NEAR news vol.67(JPN)

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北東アジア地域自治体連合 The Association of Northeast Asia Regional Governments 今月の動静 NEAR活動 I 事務局ニュース I 会員自治体の動静 I 会員自治体の行事日程 青少年エッセイコンテスト「優秀賞」授賞作品 企画取材 海外派遣公務員の寄稿 私の韓国生活手記 日本派遣職員 : 松尾周一郎(島根県) ロシア派遣職員 : グロ・ヤナ(アルタイ地方) 一つの北東アジア、一つの共同体 NEAR | One Northeast Asia Region, One Community NEAR 2016. 3-4 Vol . 67 NEAR モンゴル、 ジンキスカンの銅像 News

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北東アジア地域自治体連合The Association of Northeast Asia

Regional Governments

今月の動静 NEAR活動 I 事務局ニュース I 会員自治体の動静 I 会員自治体の行事日程

青少年エッセイコンテスト「優秀賞」授賞作品

企画取材 海外派遣公務員の寄稿 – 私の韓国生活手記

日本派遣職員 : 松尾周一郎(島根県) ロシア派遣職員 : グロ・ヤナ(アルタイ地方)

一つの北東アジア、一つの共同体 NEAR | One Northeast Asia Region, One Community NEAR2016. 3-4

Vol. 67

NEARモンゴル、 ジンキスカンの銅像

News

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「NEAR News」は会員自治体のニュースを伝え、情報を共有するNEARの公式なメッセンジャーとして創刊されました。NEARの活動状況、会員自治体動静、関連国際動向、各種の寄稿、お知らせなどの内容で定期的に発刊しており、会員自治体及び関連機関に無料配布し、NEARホームページにも掲載されます。「NEAR News」は会員自治体がともに作っていくニュースレターであり、NEARと北東アジア地域に関心を持つ方はどなたでも参加できます。「NEAR News」に掲載を希望する原稿や斬新なアイデアをお持ちの方はNEAR事務局までご連絡いただくようお願いします。

NEAR News

カムチャッカ文化と観光週間(ロシア・カムチャッカ地方)

Vol. 674 7 17

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北東アジア地域自治体連合とは

北東アジア6カ国(日・中・韓・蒙・露・北朝鮮)79の広域自治体(73会員自治体、6オブザーバー自治体)で構成される北東アジア地域における代表的な地方外交協力体であると同時に、国際的な機構でもあります。

北東アジアの共同繁栄を基本理念とする連合憲章を採択し、経済・人文、教育文化交流、環境、防災、国境地区協力、科学技術、観光、海洋漁業、鉱物資源開発・調整、エネルギー・気候変動、女性・児童、生命・医療産業、農業などの様々な分野で幅広い交流・協力プログラムを展開してまいりました。

欧州最大の地方政府協力機構であるAER(欧州地域会議)、R-20(気候行動地域)など国際的な機構との交流を活性化し、パートナーシップの締結、共同事業の推進など、北東アジアを越えて、世界中と繋がる国際協力ネットワーク構築の先頭に立っています。

NEARの門戸は開かれています。

北東アジア地域に位置し、連合の設立趣旨に賛同する広域自治体は、連合の総会の承認を経て参加することができます。

北東アジア地域自治体連合The Association of Northeast Asia

Regional Governments

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NEAR NEWS Vol. 674

NEAR活動

事務局ニュース

2015年年次報告書の発刊及び配布

NEAR事務局では、毎年始めに前年に活動

した内容を中心に作成した年次報告書を会

員自治体に配布している。

2015NEAR年次報告書には、2015年に開催

された実務委員会、国際フォーラム、各分

科委員会の主要行事内容、会員自治体間の

交流協力活性化のための第3回NEAR青少年エ

ッセイコンテストを実施した内容、青年失

業解消と会員自治体間の交流のためのPioNEAR事業成果内容が含まれて

いる。また、連合の主要活動を体系的にまとめている。

例年と同じく、全6ヶ国語(中国語、日本語、韓国語、モンゴル語、ロ

シア語、英語)で発刊され、各会員自治体と関係機関などに配布するこ

とで、交流協力を一層高めることができる。

第4回NEAR青少年エッセイコンテストの開催(4月)

毎年6月から開催していた「NEAR青少年エッセイコンテスト」が、今年

は4月から開催される。今回の青少年エッセイコンテストは、北東アジア

青少年達が北東アジアの政治、社会、経済、文化等に関する関心と会員自

治体間の交流協力活性化のため開催する。詳細な計画は、4月中に会員自

治体に送付する予定。会員自治体の積極的な関心とご協力をお願いする。

モンゴル議会代表団の一行、NEAR事務局を訪問

2月19日(金)、モンゴル議会代表団の一行は北東アジア地域自治体連合

事務局を訪問した。

モンゴル国会のボルドゥパタール事務総長と地方議会議長を含む合計

17名の代表団は、地方自治力強化に向けた先進地域研修の一環として

韓国を訪問し、NEAR事務局に立ち寄り全哉垣事務総長をはじめとする

職員と討論時間を持った。

ボルドゥパタール事務総長は「モンゴルでは、地方自治力強化のため

多方面で努力している。両国家の自治体を結ぶNEARとのより密接な関

係を作りたい。」と述べた。

これに対し全哉垣事務総長は「モンゴルは、全ての自治体がNEAR会

員自治体として加入しているため、北東アジア自治体間の活発な情報

共有を通じて、モンゴル自治体がより発展して行くよう積極的に協力

する。」と答えた。

浦項高校の学生がNEAR事務局を訪問

浦項高校「ノムコ・コンノ(越えて、また越える)」クラブ部員の学生

NEAR活動 / 事務局ニュース今月の動静

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The Association of Northeast Asia Regional Governments 5

事務局ニュース / 会員自治体の動静

中国 ‒ 寧夏回族自治区2016中国銀川「一帶一路」国際商品博覧会の開催

2016中国銀川「一帶一路」国際商品博覧会が5月12日から5月16日ま

で、銀川国際コンベンションセンターで開催される予定だ。この博覧

会は、中国貿易促進会寧夏支会(支部)が主催し、寧夏国際交流センタ

ー、中国貿易促進会銀川支会が主管する。展示館の総面積2万㎡であ

り、国際規格展示ブースが600個設置される計画だ。今回の博覧会は、

食品、飲料、衣類、装飾品、手工芸品、生活用品など多様な商品が展

示され、訪問者は10万人を超えると予想される。博覧会の期間中に、

2016シルクロード経済ベルト地域特色商品説明会、2016一帶一路沿線

国家商品貿易発展フォーラムなど多様な行事が開催される予定。

※お問い合わせ:寧夏国際交流センター、杨晓童

電話:+86-13259605806、+86-951-5043638 / Eメール:[email protected]

