kintone university 02.AD編 第7版 サンプル

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アプリデザイナー AppDesigner

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アプリデザイナー AppDesigner

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kintone アプリデザイナー 目次

第 1 章 プロセス管理 ........................................................................................................................ 1

Step1 アカウント設定 ....................................................................................................................... 2

Step2 プロセス管理の使用 .............................................................................................................. 13

Step3 プロセス管理の設定 .............................................................................................................. 22

演習問題 「第 1 章 プロセス管理」 ............................................................................................... 43

第 2 章 アクセス権と通知 ................................................................................................................ 47

Step1 アクセス権 ............................................................................................................................ 48

Step2 アプリグループの管理 ........................................................................................................... 59

Step3 通知 ....................................................................................................................................... 64

演習問題 「第 2 章 アクセス権と通知」 ........................................................................................ 73

第 3 章 アプリのその他の設定 ......................................................................................................... 74

Step1 印刷 ....................................................................................................................................... 75

Step2 高度な設定 ............................................................................................................................ 76

Step3 アプリの管理 ......................................................................................................................... 80

第 4 章 コミュニケーション ............................................................................................................. 83

Step1 スペースの管理 ..................................................................................................................... 84

Step2 ピープル ................................................................................................................................ 98

演習問題 「第 4 章 コミュニケーション」 .................................................................................. 102

第 5 章 アプリ設計 ........................................................................................................................ 103

Step1 問題と課題の把握 ................................................................................................................ 104

Step2 アプリの設計と作成 ............................................................................................................ 106

演習問題 「第 5 章 アプリ設計」 ................................................................................................ 110

付録 ................................................................................................................................................ 111

Step1 オフィス外からのアクセス .................................................................................................. 112

Step2 カスタマイズの概要 ............................................................................................................ 115

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第 1章 プロセス管理 Step1 アカウント設定 Step2 プロセス管理の使用 Step3 プロセス管理の設定

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第 1 章 プロセス管理

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Step1 アカウント設定

このセクションでは、プロセス管理を設定するための準備として、アカウント設定について学びます。

1. 組織の登録

kintone では、一部の組織のみに情報を公開することや、役割を指定して承認申請をするといったプロセスを作ることができます。この機能を使うには組織や役割を事前に登録しておく必要があります。 ここでは、例として以下の組織を登録していきましょう。

z 営業部

・ 営業 1 課 ・ 営業 2 課

z 経理部

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組織の追加

①kintone 管理者でログインします。ログイン名は試用版申込時に登録したメールアドレスです。 kintone のポータルを表示します。画面上部の「歯車/設定メニューを表示する」アイコンをクリックし、[cybozu.com 共通管理]をクリックします。(または、左上の「cybozu.com」ログをクリックして、[cybozu.com 共通管理]をクリックします。)

②cybozu.com 共通管理画面が表示されます。「ユーザー管理」の[組織/ユーザー]をクリックします。

③組織を追加します。[組織の追加]をクリックします。

④「組織の追加」画面が表示されます。「表示名」に「営業部」と入力して、[保存]をクリックします。

⑤同様の操作で、「経理部」も追加します。 ※「組織」の右にある[組織の追加]をクリックすると、選択されている組織の下が初期値になります。[+組織の追加]をクリックすると、トップレベルの下が初期値になります。

⑥組織を追加することができました。

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第 1 章 プロセス管理

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続いて、営業部の子組織として「営業 1 課」と「営業 2 課」を追加します。

子組織の追加

①子組織を追加します。 「営業部」を選択して[組織の追加]をクリックします。

②「営業 1 課」を「営業部」の子組織として追加します。 「組織名」に「営業 1 課」と入力します。 「親組織」に「営業部」が設定されていることを確認し、[保存]をクリックします。

