Leader`s camp 2020 play back(第5回/山崎亮氏)

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“未来を変える”プロジェクト  pow

ered  by  DODA

8月27日(火)に行われた、

第5回目の模様をお伝えします!

会場:株式会社内田洋行

東京  ユビキタス協創広場CANVAS

Page 3: Leader`s camp 2020 play back(第5回/山崎亮氏)

studio-L代表京都造形芸術大学教授、空間演出デザイン学科長

山崎亮氏

本日は内田洋行社にお邪魔したリーダーズキャンプ。学校やオフィスの空間づくりを担う同社ならではの「何かが起こりそう!」なワクワクが詰まった

イベントスペースで、まずは弊社・長島が開場のご挨拶。

さっそく、本日の講師のご登

場です…!

第5回目の講師は、

コミュニティデザイナー、ランドス

ケープデザイナーとして

大都市から離島までさまざま

な場所を元気にしてきた──

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  それでは、ワークショップの再現資料とともに、  PLAY  BACK  スタート!!!

講演タイトルは

「  コミュニティデザインから学ぶ

“リーダーシップとは”」。

参加者からその場で募った質問に

これまでのプロジェクト事例を交えながら答える

ライブ感満載なスタイルでワークショップは展開!

参加者は40名ほど。

ラフな服装の方が多いなど

いつものリーダーズキャンプと

少し毛色が違う気がします。

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studio-L代表京都造形芸術大学教授、空間演出デザイン学科長

山崎亮氏

コミュニティデザインから学ぶ“リーダーシップとは”

この形で書かれているコメントは内容をより深く理解していただくために運営スタッフが書き加えたものです。

山崎氏講演スタート!

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拍手の中、登場した山崎氏。しかし衝撃的な第一声が──

僕、今日疲れてるんだよね

多忙を極める山崎氏。今日は雑誌の取材、これからNHKの番組に出演など大忙しのご様子です。

「コミュニティデザインの仕事は元気を注入する仕事。毎日毎日講演続きで、人に元気をあげてばかりだから疲れちゃった。

だから今日は皆さんに元気をもらう会にしようかな(笑)」

そう語る山崎氏。人の心にすっと入り込む独特の空気感で早くも柔らかい会場の雰囲気を作り出します…!

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じゃあ、皆さん立ちましょうか!

「皆さんコミュニティや人と人との関係性作りに興味があって来ているわけですよね。座って話を聞くのもなんですし、

じゃあ皆さんまず立ってください!」

音楽が流れる中、

皆その場をぐるぐる歩き続け

音楽が止まった時、近くにいた人数名でチームを作ります

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チーム内で自己紹介。

・名前・何をしている人か・今日ここに来た理由・山崎氏に聞きたいこと

自己紹介フォーマット

よろしくお願

いします!

エンジニア、起業準備中、最近コミュニティを立ち上げた人などさまざまです。

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各チーム代表者が「山崎氏に聞きたいこと」を発表。

1.生きる上で重視していること

2.苦労されたコミュニティデザインの事例

3.コミュニティでのリーダーの見つけ方

     リーダーの素質の有無はどう判断するか

4.コミュニティのモチベーションコントロール

5.NOという人をどう巻き込むか

6.一度壊れたコミュニティを再構築する方法

7.コミュニティデザインを始める時のポイント

8.オンオフの切り分け

9.新しい地域で仕事をする際気を付けていること

10.そもそもデザインとは何?

11.地元の人をどう巻き込んでいくか?

12.閉鎖的な社会でうまく物事を進める方法

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目についた質問から回答していきます!

5.NOと言う人を

どう巻き込むか

11.地元の人をどう巻き込むか

近い内容なのでまとめて回答しましょう

Q

Q

A 「NOと言わせない仕組み」を早い段階で作りますね。具体的には「イエスアンド」です。

「イエスアンド」をやったことがある人?

経験者はゼロ名だったので「イエスアンド」ワークをすることに!

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「イエスアンド」ワークを実施。

5.NOと言う人を

どう巻き込むか

11.地元の人をどう巻き込むか

Q

Q Aさん

Bさん

ワーク1.・AさんはBさんをいろいろな方法で誘う

・Bさんはそれを全て断る

週末、映画

見に行きま

しょう!

ごめんなさい、先約があって、、

ワーク2.・BさんはAさんをいろいろな方法で誘う

・Aさんはその案に乗り、「いいですね(Yes)!さらに(And)こうしましょう!」

と誘う・お互いにさらにアイデアを出し続ける

いいですね!ドライブなら千葉に行きたいです

AさんBさん

A

「ごはんを食べに行こう!」が膨らみ「アフリカのマサイ族に狩りを教えてもらおう!」まで飛躍したペアも。

やってみてどうでした?ワーク2は気持ちいいでしょう?「イエスアンド」をやるとNOと言わない人が増える上に、ポジティブなアイデアがどんどん生まれる。

100の企画をネガティブチェックで1にするより、「おもろい企画から選り抜いた1の企画」の方がすごそうじゃないですか?

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引き続き、質問に回答していきます!

