とりこぼしのない薬杯 折り紙シート の作成...多摩総合医療センター テーマ名 とりこぼしのない薬杯(折り紙シート)の作成 サークル名
Taro-6ue 12 series...- 1-シリーズ6上第12回 くわしい解説 基本1 (1) ワンポイント...
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シリーズ・6年上・第12回
基本問題・練習問題のくわしい解説
折り返し問題…・折る前と折った後は,長さや角度が変わらない。・二等辺三角形がよく表れる。
・おうぎ形の折り返し問題…正三角形が表れる。・「えんぴつ形」に慣れましょう・「クロス形」や「ピラミッド形」に慣れましょう。・長さの縮尺と面積の縮尺の違いに注意しましょう。・面積のグラフの見方をマスターしましょう。・シャドウマンの考え方に慣れましょう。・とにかく,図をできるだけ正確に書きましょう。
目 次
基本 1 (1)…p.1 練習 1 …p.17基本 1 (2)…p.2 練習 2 (1)…p.19基本 1 (3)…p.3 練習 2 (2)…p.20基本 1 (4)…p.4 練習 2 (3)…p.21基本 1 (5)…p.5 練習 3 (1)…p.22基本 1 (6)…p.6 練習 3 (2)…p.23基本 1 (7)…p.7 練習 3 (3)…p.25基本 1 (8)…p.8 練習 4 (1)…p.27基本 2 (1)…p.9 練習 4 (2)…p.29基本 2 (2)…p.10 練習 5 (1)…p.30基本 3 (1)…p.11 練習 5 (2)…p.31基本 3 (2)…p.12 練習 6 (1)…p.33基本 4 (1)…p.13 練習 6 (2)…p.34基本 4 (2)…p.14 練習 6 (3)…p.35基本 4 (3)…p.15
すぐる学習会
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シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 1 (1)
ワンポイント 折り返し問題の基本をしっかりマスターしましょう。
折り返し問題には,次のようなきまりがあります。
・折る前と折った後は,図形の長さや角度が変わらない。・図形の中に,二等辺三角形や正三角形があらわれることが多い。
この問題の場合も,右の図のかげをつけた三角形は二等辺三角形です。
なぜなら,右の図の太線はゼット形をしているので,●と●は等しく,
右の図の●と●は,折る前・折った後の関係なので等しいので,
右の図の●と●は等しくなるのです。○の角の大きさは40度ですから,
χの角である●の角の大きさは,(180-40)÷2=70(度)になります。
40°χ
40°
40°
40°
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シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 1 (2)
ワンポイント 折り返し問題の基本をしっかりマスターしましょう。
折り返し問題には,次のようなきまりがあります。
・折る前と折った後は,図形の長さや角度が変わらない。・図形の中に,二等辺三角形や正三角形があらわれることが多い。
右の図において,χが2つあるのは,折る前と折った後で,角度は変わらないからです。
●の角の大きさは,正三角形の1つの角は60度だからです。
アの三角形において,外角の定理により,●と○の和は102度になります。
また,イの三角形において,外角の定理により,●と○の和は,χが2こぶんになります。
よって,χ2こぶんが102度になるので,χの大きさは,102÷2=51(度)になります。
102°
χ
ア
イ χ
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シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 1 (3)
ワンポイント クロス形を探します。
四角形ABCDは,1辺が12cmの正方形です。BE:EC=2:1 ですから,ECの長さは,
12÷(2+1)=4(cm)で,BEの長さは,4×2=8(cm)です。
右の図の太線部分はクロス形で,長さの比は,12:8=3:2です。
よって,AF:FEも,3:2です。
三角形ABFと三角形FBEの面積の比も,3:2 になります。
右の図の斜線部分の面積は,8×12÷2=48(cm2)です。よって,三角形ABFの面積は,48÷(3+2)×3=28.8(cm2)になります。
A
B C
D
E
F
12cm
12cm
8cm 4cm
A
B C
D
E
F
12cm
12cm
8cm 4cm
A
B C
D
E
F
12cm
12cm
8cm 4cm
3
2
A
B C
D
E
F
12cm
12cm
8cm 4cm
3
2③
②
A
B C
D
E
F
12cm
12cm
8cm 4cm
③
②