③子組織として、「営業 1 課」を追加することができました。 続いて、同様の操作で「営業 2 課」も追加しましょう。

④子組織を追加することができました。

2. 役職の追加

プロセス管理の作業者をユーザーで設定すると、人事異動があったときにアプリの修正が必要になります。プロセス管理を使うアプリが複数ある場合は、修正の手間がかかります。作業者を役職で設定しておけば、その役職にあるユーザーを変更するだけで済みます。 ここでは、例として以下の役職を追加しましょう。

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追加する役職:「部長」「課長」

役職の追加

①「ユーザー管理」の[役職]をクリックします。

②[追加]をクリックします。

③「役職名」と「役職コード」に「部長」と入力して、[保存]をクリックします。

④「部長」を追加できました。同様の手順で、「課長」を追加します。

⑤役職を追加することができました。

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第 1 章 プロセス管理

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3. グループ(ロール)の登録

グループ(ロール)は、組織とは別の階層の集合や、プロジェクトメンバーなどの集合を登録できる機能です。 組織とは別の階層の集合や、プロジェクトメンバーなどの集合を、グループ(ロール)として登録できます。 グループ(ロール)には「静的グループ」と「動的グループ」の 2 つの種類があります。 静的グループ ユーザーを指定してグループを構成する場合に、静的グループを使用します。 静的グループの所属ユーザーは、ユーザーごとに追加したり削除したりできます。 動的グループ 役職を指定してグループを構成したり、複数の組織でひとつのグループを構成したりする場合に、動的グループを使用します。 動的グループの所属ユーザーは、ユーザーに設定する役職や、所属する組織に応じて変わります。 ここでは、プロセス管理で「役職」による作業者の指定ができるように、動的グループを使って役職グループ(部長、課長)を登録しましょう。

グループの追加

①「ユーザー管理」の[グループ(ロール)]をクリックします。

②「グループ(ロール)」ボックスの上の[追加]をクリックします。

※またはボックスの中の[グループ(ロール)の追加]をクリックします。

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③「グループ(ロール)の追加」画面で各項目を入力します。 グループ名とグループコードに「部長」と入力し、「動的」タイプを選択します。 最後に、[保存]をクリックします。

※「動的」を選択するのを忘れないようにします。

④「部長」グループを追加できました。 同様の操作で、「課長」グループも追加します。

⑤グループ(ロール)を設定できました。

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第 1 章 プロセス管理

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次に、このグループに所属するユーザーを設定します。

所属ユーザーの条件設定

①所属ユーザーの条件を設定します。 「部長」グループにカーソルを合わせて、「歯車」アイコンをクリックし、[所属ユーザーの条件の編集]をクリックします。

②「所属ユーザーの条件の編集」画面が表示されます。 役職に「部長」が選択されているユーザーを動的に含める設定をします。 [すべての条件を満たす][役職][次のいずれかを含む][部長]を選択し、[保存]をクリックします。

③「部長」グループの所属ユーザーの設定ができました。 同様の操作で、「課長」グループも設定します。

④所属ユーザーの条件の設定ができました。

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第 2章 アクセス権と通知 Step1 アクセス権 Step2 アプリグループの管理 Step3 通知

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第 2 章 アクセス権と通知

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Step1 アクセス権

このセクションでは、kintone のアクセス権の設定について学びます。

1. アクセス権の種類

kintone では、アプリのアクセス権を柔軟に設定することができます。レコードの閲覧のみができるユーザーや、追加編集が可能なユーザー、アプリの管理まで可能なユーザーと、ユーザーや組織、役割ごとにアクセス権を設定することができます。 アプリのアクセス権は、

・ アプリごと ・ レコードごと ・ フィールドごと

の 3 つのレベルで設定できます。

2. アプリのアクセス権

初期設定では、以下の操作はアプリの作成者だけに許可されています。 ・ アプリの管理 ・ レコードの一括追加と一括編集(ファイルの読み込み) ・ レコードや集計結果のファイルへの書き出し アプリにアクセス権を設定すると、以下の操作ができるユーザーを変更できます。 ・ アプリの管理 ・ レコードの操作(追加、閲覧、編集、削除、ファイルの読み込み) ・ レコードや集計結果のファイルへの書き出し ここでは、「予算管理」アプリのアクセス権を設定します。