9.新しい地域で仕事をする際気を付けていること

Q

A とにかくシンプルにやる。誰にでもできることをやる。ブレストとKJ法しか使わない。

地域コミュニティに入ると、「最年少が70代」ということもある(笑)僕の名前はおろか、コミュニティデザインという言葉も知らない。だからやることは極力シンプルに。意見やアイデアの拡散は「思いついたことを1つずつポストイットに書いてください。質より量です。たくさん出してください」と言いブレストを実施。整理や共有は「似た意見のポストイット同士をまとめてください」とKJ法を実施。それしかやりません。

「カタカナ用語を使わない」

「席を立ち移動させたり負担をかけない」と細部まで気を使っているとのこと。

ちなみに、ブレストとKJ法の2つでほとんど用が足りる。100人が20ずつ意見を出

したとして、バラバラになって収拾がつかないと思いきや、どのコミュニティでも10

数個程度のカテゴリに落ち着く。

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4.コミュニティの

モチベーション

コントロール

Q

「地域が求めること」をやる。

施策づくりで良く使うのが左の3つの輪。・私たちがやりたいこと(will/wish)・私たちができること(can)・地域が求めていること(Seeds)

肝心なのが「Seeds」。例えば「パン作りが趣味」の人が、趣味で終わらせず「パン教室」を開く。「誰かのために」の思いや、人からの感謝がモチベーションになる。

ちなみにこの3つの輪は、コミュニティの振り返りにも使える。各プロジェクトを実行していくと、その過程でできること(can)が

増えていく。もしくはできる人が見つかる。Canはコミュニティにとっての資産。資産を皆が把握できると、さらに

精度の高い企画が生めるようになる!

A

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3.  リーダーの見つけ方  リーダーの素質はどう判断するか?

Q

A リーダーに特に素質は要らない。リーダーは相対的にできるもの。

「どの環境でもリーダーになりやすい人」はいます。でもその人を排除したらリーダー不在のチームができるかと言うと、そんなこともない。新たなリーダーが誕生します。

さっき、自己紹介で「誰から先にしゃべる?」という空気になったチームがあるかもしれません。でも、必ず誰かが口火を切る。人間は関係性の生き物だから「相手は大人しそうだから自分から話そう」とかって、自分でちゃんと考えて動けるんですよね。

リーダーは自然発生する。どちらかと言えば、

その覚悟を持って立候補した人を周りがいかに支えられるかが大事。

例えばリーダーとチームの心理的距離を縮めるためのコミュニケーション手法「リーダーズ・インテグ

レーション」では「私ならリーダーをこう支える」をメンバーが考え、リーダーに伝えるワークがありま

す。周りを見て、自分がやるべきだと判断し手を挙げた「相対的なリーダー」が力を発揮しやすい環境はチームメンバーが作るべきなのです。

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1.生きる上で

重視している

こと

Q

「ぼろ儲けの人生」にする

たくさん儲ける人生にしたいですね。お金も大事ですが、お金だけではなく。

・イエスアンドの仲間・友達・先輩・地域の情報・おいしい食事・温泉・季節ごとに各地域から届く贈り物。3日に一度は物が届きます・知識や技術・感謝の言葉  etc

儲けたな、と思えることは幸せですよね。

A

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10.そもそもデザインとは何?

Q

A 美と共感の力をもって多くの人たちに行動を促すこと

政治や法律、お金で人を動かすこともできますよね。デザインは同じツールでも共感や美をもって「人を動かす」力。これからもデザインの力を信じて仕事をしていきます。

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8.オンオフの

切り分け

Q

無いですね。毎日が夏休みです。

よく、稼ぎの8時間、遊びの8時間、休みの8時間と言いますよね。本当かよ、と僕は思いますね。

「自分たちがやりたいこと」「できること」「地域にとって意味あること」が重なった所を仕事にすればいいと思うんです。そうしたら、最低限必要な休息の8時間以外はほぼ遊びのようなもの。ずっと夏休みモードですよ!

A

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12.閉鎖的な社会でうまく物事を進める方法

Q

A 「よそ者の力を使うこと」ですね。地域の人たちだけでイノベーションを起こすのは難しいんです。「あの家同士は江戸時代から喧嘩している」とか地域に筒抜けですし。

誰かが一念発起して町起こしを始めたとする。皆、その場では賛同してくれる。でも後で陰口を言われる。「あの人の家にメリットある話じゃない」なんて言われる。閉じた社会はそんな話ばかりですよ。隣の家に蔵が立つと悔しい。

そこで役立つのが「よそ者」です。よそ者はよそ者自身のメリットのために企画をしていない、ということが明白。近い関係性にあるような利害関係が無いからこそ、うまく進むこともあるんです。

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参加者が聞きたい質問をユーモアたっぷりに、とことんお答え頂くという本日のワークショップでしたが──そろそろ終了のお時間です。

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最後に、「明日からの行動」宣言を書き、チームでシェアをして、終了!

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最後に、皆さんで写真撮影!

いい笑顔でパチリ。

皆さん、ありがとうございました! 第6回

もぜひご参加ください。