第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%)...

108
第二期の特定健診・特定保健指導 ~健康日本21(第二次)と連動した展開に向けて~ あいち健康の森健康科学総合センター 津下 一代 平成25年度保健師中央会議 2013.07.08 1

Transcript of 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%)...

Page 1: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

第二期の特定健診・特定保健指導 ~健康日本21(第二次)と連動した展開に向けて~

あいち健康の森健康科学総合センター

津下 一代

平成25年度保健師中央会議 2013.07.08

1

Page 2: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

【ねらい】

特定健診・保健指導(第二期)及び、第2次健康日本21についての見識を深め、

関係団体や企業等との連携やソーシャルキャピタルの活用等により

10年先を見据えた健康な地域づくりに向けての方策を考えること

「標準的な健診・保健指導プログラム【改訂版】」

「健康日本21(第2次)地方計画推進のために 地方自治体による効果的な健康施策展開のための既存データ(特定健診データ等)活用の手引き」のポイント

2

Page 3: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

健康日本21(第二次)に求められる視点

①日本の特徴を踏まえ10年後を見据えた計画の策定 10年後の人口動態を見据えた計画の策定 長期的計画のもとに、短期的な課題解決が可能な枠組とする。 ②目指す姿の明確化と目標達成へのインセンティブを与える仕組みづくり 最終的に目指す姿から具体的な内容を位置づけていく構造に。 自治体や企業、関係機関の長が積極的に進めようとする目的意識や 目標達成へのインセンティブとなる仕掛けを組み込む。 ③自治体等関係機関が自ら進行管理できる目標の設定 既存データの活用により、自治体等が自ら進行管理できる目標の設定 ④国民運動に値する広報戦略の強化 民間企業等を巻き込んだ強力な広報戦略が必要 健康に関する誤解を減らし、より理解しやすいメッセージとする ⑤新たな理念と発想の転換 これまでの9分野の分類設定や理念にとどまらない発想の転換。 「一病息災アプローチ」や、「個人の健康設計への転換」 等

3

Page 4: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

年齢別人口の推移 (2000年→2010年→ 2020年推計)

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

600,000

700,000

0

~ 4

5

~ 9

10

~ 14

15

~ 19

20

~ 24

25

~ 29

30

~ 34

35

~ 39

40

~ 44

45

~ 49

50

~ 5

4

55

~ 59

60

~ 64

65

~ 69

70

~ 74

75

~ 79

80

~ 84

85

~ 9

0

90

2000 2010 2020(推計)

65歳以上 75歳以上 85歳以上

2000 102万(14.5%) 39万( 5.6%) 9.5万(1.4%)

2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%)

2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

愛知県

2000,2010 国勢調査、 2020年推計*:国立社会保障・人口問題研究所「日本の都道府県別将来推計人口」(平成19年5月推計)

(人)

4

Page 5: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

年齢階級別、制度別、1人当たり医療費(平成22年度)

213,836

117,136 79,067 63,075 62,824 77,442 91,416 97,373 108,947

135,424 176,140

223,747

286,830

371,830

525,902

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

600,000

0 - 4

5 - 9

10 - 14

15 - 19

20 - 24

25 - 29

30 - 34

35 - 39

40 - 44

45 - 49

50 - 54

55 - 59

60 - 64

65 - 69

70 - 74

協会 組合 共済 市町村

国保

国保

組合

国保と健保では異なる対象、疾病構造、医療提供体制

5

Page 6: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

27230

25400

27665 28560

24555

22140 21300

22610 21330

24720

0

5000

10000

15000

20000

25000

30000

25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74

生活習慣病なし 生活習慣病あり 糖尿病 糖尿病性腎症

一人当たり医療費中央値 2008年5月 愛知県国民健康保険医療費データより

(円)

6

Page 7: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

健康寿命を延ばす戦略 • 健康で長生き、活躍する市民を増やしたい、という決意

• 敵を知る:健康寿命を縮める原因を知る。

効果の出る対策法を確認する。

• 己を知り、戦略を練る (戦力)

どんな社会資源、マンパワーが活用できるか?

市、保健・医療サービス提供者、住民組織

どこまで巻き込めるか?(都市計画まで??)

予算はどのくらいかけられるのか?

• 実戦する

いつ、だれが、どこからはじめるか、

全体像と個々のプロジェクトの進捗管理

• 効果検証⇒外部に発信する

7

Page 8: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

アプローチ法

• ミクロ的手法:個人への働きかけから。 医療、健診・保健指導、健康教育 • マクロ的手法: 高齢化の進展を予測、都市設計につなげる (高齢になっても自立・自律できるまち、健康的な環境) • 短期的視点:ハイリスクアプローチ 現在問題のある人、困っている人から始める • 長期的視点 子供からの健康教育、 健康な人が健康であり続ける対策

8

Page 9: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

健康日本21(第二次)に関する具体的な取組

全ての国民が共に支え合い、健やかで心豊かに生活できる活力ある社会の実現

③ ④ ②

生活習慣病の発症予防・重症

化予防

社会生活機能の

維持・向上

社会参加の機会の

増加

健康のための資源(保健・医療・福祉等サービス)へのアクセスの改善と

公平性の確保

生活習慣病の改善 (リスクファクターの低減)

社会環境の改善

健康日本21(第二次)の概念図

健康寿命の延伸・健康格差の縮小

生活の質の向上 社会環境の質の向上

9

Page 10: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

問題があることを認識する

どの世代、どの地域など、対象者の属性別に問題点を整理する

現状・将来予測

理想

落差 問題 介入 解決

認知

提起

因果

構造

ここに 既存データを

活用

どうすれば問題を解決できるかを考え、必要な保健事業をおこなう

10

Page 11: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

特定健診・特定保健指導と健康日本21(第二次) -特定健診・保健指導のメリットを活かし、健康日本21(第二次)を着実に推進-

特定健診・特定保健指導の実施率の向上

脳血管疾患死亡率の減少 糖尿病腎症による新規透析導入患者数の減少 虚血性心疾患死亡率の減少

○重症化が予防できる○死亡が回避できる

○重症化が予防できる

○医療費の伸びを抑制できる

健康のための資源

(受診の機会、治療の機会)

の公平性の確保

○自らの生活習慣病のリスク保 有状況がわかる。 ○放置するとどうなるか、どの生活 習慣を改善すると、リスクが減ら せるかがわかる。 ○生活習慣の改善の方法が わかり、自分で選択できる。

○各地域、各職場特有の 健康課題がわかる。 ○予防する対象者や疾患を 特定できる。 〈レセプトを分析すると〉 ○何の病気で入院しているか、 治療を受けているか、 なぜ医療費が高くなっているか 知ることができる。

未受診者への受診勧奨

健康格差の縮小

脂質異常症の減少

地域・職場のメリット 個々人のメリット

データの分析

高血圧の改善 糖尿病有病者の増加の抑制

11

Page 12: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

地域で活用できる指標の例

生・死

• 人口動態(高齢化率、地域差、将来予測)

• 死亡の状況(年齢、原因とその推移、標準化死亡比)

疾病・障害

• 介護情報を活用する(認定率、理由、給付費)

• 医療データを活用する(医療費、それに及ぼす要因)

予防対策

• 特定健診・特定保健指導問診・データの活用

• (国民健康・栄養調査 都道府県分)

保健事業 • 保健事業評価 (プロセス・アウトプット・アウトカム)

12

Page 13: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

• 評価の目的は、資料作成ではなく対策を考えること

• データ間の関連を考える:前後の指標をみる

補完的な資料を援用する

• データに表現されていない対象者のことを考える

• 生活実感、保健活動の実感を大切にする。

生活習慣 (食・運動・喫煙、飲酒・歯科等)

21調査

国民健康栄養調査

特定健診問診

生活習慣病日常診療

(予防的医療)

特定健診

問診・データ レセプト

重大疾病に よる医療 受診状況 管理状況

患者登録

(がん・透析)

レセプト

生活習慣病による早期

死亡

死亡診断書 死因別統計

医療機関受診せず 治療中断

健康行動 リスク保有

状況 (健診受診)

特定健診データ 受診率

調査 参加せず 健診受診せず 受診しても対応せず

13

Page 14: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

年齢階級別死亡数(平成23年)

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000 3

0-3

4

35

-39

40

-44

45

-49

50

-54

55

-59

60

-64

65

-69

70

-74

75

-79

80

-84

85

-89

90

-94

95

-99

10

0-

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

30

-34

35

-39

40

-44

45

-49

50

-54

55

-59

60

-64

65

-69

70

-74

75

-79

80

-84

85

-89

90

-94

95

-99

10

0-

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

30

-34

35

-39

40

-44

45

-49

50

-54

55

-59

60

-64

65

-69

70

-74

75

-79

80

-84

85

-89

90

-94

95

-99

10

0-

0

200

400

600

800

1,000

1,200

30

-34

35

-39

40

-44

45

-49

50

-54

55

-59

60

-64

65

-69

70

-74

75

-79

80

-84

85

-89

90

-94

95

-99

10

0-

愛知県 59,720人 全国 1,253,066人

福井県 8,757人 大阪府 78,952人

男性は50歳代からグラフが 立ち上がり

急峻な

立ち上がり

女性は70歳頃から急増

(人)

(人)

(人) (人)

(平成23年 人口動態統計) 14

Page 15: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

年齢階級別死亡率 (人口10万人対)

(平成22年 人口動態統計より)

【全年齢(0~100歳以上)】

0

50

100

150

200

0~ 4 5~ 9 10~14 15~19 20~24 25~29 30~34 35~39

【40歳未満】

(人)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~69 70~74

【40歳~74歳】

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

75~79 80~84 85~89 90~94 95~99 100歳以上

【75歳以上】

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

0~

4

5~

9

10~

14

15~

19

20~

24

25~

29

30~

34

35~

39

40~

44

45~

49

50~

54

55~

59

60~

64

65~

69

70~

74

75~

79

80~

84

85~

89

90~

94

95~

99

10

0~

15

Page 16: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

年齢別死亡率の比較 現在の90歳は1960年の70代後半と同じくらい

年齢別死亡率(人口10万人対) 死亡率1%、10%のライン

0

2000

4000

6000

8000

10000

12000

14000

16000

18000

20000

1960 1980 2010 1960 1980 2010

50-54歳 837 477 289

55-59歳 1335 681 454

60-64歳 2111 1100 657

65-69歳 3439 1866 1010

70-74歳 5711 3298 1578

75-79歳 9461 5911 2731

80-84歳 14656 10107 4842

85-89歳 21106 16441 8474

90-94歳 32824 27253 14806

(人口10万人対死亡率)