中国 ‒ 山東省山東省濰坊市国際凧祭りの開催

第33回濰坊国際凧祭りが4月16日から4月21日まで、濰坊市濱海区

で開催される。著名なデザイナー梁文道氏のデザインを基にデザイ

ナー程静氏と梁冰氏が制作した今回の凧祭りのマスコットが正式的

に発表された。才知が鋭く素早い猿と海を結合したイメージであ

る。十二支像を凧祭りのマスコットに指定することは、濰坊凧祭り

の伝統である。

1984年4月から始まった濰坊国際凧祭りは、中国国家体育総局、国際

凧連合会及び濰坊市人民政府の共同主催で、現在に至り32回の会議を

成功裏に開催した。1989年中国国務院の批准を経て、アメリカ、日

本、イギリス、イタリアなど16ヶ国と地域の凧関連組織が濰坊市に

「国際凧連合会」を共同設立した。そのことから、濰坊凧祭りは世界

に広く知られ、濰坊市が世界凧文化交流の中心となった。濰坊国際凧

祭りは、北京地壇廟会、ハルビン氷雪祭り、自貢燃灯祭と並んで中国

の4大民衆文化行事に数えられる。毎年開催する世界凧揚げ選手権大

会は、最も影響力のある行事である。

2016濰坊凧祭りは、20ヶ国と地域の代表団が参加し、夜光凧揚げ選

手権に出場する予定。また、国内外約1万人の凧愛好家が凧揚げの公

演を披露する計画だ。その他にも、凧、文化、経済貿易など3つの分

野で約10種のテーマ行事が行われる。2016年濰坊凧祭りを観覧しなが

ら、濰坊の郷土料理を味わい、濰坊凧博物館を訪問することをお勧め

達が1月14日(木)にNAER事務局を訪問した。今回の訪問は、去年開催し

た「第3回NEAR青少年エッセイコンテスト」に浦項高校が参加したこ

とをきっかけとなり、クラブの担当教師と学生からの要請で訪問が行

われた。

この日、NEAR事務総長からの挨拶を皮切りに、NEAR広報映像の視

聴、企画広報部長からNEARについて説明があり、その後質疑応答が行

われた。参加した学生達は、今回の見学を通じてNEARに対する理解と

関心を深めることになった。今後NEARで主管する国際行事にも参加す

ると積極的な反応を表した。

特に、学生達は、NEAR青少年エッセイコンテストについて「SNSなど

の多様な広報活動が必要だ。各学校にあるクラブを積極的に活用して

欲しい。」と述べた。

第4回環東海国際シンポジウム参加

第4回環東海国際シンポジウムが、1月26日(火)の午後1時半からNEAR

事務局が所在する浦項市の市庁大会議室で開催された。この行事は、

環東海発展フォーラムが主催し、嶺南(ヨンナム)日報と慶熙大学校国際

地域研究院の共同主管で「環東海のルート、その移動とネットワーク

(Mobilities and Networks in East Sea Rim)」という主題で行われた。

今回の国際シンポジウムは、自治体、学界、マスコミなどから参加

し、国内外専門家を含め一般参加者など約300人が出席した中、環東海

(北東アジア)地域の海洋及び陸上でのネットワーク建設と今後の展望及

び課題を模索する有意義な場となった。

NEAR事務局では、全哉垣事務総長をはじめとする10人が参加し、北

東アジア地域での協力と発展方案について発表と論議に傾聴した。

会員自治体の動静

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NEAR NEWS Vol. 676

会員自治体の動静

する。濰坊凧博物館は、毎年凧祭りでの優秀な凧が作品として展示さ

れ、世界で最も大きな凧専門の博物館である。

日本 ‒ 山形県「ハルビン市青少年文化芸術交流団」との国際交流協会の開催

山形県では、1993年に中国黒龍江省と友好県省の盟約を締結し、教

育、経済、技術、学術、文化、観光など様々な分野で交流を進めてお

り、2011年10月には、本県の中国事務所を省都のハルビン市に開設し、

両県省の友好交流事業を展開しています。

山形県では、去る1月16日、「ハルビン市青少年文化芸術交流団」の

来県に合わせて、庄内町文化創造館「響ホール」において、本県の青少

年で構成する音楽団体との合同演奏会を通した国際文化交流会を開催し

ました。同交流団は、現地の小中高生58名で構成され、中国伝統楽器に

よる演奏や合唱、舞踊などを披露し、観客を魅了しました。山形県から

も地元の小中高生が出演し、勇壮な和太鼓の演奏や民謡、合唱などを披

露しました。

同交流会の最後には、出演者全員で、「幸せなら手をたたこう」を日

本語と中国語で交互に歌い合い、笑顔があふれ、交流が深まりました。

日本 ‒ 鳥取県鳥取県文化デイズの開催

鳥取県は、友好交流地域のロシア沿岸地方において今年も恒例の「鳥

取県文化デイズ」を実施します。

「鳥取県文化デイズ」は2010年より毎年開催していますが、2016年は

鳥取県とロシア沿海地方が友好交流を開始して25周年となる節目の年で

あることから、文化行事だけでなく、鳥取県食材を使用した「レストラ

ン・フェア(商談会)」や鳥取県を訪問いただく際の魅力的なプランを

紹介する「鳥取観光プロモーション」を日替わりで実施します。鳥取の

魅力が満載の「鳥取県文化デイズ」に是非ご参加ください。

<鳥取県文化デイズ>• と き : 2016年3月3日(木)~8日(火)

• ところ : ロシア沿岸地方ウラジオストク市

• 内 容 : 鳥取郷土料理の体験教室、書道パフォーマンスほか

• 問い合わせ先 : 鳥取県交流推進課ロシア交流担当 +81-857-26-7240

[email protected]

韓国 ‒ 全羅南道

第19回光陽(クァンヤン)梅祭りの開催

今年で19回目を迎える「光陽梅祭り」が全羅南道・光陽で、3月18日

から27日までの10日間開催される。

春を知らせる「梅」が光陽市の全域、特に多鴨面蟾津マウル(村)の一

帯で開花が多く見られ、毎年祭りの期間には100万人が、開花期間(1ヶ

月)には約110万人の観光客が訪れる。

今年は、去年成功裏に開催した国際祭りの成果を基に、伝統芸術公演と

文化交流行事へと拡大し、多鴨面梅マウル(村)をはじめとする全域にかけ

て公演、展示、体験行事など35のプログラムが運営される。「思い出の制

服体験」とハガキを書いて送ると1年後に届く「のろのろポスト」など祭

りのコンセプトに合う多様で面白い体験プログラムが用意されている。

また、「雑踏」から離れ、自然と調和した風景の中で咲く綺麗な梅の

花が鑑賞できる「梅ヒーリング・コース」と地域住民が直接販売する

「地域農特産品の直取引マーケット」も運営される。光陽梅祭りは、

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The Association of Northeast Asia Regional Governments 7

