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© 2010 IBM Corporation

IBM WebSphere Business Process Management

WebSphere Process Server 解体新書2010設計ガイド

稟議申請プロセス解説


2 © 2010 IBM Corporation

Disclaimer�この資料は日本アイ・ビー・エム株式会社ならびに日本アイ・ビー・エムシステムズ・エンジニアリング株式会社の正式なレ

ビューを受けておりません。

�当資料は、資料内で説明されている製品の仕様を保証するものではありません。

�資料の内容には正確を期するよう注意しておりますが、この資料の内容は2010年9月現在の情報であり、製品の新しいリリースなどによって動作、仕様が変わる可能性がありますので、ご注

意ください。

�今後国内で提供されるリリース情報は、対応する発表レターなどでご確認ください。



はじめに

� 本資料について� 本資料は、WebSphere Process Server (WPS) のアプリケーション設計、開発をする方を対象とし、サンプルを通してBPELを使用するアプケーションの設計、実装のための参考情報を提供するものです。

� 前提� WPSの基礎知識を有していること� JEEアプリケーション開発の基礎知識を有していること� 下記の資料を理解していること

WebSphere Process Server 解体新書 2010http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/bpm/wps7_tech/#download� SCA � ビジネス・プロセス� ヒューマン・タスク� ビジネス・ルール� APIガイド

� サンプルの稼動について� 別冊のWord資料「WPSV7設計ガイド_稟議申請プロセス_動作確認手順.doc」を参照ください



目次

� アプリケーション概要� 想定環境� 対象業務：稟議申請プロセス（プロジェクト申請）

� 実装の検討開発対象� プロジェクト構造 (モジュール、ライブラリー)� ビジネス・オブジェクト� インターフェース

� ビジネス・プロセス� ビジネス・プロセス概要� BPEL� 変数� 差し戻しの実装（While Loop / Choice

/ Fault Handler）� 担当者割当ての実装（Human Task）� ユーザーと役割（担当するアクティビティー）

� 各Human Taskの設定� 並列処理と早期終了条件の実装（For

Each）� アラートの実装（Event Handler）� その他、プロセス設計方針と設定

� 呼出しサービス� ビジネス・ルール� Webサービス：承認者割当

� クライアント・アプリケーション� 画面一覧と画面遷移� クラス図� シーケンス図：申請処理� シーケンス図：承認処理� セキュリティー設定� パッケージ構造と参照規則



アプリケーション概要



想定環境

� Webアプリケーションとして構築� 申請フローはBPELで実装し、WebSphere Process Serverで稼動させる� 他システムにはWebサービスで接続する

稟議申請システム

承認者(課長・部長)承認者(課長・部長)

承認者(営業管理担当者)承認者(営業管理担当者)

