Starting オツカイ代行サービス「シズオカコネクト」の実証 …—【HP...2020...
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2020 年5月 20 日
静岡市葵区鷹匠一丁目 1番 1 号 静 岡 鉄 道 株 式 会 社
~オープンイノベーションプログラム「StartingⅪ」受賞企業と初の連携!~
オツカイ代行サービス「シズオカコネクト」の実証実験を開始します。
静岡鉄道株式会社(本社:静岡市葵区鷹匠、取締役社長:今田智久)は、2019 年度に実施したオープンイノベーシ
ョンプログラム「StartingⅪ(スターティングイレブン)※1」の優秀賞受賞企業で、LINE アプリの開発に高い技術力を持つ株式会社
INJUS(インジャス)(本社:東京都港区六本木、代表取締役:鹿山瞬)と連携し、マッチングサービス「シズオカコネクト
(Shizuoka Co-Next)」の実証実験を開始します。
「シズオカコネクト」は、①売りたい人 ②買いたい人 ③運べる人 の三者をつなぐマッチングサービスで、今後、実証実験やサ
ービス内容のブラッシュアップを重ね、オツカイ代行サービスとして買い物インフラのひとつとなることを目指しています。
まず第1弾として、飲食店のテイクアウトメニューを配達するサービスを、必要最低限の設備で、実際の運用に近い形で実験
的に行います。配達には当社グループのリソースを生かし、自転車、タクシーなどのほか鉄道を効率的に組み合わせるとともに、
沿線の飲食店の配達支援につなげていきたいと考えております。なお、本実験を通して得られた課題や知見・ノウハウを活用し、
本年6月には一般向けのサービスとしてリリースする予定です。
折しも、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、私たちは接触を最小限にする「新しい生活様式」を求められています。買
い物という行動についてもより多くの選択肢があることが、様々なライフスタイルを支えることと考えます。
当社では、今後も CSV※2の推進を図り、本サービスについても、収益化が可能になり次第、最終的にはシステムを含めたサ
ービスモデルのパッケージ販売を目指してまいります。
※1.オープンイノベーションプログラム「StartingⅪ(スターティングイレブン)」
静鉄グループ創立 100周年記念事業の一環として、静岡ガス㈱、㈱テレビ静岡と共催したプログラム。主催 3 社の経営資源にベンチャー
企業等からの革新的な提案を掛け合わせ、地域社会が抱える課題の解決や地域活性化に資する事業創出を目指しています。
※2.CSV (Creating Shared Value)
共通価値の創造。社会課題を解決することで新たな社会的価値が創造され、同時に経済的価値を創造する経営モデル。
記
「シズオカコネクト」実証実験の概要
内 容 : テイクアウトメニューを扱う飲食店のランチ弁当の配達
予約時間 : 配達前日の 17時までに注文
配達時間 : 11時 30分~14時 00分(15分毎の希望時間帯受付可)
配達地域 : 静岡鉄道 新静岡駅を中心として半径約 1km
価 格 : お弁当代+配達料 400円(2個まで、3個目以上は+100円/個)
注文方法 : LINE にて弁当を注文
(氏名、弁当の種類、個数、配達先住所、連絡先、配達希望時間)
支払方法 : 現金のみ ※一般向けサービスリリース時はキャッシュレス決済対応予定
登録店舗 : 4店舗 ※登録店舗は随時募集中
以上
この件のお問い合わせは下記へお願いいたします
総務部
□広報・ブランディング課
□直通電話 :(054) 254-5129
□F A X :(054) 255-8816
□ E メ ー ル : [email protected]
シズオカコネクト
公式 LINEアカウント
オツカイ代行プラットフォーム開発プロジェクト概要
静 岡 鉄 道 株 式 会 社C S V 推 進 室
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1. プロジェクトの背景(内部要因)
■創立100周年を機にCSVを推進 ■静岡清水線沿線活性化PJT始動
■自社のリソースを活用した新規事業の模索 ■しずおかMaaS(静岡型MaaS基幹事業実証PJT)始動
■しずおか未来共創プログラム「StartingXI」を開催 →ICT・AI等の最新技術を取り入れ、新たな移動サービスの
■プログラムのファイナリストと協業検討 提供と持続可能なまちづくりを目指す。
2 0 1 9年度実 施 事 項
■自社のリソースを活用したオープンイノベーション ■沿線住人に対する付加価値創出
■新規事業のアジャイル開発 ■新たなモビリティの用途・組み合わせの研究
■シェアリングエコノミーやギグエコノミーの研究 ■社会的課題を起点としたサービス展開
■「StartingXI」ファイナリストによる協業アイデアの実証実験
2 0 2 0年度検討・実施テ ー マ
次の100年に向け、2020年4月の組織改定で
「CSVの推進」「イノベーションの促進」「持続可能なまちづくり」「MaaSの推進」
を目的とした CSV推進室を 新設
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1. プロジェクトの背景(社会的要因)
一般消費者(買いたい人)
飲食店・小売店(売りたい人)
しずてつグループ(運べる人)
・買い物へ行くことによる心理的な不安を払拭したい!
・買い物にかける時間やコストを削減したい!
・持ち帰り需要を拡大し、来店収入減を補いたいものの、配達を行う余裕はない!
・店内の来店客密度や駐車場の利用者数を抑えたい!
・一時的に余剰となっている資産を有効活用したい!
・地域貢献しつつ持続可能なサービス提供により働くモチベーションを高めたい!
これらのニーズを解決し、ウィズコロナ・アフターコロナ時代に
順応した新たなサービスモデルをスピーディに展開し、
地域社会と企業にとって共通の価値を創出したい!