会員自治体の動静

全羅南道の代表的な祭りを超え、文化観光祭りに選ばれるように努力

する計画だ。

韓国 ‒ 慶尚北道

2016青松アイスクライミング・ワールドカップの開催及びアイスクライミング・ワールドカップの再誘致に成功

1月15日、青松文化芸術会館で行われた開会式を皮切りに、1月16日から

17日まで、青松郡オルムゴル(氷谷)で「2016青松アイスクライミング・

ワールドカップ」が開催された。

今回の大会には、韓国国家代表選手をはじめとする合計18ヶ国102名

の世界トップクラスの選手達が参加した。また、今年からは、青松郡

で新しく建てた世界初の常設アイスクライミング専用競技場で大会が

行われた。難易度とスピード競技に分かれ競技が行われた。その結

果、男子難易度部門1位は韓国のパク・ヒヨン選手が、女子難易度部門

1位はロシアのトロコニナ・マリア選手が獲得した。

一方、アイスクライミング・ワールドカップは、これまでヨーロッパ

を中心に毎年3~4回のアイスクライミング・ワールドカップを開催

して来たが、ヨーロッパ圏以外の地域として韓国で唯一2011年から青

松で開催している。2011年から5年間成功裏に開催したことが認めら

れ、2016年から2020年までの再誘致に成功した。

ロシア‒ アルタイ地方

現況と数値からみる「アルタイ地方の冬過ごし」

昨年12月で2回目を迎えたアルタイ地方の祭り「アルタイ地方の冬過

ごし」で2万人以上の参加者と訪問者がアルタイ地方を訪れた。この祭

りは、アルタイ地方の5つの都市と8つの地域で行われた。プログラム

は、①生態観光に関する5つの講演と円卓会議、②4つの展示会、③「ア

ルタイ地方の観光産業リーダー」、「アルタイの野生生物」など4つの

コンテスト、④「雪だるま彫刻大会」、「餃子を早く作る大会」の特別

イベント、⑤「ロシア・サモワール祭り」、「ロールキャベツ料理大

会」など5つの祭り、6つのマスタークラス、6つの文化・エンターテイ

メントプログラム、そして22のスポーツイベントなどが行われた。

約3千人の観光客は、参加者パレードと公演のオープニング行事を観

覧するためソビエト地域の白鳥の湖を訪問した。また、バルナウル競馬

場に1万2千人が参加し、1万人以上が祭りの景品イベントに参加した。

海外からの参加者は、カザフスタンとイタリアから参加した。アルペ

ンスキー国際子供大会組織委員会の会長は、ベロクリハのアルペンス

キーとスノーボードのアルタイ地方チャンピオンシップ開幕式に参加

した。また、カザフスタン地域観光情報センター長は、多様な祝祭の

現場に参加した。その他にも、ロシア大統領補佐官であるイーゴリ・

レヴィチン氏も祭りに参加した。

教育及びビジネスプログラムに約300人が参加した。祭りの初日、有

名写真作家、観光客、生物学者達が講演に参加し、アルタイ地方、イ

ルクーツク州、ハバロフスク地方から来た学者達で「生態観光発展」

について円卓会議を行った。アルタイ地方の学問及び観光団体代表者

は、アルタイ国立文化研究所で新しい領域の「観光-テクノロジーと

娯楽施設」について論議した。

43の中央と地域マスコミも祝祭に参加した。68の工芸品の職人がバル

ナウル博覧会で、自分達のブランド商品を展示した。

アルタイ観光センターの代表は「数値でみると、祭りの参加者、パー

トナー、観光客の数が増加したことのみならず、祭りの場所とスポー

ツの種類も増え、祭りがより有名になった。」と述べた。また、「行

事を終えた後の結果も重要だが、2016年「冬過ごし祭り」をどう進行

させるかについて計画を立てることも重要だ」と強調した。

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NEAR NEWS Vol. 678

• 自治体 : 日本 兵庫県• 行 事 : 第14回防災分科委員会• 期 間 : 3月7日~3月10日• 場 所 : 兵庫県 神戸市• 連絡先 : 兵庫県国際局国際交流課

(T)+81-78-362-9017

会員自治体の行事日程 会員自治体の行事日程

March2016. 3

April2016. 4

• 自治体 : 日本 鳥取県• 行 事 : 鳥取県マラソン2016• 期 間 : 3月13日• 場 所 : 鳥取市• 連絡先 : 鳥取県 地域振興部スポーツ課スポ

ーツ振興担当 (T) +81-857-26-7919

• 自治体 : ロシア カムチャッカ地方• 行 事 : 国際スキー大会 「アバチンスク・

マラソン」• 期 間 : 4月17日• 場 所 : ペトロパブロフスク・カムチャツキー市• 連絡先 : カムチャッカ地方 体育、青年政策部

(T) +7-4152-42-41-52(E) [email protected]

• 自治体 : NEAR事務局• 行 事 : 2016NEAR実務者ワークショップ• 期 間 : 4月27日~4月29日• 場 所 : 慶尚北道• 連絡先 : NEAR事務局

(T)+82-223-2317

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6 7 8

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20

27

21

28

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Sunday Monday Tuesday

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10 11 12

17 18

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The Association of Northeast Asia Regional Governments 9

• 自治体 : 日本 新潟県• 行 事 : にいがた酒の陣2016• 期 間 : 3月12日~3月13日• 場 所 : 新潟市 朱鷺メッセ• 連絡先 : 新潟県 酒造組合

(T) +81-25-229-1218(F) +81-25-229-1220

• 自治体 : モンゴル フブスグル県• 行 事 : 氷フェスティバル • 期 間 : 3月2日~3月3日• 場 所 : ハトガル町 フブスグル湖• 連絡先 : フブスグル県 行政局、社会開発課

(T) +976-70388184(E) [email protected]

• 自治体 : 韓国 大邱広域市• 行 事 : 2016 大邱国際繊維博覧会(PID)

PREVIEW IN DAEGU 2016• 期 間 : 3月9日~3月11日• 場 所 : 大邱EXCO• 連絡先 : PID事務局

(T) +82-53-560-6520http://www.previewin.com/

会員自治体の行事日程

• 自治体 : ロシア ハバロフスク地方• 行 事 : 食品産業博覧会

DahlPischeProm2016• 期 間 : 3月3日~3月6日• 場 所 : ハバロフスク市• 連絡先 : (株)ハバロフスク国際博覧会

• 自治体 : 日本 鳥取県• 行 事 : 鳥取県文化デイズ• 期 間 : 3月3日~3月8日• 場 所 : ロシア沿岸地方ウラジオストク市• 連絡先 : 鳥取県交流推進課 ロシア交流担当

(T)+81-857-26-7240(E)[email protected]

• 自治体 : 韓国 慶尚南道• 行 事 : 2016慶尚南道固城恐竜世界エキスポ• 期 間 : 4月1日~6月12日• 場 所 : 慶尚南道固城郡会華面 観光地• 連絡先 : 慶尚南道 固城恐竜世界エキスポ 組

