〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート...

25
〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕� 【調査要項】 実施期間:2016年2月22日~3月4日 調査対象:当金庫のお取引先994社(下記参照) 調査方法:郵送および面談による調査 分析方法:業況、売上、収益、資金繰り、人手などについて、「良い」(増加など)と答えた企業 割合から「悪い」(減少など)と答えた企業割合を差し引いた値(DI:Diffusion Index) を中心に分析 製造業� 調査先数� 回答数� 回答率(%)� 432� 380� 88.0 卸売業� 132� 117� 88.6 小売業� 69� 62� 89.9 飲食業� 31� 24� 77.4 建設業� 156� 139� 89.1 不動産業� 40� 35� 87.5 運輸業� 39� 32� 82.1 サービス業� 95� 89� 93.7 合計� 994� 878� 88.3 良い� ←景気循環の転換点� ←景気循環の転換点� 悪い� 100 0 -100 〔業況判断DIの場合〕� 業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いて求める。DIがプ ラスかマイナスで業況を判断するほか、前回調査(3ヵ月前)からどのように変化したかも重要で、景気 循環の転換点を捉える視点で用いるのが望ましい。� 「良い」と回答した企業� 「悪い」と回答した企業� 45% 35% 普通� 20% (例)�

Transcript of 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート...

Page 1: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕�

【調査要項】

実施期間:2016年2月22日~3月4日調査対象:当金庫のお取引先 994社(下記参照)調査方法:郵送および面談による調査分析方法:業況、売上、収益、資金繰り、人手などについて、「良い」(増加など)と答えた企業

割合から「悪い」(減少など)と答えた企業割合を差し引いた値(DI:Diffusion Index)を中心に分析

製造業�

調査先数�

回答数�

回答率(%)�

432�

380�

88.0

卸売業�

132�

117�

88.6

小売業�

69�

62�

89.9

飲食業�

31�

24�

77.4

建設業�

156�

139�

89.1

不動産業�

40�

35�

87.5

運輸業�

39�

32�

82.1

サービス業�

95�

89�

93.7

合計�

994�

878�

88.3

良い�

←景気循環の転換点�

←景気循環の転換点�

悪い�

100

0

-100

〔業況判断DIの場合〕� 業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いて求める。DIがプラスかマイナスで業況を判断するほか、前回調査(3ヵ月前)からどのように変化したかも重要で、景気循環の転換点を捉える視点で用いるのが望ましい。�

「良い」と回答した企業� 「悪い」と回答した企業�

45% 35%普通�20%

(例)�

Page 2: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

結果概要

1~3月期の景況

★景況感悪化。2四半期ぶりのマイナス。

★製造業は全業種でDIが悪化。非製造業は水面下に。

★自動車部品製造業は大幅悪化。トヨタ自動車の生産停止などが響く。

★増収増益の続く不動産業の堅調さ目立つ。

4~6月期の予想

★予想判断DIはおおむね横ばいの見通し。非製造業はさらに悪化へ。

★挽回生産を見越す自動車部品製造業は改善予想。

★マイナス金利政策が住宅建設業者や建売分譲業者の追い風に。

業種別天気図 数値は業況判断DI △50.0DI △5.0 5.0 50.0

〔天気マークの見方〕�

業  種10~12月期(前回)

1~3月期(今回)

4~6月期(予想)

業  種10~12月期(前回)

1~3月期(今回)

4~6月期(予想)