- 4 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 1 (4)
ワンポイント クロス形がないときは,補助線を書いてクロス形を作りましょう。
DE:EC=3:1 ですから,DEの長さを3,ECの長さを1とします。ABの長さは,3+1=4 になります。
また,AF:FD=1:1 ですから,AFの長さも,FDの長さも,1とします。BCの長さは,1+1=2 になります。
点Fから真下に線を引くと,右の図の太線のようなクロス形ができます。BG:GFは,4:アと同じですから,アの
長さがわかれば,答えを求めることができます。
AF:FD=1:1 ですから,アの長さはDEの長さである3の,半分です。
よって,アの長さは,3÷2=1.5 です。
4:ア を求めればよかったのですから,4:1.5=8:3 になります。
A
B C
D
E
F
G 3
1
4
1 1
2
A
B C
D
E
F
G 3
1
4
1 1
2
ア
A
B C
D
E
F
3
1
4
1 1
2
ア
- 5 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 1 (5)
ワンポイント 縮尺の使い方と,単位の直し方に注意しましょう。
1実際の長さを にした長さが6cmですから,実際の長さは,6cmの25000倍です。
25000
実際の長さは,6×25000=150000(cm)です。
1mは100cmですから,150000cmは,1500mです。
また,1kmは1000mですから,1500mは,1.5 kmです。
正方形の土地の1辺の長さが1.5 kmですから,面積は,1.5×1.5=2.25(km2)になります。
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シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 1 (6)
ワンポイント ずん,ずん,…と増えるイメージで長さを求めます。
右の図の○の長さはみな同じなので,太線の部分ア,イ,ウは,アの2倍がイ,アの3倍がウ,…のように増えていきます。
ウの長さが6cmですから,アの長さは,6÷3=2(cm)です。イは,アの2倍ですから,2×2=4(cm)
です。
同じように考えて,右の図の太線の部分エ,オは,エがオの2倍になっています。
エは6cmですから,オの長さは,6÷2=3(cm)です。
よって,右の図のカの長さは,6-(2+3)=1(cm)になり,★の三角形の面積は,1×4÷2=2(cm2)になります。また,キの長さは,6-4=2(cm)に
なり,☆の三角形の面積は,4×2÷2=4(cm2)になります。
したがって,斜線部分の面積の和は,2+4=6(cm2)になります。
4cm 4cm 4cm
6cm
○ ○ ○
アイ
ウ
4cm 4cm 4cm
6cm4cm
2cm
6cm エ
オ
4cm 4cm 4cm
6cm4cm
2cm
6cm
3cm
カ
キ
★
☆
- 7 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 1 (7)
ワンポイント PQがABと平行になったときの図を書いてみましょう。
Pは毎秒3cmでQは毎秒1cmで,Pの方が速いので,右の図のようになって,直線PQが辺ABと平行になります。
直線PQが辺ABと平行になるまでに,PはBで折れ曲がって進みました。辺ABをたおして,
右の図のようにすると,PはQよりも18cmうしろからスタートして,何秒後にPがQに追いつくかを求める問題になります。
Pは毎秒3cm,Qは毎秒1cmですから,18÷(3-1)=9(秒後)に
なります。
30cm
18cm
A
B C
D
P
Q
30cm
18cm
A
B C
D
P
Q
18cm
30cm
18cm
A
B C
D
P
Q
18cm
- 8 -
基本 1 (8)
ワンポイント 比を利用して問題を解きます。
右の図の☆の三角形は,底辺が8cmです。高さをアにします。(アは,多少ななめになっていますが,高さであると考えても,ちゃんと答えが求められます。)
また,★の三角形は,底辺が12cmです。高さを,イにします。
☆と★の三角形の底辺の比は,8:12=2:3 です。☆と★は面積が等しいのですから,高さの比は逆比になって,3:2です。
よって,ア:イが3:2になるのですから,アの長さは,7÷(3+2)×3=4.2(cm)です。
Pは毎秒1cmで動くのですから,アが4.2cmになるのは,4.2÷1=4.2(秒後)になります。
8cm
12cm
7cmア
イ
☆
★
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シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 2 (1)
ワンポイント 補助線を引きましょう。おうぎ形の補助線の引き方はいつも同じです。
折り返し問題には,次のようなきまりがあります。