織委員会(T) +82-55-670-3812~4

• 自治体 : ロシア クラスノヤルスク地方• 行 事 : 博覧会フォーラム「石油、ガス化学」• 期 間 : 4月13日~4月15日• 場 所 : クラスノヤルスク市• 連絡先 : クラスノヤルスク地方 文化部

(T)+7 (391) 249-34-84(E) [email protected]@econ-krsk.ru

• 自治体 : 韓国 大邱広域市• 行 事 : 第13回国際グリーンエネルギーエキスポ• 期 間 : 4月6日~4月8日• 場 所 : 大邱EXCO• 連絡先 : グリーンエネルギーエキスポ事務局

(T) +82-53-601-5371http://www.energyexpo.co.kr/kor/

• 自治体 : ロシア クラスノヤルスク地方• 行 事 : 観光博覧会「エニセイ」• 期 間 : 4月7日~4月9日• 場 所 : クラスノヤルスク市• 連絡先 : クラスノヤルスク地方 文化部

(T)+7 (391) 249-34-84(E) [email protected],[email protected]

• 自治体 : 韓国 大邱広域市• 行 事 : 第15回大邱国際メガネ展(DIOPS)

The 15th Daegu International Optical Show

• 期 間 : 4月21日~4月23日• 場 所 : 大邱EXCO• 連絡先 : DIOPS事務局 (T) +82-53-350-7830

• 自治体 : ロシア 沿海地方• 行 事 : 第23回国際建築博覧会「都市」• 期 間 : 4月27日~4月29日• 場 所 : ウラジオストク市• 連絡先 : 沿海地方都市建設局

(T) [email protected] DALEXPOCENTER(T) +7-423-2200-418 / [email protected]

• 自治体 : ロシア カムチャッカ地方• 行 事 : 国際 クロスカントリー・スキー大会• 期 間 : 4月22日~4月24日• 場 所 : エーデルワイス・スキー場• 連絡先 : カムチャッカ地方 体育、青年政策部

(T) +7-4152-42-41-52(E) [email protected]

• 自治体 : ロシア アルタイ地方• 行 事 : 国際観光フォーラム「VISIT ALTAI」• 期 間 : 4月22日~5月1日• 場 所 : アルタイ地方• 連絡先 : アルタイ地方 観光、休養、地域間、

国際間 関係部(T/F) +7-3852-20-10-31(E) [email protected]@mail.ru

• 自治体 : 中国 山東省• 行 事 : 国際凧祭り• 期 間 : 4月16日~4月21日• 場 所 : 濰坊市濱海区• 連絡先 : 濰坊国際凧祭り事務室総合課

(中国語対応)(T) +86 -536-8096886(F) +86-536-8096857

• 自治体 : 韓国 済州特別自治道• 行 事 : 第3回国際電気自動車エキスポ• 期 間 : 3月18日~3月24日• 場 所 : 済州市• 連絡先 : エネルギー産業課

(T) +82-064-710-2611

• 自治体 : 韓国 全羅南道• 行 事 : 光陽梅祭り• 期 間 : 3月18日~3月27日• 場 所 : 光陽市• 連絡先 : 光陽市庁

(T) +82-97-3714. 3715

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NEAR NEWS Vol. 6710

青少年エッセイコンテスト「優秀賞」授賞作品

文化が及ぼす影響力というのは、時空を超え、さらに国境を超える。文化は交流を通じてより豊かになり、融合を通じて多彩なものとなる。(習近平)

海外訪問及び留学、模擬国連会議などは、も

はや稀なものではない。こういう過程を通じて、

各国の学生達は自国の文化を伝播することと同

時に異国のおもむきとも接することができる。

我々が住んでいる地球は、まるで一つの村のご

とく、多彩で美しい。そして、我々はこの大き

な地球村で家族のように暮らしている。

現在、我々は近くで異国のおもむきと多く接

する事ができる。5月1日の労働祭(メーデー)期

間に、山東省・東営市で「黄河三角州国際マラ

ソン大会」が行われ、中国人と外国選手の数万

人が東営市に集まった。私はマラソンを完走し

た後に「英語ボランティア」として活動した。

同じスポーツを熱心に愛する縁で集まった8人

構成の外国人チームが最も印象深かった。彼ら

文化交流を推進し平和な世界を作る

青少年エッセイ

と話をし、「現在の中国についてどう思います

か?」と聞いた。アイルランドから来たおばさ

んの答えが今でも耳に残る。それは「アイルラ

ンドと同じく、中国には異国風建築物と中国式

建築物があります。アイルランドの都市にもた

くさんの異国風建築物があります。」である。

グローバル時代に入り、国の未来である我々

青少年は、学校で第2外国語を勉強し、国際的

な祭りなどに参加することで、外国の文化と容

易に接することができる。これは、グローバル

発展を実現させるためにも、言語による障壁を

崩し、各民族間の文化交流と発展にも有利であ

る。また、多くの学生が海外で勉強しながら異

国的な生活を体験するなど地球が小さくなって

来ている。そして、「大陸橋、青春季(中国とオ

ーストラリアの青少年がお互いの国に直接訪問

し、交流しながら学ぶことを主題にする体験型

リアリティ番組)」のようなテレビ番組もあり、

これらは今の時代で文化伝播を促進させる大き

な影響力を発揮する。

NEAR事務局は、会員自治体間の実質的な交流協力活性化のため、会員自治体の青少年を対象に、2015年第3回NEARエッセイコンテストを実施した。今月号には、各国別優秀賞授賞作品を掲載する。

中国・山東省東営市 実験中学校3年19組 王若瑜

[中国]

しかし、これは一部の人に限定され、全ての人

に当てはまるものではない。世界には、未だに

数多くの国と地域で戦乱が発生しており、数多く

の地域が「衣食住問題」すら解決できていない

状況だ。これらは、皆、地球が真の「一つの村」

になることを妨げる要素である。我々は、人権

と貧困、人種差別、科学技術などについて真剣に

話し合い、各国と地域の文化と伝統を尊重し、

軍事無力を排除し、文化として全世界の平和を

成し遂げ、地域文化を活用することで経済を繁

栄させる「世界化」を完成しなければならない。

経済が急成長する社会で、世界各国のそれぞれ

の民族は、自ら強くなり自立し、そして世界各

地にその文化を絶え間なく伝播する必要がある。

今の時代の青少年である我々は、絶えず勉強をし

能力を積んで行く。そして、未来の自分の国家と

民族のために貢献し、民族文化を高めて行く。各

国の文化的交流を強化し、手に手を取って私た

ちの代の真正な「村」を作らなければならない。

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The Association of Northeast Asia Regional Governments 11

韓国との交流会は今年が2回目で、改めて地球環境問題について学ぶことができたと思う。また韓国の中高生と交流したことで、新たに国際交流が深まったと思った。韓国の中高生と海岸清掃をする機会はあまりないので、私にとっては、とても光栄で良い経験になった。