印   刷全 産 業

食 料 品製 造 業

卸 売 業非 製 造 業

小 売 業

飲 食 業

自動車部品

機 械 器 具部     品

建 設 業金 属 製 品

不 動 産 業窯業・土石

運 輸 業

サービス業

木材・木製品

繊 維 製 品

1.9

△2.1

4.9

△17.1

12.5

10.5

△12.5

△33.3

△4.0

△9.6

△19.2

△2.4

△43.3

7.1

△11.4

△46.7

△62.5

△4.4

△9.2

△10.5

△8.2

△11.2

0.9

△3.0

△33.3

△75.0

△4.4

0.0

0.0

△4.1

△39.3

△9.7

21.0

18.4

17.1

15.1

△30.8

△7.4

△16.4

△22.6

△25.0

10.9

20.0

9.6

2.2

△53.8

△11.6

△15.8

△19.4

△13.1

△11.8

17.2

6.7

1.1

調査レポート�調査レポート�

Page 3: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

調査レポート�調査レポート�

〔全産業〕

★ 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

と答えた企業の割合を差し引いた値)はマイナス9.6となり、10~12月期(1.9)にくらべ11.5ポ

イント悪化した。悪化は3四半期ぶり。

★ 4~6月期の予想業況判断DIはマイナス9.2。小幅改善の形となったが、おおむね横ばいの見通し。

〔製造業〕

★ 業況判断DIはマイナス19.2。10~12月期(マイナス2.1)にくらべ17.1ポイント悪化。

・ 製造業の全業種でDIが悪化。これは現在の業種分類で集計を開始した2007年10~12月期以来は

じめてのこと。

・ 自動車部品は大幅悪化。愛知製鋼の爆発事故にともない約1週間トヨタ自動車の生産が止まった

影響が出た模様。DIの水準としては、エコカー補助金が終了した2012年10~12月期以来の低さ

に。

・ 機械器具部品は国内外の景気減速を背景に3四半期ぶりの悪化。ただし、水準はプラスを維持。

製造業でプラスだったのは機械器具部品のみ。

★ 予想業況判断DIはマイナス10.5。8.7ポイントの改善の見通し。

(単位:%ポイント △はマイナス)�

10~12月期�(前回)�

1~3月期�(今回)�

4~6月期�(予想)�

全産業�

製造業�

非製造業�

1.9�

△2.1�

4.9

△9.6�

△19.2�

△2.4

△9.2�

△10.5�

△8.2

0.4�

8.7�

-5.8

↑�

↑�

↓�

-11.5�

-17.1�

-7.3

↓�

↓�

↓�

変化幅�

前回→今回�今回→予想�

業況判断DI40

20

0

-20

-40

-60

-80

-100

(%ポイント)�

全産業�製造業�非製造業�

(年)�

良い�→�

悪い�←�

90�

阪神淡路大震災�(95年1月)�

バブル崩壊�(90年)�

消費税5%�(97年4月)�

金融危機�(97年11月)�

ITバブル�崩壊(00年)�

米同時多発テロ�(01年9月)�

リーマンショック�(08年9月)�

東日本大震災�(11年3月)�

第2次安倍内閣�(12年12月)�

予想�

消費税8%�(14年4月)�

91�92�93�94�95�96�97�98�99�00�01�02�03�04�05�06�07�08�09�10�11�12�13�14�15�16�

業況判断

Page 4: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

・ 自動車部品、金属製品、窯業・土石で

改善の予想。機械器具部品、木材・木

製品、印刷、食料品は悪化を予想。

・ 自動車部品はトヨタ自動車の挽回生産

などを見越し、大幅な改善を予想。

〔非製造業〕

★ 業況判断DIはマイナス2.4。10~12月

期(4.9)にくらべ7.3ポイント悪化。

・ DIが改善したのは、小売業と不動産

業。悪化したのは、卸売業、飲食業、

建設業、運輸業、サービス業。

・ DIがプラスになったのは、建設業、不動産業、運輸業、サービス業。

・ 卸売業では、農畜産物・水産物卸や機械器具卸で悪化が目立つ。天候・気温の急変動やトヨタ

自動車の生産停止などが響いた。

・ 飲食業は6四半期ぶりに景況感が悪化。円高や株安などで消費意欲が減退しつつある。

・ 建設業は13四半期連続のプラス。他業種にくらべて堅調。年度末の繁忙期を迎えた公共工事業

が改善する一方、設備工事業や住宅建設業は悪化。

・不動産業は6四半期連続のプラス。

・サービス業は個人向けサービスが苦戦。

★ 予想業況判断DIはマイナス8.2。悪化の見通し。

・ 建設業、不動産業、運輸業、サービス業で悪化を予想。

・ 卸売業のうち機械器具部品卸は、生産の先行き懸念を映し大幅な悪化が見込まれている。

-20

製造業�全産業�

非製造業�

-10

0

10

(%ポイント)� 業況判断DI

14/3 6 9 12 15/3 6 9 12 16/3 6

消費増税の�反動減�

大幅悪化�

反動減が�やわらぐ�

予想�

製造業�

非製造業�

1~3月期の業況�

改善した業種� 悪化した業種�

卸売業�飲食業�建設業�運輸業�サービス業�

小売業�不動産業�

製造業�

非製造業�

4~6月期の予想�

機械器具部品�木材・木製品�印刷�食料品�

自動車部品�金属製品�窯業・土石�

卸売業�小売業�飲食業�

自動車部品�機械器具部品�金属製品�窯業・土石�木材・木製品�繊維製品�印刷�食料品�

改善予想の業種� 悪化予想の業種�

建設業�不動産業�運輸業�サービス業�

繊維製品は横ばい�

調査レポート�調査レポート�

Page 5: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

調査レポート�調査レポート�

・ 日銀がマイナス金利を導入。住宅ローン金利の引下げが追い風になるとの声が住宅建設業者や

建売分譲業者からあがっている。

〔全産業〕

★ 前年同期比売上額判断DI(売上額が前

年同期とくらべ「増加」したと答えた

企業の割合から「減少」したと答えた

企業の割合を差し引いた値)はマイナ

ス4.6〔減少〕。

★ 前年同期比収益判断DI(収益が前年同

期とくらべ「増加」したと答えた企業

の割合から「減少」したと答えた企業

の割合を差し引いた値)はマイナス7.8

〔減少〕。

〔製造業〕

★ 前年同期比売上額判断DIはマイナス11.9

〔減少〕。

★ 前年同期比収益判断DIはマイナス14.8

〔減少〕。

・増収増益は金属製品と食料品。

・自動車部品は6四半期連続の減収減益。

前年同期比収益判断DI(%ポイント)�

-40

30

10

20

0

-10

-20

-30

増加�→�

減少�

→�

製造業�全産業�

非製造業�

2011� 2012� 2013� 2014� 2015� 2016

製造業�

非製造業�

前年同期に比べた売上額�

自動車部品�窯業・土石�木材・木製品�繊維製品�印刷�

小売業�運輸業�

機械器具部品�金属製品�食料品�

増加した業種� 減少した業種�

卸売業�建設業�不動産業�サービス業�

製造業�

非製造業�

前年同期に比べた収益�

自動車部品�機械器具部品�窯業・土石�木材・木製品�繊維製品�印刷�

増加した業種� 減少した業種�

卸売業�小売業�飲食業�

不動産業�運輸業�サービス業�

金属製品�食料品�

飲食業は横ばい� 建設業は横ばい�

(%ポイント)�

-40

10

20

30

0

-10

-20

-30

前年同期比売上額判断DI

増加�→�

減少�

→�

製造業�全産業�

非製造業�

2011� 2012� 2013� 2014� 2015� 2016

売上額・収益

Page 6: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

〔非製造業〕

★ 前年同期比売上額判断DIは1.0〔増加〕。

★ 前年同期比収益判断DIはマイナス2.4〔減少〕。

・増収増益は不動産業とサービス業。ともに5四半期連続。

・運輸業は10四半期ぶりの減収。

〔全産業〕

★ 販売価格判断DI(販売価格が3ヵ月前と

くらべ「上昇」と答えた企業の割合か

ら「下落」と答えた企業の割合を差し

引いた値)はマイナス4.3〔下落〕。

★ 仕入価格判断DI(仕入価格が3ヵ月前と

くらべ「上昇」と答えた企業の割合か

ら「下落」と答えた企業の割合を差し

引いた値)は6.4〔上昇〕となった。

・円高の進行で輸入価格が押し下げられ、

原材料仕入価格などへの上昇圧力が弱

まっている。

〔製造業〕

★ 販売価格判断DIはマイナス8.4〔下落〕。

★ 原材料仕入価格判断DIは0.9〔上昇〕。

〔非製造業〕

★ 販売価格判断DIはマイナス1.1〔下落〕。

★ 仕入価格判断DIは10.7〔上昇〕。

〔全産業〕

★ 資金繰り判断DI(資金繰りが3ヵ月前

とくらべ「楽」と答えた企業の割合

から「苦しい」と答えた企業の割合

を差し引いた値)は5.3〔楽〕。

★ 予想資金繰り判断DIは1.9〔楽〕。

15(%ポイント)�

楽�→�

苦しい�

→�

資金繰り判断DI

予想�製造業�非製造業�

全産業�

2011� 2012� 2013� 2014� 2015� 2016

10

5

0

-5

-10

-15

-20

-25

販売価格・仕入価格

販売価格判断DI・仕入価格判断DI (非製造業) �

-10

-30

-20

10

0

20

30

40

50(%ポイント)�

上昇�→�

下落�

→�

販売価格�仕入価格�

予想�

2011 2012 2013 2014 2015 2016

販売価格判断DI・原材料仕入価格判断DI(製造業)�

-10

-30

-20

10

0

20

30

40

50(%ポイント)�

上昇�→�

下落�

→�

販売価格�原材料仕入価格�

予想�

2011 2012 2013 2014 2015 2016

調査レポート�調査レポート�

資金繰り

Page 7: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

調査レポート�調査レポート�

〔製造業〕

★ 資金繰り判断DIはマイナス5.1〔苦しい〕。

★ 予想資金繰り判断DIはマイナス4.5〔苦しい〕。

〔非製造業〕

★ 資金繰り判断DIは13.3〔楽〕。

★ 予想資金繰り判断DIは6.8〔楽〕。

〔全産業〕

★ 残業時間判断DI(残業時間が3ヵ月前

とくらべ「増加」と答えた企業の割

合から「減少」と答えた企業の割合

を差し引いた値)は1.5〔増加〕。

★ 予想残業時間判断DIはマイナス0.8

〔減少〕。

★ 人手過不足判断DI(人手が「過剰」

と答えた企業の割合から「不足」と

答えた企業の割合を差し引いた値)