(人口動態調査より)

10%

16

Page 17: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

450

500

550

600

650

700

750

800

850

900

1990 1995 2000 2005 2010

全 国 青 森 福 井 長 野

愛 知 大 阪 沖 縄

200

250

300

350

400

450

500

1990 1995 2000 2005 2010

全 国 青 森 福 井 長 野

愛 知 大 阪 沖 縄

年齢調整死亡率の年次推移 愛知、福井、大阪と 全国・青森・長野・沖縄の比較

(男女でのスケールの違いに注意)

男性

(人) (人)

(人口10万対)

女性

(平成22年 人口動態統計) 17

Page 18: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

我が国における死亡率の推移(主な死因別)

0

50

100

150

200

250

300

1947 1952 1957 1962 1967 1972 1977 1982 1987 1992 1997 2002 2007

死亡率

(人口10万対)

悪性新生物(がん)283.2

心疾患(心臓病) 154.5

脳血管疾患(脳卒中)98.2

肺炎 98.9

不慮の事故 47.1

結核 1.7 (人口動態統計 1947~2011年)

(主な死因と2011年の死亡率)

自殺 22.9

肝疾患 13.0

18

Page 19: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

年齢別・原因別死亡者数 (2011年人口動態統計)

0

20000

40000

60000

80000

100000

120000

140000

男性

女性

全死亡

0

2000

4000

6000

8000

10000

12000

14000

16000

18000

脳血管疾患

0

5000

10000

15000

20000

25000

30000

35000

40000

45000

がん

0

5000

10000

15000

20000

25000

30000

心疾患

19

Page 20: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

NCDと生活習慣との関連

-これらの疾患の多くは予防可能-

循環器疾患

糖 尿 病

C O P D

が ん

禁 煙 健康な食事 身体活動の

増加 リスクを高める

飲酒の減少

○ ○

○ ○

○ ○

20

Page 21: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0

45.0

50.0

福井県

群馬県

熊本県

長野県

岐阜県

東京都

広島県

宮崎県

徳島県

神奈川県

兵庫県

千葉県

沖縄県

石川県

山形県

滋賀県

長崎県

静岡県

京都府

大分県

鹿児島県

三重県

大阪府

香川県

全 国

奈良県

埼玉県

島根県

愛知県

新潟県

岡山県

茨城県

岩手県

佐賀県

秋田県

愛媛県

福島県

山口県

福岡県

宮城県

高知県

栃木県

富山県

山梨県

北海道

鳥取県

和歌山県

青森県

喫煙 男性

国民健康栄養調査:平成18~22年、年齢調整

21

Page 22: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

喫煙者と非喫煙者の余命(25歳以降) 21st-Century Hazards of Smoking and Benefits of Cessation in the United States。 Prabhat Jha, M.D et.al

N Engl J Med 2013;368:341-50. DOI: 10.1056/NEJMsa1211128

喫煙者の寿命は11年縮まる

(女性) (男性)

喫煙者の寿命は12年縮まる

非喫煙者

喫煙者

22

Page 23: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

COPDの自然経過

(Fletcher et.al. The natural history of chronic airflow 1997より改変) 23

Page 24: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

日本におけるCOPDの動向

24

日本における死因順位 (平成23年人口動態統計)

1.悪性新生物

2.心疾患

3.肺炎

4.脳血管疾患

5.不慮の事故

6.老衰

7.自殺

8.腎不全

9.慢性閉塞性肺疾患

10.肝疾患

日本におけるCOPD死亡者数の推移(人口動態統計)

○着実に死亡者数が増加

○潜在患者の存在: 推計患者数 500万人以上(NICEスタディ2001)

⇔ 治療を受けている患者数は17万3千人(2008年患者調査)

WHOは2030年にCOPDが世界の死亡原因の第3位になると予測

(男性では7位)

24

Page 25: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

生命表上の特定年齢まで生存する者の割合

男性 (90歳 22.2%、95歳8.2%) 女性 (90歳 46.4%、95歳23.7%)

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

昭和

22

25

-27

30

35

40

45

50

55

60

平成

2

7

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

40歳 65歳 75歳 90歳 95歳

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

昭和

22

25

-27

30

35

40

45

50

55

60

平成

2

7

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

40歳 65歳 75歳 90歳 95歳

90歳

90歳

95歳

75歳

75歳

25

Page 26: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

79.55

86.30

70.42

73.62

60 65 70 75 80 85 90

男性

女性

平均寿命 健康寿命

(年)

9.13年

12.68年

(日常生活に制限のない期間)

平均寿命と健康寿命の差

平均寿命と健康寿命の差

【資料】 ○平均寿命(平成22年)厚生労働省「平成22年完全生命表」より ○健康寿命(平成22年) 厚生労働科学研究費補助金 「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」より 26

Page 27: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

介護保険認定者数と認定率

22

44

80

114 107

90

3% 6%

14%

27%

46%

68%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

0

20

40

60

80

100

120

65-69 70-74 75-79 80-84 85-89 90-

認定者数 認定率

27

介護保険事業報告より

(万人)

全国で 506万人 愛知県で 22.4万人

27

Page 28: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

68.95

69.12

69.14

69.39

69.43

69.63

69.66

69.67

69.85

69.86

69.90

69.91

69.95

69.97

69.99

70.03

70.04

70.22

70.34

70.38

70.40

70.40

70.41

70.45

70.46

70.47

70.58

70.63

70.67

70.67

70.73

70.73

70.78

70.81

70.89

70.90

71.06

71.07

71.10

71.11

71.14

71.17

71.20

71.32

71.62

71.68

71.74

65 70 75

青森

高知

長崎

大阪

岩手

愛媛

岡山

福岡

大分

香川

徳島

新潟

兵庫

福島

東京

北海道

鳥取

広島

佐賀

奈良

宮城

京都

和歌山

島根

秋田

山口

熊本

富山

埼玉

滋賀

栃木

三重

山形

沖縄

岐阜

神奈川

宮崎

群馬

石川

福井

鹿児島

長野

山梨

茨城

千葉

静岡

愛知

72.37

72.49

72.55

72.72

72.73

72.76

72.88

72.93

73.05

73.07

73.09

73.11

73.19

73.19

73.24

73.25

73.34

73.41

73.48

73.50

73.53

73.63

73.64

73.71

73.77

73.78

73.84

73.87

73.89

73.99

74.00

74.09

74.15

74.36

74.36

74.47

74.49

74.51

74.54

74.62

74.62

74.64

74.86

74.86

74.93

75.27

75.32

65 70 75

滋賀

広島

大阪

福岡

徳島

香川

東京

奈良

長崎

埼玉

兵庫

高知

大分

北海道

鳥取

岩手

青森

和歌山

岡山

京都

千葉

三重

佐賀

山口

新潟

宮城

熊本

山形

愛媛

秋田

長野

福島

岐阜

富山

神奈川

山梨

福井

鹿児島

石川

宮崎

茨城

島根

栃木

沖縄

愛知

群馬

静岡男 性 女 性

(年) (年)

最長と最短の差 2.79年 最長と最短の差 2.95年

都道府県別 日常生活に制限のない期間の平均(平成22年)

(資料:厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」)

健康寿命の最も長い都道府県の数値を目標として、各県において健康寿命の延伸を図るよう取り組み、都道府県格差を縮小することを目指す

28

Page 29: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

都道府県別 要介護認定率 (65歳~74歳) (平成22年度)

(平成22年度介護保険事業状況報告 年報)

65~74歳の要介護2以上の認定率

5.81%

4.23% 3.94%

3.23% 3.21%

0.0%

1.0%

2.0%

3.0%

4.0%

5.0%

6.0%

7.0%

大阪府

和歌山県

徳島県

愛媛県

長崎県

青森県

沖縄県

北海道

福岡県

兵庫県

京都府

岡山県

高知県

広島県

東京都

秋田県

鹿児島県

三重県

鳥取県

全国

岩手県

大分県

熊本県

島根県

神奈川県

山口県

宮城県

奈良県

香川県

愛知県

福島県

佐賀県 宮崎県 新潟県

山形県

滋賀県

群馬県

埼玉県

岐阜県

石川県

千葉県

静岡県

富山県

栃木県

長野県

茨城県

福井県

山梨県

65~74歳の要介護認定率(要支援1~要介護5)

2.94% 2.85%

2.25% 2.13% 1.91%

1.84%

0.0%

0.5%

1.0%

1.5%

2.0%

2.5%

3.0%

3.5%

青森県

大阪府

沖縄県

徳島県

和歌山県

秋田県

京都府

岩手県

愛媛県

岡山県

鳥取県

東京都

高知県

三重県

神奈川県

鹿児島県 北海道 全国

福島県

新潟県

島根県

岐阜県

広島県

香川県

兵庫県

山形県

福岡県

愛知県

長崎県

宮城県

宮崎県

富山県

埼玉県

栃木県

大分県

群馬県

滋賀県

熊本県

静岡県

千葉県

茨城県

奈良県

長野県

山口県

石川県

山梨県

福井県

佐賀県

29

Page 30: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

75歳以上の要介護2以上の認定率

75歳以上の要介護認定率(要支援1~要介護5)

都道府県別 要介護認定率 (75歳以上) (平成22年度)

(平成22年度介護保険事業状況報告 年報)

37.1%

31.0% 28.7% 28.5%

25.7%

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

40%

大阪府

長崎県

和歌山県

徳島県

広島県

岡山県

京都府

愛媛県

兵庫県

福岡県

大分県

秋田県

沖縄県

青森県

石川県

三重県

北海道

鹿児島県

熊本県

香川県

島根県

奈良県

東京都

全国

鳥取県

山口県

佐賀県

高知県

富山県

神奈川県

新潟県

滋賀県

群馬県 岩手県 埼玉県

愛知県

山形県

福井県

宮崎県

宮城県

千葉県

長野県

岐阜県

福島県

栃木県

静岡県

山梨県

茨城県

20.1% 19.7% 17.5% 17.3%

16.1% 15.6%

0%

5%

10%

15%

20%

25%

京都府

沖縄県

大阪府

青森県

秋田県

和歌山県

新潟県

石川県

徳島県

岡山県

富山県

鳥取県

三重県

愛媛県

高知県

東京都

広島県

島根県 滋賀県 神奈川県

福井県

香川県

全国

岩手県

鹿児島県

山形県

長崎県

長野県

群馬県

山梨県

熊本県

大分県

福岡県

岐阜県

兵庫県

奈良県

山口県

埼玉県

北海道

栃木県

千葉県

愛知県

福島県

茨城県

宮崎県

宮城県

佐賀県

静岡県

30

Page 31: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

介護が必要となった主な原因(年齢別)