海岸清掃では、ペットボトルや缶などのゴミ

がたくさん落ちていた。日本のゴミや韓国のゴ

ミが結構落ちていたので、燃えないゴミとして

拾った。他にもビンや靴、プラスチックの割れ

物、危険物が落ちていた。また、危ないと思っ

たので、危険物用の袋に入れるゴミもあった。

単に、ゴミを少し拾うだけでも全く違うと思っ

た。本当はもっと拾いたかったが、砂浜が綺麗

になって良かったと思う。こんな経験ができて

とても嬉しかった。全て国民は、健康で文化的

な最低限度の生活を営む権利があるからこそ、

こうした交流ができると思う。

以前から日本国憲法を大切にする風潮がある

青少年エッセイコンテスト「優秀賞」授賞作品

韓国の生徒と交流をした感想

ので、その精神は今でもしっかりと受け継がれ

ていることに日本人として誇りを覚える。

私は、日本国憲法が全て正しいことが書かれ

ていると思う。だから、忘れる訳にはいかない

のだ。この憲法は重要である。

海岸清掃が終了した後、バスで移動し、次に

韓国の中高生とそば打ちをした。私たちが練習

したそば打ちとは少し違うやり方であったが、

韓国の中高生と協力してそばを打つことができ

た。また、去年より成長したそば打ち技術が披

露できたので良かったと思う。そばの味ではな

く、韓国の中高生とどれだけ交流できたかとい

う点が大事だと思った。協力し合えたことで、

さらに韓国と日本の繋がりが深まったと思う。

今回はとても素晴らしい国際交流ができたと

思う。1人はみんなのために、みんなは1人の

ために協力することは、生きていく上で必要で

あるし、自分自身の力になるのだ。

韓国の中高生たちと協力して作ったそばの味

は、最高に美味しかった。

今回の交流を終えて、韓国の人たちを尊敬し

た。それは韓国の生徒はメリハリが利いてい

て、やる時はやるというちゃんと手際よく動く

ところにとても好感が持てた。そして、韓国の

中高生の積極的な行動に魅力を感じた。韓国の

生徒は、情熱と明るさがあり、爽やかだという

ことが改めて分かった。

私は、韓国人の前向きな姿勢が好きである。

そして、韓国の中高生は日本語で話せる人が

いて驚いた。韓国の中高生との交流会の時に、

1人ずつ自己紹介をした。韓国の中高生は日本

語を勉強していることがよく分かった。

だから、私も韓国の中高生を見習おうと思っ

日本・島根県 出雲西高等学校2年 曽田葉月

[日本]

た。韓国語で自己紹介だけができるのではな

く、是非とも韓国語で会話ができるようになり

たいと思う。そのために私は韓国語をもっと勉

強しようと思った。韓国の発音は日本と違って

いて面白いし、興味がある。また、難しい語が

あるが、日本と似ている語もあるのだ。パク先

生に韓国語を習い、基礎が分かれば意外と書け

ると思った。また、ただ決めつけるのではなく、

やってみないと分からないということが分かっ

たので挑戦するのもいいなあと思った。

私はインターアクト部に所属し、人のために

なる活動がたくさんできて本当に良い部活動だ

と思っている。人の役に立ちたいと思っていた

ことが、この部活動で体験できることを心から

嬉しく思っている。大変なことや辛いこともあ

るが、そんな大変さがあるからこそ乗り越えら

れる気がしている。これから先の人生を生きて

いくうえで、困難にぶつかったり壁にぶつかっ

たりすると思う。しかし、何があってもめげず

に立ち向かって行きたい。そして、今の自分を

信じて、ありのままの自分で前に進もうと思っ

ている。人がどう思うかでなく、自分がどう生

きるか、本当に自分次第だと思うのだ。まだま

だ未熟な私であるが、今回の日韓の交流会を機

会にさらに日韓の問題を深く考え、日韓の若者

の交流を計画していきたいと思う。

Page 12: NEAR news vol.67(JPN)

一年経った今でも忘れられない意味深い経験をした。2014年「韓中青少年特別交流1次派遣」に行ってきた。当時、私は学校で国際交流組のサークル長として活動しており、ちょうど交流活動に関心が向いていた時期であった。年間活動計画を立てていた時に、そのプログラムを知ることになり、好奇心が自然に活動参加へと繋がった。

ソウルでまる一日研修を受け、中国で7泊8日間

過ごす日程で、プログラム自体の内容も厳しく、

事前準備に手間取った。グルーブ別課題のため昼

夜問わず資料調査を行ったり、交流活動時に中国

から来た友達と話す話題を増やすため若しくは彼

らの事をより良く知るために本を探したり、中国

留学生と直接韓国と中国について話し合ったり、

中国語の歌を習ったりした。特に小説「ジャング

ル万里」を読んでから、変化して行く中国の姿と

成長原動力について関心を持つようになり、交流

活動を始める前から彼らとの出会いを期待してい

た。百聞は一見に如かず、実際に中国に行ったと

ころ、五感で感じる中国は本に書いてあった内容

より一層躍動的で広大だった。

中国に着いて一番最初に行ったところは、遼寧

省・大連という都市だった。到着した日の夜の歓

迎晩餐会で、中国は我々代表団を歓迎してくれた。

司会者からの歓迎挨拶の後、青年芸術公演団の華

麗な公演が披露された。それに対し、お返しとし

文化交流、私に夢と答えを教えてくれた

て私達は、ビーボーイと韓国伝統音楽を披露した。

文化体験も、今回の交流活動で多くの割合を占

めた。大学を訪問する度に、公演を観覧した。中

国に来る前から「中国らしい」と感じていた京劇

とチーパオから若干見慣れない少数民族の公演ま

で多彩な光景が私を魅了した。また、北京という

都市が持つイメージからよりそう感じたのであろ

う。大連が現代都市だとすれば、北京は中国の伝

統と近現代という二つの顔を持つ。天安門広場と

オリンピック競技場そして、豪華な高層ホテルは

中国の「近現代」を表し、地下鉄で少し行った商

店街の姿から昔の中国ならではの様子が見られた。

その中でも最も気に入ったのが「故宮」だったが、

そこにも月日の流れが圧倒的な雰囲気として漂っ

てくる。韓国と似ているようで異なる姿に驚異を

感じ、感嘆せざるを得なかった。

交流活動を通じて、国境を単に物理的な空間を

分ける「線」に過ぎないと感じた。国籍にかかわ

らず、多様な人々と共に時間を過ごし、そして相

互の違いを受け入れ、疎通する事がどれだけ幸せ

であり、高貴な事なのか知る事ができた。故郷で

ある慶州に戻ってからも、依然として韓中青少年

交流を思い出すだけでも嬉しい事はそういう理由

であろう。これら全ての活動に意味が有る理由は、

単に国境を超えた友情を積んだからではない。自

分の意識に何らかの変化が生じたからである。そ

の一つは、「挑戦」に関する事である。観光地で

生まれ育った私にとって、幼い時から広々とした

世界に足を踏み出すという抱負を抱いていた。下

手な中国語と英語を交互に使いながら、生まれ育

った韓国と慶州について説明し、自分の新しい姿

を発見したり自信を持てる契機となった。私はこ

のプログラムを通じて、その夢に向かって第一歩

を進めることができ、これから先の実践のための

余地を残した。二つ目は、「多様性の共存」に関

するものである。これは私が平素追求する価値で

もある。多くの公演を見ながら感じた事がある。

韓国・慶尚北道 慶州女子高等学校3年5組 オム・ユンジュ

[韓国]