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アプリのアクセス権の設定

①kintone 管理者でログインします。 「予算管理」アプリの、アプリ設定画面を開きます。

②[設定]タブをクリックし、「アクセス権」の[アプリ]をクリックします。

③アプリにアクセス権を設定します。 経理部のアクセス権を設定します。「組織」から[経理部]の[経理部]を選択し、[追加]をクリックします。

④経理部のユーザーに、「アプリ管理」「ファイル読み込み」「ファイル書き出し」の権限を追加します。

※1 人のユーザーに対して複数の権限を設定した場合、上にある行の設定が優先されます。

⑤画面左上の[保存]をクリックします。

⑥アプリのアクセス権を設定できました。 ※アプリの設定操作を続けます。

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第 2 章 アクセス権と通知

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3. レコードのアクセス権

アプリのアクセス制限では、ある条件にあてはまる「レコード」のアクセスを制限するといった細かなアクセス制限も可能です。 ここでは、承認前のレコードに対しては、申請者、作業者、更新者、経理部が閲覧・編集・削除できるようにアクセス権の設定をします。

レコードのアクセス権の設定

①「アクセス権」の[レコード]をクリックします。

②レコードに対するアクセス権を設定します。[追加する]をクリックします。

③「レコードの条件(優先度順)」で、アクセス権を設定するレコードの条件を指定します。 承認前のレコードにアクセス制限をかけますので、[ステータス][次のいずれかを含む]を選択し、「未申請」「課長承認待ち」「部長承認待ち」「差し戻し」にチェックを入れます。

④「フォームのフィールドを追加」から、[作成者]と[作業者]と[更新者]を追加します。 「ユーザー/組織/グループを追加」から[経理部]を追加します。

⑤[Everyone]から全てのチェックを外し、[申請者]、[作業者]、[更新者]、[経理部]のチェックを全て選択します。

※組織を選択した場合は、「アクセス権の継承」のチェック ボックスを選択すると、下位組織に所属するユーザーにも同じアクセス権が継承されます。

⑥画面左上の[保存]をクリックします。

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⑦レコードのアクセス権を設定できました。

※アプリの設定操作を続けます。

4. フィールドのアクセス権

フィールドごとにアクセス権を設定することも可能です。 勝手に編集されたくない場合や、限られたメンバーだけに閲覧できるようにしたいときなどに便利です。 ここでは、フォームに「経理部の確認欄」のフィールドを追加して、経理部のメンバーのみがこのフィールドを編集できるように、フィールドのアクセス権を変更しましょう。

新しいフィールドの追加

①[フォーム]タブをクリックします。

②[チェックボックス]パーツをフォームに追加します。

③フィールドを編集します。 チェックボックスフィールドの設定画面で「フィールド名」を[経理部の確認欄]、「項目と順番」に[確認済]を設定し、[保存]をクリックします。

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第 2 章 アクセス権と通知

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④左上の[フォームを保存]をクリックします。

フィールドのアクセス権を設定

①「経理部の確認欄」フィールドに、アクセス権を設定します。 [設定]タブをクリックし、「アクセス権」の[フィールド]をクリックします。

②[追加する]をクリックします。

③追加された行のドロップダウンから、アクセス権を設定するフィールドを選択します。 先ほど追加した[経理部の確認欄]を選択します。

※テーブル内のフィールドには、アクセス権を設定できません。

④選択したフィールドに対するアクセス権を設定します。 「経理部」のみが編集できるように設定します。[経理部]を選択して、[追加]をクリックします。

※1 人のユーザーに対して複数の権限を設定した場合、上にある行の設定が優先されます。

⑤[Everyone]から[編集]のチェックを外し、[経理部]の[編集]と[アクセス権の継承]にチェックを付けます。

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⑥画面左上の[保存]をクリックします。

⑦[アプリを更新]をクリックし、[OK]をクリックします。

⑧フィールドのアクセス権の設定ができました。

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第 3 章 アプリのその他の設定

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第 3章 アプリのその他の設定 Step1 印刷 Step2 高度な設定 Step3 アプリの管理

