日立ディスクアレイのディスクアレイ のののレプリケーション ... ·...

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日立 日立 日立 日立ディスクアレイ ディスクアレイ ディスクアレイ ディスクアレイのレプリケーション レプリケーション レプリケーション レプリケーション機能 機能 機能 機能と Oracle 10g Automatic Storage Management を使った った った ったバックアップ バックアップ バックアップ バックアップ・リカバリ リカバリ リカバリ リカバリのベストプラクティス ベストプラクティス ベストプラクティス ベストプラクティス 株式会社日立製作所 SAN 事業部 斉藤 聡史 株式会社日立製作所 SAN 事業部 Todd Hanson, Hitachi Data Systems; and Nitin Vengurlekar, Oracle Corporation

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日立日立日立日立ディスクアレイディスクアレイディスクアレイディスクアレイののののレプリケーションレプリケーションレプリケーションレプリケーション機能機能機能機能とととと

Oracle 10g Automatic Storage Management

をををを使使使使ったったったったバックアップバックアップバックアップバックアップ・・・・リカバリリカバリリカバリリカバリののののベストプラクティスベストプラクティスベストプラクティスベストプラクティス

株式会社日立製作所 SAN ソリューション事業部 斉藤 聡史

株式会社日立製作所 SAN ソリューション事業部 渡辺 孝

Todd Hanson, Hitachi Data Systems; and

Nitin Vengurlekar, Oracle Corporation

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要旨要旨要旨要旨

今日のエンタープライズは、品質や費用効率の高いよいバックアップソリューションを探求している。この

問題に答えるべく、日立製作所と日立データシステムズは Hitachi Universal Storage Platform™ Vと Oracle

Database のバックアップシステムの最適化を目指し、Oracle Database ファイルの管理を簡略化するために

Oracle10g からサポートされた機能 Automatic Storage Management(ASM)環境をターゲットに実機でテストを

実施し、結果から本ベストプラクティスをまとめた。

AMS は Oracle Database の標準機能のため、追加費用なく Oracle のクラスタボリューム管理とファイルシス

テム機能を提供する。AMS により、ストレージの利用効率・性能・可用性を上昇させ、サードパーティ製の

クラスタボリューム管理やファイルシステム機能の必要性が減少する。結果、例えばデータセンタでのコス

ト削減がされる。

ASM を業界トップの Hitachi Universal Storage Platform V(USP V)で使う事で、最高レベルのデータファ

イルのオートメーション性能、複雑性の削減、性能の向上が得られることが実証されている。

USP V はストレージ統合、仮想化、ストレージ管理のシンプル化において高い価値を提供する。同時に、ASM

と USP V は強固で高信頼なデータベース、堅実なバックアップやディザスタリカバリ、そして充実な管理方

法を提供する。

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目次目次目次目次

序論序論序論序論................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................4444

日立日立日立日立ストレージストレージストレージストレージ HITACHI STORAGE SOLUHITACHI STORAGE SOLUHITACHI STORAGE SOLUHITACHI STORAGE SOLUTIONSTIONSTIONSTIONS シリーズシリーズシリーズシリーズでででで ORACLE ASMORACLE ASMORACLE ASMORACLE ASM をををを使使使使うにはうにはうにはうには ........................................................................................7777

ストレージ側の設定(共有ボリュームの設定).................................................. 7

HITACHI DYNAMIC LINK MANAGERの概要 .............................................................. 7

HITACHI SHADOWIMAGE™の概要.................................................................... 7

HITACHI TRUECOPY® ASYNCHRONOUSと HITACHI UNIVERSAL REPLICATORの 概要 ................................. 8

POINT-IN-TIMEコピー用のコンシステンシーグループと AT-TIMEスプリットオプション ................. 8

ASM ディスクグループとペアグループ(コンシステンシーグループ) .............................. 9

ASM の基本的な操作方法 ..................................................................... 10

SSSSHADOWIMAGEHADOWIMAGEHADOWIMAGEHADOWIMAGE のののの設定方法設定方法設定方法設定方法........................................................................................................................................................................................................................................................................................11111111

ペアグループについて....................................................................... 11

ペアグループの操作......................................................................... 11

RAID MANAGERコマンド説明.................................................................... 12

SHADOWIMAGE / TRUECOSHADOWIMAGE / TRUECOSHADOWIMAGE / TRUECOSHADOWIMAGE / TRUECOPY / URPY / URPY / URPY / UR をををを使使使使ったったったった ASMASMASMASM バックアップバックアップバックアップバックアップ・・・・リカバリリカバリリカバリリカバリ............................................................................................................................13131313

バックアップ概要 .......................................................................... 13

ORACLE 10G と ORACLE 9Iの比較................................................................. 13

コールドバックアップの事前注意事項......................................................... 14

ホットバックアップの事前注意事項........................................................... 14

データタイプごとのバックアップ要件......................................................... 14

リカバリの概要 ............................................................................ 16

シナリオ1:SHADOWIMAGEを使った ORACLE DATABASE 10G ASM のバックアップ .......................... 17

シナリオ2:SHADOWIMAGEを使った ORACLE 10G ASM のリカバリ...................................... 20

シナリオ3:SHADOWIMAGEを使った ORACLE10G ASM のクローニング................................... 21

シナリオ4:SHADOWIMAGEを使った ORACLE10Gのコールドバックアップ............................... 22

別表別表別表別表 A: RMANA: RMANA: RMANA: RMAN リカバリカタログガイドラインリカバリカタログガイドラインリカバリカタログガイドラインリカバリカタログガイドライン................................................................................................................................................................................................................24242424

別表別表別表別表 B: TNSNAMES.ORAB: TNSNAMES.ORAB: TNSNAMES.ORAB: TNSNAMES.ORA 構成構成構成構成ファイルファイルファイルファイルのののの例例例例................................................................................................................................................................................................................................25252525

別表別表別表別表 C: SHADOWIMAGEC: SHADOWIMAGEC: SHADOWIMAGEC: SHADOWIMAGE のののの構成定義構成定義構成定義構成定義ファイルファイルファイルファイルのののの例例例例............................................................................................................................................................................................................26262626

別表別表別表別表 D:D:D:D:初期化初期化初期化初期化パラメータファイルパラメータファイルパラメータファイルパラメータファイルのののの例例例例 ....................................................................................................................................................................................................................................27272727

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日立日立日立日立ディスクアレイディスクアレイディスクアレイディスクアレイののののレプリケーションレプリケーションレプリケーションレプリケーション機能機能機能機能とととと

Oracle 10g Automatic Storage Management

をををを使使使使ったったったったバックアップバックアップバックアップバックアップ・・・・リカバリリカバリリカバリリカバリののののベストプラクティスベストプラクティスベストプラクティスベストプラクティス

株式会社日立製作所 SANソリューション事業部 斉藤 聡史

株式会社日立製作所 SANソリューション事業部 渡辺 孝

Todd Hanson, Hitachi Data Systems

Oracle Corporation Nitin Vengurlekar

序論

本書では、Automatic Storage Management(ASM)環境での Oracle のバックアップ・リカバリについて、日立

のレプリケーション技術と組み合わせたときのベストプラクティスを記載する。ASM は、エンタープライズ

IT 企業のために Oracle Database をストレージや管理タスクを簡素化する。

日立製作所と日立データシステムズは、最新の Hitachi Storage Solutions(HSS)シリーズのストレージを ASM

環境で使うことは最も実用的であることを実機検証し、本ベストプラクティスを導き出した。

このベストプラクティスは、日立ストレージと ASM 環境における、高い費用効率、高品質バックアップ、DB

クローニング、リカバリソリューションを探るのを支援する。

日立製作所は、ヘテロジニアスレプリケーション対応の筐体内 Point-in-Time コピー(Hitachi

ShadowImage™) や 、 リ モ ー ト レ プ リ ケ ー シ ョ ン (Hitachi TrueCopy® Synchronous/TrueCopy®

Asynchronous/Universal Replicator)を提供する。また、業務サイトのデータ保護に加え、レプリケーショ

ン機能同士を組み合わせることで、ディザスタリカバリやゼロタイムロスなど高度なビジネス継続性を提供

できる。

Oracle ASM のバックアップ・リカバリ方法は、従来のファイルシステムでのバックアップ・リカバリ方法と

同じ概念で運用できる。しかし、本書で述べているように全く異なる手順や設定方法があるため、DBA の方々

には参考にして頂きたい。

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日立ディスクアレイサブシステムの高性能/高信頼性ボリュームレプリケーション機能(Hitachi ShadowImage、

TrueCopy Synchronous、TrueCopy Asynchronous、Universal Replicator)を使用した Point-in-Time コピー