はマイナス28.5〔不足〕。人手不足感

は収まっていない。

★ 予想人手過不足判断DIはマイナス23.8

〔不足〕となっている。

製造業�

非製造業�

3ヵ月前と比べた残業時間�

機械器具部品�木材・木製品�繊維製品�印刷�食料品�

増加した業種� 減少した業種�

自動車部品�金属製品�窯業・土石�

小売業�飲食業�建設業�不動産業�運輸業�サービス業�

卸売業�

製造業�

非製造業�

人手過不足感�

自動車部品�機械器具部品�金属製品�窯業・土石�木材・木製品�繊維製品�食料品�

卸売業�小売業�飲食業�建設業�不動産業�運輸業�サービス業�

人手過剰の業種� 人手不足の業種�

印刷は過不足なし�

増加�→�

減少�→�

残業時間判断DI

-30

-20

20

-10

10

0

30(%ポイント)�

2011�

予想�製造業�非製造業�

全産業�

2012� 2013� 2014� 2015� 2016

過剰�→�

不足�

→�

人手過不足判断DI

-40

-20

-10

10

0

20(%ポイント)�

-30

予想�

製造業�非製造業�

全産業�

2011� 2012� 2013� 2014� 2015� 2016

雇 用

Page 8: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

〔製造業〕

★ 残業時間判断DIはマイナス0.3〔減少〕。予想残業時間判断DIは0.3〔増加〕。

★ 人手過不足判断DIはマイナス21.4〔不足〕。予想人手過不足判断DIはマイナス19.1〔不足〕。

〔非製造業〕

★ 残業時間判断DIは2.9〔増加〕。予想残業時間判断DIはマイナス1.7〔減少〕。

★ 人手過不足判断DIはマイナス33.8〔不足〕。予想人手過不足判断DIはマイナス27.4〔不足〕。

〔全産業〕

★ 設備過不足判断DI(設備が「過剰」と答えた企業の割合から「不足」と答えた企業の割合を差

し引いた値)はマイナス5.2〔不足〕となった。

★ 予想設備過不足判断DIはマイナス8.3〔不足〕。

★ 1~3月期に設備投資(リース・レンタルを含む)を実施した企業は30.5%。(10~12月期は

30.0%)

★ 4~6月期 に設備投資を計画している企業は27.0%。

〔製造業〕

★ 設備過不足判断DIはマイナス3.0

〔不足〕。

★ 予想設備過不足判断DIはマイナス

6.7〔不足〕。

★ 1~3月期に設備投資(リース・レ

ンタルを含む)を実施した企業は

30.2%。(10~12月期は30.1%)

・ 内訳は、「機械・設備の新増設」が

48.6%、「機械・設備の更改」が

34.6%、「車両」が23.4%、「事務機

器」が17.8%などとなっている。

・ 設備投資の目的は、「老朽化にとも

なう更新」が43.0%、「能力増強」

が42.1%、「合理化・省力化」が

20.6%などとなった。

★ 4~6月期に設備投資を計画してい

る企業は28.9%。

(%)� 設備投資実施割合�

0�

25

30

40�

35

製造業�全産業�

非製造業�

計画�

2011� 2012� 2013� 2014� 2015� 2016

(%ポイント)� 設備過不足判断DI

10

15

5

-5

-15

0

-10

製造業�全産業�

非製造業�

過剰�→�

不足�

→�

予想�

2011� 2012� 2013� 2014� 2015� 2016

調査レポート�調査レポート�

設 備

Page 9: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

〔非製造業〕

★ 設備過不足判断DIはマイナス7.0〔不足〕。

★ 予想設備過不足判断DIはマイナス9.6〔不足〕。

★ 1~3月期 に設備投資(リース・レンタルを含む)を実施した企業は30.8%。(10~12月期は

29.8%)