・折る前と折った後は,図形の長さや角度が変わらない。・図形の中に,二等辺三角形や正三角形があらわれることが多い。
この問題は,補助線を1本引くことによってわかります。おうぎ形の補助線は,おうぎ形の中心から引けば,99.9%OKです。
右の図のように補助線を引けば,この補助線は半径になっています。
右の図の太線も半径なので,同じ長さです。また,この半径は,折ったたために,
右の図の太線部分にきました。折っても長さは変わらないので,この太線の長さも
半径と同じです。
右の図の太線の長さはすべて等しくなり,太線でかこまれた三角形は正三角形になります。右の図の●と●は,折る前・折った後の関係に
ありますから,同じ角度です。正三角形の1つの角の大きさは60度ですから,
χの角の大きさは,60÷2=30(度)になります。
χ
98°
y
χ
98°
y
χ
98°
y
χ
98°
y
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シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 2 (2)
ワンポイント 「二等辺三角形をさがす」ことは,折る問題の基本中の基本です。
yの角の大きさを,角アから角イを引くことによって求めてみます。
太線でかこまれた三角形は正三角形ですから,★は,98-60=38(度)です。
右の図の太線でかこまれた三角形は,(半径と半径は等しいので)二等辺三角形です。よって,アは,(180-38)÷2=71(度)です。
右の図において,辺ODを折り返したのが辺BDですから,辺ODと辺BDの長さは等しいです。
よって,右の図の太線でかこまれた三角形は,二等辺三角形になります。イは,38度です。
右の図のアは71度,イは38度ですから,yは,71-38=33(度)になります。
イ
98°
y
ア★
38°
ア
イ
38°
B
D O
イy
ア38°
- 11 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 3 (1)
ワンポイント ずん,ずん,…と増えるイメージで長さを求めます。
右の図の太線の長さに注目します。15cmは,5cmの3倍になっています。
右の図のような,10cmの長さの太線を想像すると,5cm,(5cmの2倍の)10cm,(5cmの3倍の)15cm,…となります。
よって,右の図の の長さは等しくなり,
AEとEBの長さの比は,1:2であることがわかります。
よって,右の図のア,イ,ウの長さも,イはアの2倍,ウはアの3倍になります。
ウは6cmですから,アは,6÷3=2(cm)です。
したがって,EFの長さであるイは,2×2=4(cm)になります。
A
B C
D
E GF
15cm
6cm
5cm
A
B C
D
E GF
15cm
6cm
5cm
10cm
A
B C
D
E GF
15cm
6cm
5cm
10cm
A
B C
D
E GF
15cm
6cm
5cm
10cm
ア
イ
ウ
- 12 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 3 (2)
ワンポイント 底辺の比と高さの比がわかれば,面積の比もわかります。
右の図の,三角形BEFは,底辺が4cmで,
高さは が2個ぶんです。
三角形DFGは,底辺が5cmで,高さは が
1個ぶんです。
よって,三角形BEFと三角形DFGの面積の比は,(4×2÷2):(5×1÷2)=4:2.5=8:5 になります。
A
B C
D
E GF
15cm
6cm
5cm
10cm
ウ
4cm
- 13 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 4 (1)
ワンポイント グラフの折れ曲がり部分に,記号を書いていきましょう。
Pは,Bを出発し,C,Dを通って,Aまで動きます。
グラフが途中で折れ曲がっているのは,PがCやDで進む向きを変えたからです。そこで,グラフの折れ曲がり部分に,そのと
きのPの位置を書き込んでいきます。
台形ABCDの4辺のうち,長さがわかっているのはDAの長さで,15cmです。
PがDを通るのは出発してから12秒後,Aを通るのは22秒後ですから,Pは 22-12=10(秒間)で,15cm進んだことになります。
よって,Pの秒速は,15÷10=1.5(cm)になります。
15cm
A B
CD
P
15cm
A B
CD
P
15cm
A B
CD
P
15cm
A B
CD
P
0 8 12 22
90
(秒)
(cm )2
AB
C D
0 8 12 22
90
(秒)
(cm )2
AB
C D
15cm
A B
CD
- 14 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 4 (2)
ワンポイント 面積を利用します。
(1)で,点Pの速さは,毎秒1.5cmであることがわかりました。
