2.測定条件の設定...KETの Kちゃん お買い上 げありがとう ござます...

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近赤外水分計KB-230 最初の操作ガイド 1. 本体の準備 1.1 内容物を確認します。 060204-01 1.2 遮光蓋を取り付けます。 遮光蓋の取付穴に、本体上面にある柱を差し込むように セットします。 1.3 電源ケーブルを接続します。 本体と電源ケーブルを接続し、プラグをコンセントに挿 しこみ、アース線も接地します。 1.4 校正板をセットします。 遮光蓋を開け、本体ターンテーブルに校正板をセッ トし、遮光蓋を閉めます。 1.5 電源をONにします。 本体背面の電源スイッチをONにします。 1.6 ウォーミングアップがはじまります。 電源を入れると、自動的にウォーミングアップが始 まり、ターンテーブルが回転します。 同時に、「SET THE STD PL. (校正板をセットし てください)」のメッセージが表示されます。1.4セットしていますが、セットしていない場合は、ここ でセットします。 WARM I NG UP SE T THE S TD P L . ウォーミングアップ終了後( 5 〜 6分程度)、 WARMING UP表示が消え、ゼロ校正画面に移り ます。 Z ERO X 1 0 . 1 1 1 1 X 2 0 . 2 2 2 2 1.7 ゼロ校正を行います。 [▶ENTER]キーを押し、ゼロ校正を実行します。 吸光度がリアルタイムに表示されながらゼ ロ校正が行われ、終了後、自動的に初期画面 に戻ります。 0 1 ーーーーー 2.1 以下の4種類からサンプルセル(容器)を選びます。 ただし、「測定窓を全て覆うことが出来る大きさのもので、 検量線作成時および測定時で同一」としてください。 1 粒の形状が不均一なもの、 大粒なもの、水分変化が大き いものに適しています。 豆類など ガラスシャーレ ※付属品を使用すること。 ・ 繰り返し使用できます。 ・ 蓋ができるので、サンプル保管時の水分変化が起こりに くいです。 ・ 本体遮光蓋を使用できます。 ・ ターンテーブルを回転させた測定ができます。 他のサンプルの混入を防ぐため、測定ごとに洗浄と乾燥 を行ってください。 ・ 破損に注意してください。 2 粒状のもの、粉状のもの、 シート状のもの、水分変化が 大きいものに適しています。 小麦粉・紙など ポリ袋 ※推奨品を使用すること。 (→取扱説明書P.11) ・ 密閉できるので、サンプル保管時の水分変化が起こりに くいです。 ・ 本体遮光蓋を使用できない場合があります。 ターンテーブルの回転を利用できない場合があります。 他のサンプルの混入を防ぐため、使い捨てにしてください。 ・ 正確な測定のため、測定面にはマチや重なりを避けシワ が寄らないように測定してください。 3 測定窓が汚れる大型固形物 に適しています。 おにぎり・ゆでうどん・生麺など ポリシート ※推奨品を使用すること。 (→取扱説明書P.11) 他のサンプルの混入を防ぐため、使い捨てにしてください。 ・ 正確な測定のため、測定面にはマチや重なりを避けシワ が寄らないように測定してください。 4 測定窓が汚れない大型固形 物に適しています。 ノンフライ麺、せんべいなど じか置き 測定窓にキズや汚れがつかないように注意してください。 2. 測定条件の設定 2.4 サンプル量を決定します。 MODEキーを2回押し、吸光度測定画面にします。 2.1で決定したサンプルセルにサンプルを入れ、吸光度を 測定します。段階的にサンプルの高さを上げていくと、 吸光度の数値の変化が減少します。その時点での量を 「吸光度飽和サンプル量 」呼び、吸光度飽和サンプル量以 上の量を、測定で使用するサンプル量(サンプル高さ) A として決定、記録しておきます。 下からの近赤外光がサンプ ルを通り抜ける段階では、数 値が動き続けます。 サンプル高さを上げるとある時点で光 が抜けなくなり、数値が安定します。 また、それ以上高くしても変わりません。 数値の上3桁が動かず落ち 着き、下2桁のみ動く程度 数値が上昇または下降し続ける 図中の数値は一例です。 0 1 X 1 0 . 0 0 0 1 X 2 0 . 0 0 0 2 x2 2.3 ターンテーブルの回転の有無を選びます。 水分や形状がばらついているサンプルを測定する際、サ ンプルセルごと回転させながら測定することにより、測定 値の平均化効果が高まります。TABLEキーを押すごとに ターンテーブルの回転の有無を選択できます。 ※ サンプルセルによっては回転できない場合がある。 ※ ガラスシャーレ使用時に回転させる場合は、サンプルセルホルダーを 使用すること。 0 1 0 1 回転アイコンが表示される 最初の操作ガイド (本紙) 本体 校正板 ガラスシャーレ φ90mm (サンプルセル) サンプルセルホルダー 遮光蓋 予備ヒューズ 電源ケーブル POC03 取扱説明書 裏面へ続く 本器KB-230は、測定対象物の近赤外線の吸収度合いを「検量 線 」と呼ばれる換算式を用いて水分に換算し、表示します。 「検量線 」は測定対象物により異なるため、測定前にあらかじめ 測定対象物ごとの検量線を作り、本器に登録する必要がありま す。当ガイドにしたがい、最初に検量線の登録までを行うことで、 測定対象物に最適化された水分計としてお使いいただけます。 ※できる限り遮光蓋は 閉めて測定すること。 2.2 遮光蓋の有無を選びます。 外光の影響を防ぐため、できる限り蓋付きで測定してく ださい。ただし、サンプルセルやサンプルによっては蓋 が使えません。使わない場合、蓋は本体から外すことが できます。 ※「検量線作成 」および「測定 」で同量を使用すること。 ※ 吸光度飽和サンプル量を用意できない場合は、取扱説明書P.30を参 照すること。 X1 0.8765 X2 0.7890 X1 1.0345 X2 0.9531 ... 1.0356 ... 0.9542 ... 0.9987 ... 1.0015 ... ... 0.8345 ...0.9376 ... 近赤外水分計KB-230 最初の設定ガイド 1. 本体の準備 0. 0 つまりこの器械は、検量線を本体に 登録しない限り、ただの黒い箱って ことだね。でも、近赤外水分計って そういうものなんだって。 水分計として使えるまでに、少し手 間がかかるけど、一緒にがんばって 設定してみよう〜! KETTのKちゃん お買い上げありがとう ございます。 このガイドは必ず最初 に読んでくださいね! いったん電源を切って、再び電源 を入れた場合、 1.6からの繰り返 しになるよ。 その時も校正板がセットされて いることを確認してね。 吸光度の数値をよく見てね〜。 下2桁だけが動くくらいなら、 安定していると言えるよ。