は、高速にデータのコピーを生成する。本書では、Oracle Database ASM 環境を ShadowImage や TrueCopy を

使ってどのように運用するかについて、以下の 3 点に絞って説明している。

• データベースのバックアップ

• データベースのリカバリ

• データベースのクローニング(バッチ処理、移行検証、開発用途)

Hitachi Storage Solutions のハードウェアによるレプリケーションは、ストレージからサーバへの転送が

なくストレージ内で処理されるため、サーバベースより効率的である。加えて、ストレージによるレプリケ

ーションが集中管理化を促進し、データ保護に掛かるコスト増加を抑えるのに役立つ。

Oracle Database には、フラッシュバックデータベース(Flashback Database)と呼ばれる Point-in-Time コ

ピー機能がリカバリのために Oracle10g から組み込まれている。Oracle フラッシュバックデータベースは、

高速な Oracle のリカバリと、論理的なデータ破壊またはユーザエラーが発生した時刻を特定できる。時刻を

指定したロールバックでデータベースはエラーが発生する前の状態にリストアが可能である。その後、選択

的に適用していける。

日立のレプリケーション製品は、コンシステンシーグループ・テクノロジによって、Oracle Database 10g/11g

ASM のスプリットミラーガイドライン要件を満たしている。このため、ASM 環境のデータベースを整合性が保

たれた有効な状態のコピーが作成可能である。

• 各ASMディスクグループに含まれる全LUでPoint-in-Timeスプリットコピーを生成でき、各LUのスプ

リット実施が同じ時刻であること。

• 各ASMディスクグループに含まれる全LUが書き込み完了を守りアトミック(atomic)にスプリットさ

れ、書き込み順序性が保たれること。

• データ表領域とアーカイブログはそれぞれ別のASMディスクグループにあること。(レプリケーショ

ンを作るタイミングが異なるため)

–––– DATADGディスクグループはデータ表領域を含む

–––– FLASHDGディスクグループはアーカイブログ、制御ファイル、フラッシュバックログを含む

–––– REDODGディスクグループはREDOログファイルを含む(通常はバックアップしないため分ける)

• 日立レプリケーション機能のペアグループには、ASMディスクグループの全ボリュームを含むこと。

• バックアップサーバには、業務サーバと同様なオペレーティングシステム(OS)環境があり、適切な

Oracleバイナリや初期化パラメータファイル、パスワードファイル、ユーザID/グループがあるこ

と。

• バックアップホストは、適したオペレーションシステム(OS) 環境、Oracle バイナリ、初期化パラ

メータファイル/パスワードファイル、ディレクトリ、ユーザ名/グループ名で構成されていること。

• バックアップサーバは、Oracle Recovery Manager(RMAN)のリカバリカタログに接続するための設

定が設定されている事こと。

ASM は、サーボパーティ製のボリュームマネージャやクラスタファイルシステムと比較して、データファイ

ル自動化のための優れた機能、複雑性の軽減、向上した性能を提供する。業界最高の Hitachi Universal

Storage Platform V はストレージ統合、仮想化、ストレージ管理のシンプル化において高い価値を提供する。

OracleとUSP Vの業界最高レベルの両プラットフォームが共に結集することで、最高のシステムが実現する。

USP V が持つ高度なボリューム製品によるパフォーマンスの最適化やシームレスなバックアップによって、

ASM を完全に補完する。同時に、ASM と USP V は強固で高信頼なデータベース、堅実なバックアップやディザ

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スタリカバリ、そして充実な管理方法を提供する。

本書では、ASM と USP V を組み合わせたときのベストプラクティスを紹介している。通常、ベストプラクテ

ィスは ASM または USP V 固有のものになりがちで、組み合わせると変更が必要になったり全く使えなくなっ

たりすることがある。本書では、その点にも注意して記載している。

本書では、便宜上、最新の最高性能で主力製品である Hitachi Universal Storage Platform™ V (USP V)を

取り上げて記載しているが、アーキテクチャ、ユーザビリティなどが同じため、以下の製品についても同じ

方法でバックアップ、リカバリ、クローニングが可能である。

• Hitachi Universal Storage Platform V (USP V)

• Hitachi Universal Storage Platform VM (USP VM)

• Hitachi Adaptable Modular Storage (AMS)

• Hitachi Workgroup Modular Storage (WMS)

• Hitachi Tape Modular Storage (TMS)

• Hitachi Universal Storage Platform (USP)

• Hitachi Network Storage Controller (NSC)

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日立ストレージHitachi Storage SolutionsシリーズでOracle ASMを使うには

ストレージ側の設定(共有ボリュームの設定)

共有ボリュームは、Real Application Cluster (RAC)データベースを構築するときに必要である。OS プラッ

トフォームにボリュームを認識させる設定をすればよく、共有ボリュームへの設定をする以外に特定の設定

はない。共有させるためにはボリュームを複数のサーバから認識させる。また、サーバからボリュームへの

パスを複数定義するのにパス冗長化ソフト「Hitachi Dynamic Link Manager」を使う。

Hitachi Dynamic Link Manager の概要

Hitachi Dynamic Link Manager (HDLM)はストレージシステムへのアクセスパスを管理する。HDLM を使用す

ることで、パスに障害が出た場合にアクセスパスを他のパスへフェールオーバーする機能を提供し、システ

ムの可用性と信頼性を向上させる。

HDLM には以下の機能がある。:

• ロードバランシグロードバランシグロードバランシグロードバランシグ (load balancing)

複数のアクセスパスがホストからストレージシステムに接続しているとき、HDLM は複数のアクセ

スパスを使って負荷分散する。これは、特定のアクセスパスにデータアクセスが大量に集中するこ

とを回避する。

• 障害障害障害障害発生発生発生発生でもでもでもでもプロセスプロセスプロセスプロセスをををを継続継続継続継続するするするする (failover)

複数のアクセスパスがホストからストレージシステムに接続しているとき、使用中のアクセスパス

に障害が発生すると、HDLM によって自動的に他のアクセスパスへ切り替わる。障害に影響されず

にプロセスを継続できる。

• エラーエラーエラーエラーからからからからリカバリリカバリリカバリリカバリされたされたされたされたオンラインパスオンラインパスオンラインパスオンラインパスをおくことがをおくことがをおくことがをおくことが可能可能可能可能であるであるであるである (failb(failb(failb(failback)ack)ack)ack)

障害からパスを回復するとアクセスパスをオンラインにする。通常、障害があったアクセスパスを

回復するタイミングは管理者が業務への影響が小さい時間帯に行うため、フェイルバックは手動で

行うが、フェイルバックを自動で行うことも可能である。「automatic failback」を有効にすると、

ユーザが物理経路の問題を解決した後に自動的に HDLM がパスを有効化する。

• 常時常時常時常時インターバルインターバルインターバルインターバルででででパスステータスパスステータスパスステータスパスステータスをををを自動自動自動自動でででで確認確認確認確認 (path health checking)(path health checking)(path health checking)(path health checking)

HDLM はユーザが定義した時間間隔でアクセスパスのステータスを確認することで、障害を検出で

きる。既存のパスエラーを確認し、適宜にそれを解決することが可能である。

Linux では、LUN へのそれぞれのパスは/dev/sda、/dev/sdb、などのデバイス名が割り当てられる。HDLM は、

同じ LUN へのパスをみつけ、/dev/sddlmaa などの共通 HDLM 名を割り当てる。Linux の HDLM デバイスフォー

マットは/dev/sddlm[a-p][a-p][1-15]である。HDLM デバイスパーティションは sddlm*name の後の数で表さ

れる。全デバイスは指定の数なしで表される。アクティブな HDLM ロードバランシングとパスフェイルオー

バー機能の HDLM デバイス名を使用しなければならない。更なる情報に関しては、各 OS プラットフォームの

HDLM ユーザーズガイドをご参照のこと。

Hitachi ShadowImage™の概要

ShadowImage™は、ストレージシステム内の RAID ボリュームや、Hitachi Universal Volume Manager を使用

して仮想化接続されている外部ストレージのボリュームで使用可能な、ストレージによるボリュームレプリ

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ケーション機能である。ShadowImage の正ボリューム(P-VOL)は、9 つまで副ボリューム(S-VOL)を生成可能で

ある。ShadowImage のレプリケーション機能は、業務サーバからの I/O 操作を止めることなく実施可能であ

る。更に、ShadowImage ボリュームはオンラインバックアップ時のアプリケーション要求に対応するために

At-time スプリットオプションを実装しており、これによりコンシステンシーグループを使った柔軟なバッ

クアップを可能としている。

Hitachi TrueCopy® Asynchronous と Hitachi Universal Replicator の 概要

Hitachi TrueCopy Synchronous(TC)と TrueCopy Asynchronous(TCA)、Universal Replicator(UR)はリモート