SOAP/HTTP社員情報

管理システム

申請者

申請者



想定環境と役割の配置

� 本資料での論理的な構成とその責務

プレゼンテーション層サービス層インテグレーション層プロセス層

WebSphere Process Server上に配置 WebSphere Application Server上で稼動稟議申請システム

社員情報管理システム

クライアントに配信

するデータを準備し、

クライアントからプロ

セス層への配信の

要求を処理するロ

ジックで構成される

データベースや

メッセージング製

品を始めとする

Enterprise Information

Systems（EIS）やその他のバックエ

ンド・アプリケー

ションと統合する

ためのロジックで

構成される

業務の流れを実施したり、

サービスの組み合わせ

を実施するロジックで構

成される。

アプリケー

ションの主要

機能を実行す

るロジックで

構成される



サンプルの実装技術とコンポーネント配置

プレゼンテーション層サービス層

pagecode BPEL

インテグレーション層プロセス層

HumanTaskpagecode

DAOWebSerivceBPELProcess

Service

BPEL(ロング・ランニング)のプロセス起動

ヒューマン・タスクの呼び出し

BPEL(ロング・ランニング)経由でのサービス呼び出し

JSP

JSP

Webフレームワーク:JSF (Java Server Faces)を使用O/Rマッパー:iBatisを使用

DIコンテナー: Springを使用

SOAP/HTTP

BusinessFlowManager APIを使ってBPELやヒューマン・タスクにアクセスする

ためのロジックを実装するコンポーネント



対象業務：稟議申請プロセス（プロジェクト申請）

一次承認二次承認最終承認

�営業管理部門による承認�申請内容を見て、承認／否認を決定

�部門に所属する誰か1人が処理を実施

�申請者の所属する部の部長による承認

�申請内容を見て、承認／否認を決定

�申請者の所属する課の課長による承認


�並列に処理を実施�必要な承認数（申請金額によって異なる）が得られれ

ば、全員の承認を待たず

に次の承認に進む

�1人でも却下されれば、再申請処理�一定期間（申請金額によって、期間が異なる）に承認処理が終了しない場合は、アラートをあげる

営業管理承認部長承認課長承認

�申請内容を記述して申請

コメント

承認期限

申請金額

申請者

件名

申請番号



実装の検討（１）

�営業管理部門による承認�申請内容申請内容申請内容申請内容をををを見見見見てててて、、、、承認承認承認承認／／／／否認否認否認否認

をををを決定決定決定決定

�部門部門部門部門にににに所属所属所属所属するするするする誰誰誰誰かかかか1人人人人がががが処理処理処理処理をををを実施実施実施実施


�申請内容申請内容申請内容申請内容をををを見見見見てててて、、、、承認承認承認承認／／／／否認否認否認否認



�申請内容申請内容申請内容申請内容をををを見見見見てててて、、、、承認承認承認承認／／／／否認否認否認否認


�並列に処理を実施�必要な承認数（申請金額によって異なる）が得られれ

ば、全員の承認を待たず

に次の承認に進む

�1人でも却下されれば、再申請処理�一定期間（申請金額によって、期間が異なる）に承認処理が終了しない場合は、アラートをあげる



ヒューマン・タスクで実装



実装の検討（2）

�営業管理部門による承認�申請内容を見て、承認／否認を決定






�並列並列並列並列にににに処理処理処理処理をををを実施実施実施実施�必要な承認数（申請金額によって異なる）が得られれ

ば、全員全員全員全員のののの承認承認承認承認をををを待待待待たずたずたずたず

にににに次次次次のののの承認承認承認承認にににに進進進進むむむむ

�1人人人人でもでもでもでも却下却下却下却下されればされればされればされれば、、、、再申請処理再申請処理再申請処理再申請処理

�一定期間一定期間一定期間一定期間（（（（申請金額申請金額申請金額申請金額によってによってによってによって、、、、期間期間期間期間がががが異異異異なるなるなるなる））））にににに承認処理承認処理承認処理承認処理がががが終了終了終了終了しないしないしないしない場合場合場合場合はははは、、、、アラートアラートアラートアラートをあげるをあげるをあげるをあげる



BPELのForEachで実装

BPELのFaultHandlerで実装

BPELのEventHandlerで実装



実装の検討（3）

�営業管理部門営業管理部門営業管理部門営業管理部門による承認



�申請者申請者申請者申請者のののの所属所属所属所属するするするする部部部部のののの部長部長部長部長に

よる承認


�申請者申請者申請者申請者のののの所属所属所属所属するするするする課課課課のののの課長課長課長課長

による承認


�並列に処理を実施�必要な承認数（申請金額申請金額申請金額申請金額

によってによってによってによって異異異異なるなるなるなる）が得られ

れば、全員の承認を待た

ずに次の承認に進む

�1人でも却下されれば、再申請処理�一定期間（申請金額申請金額申請金額申請金額によってによってによってによって、、、、期間期間期間期間がががが異異異異なるなるなるなる）に承認処理が終了しない場合は、アラートをあげる



人事情報を検索し、承認

者を設定するWebサービスを使用

ビジネス・ルールで

実装



開発対象

一次承認

二次承認

最終承認

一次承認者設定

最終承認者設定

二次承認者設定

条件設定

BPELBPEL

ビジネスビジネスビジネスビジネス・・・・ルールルールルールルールビジネスビジネスビジネスビジネス・・・・ルールルールルールルール

WebWebサービスサービスサービスサービスサービスサービスサービスサービス

承認画面承認画面承認画面承認画面承認画面承認画面承認画面承認画面

申請申請申請申請申請申請申請申請//再申請再申請再申請再申請再申請再申請再申請再申請

画面画面画面画面画面画面画面画面

ユーザーユーザーユーザーユーザーユーザーユーザーユーザーユーザー

レジストリレジストリレジストリレジストリレジストリレジストリレジストリレジストリ



プロジェクト構造 (モジュール、ライブラリー)