31

脳卒中 転倒・骨折 高齢による衰弱 認知症

31

Page 32: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

初回要介護認定 主治医意見書 「脳血管疾患」と「骨・関節系」の性別・発症年齢(人)

0

2

4

6

8

10

12

14

~64歳 65~69 70~74 75~79 80~84 85~89 90歳~

脳血管疾患

男性

女性

0

5

10

15

20

25

30

~64歳 65~69 70~74 75~79 80~84 85~89 90歳~

骨・関節系

男性

女性

32

Page 33: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

脳卒中の危険因子 Lancet2010:376:112-123

① 高血圧 ② 喫煙 ③ 内臓脂肪型肥満 ④ 食事 ⑤ 身体活動度 ⑥ 脂質 ⑦ 糖尿病 ⑧ 飲酒 ⑨ ストレス・うつ ⑩ 心疾患

人口寄与リスク 90%

生活習慣そのもの

生活習慣に起因する疾病

33

Page 34: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

◇二次予防事業の該当率 (該当者数/受診者数)

14.9%

6.4%

23.6%

1.5%

1.0%

2.0%

12.5%

7.5%

17.7%

20.1%

10.7%

29.7%

27.0%

21.2%

32.9%

18.8%

11.5%

30.2%

0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0%

全体

前期高齢

後期高齢

全体

前期高齢

後期高齢

全体

前期高齢

後期高齢

全体

前期高齢

後期高齢

全体

前期高齢

後期高齢

全体

前期高齢

後期高齢

運動

器低

栄養

口腔

機能

閉じ

こも

り認

知機

能う

つ予

34

Page 35: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

都道府県別一人当たり国民医療費

360.9

287.4 272.6

257.9 227.6

0

50

100

150

200

250

300

350

400

高知県

長崎県

鹿児島県

山口県

徳島県

大分県

北海道

佐賀県

香川県

熊本県

福岡県

島根県

和歌山県

秋田県

広島県

愛媛県

岡山県

宮崎県

大阪府

石川県

鳥取県

青森県

福井県

京都府

兵庫県 山形県 福島県

富山県

岩手県

奈良県

新潟県

山梨県

岐阜県

沖縄県

群馬県

三重県

宮城県

長野県

東京都

栃木県

愛知県

茨城県

静岡県

滋賀県

神奈川県

埼玉県

千葉県

平成20年度国民医療費 (千円)

一人当たり医療費 平均 27.3万円

最大(高知)36.1万円、最小 千葉22.8万円(差13.3万)

35

Page 36: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

都道府県別高齢化率と一人あたり医療費

256.5

344.3

200

220

240

260

280

300

320

340

360

380

15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0%

一人

当た

り医

療費

高齢化率

高知

長崎

秋田

島根 福岡

山口

山形

和歌山

岩手

徳島

大分 熊本

沖縄

千葉 神奈川

長野

高齢化率が同程度の自治体比較:高齢化率26.5% 長野25.6万、鹿児島33.5万)

鳥取 大阪

(千円)

愛知

福井

36

Page 37: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

通院中の病気(人口千人対)

0

50

100

150

200

250

300

350

30~39 40~49 50~59 60~69 70~79 80歳以上

高血圧 男

高血圧 女

糖尿病 男

糖尿病 女

高脂血症 男

高脂血症 女

脳卒中 男

脳卒中 女

心筋梗塞等 男

心筋梗塞 女

腎臓 男

腎臓 女

(平成22年 国民生活基礎調査)

(人)

37

Page 38: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

主傷病及び副傷病でみた推計患者数 (単位 千人) 性・年齢階級×糖尿病・高血圧(症)・高脂血症との組み合わせ別

(平成20年 患者調査より作図)

男性

女性

糖尿病

18.7

高血圧

46.4 脂質

8.1

202

99.5

170

64

11.5

55

20.5

190 113

287

76

糖尿病

高血圧 脂質

38

Page 39: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

通院中の病気(人口千人対)

0

10

20

30

40

50

60

70

80

男 女 男 女 男 女

脳卒中 心筋梗塞等 腎臓

30~39

40~49

50~59

60~69

70~79

(人)

39

Page 40: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

透析の状況(2010年)

330

243 233 219 214

172

0

50

100

150

200

250

300

350

熊本

宮崎

徳島

大分

鹿児島

沖縄

高知

和歌山

栃木

福岡

北海道

長崎

群馬

静岡

山梨

香川

広島

愛媛

佐賀

大阪

茨城

青森

鳥取

全国

山口

岡山

奈良

京都

兵庫

福島

愛知

岩手 東京 三重

福井

石川

富山

岐阜

長野

埼玉

千葉

山形

宮城

島根

新潟

神奈川

滋賀

秋田

透析患者数(人口10万人対) (人)

44

31 29 27 24

21

0

10

20

30

40

50

高知

大分

徳島

山梨

鹿児島

宮崎

沖縄

香川

北海道

青森

栃木

愛媛

広島

山口

熊本

和歌山

茨城 長崎 鳥取

奈良

群馬

静岡

福岡

岡山

大阪

佐賀

富山

福島

全国

岐阜

三重

兵庫

千葉

島根

岩手

長野

愛知

石川

埼玉

京都

東京

秋田

滋賀

山形

福井

神奈川

新潟

宮城

新規透析導入患者数(人口10万人対) (人)

日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2010年12月)、健康日本21(第二次)、人口動態統計より

40

Page 41: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

高齢化率と透析患者数の関連

150

170

190

210

230

250

270

290

310

330

350

15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0%

透析

患者

数(1

0万

人対

都道府県高齢化率

長崎 群馬

佐賀

熊本

徳島 宮崎 大分

鹿児島 高知

和歌山 栃木

福岡

北海道

秋田

島根

山形 新潟

滋賀

神奈川 宮城

沖縄

愛知

福井

日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2010年12月)、健康日本21(第二次)、人口動態統計より 41

Page 42: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

生活習慣病の自然史と保健・医療サービス

遺伝など

その他の

要因

生活習慣

要因

過食

運動不足

MetS予備群

内臓脂肪蓄積 MetS

糖尿病・高血圧等

固有疾患予備群

(内臓脂肪型肥満なし)

動脈硬化性疾患 心血管疾患

糖尿病

高血圧

高脂血症等

喫煙

情報提供

動機づけ支援(減量)

積極的支援 薬物治療等 救命・救急医療

薬物治療等

禁煙支援

糖尿病性腎症

網膜症

メタボリックシンドロームの自然史

その他の生活習慣病の自然史

保健・医療サービス

内臓脂肪型肥満を伴わない

(津下:厚労省健診保健指導あり方検討会

提出資料)

糖尿病

42

Page 43: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

これまでの 健診・保健指導

これからの健診保健指導

健診と 保健指導

健診に付加した保健指導 (MetS予防のための)保健指導対象者を抽出するための健診

目的 個別疾患の早期発見・早期治療

MetSに着目した早期介入・行動変容

内容 健診結果の伝達、理想的な生活習慣の情報提供

自己選択と行動変容

保健指導の対象者

「要指導」のうち、保健事業に参加したもの

必要度に応じ階層化された保健指導

方法 一時点の健診結果に基づく、画一的な指導

健診結果の経年変化や将来予測も踏まえた保健指導

集団の健康課題の分析

ライフスタイルを考慮

評価 実施回数・参加人数 介入の効果、糖尿病患者・予備群の減少

43

Page 44: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

• 特定健診、特定保健指導の戦略

実施主体の明確化、法制度化

既存のインフラ(健診、マンパワー)活用

健診項目の標準化、集約可能なデータ構造

保健指導内容の標準化(標準的なプログラム)

対象者志向のプログラム

研修プログラムの標準化

評価システムの構築

44

Page 45: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

特定健康診査・特定保健指導の概要

○ メタボリックシンドロームに着目した健診及び保健指導を医療保険者の義務とすること

により、生活習慣病の予防及び医療費の適正化を目指す。

○ 医療保険者は、40歳以上74歳以下の被保険者・被扶養者に対して特定健診を実施。

○ 健診の結果、一定の基準に当てはまる者に対して特定保健指導を実施。

【一定の基準】

腹囲が基準以上(男性85㎝、女性90㎝)でかつ、血糖・血圧・脂質の検査値が基準に

当てはまる者

注)リスクの程度によって指導内容が変化(喫煙者は一部の指導レベルが上昇する)

基本的な考え方

主 な 内 容

医療保険者に特定健康診査の実施を義務付け

一定の基準に該当する者

医療保険者に特定保健指導の実施を義務付け

生活習慣病のリスク要因の減少

生活習慣病に起因する医療費の減少

後期高齢者医療支援金の加算・減算

40-74歳の医療保険加入者=約5,600万人 45

Page 46: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

特定健康診査

対象者

実施年度中に40-75歳に達する加入者(被保険者・被扶養者) 実施年度を通じて加入している(年度途中に加入・脱退がない)者 除外規定(妊産婦・刑務所服役中・長期入院・海外在住等)に該当しない者 ※年度途中に75歳に達する加入者は、75歳に到達するまでの間が対象

基本的な健診の

項目

○ 質問票(服薬歴、喫煙歴 等) ○ 身体計測(身長、体重、BMI、腹囲) ○ 理学的検査(身体診察) ○ 血圧測定 ○ 血液検査 ・ 脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール) ・ 血糖検査(空腹時血糖又はHbA1c) 注)摂食時はHbA1c ・ 肝機能検査(AST、ALT、γ -GT) ○ 検尿(尿糖、尿蛋白)

詳細な

健診の

項目

○ 心電図検査 ○ 眼底検査 ○ 貧血検査(赤血球数、血色素量、ヘマトクリット値)

注)一定の基準の下、医師が必要と認めた場合に実施

46

Page 47: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

腹囲 追加リスク

④喫煙歴 対象

①血糖 ②脂質 ③血圧 40-64歳 65-74歳

≧85cm(男性) ≧90cm(女性)