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2. プロジェクト概要
買いたい人 売りたい人
運べる人
三者をマッチングするLINEアプリ・
Webサービス
を迅速に開発し、本格的なサー
ビス提供に向けた課題抽出や仮
説検証から入り、最終的には
「オツカイ代行」
としてのサービス確立を目指す。
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段階 位置付け ねらい
対象
Phase0(~5月)
関係者向け必要最小限サービス
(MVP)
オペレーションの確認
グループ従業員飲食店4店舗(静岡・清水)
グループ従業員(徒歩・自転車・タクシー・電車)
Phase1(~6月)
一般向け必要最小限サービス
(MVP)
実証化に向けての課題抽出
新静岡駅から半径約1kmエリアの一般消費者
飲食店20店舗程度(静岡・清水)
グループ従業員(徒歩・自転車・タクシー・電車)
Phase2(7月~)
概念実証(PoC)
ビジネスモデルの確認
静岡清水線沿線エリアの一般消費者
飲食店50店舗程度(静岡清水線沿線)
グループ従業員・学生(徒歩・自転車・バイク・
タクシー・電車)
Phase3(10月~)
ブラッシュアップ
UI/UX及びサービスの改善
静岡市内全域飲食店・スーパー・薬局
(登録制)
登録スタッフ(徒歩・自転車・バイク・
タクシー・電車)
Phase4(’21年4月~)
レギュラーサービス化
買い物インフラとしての定着
静岡市内全域買い物代行可能なあらゆる業種(登録制)
登録スタッフ(徒歩・自転車・バイク・
タクシー・電車)
3. プロジェクト展開計画(予定)
買いたい人 売りたい人 運べる人
Phase0→1サービス概要
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1. サービス名
Shizuoka
Co-Next
~売りたい人・買いたい人・運べる人を繋ぐマッチングサービス~
● 協働により次世代のサービスを!
● コロナが終息(収束)した次の一手を!
● 売りたい人・買いたい人・運べる人を繋ぐ!
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2. サービス概念図買いたい人 売りたい人
運べる人
商品・価格・定休日等の事前登録
①店舗・商品を選んでLINEで注文(前日17時まで)
②複数の注文情報を集約しLINEで各店舗に通知(前日17時半頃)
④商品をピックアップし配達センターへ集約(当日11時頃まで)⑤商品を配達し現金集金(当日11時半~14時)
③集荷・配達の最適経路および配達手段を選定し
LINEで配達依頼(前日18時頃)
①商品代金を現金で立替払い②商品代金+配達料金を支払い
③配達料金の1割を納金
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3. サービス提供エリア(買いたい人)
・新静岡駅から概ね半径1キロ
で配達効率が高い
・企業や役所等まとまった数の
同一配達先需要が見込まれる
・新静岡を起点に沿線からの
集荷→配送モデルが組める
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4. サービス提供エリア(売りたい人)
・新静岡駅と新清水駅
近辺の商店街に属す
る飲食店
・料亭系と居酒屋系
にセグメントを分け
ターゲットを絞る
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5. 価格/報酬
一般消費者(買いたい人)
飲食店・小売店(売りたい人)
しずてつグループ(運べる人)
基本配達料金(2個まで)
400円/1配達
従量課金
100円/1個追加例:浮月楼の弁当を静鉄鷹匠ビルで10個まとめて注文した場合。
→400円+(100円×8個)=1,200円 (一人当たり120円)
当面
無料
※Phase3あたりからは利用額の10%程度
利用料や広告掲出料を検討。
報酬相当額
として
配達料の
90%※残り10%を運営経費にまわす。
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6. 主なUSP(差別化戦略)■ コミュニケーションツールにLINEを利用
⇒ 飲食店へのヒアリングで、電話やFAXだと自分のペースで確認できないうえ、伝達ミスなどが多い。また、注文者も電話やFAXだと煩わしいとの声も聞かれたことから、ほとんどすべてのコミュニケーションをLINEで行う。
■ 配達経路の最適化および多様な配達手段⇒ 概ね半径1km以内でハブ&スポークによる配達方式を用いる。また、ハブ同士の移動には鉄道を用いたり、同一配達
先へまとまった個数を配達する際にはタクシーを利用するなど、多様な配達手段を状況に応じて使い分けられる。
■ 飲食店の負担をなるべく軽減⇒ 飲食店の応援に端を発しているため、飲食店の金銭的負担0を目指す。また、金銭以外の負担も極力抑え、普段から
行っているテイクアウト販売の延長にサービスを接続する。
■ 既存のサービスとの連携が可能⇒ テイクアウト実施店紹介サイトとの連携や、既存の配達サービスとの連携が容易にできる。
■ サービスプラットフォームの横展開が可能⇒ サービスプラットフォームを活用したい他地域に、運用面も含めたパッケージで販売することで、ローコストかつ
短期間での他地域展開が可能。
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7. Phase0→1での主な検証事項
■ サービス提供エリアの妥当性
■ 配達料の妥当性
■ ビジネスモデルとしての持続可能性
■ 効率的な最適経路・手段の組み合わせ
■ 他地域へのサービスプラットフォーム提供の可能性
■ 飲食店にとってのサービスの有用性
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8. Phase2に向けての主な検討項目
■ 事前オンライン決済システムの実装
■ 注文方法の簡素化(テキスト入力を極力減らす)
■ 配達可能エリアの拡大(静岡清水線沿線)
■ 登録店舗数の拡大(50店舗体制を目指す)
■ 運べる人の増強(学生アルバイトの採用)
■ LINE以外のプラットフォーム開発