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Step1 印刷 このセクションでは、レコードの印刷について学びます。 レコードの詳細画面を印刷することができます。

レコードを印刷する

「予算管理」アプリのレコードを印刷しましょう。

①「予算管理」アプリの任意のレコードの詳細画面を表示します。 画面上部の「…/オプション」アイコンをクリックし、「レコードを印刷」をクリックします。

②印刷画面が表示されます。 ブラウザーの印刷プレビューの画面で、どのように印刷されるかを確認しましょう。 ※本コースではプリンターを利用できないため、確認したら画面を閉じてください。

次の欄やボタンは印刷されません。

● コメント ● 変更履歴 ● ヘッダー

● フッター ● メニュー ● 背景のデザイン

● 現在のステータスの表示や、ステータスを変更するためのボタン

印刷のための帳票をレイアウトする機能は、現時点では kintone にありません。

きれいに印刷するためには、以下の手段があります。

z 「プリントクリエイター」等の kintone 連携サービス(有料)を利用する

z REST API(付録「REST API を使ってできること」参照)を用いて Excel と kintone

を連携させる

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第 3 章 アプリのその他の設定

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Step2 高度な設定

このセクションでは、アプリの設定画面の「設定」タブにある「高度な設定」について学びます。 「高度な設定」では以下を設定することができます。

① 画像のサムネイル表示を有効/無効にする

「サムネイルを表示する」がチェックされていると、レコードの詳細画面で画像ファイルが添付されているときに、画像のサムネイルが表示されます。標準状態は表示です。

チェックされていない場合は、ファイル名が表示されます。

② アプリコードを設定する アルファベットから始まる半角英数字でアプリコードを入力します。標準状態ではアプリコードは空です。 ※アプリコードは、ほかのアプリと重複できません。また、アプリコードは一度設定すると変更できません。注意してください。

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③ 一括削除を有効にする 「レコード一括削除を有効にする」がチェックされていると、アプリの一覧画面で削除したいレコードの条件を指定して絞り込んだあとで、[一括削除]をクリックして一括削除することができます。標準状態は一括削除できません。 ※一括削除は間違って操作するとたいへん危険です。必要なときのみ一括削除を有効にすることを推奨します。

④ レコードの変更履歴を記録する 必要に応じて、変更履歴の記録機能を無効にできます。レコードの変更履歴の記録機能を有効にしている場合に、レコードの更新頻度が多いと、ディスク容量が足りなくなる場合があります。特に API を使用してレコードを定期的に更新する場合、変更履歴の記録機能を無効にすることを推奨します。標準状態は変更履歴を記録します。 ※変更履歴の記録機能を無効にすると、過去に記録された変更履歴は削除され、レコードの詳細画面に「変更履歴」タブが表示されなくなります。注意してください。

⑤ レコードのコメント機能を有効にする 業務上の理由でコメント機能を使わないようにしたいときは、「レコードのコメント機能を有効にする」のチェックをはずします。標準状態ではコメント機能は有効です。 ※チェックをはずしてコメント機能を無効にすると、すべてのレコードのコメントが非表示になり、コメントの書き込みもできなくなります。

⑥ 数値の有効桁数と丸めかたを設定する kintone では、アプリに対して小数点以下の桁数の指定を行い、アプリ内の整数部と小数部の桁数や丸め方を設定する事ができます。 丸めかたは、「最近接偶数への丸め」「切り上げ」「切り捨て」から選択できます。