2つ以上該当 積極的 支援

動機付け 支援 1つ該当

あり

なし

上記以外でBMI≧25

3つ該当 積極的 支援 動機付け

支援 2つ該当

あり

なし

1つ該当 (注) 斜線欄は、階層化の判定が喫煙歴の有無に関係ないことを意味する。

1.検査値により、保健指導判定値を超えている場合、以下の分類により、必要となる保健指導の種類が自動的に判定される。

2.但し、必ずしも、自動判定の通りとなるのではなく、医師が全ての検査項目の結果から総合的に判断し、保健指導とすべきか、医療機関への受療とすべきかを判定する。

3.その上で、保健指導対象者となった者のリストから、医療保険者にて、リスト全員に実施するのか、優先順位をつけ(重点化)絞り込むかを判断し、最終決定した対象者に保健指導の案内(利用券の送付等)を行う。

①血糖 a 空腹時血糖100mg/dl以上又は b HbA1c (NGSP)の場合5.6% 以上 又は c 薬剤治療を受けている場合(質問票より)

②脂質 a 中性脂肪150mg/dl以上 又は b HDLコレステロール40mg/dl未満 又は c 薬剤治療を受けている場合(質問票より)

③血圧 a 収縮期血圧130mmHg以上 又は b 拡張期血圧85mmHg以上 又は c 薬剤治療を受けている場合(質問票より)

④質問票 喫煙歴あり (①から③のリスクが1つ以上の場合にのみカウント)

<保健指導判定値>

保健指導対象者の選定と階層化

※1 服薬中の者については、医療保険者による特定保健指導 の対象としない。

※2 前期高齢者(65歳以上75歳未満)については、積極的支援の対象となった場合でも動機づけ支援とする。 47

Page 48: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

特定健診・特定保健指導の実施状況

対象者数 受診者数 特定健康診査実施率

22年度確報値 52,192,070 22,546,778 43.2%

21年度確報値 52,211,735 21,588,883 41.3%

20年度確報値 51,919,920 20,192,502 38.9%

●特定健康診査の実施率

特定保健指導 人数 対象者割合・実施率

22年度確報値 対象者 4,125,690 18.3%

終了者 540,942 13.1%

21年度確報値 対象者 4,086,952 18.9%

終了者 503,712 12.3%

20年度確報値 対象者 4,010,717 19.9%

終了者 308,222 7.7%

●特定保健指導の対象者の割合及び特定保健指導実施率

特定健診・特定保健指導の実施状況について、保険者から社会保険 診療報酬支払基金への申告値をとりまとめたもの。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/dl/info03_h22_00.pdf 48

Page 49: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

2010年度

愛知県 40~74歳 (捕捉率42.2%)

全国 40~74歳 (捕捉率38.2%)

特定健診データを活用した地域の見える化

愛知県、全国の捕捉率(健診受診率)男性の健診受診者数(愛知県)  795,577 人

女性の健診受診者数(愛知県)  594,451 人

5,873 万人中

329 万人中

2,245 万人のデータ

139 万人のデータ

愛知県男性 48.1% 愛知県女性 36.3% 全国男性 42.8% 全国女性 33.8%

57.2% 58.0%56.7%

51.9%

38.4%

33.6%

38.7%35.6% 36.3% 37.3%

34.1%34.2%

37.3%40.3%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳

愛知県男性 愛知県女性 全国男性 全国女性

92,762 83,851 76,171 77,031 96,020 89,085 79,336

167,703146,957

128,056149,106

184,872149,630

117,359

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳

健診受診者 健診未受診者[人]

162,121 142,438120,453 117,731 105,432

76,965 70,190

121,537

102,951

91,978 109,170169,169

152,379

111,134

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳

健診受診者 健診未受診者[人]

49

Page 50: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

特定健診受診率 (男女別年齢調整済み) 2010年

男性 女性

厚生労働省「特定健康診査・特定保健指導の実施結果に関するデータ」の各階級受診者数と 平成22年国勢調査 都道府県別 性・年齢階級別人口を用いて、年齢調整受診率を算出。

%値高 1位~5位

6位~10位11位~37位38位~42位

低 43位以下

%値高 1位~5位

6位~10位11位~37位38位~42位

低 43位以下

50

Page 51: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

肥満者(BMI25以上)の割合 (男女別年齢階級調整済み) 2010年

男性 女性

1位~5位6位~10位11位~37位38位~42位43位以下

1位~5位6位~10位11位~37位38位~42位43位以下

(特定健診2010年暫定データによる)

51

Page 52: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

腹囲が基準値以上の割合 (男女別年齢調整済み) 2010年

男性 女性

1位~5位6位~10位11位~37位38位~42位43位以下

1位~5位6位~10位11位~37位38位~42位43位以下

52

Page 53: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

女性は40歳代から徐々に体重が増える傾向

BMI 腹囲

21.6

22.8

20.0

21.0

22.0

23.0

24.0

25.0

男性 女性 [kg/㎡]

76.5

83.0

70

75

80

85

90

男性 女性 [cm]

【特定健診受診者(女性)】

BMI 21.6 (身長160cmの場合 55.3kg)→ BMI 22.8 (58.4kg): 約3kgの増加

約3kgの増加 6.5cmの増加

53

Page 54: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

基礎代謝量の計算 国立健康・栄養研究所の式(Ganpule et al., 2007)

((0.1238+(0.0481×体重kg)+(0.0234×身長cm)-(0.0138×年齢)-性別*1))×1000/4.186 注)*1;男性=0.5473×1、女性=0.5473×2

国民健康栄養調査による女性の体格:40-49歳 女性 身長 157.8cm 体重 54.7kg

身長 158cm 体重55kgの女性の基礎代謝量の変化

基礎代謝量

20歳 1,217 kcal

30歳 1,184 kcal

40歳 1,151 kcal

50歳 1,118 kcal

60歳 1,085 kcal

33kcal

33kcal

33kcal

33kcal

基礎代謝は 10歳若い時より

1日当たり 33kcal 少ない

年間では 12,045kcal 少ない

=年間 1.7 kg分に相当

15分ぐらい歩行時間を増やす

食事で 33kcal 分 調整する

54

Page 55: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

男性計: 795,577人 女性計: 594,350人 総計: 1,389,927人

(数値は有効回答数) (数値は愛知県)

(数値は愛知県) (数値は愛知県)

<男性> <女性>

収縮期血圧の状況(2010年度)愛知県の有効回答数 年齢階級別 平均値

収縮期血圧の区分別割合

122.0 123.0126.0

128.0131.0 132.0 133.0

127.0 127.7

112.0115.0

119.0

123.0

127.0

131.0133.0

123.0122.9

100.0

105.0

110.0

115.0

120.0

125.0

130.0

135.0

140.0

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

中計 年齢

調整

愛知県男性 愛知県女性 全国男性 全国女性[mmHg]

26.7%32.0%

38.1%44.2%

50.5%55.3% 58.6%

40.7% 43.2%

0.0%10.0%20.0%30.0%40.0%50.0%60.0%70.0%

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

全体 年齢

調整

愛知県180以上 愛知県160以上180未満 愛知県140以上160未満

愛知県130以上140未満 全国180以上 全国160以上180未満

全国140以上160未満 全国130以上140未満

11.1%17.7%

26.0%34.1%

44.2%52.2%

58.1%

34.7% 34.9%

0.0%10.0%20.0%30.0%40.0%50.0%60.0%70.0%

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

全体 年齢

調整

愛知県180以上 愛知県160以上180未満 愛知県140以上160未満

愛知県130以上140未満 全国180以上 全国160以上180未満

全国140以上160未満 全国130以上140未満

162,

117

142,

438

120,

442

117,

731

105,

423

76

,94

9

70

,17

8

92

,74

7

83

,83

1

76

,16

3

77

,01

7

95

,99

8

89

,07

3

79

,32

6

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

160,000

180,000

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

男性 女性

55

Page 56: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

男性計: 598,053人 女性計: 407,480人 総計: 1,005,534人

(数値は有効回答数) (数値は愛知県)

(数値は愛知県) (数値は愛知県)

<男性> <女性>

空腹時血糖の状況(2010年度)愛知県の有効回答数 年齢階級別 平均値

空腹時血糖の区分別割合

96.098.0

101.0

104.0105.0

104.0 104.0

101.0 101.7

89.091.0

93.095.0

97.0 97.098.0

94.0 94.3

80.0

85.0

90.0

95.0

100.0

105.0

110.0

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

中計 年齢

調整

愛知県男性 愛知県女性 全国男性 全国女性[mg/dl]

24.4%31.4%

39.4%46.1%

49.5%46.4% 44.1%

37.7% 40.2%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

全体 年齢

調整

愛知県126以上 愛知県110以上126未満 愛知県100以上110未満

全国126以上 全国110以上126未満 全国100以上110未満

8.4%11.9%

17.6%

24.6%28.3% 28.8% 30.1%

19.9% 21.6%

0.0%5.0%

10.0%15.0%20.0%25.0%30.0%35.0%40.0%

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

愛知県

全国

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

全体 年齢

調整

愛知県126以上 愛知県110以上126未満 愛知県100以上110未満

全国126以上 全国110以上126未満 全国100以上110未満

131,

197

116,

746

98

,63

3

94

,50

3

78

,11

1

43

,54

2

35

,15

4

76

,80

2

68

,90

4

61

,12

8

57

,46

5

57

,57

2

45

,91

9

39

,56

5

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

男性 女性

56

Page 57: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

空腹時血糖[126以上],2010,男性,40~44歳

%値高 1位~5位

6位~10位11位~37位38位~42位

低 43位以下

空腹時血糖[126以上],2010,男性,50~54歳

%値高 1位~5位

6位~10位11位~37位38位~42位

低 43位以下

空腹時血糖[126以上],2010,男性,60~64歳

%値高 1位~5位

6位~10位11位~37位38位~42位

低 43位以下

空腹時血糖[126以上],2010,男性,70~74歳

%値高 1位~5位

6位~10位11位~37位38位~42位

低 43位以下

男性 高血糖(126mg/dl以上)