� ApprovalModuleBPEL等の開発物を格納� アセンブリー・ダイアグラム� プロセス（BPEL）� ビジネス・ルール

� ApprovalLibraryWSDL/XSD等共通して使用されるオブジェクトを格納� ビジネス・オブジェクト� インターフェース� Webサービス・ポート

•ApprovalModuleApp, ApprovalModuleWebは

•モジュールをビルドすると自動生成されるプロジェクト

サンプルの「プロジェクト交換」形式のファイルをWIDにインポートして確認できるプロジェクトの構造



プロジェクト構造 (クライアント、Webサービス)

� ApproverWSWebサービスを含むWebアプリケーション� エンタープライズ・アプリケーション

ApprovaerWSEARに含まれる

� ApprovalUWebBPELやヒューマン・タスクにアクセスするための

Webアプリケーション� エンタープライズ・アプリケーション

ApprovalUに含まれる

サンプルの「プロジェクト交換」形式のファイルをWIDにインポートして確認できるプロジェクトの構造



（参考）モジュール分割方針 AD

1) 1モジュールに1BPELを作成決定事項決定事項決定事項決定事項

1) BPEL単位でサーバーへのデプロイ、変更ができるため、管理が容易である。

サーバーあたりのEAR数が多くなると、リソース消費量の増加やパフォーマンス劣化が懸念される。

2) 複数BPELを1モジュールにまとめることにより、サーバーあたりのEAR数を減らし、余分なリソース消費を抑

えることができる。一方、同一モジュール内のあるBPELの変更や共用しているWSDLの変更により、他の

BPELが影響を受ける可能性がある。ただし、依存関係の強い複数BPELについては、同一モジュールでの管

理の検討を許容する。例えば、BPEL(a)が変更となる場合に、必ずBPEL(b)にも修正が入るようなケースであ

る。

選択理由選択理由選択理由選択理由

WebSphereべからず集: 第10回「大量のサーバーやアプリケーションを登録したり、極めて多くのモジュールを

含んだアプリケーションを作成する」

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/was/was_nglist/10.html

参考資料参考資料参考資料参考資料

なし関連関連関連関連ADADADAD

なし派生要件派生要件派生要件派生要件

なし影響影響影響影響

1) 1モジュールに1BPELを作成

2) 1モジュールに複数BPELを作成

候補候補候補候補

あるBPELに対する変更が他のBPELに影響がないようにしたい要件要件要件要件

なし前提前提前提前提・・・・制約制約制約制約

BPELはモジュール内の1要素として開発する。1モジュール内に含めるBPELの数は任意であるため、モジュー

ル内に作成するBPELの数についてここに記載する。

説明説明説明説明

0001Id.Id.Id.Id.モジュール分割方針タイトルタイトルタイトルタイトル

WIDトピックトピックトピックトピックBPEL実装対象分野対象分野対象分野対象分野



（参考）ライブラリー使用方針 AD

1) BPELで使用するオブジェクトがすべて1モジュール内に配置されるため、依存関係を設定する必要がない。

2) 上流工程の成果物であるWSDL/XSDをモジュールから分離することで、関心事の分離が可能である。また、ほ

ぼ同じインターフェースを使用する複数BPELが存在する場合、1ライブラリーを各BPELから参照可能にすること

も可能である。


なし参考資料参考資料参考資料参考資料

0003関連関連関連関連ADADADAD



2) ライブラリーを使用する決定事項決定事項決定事項決定事項

1) ライブラリーを使用しない

2) ライブラリーを使用する


上流からの提供成果物と、WID上での開発成果物を明示的に区別したい要件要件要件要件


WIDでは、WSDL/XSDといった共通して使用されるオブジェクトをライブラリーという単位でまとめることが可能で

ある。その場合、BPELを含んだモジュールからライブラリーを参照可能に定義すれば、ライブラリー内に定義され

た各種オブジェクトを使用してBPELを作成することができる。

ライブラリーの使用は必須ではないため、使用の有無をここに記述する。


0002Id.Id.Id.Id.ライブラリー使用方針タイトルタイトルタイトルタイトル




（参考）ライブラリー分割方針 AD

1) 「前提・制約」に示した、型の重複が発生しないため、BPELから参照している型(XSD)の特定が容易であり、