小数部の桁数は、個々のフィールドだけでなく、計算式内の数値に対しても設定が

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第 3 章 アプリのその他の設定

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反映されます。 例えば「売上」フィールドの値に原価率 60%をかける計算式を『売上*0.6』のように設定した場合に、アプリの「小数部の桁数」が「0」で「丸めかた」が「最近接偶数への丸め」に設定されていると、『売上*1』として計算され、計算結果が「売上」フィールドの値と同額になってしまいます。 特定のフィールドに対して桁数を指定して丸めるためにアプリの設定を変更するのは、上記のような不都合が生じる可能性があるので避けましょう。 数値を四捨五入するためには、YEN 関数を使用することができます。YEN 関数は、以下の書式で使用し、指定した桁数で四捨五入されます。 『YEN(数値,四捨五入の桁数)』 YEN 関数を使用すると、数値は 3 桁区切りで「¥(円)」形式で表示されます。 数値の切り捨ては、数値から 0.5 を引いた値に対して YEN 関数を使用して求めることができます。

⑦ 第一四半期の開始月を変更する 組織で年度が始まる月を設定します。四半期の開始月の設定は、グラフ機能や集計機能で使われます。たとえば、4 月を指定した場合は、以下のようになります。 ・ 第 1 四半期 4~6 月 ・ 第 2 四半期 7~9 月 ・ 第 3 四半期 10~12 月 ・ 第 4 四半期 1 月~3 月

アプリコードを設定したアプリでは、アプリコードと番号の組み合わせがレコード番

号になります。

たとえば、「案件管理」アプリのアプリコードが「anken」である場合、レコードは

「anken-1」「anken-2」のように表示されます。

kintone のアプリやスペースなどに、アプリコードを含んだレコード番号を書くと、

対応するレコードへのリンクになります。

高度な設定を変更する

①「五代さつき」でログインします。「予算管理」アプリを表示します。右上にある「歯車/アプリの設定を変更する」アイコンをクリックします。

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②アプリの設定画面で[設定]タブをクリックし、「その他の設定」の[高度な設定]をクリックして、「高度な設定」画面を表示します。

③変更する項目を設定して、[保存]をクリックします。

※ここでは変更しないで[キャンセル]をクリックします。

④[アプリを更新]をクリックし、[OK]をクリックします。

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第 4章 コミュニケーション Step1 スペースの管理 Step2 ピープル

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第 4 章 コミュニケーション

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Step1 スペースの管理

このセクションでは、スペースの管理について学びます。

1. スペースの構成

「スペース」とは、プロジェクトやタスクを進行する際に必要なやり取りを集約することができる「場」のことです。IT に詳しい人であれば、「情報共有ポータル」と言った方がわかりやすいかもしれません。 1 つのスペースに 1 つまたは複数のスレッド(掲示板)を作成することができます。 「スペースのポータルと複数のスレッドを使用する」にチェックを入れて作成したスペースは以下で構成されます。

① お知らせ スペースの参加メンバー全員で情報共有しておきたいお知らせなどを表示します。プロジェクトの概要を書く、アプリを貼付けてダッシュボードにする、アプリの一覧やグラフを表示する、などの使い方ができます。たとえば売上額を集計した一覧やグラフをスペーストップに表示すると、最新の売上情報を参加メンバーで共有できます。

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② スレッド メンバーが議論するためのテーマごとの掲示板です。

③ アプリ このスペースに所属するアプリの一覧です。同じアプリが複数ある場合でも、アプリとそのデータはスペースごとに独立しています。

④ ピープル スペースにアクセスできるユーザーの一覧です。

⑤ 関連リンク 他のアプリやスペースへのリンクの一覧です。

2. スペースを設定する

スペースを作成します。 スペースを作るときは、スペースをはじめから作る方法とスペーステンプレートを使って作る方法の 2 つがあります。ここでは「はじめから作る」方法を説明します。

スペースを追加する

①「一瀬和夫」でログインして、kintone ポータルの「スペース」の右にある「+/スペースを作成する」をクリックします。 ※「ポータル」の右にある「…/オプション」をクリックして、「スペースを作成」をクリックしても同じです。