40-44歳 50-54歳

60-64歳 70-74歳

57

Page 58: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

糖尿病治療の有無別HbA1c(JDS)の状況

糖尿病の薬物治療を行っていない人のHbA1c

糖尿病の薬物治療を行っている人のHbA1c

262 394 627 1123 1941 3473 3923

11743

140 249 415 843 1389

2148 2171

7355 172 270

522 939

1536 2214

2201

7854 238 448

655 1223

1619 2232 2027

8442

326 504 587 854 1004 1140 1015 5430

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 全体

~6.0 6.1~6.4 6.5~6.9 7.0~7.4 8.0~

0.7% 1.1%

1.8% 2.5% 2.8% 3.1% 3.4%

2.3% 0.4%

0.6%

0.8%

1.3% 1.3%

1.3% 1.5%

1.1%

0.3%

0.4%

0.7%

0.8% 0.8%

0.8%

0.8%

0.7%

0.4%

0.5%

0.7%

0.7% 0.6%

0.5%

0.4%

0.5%

0.0%

1.0%

2.0%

3.0%

4.0%

5.0%

6.0%

7.0%

40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 計

6.1~6.4 6.5~6.9 7.0~7.9 8.0~

(平成21年愛知県「特定健診・特定保健指導情報データ分析・評価」)

7.9

58

Page 59: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

医療機関や健診で糖尿病といわれたことがある者における治療の状況

(平成22年国民健康・栄養調査)

29.6

39.4

52.6

63.1 68.6

60.2

14.8

13.6

10.9

9.8 10.0

10.5 55.6

40.9 32.8

23.2 18.7 25.8

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

30~39 40~49 50~59 60~69 70~ 全体

過去から現在にかけて継続的に受けている

過去に中断したことがあるが、現在は受けている

過去に受けたことがあるが、現在は受けていない

これまでに治療を受けたことがない

(n=27) (n=66) (n=137) (n=306) (n=331)

59

Page 60: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

尿蛋白陽性+高血糖・高血圧 (名古屋市:平成21年度 約1万人)

(2.6)

471

(3.3)

553

(4.2)

622

(6.1)

1,017

(7.1)

1,117

(8.9)

1,346

(11.0)

1,361

(2.4)

581

(3.1)

674

(3.9)

744

(5.1)

977

(6.2)

1,194

(8.4)

1,400 (10.0)

1,332

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

1800

2000

40-44歳 45-49歳 50-54歳 55-59歳 60-64歳 65-69歳 70-74歳

名古屋市(男性)

n = 109,976(平成20年度)

n = 133,691(平成21年度)

平成20年度

平成21年度 (%) 人

(%) 人

(%) 人

(0.8)

77

(1.5)

137

(1.7)

146

(2.5)

291

(3.3)

519

(4.1)

808

(6.2)

1,097

(0.9)

109

(1.1)

132

(1.7)

185

(2.2)

274

(3.0)

526

(3.8)

767

(5.2)

894

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

1800

2000

40-44歳 45-49歳 50-54歳 55-59歳 60-64歳 65-69歳 70-74歳

名古屋市(女性)

n = 92,235(平成20年度)

n = 101,996(平成21年度)

平成20年度

平成21年度 (%) 人

(%) 人

(%) 人

(%) 人

男性の6.3%、女性の2.9%は、腎不全予備軍(顕性蛋白尿期) 60

Page 61: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

対象集団(△△国保)

対象集団(○○国保)

対象集団(B健保)

保健指導

支援なし

健康指標

健診データ

MetS判定

対象集団(A健保)

受診勧奨

治療中

異常なし

特定保健指導対象者

①特定健診・保健指導事業評価

②保険者全体における生活習慣病対策評価(総合評価)

個別疾患保健指導対象 疾病発症・医療費

糖尿病

脳血管疾患

心疾患等

①特定健診・保健指導事業評価 (統合的評価、セグメント別評価)

②保険者全体における生活習慣病対策評価(総合評価)

厚生労働科学研究津下班:生活習慣病予防活動・疾病管理による

健康指標に及ぼす効果と医療費適正化効果に関する研究:全体像

61

Page 62: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

積極的支援により、1年後の健診でMetSは44.9%→26.0%へ減少。血圧(130mg/dl~)、脂質(TG150mg/dl~)等の有所見率は低下した。

33.9% 26.4%

20.5%

15.0%

0%

20%

40%

60%

80%

前 後

収縮期血圧 n=5533

>=140

>=130

22.2% 18.1%

24.3% 17.9%

0%

20%

40%

60%

80%

前 後

拡張期血圧 n=5533

>=90

>=85

50.6%

34.1%

8.2%

5.8%

0%

20%

40%

60%

80%

前 後

トリグリセライド n=5533

>=140

>=150

11.9% 9.6%

5.7% 4.1%

0%

20%

40%

60%

80%

前 後

HDL-C n=5533

<35

<40 44.9

26

49.6

35.4

5.4

38.6

0%

20%

40%

60%

80%

100%

前 12か月後

MetS該当率 n=5533

MetS

Pre-MetS

非該当

厚生労働科学研究:津下班 平成23年度報告書より

生活習慣病予防活動・疾病管理による健康指標に及ぼす効果と医療費適正化効果に関する研究

積極的支援による有所見率の変化

62

Page 63: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

-0.2 -1.3

-3.7 -4.5

-6.4 -7.0

-8.5 -10.0

-8.0

-6.0

-4.0

-2.0

0.0

9.6

-17.2

-32.4 -39.9

-60.1 -56.4

-81.5 -100.0

-80.0

-60.0

-40.0

-20.0

0.0

20.0

* *

0.3

-1.5 -2.4

-3.6

-5.0 -5.1

-7.3 -8.0

-6.0

-4.0

-2.0

0.0

2.0

*

0.1 0.8

2.1 2.9

4.2 5.3

10.0

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

1.2

0.0

-1.2

-3.0 -2.5

-4.7 -4.6

-6.0

-5.0

-4.0

-3.0

-2.0

-1.0

0.0

1.0

2.0 0.09

0.00

-0.05

-0.10 -0.12

-0.15

-0.20 -0.25

-0.20

-0.15

-0.10

-0.05

0.00

0.05

0.10

0.15

1年間の体重変化率と検査値変化 (積極的支援実施群)

(mmHg) 収縮期血圧の変化 (mmHg) 拡張期血圧の変化

(mg/dl) トリグリセライドの変化 (mg/dl) HDLコレステロールの変化

(mg/dl) 空腹時血糖の変化 (mg/dl) HbA1cの変化

0 2 4 6 8 10 0 2 4 6 8 10

* *

* *

*

* * *

*

*

*

* *

*

* *

*

* *

*

*

* *

*

*

*

*

*

* *

*

*

(n=5533) (n=5533)

(n=5533) (n=5533)

(n=5533) (n=5160)

n=1887, 1288, 960, 653, 345, 175, 225

体重減少率

変化量

一元配置分散分析、* 0≦<2 群と比較して有意差あり

厚生労働科学研究:津下班 平成23年度報告書より

生活習慣病予防活動・疾病管理による健康指標に及ぼす効果と医療費適正化効果に関する研究 63

Page 64: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

初年度積極的支援該当者について 2年間で1回以上積極支援実施が服薬率に及ぼす効果

(1年、2年後)

0 1.5

4.9

0

3.7

7

0

4.5

10.8

0

8.4

14.6

0

8.1

17.8

0

17.5

29.7

0

5

10

15

20

25

30

35

ベースライン 1年後 2年後

P<0.001

P<0.001

P<0.001

実線:支援あり、破線 支援なし

受診勧奨判定値

保健指導判定値

合計

64

Page 65: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

標準的な健診・保健指導プログラム(改訂版)について

健康日本21(第二次)

第3期医療費適正化計画 第2期医療費適正化計画

30 31 32 33 34 19 20 21 22 23 25年度 24

健康日本21(H12~24年度)

第1期医療費適正化計画

標準的な 健診・

保健指導 プログラム (確定版)

H19.4

標準的な健診・保健指導プログラム(改訂版)

改訂の基本的考え方

改訂のポイント

○保健事業のPDCAサイクルの考え方を記載

○「健診・保健指導」と「特定健診・特定保健指導」との書き分け

○健診結果の情報提供・受診勧奨に関する具体的記載の充実

○標準的な質問票に関する科学的知見や活用方法の紹介

○栄養及び身体活動・運動: 基準改定等に伴う記載の見直し

○たばこ・アルコール対策: 具体的な保健指導ツールを紹介

○特定保健指導におけるポイント制の見直し

○保健指導での情報提供の定義や2回目以降の対応を記載

○HbA1cの表記をJDS値からNGSP値に変換

健康日本21(第二次)や第2期医療費適正化計画の着実な推進に向けて、

検討会から提言された非肥満者への対応を含め、生活習慣病対策としての健診・保健指導を推進するため、

現場の健診・保健指導実施者を一層支援する方向で見直しを行った。

特定健診・特定保健指導と健康日本21(第二次)-特定健診・保健指導のメリットを活かし、健康日本21(第2次)を着実に推進-

特定健診・特定保健指導の実施率の向上

脳血管疾患死亡率の減少糖尿病腎症による新規透析導入患者数の減少虚血性心疾患死亡率の減少

○重症化が予防できる○死亡が回避できる

○重症化が予防できる○医療費の伸びを抑制できる

健康のための資源(受診の機会、治療の機会)

の公平性の確保

○自らの生活習慣病のリスク保有状況がわかる。

○放置するとどうなるか、どの生活習慣を改善すると、リスクが減らせるかがわかる。

○生活習慣の改善の方法がわかり、自分で選択できる。

○各地域、各職場特有の健康課題がわかる。

○予防する対象者や疾患を特定できる。

〈レセプトを分析すると〉○何の病気で入院しているか、

治療を受けているか、なぜ医療費が高くなっているか知ることができる。

未受診者への受診勧奨

健康格差の縮小

脂質異常症の減少

地域・職場のメリット個々人のメリット

データの分析

高血圧の改善糖尿病有病者の増加の抑制

26年度 27年度 28年度 29年度

※1 健診・保健指導の在り方に関する検討会 (座長:永井良三 自治医科大学学長) ※2 保険者による健診・保健指導等に関する検討会 (座長:多田羅浩三 日本公衆衛生協会理事長)