点PはBを出発して,8秒後にCを通りました。点Pは毎秒1.5cmなの
で,BCの長さは,1.5×8=12(cm)です。
ところで,このグラフは三角形PABの面積のグラフです。
PがCにきたときの三角形PABは,右の図の斜線部分です。
この面積が90cm2ですから,底辺である辺ABの長さを にすると,
×12÷2=90
よってABの長さは,90×2÷12=15(cm)になります。
0 8 12 22
90
(秒)
(cm )2
AB
C D
15cm
A B
CD
0 8 12 22
90
(秒)
(cm )2
AB
C D
15cm
A B
CD
12cm
P
- 15 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
基本 4 (3)
ワンポイント グラフを利用します。
(1),(2)で,点Pの速さは,毎秒1.5cmであることや,BC=12cm,AB=15cmであることがわかりました。
まだCDの長さを求めていないので,求めてから問題を解いていきましょう。
PがCを通るのは8秒後,Dを通るのは12秒後ですから,CからDまでは,12-8=4(秒)かかります。Pは毎秒1.5cmですから,CDの長さは,1.5×4=6(cm)です。
よって,台形ABCDの面積は,(6+15)×12÷2=126(cm2)です。
1よって,台形ABCDの面積の は,126÷2=63(cm2)です。
2あとは,グラフをよく見て,解いていきましょう。
面積が63cm2になるのは,右のグラフのア,イのように,2回あります。
(次のページへ)
0 8 12 22
90
(秒)
(cm )2
AB
C D
15cm
A B
CD
12cm
15cm
15cm
A B
CD
12cm
15cm
6cm
0 8 12 22
90
(秒)
(cm )2
AB
C D
63
ア イ
- 16 -
1回目は,右のグラフの太線部分の上がり方を考えます。0秒から8秒までの8秒間で,90cm2増え
ました。1秒あたり,90÷8=11.25(cm2)
ずつ増えます。面積が63cm2になるのは,
63÷11.25=5.6(秒後)です。
2回目は,右のグラフの太線部分の下がり方を考えます。12秒から22秒までの 22-12=10
(秒間)で,90cm2減りました。1秒あたり,90÷10=9(cm2)ずつ減り
ます。面積が63cm2になるためには,12秒後で
あるDの位置で90cm2だったのですから,Dのときよりも 90-63=27(cm2)だけ減らさなければなりません。1秒間に9cm2ずつ減るのですから,27÷9=3(秒)かかります。12秒のときの3秒後ですから,12+3=15(秒後)になります。
0 8 12 22
90
(秒)
(cm )2
AB
C D
63
ア イ
0 8 12 22
90
(秒)
(cm )2
AB
C D
63
ア イ
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シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 1
ワンポイント 折り返し問題の基本をしっかりマスターしましょう。
折り返し問題には,次のようなきまりがあります。
・折る前と折った後は,図形の長さや角度が変わらない。・図形の中に,二等辺三角形や正三角形があらわれることが多い。
この問題の場合は,右の図のかげをつけた部分の三角形は,2つとも二等辺三角形になります。
なぜなら,右の図において,折る前のアの角は,折った後はイになるので,ア=イ だし,ゼット形なので,ア=ウ ですから,イ=ウとなります。よって,かげをつけた三角形のうち,左側の
方の三角形が,二等辺三角形であることがわかりました。
また,折る前のエの角は,折った後はオになるので,エ=オ だし,ゼット形なので,エ=カ ですから,オ=カ となります。よって,かげをつけた三角形のうち,右側の方の三角形も,二等辺三角形であること
がわかりました。
よって,右の図のように角度を書きこむことができます。
また,この紙テープは長方形の形をしていますから右の図の●のところは,すべて直角になっています。したがって,2つの〇の角も,直角です。
(次のページへ)
78° χ
ア エオイ
ウ カ
78° χ78° χ
78° χ78° χ
- 18 -
右の図において,キは 180-78×2=24(度)です。クも24度です。ケは 180-(24+90)=66(度)です。コも66度です。
したがって,χは,(180-66)÷2=57(度)になります。
78° χ78° χ
キク ケ
コ
- 19 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 2 (1)
ワンポイント 相似図形を探しましょう。
右の図のかげをつけた台形を折り返したのが斜線をつけた台形です。よって,アの長さは,辺EDが折り返された
辺なので,20cmです。
よって,三角形AEFにおいて,AF:AE:EF=12:16:20=3:4:5にります。
