済生会鹿児島病院 公的医療機関等2025プラン...14 ③ 自施設の課題...
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【鹿児島病院の基本情報】
医療機関名:済生会鹿児島病院
開設主体:社会福祉法人恩賜財団済生会
所在地:鹿児島県鹿児島市南林寺町1番11号
許可病床数:70床
(病床の種別)
一般病床 40床、療養病床 30床
(病床機能別)
急性期病床 20、回復期(地域包括ケア)病床 20、慢性期(療養)病床 30
稼働病床数:70床
(病床の種別)
一般病床 40床、療養病床 30床
(病床機能別)
急性期病床 20、回復期(地域包括ケア)病床 20、慢性期(療養)病床 30
診療科目:7科
内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、腎臓内科、放射線科、透析内科
職員数:109名
・ 医師 7名
・ 看護職員 43名
・ 専門職 23名
・ 事務職員 11名
・ その他 25名
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② 自施設の現状
(概要)
済生会鹿児島病院は、現在、一般病床40床(急性期病床20、地域包括ケア病床20)、
療養病床30床のケアミックスの病院として、一般内科診療・透析・老人医療、健診及び予
防接種を中心に診療を行っている。
○ 基本理念
「救済済生」の済生会精神に則り、地域の人々の健康を守り、福祉に貢献する。
○ 基本方針
1 私達は、患者様から信頼され、満足していただける医療を目指して、常に患者様の立
場に立ち、患者様の気持ちになって医療を行います。
2 私達は、患者様の権利を尊重し患者様の意思に添えるよう努めます。
3 私達は、常に医療の安全に気を配り、患者様が安心して医療を受けられるよう努力し
ます。
4 私達は、最新の医学知識や医療技術の習得に研鑽します。
5 私達は、地域の人々と交流を図り、人々が病院に求めている要望に応えられるよう努
力します。
(基本診療料施設基準)
一般病棟入院基本料2(10対1)、療養病棟入院基本料1、療養環境加算、重症者等療養環
境特別加算、療養病棟療養環境加算1、感染防止対策加算2、後発医薬品使用体制加算2、
データ提出加算1、認知症ケア加算2、地域包括ケア入院医療管理料1
(主要指標) <平成28年度> <平成27年度>
入院患者数(延人数) 21,991人 20,436人
入院診療単価(1日1人当たり) 20,800円 20,869円
救急患者数(延人数) 228人 178人
病床利用率 86.0% 79.8%
平均在院日数(一般病棟) 16.5日 16.0日
紹介率 10.0% 9.9%
逆紹介率 38.0% 35.7%
※手術件数は該当ありません。在宅復帰率は平成27・28年度は算出していません。
(休床の状況)
該当なし
(病棟区分における特徴)
一般病床については、急性期病床20床及び地域包括ケア病床20床からなり、また療養
病床が30床となっていることから、大まかには、地域医療構想で区分している4区分のう
ち、高度急性期を除く、急性期、回復期、慢性期の3つの区分の病床機能に対応している。
入院患者の様相をみると、療養病床のうち一定数は透析患者が占めている。
(政策医療との関係)
5疾病のうち、がん、脳卒中については、他院における術後又は高度急性期を過ぎた患者
が主に対象となっており、心筋梗塞は急性期経過後のケアを対象としている。糖尿病は人工
透析治療を通して治療に関与しており、精神疾患は認知症ケアのみ対象としている。
5事業のうち、救急医療については、救急告示病院として救急患者受け入れを行っている。
このほか、在宅療養支援病院として、訪問診療を行っている。
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③ 自施設の課題
鹿児島医療圏は、人口減少率は県内で最も低い反面、65歳以上人口の増加が最も著しい
と見込まれているが、当院は、鹿児島医療圏の中心である鹿児島市のさらに中央部に立地し
ており、これまで居住してきた地域住民の高齢化がより一層進行することが見込まれること
から、高齢者等の保健予防活動とともに高齢者に多いと言われる疾患について、これまで培
ってきた医療分野の専門性を更に高めるとともに、病床機能についても療養病床のほか、一
般病床の一部を地域包括ケア病床へ転換するなど医療系サービスのますますの機能充実を図
ることが課題である。
また、在宅療養を支援するための訪問診療を開始するなど在宅療養支援体制の機能拡充に
も努めているほか、地域医療機関や介護・福祉施設等と前方及び後方連携の強化に努めてい
るところであり、これらの取り組みの充実が課題である。