特定健診・特定保健指導と健康日本21(第2次) ―特定健診・特定保健指導のメリットを活かし、健康日本21(第2次)を着実に推進―

①健康局の検討会※1及び保険局の検討会※2における提言事項を踏まえた見直しを行った。

②提言以外の事項で医療保険者のシステム改修が必須の事項(階層化基準等)は変更しなかった。

③健康日本21(第二次)の着実な推進に、特定健診等の実施及びデータ分析が重要であることを明記。

④主たる利用者である現場の健診・保健指導実施者(医師、保健師、管理栄養士等)の視点で見直した。

⑤非肥満者への対応を含めた生活習慣病対策を推進する方向で見直した。

65

Page 66: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

健診・保健指導

特定健診・特定保健指導

•高齢者医療確保法 •健康増進法 •労働安全衛生法

•健康保険法

•学校保健安全法

などに基づき実施

健診・保健指導と特定健診・特定保健指導の関係

○高齢者医療確保法に基づく医療保険者の義務 ○40歳から74歳までの被保険者・被扶養者が対象

標準的な健診・保健指導プログラム (健康局作成)

特定健康診査・特定保健指導の

円滑な実施に向けた手引き (保険局作成)

〈健診・保健指導実施者向け〉 〈医療保険者向け〉

医療保険者の義務で行う 特定健診・特定保健指導

医療保険者の 義務ではない

健診・保健指導

66

Page 67: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

67

Page 68: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

血圧高値に関するフィードバック文例集(案)

【健診判定と対応の分類】

健診判定 対応

肥満者の場合 非肥満者の場合 異常

正常

受診勧奨

判定値を

超えるレベル

収縮期血圧≧160mmHg

又は 拡張期血圧≧100mmHg ①すぐに医療機関の受診を

140mmHg≦収縮期血圧<160mmHg

又は 90mmHg≦拡張期血圧<100mmHg

②生活習慣を改善する努力をした上で、

数値が改善しないなら医療機関の受診を

保健指導判定

値を超える

レベル

130mmHg≦収縮期血圧<140mmHg

又は 85mmHg≦拡張期血圧<90mmHg

③特定保健指導の

積極的な活用と

生活習慣の改善を

④生活習慣の

改善を

基準範囲内 収縮期血圧<130mmHg

かつ 拡張期血圧<85mmHg ⑤今後も継続して健診受診を

68

Page 69: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

生活習慣修正による降圧の程度

節酒*1

運動*1

減量*1

DASH食*2

減塩*1

収縮期血圧

拡張期血圧

(平均食塩摂取減少量=4.6g/日)

(平均体重減少量=5.1Kg)

(30-60分間の有酸素運動)

平均飲酒減少量=76%)

2 0 6 4 8 *1 メタ解析

*2 無作為化試験 血圧減少度(mmHg)

69

Page 70: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

①の場合 (肥満者・非肥満者) 収縮期血圧≧160mmHg 又は拡張期血圧≧100mmHg

今回、血圧が非常に高くなっていました。望ましい血圧レベル(収縮期 血圧 120 mmHg未満かつ拡張期血圧 80mmHg未満)の人と比べて、 約5倍、脳卒中や心臓病にかかりやすいことがわかっています。 この健診結果を持って、至急かかりつけの医療機関を受診してください。 ④の場合 (非肥満者) 130mmHg≦収縮期血圧<140mmHg 又は85mmHg≦拡張期血圧<90mmHg

今回の血圧値は、正常範囲内ですがその中では高いです。この状態が 続くと、望ましい血圧レベル(収縮期血圧 120 mmHg未満かつ拡張期血 圧 80mmHg未満)の人と比べて、約1.5~2倍、脳卒中や心臓病にかかり やすいことがわかっています。 血圧を下げるためには、減量(以前より体重が増えた人)、適度な運動、 禁煙、お酒を減らす、減塩、野菜を多くして果物も適度に食べるなど、 生活習慣の改善が必要です。引き続きご自身の身体の状態を確認する ために、これからも健診を受診しましょう。

70

Page 71: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

20歳のBMI、その後20年間の体重変化と高血圧

0

10

20

30

40

50

60

70

<18.5 18.5―19.9 20.0―21.9 22.0―24.9 25.0≦

%

BMI at 1989

Hypertension at 2009 (BP 140/90 mmHg or under medication)

>5kg loss

<=5kg change

5-10kg gain

10kg< gain

* **

*** ***

***

***

***

*** ***

***

***

***

(ref)

*

71

Page 72: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

血糖高値に関するフィードバック文例集

健診判定 対応

空腹時血糖

(㎎/dL)

HbA1c

(NGSP)

(%)

肥満者の場合 非肥満者の場合

糖尿病治療

(+)

糖尿病治療

(-)

糖尿病治療

(+)

糖尿病治療

(-)

異常

正常

受診勧奨

判定値を

超えるレベル

126~ 6.5~

①肥満の改善

と、血糖コントロ

ールの改善が

必要

②すぐに医療機

関受診を

③血糖コントロ

ールの改善が

必要

②すぐに医療

機関受診を

保健指導

判定値を

超えるレベル

110~125 6.0~6.4

④血糖コントロー

ルは良好だが、

肥満を改善する

必要あり

⑤特定保健指

導の積極的な

活用と

生活習慣の改

善を

⑥血糖コントロ

ールは良好、

現在のコントロ

ール継続

⑦運動/食生

活等の改善を、

ぜひ精密検査

100~109 5.6~5.9

⑧生活習慣の

改善を、リスク

の重複等あれ

ば精密検査を

基準範囲内 ~99 ~5.5 ⑨肥満改善と

健診継続を

⑩今後も継続し

て健診受診を

72

Page 73: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

7年間での心筋梗塞発症率(Finnish Study)

45.0

20.2 18.8

3.5

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

50

心筋梗塞既往あり 心筋梗塞既往なし 心筋梗塞既往あり 心筋梗塞既往なし

糖尿病 非糖尿病

(%)

(Haffner SM et al: N Engl Med 339:229,1998)

73

Page 74: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

20

10

0

-10

-20

-30

-40

-50

-60

糖尿病に関連した エンドポイント

糖尿病 関連死

心筋梗塞 脳卒中 末梢 血管疾患

微小 血管障害

血圧・血糖管理は心血管疾患の合併を低減

: 厳格な血圧管理群(UKPDS38) : 厳格な血糖管理群(UKPDS33)

n.s. n.s.

n.s.

n.s. n.s. 相対リスク低下率(%)

n.s.

-24

-12

-44

-32

-10

-21

-49

-35

-25

-37

-16

11

Cox比例ハザードモデル n.s.以外はすべて有意差あり (各試験の厳格でない血圧管理群または従来療法群と比較)

UK Prospective Diabetes Study group:BMJ 1998;317:703-713 UK Prospective Diabetes Study group:Lancet 1998;352:837-853

厳格な血圧管理(UKPDS38) 高血圧合併2型糖尿病患者1,148例を厳格でない血圧管理群と厳格な血圧管理群に分け、追跡を行った。 厳格な血糖管理(UKPDS33) 3ヵ月間の食事療法後に空腹時血糖(FPG)6.1~15.0mmol/L(110~270mg/dL)の新規2型糖尿病患者3,867例を従来療法群と厳格な血糖管理群に分け、追跡を行った。

方 法:

74

Page 75: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

20歳のBMI、その後20年間の体重変化と糖尿病

0

5

10

15

20

25

30

<18.5 18.5―19.9 20.0―21.9 22.0―24.9 25.0≦

%

BMI at 1989

Diabetes at 2009 ( FPG≧126mg/dl or HbA1c (JDS)

≧6.1% or under medication)

>5kg loss

<=5kg change

5-10kg gain

10kg< gain

**

* *** ***

***

***

***

*** ***

***

(ref)

75

Page 76: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

医療機関や健診で糖尿病といわれたことがある者における治療の状況

出典:平成22年国民健康・栄養調査(概要版)

29.6

39.4

52.6

63.1 68.6

60.2

14.8

13.6

10.9

9.8 10.0

10.5 55.6

40.9 32.8

23.2 18.7

25.8

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

30~39 40~49 50~59 60~69 70~ 全体

過去から現在にかけて継続的に受けている

過去に中断したことがあるが、現在は受けている

過去に受けたことがあるが、現在は受けていない

これまでに治療を受けたことがない

76

Page 77: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

糖尿病治療の有無別HbA1c(JDS)の状況

「未治療」者のHbA1c 「治療中」のHbA1c

262 394 627 1123 1941 3473 3923

11743

140 249 415 843 1389

2148 2171

7355 172 270

522 939

1536 2214

2201

7854 238 448

655 1223

1619 2232 2027

8442

326 504 587 854 1004 1140 1015 5430

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 全体

~6.0 6.1~6.4 6.5~6.9 7.0~7.4 8.0~

0.7% 1.1%

1.8% 2.5% 2.8% 3.1% 3.4%

2.3% 0.4%

0.6%

0.8%

1.3% 1.3%

1.3% 1.5%

1.1%

0.3%

0.4%

0.7%

0.8% 0.8%

0.8%

0.8%

0.7%

0.4%

0.5%

0.7%

0.7% 0.6%

0.5%

0.4%

0.5%

0.0%

1.0%

2.0%

3.0%

4.0%

5.0%

6.0%

7.0%

40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 計

6.1~6.4 6.5~6.9 7.0~7.9 8.0~

(資料:平成21年愛知県「特定健診・特定保健指導情報データ分析・評価」) 77

Page 78: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

脂質異常に関するフィードバック文例集(案)

健診判定 対応

肥満者の場合 非肥満者の場合 異常

正常

受診勧奨

判定値を

超えるレベル

LDL≧180mg/dL

又は TG≧1,000mg/dL ①すぐに医療機関の受診を

140mg/dL≦LDL<180mg/dL

又は 300mg/dL≦TG<1,000mg/dL

②生活習慣を改善する努力をした上で、

数値が改善しないなら医療機関の受診を

保健指導

判定値を

超えるレベル

120mg/dL≦LDL<140mg/dL

又は 150mg/dL≦TG<300mg/dL

又は HDL<40mg/dL

③特定保健指導の

積極的な活用と

生活習慣の改善を

④生活習慣の

改善を

基準範囲内

LDL<120mg/dL

かつ TG<150mg/dL

かつ HDL≧40 mg/dL

⑤今後も継続して健診受診を

78

Page 79: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

尿蛋白に関するフィードバック文例集

健診判定 肥満等※1

あり なし

異常

正常

尿蛋白

陽性(+/++/+++) ①すぐに医療機関の受診を

尿蛋白

弱陽性(±)

②尿の再検査および

保健指導の積極的な活用と

生活習慣の改善を ④今後も継続して

健診受診を 尿蛋白

陰性(-)