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Page 1: 2.測定条件の設定...KETの Kちゃん お買い上 げありがとう ござます 。このガイドは 必ず最初 に読んでくだ さね!いった ん電源を切て、再び

近赤外水分計KB-230最初の操作ガイド

1.本体の準備1.1 内容物を確認します。

060204-01

1.2 遮光蓋を取り付けます。 遮光蓋の取付穴に、本体上面にある柱を差し込むように

セットします。

1.3 電源ケーブルを接続します。 本体と電源ケーブルを接続し、プラグをコンセントに挿

しこみ、アース線も接地します。

1.4 校正板をセットします。 遮光蓋を開け、本体ターンテーブルに校正板をセッ

トし、遮光蓋を閉めます。

1.5 電源をONにします。 本体背面の電源スイッチをONにします。

1.6 ウォーミングアップがはじまります。 電源を入れると、自動的にウォーミングアップが始

まり、ターンテーブルが回転します。 同時に、「SETTHESTDPL.(校正板をセットし

てください)」のメッセージが表示されます。1.4でセットしていますが、セットしていない場合は、ここでセットします。

W A R M I N G U PS E T T H E S T D P L .

ウォーミングアップ終了後(5〜 6分程度)、 WARMINGUP表示が消え、ゼロ校正画面に移り

ます。Z E R O ▶ X 1 0 . 1 1 1 1

X 2 ー 0 . 2 2 2 2

1.7 ゼロ校正を行います。 [▶ENTER]キーを押し、ゼロ校正を実行します。

吸光度がリアルタイムに表示されながらゼロ校正が行われ、終了後、自動的に初期画面に戻ります。

0 1 ーーーーー

2.1 以下の4種類からサンプルセル(容器)を選びます。 ただし、「測定窓を全て覆うことが出来る大きさのもの」

で、「検量線作成時および測定時で同一」としてください。

1 粒の形状が不均一なもの、大粒なもの、水分変化が大きいものに適しています。

豆類などガラスシャーレ※付属品を使用すること。

・繰り返し使用できます。・蓋ができるので、サンプル保管時の水分変化が起こりにくいです。

・本体遮光蓋を使用できます。・ターンテーブルを回転させた測定ができます。・他のサンプルの混入を防ぐため、測定ごとに洗浄と乾燥を行ってください。

・破損に注意してください。

2粒状のもの、粉状のもの、シート状のもの、水分変化が大きいものに適しています。

小麦粉・紙などポリ袋※推奨品を使用すること。(→取扱説明書P.11)