・ 内訳は、「「車両」が50.4%、「機械・設備の新増設」が20.5%「事務機器」が19.7%、「事業用土

地・建物」が16.5%などとなっている。

・ 設備投資の目的は、「老朽化にともなう更新」が51.2%、「合理化・省力化」が18.9%、「販売拡

大」が18.1%、「競争力の維持・強化」が12.6%、などとなった。

★ 4~6月期に設備投資を計画している企業は25.5%。

1~3月期の設備投資の内訳�

0

(%)�

23.4

9.3

事業用の�

土地・建物�

48.6

機械・設備の�

更改�

機械・設備の�

新増設�

17.8

事務機器�

34.6

車両�

3.7

その他�

30

40

50

60

20

10

製造業� (%)�

20.5

車両�

12.6

機械・設備の�

新増設�

50.4

事業用の�

土地・建物�

16.5

機械・設備の�

更改�

19.7

事務機器�

9.4

その他�

非製造業�

0

30

40

50

60

20

10

30

40

0

(%)� 業種別の設備投資の実施と計画�

自動車部品�

20

10

501~3月期に実施した企業�4~6月期に計画している企業�

製造業� 非製造業�

機械器具部品�

金属製品�

窯業・土石�

木材・木製品�

繊維製品�

印刷�

食料品�

卸売業�

小売業�

飲食業�

建設業�

運輸業�

サービス業�

34.6

39.3

23.020.7

40.9

24.0

12.510.0

20.0

31.3

0.0

33.735.1

26.9

31.0

19.0

37.938.7

23.1 23.8

40.9

21.725.0

41.4

26.0

34.8

20.7

26.2

調査レポート�調査レポート�

Page 10: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

41.038.4

26.126.9

22.926.6

22.921.4

19.819.9

売上の停滞・減少�

�利幅の縮小�

�人手不足�

同業者間の競争激化�

工場・機械の狭小・老朽化�

製造業�

0 20 40 60(%)�

非製造業�

1~3月期(今回)�10~12月期(前回)�

1~3月期(今回)�10~12月期(前回)�

(%)�

40.737.3

39.735.3

31.030.0

28.127.6

16.415.2

売上の停滞・減少�

同業者間の競争激化�

利幅の縮小�

人件費の増加�

人手不足�

0 20 40 60

54.452.1

39.044.5

36.334.6

28.128.9

18.218.0

販路を広げる�

経費を節減する�

人材の確保�

情報力を強化する�

新製品・技術を開発�

製造業�

0 20 40 60(%)�

非製造業�

1~3月期(今回)�10~12月期(前回)�

1~3月期(今回)�10~12月期(前回)�

(%)�

42.643.5

41.440.7

40.840.1

21.520.6

13.618.1

人材の確保�

販路を広げる�

経費を節減する�

教育訓練の強化�

情報力の強化�

0 20 40 60

経営上の問題点

当面の重点経営施策

1~3月期の設備投資の主な目的�

0

(%)�

30

50

60

40

20

10

製造業�

0

(%)�

30

50

60

40

20

10

非製造業�

43.0

老朽化に�

伴う更新�

3.7

新製品開発�

42.1

新規事業�

への進出�

6.5

省エネ化�

11.2

研究開発�

3.7

競争力の�

維持・強化�

20.6

能力増強�

1.9

その他�

7.5

合理化�

省力化�

18.1

販売拡大�

1.6

新規事業�

への進出�

51.2

研究開発�

6.3

新商品開発�

12.6

省エネ化�

7.9

合理化�

�省力化�

18.9

老朽化に�

伴う更新�

1.6

その他�

7.1

競争力の�

維持・強化�

調査レポート�調査レポート�

Page 11: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

1~3月期の景況

業況判断DIは△43.3となり、10~12月期

(△17.1)にくらべ大幅に悪化した。悪化は2

四半期ぶり。DIの水準としては、エコカー

補助金が終了した2012年10~12月期以来の

低さ。愛知製鋼の爆発事故にともない約1週

間トヨタ自動車の生産が停止した影響が出

ている。

足元の動向を示す前年同期比売上額判断

DIは△21.4〔減少〕、同収益判断DIは△30.6

〔減少〕。減収減益を余儀なくされた企業が

少なくないとみられる。減収減益は6四半期

連続。

経営上の問題点をみると、「販売納入先か

らの値下げ要請」がトップ5にランクインし

た。この項目のランクインは2014年7~9月

期以来のこと。

4~6月期の予想

予想業況判断DIは△11.2。1~3月期にく

らべ改善する見通し。車両減産の挽回生産

が予定されており、売上や収益は上向きそ

うだが、判断DIは依然マイナス領域にとど

まり、先行き不透明な部分も残している。

1~3月期の景況 …… 景況感が大幅悪化、爆発事故の影響で

4~6月期の予想 …… 予想DI改善へ、挽回生産など見越す

(%ポイント)�業況判断DI

良い�→�

-80

-60

-40

-20

0

20

40

△11.2

△43.3

悪い�

→�

予想�

201620152014201320122011

増加→

減少

-100

-80

-60

-40

-20

0

20

40

60

80

前年同期比売上額前年同期比収益

(%ポイント)前年同期比売上額判断DI・同収益判断DI

201620152014201320122011

増加・過剰�→�

減少・不足�

→�

予想�

201620152014201320122011

(%ポイント)�残業時間判断DI・人手過不足判断DI

残業時間�人手過不足�

-80

-60

-40

-20

0

20

40

60

経営上の問題点�

売上の停滞・減少�

利幅の縮小�

41.5

0 20 40 60 80 100(%)�

34.0

25.8

24.7

22.7

43.3

17.9

22.6

34.9

31.1人件費の増加�

工場・機械の狭小・老朽化�

販売納入先からの値下げ要請�

1~3月期(今回)�10~12月期(前回)�

当面の重点経営施策�

経費を節減する

販路を広げる

人材を確保する

機械化を推進する

新製品・技術を開発する

56.1

0 20 40 60 80 100(%)

45.4

38.1

27.8

21.6

47.4

22.4

21.5

42.1

38.3

1~3月期(今回)10~12月期(前回)

製造業� 自動車部品�

業 種 別 動 向 �業 種 別 動 向 �

Page 12: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

1~3月期の景況

業況判断DIは7.1。10~12月期(12.5)に

くらべ悪化した。悪化は3四半期ぶり。為替

の変動や国内外の景気減速で設備投資意欲

が減退している影響を受けたとみられる。

ただし、水準はプラスを維持し、底堅い部

分もみられる。回答企業の35%が業況を

「良い」としている。製造業でDIがプラスだ

ったのは機械器具部品のみ。

前年同期比売上額判断DI は辛うじてプラ

ス〔増加〕、同収益判断DIは2四半期連続の

マイナス〔減少〕。これまでプラス〔増加〕

が続いてきた受注残判断DIがマイナス〔減

少〕に転じた。

4~6月期の予想

予想業況判断DIは0.9と、さらに悪化する

見通し。今後の設備投資動向などが見極め

にくくなっており、慎重に構える企業が目

立つ。

1~3月期の景況 …… 3四半期ぶりに景況感悪化、国内外の景気減速が響く

4~6月期の予想 …… 予想DIも悪化へ、先行き慎重な構え目立つ

(%ポイント)業況判断DI

良い→

悪い

7.1

0.9

予想

201620152014201320122011-50

-40

-30

-10

20

-20

0

10

30

増加�→�

減少�

→�

前年同期比売上額�前年同期比収益�

-30

-20

-10

0

20

40

50

30

10

60(%ポイント)� 前年同期比売上額判断DI・同収益判断DI

201620152014201320122011

増加・過剰→

減少・不足

50403020100-10-20-30-40-50

予想

201620152014201320122011

(%ポイント)

受注残判断DI�人手過不足判断DI・残業時間判断DI

受注残人手過不足残業時間

経営上の問題点�

人手不足

工場・機械の狭小・老朽化

利幅の縮小

販売納入先からの値下げ要請

売上の停滞・減少

40.0

0 20 40 60 80 100(%)

31.9

31.0

18.6

15.9

34.5

14.5

19.1

28.2

29.1

1~3月期(今回)10~12月期(前回)

当面の重点経営施策�

販路を広げる

0 20 40 60 80 100(%)

46.940.9

人材を確保する 44.2

40.9

経費を節減する 28.338.2

新製品・技術を開発する24.830.0

情報力を強化する21.225.5

1~3月期(今回)10~12月期(前回)

製造業� 機械器具部品�

Page 13: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

(%ポイント)

業況判断DI・前年同期比売上額判断DI�同収益判断DI・原材料仕入価格判断DI

良い・増加・上昇→

悪い・減少・下落

-60

-40

-20

0

20

40

60

業況判断前年同期比売上額

前年同期比収益原材料仕入価格

予想

201620152014201320122011

(%ポイント)

業況判断DI�前年同期比売上額判断DI・同収益判断DI

良い・増加→

悪い・減少

→業況判断前年同期比売上額前年同期比収益

-80

-60

-40

-20

0

20

40予想

201620152014201320122011

〔金属製品〕

業況判断DIは△11.4。10~12月期(10.5)

にくらべ大幅に悪化。悪化は2四半期連続。

3四半期ぶりにマイナス領域に沈んだ。鋼材

などの価格下落で原材料仕入価格の低下は

続いているようだが、売上が伸び悩んだこ

とで収益減少を招いたもよう。

予想業況判断DIは△3.0と、水面下ながら

改善の予想。

金属製品� 窯業・土石�製造業�

経営上の問題点�

売上の停滞・減少

利幅の縮小

24.3

0 20 40 60 80 100(%)

28.6

25.7

25.7

20.0

31.4

13.5

21.6

16.2

18.9同業者間の競争激化

工場・機械の狭小・老朽化

人件費の増加 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

〔窯業・土石〕業況判断DIは△46.7。10~12月期(△12.5)にくらべ大幅に悪化した。2012年1~3月期以来、DIのマイナスが続いており、冴えない業況を余儀なくされている。前年同期比売上額判断DIは△25.0、同収益判断DIは△18.8。減収減益が続いている。重点経営施策では、「販路を広げる」のポイントが急減するとともに「提携先を見つける」が急増しているのが目につく。予想業況判断DIは△33.3。水面下ながら