コピーを可能とする機能である。これらは、プライマリサイトのボリュームに対し読み出し/書き込みの I/O

を継続しながらリモートコピーを行うことができる。TCA や URはセカンダリサイトへ非同期でコピーするが、

障害が発生してもアプリケーションが書き込み途中のデータを保護するため、書き込み順序性(write

ordering)を保つ。書き込み順序性はコンシステンシーグループごとに保たれる。TCA と UR の大きな違いは

書き込み情報の格納先の違いである。TCA は限られたキャッシュメモリに格納し、UR は広大なジャーナルボ

リュームに格納する。TCA や UR は、運用に合わせさまざまなリカバリオプションを提供するため、例えば

ShadowImage と連携した構成をとる事が出来る。

Point-in-Time コピー用のコンシステンシーグループと At-Time スプリットオプション

コンシステンシーグループは ShadowImage ペアグループに At-time スプリットオプションを適用する事で作

成できる。コンシステンシーグループを使ってペア分割することで、Point-in-Time コピーを作成可能であ

る。ペア分割コマンドが、サーバから USP V に RAID Manager を介して行われるとき、同じコンシステンシー

グループに含まれる全ての LU は同時に且つアトミック(atomic)にペア分割され、S-VOL(副ボリューム)のデ

ータを確定する。S-VOL の内容は、ペア分割操作が実行されたときの P-VOL(正ボリューム)と同じである。

コンシステンシーグループは128グループまで作成できる。コンシステンシーグループ内に、合計4096ペアまでShadowImageペアを作成できる。 その他、ShadowImageの詳細な説明やTrueCopy AsynchronousやUniversal Replicatorについてはそれぞれのユーザーズガイドで確認できる。

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ASM ディスクグループとペアグループ(コンシステンシーグループ)

ASMディスクグループとShadowImageペアグループの対応を表1に示す。

表表表表 1. 1. 1. 1. 3333ディスクグループディスクグループディスクグループディスクグループ構成時構成時構成時構成時のののの配置配置配置配置

ASMASMASMASM ディスクグループディスクグループディスクグループディスクグループ ShadowImageShadowImageShadowImageShadowImage ペアグループペアグループペアグループペアグループ

((((コンシスコンシスコンシスコンシステンシーグループテンシーグループテンシーグループテンシーグループ))))

用途用途用途用途

DATADGDATADGDATADGDATADG DATADGDATADGDATADGDATADG システムシステムシステムシステム表領域表領域表領域表領域

SYSAUXSYSAUXSYSAUXSYSAUX 表領域表領域表領域表領域

UNDOUNDOUNDOUNDO 表領域表領域表領域表領域

ユーザユーザユーザユーザ表領域表領域表領域表領域

TEMPTEMPTEMPTEMP 表領域表領域表領域表領域

サーバパラメータファイルサーバパラメータファイルサーバパラメータファイルサーバパラメータファイル((((spfilespfilespfilespfile))))

そのそのそのその他他他他のののの表領域表領域表領域表領域

制御制御制御制御ファイルファイルファイルファイル 1111

FLASHDGFLASHDGFLASHDGFLASHDG FLASHDGFLASHDGFLASHDGFLASHDG アーアーアーアーカイブログファイルカイブログファイルカイブログファイルカイブログファイルカイブログカイブログカイブログカイブログ領域領域領域領域((((アーカイブログファイルアーカイブログファイルアーカイブログファイルアーカイブログファイル))))

FlashbackFlashbackFlashbackFlashback リカバリリカバリリカバリリカバリ領域領域領域領域

制御制御制御制御ファイルファイルファイルファイル 2222

REDODGREDODGREDODGREDODG REDODGREDODGREDODGREDODG ノードノードノードノード 1111 メンバメンバメンバメンバ 1111 グループグループグループグループ 1111 REDO REDO REDO REDO ログファイルログファイルログファイルログファイル 1111~~~~3333

ノードノードノードノード 2222 メンバメンバメンバメンバ 1111 グループグループグループグループ 1111 REDOREDOREDOREDO ログファイルログファイルログファイルログファイル 1111~~~~3333

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ASM の基本的な操作方法

ASM ASM ASM ASM インスタンスインスタンスインスタンスインスタンス起動起動起動起動とととと停止停止停止停止

ASM インスタンスはsrvctlコマンドで起動や停止する。このコマンドはどのノードからも実行可能である。

ASM インスタンスの起動:

$ srvctl start asm $ srvctl start asm $ srvctl start asm $ srvctl start asm ----n nodename1n nodename1n nodename1n nodename1 $ srvctl start asm $ srvctl start asm $ srvctl start asm $ srvctl start asm ----n nodename2n nodename2n nodename2n nodename2

ASM インスタンスの停止:

$ srvctl stop asm $ srvctl stop asm $ srvctl stop asm $ srvctl stop asm ----n nodename1n nodename1n nodename1n nodename1 $ srvctl stop asm $ srvctl stop asm $ srvctl stop asm $ srvctl stop asm ----n nodename2n nodename2n nodename2n nodename2

また、シングルインスタンスの場合、通常のデータベースインスタンスと同様に、SID環境変数に+ASM を設

定して起動・停止を行う。

ASM インスタンスの起動(シングルインスタンス):

$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM $ sqlplus / as sysdba$ sqlplus / as sysdba$ sqlplus / as sysdba$ sqlplus / as sysdba SQL> startupSQL> startupSQL> startupSQL> startup

ASM インスタンスの起動停止(シングルインスタンス):

$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM $ sqlplus / as sysdba$ sqlplus / as sysdba$ sqlplus / as sysdba$ sqlplus / as sysdba SQL> shutdownSQL> shutdownSQL> shutdownSQL> shutdown

ASM ASM ASM ASM インスタンスインスタンスインスタンスインスタンスのののの状態状態状態状態をををを確認確認確認確認

ASM インスタンスが起動しているかどうかは crs_stat コマンドで知ることができる。

$ crs_stat $ crs_stat $ crs_stat $ crs_stat ----t Name Type Target State Hostt Name Type Target State Hostt Name Type Target State Hostt Name Type Target State Host

通常のDB インスタンスと同様の方法で、ASM インスタンスの状態も知ることができる。

SQL> select instance_name, status from v$instance;SQL> select instance_name, status from v$instance;SQL> select instance_name, status from v$instance;SQL> select instance_name, status from v$instance;

注意:ASM インスタンスは OPEN にならない。MOUNT 状態が通常稼動状態である。

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ShadowImageの設定方法

ペアグループについて ShadowImage でのバックアップはペアグループと呼ばれる単位で行う。また、Point-in-Time コピーを行う場

合は、このペアグループがコンシステンシーグループになる。ペアグループは構成定義ファイル(horcm.conf)

を使って設定する。

例えば、3ディスクグループ構成(データ表領域の DATADG とアーカイブログ領域の FLASHDG、REDO ログファ

イルの REDODG の3つ)の場合、バックアップが必要なディスクグループは DATADG と FLASHDG であるが、こ

の2つのディスクグループをペアグループと一致させる必要がある。また、ディスクグループに LU 追加また

は削除する場合は、ペアグループの設定も変更する。

ペアグループの操作

ShadowImage または TrueCopy のペアグループを操作するインターフェースは、RAID Manager と呼ばれる CLI

またはストレージ管理ソフト Storage Navigator と呼ばれる GUI がある。(以下、RAID Manager について説

明する)

RAID Manager はサーバ上で動作するソフトウェアである。サーバにコマンドデバイス(CMD)という特殊な LU

を認識させておく事で、CMD を介してボリュームを複製したり、ペア状態を取得したりする。RAID Manager

を使うためには、2つのインスタンスを起動させておく必要がある。このため構成定義ファイルも2つ必要

である。参考までに構成定義ファイル(horcm.conf)の記述例を本書巻末の別表Cに載せた。

(更なる詳細情報については、RAID Manager のマニュアルを参照。)

インスタンス起動の例(インスタンス0と1を起動):

# horcmstart.sh 0 1# horcmstart.sh 0 1# horcmstart.sh 0 1# horcmstart.sh 0 1

一度構成定義ファイルを定義しそのインスタンスが開始すると、ShadowImage ペアを作成する準備が整う。

ペアの作成は paircreate コマンドを使う。paircreate コマンドの主なオプションは次の通りである。

「-g」オプションは、ペアグループ名を指定している。

「-vl」オプションは、コピーの方向を示す。通常はこれを使う。

「-m grp」オプションは、ペアグループをコンシステンシーグループとして作成することを指定している。

ASMASMASMASM 環境環境環境環境ではではではではペアペアペアペアをををを作成作成作成作成するするするする際際際際、、、、ペアグループペアグループペアグループペアグループををををコンシステンシーグループコンシステンシーグループコンシステンシーグループコンシステンシーグループとしてとしてとしてとして作成作成作成作成するするするする必要必要必要必要があるのでがあるのでがあるのでがあるので、、、、