③保健指導の積極的な活用

と生活習慣の改善を

79

Page 80: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

尿蛋白及び血清クレアチニンに関する フィードバック文例集

健診判定

(eGFR の単位:ml/min/1.73m2)

尿蛋白(-) ~ (±) 尿蛋白(+)以上

肥満等※1 肥満等※1

あり なし あり なし

異常

正常

eGFR≦49 ①すぐに医療機関の受診を

50≦eGFR≦59 ②保健指導の積

極的な活用と生活

習慣の改善を

<ただし尿蛋白(±)の

場合は尿の再検査>

③保健指導の

積極的な活用を

60≦eGFR ④今後も継続し

て健診受診を

80

Page 81: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

服薬中の対象者や受診勧奨レベルの 対象者への保健指導について

• 特定保健指導とは別に保健指導を実施する場合には、医療機関等との適切な連携の下に行う。

• 受診勧奨判定値を超えた場合でも、軽度の高血圧症等により、健診機関の医師の判断で服薬治療よりも生活習慣の改善を優先して特定保健指導の対象者となった場合は、各学会のガイドラインを踏まえた保健指導を行う。

• 効果が認められなかった場合には、必要に応じて、受診勧奨を行うことが望ましい。

81

Page 82: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

血圧、喫煙のリスクに着目した保健指導

• 早期に機会を捉えて実施することが望ましく、これらの結果が分かる健診当日に実施することがより効果的である。

• 禁煙支援指導を行う場合には、健診受診が禁煙の動機付けを促す機会となるよう、助言や情報提供を行う。

• 禁煙したい喫煙者には禁煙外来、禁煙支援指導、禁煙補助剤の活用をすすめる。

82

Page 83: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

特定健診・保健指導の実施率向上に向けて

• 生活習慣病予防の意義、健診の必要性の啓発 若年期からの意識づけ

行政、保険者、健診・医療機関、学会等からの啓発・周知

• 未受診者への対応

①受診勧奨の徹底

②被扶養者への実施率向上:市町村国保への委託可能に?

③関係者の間でのデータ連携

労働安全衛生法健診:健診機関から医療保険者へ提供も?

人間ドック等とのデータ連携

医療機関で受診中に得られる「特定健診に相当するデータ」活用

• 継続受診の推進

経年受診の必要性を周知、継続意欲を高める工夫、利便性の考慮

83

Page 84: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

健診結果の理解=自分の体の中で起こっている変化を理解

心のうごき

気づき

行動目標設定

実行支援

評価・励まし

習慣形成

Positive feedback

あっ!そうか!(納得)

やらないとまずいな!(危機感)

何からはじめますか?

できた!(自信・達成感)

体調がいいな!(感覚) 行動変容

食生活

運動・身体活動

改善のノウハウ

社会資源の情報

84 84

Page 85: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

大人に新たなことを学んでもらうには? (成人学習の基本)

• 本人の気持ちを尊重する

どうして自分が呼ばれたんだろう??

• 大人としての敬意を払う

• 本人が意味があると感じる内容を提供する

• できることに着目、明確・適切な目標設定

• 指導よりも支援(サポーティブな雰囲気)

• 失敗する場面、恥をかく場面のないよう

配慮

85

Page 86: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

52歳男性 中村健一さん

大切にしていること 健康観 健康エピソード 身近な人の病気

改善意欲あり

保健指導前向き

子どものころから太り気味やせたい気持ちはある

生活背景

仕事 家庭 地域 趣味、仲間

自営業(電気店)

店番・訪問

生活習慣

食生活 運動習慣 喫煙 その他

夜食・間食・朝抜き

昼コンビニ

酒のつまみ

速く歩くほう、

運動習慣なし

10分歩行1/3日

あり 睡眠OK

飲酒毎日2~3合

ビール1本焼酎

身体状況

腹囲95、BMI26.7

血圧142/92 HDL24.6 TG206 GPT 55 ,GOT39 FPG99

体重増減±3以内

ダイエット歴は?

86

Page 87: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

有益性

危機感

行動のきっかけ

応援

行動変容

困難さ

痛み、不安

メリット

デメリット

87

Page 88: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

肥満に起因ないし関連し減量を要する健康障害 (減量により改善、または、進展が防止される)

1) 2型糖尿病・耐糖能障害 2) 脂質異常症 3) 高血圧

4) 高尿酸血症・痛風 5) 冠動脈疾患 6) 脳梗塞(脳血栓症、TIA)

7) 脂肪肝 8)月経異常・妊娠合併症 9) 睡眠時無呼吸症候群

10)整形外科的疾患 11) 肥満関連腎臓病

Ⅱ.診断基準には含めないが、肥満に関連する疾患

1)良性疾患:胆石症、静脈血栓症、肺塞栓症、気管支喘息、

皮膚疾患(偽性黒色表皮腫、摩擦疹、汗疹)

2)悪性腫瘍: 胆道癌、大腸癌、乳癌、子宮内膜癌

(肥満症診断基準検討委員会 2011)

Ⅰ. 肥満症の診断基準に必須な合併症

88

Page 89: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

メタボリック・シンドロームにおける 各種病態の発症機序

栄養過多(過食、運動不足)

内臓脂肪蓄積

門脈血FFA↑ Adipocytokines↑

インスリン抵抗性

高インスリン血症 リポタンパク質合成の増加

TNFα

PAI - 1

耐糖能異常 脂質異常症 高血圧

心血管イベント 喫煙

89

Page 90: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

メタボ戦略

• わかりやすい

• 生活のなかで 対策を考える

• 目標設定が具体的である

• セルフモニタリング(チェック可能)

• ポジティブな解釈

90

Page 91: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

運動習慣獲得者のアンケート結果より 具体的な記述

意欲の高まり 必要性認識

潜在的な動機 これまで必要性は感じていた。

きっかけ 保健指導をきっかけにはじめた

大きな目標 メタボを改善したい、健康で生活を楽しみたい

実施しやすさ 具体的な 行動計画

通勤時に歩く事(45分)。エレベーターを階段に変える。週3回くらいは60分程度のジョギングをする。

運動環境 月水金とジムに通って様々なスポーツに取り組んでいる。地下鉄乗らず2駅片道歩いている。 買い物はなるべく歩いて行く様にしています。

モニタリング 体組成計と歩数計を購入し自分の体重や歩数を気にかけるようになった。

サポート 妻と週2回ウォーキングする習慣ができてきた。

自己評価 自己効力感

運動継続 毎朝20分早歩きで職場へ行く習慣が身についた。

健康改善 スポーツジムに週2回通って、体重及び腹囲はあまり変化はないが、基礎代謝の数値は良くなった。

楽しみ発見 運動が苦手な私が毎日歩いたり体操したりと、生活に変化ができました。富士山・駒ケ岳登山成功

91

Page 92: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

健康づくりのための身体活動基準2013(概要) ライフステージに応じた健康づくりのための身体活動(生活活動・運動)を推進することで健康日本21(第二次)の推進に資するよう、

「健康づくりのための運動基準2006」を改定し、「健康づくりのための身体活動基準2013」を策定した。

健康日本21(第二次)

25年度

健康日本21(H12~24年度)

健康づくりのための 運動基準

2006 (H18.7)

健康づくりのための身体活動基準2013

26年度 27年度 28年度 29年度

健康づくりのための 運動指針

2006 <エクササイ

ズガイド 2006>

(H18.7)

18

【主な目標】 ○日常生活における歩数の増加 ○運動習慣者の増加

【主な目標】 ○日常生活における歩数の増加 ○運動習慣者の割合の増加 ○住民が運動しやすいまちづくり・環境整備に取り組む自治体数の増加

○身体活動(=生活活動※1 +運動※2)全体に着目することの重要性から、「運動基準」から「身体活動基準」に名称を改めた。

○身体活動量の増加でリスクを低減できるものとして、従来の糖尿病・循環器疾患等に加え、がんやロコモティブシンドローム・認知症が

含まれることを明確化(システマティックレビューの対象疾患に追加)した。

○こどもから高齢者までの基準を検討し、科学的根拠のあるものについて基準を設定した。

○保健指導で運動指導を安全に推進するために具体的な判断・対応の手順を示した。

○身体活動を推進するための社会環境整備を重視し、まちづくりや職場づくりにおける保健事業の活用例を紹介した。

血糖・血圧・脂質に 関する状況 身体活動 (=生活活動+運動) 運動 体力

(うち全身持久力)

健診結果が基準範囲内

65歳以上 強度を問わず、身体活動を

毎日40分(=10メッツ・時/週)

― ―

18~64歳 3メッツ以上の強度の身体活動を

(歩行又はそれと同等以上)

毎日60分(=23メッツ・時/週)

3メッツ以上の強度の運動を (息が弾み汗をかく程度)

毎週60分(=4メッツ・時/週)

性・年代別に示した強度での運動を約3

分継続可

18歳未満 ―

【参考】 幼児期運動指針:「毎日60分以上、 楽しく体を動かすことが望ましい」

― ―

血糖・血圧・脂質の いずれかが

保健指導レベルの者

医療機関にかかっておらず、「身体活動のリスクに関するスクリーニングシート」でリスクがないことを確認できれば、対象者が運動開始前・実施中に自ら体調確認ができるよう支援した上で、保健指導の一環としての運動指導を積極的に行う。

リスク重複者 又は受診勧奨者

生活習慣病患者が積極的に運動をする際には、安全面での配慮が特に重要になるので、かかりつけの医師に相談する。

※1 生活活動: 日常生活における労働、家事、通勤・通学などの身体活動。 ※2 運動: スポーツなど、特に体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施し、継続性のある身体活動。

世代共通の 方向性

19 20 21 22 23 24 30 31 32 33 34

○身体活動指針は、国民向けパンフレット「アクティブガイド」として、自治体等でカスタマイズして配布できるよう作成。

今より少しでも増やす

(例えば10分多く歩く)

運動習慣をもつようにする

(30分以上の運動を週2日以上)