三角形AEFの,直角以外の角を,右の図のように●,×にすると,●と×の角度の和は90度です。また,右の図の●とイの角度の和も90度ですから,
イは×と同じ大きさの角度です。
よって,右の図のウの角度は●となるので,三角形BFGは,三角形AEFと相似になります。
BG:FB:FG=3:4:5 です。FBは12cmですから,BGの長さは,
12÷4×3=9(cm)になります。
A
B C
DE
F
G
H
I
12cm
20cm16cm
ア
12cm
イ
A
B C
DE
F
G
H
I
12cm
20cm16cm
20cm
12cm
A
B C
DE
F
G
H
I
12cm
20cm16cm
20cm
12cm
ウ
A
B C
DE
F
G
H
I
12cm
20cm16cm
20cm
12cm
③
④⑤
- 20 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 2 (2)
ワンポイント 折る前と折った後では,辺の長さは変わりません。
(1)で,BGの長さは9cmであることがわかりました。同じようにして,FGの長さは,
12÷4×5=15(cm)です。
(2)は,GHの長さを求める問題ですが,右の図の太線の長さがわかれば,FGの長さである15cmを引けば,GHの長さになります。
ところで,右の図のかげの部分の台形を折り返したのが,斜線の部分の台形ですから,辺FHは,辺DCを折り返した辺です。辺DCの長さは,12+12=24(cm)
なので,辺FHの長さも24cmです。
よってGHの長さは,24-15=9(cm)になります。
A
B C
DE
F
G
H
I
12cm
20cm16cm
20cm
12cm
③
④⑤
A
B C
DE
F
G
H
I
12cm
20cm16cm
20cm
12cm 15cm
9cm
A
B C
DE
F
G
H
I
12cm
20cm16cm
20cm
12cm 15cm
9cm
- 21 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 2 (3)
ワンポイント 折る前と折った後では,辺の長さは変わりません。
(1),(2)で,右の図のようにいろいろな長さがわかりました。
右の図の太線の2つの三角形は,3つの角の大きさが同じで,しかもBGとHGの長さが等しいので,合同です。
よって,右の図のエの長さは12cm,オの長さは15cmです。
求めたいのは,四角形EFGIの面積です。右の図の太線部分の台形の面積から,★の
三角形の面積を引けば,四角形EFGIの面積になります。
太線部分の台形は,上底が20cm,下底が12cm,高さは 15+9=24(cm)ですから,面積は,(20+12)×24÷2=384(cm2)です。
★の三角形の面積は,9×12÷2=54(cm2)です。
よって,四角形EFGIの面積は,384-54=330(cm2)になります。
A
B C
DE
F
G
H
I
12cm
20cm16cm
20cm
12cm 15cm
9cm 9cm
A
B C
DE
F
G
H
I
12cm
20cm16cm
20cm
12cm 15cm
9cm 9cmエ
オ
A
B C
DE
F
G
H
I
12cm
20cm16cm
20cm
12cm 15cm
9cm12cm
15cm
9cm★
- 22 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 3 (1)
ワンポイント 点Pと点Qがどのような位置にくれば台形になるかを考えましょう。
台形になるためには,向かい合った1組の辺が,平行になる必要があります。
右の図のように,辺PQが辺ABと平行になれば,四角形ABQPは台形になります。
30cmはなれたところから,点Pは毎秒4cmで,点Qは毎秒2cmで,向かい合って進んでいって,出会うのは何秒後か,という問題と同じです。
よって,30÷(4+2)=5(秒後)になります。
8cm
4cm
30cm
P
Q
B
A
8cm
4cm
30cm
P
Q
B
AP
Q
④
②
- 23 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 3 (2)
ワンポイント シャドウマンの考え方に慣れましょう。
このような問題では,点P,点Q,点Rの他に,シャドウ(影)の点として,点Sを考えます。
点Sは,たとえば点Pと点Rが,右の図のように動いたときに,
直線PRと直線EFの交わった点を,Sとするのです。
点Pと点Rが動くことによって,点Sも下の図のように動いていきます。
点Pは毎秒4cm,点Rは毎秒1cmなので,点Pと点Rの進んだ長さをそれぞれ④,①としたときに,点Sがどれだけ進んだかが,点Sの秒速になります。
AEは4cm,EBはAEの2倍の8cmですから,右の図のようにすることができます。
(次のページへ)
FE
8cm
4cm
30cm
P
R
SFE
8cm
4cm
30cm
P
R
S S S
SFE
8cm
4cm
30cm
P
R
④
①
?