PointPointPointPoint----inininin----timetimetimetime オプションオプションオプションオプション((((----m grp)m grp)m grp)m grp)をををを付付付付けるけるけるける。。。。

ShadowImage コンシステンシーグループ作成の例:

# paircreate# paircreate# paircreate# paircreate ----gggg DATADG DATADG DATADG DATADG ––––vl vl vl vl ––––m grpm grpm grpm grp # paircreate# paircreate# paircreate# paircreate ----gggg FLASHDG FLASHDG FLASHDG FLASHDG ––––vl vl vl vl ––––m grpm grpm grpm grp

通常、ディスクグループには複数のボリューム(LU)が含まれているが、Point-in-Time オプションを付けコ

ンシステンシーグループにする事で、ボリューム同士の整合性(consistency)を保ったまま、あたかも 1つの

ボリュームかのようにタイミングのずれもなくペア分割することが可能となる。

Point-in-Time オプションを付けないでペア生成を行った場合、ペア分割する際、各ボリュームのペア分割

タイミングにばらつきが出るため、整合性を保てなくなる恐れがある。不整合となってしまったコピーはリ

カバリに使用できない。また、不整合かどうかはリカバリするまで分からない。

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Point-in-Time コピーの例(コンシステンシーグループ):

# pairsplit # pairsplit # pairsplit # pairsplit ----gggg DATADG DATADG DATADG DATADG # pairsplit # pairsplit # pairsplit # pairsplit ----gggg FLASHDG FLASHDG FLASHDG FLASHDG

ペア状態の遷移を確認するには pairevtwait コマンドを使う。

pairevtwait コマンドの主なオプションは以下の通りである。

「-g」オプションは、ペアグループ名を指定する。

「-s」オプションは、遷移先のペア状態を指定する。

「-t」オプションは、秒単位で状態遷移待ち時間(タイムアウト)を指定する。

サスペンド状態(PSUS)を確認する例:

# pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait ––––g DATADG g DATADG g DATADG g DATADG ––––s psus s psus s psus s psus ––––t t t t 3600360036003600 # pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait ––––g FLASHDG g FLASHDG g FLASHDG g FLASHDG ––––s psus s psus s psus s psus ––––t t t t 3636363600000000

RAID Manager コマンド説明

表2に基本的な RAID Manager のペア操作コマンドとその機能を示す。

表表表表2222. . . . ペアコマンドペアコマンドペアコマンドペアコマンド

コマンドコマンドコマンドコマンド名名名名 説明説明説明説明 補足補足補足補足

paircreatepaircreatepaircreatepaircreate 新規新規新規新規ににににペアペアペアペアをををを生成生成生成生成するするするする。。。。 ペアペアペアペア生成生成生成生成

((((SMPLSMPLSMPLSMPL→→→→PAIRPAIRPAIRPAIR))))

pairsplitpairsplitpairsplitpairsplit 一時的一時的一時的一時的ににににペアペアペアペアをををを分割分割分割分割しししし、、、、副副副副ボリュームボリュームボリュームボリュームへのへのへのへの更新更新更新更新をををを停止停止停止停止させるさせるさせるさせることでことでことでことで副副副副ボリューボリューボリューボリュー

ムムムムににににバックアップバックアップバックアップバックアップをををを作成作成作成作成するするするする。。。。正副正副正副正副ボリュームボリュームボリュームボリュームののののペアペアペアペア関係関係関係関係はははは維持維持維持維持されされされされ、、、、差分情差分情差分情差分情

報報報報もももも保持保持保持保持されされされされるるるる。。。。

ペペペペアアアア分割分割分割分割////ペアサスペンドペアサスペンドペアサスペンドペアサスペンド

((((PAIR/COPYPAIR/COPYPAIR/COPYPAIR/COPY→→→→PSUSPSUSPSUSPSUS))))

pairresyncpairresyncpairresyncpairresync ペアサスペンドペアサスペンドペアサスペンドペアサスペンド状態状態状態状態からからからからペアペアペアペア再同期再同期再同期再同期するするするする。。。。差分情報差分情報差分情報差分情報をををを使使使使ってってってって高速高速高速高速にににに再同期再同期再同期再同期ししししペペペペ

アアアア状態状態状態状態にするにするにするにする。。。。差分情報差分情報差分情報差分情報がないがないがないがない場合場合場合場合はははは使使使使えないえないえないえない。。。。

ペアペアペアペア再同期再同期再同期再同期

((((PSUSPSUSPSUSPSUS→→→→PAIRPAIRPAIRPAIR))))

ppppairresync airresync airresync airresync ----restorerestorerestorerestore ペアサスペンドペアサスペンドペアサスペンドペアサスペンド状態状態状態状態からからからからペアペアペアペアをををを逆方向逆方向逆方向逆方向にににに再同期再同期再同期再同期させさせさせさせ、、、、バックアップデータバックアップデータバックアップデータバックアップデータののののリリリリ

ストアストアストアストアをををを行行行行うううう。。。。差分情報差分情報差分情報差分情報をををを使使使使ってってってって高速高速高速高速ににににリストアリストアリストアリストアされるされるされるされる。。。。通常通常通常通常、、、、リストアリストアリストアリストア後後後後にににに

ペアサスペンドペアサスペンドペアサスペンドペアサスペンドさせるさせるさせるさせる。。。。

ペアリストアペアリストアペアリストアペアリストア

pairsplit pairsplit pairsplit pairsplit ––––SSSS ペアペアペアペアのののの差分情報差分情報差分情報差分情報をををを破棄破棄破棄破棄ししししペアペアペアペアをををを削除削除削除削除するするするする。。。。再度再度再度再度、、、、ペアペアペアペア状態状態状態状態にするにはにするにはにするにはにするには、、、、ペアペアペアペア生生生生

成成成成をやりをやりをやりをやり直直直直すすすす必要必要必要必要があるがあるがあるがある。。。。

ペアペアペアペア削除削除削除削除

((((PAIR/COPY/PSUSPAIR/COPY/PSUSPAIR/COPY/PSUSPAIR/COPY/PSUS→→→→SMPLSMPLSMPLSMPL))))

ppppairevtwaitairevtwaitairevtwaitairevtwait 指定指定指定指定したしたしたしたペアペアペアペア状態状態状態状態になるまでになるまでになるまでになるまで待待待待ちちちち続続続続けけけけ、、、、プロンプトプロンプトプロンプトプロンプトにににに返返返返らないらないらないらない。。。。確実確実確実確実ななななペアペアペアペア状状状状

態遷移態遷移態遷移態遷移をををを実現実現実現実現させるためにさせるためにさせるためにさせるために使用使用使用使用するするするする。。。。

pairdisplaypairdisplaypairdisplaypairdisplay ペアペアペアペア状態状態状態状態ややややペアペアペアペア進捗率進捗率進捗率進捗率などをなどをなどをなどを確認確認確認確認するするするする。。。。

pairvolchkpairvolchkpairvolchkpairvolchk PointPointPointPoint----inininin----TimeTimeTimeTime オプションオプションオプションオプション((((コンシステンシーグループコンシステンシーグループコンシステンシーグループコンシステンシーグループのののの設定設定設定設定))))のののの有無有無有無有無をををを確認確認確認確認すすすす

るるるる。。。。

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13

ShadowImage / TrueCopy / URを使ったASMバックアップ・リカバリ

バックアップの概要

シナリオ1では ShadowImage を使って稼働中の業務サーバをテープバックアップする方法について述べる。

また、シナリオ3では、セカンダリサーバでデータベース・クローニングのテクニックを述べる。このクロ

ーニングはデータベースのバックアップにも適用できる。

Oracle 10g と Oracle 9i の比較

Oracle10g と Oracle9i のバックアップ手順の違いは主に 2 つある。1 つ目は、コンシステンシーグループへ

の意識を要すること、2 つ目は、データベースインスタンスだけでなく ASM インスタンスの挙動にも気をつ

けなければならないことである。

ホットバックアップホットバックアップホットバックアップホットバックアップ手順手順手順手順ののののフローチャートフローチャートフローチャートフローチャート 図1にホットバックアップ手順のフローチャートを示す。 図1.ホットバックアップ手順のフローチャート

ASMのリバランスの確認

バックアップ処理の開始

データ表領域、アーカイブログ領域のペアの再同期(PSUS→PAIR)

ログスイッチ(REDOログ→アーカイブログ)

バックアップモード開始(begin backup)

