マレーシア・シンガポールの電子産業 - IDE...第3 章 マレーシア・シンガポールの電子産業 -多国籍企業主導の産業発展- 熊谷 聡 はじめに
甲府市の産業の現状と展望 - Kofu€¦ · 産業の現状...
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令和元年12月22日(日) こうふ未来ワークショップ
甲府市の産業の現状と展望
甲府市の産業の現状と展望
◇ 産業の現状< 強みのある産業① >
(出典)平成28年経済センサスー活動調査
基盤となる産業域
甲府市で働く人の何%がその産業で働いているのか
他市町村よりも甲府市に集中している産業かどうか
稼ぐ力 修正特化係数の対数変換値※特化係数
地域の産業における従業者の相対的な集積度(強み)をみる指数。
●飲食店・医療・福祉・介護など
→ 従業員が多い
●小売業・学校教育・地方公務など
→ 基盤となる産業域
●保健衛生・郵便業・放送業など
→ 従業員数は少ないが、甲府市に集中して
いる産業で「強み」がある
産業の特化度
甲府市の中で従業員が多い産業域
◇ 産業の現状< 強みのある産業② >
●男性製造業・卸売業・小売業→就業者数は多い
医療・福祉→女性と比べると
就業者数は少ない
●女性卸売業・小売業・医療・福祉→就業者数は多い
資料:国勢調査
◇産業の現状<甲府市の年齢別就業人口>
年齢別就業人口比でみると、
第一次産業 農業・林業では、
高年層(60歳以上)が約70%を占めています。
第二次産業 建設業・製造業では、
中年層(40歳~59歳)が約50%を占めています。
第三次産業 宿泊業・飲食サービス業では、
若年層(15歳~29歳)が、約25%を占めており
第一次、第二次産業に比べると、若年層の割合が
高いです。
資料:国勢調査
私たちの暮らす甲府市では、恵まれた気候風土と豊かな地域資源を
背景に日照条件や水資源等を活かして、野菜・果樹など、さまざまな農業生産
が行われています。
・農地面積 1,794 ヘクタール(17,940,000㎡)甲府市全体の約8%
・農家数 2,088 戸
甲府市全体の家の約2%
平成31年3月現在 農業委員会より
<野 菜> スイートコーン(きみひめ)
スイートコーン(ミルフィーユ)
なす
甲府市では、様々な種類の野菜が栽培されています。
特に生産量が多いのは、なすとスイートコーンです。
●なすは、昭和28年頃から栽培されており昭和51年からは
野菜指定産地になっています。
●スイートコーンの生産量は県内第1位となっています。
中道地区のきみひめや山城地区のミルフィーユは
甲府ブランドにも認定されて、盛んに栽培されています。
<果 樹>シャインマスカット
すもも
もも
東部地域ではぶどうが、
中道地域ではもも・すもも・なしが
中心に栽培されています。
●昼夜の寒暖差が大きく日照時間が長い甲府盆地は、
ぶどう栽培の適地として全国的にも有名です。
●東部地域はその中でも早場産地として、
古くからぶどう栽培が盛んに行われてきました。
●中道地区は桑園からの転換作物として
もも、すももが栽培されています。
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◇観 光< 甲府市の強み > 大都市圏からの交通アクセスが良い!
自 動 車
東京から中央道で 1時間50分
神奈川から圏央道で 2時間00分
静岡から中部横断道で 1時間40分
(2020年全線開通予定)
電 車
特急あずさ 甲府 ⇔ 新宿 1時間40分
甲府 ⇔ 松本 1時間15分
26.4%
17.2%
10.4%
8.2%
11.8%
8.8%
17.2%
0
5
10
15
20
25
30
東京 神奈川 埼玉 千葉 静岡 長野 その他
観光客(都道府県別)
第1位 東 京 26.4 %
(出典)平成30年山梨県観光入込客統計調査
リニア (2027年開通予定)
甲府 ⇔ 品川 25分
首都圏・近県から8割
10
0
1,000,000
2,000,000
3,000,000
4,000,000
5,000,000
6,000,000
2016年 2017年 2018年
◇観 光< 現状 > 観光入込客数、外国人宿泊者数は 増加傾向
2018年は年間620万人の観光客が訪れました。
観光入込客数の推移(人)
33,258
16,426
32,518
56,774
0
20,000
40,000
60,000
2015年 2016年 2017年 2018年
外国人宿泊者数(人)
外国人宿泊者数増加!!
2018年 第1位 中国 38,618人 (全体の約7割)
以下 韓国・台湾・米国・香港・・・
5,552,710
4,944,005
6,293,404
爆買いブーム 駅前ホテル建設
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◇地場産業< ワイン >
●鹿の革と天然の漆で作られる伝統工芸品で、昭和62年に経済産業大臣指定の
伝統的工芸品に認定されました。
●国内外の有名ブランドともコラボした商品展開をしています。
< 甲州印伝 >
●甲府市は「日本ワイン発祥の地」と言われ、市内に4ワイナリーあります。
●かつて甲府城跡地には「県立葡萄酒醸造場」があり、国産ワイン第一号は
甲府市で誕生したといわれています。(甲府歴史物語より)
●市内で採れた酵母や栽培されたブドウを使用したオール甲府市産の
甲府スパークリングワインを製品化し、白と赤のスパークリングワインを
商品化しました。
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◇地場産業< ジュエリー産業 >
●甲府市は宝石(ジュエリー)の街として有名です。
ジュエリー産業は、江戸時代に金峰山一帯から産出された水晶をきっかけに誕生し、
水晶工芸と貴金属工芸の2つの流れから発展してきました。
●山梨のジュエリー出荷額は日本全体の約4分の1を占めており、そのほとんどを
甲府市や周辺市町で出荷しています。
●甲府らしい魅力ある商品を、日本中や世界中に発信する甲府ブランド認定制度
「甲府之証」のクラフト系部門で2作品を認定しています。
●国外へ甲府ジュエリーをPRするために、市長がタイ バンコクを訪問して
トップセールスを行いました。
< 甲府市の産業が抱える課題 >
事業者の高齢化・後継者不足・人材不足
●市内の農業者のうち60歳以上の割合は約70%になっています。
●中小企業では、若年層での人材が不足しています。
●ジュエリー産業は職人の方々の伝統技術に支えられていますが、
その技術を承継するには長い年月が必要となります。
競争力の強化・販路の拡大
●経済連携協定の発効により、ワインの輸入増加が予想されます。
●国内のジュエリーのマーケット規模は年々減少傾向にあります。
◇2040年の甲府は?
<甲府市>
●リニア中央新幹線の開業
●中部横断道の開通
●大都市圏からの移住者や二地域居住の増加
●恵まれた気候風土と豊かな地域資源
●人口減少と高齢化
課題もあるが、恵まれた環境もあるのでは・・・
→甲府市の産業が今後発展していくために、
「何をすべきか」「何が必要か」など、考えてみましょう。