・密閉できるので、サンプル保管時の水分変化が起こりにくいです。

・本体遮光蓋を使用できない場合があります。・ターンテーブルの回転を利用できない場合があります。・他のサンプルの混入を防ぐため、使い捨てにしてください。・正確な測定のため、測定面にはマチや重なりを避けシワが寄らないように測定してください。

3測定窓が汚れる大型固形物に適しています。

おにぎり・ゆでうどん・生麺などポリシート※推奨品を使用すること。(→取扱説明書P.11)

・他のサンプルの混入を防ぐため、使い捨てにしてください。・正確な測定のため、測定面にはマチや重なりを避けシワが寄らないように測定してください。

4 測定窓が汚れない大型固形物に適しています。

ノンフライ麺、せんべいなどじか置き

・測定窓にキズや汚れがつかないように注意してください。

2.測定条件の設定

2.4 サンプル量を決定します。 MODEキーを2回押し、吸光度測定画面にします。

2.1で決定したサンプルセルにサンプルを入れ、吸光度を測定します。段階的にサンプルの高さを上げていくと、吸光度の数値の変化が減少します。その時点での量を「吸光度飽和サンプル量」呼び、吸光度飽和サンプル量以上の量を、測定で使用するサンプル量(サンプル高さ)Aとして決定、記録しておきます。

下からの近赤外光がサンプルを通り抜ける段階では、数値が動き続けます。

サンプル高さを上げるとある時点で光が抜けなくなり、数値が安定します。また、それ以上高くしても変わりません。

数値の上3桁が動かず落ち着き、下2桁のみ動く程度

数値が上昇または下降し続ける

図中の数値は一例です。

0 1 X 1 0 . 0 0 0 1X 2 0 . 0 0 0 2x2

2.3ターンテーブルの回転の有無を選びます。 水分や形状がばらついているサンプルを測定する際、サ

ンプルセルごと回転させながら測定することにより、測定値の平均化効果が高まります。TABLEキーを押すごとにターンテーブルの回転の有無を選択できます。

※サンプルセルによっては回転できない場合がある。※ガラスシャーレ使用時に回転させる場合は、サンプルセルホルダーを使用すること。

0 10 1

回転アイコンが表示される

最初の操作ガイド(本紙)

本体

校正板 ガラスシャーレφ90mm

(サンプルセル)

サンプルセルホルダー

遮光蓋

予備ヒューズ 電源ケーブルPOC03

取扱説明書

裏面へ続く

本器KB-230は、測定対象物の近赤外線の吸収度合いを「検量線」と呼ばれる換算式を用いて水分に換算し、表示します。「検量線」は測定対象物により異なるため、測定前にあらかじめ測定対象物ごとの検量線を作り、本器に登録する必要があります。当ガイドにしたがい、最初に検量線の登録までを行うことで、測定対象物に最適化された水分計としてお使いいただけます。

※できる限り遮光蓋は閉めて測定すること。

2.2遮光蓋の有無を選びます。 外光の影響を防ぐため、できる限り蓋付きで測定してく

ださい。ただし、サンプルセルやサンプルによっては蓋が使えません。使わない場合、蓋は本体から外すことができます。

※「検量線作成」および「測定」で同量を使用すること。※吸光度飽和サンプル量を用意できない場合は、取扱説明書P.30を参照すること。

X1 0.8765X2 0.7890

X1 1.0345X2 0.9531

... 1.0356

... 0.9542

... 0.9987 ...1.0015 ...

... 0.8345 ...0.9376 ...

近赤外水分計KB-230最初の設定ガイド

1. 本体の準備1.1 内容物を確認します。

060204

1.2 電源ケーブルを接続します。 本体と電源ケーブルを接続し、プラグをコンセントに挿

しこみ、アース線も接地します。

1.3 校正板をセットします。 遮光蓋を開け、本体ターンテーブルに校正板をセットし、

遮光蓋を閉めます。

1.4 電源をONにします。 本体背面の電源スイッチをONにします。

1.5 ウォーミングアップを行います。 電源を入れると、自動的にウォーミングアップが始

まり、ターンテーブルが回転します。TES「、に時同 THE STD てしトッセを板正校(.LP

ください)」のメッセージが表示されます。1.3でセットしていますが、セットしていない場合は、ここでセットします。

W A R M I N G U PS E T T H E S T D P L .