SFE
8cm
4cm
30cm
P
R
④
①
?
A
B
- 24 -
すると,右の図のように規則的に④,③,②,①とすることができるので,点Sは,毎秒3cmになります。
右の図のように,毎秒3cmで進むシャドウマンである点Sを考えることができました。
点P,Q,Rが,右の図の点線のように,一直線上に並んだとき,点Qと点Sは出会っています。
つまりこの問題は,毎秒2cmの点Qと,毎秒3cmの点Sが出会うのは何秒後か,という問題になります。
よって,30÷(2+3)=6(秒後)になります。
SFE
8cm
4cm
30cm
P
R
④
①
③
A
B
②
S
8cm
4cm
30cm
P
R
④
①
③Q②
S
8cm
4cm
30cm
P
R
④
①
③Q
②
- 25 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 3 (3)
ワンポイント シャドウマンの考え方の他に,覚えるべきテクニックがあります。
点P,Q,Rが一直線に並ぶ前に,三角形PQRの面積が30cm2になることがあります。
三角形PQRを,右の図のように☆と★に分けたとします。
三角形☆は,底辺がQSで,高さは右の図のアです。
三角形★は,底辺がやはりQSで,高さは右の図のイです。
両方とも底辺はQSですから,☆と★の合計である三角形PQRは,底辺がQSで,高さが アとイの和の,4+8=12(cm)になります。
よって,QS×12÷2 が,三角形PQRの面積になり,それが30cm2になる,と考えるのです。
逆算をすれば,QSの長さは 30×2÷12=5(cm)です。
つまり,QSの長さが5cmになるのは何秒後か,という問題になります。
よって,(30-5)÷(2+3)=5(秒後)になります。進んだ距離の和 速さの和
(次のページへ)
Q
S
8cm
4cm
30cm
P
R
④
①
③② 30cm2
★Q
S
8cm
4cm
30cm
P
R
④
①
③②☆
★Q
S
8cm
4cm
30cm
P
R
④
①
③②☆ ア
イ
- 26 -
5秒後に,三角形PQRの面積が30cm2
になったあと,
(2)で求めた通り,6秒後に点P,Q,Rは一直線上に並び,
そのあと,また三角形PQRの面積が30cm2になるときがあります。
はじめに三角形PQRの面積が30cm2になったあと,点P,Q,Rが一直線上に並ぶまでには,6-5=1(秒)かかっています。
一直線上に並んでから,三角形PQRの面積が30cm2になるまでも,同じく1秒かかることになります。
よって,2度目に三角形PQRの面積が30cm2になるのは,6+1=7(秒後)です。
したがって,答えは5秒後と7秒後になります。
Q
S
8cm
4cm
30cm
P
R
④
①
③② 30cm2
S
8cm
4cm
30cm
P
R
④
①
③Q
②
Q
P
S
8cm
4cm
30cm
R
④
①
③②
- 27 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 4 (1)
ワンポイント 「えんぴつ形」を利用します。
まず,右の図の太線部分の三角形が,長方形全体の何分のいくつにあたるかを求めます。
右の図のかげをつけた三角形は,1
長方形全体の です。2
右の図の太線部分の三角形は,かげをつけ1
た三角形の です。4
よって,太線部分の三角形は,長方形全体1 1
の, × になります。2 4
ところで,右の図のような「ピラミッド形」があって,●の長さがすべて同じだったら,ア,イ,ウ,エの長さの比は,1:2:3:4になります。
(次のページへ)
アイウエ
- 28 -
よって,右の図のように長さを決めることができます。
さらに,右の図の○は同じ長さですから,オ,カの長さも,4にすることができます。
右の図のような長さを決めることができました。
あとは,「えんぴつ形」の考え方で解きます。
1+1 2右の図のクはキの, = です。
1+1+1 3
4+4 8また,コはケの, = です。
4+4+4+1 13
よって,斜線部分の三角形は,太線部分の三角形2 8
の, × です。3 13
1 1 2 8太線の三角形は長方形全体の × で,斜線の三角形は太線の三角形の × で