データ表領域のバックアップ(PAIR→PSUS)

バックアップモード終了(end backup)

ログスイッチ(REDOログ→アーカイブログ)

アーカイブログ領域のバックアップ(PAIR→PSUS)

制御ファイルのバックアップ

不要なアーカイブログの削除

バックアップ処理の完了

RAID Manager SQL*Plus RMAN

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14

コールドバックアップの事前注意事項

コールドバックアップを行うときは、データベースインスタンスだけでなく ASM インスタンスもあるので併

せて停止させる。

ホットバックアップの事前注意事項

ホットバックアップを行うときは、ペアを作成する際に Point-in-time オプションをつけること。ASM 環境

下でのホットバックアップは、ペアに付加されている Point-in-time オプションが必要になる。ペア分割に

よるバックアップが Point-in-time オプションなしで行われると、ディスクグループ内のボリューム間の整

合性が保たれない。無効なデータとなるリスクがある。結果、ホットバックアップは本番側データベースの

有効なコピーができない。

データタイプごとのバックアップ要件

データデータデータデータ表領域表領域表領域表領域

Oracle9i 以前では、全ての表領域を 1つずつバックアップモードにしなければならなかった。これは、例え

ば表領域を新たに追加するだけで、ホットバックアップスクリプトをメンテナンスしなければならないこと

を意味する。Oracle10g からは、データベースを 1 つのコマンドでバックアップモードにできるようになっ

た。これによりバックアップが簡素化された。

バックアップモードの開始:

SQL> alter database begin backup;SQL> alter database begin backup;SQL> alter database begin backup;SQL> alter database begin backup;

バックアップモードの終了:

SQL> alter database end backup;SQL> alter database end backup;SQL> alter database end backup;SQL> alter database end backup;

制御制御制御制御ファイルファイルファイルファイル

制御ファイルは、Oracle Recovery Manager(RMAN) または SQL*Plus を使ってバックアップする。

コマンドは以下である。

RMAN> run {RMAN> run {RMAN> run {RMAN> run { allocate channel ctl_file type disk;allocate channel ctl_file type disk;allocate channel ctl_file type disk;allocate channel ctl_file type disk; copy current controlfile tocopy current controlfile tocopy current controlfile tocopy current controlfile to ‘‘‘‘+FLASHDG/control_file/con+FLASHDG/control_file/con+FLASHDG/control_file/con+FLASHDG/control_file/control_starttrol_starttrol_starttrol_start’’’’;;;; copy current controlfile tocopy current controlfile tocopy current controlfile tocopy current controlfile to ‘‘‘‘+FLASHDG/control_file/control_bakup+FLASHDG/control_file/control_bakup+FLASHDG/control_file/control_bakup+FLASHDG/control_file/control_bakup’’’’;;;; release channel ctl_file;release channel ctl_file;release channel ctl_file;release channel ctl_file; }}}}

制御ファイルは、データ表領域をバックアップした後の状態をバックアップする必要があるため、このよう

に個別に取得する。

サーバサーバサーバサーバパラメータファイルパラメータファイルパラメータファイルパラメータファイル((((spfilespfilespfilespfile))))

サーバパラメータファイルは、ShadowImage などでバックアップできるため、データ表領域などと

一緒にバックアップできる。ここでは、サーバパラメータファイルを DATADG に配置しているため、

DATADG のバックアップ時に一緒にバックアップされる。

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15

REDO REDO REDO REDO ログファイルログファイルログファイルログファイル

REDOログファイルは、ShadowImageでバックアップできないため対象にしない。リカバリに必要なので、REDO

ログファイルをバックアップする際は、'alter system archive log current'を使ってアーカイブログ領域

にコピーしておく。(アーカイブログ領域のバックアップは次に述べる)

アーカイブログファイルアーカイブログファイルアーカイブログファイルアーカイブログファイル((((アーカイブログアーカイブログアーカイブログアーカイブログ領域領域領域領域))))

従来ファイルシステム上に生成されていたアーカイブログファイルは、ASM 環境では ASM ディスクグループ

上に生成される。

アーカイブログ領域にはバックアップモードがないため、アーカイブログファイルの生成中にバックアップ

を行うことは、無効なアーカイブログの取得になりかねない。このため、ShadowImage でバックアップ(pair

split)する際は、先に'alter system archive log current'によって強制的に全ノードでアーカイブログフ

ァイルを生成させ、完了したことを確認しておく。アーカイブログファイルの生成の完了は、各ノードのデ

ータベースインスタンスのアラートログを見て確認できる。バックアップが完了したら、必要なくなった古

いアーカイブログは削除することができる。

古古古古くなったくなったくなったくなったアーカイブログアーカイブログアーカイブログアーカイブログのののの削除方法削除方法削除方法削除方法

生成されてから 2週間が過ぎたアーカイブログファイルを全て削除する方法は以下の通り。

RMAN> DELETE ARCHIVELOG ALL COMPLETEDRMAN> DELETE ARCHIVELOG ALL COMPLETEDRMAN> DELETE ARCHIVELOG ALL COMPLETEDRMAN> DELETE ARCHIVELOG ALL COMPLETED BEFORE 'SYSDATE BEFORE 'SYSDATE BEFORE 'SYSDATE BEFORE 'SYSDATE----14';14';14';14';

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リカバリの概要

シナリオ2では、シナリオ1で取得したバックアップを業務サーバへのリカバリする方法について述べる。

リカバリリカバリリカバリリカバリ手順手順手順手順ののののフローチャートフローチャートフローチャートフローチャート

図2にリカバリ手順を示す。

注意:ASM インスタンスが起動している間にリストアしてしまうと、ASM ディスクグループは破壊されること

があるので、ASM インスタンスを停止または ASM ディスクグループのマウントを解除してから進めること。

図2.リカバリ手順のフローチャート

制御ファイルのバックアップ

リカバリ処理の開始

データ表領域のリストア

(リストアが完了したら)ペアをサスペンドにする(PAIR→PSUS)

ASMインスタンスの起動

リカバリ処理の完了

RAID Manager SQL*Plus RMAN

データベースインスタンスの停止

ASMインスタンスの停止

アーカイブログ領域のリストア

(リストアが完了したら)ペアをサスペンドにする(PAIR→PSUS)

データベースインスタンスをMOUNT

制御ファイルのリストア

データベースインスタンスの停止

データベースインスタンスをOPEN

データベースインスタンスをMOUNT

メディアリカバリ(recover database)

一時表領域などを追加

データベースインスタンスを再起動

内は必要に応じて実施する。

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シナリオ1:ShadowImage を使った Oracle Database 10g ASM のバックアップ

この手順では、業務サーバ上で稼動している Oracle Database 10g ASM をホットバックアップモードに変更

し、ShadowImage を使って短時間且つボリューム間の整合性を保ったまま At-time スプリットコピーで副ボ

リューム(S-VOL)を作成し、バックアップサーバで RMAN を使って S-VOL からテープにバックアップするもの

である。ShadowImage を使ったコピーは、業務サーバやデータベースへの影響を与えることなく、バックア

ップが可能である。

この例では、最小構成の 3 つの ASM ディスクグループ環境(DATADG、FLASHDG、REDODG)を使っている。また、

ShadowImage は常時サスペンド方式を使用する。

業務業務業務業務サーバサーバサーバサーバにてにてにてにて((((SSSS----VOLVOLVOLVOLのののの作成作成作成作成))))

まだ ShadowImage のコンシステンシーグループのペアを作成していなければここで作成する(paircreate)。

作成後ペアはサスペンド(pairsplit)させておく。

# paircreate# paircreate# paircreate# paircreate ––––g DATADG g DATADG g DATADG g DATADG ––––vl vl vl vl ––––mmmm grp grp grp grp # paircreate # paircreate # paircreate # paircreate ––––g FLASHDG g FLASHDG g FLASHDG g FLASHDG ––––vl vl vl vl ––––m grpm grpm grpm grp # # # # pairsplit pairsplit pairsplit pairsplit –g DATADGg DATADGg DATADGg DATADG # # # # pairsplit pairsplit pairsplit pairsplit –g FLASHDGg FLASHDGg FLASHDGg FLASHDG

既に作成されていれば、ペアがペア状態(PAIR)でなければペア再同期(pairresync)をする。

# pairresync # pairresync # pairresync # pairresync ––––g DATADGg DATADGg DATADGg DATADG # pairresync # pairresync # pairresync # pairresync ––––g FLASHDGg FLASHDGg FLASHDGg FLASHDG

ペア状態(PAIR)になったことを確認する。

# pa# pa# pa# pairevtwait irevtwait irevtwait irevtwait ––––g DATADG g DATADG g DATADG g DATADG ––––s pairs pairs pairs pair––––t 9999t 9999t 9999t 9999 # pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait ––––g FLASHDG g FLASHDG g FLASHDG g FLASHDG ––––s pair s pair s pair s pair ––––t 9999t 9999t 9999t 9999

