

第

四一登疹清裾開始し、

第

七日肩脾部、腋窩部及び爾側前臆

に枇糠様

落屑

た認む。眼瞼結膜、咽頭

粘膜

は接種

一五時間後充血。舌は毒素接種後友白色

の苔肥厚

し、其

の後次

第

に乳頭

の肥大た來す

ざ共に白苔消失し、第五一途

に深

紅色

の覆盆

子舌

た

呈す。淋巴腺は第三一以後頸部及び鼠齪部

のも

の敷

個小豆

大乃至碗豆

大に

腫

脹た見

るも藤痛

た訴

へす。脾臓及び肝臓は腫大せす。

ディ

ヅ〃反磨

は第

一二一

のリテスト(±)。

咽頭溶連菌

は

接種前後

六同培養

た

行

ふも毎

同陰

性。尿中

ウ

ロビリソ盤は第

二一陽性

ざなり、第

三一最

も著明

に出現す。

高橋

=猩紅

髄

アン

ギナ、

及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像

の關係に就

一〇

三一

10

高橋鷲猩紅熱、アンギナ、及び溶蓮菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一〇

三二

血液像攣

化

赤

血球数、

血色素量。血色素係数

は不攣。白血球數は接種直後培加

し。第

三一最高

一〇。八○○に達す。

中性嗜

好細胞

は白血球數

の塔加

と同時

に第

四日迄

増加

し。第

五日正常

に復

す。核

形推移

は第

二-第

三日桿状核細胞増

加

し、

第三日

一・二%にメ

タミェロチーテ

ンた認む。

デー

レ氏封入小盤は

接種

後第

二、第三、第

四一及

び第

五一に出

現す。盤基性嗜

好細胞

は初期清

失

し、第

六一以後低性

に出現す。

エオジ

ン嗜好細胞

は第

四日登疹消

褪時よ

り増加

して

第

九一に及

ぶ。

落屑開始期

に當

る

第六一最も著明

に増加して

一

・二%々示し。毒素接種例中

の最高性た示す。

淋

巴球は中性嗜好細胞

第 二 十 一 圖

♂ 六年二ケ月

の壇加

に際法して急激に減・少し、

特

に第三一最も減少

して最

低

一六・六%を

示すも、以後次

第に増加して

二週後

には恢復期増加た

示す。大軍核細胞及

び移行型

に憂化な

し。プラ

スぐ細胞及び

チュルク民刺戟型は第三一以後出

現す。

第

二例

某

。♀、

七年十

ヶ月(赤痢恢復期)。

ディック反應

(冊)。

毒素

産

褥熱溶連菌

(相澤株)精製毒素

た

一入時間の間隔た以て

二同雨側

上腫皮下

に注射

しれ。

第

一同

量

.二、○○○皮膚單位

第

二同量三、

○○○皮膚單位

接種前髄温

三六・四度、脈博一

〇〇、呼吸数

二二。

毒素

接種入時間

後盤濃

上昇

し、登熱持績

四入時間。

第

二一最

高三九・二度。脈捕

一二〇。

呼吸數

三〇。頭痛、關節痛、咽頭痛、悪心、嘔吐た訴

へす。接

種七時間後腹痛

を

伴び、下痢便

二同。接種

一〇時間後顔

面潮

紅、

口園蒼白た見、

殆さ全身

の

皮膚に輕度

の登赤た見

る。療痒感た訴ふ。

二四時間後全身皮膚

の登赤、登

疹著明

ざな

る。皮膚

陰性絞書症陽性。

シ

ュルツ。シヤルトン茂疹清腿現象

陽性た示す。第

三一帥

ち四〇時間後

ディック反磨た行

つ表前臆

の

一部

は登

疹歓

如す。

登疹は

三九時問持績

して湾槌

し、第

六一上搏

及び肩騨部

より枇

糠様落屑始

まる。

眼瞼結

膜及び咽頭粘膜

は

一五時間後

充血な見

る。舌は

四

〇時間後白苔

た被

り。乳頭

肥大ビ共

に白苔消失

して第

四一深紅色

の覆盆子

舌た呈すろ。淋

巴腺、