②[はじめから作る]をクリックします。

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第 4 章 コミュニケーション

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③スペースの作成画面が表示されました。

④「スペース名」に、スペースの名前を入力します。 「営業部」と入力します。「参加メンバーだけにこのスペースを公開する」と「スペースのポータルと複数のスレッドを使用する」にチェックを入れます。「カバー画像」でスペースの背景画像を選択します。

⑤「参加メンバー」タブをクリックして、スペースのメンバーを追加します。 組織「営業部」とユーザー「一瀬和夫」を参加メンバーにします。「営業部」の[下位組織も含める]をチェックします。 入力が完了したら、[保存]をクリックします。

※参加メンバーは、「グループ」「組織」「ユーザー」単位で選択できます。スペースの管理者にするメンバーは「管理者」にチェックを入れます。

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⑥「営業部」スペースが作成できました。 ※初期状態でスペース名と同じ名前のス

レッドが 1 つあります。 ※画面右の「ピープル」に参加メンバーとし

て登録した「営業部」と作成者の「一瀬和夫」が表示されていることを確認します。

スペースにアプリの一覧やグラフを貼り付けることができます。

スペースにアプリの一覧を表示する

①つづいてスペースにアプリの一覧を表示します。 「お知らせ」の右にある[スペースの本文を編集]をクリックします。

②編集画面が表示されます。 スペースには、アプリから一覧やグラフを貼り付けることができます。 「予算管理」アプリから一覧を読み込んで貼り付けます。[アプリ貼り付け]をクリックします。

③アプリの選択画面が表示されます。 左側のアプリから[予算管理]アプリを選択し、「一覧」が選択されていることを確認して、[OK]をクリックします。

※アプリにグラフが作成されている場合は、「グラフ」から任意のグラフを選択することもできます。

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第 4 章 コミュニケーション

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④「予算管理」アプリのレコード一覧が貼り付けられたことを確認し、[保存]をクリックします。

⑤スペースにアプリの一覧を貼り付けることができました。

※各スレッドの上部にも同様にアプリの一覧やグラフを貼り付けることができます。

3. スレッドを設定する

初期状態のスレッドの名前を変更します。また、スレッドを追加してスペース内アプリを追加します。

スレッドを追加する

①スペース「営業部」でスレッド[営業部]をクリックします。

②「営業部」スレッドが表示されます。 「営業部」の右にある[タイトルや本文を編集する]をクリックします。

③スレッドのタイトルの「営業部」にカーソルを移動して、「売上情報」に変更します。画面下部の[保存]をクリックします。

④スレッドの名前が「売上情報」に変更されました。

※確認が終わったら[営業部]をクリックして、スペーストップに戻しておきます。

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第 5章 アプリ設計 Step1 問題と課題の把握 Step2 アプリの設計と作成

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第 5 章 アプリ設計

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Step1 問題と課題の把握

このセクションでは、kintone アプリの作成に着手する前に考慮すべきことについて学びます。 kintone は手軽にアプリを作って動かすことができることが特長ですが、だからと言って充分な計画無しに進めていいわけではありません。 kintone アプリを開発するときは、実際の画面で作成を始める前に、解決すべき課題を明確にして、業務の要件とアプリに必要な機能を検討しましょう。

1. 問題の把握と課題の設定 はじめにアプリを作る目的を明確にします。新規にアプリを作るということは、現状に何らかの解決すべき課題があり、アプリによって課題を解決することが目的であるはずです。現状の問題を分析して課題にまとめて、アプリを作る目的を明確にします。 例として、以下の問題で困っている K 社を想定します。