バックアップ中にログスイッチが発生しないようにするため、ログスイッチを行う。

SQL> alter system archive log current;SQL> alter system archive log current;SQL> alter system archive log current;SQL> alter system archive log current;

業務サーバの Oracle をバックアップモードにする。(begin backup)

SQL> alter database begin backup;SQL> alter database begin backup;SQL> alter database begin backup;SQL> alter database begin backup;

DATADG をペア分割する。(pairsplit)

コンシステンシーグループを使って作成されているため、ペアは整合性を保ったまま分割される。

# pairsplit # pairsplit # pairsplit # pairsplit ––––g DATADGg DATADGg DATADGg DATADG

サスペンド状態(PSUS)になったことを確認する。

# pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait ––––g DATADG g DATADG g DATADG g DATADG ––––s psus s psus s psus s psus ––––t 9999t 9999t 9999t 9999

Oracle のバックアップモードを終了する。(end backup)

SQL> alter database end backup;SQL> alter database end backup;SQL> alter database end backup;SQL> alter database end backup;

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ログスイッチを行う。

SQL> alter system archive log current;SQL> alter system archive log current;SQL> alter system archive log current;SQL> alter system archive log current;

制御ファイルのバックアップを2つ作成する。1つは(control_start)、バックアップサーバで Oracle を

MOUNT 状態にするのに使い、もう1つは、テープにバックアップするのに使う。Oracle を MOUNT すると制御

ファイルが変更されてしまうため、変更されていない制御ファイルが必要なためである。

RMAN>RMAN>RMAN>RMAN> run {run {run {run { allocate channel ctl_file type disk;allocate channel ctl_file type disk;allocate channel ctl_file type disk;allocate channel ctl_file type disk; copy current contrcopy current contrcopy current contrcopy current controlfile toolfile toolfile toolfile to ‘‘‘‘+FLASHDG/control_file/control_start+FLASHDG/control_file/control_start+FLASHDG/control_file/control_start+FLASHDG/control_file/control_start’’’’;;;; copy current controlfile tocopy current controlfile tocopy current controlfile tocopy current controlfile to ‘‘‘‘+FLASHDG/control_file/control_bakup+FLASHDG/control_file/control_bakup+FLASHDG/control_file/control_bakup+FLASHDG/control_file/control_bakup’’’’;;;; release channel ctl_file;release channel ctl_file;release channel ctl_file;release channel ctl_file; }}}}

バックアップ情報をリカバリカタログに記憶させる。こうすることで、RMAN に最新のアーカイブログを記憶

させる。

RMAN> resyncRMAN> resyncRMAN> resyncRMAN> resync catalog; catalog; catalog; catalog;

最新のアーカイブログを持った FLASHDG をペア分割する。

# pairsplit # pairsplit # pairsplit # pairsplit ––––g FLASHDGg FLASHDGg FLASHDGg FLASHDG

サスペンド状態(PSUS)になったことを確認する。

# pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait ––––g FLASHDG g FLASHDG g FLASHDG g FLASHDG ––––s psus s psus s psus s psus ––––t 9999t 9999t 9999t 9999 不要不要不要不要になったになったになったになったアーカイブログファイルアーカイブログファイルアーカイブログファイルアーカイブログファイルのののの削除削除削除削除

不要になったアーカイブログファイルを削除する。ここでは、二週間以上前に作成されたアーカイブログフ

ァイルを全て削除する。

$ export ORACLE_SID=db10asm$ export ORACLE_SID=db10asm$ export ORACLE_SID=db10asm$ export ORACLE_SID=db10asm $ rman target /$ rman target /$ rman target /$ rman target / nocatalog nocatalog nocatalog nocatalog RMAN> delete archivelog all completed before 'SYSDATERMAN> delete archivelog all completed before 'SYSDATERMAN> delete archivelog all completed before 'SYSDATERMAN> delete archivelog all completed before 'SYSDATE----14';14';14';14';

以上で業務サーバ側の処理は完了である。

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バックアップサーババックアップサーババックアップサーババックアップサーバにてにてにてにて((((SSSS----VOLVOLVOLVOLからからからからテープテープテープテープににににバックアップバックアップバックアップバックアップ))))

バックアップサーバは、ShadowImage で複製された S-VOL を使うことができる。

まず、ASM インスタンスを起動する。作成した S-VOL をバックアップサーバに認識させると、raw デバイス名

や HDLM 名が再度つけられるため変更されてしまう事があるが、ASM インスタンスは業務サーバと異なるデバ

イス名でも ASM ディスクグループを見つけようとする。Oracle ASM は、これらの候補ボリュームから正しい

ディスクグループを識別し、マウントできる。

$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus ““““/as sysdba/as sysdba/as sysdba/as sysdba”””” SQL> startupSQL> startupSQL> startupSQL> startup

バックアップサーバの S-VOL を使ってデータベースを起動させる。

RMAN バックアップについては以下に述べる。

以下の例では、バックアップサーバ上のデータベースを RMAN でバックアップする方法である。スタートアッ

プ制御ファイル(control_start)を使ってデータベースを MOUNT する。次に、バックアップ制御ファイル

(control_bakup)を RMAN バックアップの一部としてバックアップする。

init.ora fileinit.ora fileinit.ora fileinit.ora file control_files = +FLASHDG/control_file/control_startcontrol_files = +FLASHDG/control_file/control_startcontrol_files = +FLASHDG/control_file/control_startcontrol_files = +FLASHDG/control_file/control_start

バックアップサーバでデータベースインスタンスを MOUNT する:

$ export ORACLE_SID=db10asm$ export ORACLE_SID=db10asm$ export ORACLE_SID=db10asm$ export ORACLE_SID=db10asm $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus ““““/as sysdba/as sysdba/as sysdba/as sysdba”””” SQL> startup mountSQL> startup mountSQL> startup mountSQL> startup mount

RMAN を使ってバックアップを実施する:

RMAN> run {RMAN> run {RMAN> run {RMAN> run { allocate channel t1 type sbt_tapeallocate channel t1 type sbt_tapeallocate channel t1 type sbt_tapeallocate channel t1 type sbt_tape backup format backup format backup format backup format ‘‘‘‘ctl %d/%s/%p/%tctl %d/%s/%p/%tctl %d/%s/%p/%tctl %d/%s/%p/%t’’’’ controlfilecopy controlfilecopy controlfilecopy controlfilecopy ‘‘‘‘+FLASHDG/control_file/control_bakup+FLASHDG/control_file/control_bakup+FLASHDG/control_file/control_bakup+FLASHDG/control_file/control_bakup’’’’;;;; backupbackupbackupbackup

fullfullfullfull format format format format ‘‘‘‘al %d/%s/%p/%tal %d/%s/%p/%tal %d/%s/%p/%tal %d/%s/%p/%t’’’’ (archive all);(archive all);(archive all);(archive all);

release channel t1release channel t1release channel t1release channel t1 }}}}

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シナリオ2:ShadowImage を使った Oracle 10g ASM のリカバリ

前項でのホットバックアップを使って、ShadowImage は取得したデータを高速にリストアするリカバリ方法

を提供する。差分ビットマップによって変更ブロックは管理され、必要最小限のデータのみがプライマリ LU

にリストアされるため、ダウンタイムは最小化される。

データファイルをリストアした後、アーカイブログでデータベースのインスタンスリカバリを実施する。業務サーバに残っているREDOログファイル(REDODG)やアーカイブログ(FLASHDG)をリストアなどでリストアする際は注意する。REDODGやFLASHDGには、障害が起こる直前までにコミットされたトランザクションを含むため、完全リカバリできなくなる可能性がある。もし、REDODGが破損してしまったら、ディスクグループを再作成し、データベースをRESETLOGSでOPENする。FALSHDGが破損してしまったら、ShadowImageでバックアップしたディスクグループをリストアできる。 もしシャットダウンされていなければ、業務サーバ上のデータベースインスタンスをシャットダウンする:

$ export ORACLE_SID=db10a$ export ORACLE_SID=db10a$ export ORACLE_SID=db10a$ export ORACLE_SID=db10asmsmsmsm $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus ““““/as sysdba/as sysdba/as sysdba/as sysdba”””” SQL> shutdownSQL> shutdownSQL> shutdownSQL> shutdown ShadowImageでディスクグループをリストアするためASMインスタンスをシャットダウンする。もし、他のデータベースが稼動していてASMインスタンスをシャットダウンできない場合は、リストアするデータベースだけが使用している全てのディスクグループをDISMOUNTする。 $$$$ export ORACLE_SID=+ASM export ORACLE_SID=+ASM export ORACLE_SID=+ASM export ORACLE_SID=+ASM $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus ““““/as sysdba/as sysdba/as sysdba/as sysdba”””” SQL> shutdownSQL> shutdownSQL> shutdownSQL> shutdown または