ウォーミングアップ終了後(5 ~ 6分程度)、 WARMING UP表示が消え、ゼロ校正画面に移り

ます。Z E R O ▶ X 1 0 . 1 1 1 1

X 2 ー 0 . 2 2 2 2

1.6 ゼロ校正を行います。Z E R O ▶ X 1 0 . 1 1 1 1

X 2 ー 0 . 2 2 2 2

[▶ENTER]キーを押し、ゼロ校正を実行します。

Z E R O X 1 0 . 0 0 0 1X 2 0 . 0 0 0 2

吸光度がリアルタイムに表示されながらゼロ校正が行われ、終了後、自動的に初期画面に戻ります。

0 1 0. 0

最初の設定ガイド(本紙)

本体

校正板

ガラスシャーレφ90mm

(サンプルセル)

サンプルセルホルダー

予備ヒューズ 電源ケーブル取扱説明書

本器KB-230は、測定対象物の近赤外線の吸収度合いを「検量線」と呼ばれる換算式を用いて水分に換算し、表示します。「検量線」は測定対象物により異なるため、測定前にあらかじめ測定対象物ごとの検量線を作り、本器に登録する必要があります。当ガイドにしたがい、最初に検量線の登録までを行うことで、測定対象物に最適化された水分計としてお使いいただけます。

近赤外水分計KB-230最初の設定ガイド

1. 本体の準備1.1 内容物を確認します。

060204

1.2 電源ケーブルを接続します。 本体と電源ケーブルを接続し、プラグをコンセントに挿

しこみ、アース線も接地します。

1.3 校正板をセットします。 遮光蓋を開け、本体ターンテーブルに校正板をセットし、

遮光蓋を閉めます。

1.4 電源をONにします。 本体背面の電源スイッチをONにします。

1.5 ウォーミングアップを行います。 電源を入れると、自動的にウォーミングアップが始

まり、ターンテーブルが回転します。TES「、に時同 THE STD てしトッセを板正校(.LP

ください)」のメッセージが表示されます。1.3でセットしていますが、セットしていない場合は、ここで

セットします。W A R M I N G U PS E T T H E S T D P L .

ウォーミングアップ終了後(5 ~ 6分程度)、 WARMING UP表示が消え、ゼロ校正画面に移り

ます。Z E R O ▶ X 1 0 . 1 1 1 1X 2 ー 0 . 2 2 2 2

1.6 ゼロ校正を行います。Z E R O ▶ X 1 0 . 1 1 1 1X 2 ー 0 . 2 2 2 2

[▶ENTER]キーを押し、ゼロ校正を実行します。

Z E R O X 1 0 . 0 0 0 1X 2 0 . 0 0 0 2 吸光度がリアルタイムに表示されながらゼロ校正

が行われ、終了後、自動的に初期画面に戻ります。

0 1 0. 0

本体

校正板ガラスシャーレφ90mm(サンプルセル)

サンプルセルホルダー

予備ヒューズ

電源ケーブル

本器KB-230は、測定対象物の近赤外線の吸収度合いを「検量線」という換算式を用いて水分に換算し、表示します。

「検量線」は測定対象物により異なるため、本器で測定する前に、あらかじめ測定対象物ごとの検量線を作り、本器に登録する必要があります。当ガイドにしたがい、最初に検量線の登録までを行うことで、測定対象物に最適化された水分計としてお使いいただけます。 この器械は、検量線を本体に登録しない限り、ただの黒い箱なんだ。水分計として使えるようになるまで正直、少し大変だけど、一緒にがんばって設定してみよう!

KETTのKちゃん

お買い上げありがとうございます。このガイドは必ず最初に読んでくださいね!

いったん電源を切って、再び電源を入れた場合、1.5からの繰り返しになるよ。その時も校正板がセットされていることを確認してね。

つまりこの器械は、検量線を本体に登録しない限り、ただの黒い箱ってことだね。でも、近赤外水分計ってそういうものなんだって。水分計として使えるまでに、少し手間がかかるけど、一緒にがんばって設定してみよう~!