改善の予想。

経営上の問題点�

売上の停滞・減少

同業者間の競争激化

利幅の縮小

52.9

0 20 40 60 80 100(%)

37.5

31.3

18.8

18.8

50.0

11.8

17.6

47.1

23.5

原材料高

販売納入先からの値下げ要請

1~3月期(今回)10~12月期(前回)

当面の重点経営施策�

販路を広げる

0 20 40 60 80 100(%)

54.355.3

経費を節減する 45.7

42.1

人材を確保する 37.142.1

情報力を強化する22.918.4

新製品・技術を開発する20.026.3

1~3月期(今回)10~12月期(前回)

当面の重点経営施策�

販路を広げる76.5

0 20 40 60 80 100(%)

11.831.3

56.3

新製品・技術を開発する 50.041.2

経費を節減する 56.352.9

提携先を見つける

5.912.5 パート化を図る 1~3月期(今回)

10~12月期(前回)

Page 14: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

(%ポイント)

業況判断DI・前年同期比売上額判断DI�同収益判断DI・原材料仕入価格判断DI

良い・増加・上昇→

悪い・減少・下落

業況判断前年同期比売上額前年同期比収益原材料仕入価格

-60

-40

-20

0

20

40

60

80予想

201620152014201320122011

木材・木製品� 繊維製品�製造業�

〔木材・木製品〕

業況判断DIは△62.5。10~12月期(△33.3)

にくらべ悪化した。DIは依然として深いマ

イナス領域にあって、厳しい業況を強いら

れている。経営環境に改善がみられない。

予想業況判断DIは△75.0。業況を「良い」

と予想した企業は1社もなかった。

(%ポイント)

業況判断DI�前年同期比売上額判断DI・同収益判断DI

良い・増加→

悪い・減少

業況判断前年同期比売上額前年同期比収益

予想

201620152014201320122011-80

-60

-40

-20

0

20

40

60

経営上の問題点�

売上の停滞・減少

原材料高

同業者間の競争激化

66.7

0 20 40 60 80 100(%)

37.5

25.0

25.0

12.5

62.5

0.0

50.0

50.0

33.3

利幅の縮小

人手不足 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

当面の重点経営施策�

販路を広げる

新製品・技術を開発する

経費を節減する

50.0

0 20 40 60 80 100(%)

50.0

37.5

25.0

12.5

75.0

0.0

0.0

16.7

33.3

人材を確保する

不動産の有効活用を図る 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

〔繊維製品〕

業況判断DIは△4.4。10~12月期(△4.0)

とほとんど変わらず、横ばい推移した。円

高の進行で原材料仕入価格には低下傾向が

みられるが、収益の改善には繋がってはい

ない。人手不足感はさらに拡大、残業時間

も増えている。

予想業況判断DIは△4.4。

経営上の問題点�

売上の停滞・減少

人手不足

人件費の増加

36.0

0 20 40 60 80 100(%)

30.4

21.7

17.4

17.4

34.8

4.0

0.0

12.0

28.0

販売納入先からの値下げ要請

工場・機械の狭小・老朽化 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

当面の重点経営施策�

販路を広げる

新製品・技術を開発する

人材を確保する

68.0

0 20 40 60 80 100(%)

39.1

30.4

26.1

13.0

69.6

12.0

24.0

36.0

40.0

経費を節減する

提携先を見つける 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

Page 15: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

(%ポイント)

業況判断DI・前年同期比売上額判断DI�同収益判断DI・原材料仕入価格判断DI�

良い・増加・上昇→

悪い・減少・下落

業況判断前年同期比売上額

前年同期比収益原材料仕入価格

-60

-40

-20

0

20

40

60

80

100予想

201620152014201320122011

印刷� 食料品�製造業�

〔印刷〕

業況判断DIは△30.8。10~12月期にくら

べ大幅な悪化がみられた。悪化は2四半期ぶ

り。前年同期比売上額判断DIは△46.1〔減

少〕、同収益判断DIは△38.5〔減少〕。売上

や収益も振るわず、厳しい経営環境が続い

ている。

予想業況判断DIは△53.8と、さらに悪化

する見通し。

(%ポイント)

業況判断DI�前年同期比売上額判断DI・同収益判断DI

良い・増加→

悪い・減少

業況判断前年同期比売上額前年同期比収益

-80

-60

-40

-20

0

20

40予想

201620152014201320122011

経営上の問題点�

売上の停滞・減少75.0

0 20 40 60 80 100(%)

0.015.4

61.5

利幅の縮小 38.541.7

同業者間の競争激化 38.533.3

原材料高

8.315.4 人件費の増加 1~3月期(今回)

10~12月期(前回)

当面の重点経営施策�

販路を広げる

情報力を強化する

100.0

36.4

0 20 40 60 80 100(%)

53.8

30.8

23.1

23.1

84.6

9.1

9.1

27.3経費を節減する

新製品・技術を開発する

教育訓練を強化する 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

〔食料品〕

業況判断DIは△7.4となり、10~12月期に

くらべ悪化した。しかし、前年同期比売上

額DIはプラス〔増加〕を維持するとともに、

同収益DIは2四半期ぶりのプラスに転じてい

る。円高の進行で輸入原材料の値上げに歯

止めが掛かっているのが寄与したのではな

いか。

予想業況判断DIは△11.6。悪化の予想。

経営上の問題点�

売上の停滞・減少

原材料高

利幅の縮小

44.4

0 20 40 60 80 100(%)

40.7

29.6

25.9

22.2

59.3

11.1

29.6

48.1

33.3

人件費の増加

人手不足 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

当面の重点経営施策�

販路を広げる66.7

0 20 40 60 80 100(%)

33.340.7

66.7

人材を確保する 44.422.2

経費を節減する 44.440.7

新製品・技術を開発する

14.818.5 情報力を強化する 1~3月期(今回)

10~12月期(前回)

Page 16: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

1~3月期の景況

業況判断DIは△16.4と、10~12月期(△

4.1)にくらべ悪化した。2四半期ぶりの悪化。

農畜産物・水産物卸や機械器具卸で大幅な

DIの低下が目立ち、天候・気温の急変動や

トヨタ自動車の生産停止が影響したもよう。

最近の円高で輸入価格が押し下げられ、

仕入価格への上昇圧力は弱まっている。仕

入価格判断DIに急低下がみられる。それに

ともない販売価格の上昇傾向にもブレーキ

がかかり、判断DIは下落領域に転じている。

4~6月期の予想

予想業況判断DIは△15.8。1~3月期とあ

まり変わらない。ただし、機械器具卸は大

幅悪化が見込まれており、不透明な生産の

先行きを映す結果となった。

1~ 3月期の景況 …… 判断DI悪化、気温の急変動や車両生産停止が影響か

4~ 6月期の予想 …… 全体景況は横ばい予想、機械器具部品は大幅悪化へ

良い→

悪い

(%ポイント)業況判断DI

△15.8

△16.4

-50

-40

-20

-10

-30

10

0

20予想

201620152014201320122011

(%ポイント)�前年同期比売上額判断DI・同収益判断DI

増加�→�

減少�

→�

前年同期比売上額�前年同期比収益�

-30

-20

0

30

20

10

-10

40

201620152014201320122011

上昇�→�

下落�

→�

(%ポイント)�販売価格判断DI・仕入価格判断DI

販売価格�仕入価格�

-20

-10

0

10

20

30

40

50予想�

201620152014201320122011

経営上の問題点�

売上の停滞・減少

同業者間の競争激化

利幅の縮小

45.1

0 20 40 60 80 100(%)