2 4 3 131 1 2 8 2
すから,斜線の三角形は長方形全体の, × × × = になります。2 4 3 13 39
太線の三角形は全体の ×2
1
4
1
1234
1 2 3 4
太線の三角形は全体の ×2
1
4
1
1234
1 2 3 4
オ
カ
太線の三角形は全体の ×2
1
4
1
1234
1 2 3 4
4
4
1
1
1
太線の三角形は全体の ×2
1
4
1
1234
1 2 3 4
4
4
1
1
1
コク ケ
キ
- 29 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 4 (2)
ワンポイント かげの部分は長方形,斜線部分は三角形です。
かげの部分は長方形なので「たて×横」で,斜線部分は三角形なので「底辺×高さ÷2」で求めます。
右の図の○は同じ長さなので,サ,シ,スの長さを,1,2,3にすることができます。
また,右の図の●は同じ長さなので,セの長さを3にすることができます。
すると,かげの部分の長方形は,たてが4,横は3にあたるので,面積は,4×3=12になります。また,斜線部分の三角形は,底辺が2,高さ
は 4+4=8にあたるので,面積は,2×8÷2=8 になります。
かげの部分は12,三角形は8ですから,12÷8=1.5(倍)になります。
1234
1 2 3 4
4
4
サ
シ
ス
1234
1 2 3 4
4
4
1
2
3 セ
1234
1 2 3 4
4
4
1
2
3 3
- 30 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 5 (1)
ワンポイント クロス形を探します。
三角形HBFは,右の図のかげをつけた三角形です。三角形HBFの底辺はBFで4cmです。
三角形HBFの高さ(右の図の矢印)がわかれば,面積を求めることができます。
高さを求めるために,右の図の太線のクロス形に注目します。長さの比は,AD:BF=12:4=3:1
ですから,高さの比も3:1です。長方形のたての長さである14cmを3:1に
分けて,
14÷(3+1)×1=3.5(cm)が,三角形HBFの高さです。
よって三角形HBFの面積は,4×3.5÷2=7(cm2)になります。
A
B C
D
7cm
7cm
4cm 8cm
E
F
G
H
14cm
12cm
A
B C
D
7cm
7cm
4cm 8cm
E
F
G
H
14cm
12cm
A
B C
D
7cm
7cm
4cm 8cm
E
F
G
H
14cm
12cm
A
B C
D
7cm
7cm
4cm 8cm
E
F
G
H
14cm
12cm
3.5cm
- 31 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 5 (2)
ワンポイント 「えんぴつ形」を利用します。
右の図のかげをつけた三角形は,底辺が7cmで高さは12cmですから,面積は,7×12÷2=42(cm2)です。
あとは,右の図のア:イとウ:エがわかれば,「えんぴつ形」を利用して,四角形GEBHの面積をもとめることができます。
ウ:エは,右の図の太線のクロス形を利用します。BF:AD=4:12=1:3 ですから,
ウ:エも1:3です。
(次のページーへ)
A
B C
D
7cm
7cm
4cm 8cm
E
F
G
H
14cm
12cm
A
B C
D
7cm
7cm
4cm 8cm
E
F
G
H
14cm
12cm
ア
イ
エ
ウ
A
B C
D
7cm
7cm
4cm 8cm
E
F
G
H
14cm
12cm
ア
イ
エ
ウ
- 32 -
ア:イを求めるためには,右の図の斜線部分のクロス形の比がわかればよいです。ADは12cmですから,右の図の太線の長さが
わかれば,ア:イがわかることになります。
太線の長さは,右の図から,4÷2=2(cm)
右の図のようになるので,太線とADの長さの比は,2:12=1:6 です。ア:イも,1:6 になります。
右の図のようになります。「えんぴつ形」を利用して,★の三角形の面積は,
3 6 9かげの部分の面積の, × = です。
1+3 1+6 14かげの部分の面積は42cm2だったので,★の面積は,
942× =27(cm2)です。
