Our docsys-pyfes-2012-11

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. . . . . . おれたちが考えた 最強の出版システム Python Developers Festa 2012.11 鹿野 桂一郎 [email protected] @golden_lucky 2012 11 24

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おれたちが考えた最強の出版システム

Python Developers Festa 2012.11

鹿野桂一郎[email protected]

@golden_lucky

2012年11月24日

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「おれたち」のご紹介1. 同僚H

I ドキュメントシステムマニア(IdeoType)I diff主義者(docdiff)

2. 同僚CI ヘンシュウコウセイ・ニンジャ、スゴイ!I『脱オタクファッションガイド』『はじめてでも安心コスプレ入門』の仕掛人

3. 私I TeX芸人 5級I 本を手にしたら索引からチェック派

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意見が一致するところ

「ソフトウェア業界の方法は出版業界にも使える」

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レガシーな本の作り方

I 著者のデータ上の作業は編集者に渡す時点で打ち止めI 編集者のデータ上の作業は組版に渡す時点で打ち止めI 組版してから必要になった修正は組版担当者が泣く

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難点

I「商品に近い形を見てからの手戻り」が絶望的に困難

I 紙に赤字とか無理I デグレッションの危険性大I 時間的制約

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理想

I 紙に赤字を入れる以上の作業が最後の最後までできるべき

I いつ誰がどこを修正したのかが最後の最後まで透明であるべき

I 執筆の最中から最終形態を意識できるようにすべき

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根底

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結論

バージョン管理下の原稿から、直接、毎回コマンド一発で、「印刷所に入稿できるデータ」

が生成できるべき

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現在

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最近では珍しい話ではない

I オライリージャパンさんI 達人出版会さんI(ほかにもあったら教えてください)

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FAQ

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Q1.

reSTで書ける?

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関連したよくある質問

I Wiki記法で本を書ける?I Markdownで本を書ける?I オレの作ったドキュメントシステムがある!

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Short Answer

執筆にはいいと思います!まずは脳内をダンプすること

が優先です。

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大切な話なので、もうちょっと掘り下げ。

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ドキュメント形式には指向性がある

注意! この図は主観に基づいて大胆な簡略を施したものです

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充実したツール、安直な逃げ道があるか(バスナンバーは高いか)

注意! この図は主観に基づいて大胆な簡略を施したものです

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出力の仕様が硬いか、処理系は枯れているか(重版時も安心か)

注意! この図は主観に基づいて大胆な簡略を施したものです

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過去に reSTを出版に使おうとして制約になってきたところ(Docutilsの制約?)

I 構造と出力に対する仕様の将来的な安定性の心配を払拭し、表現力を拡張するには、編集部にPythonハッカーが必要

I 日本語LaTeXでの組版には(まだ)不都合あり

I たとえばSphinxをそのまま出版システムに使いたいという提案が通るかは微妙。

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reSTが適してると思われる最終出力

I Webが主なターゲットだけど紙も出したいドキュメント

I 定形の書類、冊子、マニュアルなどI 記述しやすいので、こういう用途には

Sphinxとか使って楽をしたい

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Q2.

どんなファイル形式を使ってるの?

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Short Answer

いろいろ。「HTMLっぽい何か」

または「翻訳の原書データ」で運用することが多い。

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HTML、いいポジションじゃない?

注意! この図は主観に基づいて大胆な簡略を施したものです

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HTMLっぽい何かの利点

I タグに属性を詰め込もうとせず、インデントを適切に設定してれば、人間の読み書きも楽。

I パーズしやすいので出版に耐えるLaTeXやEPUBへの変換が楽。

I 執筆データや翻訳の原書データからの変換も楽。

I アドホックに拡張してもバスナンバー高い。I CSSを用意しておけばブラウザで簡易レビューもできる。

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Q3.

EPUBは?

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Short Answer

対応中です。

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LATEXが原稿。Haskell+Gaucheで EPUB化、kindlegenしたmobiを入稿。

Miran Lipovaca著田中英行・村主崇行共訳2012年 10月 25日amazon.co.jpにて発売開始

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心の叫び

「ワンソースマルチアウトプットなんて幻想だったんや!」

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EPUB対応の課題

I デザイン(Kindle向けならまだいいけど……)

I 相互参照I 索引(全文検索があればなくてもいいわけがない)

I 参考文献I ソースからの完全自動生成

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FAQおしまい

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まとめ

I 紙本中心な編集者の視点でドキュメントシステムを模索し続けてたらこうなった(プレゼンのタイトルはブラフですよ?)

I 万能のドキュメント形式はないI 電子本へのチューンは粛々と進行中I TeX & LaTeXアドベントカレンダーで「生LaTeXを捨ててSphinxへ」みたいな記事が読みたい!