KETTのKちゃん

お買い上げありがとうございます。このガイドは必ず最初に読んでくださいね!

いったん電源を切って、再び電源を入れた場合、1.5からの繰り返しになるよ。その時も校正板がセットされていることを確認してね。

つまりこの器械は、検量線を本体に登録しない限り、ただの黒い箱ってことだね。でも、近赤外水分計ってそういうものなんだって。水分計として使えるまでに、少し手間がかかるけど、一緒にがんばって設定してみよう〜!

KETTのKちゃん

お買い上げありがとうございます。このガイドは必ず最初に読んでくださいね!

いったん電源を切って、再び電源を入れた場合、1.6からの繰り返しになるよ。その時も校正板がセットされていることを確認してね。

吸光度の数値をよく見てね〜。下2桁だけが動くくらいなら、安定していると言えるよ。

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3.4 基準水分を測定します。 用意できた各サンプルの一部を用いて正確な水分を加熱

乾燥法(※)等で測定し、これを基準水分Cとします。 加熱乾燥法での水分測定では、サンプルの再利用ができま

せん。したがって、サンプル量が少ない場合や、基準水分測定と本器での測定を同一サンプルで行う場合などは、次項3.5で光学測定を行ってから基準水分測定を行います。

※「公定法」や「赤外線水分計での測定」がある。

3.5光学測定を行います。 校正板がセットされ

ていることを確認し、[ZERO]キーを押す。

Z E R O ▶ X 1 0 . 0 0 1 2X 2 - 0 . 0 0 3 4 ゼロ調整画面へ。

[ENTER]キーを押す。

0 1 X 1 0 . 0 0 0 1X 2 0 . 0 0 0 2

ゼロ調整が始まり、終了後自動的に初期画面に戻る。

[MENU]キーを押す。

P A S S ? _ _ _ _ PASS(パスコード)入力画面へ。

×4

テンキーで「9999」と入力。※PASS(パスコード)は変更できる

→取扱説明書P.21

1 . C H P A R A M E T E R ▶2 . C H D U P L I C A T E メニュー画面へ。

×2[↓]キーを2回押し、「3.CALIBRATON」にカーソルを合わせ、[ENTER]キーを押す。

3 . C A L I B R A T I O N ▶4 . C H R E S E T

3 . 0 1 ▶0 2 ×

[↑][↓]キーで作成したいCH番号にカーソルを合わせ、[ENTER]キーを押す。 ・

0 1N A M E ? ◀ ▶

CH名入力画面。左端にカーソルがある。

8 10 12 14 16水分 (%)

18 20 22

測定を行います。

3 . 0 1 F L O U R ▶0 2 ×

×2・ [EXIT]キーを2回押し、[MODE]キーを押す。

0 1 ーーーーーF L O U R 初期画面に戻る。

検量線作成時と全く同じ測定条件でサンプルをセット。・サンプル種類・サンプルセル・サンプル量(高さ)・遮光蓋の有無・回転の有無

[MEA.]キーを押す。

0 1 1 5. 5F L O U R 水分が表示される。

3.1 測定範囲とサンプル数を決定します。 測定したい水分範囲と、検量線作成時に必要なサンプル数

を決定します。 検量線作成時には、測定範囲を網羅する、水分の異なるサ

ンプルが必要です。水分調製(※)等により5点は用意していただくことをおすすめします。

最少でも3点以上なければ、検量線は作成できません。※「水分調製とは?」→取扱説明書P.15

3.2サンプリング回数を決定します。 3.1で決定した、水分の異なる1サンプルあたりのサンプリ

ング回数Bを決定します。 通常は、3〜5回程度にしますが、サンプルの均一性が低い

時などは、回数を増やしてください。

3.3サンプルを用意します。 サンプルの量は2.2で決定したAになり、 1サンプルごとのサンプリング回数は3.2で決定したBに

なります。つまり、サンプルは各水分ごとに最少でもA×Bの分量が必要となり、加えて、次項3.4の基準水分測定用も合わせて十分な量を用意することをおすすめします。

3.検量線作成

赤外線水分計FD-800

加熱乾燥方式の赤外線水分計FD-800は、デュアル温度センサーにより、測定が難しい焦げやすいサンプルでも比較的簡単に、正確に測定できます。基準水分の測定に最適です。