広い面積を占め、人口も多い中国は五十の民族で

構成されている。あれほど中国が躍動的で強烈に

感じられた理由は、それぞれの民族から吹き出る

「美しさ(魅力)」からだろうか。また、中国は自分

達の文化に対し強い愛着を見せるが、私にとって

それは長い歴史から表れるプライドのように感じ

られた。私が疑問に思っていた「彼らの成長原動

力」は、単純に人口ではなく、「多様性に起因す

る可能性」だと思う。その価値を高く認め全ての

国家が相互尊重する姿勢を兼備すれば、恐らく今

後の世界は今より遥かに素晴らしい世界になるだ

ろうと思った。

その他にも、持続的に「地球村という空間で共

存する」事について疑問を持つようになった。現

在、私が住んでいる21世紀は国家間の障壁は既に

崩れたが、依然として境界を接している国家間の

葛藤や分裂は存在している。場合によっては非可

視的な葛藤が戦争やテロという残酷な結果を引き

起こす。そういう状況の中でも、人類平和と繁栄

のため、青少年の私にできる事はなんだろうか。

文化交流を通じて感じた事からすると、オープン・

マインドで他文化を見つめる「寛容」という姿勢

と正しい歴史認識を基にした「相互理解」を涵養

することが、その答えとなるだろう。特に、最近

の北東アジア国家の中でも日韓関係が冷淡な事に

心が痛む。その主な原因は、過去史に対する両者

の立場の違いであり、そんな時期だからこそ、相

互理解を深めるため距離を縮めるという努力が必

要だと思う。その努力の一貫として、両国間の文

化交流を増進させなければならない。交流を通じ

て自国の利益を追求するより、北東アジア共同体

の一員として「共存の道」を歩もうと心に誓い文

化的な意思疎通を通じて心を開くことが重要だと

思う。また、交流が持つ力を積極的に活用し、両

国間に過ぎず、韓国、中国、日本、モンゴル、ロ

シア間文化交流の場を活発に造成すれば、北東ア

ジアという共同体のアイデンティティをより深く

形成できるのだ。

NEAR NEWS Vol. 6712

青少年エッセイコンテスト「優秀賞」授賞作品

Page 13: NEAR news vol.67(JPN)

私は外国の文化を体験しながら感じた事について述べたい思う。文化は、人間が成し遂げた物である。人間を再創造するのが「文化」であると思う。つまり、文化は社会の重要な要素であり、人間の絶え間ない行動による一つの時代から他の時代へと繋がる、まるで宝石のような価値の有る物だ。

3年前にロシア・クラスノヤルスク地方のエル

ガキ(Ergaki)自然公園に位置する「トゥスィカンチ

ク(Tushkanchik)」という青少年キャンプで、教師

2人と私を含むオブス県の学生17人が夏休みの7日

間をここで過ごした。

キャンプ場に到着するとパンと塩でもてなして

くれたが、これは貴賓に捧げるロシアの風習であ

る事を知った。また、数日間過ごしてみて、様々

な事を見たり、感じたり、学ぶ事ができた。トゥ

スィカンチク(Tushkanchik)青少年キャンプ場は、

自然がとても美しい。ロシア人をみると、お互

いを歓迎し、「もてなす」という姿勢が印象的

だった。毎夕、モンゴルとロシアの青少年が踊り

を通じて自然に親しくなるように音楽を流した

り、様々なゲームを実施した。

一度、友人と立っていたら、隣の椅子に座って

いたロシア人学生2人が立ち上がって微笑みなが

ら席を譲ってくれた。そういう彼らの態度に感

外国文化を体験する

動した。モンゴルでは、お年寄りに席を譲るこ

とはあるが、同年代の人に席を譲ることは一般

的でない。

私達はロシアの友達と親しくなった。モンゴル

・ロシアの学生芸術公演プログラムもあり、モン

ゴルを理解してもらうためモンゴルで生産した乳

製品をロシアの学生達にプレゼントした。また、

モンゴル伝統衣装を着て、歌と踊りを披露した。

その他にも、モンゴルとオブス県について紹介

し、「誰が一番モンゴルについて詳しいか」とい

うクイズ大会を行ったが、ロシアの学生達は積極

的に参加した。私はモンゴルで有名な詩人であ

るナツァグドルジ(Natsagdorj)の「わが故郷」とい

う詩を直接ロシア語で読み上げた。ロシアの学生

たちも自国の芸術公演を披露した。互いに言葉

は上手く通じないが、文化芸術を通じて心が通

じ合い、歌と音楽で一つになった。

芸術公演以外にも、様々なプログラムが用意

された。その中一つが「スポーツ大会」であっ

た。私達はロシアの学生達とバスケットボール、

バレーボール、卓球、射撃の種目で試合を行っ

た。また、エルガキ(Ergaki)自然公園を歩いてみ

た。私達はサヤン(Sayan)山脈の狩人達が歩く道

を実際に行き、彼らが生活する家と「かまど」

を見ながら狩猟法と自然を保護する方式を知る

事ができた。

楽しかった一週間が過ぎ、モンゴルに戻る時間

が迫ってくると、親しくなったロシアの友達と

別れる事が悲しくなった。別れる最後の日には、

お互いに抱き合って泣いた。

続いて、去年ロシア・トゥヴァ共和国のクズル

モンゴル・オブス県 ウラーンゴム第2番学校12学年 パサンフ・ノミンエルデン

[モンゴル]

