Workshop in Organization

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「Workshop in Organization」中原 淳(東京大学)

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企業では

ワークショップバブル

・企業といっても、いろいろある ・何をワークショップとするかもいろいろある

今は定義と射程はほおっておこう とりあえず「研修以外の場」が増えている

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企業におけるワークショップ ①リフレクティブワークショップ

 日々のマネジメント / 職場のあり方  を内省するための方法として  

②コンセンサスワークショップ

 職場の合意をつくりあげ、チームが変わる  ための手段へ

③イノベィティブワークショップ

 新たな何かを「創発」するきっかけとして

詳細は「場づくりとしての学び」東京大学出版会をご覧下さい

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ワークショップ疲れ

企業は動きが速い   問題がでるのも早い

「げっ、また6人グループになんの?」 「またポスターとマジックと付箋紙かよ」 「話し合ってくださいって言われたって。答えは  話し合いの中にあるって言われたって・・・」 「みんなで話し合って決めたよな」って言われたって・・・」 「どうせ、どんな提案をしても、落としどころが、最初から決まってるんでしょ」 「どうせ、どんな提案をしても、何もかわんないんでしょ」 「むごいワールドカフェ」

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■主要な構成概念(全部は面倒なので、省略。大切なのはこの2個)

 ①オルタナティブ 

 公教育とは異なるもので、常に生まれてくるものを ひとくくりにする「大風呂敷的(包括的概念)

 ②アマチュア

 国家権力による正当性を保持している教育の プロフェッショナルではない 各自の多様なエキスパティーズ・経験を活かして 多種多様な学びを

インタラクティブさを含めた手法、コンテンツによって規定できない質の保証を行うことが極めて困難

そもそもワークショップとは?

ワークショップとは風呂敷的ムーヴメント体制・支配層への「永遠のレジスタンス」常にカウンター、新しいものを産出する意思

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■ワークショップの普及 量的拡大と質的多様化 ・20年前はイノベータしかやらなかった ・しかし、イノベータ、アーリーアダプターを超えての急速普及

①ワークショップのフォーマル化 ・オルタナティブ、スポンティナスの原則への抵触 ・「体制が行う強制されたワークショップ」とは何か?

②ワークショップのドグマ化 ・教条化、固定化、手法の手続き化

③ワークショップの手法の硬直化 ・誰かがつくった手法を、真似て実践すれば  ワークショップ実践か=新たなものが生まれてるのか? ・著作権概念の抜け道(アイデア・手法は著作ではない)

幸い中の不幸、不幸中の幸い

ワークショップが「ワークショップであること」の危機少なくとも最先端の企業では、そうした現象が

見えてきています

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■ほおっておけば、現代社会は管理・統制の方向に向かう ・カウンターカルチャーなどが存在する意味は非常に高い ・つまり、ワークショップの社会的意義は高まる

■ただし・・・ ・ワークショップの急速普及により、ややこしい問題が 生まれていることも事実 ・特に企業は、一般の世界とは異なり、いち早く  「組織学習」を果たす=問題がビビッドに見えやすい   ①ワークショップのフォーマル化   ②ワークショップのドグマ化   ③ワークショップの硬直化

■この事実をどう受け止めればいいのか? ・もちろん自戒を込めて、どうしようかと悩んでいる

企業とワークショップ

「ワークショップ疲れ」を通して「ワークショップへの希望」へ

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