変更管理がしやすい。

2) 複数モジュールで、型が重複しないようにライブラリーを構成するためには、ライブラリー間で参照を定義

するなど複雑な構成となる。


なし参考資料参考資料参考資料参考資料

0002関連関連関連関連ADADADAD



1) 1モジュールが参照するライブラリーは1つとする決定事項決定事項決定事項決定事項

1) 1モジュールが参照するライブラリーは1つとする

2) 1モジュールが参照するライブラリーは複数定義可能とする


変更管理対象の依存関係は複雑にならないようにしたい要件要件要件要件

WID上では、モジュール内のオブジェクトが参照している複数ライブラリーに、同じ型が重複して存在すること

は可能であるが、変更管理を考慮すると好ましくない。

前提前提前提前提・・・・制約制約制約制約

ライブラリーは提供元ごとなどに分割可能なため、その分割方針について記述する。説明説明説明説明

0003Id.Id.Id.Id.ライブラリー分割方針タイトルタイトルタイトルタイトル




ビジネス・オブジェクト

一次承認に必要な承認者数intnumberOfRequiredApprovers

Application

stringbooleanstringAoorival[]

stringintstringstringstringstring

型型型型

Approval

BO名名名名

承認可否approvalResult承認者名approver承認者情報approvals

コメントcomment

申請番号applicationNo件名subject

申請金額cost承認期限dueDate

コメントcomment申請者名applicant

説明説明説明説明エレメントエレメントエレメントエレメント名名名名



（参考）添付資料持ちまわり方針 AD

Database Planning, Performance Tuning and Maintenance for Business Process Choreographer

http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21419235&myns=swgws&mynp=OCSSQH9M&mync=R


1) データがBPEL内に一元管理され、クライアント・アプリケーションからの参照が容易となる。また、データの

更新のタイミングが、BPELのステータスと一致する

2) ビジネス･オブジェクトのサイズはディスク容量やパフォーマンスに多大な影響があるため、持ちまわらず、

外出しとする。また、添付資料等のアプリケーションデータを格納するデータベースは、既存のデータベースを

使用することも検討可能



添付資料を格納するデータベースを設計、開発する必要がある派生要件派生要件派生要件派生要件

添付資料を参照する場合は、検索のキーとなる要素を受け渡すようなインターフェースとする影響影響影響影響

2) 添付資料はアプリケーション用のDBにて共有し、検索に必要なキー情報のみ持ちまわる決定事項決定事項決定事項決定事項

1) 添付資料もBPEL内で持ちまわる（ビジネス･オブジェクトに設定し、変数にセットする）

2) 添付資料はアプリケーション用のDBにて共有し、検索に必要なキー情報のみ持ちまわる


パフォーマンスが最適化するように、BPELを設計したい要件要件要件要件

持ちまわりデータは1MB以内が推奨されている（参考資料参照）前提前提前提前提・・・・制約制約制約制約

BPELでは、プロセスや各アクティビティーの入出力データを変数にセットし、別のアクティビティーで参照する

（持ちまわる）ことができる。添付資料のバイナリー・データを持ちまわる方法について記述する。


0004Id.Id.Id.Id.添付資料持ちまわり方針タイトルタイトルタイトルタイトル


当当当当サンプルサンプルサンプルサンプル・・・・アプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーションではではではでは、、、、添付資料持添付資料持添付資料持添付資料持ちまわりのちまわりのちまわりのちまわりの要件要件要件要件はははは実装実装実装実装していませんしていませんしていませんしていません。。。。

当当当当サンプルサンプルサンプルサンプル・・・・アプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーションではではではでは、、、、添付資料持添付資料持添付資料持添付資料持ちまわりのちまわりのちまわりのちまわりの要件要件要件要件はははは実装実装実装実装していませんしていませんしていませんしていません。。。。