今後とも、これらの取り組みを積極的に進め、地域の幅広いニーズに包括的に対応できる
よう病院機能の整備・拡充に努めるとともに、さらに「生活困窮者への援助の積極的推進」
「地域医療への貢献」「総合的な医療・福祉サービスの提供」など済生会病院に求められる
使命に応えていくことが課題となる。
・ 高齢化のより一層の進行に合わせ、高齢者等の保健予防活動とともに高齢者に多いと言
われる疾患について、より専門性を高める。(リハビリ科の新設検討等)
・ 在宅療養支援体制の機能拡充(訪問看護師等医療スタッフの充足、訪問診療専用
車両の確保など)
・ 鹿児島支部主導による在宅療養支援体制の強化並びに医療・福祉の一体的提供体制の整
備等の方向性に係る検討
・ リハビリ部門の充実に伴い獲得しつつある「リハビリと人工透析が可能な病院」という
評価の確立
・ 急性期から慢性期そして在宅復帰に向けた病床機能のフル活用
・ 地域医療機関や介護・福祉施設等との前方及び後方連携の強化
・ 設備や医療機器等の計画的更新
・ 渡航前外来(トラベルクリニック)の拡充
・ 糖尿病教室の開催
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【2.今後の方針】
① 地域において今後担うべき役割
人口減少に加え、より一層高齢化が進行することが見込まれる診療圏域の幅広いニーズ
に包括的に対応するため、地域医療機関や介護・福祉施設等と前方及び後方連携のより一
層の強化に努め、地域包括ケアシステムの構築において一定のポジションを確保する。
このため、診療機能の専門・高度化及び地域包括ケア病床の効率的運用など医療系サー
ビスとともに、在宅療養を支援する訪問診療など在宅療養支援体制のより一層の機能拡充
を図る。
また、高齢者等の保健予防活動の強化(健診部門の強化)のほか、無料低額診療事業や
生活困窮者支援事業について、より一層支援を拡充する。
② 今後持つべき病床機能
病床機能別には、地域医療構想で区分している4区分のうち、高度急性期を除く、急性
期、回復期、慢性期の3つの区分の病床機能に対応している。
今後は、地域包括ケアシステムにおける立ち位置を確保するため、地域医療機関や介護
福祉施設等と連携を強化し、急性期から慢性期そして在宅復帰へ向けた病床機能のフル活
用が必要(急性期病床、地域包括ケア病床、療養病床)である。
中でも、より一層高齢化が進行することが見込まれる診療圏域の幅広いニーズに対応す
るため、高齢者に多いと言われる疾患に対応する医療の強化並びに透析医療のより一層の
専門化・高度化に伴う病棟でのケア機能の充実が必要である。
また今後、増加が見込まれる在宅医療の需要に対応するため、在宅療養支援病院として
病棟でのケア機能の充実が必要である。
さらに、リハビリ部門の充実に伴い獲得しつつある「リハビリと人工透析が可能な病院」
という評価を確立し、急性期から慢性期そして在宅復帰へ向けて病棟でのケア機能の充実
が必要である。
③ その他見直すべき点
経営の安定・健全化を念頭に、経営状況や病床機能の整備を見据えながら、5年を目途
に、建物・設備等の整備並びに医療機器の計画的更新などの方向性を検討していく。
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【3.具体的な計画】
① 4機能ごとの病床のあり方について
<今後の方針>
現在
(平成28年度病床機能報告)
将来
(2025年度)
高度急性期
急性期 30 15
回復期 → 25
慢性期 40 30
(合計) 70 70
<(病棟機能の変更がある場合)具体的な方針及び整備計画>
・ 地域の幅広いニーズに包括的に対応するため、地域包括ケア病床を拡充する。
<年次スケジュール>
取組内容 到達目標 (参考)
関連施策等
2017年度 ○地域包括ケア入院医療
管理料1の算定開始
(20床)
○公的医療機関等2025プ
ランを鹿児島医療圏地
域医療構想調整会議に
提示
○合意形成に向けた協議
○2017年7月1日から算定開始
○経営の安定・健全化
2018年度 ○地域医療構想調整会議
における合意形成に向
け検討
○地域医療構想調整会議におい
て自施設の病床のあり方に関
する合意を得る
○経営の安定・健全化の維持
2019~2020
年度
○建物・設備等の整備並
びに医療機器等の計画
的更新などの方向性を
検討
○経営の安定・健全化の維持
2021~2023
年度
○建物・設備等の整備並
びに医療機器等の計画
的更新などの方向性を
検討
○方向性に沿った具体案
の検討
○建物・設備等の整備並びに医
療機器等の計画的更新などの
方向性を決定
○方向性に沿った具体案の取り
まとめ
第
7
次
医
療
計
画
第8期
介護保険
事業計画
第7期
介護保険
事業計画
2年間程度で
集中的な検討を促進