現状の問題: ・ K 社では営業担当者がお客様を訪問して商品の納期をきかれたときに、そのつど会

社に電話して商品部の担当者にきかないと回答できない。 ・ 商品部は製品別に担当者が分かれている。担当者が席をはずしていると即答できな

いため、お客様を待たせてしまって営業機会を逃している。 ・ 商品部の担当者は複数の営業担当者からばらばらに電話がかかってきて、本来の業

務が中断して困っている。

現状の問題の認識は重要なスタート地点になります。ここで問題を間違えて認識して

しまうと、正しく解決することができなくなります。

K 社内で検討した結果、以下の結論になりました。

解決すべき課題: ・ 営業担当者が会社の外から商品在庫を自分で確認できるようにする必要がある。 目標・ゴール ・ 営業担当者がその場で納期を回答できるようにする。 ・ 商品担当者にかかってくる電話を減らして本来の業務に集中できるようにする。

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kintone アプリを作成する目的: ・ 「在庫管理」アプリで営業担当者が会社の外から商品の在庫を自分で確認できるよ

うにする。

問題の解決方法はひとつとは限りません。例えば、お客様に商品在庫情報を公開して

しまう方がよりよい解決になるかもしれません。新しくアプリを作らなくても、業務

の流れを改善することで解決する場合もあるでしょう。アプリ作成ありきではなく、

複数の方向から検討するようにします。

2. 業務の流れの検討

次に「在庫管理」アプリを「誰が」、「いつ」、「どこで」、「どのように/なんのために」使うかを考えます。 以下のような一覧表にしておくとよいでしょう。 誰が いつ どこで どのように/なんのた

めに 営業担当者 必要な時 社外 商品の在庫を確認す

る。 商品担当者 毎日 社内 既存の基幹システム

で作成したExcelファイルをアップロードして最新の在庫数に更新する。

… … … …

一覧表にまとめておくと、以下を検討するときに抜けや漏れがなくなります。

・kintone のライセンスはいくつ必要か。

・モバイルアクセスが必要か。

・アプリやデータのアクセス権をどのように設定するか。

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付録 Step1 オフィス外からのアクセス Step2 カスタマイズの概要

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付録

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Step1 オフィス外からのアクセス

このセクションでは、セキュリティとモバイルの利便性を両立させる方法について学びます。 cybozu.com では、ユーザーID とパスワードによる認証に加えて、社外からの不正なアクセスを防ぐための次の機能を使用できます。 ・ IP アドレス制限 ・ Basic 認証 ・ セキュアアクセス

IP アドレス制限と Basic 認証の機能は、すべての利用者が無料で利用できます。サイ

ボウズドットコムストアの管理者が設定できます。

1. IP アドレス制限と Basic 認証

cybozu.com にアクセスできる IP アドレスをあらかじめ決められた IP アドレスに限定し、他の場所からアクセスできないようにします。たとえば、会社のオフィスにいるときだけ cybozu.com のアクセスを許可するような使い方ができます。 例 1 社内からのみアクセスする場合 ・ IP アドレス制限:一部許可 (社内のグローバル IP アドレスをすべて指定します) ・ Basic 認証:設定なし 指定した社内のネットワークからのみ、アクセスできます。社外およびスマートフォンなどからはアクセスできません。

cybozu.comログインページ

社内 社外

社員 社員 第三者

不便

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kintone university 公式テキスト

「kintone Apps Designer」 コース 第 7 版

発行日 : 2017年8月24日 第7版

改訂 :

著作/制作 : ICTコミュニケーションズ株式会社

共同著作 : 加藤和幸・中村徹・渋谷雄大

監 修 : kintone university プロジェクトチーム

発行所 : ICTコミュニケーションズ株式会社 コンテンツ事業部

http://www.ictcom.jp

発行者 : 内野良昭

● 本テキストの記載内容は、2017年8月24日現在のものです。

● 本テキストは、構成・文章・プログラム・画像・データなどすべてにおいて、著作権上の保

護を受けています。本テキストの一部もしくはすべて無断複写した場合は発行者の権利侵害

になります。

● 本テキストに起因してご使用者に直接または間接的な障害が生じても、ICTコミュニケー

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