4.測定

0 1N A M E ? ◀ F L O U ▶

CH名を1文字目からテンキーで入力し、1文字ごと[ENTER]で文字を送る。入力は最多で6文字までできる。入力完了後、右端の▶︎にカーソルを送る。

〜 ・

0 1N A M E ? ◀ F L O U R ▶

[ENTER]キーを押す。

0 1 N 0 1 C O N T E N T ?◀ ▶

基準水分Cの入力画面。「N01」、つまり1点目の基準水分をテンキーで入力し、[ENTER]で右端の▶︎にカーソルを送る。なお、基準水分は空白にしておき、後で入力することもできる。

〜 ・

0 1 N 0 1 C O N T E N T ?◀ 1 3 . 1 ▶

再度、[ENTER]キーを押す。

0 1 N 0 1 X 1 ◀ ▶M E A X 2 ◀ ▶

吸光度入力画面。光学測定により、吸光度を入力する。

測定窓にサンプルをセットし、[MEA]キーを押す。

0 1 N 0 1 X 1 ◀ 0 . 5 4 5 6 ▶M E A X 2 ◀ 0 . 5 1 1 5 ▶

自動的に吸光度が入力される。(測定に失敗した場合は、再度[MEA]キーで測定できる。)

[ENTER]キーを押す。

0 1 N 0 1 N E X T . N = 0 2 ▶S A V E . E X I T

1点目の入力が完了すると、「NEXT,N=02」と表示されるので、[ENTER]キーを押す。2点目の入力に進む。

0 1 N 0 2 C O N T E N T ?◀ ▶ 「N02」つまり2点目の基準水分と吸光

度を1点目と同様に入力していく。0 1 N 0 2 X 1 ◀ ▶

M E A X 2 ◀ ▶

… すべてのサンプルの基準水分と吸光度の入力を行う。

0 1 N 0 5 N E X T . N = 0 6 ▶S A V E . E X I T

[↓]キーを押す。

0 1 N 0 5 S A V E . E X I T ▶C A N C E L . E X I T

「SAVE.EXIT」を選択し、

[ENTER]キーを押す。

3 . 0 1 F L O U R ∨ ▶0 2 ×

完了。CH名の後に∨マークが付く。

∨マークがあると、まだ測定には使えない。引き続き「計算」を行う。∨マーク、Xマークについて→取扱説明書P.18

1点目CH01 基準水分は?

吸光度は?

2点目

5点入力済み

2点目の入力へ

CH01CH名は?

8 10 12 14 16水分 (%)

測定したい水分範囲12~18%

18 20 22

上限(18%)より高いサンプル上限(18%)より高いサンプル

下限(12%)より低いサンプル下限(12%)より低いサンプル

5点は、範囲内でなるべく均等に、偏らないようにしてください。

検量線作成時に用いたサンプルの水分範囲外に関しては、測定値の信頼性がありません。

例:測定対象が、水分範囲12〜18%のサンプルで、 検量線作成のためのサンプル数を5点にする場合

3.6 計算を行います。

3 . 0 1 F L O U R ∨ ▶0 2 ×

作成したCHにカーソルがあることを確認し、

[CALC]キーを押す。

3 . 0 1 r : 0 . 9 9 9 5 5S e : 0 . 0 3 3 2 0

内部で計算が行われ、結果画面へ。

×5[↓]キーでスクロールし、「SAVE」にカーソルを合わせ、3 . 0 1 S A V E ▶

C A N C E L

[ENTER]キー。

3 . 0 1 F L O U R ▶0 2 ×

CH名の後の∨マークが外れ、検量線が完成。

50g×4回+20g220g

50g×4回+20g220g

50g×4回+20g220g

50g×4回+20g220g

50g×4回+20g220g

例:サンプル量Aが50g、サンプリング回数Bが4回、 基準水分測定用が20gの場合

※必要なサンプル量を用意できない場合は、取扱説明書P.30を参照のこと。

この場合では、10〜20%のサンプルを5点用意することになるね。

Kettの赤外線水分計なら安心。

完成、おめでとう〜!!そして、お疲れさまでした〜。これで、専用の検量線ができたよ〜!

ここまでで、ひと通りキーも押して、測定動作も繰り返してるから、測定はカンタン!!

この場合、水分1点につき、220gのサンプルが必要になるよ。5点合計で1,100g!意外と必要だ!

はかりたいサンプルにぴったり合った水分計ができたはず!連続測定や、検量線の編集などは、オプションのソフトウェアを使うと便利だよ。取扱説明書もよく読んで、さらに理解を深めてね。そして自分に最適な水分計に育てていきましょう〜!