市を旅行しながら、感じた事について述べる。

オブス県はトゥヴァ共和国と国境を接しており、

多様な分野で交流している。私は去年トゥヴァ

共和国の最高会議で実施した「オブス県学生の

ロシア語オリンピアード」で1位となり、クズル

市の旅行券を賞品として獲得した。まず、ロシア

の社会経済について知りたくて、クズル市に到

着してからトゥヴァ国立博物館に行き、トゥヴァ

共和国とロシアの歴史、そして文化について情

報を集めた。

トゥヴァ共和国での日程は短かったが、その国

について詳しく知る事ができた。直接肌で見て

感じることはとても重要だと思う。私と同年代

の友達に、この場を借りて伝えたい事がある。一

つの地球に暮らす私達は、お互いの文化について

少しでも知るべきだと思う。私の場合、ロシアキ

ャンプに参加して以来、よくロシアの夏季キャン

プに参加するようになった。幼い時期から他国の

子供達と交流すると、世界を他の目線でみる力

を身に付けることができる。新しい場所と新しい

人に出会い、新しい物事に接することは、重要な

知的財産である。私達は、多様な文化、歴史、

経済、社会について知りたい。私達の小さな胸

の中には、大きな「希望」というものがあり、

より多く新しい事を学びたいと思っている。

最後に、青少年に一言。母国の歴史文化、経済

社会についてたくさん勉強し、未来に立派な人

になるために今から目標を立て、そしてその目

標に向かって一方ずつ進んで行くことを望む。

The Association of Northeast Asia Regional Governments 13

青少年エッセイコンテスト「優秀賞」授賞作品

だった。毎夕、モンゴルとロシアの青少年が踊り

を通じて自然に親しくなるように音楽を流した

一度、友人と立っていたら、隣の椅子に座って

いたロシア人学生2人が立ち上がって微笑みなが

ら席を譲ってくれた。そういう彼らの態度に感

お互いに抱き合って泣いた。

続いて、去年ロシア・トゥヴァ共和国のクズル

The Association of Northeast Asia Regional Governments 13

Page 14: NEAR news vol.67(JPN)

疲れている時、自然の音に耳を傾けよう。不要な数百万の単語より、静かな世界があなたに平穏をもたらす。— 孔子

地球は、核爆発による影響だけで死ぬ訳ではな

い。人間の「無知」と「無関心」から死んでい

く。無知と無関心が持続すれば、最後には「大型

災害」が発生する。自分の行動でもたらした結

果について深刻に考えず、自然が全ての生きる

有機体の生息地を作るため地球を支えている時

に、人間は自然が作り上げた広いクモの糸を切

断して行く。環境保護は、諸民族、年齡、世帯

など、全人類が持つべき責任である。極東地域、

つまり地球の東部に住む私達は、この地域の環

境生態について深く考えなければならない。我

が周辺の隣国として、中国、韓国、北朝鮮、日

本などの北東アジア国家がある。北東アジア国

家の主要環境問題として、毒性スモーク、水供

給減少、放射能汚染、砂漠化、森林減少などが

挙げられる。

例えば、ロシアと中国は、国境地域を中心に汚

染した川、砂漠化問題、森林保存問題などの環

境問題について共同で解決している。しかし、

環境問題:北東アジアの環境と保護、そして環境の大切さ

中国環境保護総局の解振華局長は「水、空気、

土壌の汚染が一層深刻になる」と述べた。中国

の火力発電所は、環境的に有害な石炭燃料を使

用する。これは、国家大気汚染の主要原因であ

り、地球温暖化の主犯である。また、多数の自動

車は大気中に高いガス濃度をもたらし、生態学

的な災害を促進している。中国学者は、スモーク

との戦争を宣布し、環境保護のための措置を取っ

ている。それは、大気中の有害物質排出濃度が高

い古い自動車は減らし、天然ガスを燃料として

使用する電気発電所の建設を図っている。

現在、アジア-太平洋国家を脅かす深刻な問題

は、水質汚染と生物学的価値の有る重要資源が

減少していることだ。2006年中国東北地域の吉

林化学工場事故の後、松花江からアムール川に

ベンゼン化合物を含有する産業廃棄物が流入し

た。これは、中国の環境災害がロシア極東地域

に直接影響を及ぼした事例である。水資源の汚

染は、アムール川にネガティブな影響を及ぼし、

極東地域の多くの魚種を感染させ殺している。

ロシアと中国はこれらの問題を共同で解決する

ため水資源品質モニタリングと水質汚染について

研究している。また、定期的にロシア・ハバロフ

スク地方と中国・黒竜江省の学者達が集まり、

地域間の環境協力に関する学術会議を行ってい

る。韓国の水資源洗浄は、活性汚泥法を用い、

2段階の精製過程を経る。韓国はいわゆる「グリ

ーン技術」と呼ばれる開発の先頭走者である。つ

まり、水素燃料電池を用いた発電所の建設とたと

え山にゴミが10年以上積もったとしても綺麗に

維持できる技術である韓国最初の「炭素中立森」

が造成された。中国の学者達は、ロシアと共同

で「環境都市」プロジェクトを推進している。

学者達は、環境問題は政府が介入し国際社会が

ロシア・ハバロフスク地方 10学年(17才)アレピイェパ・アリナ

[ロシア]

力を貸してくれれば、解決できると考えている。

政府と学者達は自然保護関係者達が問題解決の

ために提示する意見に耳を傾けるべきだ。例え

ば、中国の環境は生物学者達で構成された国際グ

ループが研究している。我々若い学生達も、片

隅で傍観してはいない。学校で度々中国と韓国

学生達と集まり、環境保全に関する問題を討議す

る。地球の未来は我々の手にかかっている!8月

6日と9日は、広島と長崎原爆犠牲者を追悼する

日である。1964年8月1日から広島平和記念公園

で、原爆犠牲者を追悼する火が焚かれている。広

島と長崎の悲劇は、全人類に直接見せられた授

業である。ハバロフスク地方の産業大学校の壁

に「地球に核なき世界を」というモザイク式で

書かれた核がもたらす脅威について恐怖文句が

数年間貼ってあった。

現在、日本の主要問題点は放射線である。福島

事故の影響が40年間持続している。福島の汚染

物質が地下水に流れ再び海に流れ込み深刻な海

水汚染を引き起こしている。日本政府は福島事

故の被害者達に生涯健康診断を支援している。

原子力発電所は1日も休まず放射能ゴミを搬出し、

水タンクの状態をモニタリングする。人間は外

部観察者ではなく、自然の一部である。人間は

太陽、土壌、水、動植物無しで存在することは

青少年エッセイコンテスト「優秀賞」授賞作品

NEAR NEWS Vol. 6714

Page 15: NEAR news vol.67(JPN)

青少年エッセイコンテスト「優秀賞」授賞作品

皆で一緒に地球を守ろう。

日本原爆被害の悲劇を忘れない。

できない。多くのハバロフスク地方の市民は、町の中で

若者達が緑色のTシャツの「自然保護者」と書かれた服

を着ている人を見かけたことがあろう。彼らはアムー

ル川や町の中に捨ててあるゴミを拾う環境団体の青少

年センター所属である。現在、若い世代が直面する重

要な任務は自然保存と土地を含む環境資源の賢明な使

用である。

The Association of Northeast Asia Regional Governments 15

エッセイコンテストで学生が書いた絵

Page 16: NEAR news vol.67(JPN)

