Post on 13-Mar-2020
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第 7号 日本ヴィパッサナー瞑想センター: 京都府船井京丹波町八田岩上奥 電話:0771-86-0765
日本ヴィパッサナー協会 2009年 3月発行
いつくしみってなに
いつくしみってなに
いつくしみってなに
いつくしみってなに
2008年ね
ん
5月が
つ
6日か
、京都
きょうと
のめいそ
うセンター、ダンマバーヌで、子ども
コースがおこなわれました。さんかし
たのは、8歳さ
い
から13
歳さい
までの、女
おんな
の
子4人
よ
に
ん
と男
おとこ
の子2人
ふ
た
り
のあわせて6人
ろくにん
。
はじめてさんかのTくんは小学
しょうがく
3年生
さんねんせい
。ホールに入は
い
って、さいしょは、
おちつかないようすでしたが、先生
せんせい
が
「かおのまんなか、はなのあなの入り
口のところに、ちゅういをむけましょ
うー」とうながすと、サッとしゅうち
ゅう。小学
しょうがく
5年生
ごねんせい
のKくんも、毛布
も
う
ふ
を
かぶってみごとにすわり、リトルブッ
ダのようでした。
女おんな
の子たちも、まけてはいません。
まえにすわっている中学生
ちゅうがくせい
の2人
ふ
た
り
は、
さすがおねえさん、どっしりとおちつ
いています。小学生
しょうがくせい
のKちゃん、Rち
ゃんも、ねむい目め
をこすりながら、い
っしょけんめいとりくみました。
お話
はなし
タイムは、「かにをいじめるこ
どもたちの話
はなし
」の紙か
み
しばい。
かにの手足
て
あ
し
をもぎとって
いじめてい
る子どもたちを見み
て、おしゃかさまが
やさしく、おこえをかけます。
「かににも
こころ
があるのだよ。い
たくて、かなしくて、ないているのだ
よ」「かににも
お父と
う
さんやお母か
あ
さん、
おにいさんやおねえさん、おとうとや
いもうともいるのだよ…」。
いじめていた子どもたちは、反省
はんせい
して
「ごめんなさい」とあやまります。
みんな、しんけんに見み
ていました。
「かにがかわいそうだった」「みんな同お
な
じ生い
きものなんだからいじめちゃいけ
ない」「ぼくも虫む
し
をころしちゃったとき、
ごめんね、っておはかにうめてあげた」。
いのちへのやさしいきもちがあふれる、
子どもたちのかんそうです。
そうさくタイムでは、木こ
の葉は
や、草く
さ
や、
花はな
に、アクリルえのぐをぬってTシャ
ツづくり。それぞれ、色い
ろ
やデザインで、
こせいてきで、すてきなTシャツがで
きあがりました。
紙かみ
しばいの一場面いちばめん
さいごのめいそうのあとの「しゅうちゅうりょ
くチェックゲーム」では、ことばが10
でてきまし
た。その中な
か
のひとつ
「
“いつくしみ”ってなに」とつぶやくRちゃ
ん。 先
生
せんせい
がせつめいします。
「めいそうして息い
き
をかんさつしていると、こころ
がおちついて
やすらかになっていきますね。する
と、イライラしたり、いじめたいというきもちが
なくなってきます。カのように小さい虫む
し
にも、生い
き
てるものぜーんぶに、やさしいきもちになれます。
そういうやさしいきもちが、いつくしみのきもち
です」。
「おうちへかえっても、こころがおちつかない
とき、こまったとき、いつでも、この息い
き
のかんさ
つをやってみてくださいね」という先生
せんせい
に、「はー
い」と、えがおでこたえる子どもたち。
こうして、すべての子どもたちが、アーナーパー
ナめいそうをまなび、五い
つ
つのやくそくをまもって
生い
きていけるなら、世界
せ
か
い
は
いじめもなく、
平和
へ
い
わ
な
ものとなることでしょう。そんなきぼうをかんじ
させてくれる、子どもコースの一日
いちにち
でした。
コース後九ヶ月経ての子どもコースニュース
のお届けとなってしまいました。記事を書いてく
ださったK/T
様、大変遅くなり、申し訳ございませ
ん。ありがとうございました。
今回も、ベテランの奉仕者と共に、はじめて
奉仕してくださった方が何名かいらっしゃいまし
た。(全員、大人の十日間コースの経験者です。)
終了後のミーティングでは、次のような声。
―以前から子どもコースに興味があったが、今回
やっと参加できてよかった。
―準備段階から楽しんでしまった。とくに紙芝居
の制作には熱中してしまった。
―すべて忘れて、子どもたちと同化し、時間も忘
れて、いっしょに遊んでしまった。
午前十時から午後四時という限られた時間の中
で、盛りだくさんのプログラムをこなしますので、
奉仕者もメッター(慈しみの心)に加え、相当の
集中力と平静心が要求されます。日ごろの修行が
試されるときでもありますが、子どもたちから、
「ここの人たちは、めっちゃ優しい!」との感想
をもらいました。ますます精進しましょう。
子どもたちがしあわせでありますように。
生きとし生けるものがしあわせでありますよう
に。
奉仕者ほうししゃ
の感想かんそう
子どもたちの感想かんそう