34.2

27.4

23.9

13.7

45.3

9.0

15.6

41.0

28.7

人手不足

小口注文・多頻度配送の増加 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

当面の重点経営施策�

販路を広げる

経費を節減する

68.6

34.7

0 20 40 60 80 100(%)

41.4

40.5

28.4

13.8

72.4

14.9

28.1

33.1情報力を強化する

人材を確保する

新しい事業を始める 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

非製造業� 卸売業�

業況判断DI

農畜産物・水産物�

食料・飲料�

機械器具�

建設材料�

△19.1�

8.3�

32.0�

△36.3

△10.5�

△36.4�

21.4�

△9.6

△21.0�

△38.4�

11.1�

0.0

△21.0�

0.0�

△11.6�

△5.3

7~9月�10~12月��

1~3月�4~6月�(予想)�

Page 17: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

1~3月期の景況

業況判断DIは△22.6となり、10~12月期

(△39.3)にくらべ改善した。改善は2四半期

ぶり。

DIは依然マイナス領域にあって、低調感

の否めない状態だが、これまで続いてきた

仕入価格の上昇傾向に歯止めが掛かったこ

とで、マインドが和らいだのではないか。

仕入価格判断DIをみると、「上昇」と「下落」

の回答がほぼ拮抗する1.5まで低下している。

もっとも、販売価格判断DIにも低下がみら

れ、利幅が広がったわけではなさそうだ。

売上額と収益の動向を示す判断DIは、と

もにマイナス〔減少〕のままで、3四半期連

続の減収減益となった。

4~6月期の予想

予想業況判断DIは△19.4。1~3月にくら

べ改善する形となったが、変化幅は小さく、

マインドにあまり変化はなさそうである。

重点経営施策をみると、「教育訓練の強化」

「宣伝・広告の強化」のポイント上昇が目に

つく。

1~3月期の景況 …… 仕入価格下落で判断DI改善、減収減益は続く

4~6月期の予想 …… マインド変化せず、施策に「教育訓練の強化」など

(%ポイント)業況判断DI

△22.6

△19.4

良い→

悪い

-60

-50

-40

-20

-10

-30

0

10予想

201620152014201320122011

(%ポイント)�前年同期比売上額判断DI・同収益判断DI

増加�→�

減少�

→�

前年同期比売上額�前年同期比収益�

201620152014201320122011-50�

-40�

-20�

-10�

-30�

0�

10�

上昇→

下落

-20

-10

0

30

40

20

10

50

販売価格仕入価格

(%ポイント)販売価格判断DI・仕入価格判断DI

予想

201620152014201320122011

経営上の問題点�

売上の停滞・減少

同業者間の競争激化

利幅の縮小

39.7

0 20 40 60 80 100(%)

32.8

29.5

26.2

16.4

54.1

17.2

19.0

36.2

20.7

人手不足

人件費の増加 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

当面の重点経営施策�

経費を節減する

品揃えを改善する

48.3

36.2

0 20 40 60 80 100(%)

32.8

29.5

27.9

24.6

47.5

15.5

24.1

19.0教育訓練を強化する

人材を確保する

宣伝・広告を強化する 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

非製造業� 小売業�

Page 18: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

1~3月期の景況

業況判断DIは△25.0と、10~12月期にく

らべ悪化した。悪化は6四半期ぶり。悪化幅

の15.3ポイントは非製造業のなかで最大。前

回調査時の予想(△16.7)を下まわる水準ま

で低下した。円高や株安などで消費意欲が

減退しつつあることが影響したのではない

か。

足元の動向を示す前年同期比売上額判断

DIは0.0。これまでの増収が鈍化した格好。

同収益判断DIは△16.6〔減少〕。仕入価格の

上昇傾向は以前にくらべ弱まっているよう

だが、いまのところ収益環境に目立った改

善はみられない。減益は4四半期連続。

経営上の問題点では「人手不足」と「売

上の停滞・減少」を指摘する企業が増えて

いる。人手過不足判断DIは△47.9〔不足〕。

4~6月期の予想

予想業況判断DIは△13.1。1~3月期にく

らべ11.9ポイント改善する見通し。マインド

に持ち直しがみられそうだ。

当面の重点経営施策をみると、「店舗・設

備の改装」「教育訓練の強化」をあげるとこ

ろが増えている。

1~ 3月期の景況 …… 6四半期ぶりに景況感が悪化、売上額が伸びず

4~ 6月期の予想 …… マインド持ち直しへ、施策に「店舗の改装」など増える

(%ポイント)業況判断DI

△25.0

△13.1

良い→

悪い

-80

-60

-30

-20

-10

-40

-50

-70

0

10予想

201620152014201320122011

増加→

減少

(%ポイント)前年同期比売上額判断DI・同収益判断DI

-60

-50

-30

-10

-40

-20

0

30

10

20

前年同期比売上額前年同期比収益

201620152014201320122011

上昇・過剰�→�

下落・不足�

→�

予想�

201620152014201320122011

(%ポイント)�

仕入価格判断DI�販売価格判断DI・人手過不足判断DI

仕入価格�販売価格�人手過不足�

-80

-60

-40

-20

0

20

40

60

80

100

経営上の問題点�

人手不足

売上の停滞・減少

48.4

41.9

0 20 40 60 80 100(%)

50.0

33.3

20.8

20.8

54.2

3.2

35.5

38.7人件費の増加

利幅の縮小

人件費以外の経費の増加 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

当面の重点経営施策�

経費を節減する

人材を確保する

58.1

51.6

0 20 40 60 80 100(%)