世代共通の 方向性

92

Page 93: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

93

Page 94: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

94

Page 95: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

95

Page 96: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

96

Page 97: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

97

Page 98: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

7964.5

7247.0

6700.0

5634.3

4000 5000 6000 7000 8000 9000

兵庫県

東京都

神奈川県

奈良県

千葉県

岡山県

大阪府

埼玉県

三重県

静岡県

京都府

宮崎県

滋賀県

福島県

広島県

岩手県

愛知県

沖縄県

長野県

石川県

岐阜県

大分県

福井県

栃木県

富山県

北海道

山口県

茨城県

徳島県

愛媛県

長崎県

山梨県

鹿児島県

島根県

熊本県

群馬県

香川県

福岡県

山形県

宮城県

高知県

佐賀県

秋田県

和歌山県

新潟県

青森県

鳥取県

7,063

6,949

6,421

6,287

6,071

5,152

4,000 4,500 5,000 5,500 6,000 6,500 7,000 7,500

兵庫県

神奈川県

東京都

奈良県

静岡県

岩手県

埼玉県

愛媛県

滋賀県

千葉県

長野県

愛知県

福島県

大阪府

広島県

京都府

全 国

岐阜県

茨城県

福岡県

熊本県

石川県

宮崎県

徳島県

三重県

福井県

高知県

群馬県

富山県

岡山県

大分県

島根県

佐賀県

山口県

鹿児島県

北海道

沖縄県

長崎県

宮城県

香川県

和歌山県

青森県

新潟県

山形県

栃木県

鳥取県

秋田県

山梨県

歩数(年齢調整)

国民健康栄養調査: 平成18~22年、年齢調整

①兵庫

②神奈川

③東京

④奈良

⑤静岡

ワースト

①山梨

②秋田

③鳥取

④栃木

⑤山形

①兵庫

②東京

③神奈川

④奈良

⑤千葉

ワースト

①鳥取

②青森

③新潟

④和歌山

⑤秋田

男性 女性

愛知県は

男性 17位

女性 12位

98

Page 99: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

標準的な健診・保健指導プログラム(改訂版)におけるアルコール対策の明確化

(4)実施にあたっての留意事項 ⑧アルコールのリスクに着目した保健指導について 脳梗塞及び虚血性心疾患等については、飲酒量との関係は直線的とは言えないものの、一定の量を超えるとリスクが高まることから、「情報提供」「動機づけ支援」「積極的支援」のいずれにおいても、アルコールのリスクに着目した保健指導を行うことが望ましい。 具体的には、AST/ALT等の肝機能検査の結果から直ちに受診を要する状況でないことを確認した上で、質問票における飲酒量の回答等から飲酒量を判断する。別添2のAUDIT(アルコール使用障害同定テスト)の判定結果によって、該当者に対して可能であれば保健指導として減酒支援(ブリーフインターベンション)を実施する。第1編第3章3-2(6)④も参照されたい。

第3編 3-4 保健指導の実施内容

(6)個々の生活習慣に関する専門知識をもち活用できる能力 ④アルコールについての専門知識 健康日本21(第二次)では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量を「純アルコール摂取量で男性40g/日以上、女性20g/日以上」と定義した。これは、がん、高血圧、脳出血、脂質異常症等のリスクが1日平均飲酒量とともにほぼ直線的に上昇すること、また、全死亡、脳梗塞及び虚血性心疾患についても概ねこの飲酒量を超えるとリスクが上昇することによる※。したがって、生活習慣病予防のアプローチとして減酒支援は重要である。また、純アルコール1gは7kcalに相当し、体重コントロールの観点からも、減酒支援は栄養・運動指導を補完する新たな切り口となり得る。さらに、保健指導は、アルコール依存症患者が見出された場合に、専門医療機関での治療につなげる貴重な機会となり得る。 これらを踏まえ、保健指導実施者は、アルコールによる身体的・精神的及び社会的な影響に関する知識を持ち、対象者が抱える困難に共感しつつ、問題点を分かりやすく説明し、行動変容へと結びつける姿勢が求められる。具体的な支援方法は、第3編第3章3-4(4)⑧や第3編別添2を参照されたい。 ※ 例えば、男性で週450g以上の純アルコール(日本酒換算で1日平均3合程度)を摂取する者の全脳血管性障害(脳出血+脳梗塞)の罹

患率は、機会飲酒者の約1.6倍に上昇する。 【出典】Iso H et al. Alcohol consumption and risk of stroke among middle-aged men. Stroke. 2004.

第1編 3-2 健診・保健指導実施者が有すべき能力 (アルコール関連部分の記載:抜粋)

99

Page 100: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

AUDIT(Alcohol Use Disorder Identification Test) 1)

• WHOによる6カ国(ノルウェー,オーストラリア,ケニア,ブルガリア,メキシコ,アメリカ)での調査を基に作成。 • 飲酒問題の程度を図る目的でも使われている • 各項目に付された点数を合計して判断するが、わが国の調査では、11点、もしくは12点を問題飲酒者のカットオフポイントとした場合、特異度、敏感度ともに80%を超えることが示されている2)

1)Babor TF,et al : AUDIT: The Alcohol Use Disorder Identification Test: Guidance for Use in Primary Health Care. WHO, 1992 2)廣 尚典:CAGE,AUDITによる問題飲酒の早期発見.日本臨床特別号アルコール関連障害とアルコール依存症,1997

1.あなたはアルコール含有飲料をどのくらいの頻度で飲みますか? 0.飲まない 1.1カ月に1度以下 2.1カ月に2〜4度 3.1週に2〜3度 4.1週に4度以上 2.飲酒するときには通常どのくらいの量を飲みますか? ただし,日本酒1合=2単位,ビール大瓶1本=2.5単位 ウイスキー水割りダブル1杯=2単位,焼酎お湯割り1杯=1単位 ワイングラス1杯=1.5単位,梅酒小コップ1杯=1単位 (1単位=純アルコール9〜12 g) 0.1〜2単位 1.3〜4単位 2.5〜6単位 3.7〜9単位 4.10単位以上 3.1度に6単位以上飲酒することがどのくらいの頻度でありますか? 0.ない 1.1カ月に1度未満 2.1カ月に1度 3.1週に1度 4.毎日あるいはほとんど毎日 4.過去1年間に,飲み始めると止められなかったことが,どのくらいの頻度でありましたか? 0.ない 1.1カ月に1度未満 2.1カ月に1度 3.1週に1度 4.毎日あるいはほとんど毎日 5.過去1年間に,普通だと行えることを飲酒していたためにできなかったことが,どのくらいの頻度でありましたか? 0.ない 1.1カ月に1度未満 2.1カ月に1度 3.1週に1度 4.毎日あるいはほとんど毎日 6.過去1年間に,深酒の後体調を整えるために,朝迎え酒をせねばならなかったことが,どのくらいの頻度でありましたか? 0.ない 1.1カ月に1度未満 2.1カ月に1度 3.1週に1度 4.毎日あるいはほとんど毎日 7.過去1年間に,飲酒後罪悪感や自責の念にかられたことが,どのくらいの頻度でありましたか? 0.ない 1.1カ月に1度未満 2.1カ月に1度 3.1週に1度 4.毎日あるいはほとんど毎日 8.過去1年間に,飲酒のため前夜の出来事を思い出せなかったことが,どのくらいの頻度でありましたか? 0.ない 1.1カ月に1度未満 2.1カ月に1度 3.1週に1度 4.毎日あるいはほとんど毎日 9.あなたの飲酒のために,あなた自身か他の誰かがけがをしたことがありますか? 0.ない 2.あるが,過去1年にはなし 4.過去1年間にあり

10.肉親や親戚,友人,医師,あるいは他の健康管理にたずさわる人が,あなたの飲酒について心配したり,飲酒量を減らすように勧めたりしたことがありますか? 0.ない 2.あるが,過去1年にはなし 4.過去1年間にあり

100

Page 101: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

101

Page 102: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

保健指導のための禁煙支援簡易マニュアル

102

Page 103: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

103

Page 104: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

2 回目以降の支援についての留意点

○ 1 回目の支援の経過を共に確認。

○ 自らの行動や体重変化を意識している分、より

具体性、実践可能性をもった目標設定ができる。

本人がより主体的に目標設定に参画できるよう促す。

○ 前回の達成状況を勘案して、無理のない目標設定を

行うこと。

○ 高齢者は、保健指導判定値レベルで安定していれば

良好と考える必要がある。

○ 長期的な健康管理を継続して支援しているという

信頼関係が得られるようにする。

104

Page 105: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

「うまくいかない」状況

自己防衛(○○だから仕方がない) できなかったと反省

どんな時にできなかったのか?を考える

「意志が弱い」と考える

状況に合わせた新たな目標設定

再挑戦

自分の落ち度は認めない

行動の必要性を再考すべき

抑うつ的

ここで思考は止まってしまう ○行動的 ×

105

Page 106: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

セルフマネジメント

目的 健康でいたい理由、したいこと、続けたいこと

目標設定 段階的に行動の目標を設定する。

目標は明確で数量化でき、短期的なもの。

セルフ

モニタリング

行動の記録、自己評価、言い訳・自慢

体重・歩数・行動目標の評価など

行動契約 指導者と行動契約書を交わすことにより、行動実践への拘束力を高める。

セルフトーク 内部的な対話。自分自身に教示。

肯定的思考を増やし、否定的思考を減らす。

ソーシャル

サポート

家族や友人が一緒に行動してくれたり、応援してくれる。

106

Page 107: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

きっかけ 健康診断 情報提供 など

ふりかえり

意欲を高める(気づき) 取組む環境(実践)

○○運動施設

○○レストラン

○○公民館

○○公園

○○教室

実現要因

潤滑油(循環のための道具)

健診からはじまる 健康なまちづくり (東海市)

107 107

Page 108: 第期 の特定健診・特定保健指導 - mhlw.go.jp2010 149万(20.3%) 65万( 8.8%) 16万(2.1%) 2020 189万(25.7%) 98万(13.2%) 30万(4.1%)

「Smart Life Project」が提案する3つのアクション

“健康寿命をのばしましょう”を

スローガンに、「運動、食生活、

禁煙」で具体的なアクションを

呼びかけます。象徴的なアク

ションを設定し、そのネーミング

とロゴを作成しました。

運動

食生活 禁煙

推奨するアクション例(メッセージ) 例えば、毎日10分の運動を。 通勤時。苦しくならない程度のはや歩き。 それは、立派な運動になります。 1日に10分間の運動習慣で健康寿命を延ばしましょう。

例えば、1日プラス70gの野菜を。 日本人は1日280gの野菜を採っています。 1日にあと+70gの野菜を食べること、朝食をしっかり 食べることで健康寿命を延ばしましょう。

例えば、禁煙の促進。 タバコを吸うことは健康を損なうだけでなく、 肌の美しさや若々しさを失うことにも繋がります。 タバコをやめて健康寿命を延ばしましょう。

108