SQL> alter diskgroup DATADG dismount;SQL> alter diskgroup DATADG dismount;SQL> alter diskgroup DATADG dismount;SQL> alter diskgroup DATADG dismount; ペアリストア(pairresync -restore)を実施する。 サスペンド状態(PSUS)からペア状態(PAIR)になる。 # pairresync# pairresync# pairresync# pairresync ––––g Dg Dg Dg DATADG ATADG ATADG ATADG ––––restorerestorerestorerestore ペア状態(PAIR)になったことを確認する。 # pairevtwait# pairevtwait# pairevtwait# pairevtwait ––––g DATADG g DATADG g DATADG g DATADG ––––s pair s pair s pair s pair ––––t 9999t 9999t 9999t 9999 ペア状態(PAIR)のままだと副ボリュームの内容が変更される恐れがあるので、 ペアをサスペンド状態(PSUS)にする。 # pairsplit # pairsplit # pairsplit # pairsplit ––––g DATADGg DATADGg DATADGg DATADG サスペンド状態(PSUS)になったことを確認する。

# pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait ––––g DATADG g DATADG g DATADG g DATADG ––––s psus s psus s psus s psus ––––t 9999t 9999t 9999t 9999 AMSインスタンスが起動していない場合は起動(startup)する。ディスクグループがMOUNTされていない場合はMOUNTする。 $ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus ““““/as sysdba/as sysdba/as sysdba/as sysdba”””” SQL> startupSQL> startupSQL> startupSQL> startup

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または

SQL> alter diskgroup DATADG mount;SQL> alter diskgroup DATADG mount;SQL> alter diskgroup DATADG mount;SQL> alter diskgroup DATADG mount;

業務サーバにリストアしたデータベースを MOUNT で起動する。

完全リカバリまたは不完全リカバリ(Point-in-time リカバリ)を選択する。

Point-in-time リカバリは、"until SCN"または"until time"で指定できる。

$ RMAN> run {$ RMAN> run {$ RMAN> run {$ RMAN> run {

recover database;recover database;recover database;recover database; }}}}

または

$ RMAN run {$ RMAN run {$ RMAN run {$ RMAN run {

set until time set until time set until time set until time ’’’’12121212----maymaymaymay----06 15:3006 15:3006 15:3006 15:30’’’’;;;; recover database;recover database;recover database;recover database; }}}}

データベースを起動(OPEN)する。

$ RMAN> alter database open;$ RMAN> alter database open;$ RMAN> alter database open;$ RMAN> alter database open;

不完全リカバリや制御ファイルを再作成した場合は、データベースを RESETLOGS で起動(OPEN)する。

RESETLOGS を実施した場合、通常はバックアップを取得してから業務を再開する。

$ RMAN> alter database open resetlogs;$ RMAN> alter database open resetlogs;$ RMAN> alter database open resetlogs;$ RMAN> alter database open resetlogs;

シナリオ3:ShadowImage を使った Oracle10g ASM のクローニング

ここでの手順は、ホットバックアップモードを使わずにOracle10g ASM データベースのクローンを作成するものである。Point-in-Time コピーと呼ばれることもある。このコピーは、例えば、本番業務と全く同じデータベースを他のサーバの開発環境の構築に使用可能である。クローンを作成するために、ShadowImageグループには、データファイル、制御ファイル、REDO ログファイル、Flashback ログファイルが含まれている必要がある。この、データベースのクローニングはShadowImageのコンシステントAt-Timeスプリット機能を使って作成する。

PAIR 状態から開始する。必要に応じてペア生成(paircreate)またはペア再同期(pairresync)する。

# paircreate # paircreate # paircreate # paircreate ––––g SIALLDB g SIALLDB g SIALLDB g SIALLDB ––––vlvlvlvl –m grpm grpm grpm grp

または

# pairresync # pairresync # pairresync # pairresync ––––g SIALLDBg SIALLDBg SIALLDBg SIALLDB

ペアスプリットする。ペアグループは、コンシステンシーグループで作られているため整合性を保ったまま

のスプリットとなる。

# pairsplit # pairsplit # pairsplit # pairsplit ––––g SIALLDBg SIALLDBg SIALLDBg SIALLDB

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22

ペアがサスペンド状態(PSUS) であることを確認する。

# pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait ––––g SIALLDB g SIALLDB g SIALLDB g SIALLDB ––––s psus s psus s psus s psus ––––t 9999t 9999t 9999t 9999テストサーバでASMインスタンスを起動する。

テストサーバ上の ShadowImage の副ボリュームに対し、正しくパーミッションを設定されているか、

ASM_DISKSTRING や ASM_DISKGROUPS の指定が正しいかを確認する。

$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM$ export ORACLE_SID=+ASM $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus ““““/as sysdba/as sysdba/as sysdba/as sysdba”””” SQL> startupSQL> startupSQL> startupSQL> startup

テストサーバ上でクローンデータベースを MOUNT する。

$ export ORACLE_SID=db10asm$ export ORACLE_SID=db10asm$ export ORACLE_SID=db10asm$ export ORACLE_SID=db10asm $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus ““““/as sysdba/as sysdba/as sysdba/as sysdba”””” SQL> startup mountSQL> startup mountSQL> startup mountSQL> startup mount SQL> recoverSQL> recoverSQL> recoverSQL> recover database; database; database; database; SQL> exitSQL> exitSQL> exitSQL> exit この時点で、データベース名(ORACLE_SID)を変更できる。

変更する場合は、nidユーティリティを使う。

$ $ $ $ nid target=sys/manager1@test DBNAME=oratestnid target=sys/manager1@test DBNAME=oratestnid target=sys/manager1@test DBNAME=oratestnid target=sys/manager1@test DBNAME=oratest

クローンデータベースをRESETLOGSでOPENする。

$ export ORACLE_SID=oratest$ export ORACLE_SID=oratest$ export ORACLE_SID=oratest$ export ORACLE_SID=oratest $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus $ sqlplus ““““/as sysdba/as sysdba/as sysdba/as sysdba”””” SQL> startup mountSQL> startup mountSQL> startup mountSQL> startup mount SQL> alter database open resetlogs;SQL> alter database open resetlogs;SQL> alter database open resetlogs;SQL> alter database open resetlogs; テストサーバ上に複製されたデータベースはこれで使えるようになった。データベースはまるで電源障害によって強制的にシャットダウンされたデータ状態になっているため、通常のリカバリ方法によって回復するのである。

シナリオ4:ShadowImage を使った Oracle10g のコールドバックアップ

Oracle10g ASM のコールドバックアップの手順は、1 つの例外を除き Oracle10g 非 ASM や Oracle9i の手順と

同じである。それは、コールドバックアップの取得する前に ASM インスタンスを停止させることである。(図

3を参照)

ShadowImage のコマンドを示す。これらは、TrueCopy や UR 単体で、あるいは TrueCopy や UR と遠隔地の

ShadowImage のカスケード構成で使うこともできる。

この手順は、業務サーバのデータベースをシャットダウンし停止している間にコピーを作成するものである。

コンシステンシーグループ(At-time スプリットオプション)は必要ない。ShadowImage のペアグループには、

データファイル、制御ファイル、REDO ログファイル、フラッシュバックログなどすべてのファイルを含める。

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図図図図3333. . . . コールドバックアップコールドバックアップコールドバックアップコールドバックアップ手順手順手順手順ののののフローチャートフローチャートフローチャートフローチャート

コールドバックアップ処理の開始

データ表領域のペア再同期(PSUS→PAIR)

制御ファイルのバックアップ

データ表領域のバックアップ(PAIR→PSUS)

コールドバックアップ処理の完了

RAID Manager SQL*Plus RMAN

データベースインスタンスの停止

ASMインスタンスの停止

ASMインスタンスの起動

データベースインスタンスの起動

不要になったアーカイブの削除

まず、ShadowImageペアを作成する(paircreate)。ペア状態がサスペンド(PSUS)であればペア再同期

(pairresync)をする。

# paircreate# paircreate# paircreate# paircreate ––––g g g g SIALLDB SIALLDB SIALLDB SIALLDB ––––vlvlvlvl

または

# pairresync# pairresync# pairresync# pairresync ––––g SIALLDBg SIALLDBg SIALLDBg SIALLDB データベースインスタンスを停止し、続いてASMインスタンスを停止する。 $ export ORACLE_SID=db10asm$ export ORACLE_SID=db10asm$ export ORACLE_SID=db10asm$ export ORACLE_SID=db10asm $ sqlplus / as sysdba$ sqlplus / as sysdba$ sqlplus / as sysdba$ sqlplus / as sysdba SQL> shutdownSQL> shutdownSQL> shutdownSQL> shutdown $ export ORACL$ export ORACL$ export ORACL$ export ORACLE_SID=+ASME_SID=+ASME_SID=+ASME_SID=+ASM $ sqlplus / as sysdba$ sqlplus / as sysdba$ sqlplus / as sysdba$ sqlplus / as sysdba SQL> shutdownSQL> shutdownSQL> shutdownSQL> shutdown