14
よって,四角形GEBHの面積は,42-27=15(cm2)になります。
1
A
B C
D
7cm
7cm
4cm 8cm
E
F
G
H
14cm
12cm
ア
イ
3
A
B
7cm
7cm
4cm
E
F
1
A
B C
D
7cm
7cm
4cm 8cm
E
F
G
H
14cm
12cm
ア
イ
3
2cm
1
A
B C
D
7cm
7cm
4cm 8cm
E
F
G
H
14cm
12cm
31
6
★
- 33 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 6 (1)
ワンポイント どうしてグラフは折れ曲がっているのかを考えましょう。
グラフを見ると,出発するときの面積は40cm2になっています。
PはAを出発し,QはCを出発します。
出発するときの,PQより右側の部分は,右の図の斜線部分のようになっています。この面積が40cm2です。BCの長さを cmにすると,×2÷2=40 ですから,BCの長さは
40cmです。
グラフを見ると,8秒後にグラフが折れ曲がっています。折れ曲がっているということは,
面積の増え方・減り方が変化したということです。なぜ変化したかというと,点Pか点Q
の動き方が変化したからです。問題文に,点Pの方が点Qよりも速い
と書いてあったので, (次のページへ)
A
B C
D
2cm
P
Q
A
B C
D
2cm
P
Q
24
40
ア
0 8 (秒)
(cm )2
24
40
ア
0 8 (秒)
(cm )2
P
- 34 -
8秒後に,点PはDにつき,右の図の斜線部分の面積が24cm2になったことがわかります。点Pは8秒間で40cm進んだのですか
ら,Pの速さは毎秒 40÷8=5(cm)です。また,QからCまでの長さを cmにす
ると,面積は24cm2ですから,×2÷2=24
よって は24になり,点Qは8秒間で24cm進んだことがわかりました。
よって,点Qの速さは,毎秒 24÷8=3(cm)になります。
練習 6 (2)
ワンポイント グラフを利用するよりも,図に書き込んだ方が簡単に解けます。
(1)で,点Pは毎秒5cm,点Qは毎秒3cmの速さで進むことがわかりました。(2)は10秒後の斜線部分の面積を求める問題です。10秒間で,点Pは 5×10=50(cm)進みます。AからDまでは40cmですから,50-40=10(cm)もどってきます。また,10秒間で,点Qは 3×10=30(cm)進みます。
よって,10秒後には,右のような図になります。斜線部分は台形ですから,面積は,
(10+30)×2÷2=40(cm2)になります。
A
B C
D
2cmQ
40cm
A
B C
D
2cm
P
Q
40cm
24cm2
A
B C
D
2cm
P
Q
40cm
30cm
10cm
- 35 -
シリーズ6上第12回 くわしい解説
練習 6 (3)
ワンポイント どうしてグラフは折れ曲がっているのかを考えましょう。
(1)で,PはAを出発して,8秒後にDを折り返すことがわかりました。そして,8×2=16(秒後)に,Aに
もどってきます。
また,(1)で,Qは毎秒3cmであることがわかりました。1
よって,QがBに着くのは,40÷3=13 (秒後)です。3
PがAにもどってくる16秒後や,1
QがBに着く13 秒後に,グラフは3
折れ曲がっているはずですから,右のグラフのようになります。
は16秒後の面積であることがわかりました。
(1)で,点Pは毎秒5cm,点Qは毎秒3cmの速さで進むことがわかりました。(3)は16秒後の斜線部分の面積を求める問題です。16秒間で,点PはAにもどってきています。また,16秒間で,点Qは 3×16=48(cm)進みます。よって,点QはCを出発してBまで進んでから,48-40=8(cm)だけもどって
いる場所にいます。
よって,16秒後には,右のような図になります。斜線部分は台形で,上底は40cm,
下底は 40-8=32(cm),高さは2cmですから,面積は,(40+32)×2÷2=72(cm2)になります。
A
B C
D
2cm
40cm
P
Q
31
24
40
ア
0 8 (秒)
(cm )2
1613
ア
A
B C
D
2cm
P
Q
40cm
8cm