41.7

33.3

25.0

20.8

54.2

25.8

16.1

22.6店舗・設備を改装する

教育訓練を強化する

宣伝・広告を強化する 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

非製造業� 飲食業�

Page 19: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

1~3月期の景況

業況判断DIは10.9となり、10~12月期

(21.0)にくらべ悪化した。設備工事業や住

宅建設業でDIの低下がみられる一方、年度

末の繁忙期を迎えた公共工事業でDIの上昇

が確認された。全体としては13四半期連続

のDIプラス。他業種に比較して堅調さがう

かがえる。売上や収益はおおむね横ばいで

推移したもよう。

人手不足は相変わらず続いており、経営

上の問題点でもトップにあがっている。と

くに「技術者と職人が不足」との声が強い。

4~6月期の予想

予想業況判断DIは△11.8と、1~3月期に

くらべ悪化する見通し。

景気先行き懸念が広がるなか、設備工事

業は悪化を予想。予算執行の端境期の公共

工事業も大幅な悪化。一方、住宅ローン金

利の低下が住宅建設の追い風になりそうな

住宅建設業では改善が見込まれている。

1~3月期の景況 …… 13四半期連続のプラス、公共工事業が改善

4~6月期の予想 …… 予想DI悪化へ、金利低下が住宅建設の追い風に

(%ポイント) 業況判断DI

△11.8

10.9良い→

悪い→

-60

-40-50

-20

0

20

4030

10

-10

-30

50予想

201620152014201320122011

増加→

減少

(%ポイント)前年同期比売上額判断DI・同収益判断DI

-50

-30

-40

-20

-10

0

40

20

10

30

前年同期比売上額前年同期比収益

201620152014201320122011

過剰・増加→

不足・減少

人手過不足残業時間

(%ポイント)人手過不足判断DI・残業時間判断DI

-60

-40

-20-10

-30

-50

0

2010

3040

予想

201620152014201320122011

経営上の問題点�

人手不足

売上の停滞・減少

49.6

0 20 40 60 80 100(%)

34.8

27.5

50.7

23.0

32.4

下請の確保難 29.734.5

34.8

30.2

利幅の縮小

同業者間の競争激化 今期(1~3月期)前期(10~12月期)

当面の重点経営施策�

人材を確保する

販路を広げる

61.9

43.2

0 20 40 60 80 100(%)

42.8

42.0

39.1

25.4

56.5

25.9

39.6

38.1技術力を高める

経費を節減する

情報力を強化する 今期(1~3月期)前期(10~12月期)

非製造業� 建設業�

Page 20: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

1~3月期の景況

業況判断DIは20.0となり、10~12月期

(18.4)にくらべ小幅に改善した。改善は2四

半期ぶり。DIのプラスは6四半期連続。

足元の動向をあらわす前年同期比売上額

判断DIは8.6〔増加〕、同収益判断DIは11.4

〔増加〕。増収増益が5四半期続いている。

2007年10~12月期以来8年ぶりのこと。

経営上の問題点には「商品物件の不足」

をあげる企業が6割弱に達しており、低金利

を背景とした不動産需要は底堅いとみられ

る。

4~6月期の予想

予想業況判断DIは17.2。1~3月期にくら

べ悪化する見通しとなったが、悪化幅は小

さく、景況感はおおむね横ばい推移すると

みられる。

建売分譲業者からは「日銀のマイナス金

利政策は、住宅ローン金利の引き下げを通

じて有利に働く」との声も上がっている。

1~3月期の景況 …… 業況判断DIは小幅改善、増収増益の基調つづく

4~6月期の予想 …… 予想は横ばい、「マイナス金利で有利に」の声も

(%ポイント) 業況判断DI

20.0

17.2

良い→

悪い

→-20

0

30

20

10

-10

予想

201620152014201320122011

増加�→�

減少�

→�

(%ポイント)�前年同期比売上額判断DI・同収益判断DI

前年同期比売上額�前年同期比収益�

-30

-10

-20

0

20

10

30

40

201620152014201320122011

上昇・増加→

下落・減少

仕入価格販売価格商品在庫

(%ポイント)

仕入価格判断DI�販売価格判断DI・商品在庫判断DI

-40

-10-20-30

0

302010

5040

60予想

201620152014201320122011

経営上の問題点�

商品物件の不足

同業者間の競争の激化

利幅の縮小

47.4

0 20 40 60 80 100(%)

45.7

45.7

25.7

20.0

57.1

15.8

39.5

31.6

34.2

売上の停滞・減少

人手不足 1~3月期(今回)10~12月期(前回)

当面の重点経営施策�

情報力を強化する73.7

0 20 40 60 80 100(%)

23.725.7

68.6

販路を広げる 25.731.6

宣伝・広告を強化する34.344.7

不動産の有効活用を図る

18.422.9 人材を確保する 1~3月期(今回)

10~12月期(前回)

非製造業� 不動産業�

Page 21: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

1~3月期の景況

業況判断DIは9.6。10~12月期(17.1)に

くらべ7.5ポイント低下。マインドは鈍化し

た格好だが、昨年4~6月期の0.0を挟んでDI

は7四半期連続でプラス領域にある。

前年同期比売上額判断DIは△6.4〔減少〕、

同収益判断DIは12.9〔増加〕。2013年10~12

月期以来、続いてきた売上増加が途切れ、

減収増益に。トヨタ自動車の生産停止で部

品輸送などに影響が出た。

人手過不足判断DIは△64.5〔不足〕。人手

(ドライバー)不足は依然として収まらず、

問題点でも「人手不足」がトップにあがっ

ている。

4~6月期の予想

トヨタ自動車の挽回生産を見越して売上

や収益は再び上向く見込みだが、予想業況

判断DIは6.7と、マインドは少し後退しそう

だ。

重点経営施策をみると、「教育訓練の強化」

をあげる企業の増加が目立つ。

1~3月期の景況 …… 2年ぶりの減収、トヨタの生産停止も影響

4~6月期の予想 …… 挽回生産で増収を見込むも、マインドは後退

(%ポイント)業況判断DI

良い→

悪い

9.6

6.7

-80

-60

-40

-20

0

20

40予想

201620152014201320122011

増加・上昇→

減少・下落

前年同期比売上額前年同期比収益燃料価格

(%ポイント)

前年同期比売上額判断DI�同収益判断DI・燃料価格判断DI

-100-80-60-40-20020406080100

予想

201620152014201320122011

増加・過剰�→�

減少・不足�

→�

-80

-60

-40

-20

0

20

40

残業時間�人手過不足�

(%ポイント)�残業時間判断DI・人手過不足判断DI

予想�

201620152014201320122011

経営上の問題点�

人手不足

人件費の増加

売上の停滞・減少

71.4

0 20 40 60 80 100(%)

29.0

25.8

25.8

12.9

83.9

2.9

14.3

31.4

37.1

同業者間の競争激化

合理化の不足 今期(1~3月期)前期(10~12月期)

当面の重点経営施策�

人材を確保する

経費を節減する

71.4

51.4

0 20 40 60 80 100(%)

58.1

45.2

29.0

22.6

67.7

20.0

11.4

45.7販路を広げる

教育訓練を強化する

労働条件を改善する 今期(1~3月期)前期(10~12月期)

非製造業� 運輸業�

Page 22: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

1~3月期の景況

業況判断DIは2.2と、10~12月期(15.1)

にくらべ悪化した。悪化は2四半期ぶり。法

人向けサービス・個人向けサービスともに

悪化。個人向けは再びマイナスに。

売上額や収益の増勢にも鈍化がみられ、

経営上の問題点では「売上の停滞・減少」

をあげる企業が急増している。

4~6月期の予想

予想業況判断DIは1.1。1~3月期とほとん

ど変わらず、景況感は横ばい推移する見通

し。法人向けサービスは0.0。個人向けサー

ビスは2.8と、大幅に回復しプラスへ浮上す

る。

良い�→�

悪い�

→�

(%ポイント)� 業況判断DI

-60

-40

-20

-10

-30

-50

0

10

20

2.2

1.1

予想�

201620152014201320122011

(%ポイント)�前年同期比売上額判断DI・同収益判断DI

増加�→�

減少�

→�

前年同期比売上額�前年同期比収益�

-50

-40

-10

-20

-30

0

10

30

20

201620152014201320122011

過剰・増加�→�

不足・減少�

→�

-50

-30

-20

-10

-40

10

20

0

30

人手過不足�残業時間�

予想�

201620152014201320122011

(%ポイント)�人手過不足判断DI・残業時間判断DI

経営上の問題点�

売上の停滞・減少

人手不足

同業者間の競争激化

29.8

0 20 40 60 80 100(%)