企画取材

NEAR NEWS Vol. 6716

海外派遣公務員の寄稿NEAR事務局で重要な役割をしてきた各国を代表する会員自治体の派遣公務員が来る3月に帰国することになった。今月号には、

日本・島根県の松尾周一郎氏とロシア・アルタイ地方のグロ・ヤナ氏が事務局で勤務生活と感想について掲載する。

金相吉処長の思い出

昨年3月、日本の兵庫県において「日本会員自治体とNEAR事務局と

の意見交換会」が開催されました。NEAR事務局代表として参加された

当時の金相吉(キム・サンギル)事務処長は会議を終え、NEARが抱え

る問題について深く認識されました。

帰国後、全職員を集めて会議を開き、問題への対応について話し合い、

職員に対し次々と指示を出されました。直面する問題を放置せず、直ちに

対応する金処長の姿勢は日本の会員自治体からも評価されています。

残念ながら、金処長は6か月という短い任期で退任されました。送別会

の挨拶では、その多くをNEARが抱える問題について話され、最後まで

問題解決に対する熱意を感じました。

金処長が取り組まれた問題解決は道半ばで、今なお残っています。昨年

10月の実務委員会で、日本の島根県から「NEARの問題点と改善策」に

ついて発表がありました。その中でNEARの問題点を4点挙げています。

(1)会議・行事の参加率低下

(2)会員自治体の承認無く実施される事業

(3)不透明な会計

(4)多額の費用がかかる会議・行事の開催

これらに加え、「事前調整の不足」という問題もあります。会議の議題に

ついて出席者との事前調整が十分に行われないため、毎回、議論が紛糾す

る状況が繰り返されています。

NEARが今後、真の国際機関として信頼を得るためには、金処長の意志

を引き継ぎ、我々事務局職員が、これら諸問題の解決に真剣に取り組まな

ければなりません。

私の派遣期間は今年3月で終わりますが、NEARで勤務した2年間、

事務局の皆さんには大変親切にしていただきました。

全哉垣事務総長を初めとする幹部職員の皆さん、李明恩さんを初めとする

若いスタッフの皆さんには、常に気を使っていただき感謝しています。

また、職場と住居のある浦項市芝谷洞は本当に素晴らしい所でした。これ

ほど優れた住居環境は、韓国内はもちろん、日本国内でも見つけることが

難しいでしょう。

2年間家族を支えていただいた慶尚北道、浦項市の皆様に感謝いたします。

島根県から派遣松尾周一郎

海外派遣公務員の寄稿

私の韓国生活手記

Page 17: NEAR news vol.67(JPN)

The Association of Northeast Asia Regional Governments 17

海外派遣公務員の寄稿

「人間には三つの幸せがある。愛、魅力的な仕事、そして旅行を楽しむこと」イヴァン・ブーニン

寄稿文を作成する前に、有名なロシアの作家であるイヴァン・ブーニン

の言葉を引用します。私の人生で特別な機会は、こうして偶然訪れてき

ました。国際機構で勤務するため、韓国に行ける機会が出来ました。そ

して、韓国という全く知らない異国の地での1年間の生活に期待に胸を膨

らませました。1年という派遣期間を終えるこの時点で、振り返ってみる

と貴重な経験を積み重ねていました。派遣先の言語を全く知らない状態

で派遣され生活した感想をどう表現すれば良いか?おそらく自分も知ら

ない内に「第2の誕生」を経験するような感覚でしょう。身の回りが分か

らない言語で溢れる新しい状況の中、まるで幼い子どものように最初か

ら学び、その次は「学校」に行かなければならないような感じがします。

韓国に対する私の第一印象は優秀なインフラと現代的で宇宙にありそ

うな建築物、驚くべき自然の美しさ、住民の生活水準、便利さと清潔な

雰囲気で、これらが私を魅了しました。中でも最も素晴らしかった点は、

悲劇的な戦争の後だったのにもかかわらず、短い間で国を再建し、前例

のない成功を成し遂げたことで、私は高く評価したいと思います。

アルタイ地方から派遣

で派遣され生活した感想をどう表現すれば良いか?おそらく自分も知ら

ない内に「第2の誕生」を経験するような感覚でしょう。身の回りが分か

らない言語で溢れる新しい状況の中、まるで幼い子どものように最初か

ら学び、その次は「学校」に行かなければならないような感じがします。

韓国に対する私の第一印象は優秀なインフラと現代的で宇宙にありそ

うな建築物、驚くべき自然の美しさ、住民の生活水準、便利さと清潔な

雰囲気で、これらが私を魅了しました。中でも最も素晴らしかった点は、

悲劇的な戦争の後だったのにもかかわらず、短い間で国を再建し、前例

のない成功を成し遂げたことで、私は高く評価したいと思います。

ロシア派遣職員、グロ・ヤナ 

Page 18: NEAR news vol.67(JPN)

NEAR NEWS Vol. 6718

海外派遣公務員の寄稿

事務局にいる間、重要な歴史的場所と文化に接しました。韓国で最

も古い寺院、建物と韓屋訪問は、信じられないほど緑いっぱいの山と

絵のような国立公園にも行ってきました。

韓国で過ごした1年は、私にとって単なる箸でご飯や辛い物を食べ

ることに過ぎず、地域全体の生活スタイルと人々の性格を経験する

時間となりました。

私以外にも事務局には日本、中国、そしてモンゴルからの派遣職員

が勤務しています。彼らと話をすると、まるで新しい本を読み始めて

いるようです。その理由は、それぞれの思考方式、自分自身の人生

計画(ビジョン)、各自の固有文化をもっているからです。率直に言う

と、仕事なり生活の面で、全ての物事がスームズに進んだわけでは

Page 19: NEAR news vol.67(JPN)

The Association of Northeast Asia Regional Governments 19

海外派遣公務員の寄稿

ありません。これは、我々に収容と理解し合う心を教えてくれます。

このように多国的なチームでは楽しさとともに多くの努力が必要で

す。また、肯定的な結果を導き出すために、毎日、相手を理解するこ

とは必須要件です。この場合、どの言語を使うかは重要ではなく、

皆が共通する目的に向けてどれほど努力するかが重要です。

数ヶ月後、私はロシアに帰ります。手ぶらではない事は確かです。

ここで貴重な経験を得て、視野を広め、そして新しい知識と技術を

学びました。また、色んな国の友達を作ることもでき、彼らについて

自慢するには時間が足りないぐらいです。皆、精神的に豊かにしてく

れ、より賢明的な私になるようにしてくれました。

こうした機会を与えてもらい、歓待してくれたNEARと事務局の皆

さんに心より感謝します。また、積極的な協力と支援をして頂いた

会員自治体の皆様にも感謝します。

最後に、皆様の平和と幸福、そして愛と繁栄を祈ります。

Page 20: NEAR news vol.67(JPN)

北東アジア地域自治体連合The Association of Northeast Asia Regional Governments(37668)慶尚北道浦項市南区芝谷路394 浦項 テクノパーク本部棟3階

T. +82-54-223-2317 F. +82-54-223-2309 E-mail [email protected] Homepage www.neargov.org

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