インターフェース

sampleFault(SampleFault)

application(Application)


setSalesOps




setManager

timeout(int)


approval(Approval)



出力出力出力出力（（（（型型型型））））

Reapply

Approval

Approver

Rule

ApprovaｌProcess

名前名前名前名前


approve承認承認承認承認ヒューマンヒューマンヒューマンヒューマン・・・・

タスクタスクタスクタスク



setApprover承認者設定承認者設定承認者設定承認者設定

Webサービスサービスサービスサービス


setCondition条件設定条件設定条件設定条件設定ビジネビジネビジネビジネ

スススス・・・・ルールルールルールルール


reapply再申請再申請再申請再申請ヒューマヒューマヒューマヒューマ

ンンンン・・・・タスクタスクタスクタスク


start申請申請申請申請（（（（プロセスプロセスプロセスプロセス

開始開始開始開始））））

例外例外例外例外（（（（型型型型））））入力入力入力入力（（（（型型型型））））操作操作操作操作



ビジネス・プロセス



ビジネス・プロセス概要

一次承認

二次承認

最終承認




条件設定

再申請

期間超過

アラート出力

承認承認承認承認承認承認承認承認

差戻差戻差戻差戻しししし（（（（差戻差戻差戻差戻しししし（（（（11人人人人でもでもでもでも却下却下却下却下のののの場合場合場合場合））））人人人人でもでもでもでも却下却下却下却下のののの場合場合場合場合））））


差戻差戻差戻差戻しししし差戻差戻差戻差戻しししし


並列並列並列並列にににに承承承承並列並列並列並列にににに承承承承

認認認認をををを実行実行実行実行認認認認をををを実行実行実行実行



BPEL

一次承認一次承認一次承認一次承認

二次承認二次承認二次承認二次承認

最終承認最終承認最終承認最終承認

アラートアラートアラートアラート出力出力出力出力再申請再申請再申請再申請



変数

一次承認情報(*)localApprovallocal_approval

forEach アクティビティの索引（Index）として使用

localunsigndIntN

承認プロセスの期限globalinttimeout

二次承認情報(*)globalApprovalsecond_approval

例外globalSampleFaultfault

最終承認情報(*)globalApprovalfinal_approval

globalタイプタイプタイプタイプ

申請書Applicationapplication説明説明説明説明型型型型変数名変数名変数名変数名

(*) 承認情報は型が同一（Approval)のため、変数をひとつにして上書きしていくことも可能だが、今回は各承認結果をプロセスの履歴として残すために、承認毎に変数を分け、各々にデータを格納し

ていくこととする



差し戻しの実装（While Loop / Choice / Fault Handler）

③ Decline 例外をCatch し、再申請ヒューマン･タスクを生成

② approvalResultが true 以外は、Otherwise が選択され、例外

（Decline）をThrow

①承認処理を実行

し、approvalResultに結果を格納

④ ヒューマン・タスク実行後、上位のスコープに処理が遷移し、While Loop 条件（final_approval.approvalResult = false）に合致するため、

While Loop 内に遷移し、承認プロセスが続行される



担当者割当ての実装（Human Task）①Webサービスで人事情報から承認者をセット（詳細は「呼出し

サービス」章を参照）

③ 担当者割当て基準のパラ

メーターに、変数を指定

②担当者割当てに使用する

変数に、取得した値を代入

各承認処理各承認処理各承認処理各承認処理はははは、、、、Invoke [Webサービスサービスサービスサービス呼出呼出呼出呼出しししし] →→→→ Assign →→→→ Human Task ののののセットセットセットセットでででで実装実装実装実装

各承認処理各承認処理各承認処理各承認処理はははは、、、、Invoke [Webサービスサービスサービスサービス呼出呼出呼出呼出しししし] →→→→ Assign →→→→ Human Task ののののセットセットセットセットでででで実装実装実装実装