ペア分割(pairsplit)を実施し、サスペンド状態(PSUS)にする。

# pairsplit# pairsplit# pairsplit# pairsplit ––––g SIALLDBg SIALLDBg SIALLDBg SIALLDB

サスペンド状態(PSUS)になったことを確認する。

# pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait # pairevtwait ––––g SIALLDB g SIALLDB g SIALLDB g SIALLDB ––––s psus s psus s psus s psus ––––t 9999t 9999t 9999t 9999 これでShadowImageの副ボリュームはデータベースの有効なコピーとなった。作成したコピーは、業務サーバへのリストアによる高速リカバリや、バックアップサーバでのRMANを使ったテープバックアップ、またはほかのサーバでのテスト環境などに使用できる。

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別表A: RMANリカバリカタログガイドライン

Oracle Recovery Manager (RMAN)でよく使用されているコマンドとその使用例をこの項にまとめる。 リカバリカタログ(recovery catalog)は、業務サーバのデータベースとバックアップサーバのデータベースを管理できる。作業しているサーバが業務サーバ、バックアップサーバに関わらず、目的とするリカバリカタログに接続する必要があるため、その方法を以下に示す。 業務サーバ(prod)のデータベースとリカバリカタログ(rcat)に接続する方法。

$ rman target system/manager1@prod $ rman target system/manager1@prod $ rman target system/manager1@prod $ rman target system/manager1@prod catalogcatalogcatalogcatalog rman/rman@rcatrman/rman@rcatrman/rman@rcatrman/rman@rcat

バックアップサーバ(bkup)のデータベースとリカバリカタログ(rcat)に接続する方法。

$ rman target system/manager1@bkup$ rman target system/manager1@bkup$ rman target system/manager1@bkup$ rman target system/manager1@bkup catalogcatalogcatalogcatalog rman/rman@rcatrman/rman@rcatrman/rman@rcatrman/rman@rcat

以下は、リカバリカタログの作成例である。

$ rman catalog rman/rman@rcat$ rman catalog rman/rman@rcat$ rman catalog rman/rman@rcat$ rman catalog rman/rman@rcat RMAN> create catalog;RMAN> create catalog;RMAN> create catalog;RMAN> create catalog; RMAN> exitRMAN> exitRMAN> exitRMAN> exit

データベースとリカバリカタログに接続する。

$ rman targe$ rman targe$ rman targe$ rman target prod catalog t prod catalog t prod catalog t prod catalog rman/rman@rcatrman/rman@rcatrman/rman@rcatrman/rman@rcat

接続しているリカバリカタログにデータベースを登録する。

RMAN> register database;RMAN> register database;RMAN> register database;RMAN> register database; Database registered in recovery catalogDatabase registered in recovery catalogDatabase registered in recovery catalogDatabase registered in recovery catalog Starting full resync of recovery catalogStarting full resync of recovery catalogStarting full resync of recovery catalogStarting full resync of recovery catalog Full resync completeFull resync completeFull resync completeFull resync complete 正常に登録された事を確認する。 RMAN> report schema;RMAN> report schema;RMAN> report schema;RMAN> report schema;

List of Permanent Datafiles =========================== File Size(MB) Tablespace RB segs Datafile Name ---- -------- -------------------- ------- ------------------------ 1 490 SYSTEM YES +DATADG/db10asm/datafile/system.256.617205169 2 25 UNDOTBS1 YES +DATADG/db10asm/datafile/undotbs1.258.617205171 3 310 SYSAUX NO +DATADG/db10asm/datafile/sysaux.257.617205169 4 5 USERS NO +DATADG/db10asm/datafile/users.259.617205171 5 100 EXAMPLE NO +DATADG/db10asm/datafile/example.261.617205255 List of Temporary Files ======================= File Size(MB) Tablespace Maxsize(MB) Tempfile Name ---- -------- -------------------- ----------- --------------------

1 20 TEMP 32767 +DATADG/db10asm/tempfile/temp.260.617205251

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別表B: TNSNAMES.ORA構成ファイルの例

以下に、tnsnames.oraファイルの例を示す。

tnsnames.oratnsnames.oratnsnames.oratnsnames.ora

#-----------------------------------

PROD=

(DESCRIPTION=

(ADDRESS_LIST=

(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(PORT=1521)(HOST=PRODHOST)) )

(CONNECT_DATA=(SID_NAME=PROD)))

BKUP=

(DESCRIPTION=

(ADDRESS_LIST=

(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(PORT=1521)(HOST=BKUPHOST)) )

(CONNECT_DATA=

(SID_NAME=BKUP)))

RCAT=

(DESCRIPTION=

(ADDRESS_LIST=

(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(PORT=1521)(HOST=BKUPHOST)) )

(CONNECT_DATA=

(SID_NAME=RCAT)))

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別表C: ShadowImageの構成定義ファイルの例

以下に、ShadowImageの構成定義ファイルの例を示す。

/etc/horcm0.conf/etc/horcm0.conf/etc/horcm0.conf/etc/horcm0.conf HORCM_MON #ip_address service poll(10ms) timeout(10ms) 172.17.173.83 11000 1000 3000 HORCM_CMD #dev_name dev_name dev_name /dev/sdx HORCM_LDEV #dev_group dev_name Serial# CU:LDEV(LDEV#) MU# DATADG 0070_0150 11210 00:70 0 DATADG 0071_0151 11210 00:71 0 DATADG 0072_0152 11210 00:72 0 FLASHDG 0073_0153 11210 00:73 0 FLASHDG 0074_0154 11210 00:74 0 SIALLDG 0070_0230 11210 00:70 1 SIALLDG 0071_0231 11210 00:71 1 SIALLDG 0072_0232 11210 00:72 1 SIALLDG 0073_0233 11210 00:73 1 SIALLDG 0074_0234 11210 00:74 1 SIALLDG 0080_0240 11210 00:80 1 SIALLDG 0081_0241 11210 00:81 1 HORCM_INST #dev_group ip_address service DATADG 172.17.173.83 11001 FLASHDG 172.17.173.83 11001

SIALLDG 172.17.173.83 11001

/etc/horcm1.conf/etc/horcm1.conf/etc/horcm1.conf/etc/horcm1.conf HORCM_MON #ip_address service poll(10ms) timeout(10ms) 172.17.173.83 11001 1000 3000 HORCM_CMD #dev_name dev_name dev_name /dev/sdx HORCM_LDEV #dev_group dev_name Serial# CU:LDEV(LDEV#) MU# DATADG 0070_0150 11210 01:50 0 DATADG 0071_0151 11210 01:51 0 DATADG 0072_0152 11210 01:52 0 FLASHDG 0073_0153 11210 01:53 0

FLASHDG 0074_0154 11210 01:54 0 SIALLDG 0070_0230 11210 02:30 0 SIALLDG 0071_0231 11210 02:31 0 SIALLDG 0072_0232 11210 02:32 0 SIALLDG 0073_0233 11210 02:33 0 SIALLDG 0074_0234 11210 02:34 0 SIALLDG 0080_0240 11210 02:40 0 SIALLDG 0081_0241 11210 02:41 0 HORCM_INST #dev_group ip_address service DATADG 172.17.173.83 11000 FLASHDG 172.17.173.83 11000

SIALLDG 172.17.173.83 11000

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別表D: 初期化パラメータファイルの例

以下に、データベースインスタンスとASMインスタンスの初期化パラメータファイルのうち、キーとなるパラメータを示す。

iiiinit+ASM.oranit+ASM.oranit+ASM.oranit+ASM.ora

INSTANCE_TYPE=ASM

ASM_DISKSTRING=’/dev/sddlm*’

ASM_DISKGROUPS=’DATADG, FLASHDG, REDODG’

iniiniiniinittttdbdbdbdb10101010asm.oraasm.oraasm.oraasm.ora

db_name=db10asm

control_files=+DATADG/control_001

DB_RECOVERY_FILE_DEST=+FLASHDG

LOG_ARCHIVE_DEST_1=’LOCATION=USE_DB_RECOVERY_FILE_DEST’

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