脾臓、肝臓

の腫脹た見す。

ディ

ッ〃反慮は第

一二一

のリテ

メト(冊)。咽頭

粘液た毒素接種前後七同培養た行びn四個乃至七個

の溶連菌及び無数

の線

色連鎮

状球菌集落た證明

し、毒素接種によ

る培菌た

認めす

。尿中ウ

ロビリソ燈は第

二一に證明

し、第三ー

第四一最も著明

に出

61

現す。

血液像攣

化

赤

血球、

血色素

量、血色素係籔は不攣。

白血球数

は接種直後より増加

し、

登熱極期

の第

二日最高

一〇、九〇〇

に達せ

るも第五日正常

に復す。

中性嗜

好細胞

は第

二一第

四日白

血球撒

の塘加

と共に増加

し、特

に第

二日は最も増

加して七九・〇%

に達

し、第

三日に於ても接種前

の値より増加た示す。

核

形推移は第

二一第

三日僅

に桿

状核細胞

の増加た見

るのみ。デー

レ氏封

入小

膿は第二及び

第

三日何

れ

も

二・〇%に出現す。

臨皿基性嗜好細胞は

第四日

〇・二%、第

六日最高〇

・八%

に出現する。

エオジ

ン嗜

好細胞は毒素接種後

第 二 十 二 圖

♀・ 七年十 ク月

第

一週

は正常値

の範園

に動揺

し,第二週

に入り八%に塘加す。淋巴球は獲

熱と同時

に減少

し、第

二日最低値た示すも第四日正常

に復

し、第

六日以後

恢復期増加た示す。

大軍

核細胞

及び移行型

は正常

の範園

に止

り、プラ

スマ

細胞及び

チ

ュルク氏刺戟型は

二・四%以下に毎常出

現す。

第三例

某、

♀、

四年十

ク月(赤痢恢復期)。

ディ

ック反應(+++

)。

毒素

産褥熱溶連菌(相澤株)精製毒素た

一九時間

の

間隔

た以て

二同雨側

上腰

皮下

に注射

しれ。

第

一同

量

二、〇〇〇皮膚輩

位

第

二同量

三、〇〇〇皮膚

輩位

接種前艦温

三六・八度、脈撞

入四、呼吸敷

二四。毒素接種

四時間牛後悪

心、

不浩化物

の嘔吐た見

るも腹痛、下痢た訴

へす

。

接種五時間後

膿温上昇し、

獲熱持績

五一時間。第

二日禮温最高

三九・七度、脈搏

一二〇、呼吸撒

三〇。

皮膚は接種六時間牛後胸部、背部、腹部

に輕度

の登赤た見同時に顔面潮

紅、

口園蒼白た見

る。皮膚

登疹は其

の後次第に著明

となりて全身

に及

ぶ。皮膚

陰性絞書症陽性。

シ

ュルツ、シャルト

ン馬疹浩樋現象陽性。皮膚

は接種

四

〇時間後一乾燥

し、溶尉痒感た訴

へ、

五〇時間後曇疹完全

に消根陶す。第七日腋

窩

部、爾側

上腿

に枇糠様落屑

た認む。

眼瞼結膜、咽頭粘膜は接種

一九時間

後充血。舌は接種後

白苔

肥厚せるも乳頭

の肥大

と共に浩失し、四〇時間後

深紅色覆盆子舌た呈す

る。

淋巴腺、脾臓

及び肝臓

の腫脹

々謹明

せす。

ディ

ック反應

は第

一二日

のリテメト(±)。咽頭

粘液培養

に於て溶連

菌集落

は毒

素

接種前

一一個、接種後

一四個、其

の他緑色連鎮

状球菌

々謹明

す。尿

中ウ

ロビ

リン禮は第

二日出現し、

第三日最

も著明。

血液像攣

化

、

高橋=狸紅熱、アンギナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一〇三三

62

高橋=狸紅熱、アンギナ売及び溶蓮菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就て

一〇

三四

赤

血球撒、血色素量、

「血色素係数

は不攣。白血球数は第

二圓

一七、五〇〇

に増加して最多撒た示すも、第

四日正常

に復し、

第五ー

第七艮