ユーザーと役割（担当するアクティビティー）

一次承認者一次承認者一次承認者一次承認者

user0061 ~

user0069

user0060

user0031~

user0039

user0030一次承認

user0080B001

user0051 ~

user0059user0041

~user0049

user0021~

user0029user0011

~user 0019

user0050user0040user0020user0010

B000

A000

S100

組織組織組織組織コードコードコードコード / ユーザーユーザーユーザーユーザーID担当担当担当担当アクティアクティアクティアクティ

ビティービティービティービティー

役割役割役割役割

申請（プロセ

ス起動）

再申請

二次承認

(なし)

最終承認

申請者申請者申請者申請者

課長

二次承認者二次承認者二次承認者二次承認者

user0070部長

user0100社長（（（（なしなしなしなし））））

user0000~user0009営業管理営業管理営業管理営業管理



各Human Taskの設定

cn=%wf:variable.final_approval¥approver%,o=defaultWIMFileBasedRealm

%wf:variable.second_approval¥approver%

%wf:variable.local_approval¥approver%

一次承認

潜在的所有者

潜在的所有者

潜在的所有者

ロール

GroupID

Name

Name

パラメーター

Group

Users

Users

担当者

割当て基準

ユーザー・レジストリー

担当者ディレクトリー

ユーザー・レジストリー最終承認

ユーザー・レジストリー二次承認

担当者割当担当者割当担当者割当担当者割当ててててアクティビアクティビアクティビアクティビ

ティティティティ名名名名

選択選択選択選択するするするする「「「「担当者割当担当者割当担当者割当担当者割当てててて基準基準基準基準」」」」によってによってによってによって、、、、設定設定設定設定するするするするパラメータパラメータパラメータパラメータがががが異異異異なるなるなるなる点点点点にににに注意注意注意注意すすすす

ることることることること（（（（上記例上記例上記例上記例のののの場合場合場合場合、「、「、「、「Group」」」」のののの場合場合場合場合はははは、、、、固有名固有名固有名固有名をををを指定指定指定指定するするするする必要必要必要必要があるがあるがあるがある））））

選択選択選択選択するするするする「「「「担当者割当担当者割当担当者割当担当者割当てててて基準基準基準基準」」」」によってによってによってによって、、、、設定設定設定設定するするするするパラメータパラメータパラメータパラメータがががが異異異異なるなるなるなる点点点点にににに注意注意注意注意すすすす

ることることることること（（（（上記例上記例上記例上記例のののの場合場合場合場合、「、「、「、「Group」」」」のののの場合場合場合場合はははは、、、、固有名固有名固有名固有名をををを指定指定指定指定するするするする必要必要必要必要があるがあるがあるがある））））



（参考）ユーザー・レジストリー定義用jacl：抜粋

$AdminTask addMemberToGroup {-memberUniqueNameuid=user0000,o=defaultWIMFileBasedRealm -groupUniqueNamecn=S100,o=defaultWIMFileBasedRealm }

$AdminTask addMemberToGroup {-memberUniqueNameuid=user0001,o=defaultWIMFileBasedRealm -groupUniqueNamecn=S100,o=defaultWIMFileBasedRealm }

......

� ユーザーユーザーユーザーユーザーののののグループグループグループグループへのへのへのへの追加追加追加追加

� ユーザーユーザーユーザーユーザーのののの作成作成作成作成

$AdminTask createUser { -uid user0000 -password passw0rd -confirmPassword passw0rd -cnuser0000 -sn user0000 }$AdminTask createUser { -uid user0001 -password passw0rd -confirmPassword passw0rd -cn

user0001 -sn user0001 }....

� グループグループグループグループのののの作成作成作成作成

$AdminTask createGroup {-cn S100 -description generated group} $AdminTask createGroup {-cn A000 -description generated group}