40.9

31.8

23.9

21.6

43.2

23.8

25.0

40.5

32.1

人件費の増加

利幅の縮小 今期(1~3月期)前期(10~12月期)

当面の重点経営施策�

人材を確保する

販路を広げる

45.2

41.7

0 20 40 60 80 100(%)

43.2

36.4

27.3

27.3

48.9

22.6

29.8

38.1経費を節減する

技術力を強化する

教育訓練を強化する 今期(1~3月期)前期(10~12月期)

非製造業� サービス業�

1~3月期の景況 …… 2四半期ぶりにDI悪化、個人向けが苦戦

4~6月期の予想 …… 景況感は横ばい予定、法人向けは大幅悪化へ

業況判断DI

法人向けサービス�

個人向けサービス�

0.0�

△20.0

20.0�

8.4�

15.1�

△16.7

0.0�

2.8�

7~9月�10~12月�1~3月�4~6月�(予想)�

Page 23: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

○ 愛知製鋼の爆発事故でトヨタ自動車の

生産ラインがストップ。その影響が出

ている。(自動車部品)

○ トヨタ自動車の1週間の稼働停止で、2

割程度の減収減益になった。(自動車部

品)

○ 単価が安いため、人件費や経費の比率

が高くなり、利益を出すのに苦労して

いる。(自動車部品)

○ 新規の仕事を受注した場合、設備導入

後から生産開始までの期間が長すぎて、

その間の資金繰りが苦しい。(自動車部

品)

○ ベテラン社員が退職。増員した。(自動

車部品)

○ 円高で海外子会社の業績が改善。(専用

機部品)

○ 原油価格の下落でコストが減少。(粘土

瓦)

○ 景気が上向いてきたこともあり、顧客

単価が上昇している。(歯科技工)

○ 新入社員のモラルの低下が著しい。(金

属熱処理加工)

○ 新規の受注はあるものの、価格、仕様、

納期などで折り合わないことが多い。

小口で雑多な仕事に忙しいだけで、利

益につながりにくい。(ポンプ部品)

○ 新東名の開通でサービスエリアとの取

引が始まった。(業務用ラーメン)

○ 労務費が上昇している。労務政策の強

化で採用難に陥っている。(製麺)

○ 業界のムードがやや暗い。(節句人形)

○ 原油安や円高で輸入原材料の値上がり

には歯止めが掛ったが、この程度では

値下げにはつながらない。(製菓子)

○ 納入品に対する品質が非常に厳しくな

っており、人が不良品を検出するのは

難しくなっている。検出するには補助

設備が必要になるが、その費用を製品

コストに負荷することができず、利益

確保が大変。(工業用ビニールホース)

○ 相対的に売上の多い客先からの注文が

増え、売上の少ない客先の仕事を断ら

ざるをえない状況になってしまった。

(製缶)

お客様から寄せられた声*景気動向調査表の通信欄に記載のあった意見を紹介しています。

製造業のお客様

Page 24: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

卸売業のお客様

○ 取引先の地元小売店がどんどん減って

いる。(包装資材)

○ トヨタの生産ライン停止でマイナスの

影響があった。(工作機械)

○ 新東名の岡崎サービスエリアのオープ

ンで、お祝い特需があった。(生花)

○ 景況悪化のため人員を整理。配送業務

を外部に委託し、配送経費(燃料費)

の節減ができた。(高圧ガス・溶接機材)

○ この冬は寒さが厳しかったので、売上

も厳しかった。(水産物・鮮魚)

○ 人材不足で人材の質が低下。(精密機械

部品)

○ 天候不順で海苔の収穫量が激減。仕入

値が高騰。(焼海苔)

○ 原油価格の下落で経済情勢が不安定に。

先の見通しが立たない。仕入先からの

値上げ要請もあり頭が痛い。(機械工具)

小売業・飲食業のお客様

○ 昨年のような大人気キャラクター(妖

怪ウォッチやアナ雪など)が今年は見

当たらず、入園・入学シーズンにもか

かわらず売上がダウンしている。(手芸

用品)

○ 消費が上向いているとは思えない。(玩

具・ホビー)

○ 経済対策をドシドシ押し進めて、イン

フレにして景気を煽ってほしい。(中華

料理)

○ 株価下落で消費意欲が減退しているよ

うだ。とくに中小企業経営者が財布の

ヒモを締めている。(紳士服・婦人服仕

立)

○ 景気が良いと感じない。明らかに消費

意欲が抑えられていると思う。(イタリ

ア料理)

○ 仕入価格の上昇分を販売価格に転嫁で

きない。大型店との価格差が広がって

しまった。(米穀店)

建設業・不動産業のお客様

○ 伊勢志摩サミット関連の特需がある。

(金網フェンス)

○ 技術者と職人が不足。(建設業)

○ 自動車メーカーからの受注が増え、仕

事が大幅に増加。仕事量が多すぎて受

けきれないことがある。(配管設備)

Page 25: 〔2016年1~3月期の景況/4~6月期の予想〕 【調査要項】調査レポート 調査レポート 〔全産業〕 1~3月期の企業の景況感を表す業況判断DI(業況を「良い」と答えた企業の割合から「悪い」

運輸業・サービス業のお客様

○ 燃料価格の下落でコストは抑えられた

が、相変わらずドライバー不足が続い

ていて厳しい状況。(鋳物・肥料の輸送)

○ トヨタ自動車の生産ライン停止の影響

が出ている。(自動車運送業)

○ 好景気に感じているのは大企業だけで、

中小企業に好況感はない。最低賃金が

毎年上がるなか、これからも厳しい状

況が続くのではないか。(貸しおしぼり)

○ 人材が流出している。(自動車修理・販

売)

○ 天候不順で塗装作業が遅れ、納期に間

にあわず、減額された。(店舗・ディス

プレイ)

○ 身近な材料仕入先や同業者が相次いで

倒産したため、不本意ながら仕事の依

頼が増えているが、「明日は我が身」か

と気を引き締めている。堅実にやらな

ければならないと思う。目先のことよ

り将来のことを見極めたい。(電気通信

工事)

○ 日銀のマイナス金利政策は、住宅ロー

ン金利の低下等を通じて当社に有利に

働くと思う。(建売分譲)

○ 2020年に省エネ住宅が義務化されるが、

大手企業と中小企業とでは対応に差が

出ている。新潟のハウスメーカーとビ

ジネスパートナーになり受注が好調。

(建設工事)