一時的減少

た見

る。

中性嗜好細胞は白血球籔

の

増減

と共に

第

二日急激

に増加

して入

六.ご%に達せ

るも第三日以後減少

して正常値に復

し、第

七日四

一・入%た

示す。

核

形推移

は第

ご日桿

状核

細胞

二入・六%に増加

し、

メタミ

エロチー

テン

一・二%に出現す。第

五日に至ればメ

タミエロチーテン浩失し、桿状核

細胞も接種前

の値

に復す。デー

レ氏封

入小膿は第

三日最高

一〇

%々占

め第

九日迄出現す。蠣基性嗜好細胞は第九日乃至第

一四日○・二-○

・四%

の間

第 二 十 三 圖

♀ 四年十 ケ 月

に出現す。

エオジン嗜好細胞は毒素

接種直後

一時輕度

の減少た來し、第

三

日迄

は正常値

の範園に止

つれが、

第四日以後増加

して第九日最

高七・六%

に達す。淋

巴球は急激に減・少して第

二日

一三・四%た示し、以後中性嗜好細

胞

の減少

と共

に第

三日以後塘加して、第

七日恢復期増加た示す。

大軍核

細

胞

及び移行

型は全経過

た通

じ正常

の範園内

にあ

るも、毒素接

種翌日

は清失

す。

プラス

マ細胞及びチ

ュルク氏刺戟型

は毒素接

種前後共少籔

に出現

す。

第

四例

某

、五年九ケ月

(赤痢恢復期)。

ディック反應(一)。

毒素

産褥熱溶連菌

(相澤株)精製毒素

な

一入時間

の

間隔た以て

二同雨側

上搏皮下

に注射

しれつ

第

一同量

二、○○○皮膚軍

位

第 二 十 四 圖

♀ 五 年九ケ月

第

二同量

三、○○○皮膚輩

位

63

高橋

=狸紅熱、

アンギナ、、及び溶連菌精製毒素接種例に於け

ろ血液像

の關係

に就て

一〇

三五

64

高橋

=狸紅熱、

アシ

ギナ、隻及

び溶連菌精製毒素

接種例に於け

る血液像

の關係

に就て

一〇

三六

65

高橋=狸紅熱浮アンギナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於ける血液像の關係に就く

一〇三七

66

高橋=狸紅熱、アンギナ、及び溶連菌精製毒素接種例に於けお血液像の關係に就て

一〇

三八

67

掛種前艦温三六・四度、脈搏

一〇

四、呼吸敷

二二

。

毒素接種

一〇時間後髄

濫

三七・○度、

脈搏

一二〇、

呼吸籔

二二。自魔症状、皮

膚登赤、獲疹、落贋

.鉄如す

る。眼瞼結膜、咽頭粘膜

の充

血なし。舌乳頭

肥大及び覆盆

子舌た見

す。淋巴腺、脾臓、肝臓等腫脹せす。ディ

ック反應は第

入日のリテ

メト(一)。

咽頭溶連菌は接種前後七同培養

た行ふも毎同陰性。尿中

ウ

ロビリ

ン髄

は第

二-第

三日弱陽性に出現す。

血液像、攣化

赤血球撒

は第三-

第六日極めて輕度

の減少

た示す。血色素量は赤血球に準

じ、血色素係数不攣。白血球籔は著明

の増加た見す

。中性嗜好細胞は第

ご

日幾分増加するも幼若

型の出現

た見す。デー

レ氏封

入小膿は第

四日

二%に

出現せ

るのみ。

盤基性嗜好細胞

は

第五日迄幾分減少

た見、

第

六-第七日

○・入-

一・二%に増加す。

エオジ

ン嗜好細胞

は第

二-

第三日幾分減少

せる

も、第

五-第

六日塘加

して

六・六%た示す。

淋巴球は輕度

の初期減少

た見

るも、第

七日

には恢復期増加た示す。大軍核細胞

及び移行型は不攣。

プラ

スマ細胞及び

チ

ュル〃氏刺戟型は毎同僅

少

に出現す。

(第

三章終

り)

高橋=狸紅熱、

アンギナ、及び溶連

菌精製

毒素

接種例に於け

る血液像

の關係

に就

て

一〇

三九