…



並列処理と早期終了条件の実装（For Each）

並列処理を指定

反復の数（必要な承認数）は金額によって変更するため、

動的境界を選択し、条件設定Webサービス（後述）で戻された配列（要素数が承認者の数となる）を指定

必要な承認数（条件設定Webサービス（後述）によって戻された値）が揃えば先に進む

よう、早期終了条件を設定



アラートの実装（Event Handler）

条件設定Webサービスで戻されたタイムアウト値を「詳細」タブ代

入するように設定する

承認のスコープに、イベ

ント・ハンドラーを設定

タイムアウトが発生するとログ

を出力するSnippetを配置



その他、プロセス設計方針と設定

� システム例外のCatchはせず、アクティビティが「停止（Stopped）」状態で停止する� プロセスのプロパティー → 「デフォルト」タブ

� 各アクティビティーのプロパティー → 「サーバー」タブ

� プロセス完了時の自動的な削除は実施しない（完了後のプロセスは一定期間保持し、手動で削除する）

� プロセスのプロパティー → 「詳細」タブ



（参考）システム例外対応方針 AD

1) 障害箇所を修復後、プロセスの途中からでも再実行可能とする

2) 障害が発生した場合は、プロセス内で例外処理を実行し、プロセスを終了させる。再実行が必要な場合は、

プロセス・インスタンスの起動からはじめる。


WebSphere Process Server におけるビジネス・プロセスの救済（前編）（後編）

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/bpm/wps_repair/1.html

http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/library/bpm/wps_repair/2.html



運用設計で、失敗プロセスの救済方法について検討する必要がある派生要件派生要件派生要件派生要件


1) システム例外のCatchはせず、障害が発生したアクティビティで「停止（Stopped）」状態で停止する決定事項決定事項決定事項決定事項

1) システム例外のCatchはせず、障害が発生したアクティビティで「停止（Stopped）」状態で停止する（未処理

のフォールトの処理を続行：いいえ」）

2) システム例外が発生した場合は、上位のスコープやアクティビティのFaultHandlerにて例外処理を実行する

（未処理のフォールトの処理を続行：はい」）


プロセスの途中でシステム例外が発生しても、再申請することなく、適切な箇所から再実行できるようにしたい要件要件要件要件


システム例外が発生した場合の処理形式として、BPELでは、「未処理のフォールトの処理を続行」というオプ

ションが定義できる。例外対応方針として、どちらを選択するかを記述する。


0005Id.Id.Id.Id.システム例外対応方針タイトルタイトルタイトルタイトル




（参考）完了プロセス削除方針 AD

1) ユーティリティの作成や運用を検討することなく、不要なデータを削除することが可能

2) 実行中のインスタンスに影響することなく、完了したインスタンスのデータを削除することが可能


Operating a WebSphere Process Server environment, Part 2: Options for maintaining an optimal Business

Process Choreographer database size

http://www.ibm.com/developerworks/websphere/library/techarticles/0912_herrmann2/0912_herrmann2.html



運用設計で、ハウスキープ方法を検討する必要がある派生要件派生要件派生要件派生要件


2) プロセス完了時に、インスタンス・データを自動削除せず、ハウスキープ対象として手動で削除する決定事項決定事項決定事項決定事項

1) プロセス完了時に、インスタンス・データを自動的に削除する

2) プロセス完了時に、インスタンス・データを自動削除せず、ハウスキープ対象として手動で削除する


パフォーマンスが最適化するように、BPELを設計したい要件要件要件要件


ロング・ランニング・プロセスでは、プロセス完了時に、関連データを自動的に削除するかを選択することがで

きるため、削除方針についてここに記述する。


0006Id.Id.Id.Id.完了プロセス・インスタンス削除方針タイトルタイトルタイトルタイトル




呼出しサービス



ビジネス・ルール

タイムアウトを設定

申請金額（application.cost）によって変動する、一次承認の必要人数と、タイムアウト値

をビジネス・ルールで定義

金額を条件として設定

一次承認の早期終了条件を設定

初期化ルールで、入力メッセー

ジを出力メッセージに代入



（参考）タイムアウト値の設定

� ビジネス・ルールの条件値や、タイムアウト値は、ビジネス・ルール・マネージャーから動的に変更することが可能

� （WID上のデフォルトアドレス）http://localhost:9080/br/



Webサービス：承認者割当� Webサービスでは下記の機能を実装

ユーザーユーザーユーザーユーザー体系体系体系体系はははは次次次次ページページページページ参照参照参照参照

� setApprovers (一次承認で使用される)� Application.applicant にセットされているユーザーIDから所属の部の課長を検索し、必要な人数分の

Approval 配列を生成、approver にそれぞれの課長のIDをセットして返す� setManager(二次承認で使用される)

� Application.applicant にセットされているユーザーIDから所属の部の部長を検索し、1つのApproval 配列を生成、approver に部長のユーザーIDをセットして返す

� setSalesOps (最終承認で使用される)� 1つのApproval 配列を生成、approver に営業管理の部門コードをセットして返す



Webサービス：承認者割当

一次承認者一次承認者一次承認者一次承認者

user0061 ~

user0069

user0060

user0031~

user0039

user0030一次承認

user0080B001

user0051 ~

user0059user0041

~user0049

user0021~

user0029user0011

~user 0019

user0050user0040user0020user0010

B000

A000

S100

組織組織組織組織コードコードコードコード / ユーザーユーザーユーザーユーザーID担当担当担当担当アクティアクティアクティアクティ

ビティービティービティービティー

役割役割役割役割

申請（プロセ

ス起動）

再申請

二次承認

(なし)

最終承認

申請者申請者申請者申請者

課長

二次承認者二次承認者二次承認者二次承認者

user0070部長

user0100社長（（（（なしなしなしなし））））

user0000~user0009営業管理営業管理営業管理営業管理

B00xの中でLフラグ（部長）、Gフラグ（課長）をつける第一次承認はGフラグの中の誰か（金額によって人数が異なる）が実行



クライアント・アプリケーション



画面一覧と画面遷移

� クライアント・アプリケーションはBusinessFlowMangaer API経由でBPEL/ヒューマン・タスクにアクセスするためのユーザー・インターフェースを提供

申請者

申請者

承認者(課長・部長)承認者(課長・部長)

承認者(営業管理担当者)承認者(営業管理担当者)



セキュリティー設定

� 前ページの承認リストは権限を持つユーザーにのみ表示されるよう、ヒューマン・タスクでのアクセス制御を実施している。

その前提としてApprovalUIWebではJEEセキュリティーでFORM認証を設定している。

FORM認証設定済み



クラス図

� このサンプルで使用されている主なクラスとその役割を示す

WPSが提供する

BusinessFlowManager APIにアクセスし、

プロセスの開始や

ヒューマン・タスクの

処理を実装する。

申請者の申請処理をProcessServiceに渡す

承認者に承認リストを表示する

承認処理を実施する

ProcessServiceの実装を切り離すためのインターフェー

ス。Pagecodeは必ずこのインターフェースを介して

ProcessServiceの実装にアクセスする



シーケンス図：申請処理



シーケンス図：承認処理



パッケージ構造と参照規則

com.samples.dto com.samples.services.utils

DTO (Data Transferring Object)を格納ユーティリティーを格納

com.samples.services

com.samples.services.impl

pagecode

ビジネス・ロジックの実装クラスを格納

ビジネス・ロジックの

インターフェースを格納

JSFのpagecodeクラスを格納

pagecodeからは必ずインターフェース経由でビジネス・ロジックを実装するクラスを使用する



まとめ



本資料での解説内容

一次承認

二次承認

最終承認




条件設定

BPELBPEL

ビジネスビジネスビジネスビジネス・・・・ルールルールルールルールビジネスビジネスビジネスビジネス・・・・ルールルールルールルール

WebWebサービスサービスサービスサービスサービスサービスサービスサービス

承認画面承認画面承認画面承認画面承認画面承認画面承認画面承認画面

申請申請申請申請申請申請申請申請//再申請再申請再申請再申請再申請再申請再申請再申請

画面画面画面画面画面画面画面画面

ユーザーユーザーユーザーユーザーユーザーユーザーユーザーユーザー

レジストリレジストリレジストリレジストリレジストリレジストリレジストリレジストリ

「「「「ビジネスビジネスビジネスビジネス・・・・プロセスプロセスプロセスプロセス」」」」章章章章

「「「「呼出呼出呼出呼出ししししサービスサービスサービスサービス」」」」章章章章

「「「「クライアントクライアントクライアントクライアント・・・・

アプリケーションアプリケーションアプリケーションアプリケーション」」」」章章章章

「「「「ビジネスビジネスビジネスビジネス・・・・プロセスプロセスプロセスプロセス」」」」章章章章

「「「「呼出呼出呼出呼出ししししサービスサービスサービスサービス」」」」章章章章

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