IBM i という選択 ~レガシー vs....

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© 2011 IBM Corporation IBM Power Systems IBM i という選択 ~レガシー vs. オープン~ 日本IBM 安井 賢克

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IBM i という選択

~レガシー vs. オープン~日本IBM

安井 賢克

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業界を取り巻くトレンド

集中か分散か

集中型

分散型

• 統合型コンピューティング初期コスト + TCO重視インターネットの浸透

- コンピューティングの集中化- 地域・時間帯を超えたビジネス

• 分散型コンピューティング初期コスト重視LAN の浸透

『オープン・システム』

• 仮想化の浸透論理サーバー台数増加物理サーバー伸び率鈍化クラウド・コンピューティング

2000‘90‘80‘70‘60‘50

汎用機とオフコンの時代1952 年 IBM7011964 年 S/3601969 年 S/3

1969 年 Unix1990 年代 PC サーバー

1979 年 S/381988 年 AS/400

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よくある「レガシー・システム」に対する印象

アプリケーションの見栄えが悪い CUI 主体であり古めかしい

直感的な操作ができないので、ユーザー教育に手間がかかる

エミュレーター搭載 PC が必要になり、クライアントの管理に手間がかかる

エミュレーター導入・設定が必要になる

ブラウザーからアプリケーションが使えれば見栄えも改善され、アプリケーション・ア

クセスの利便性も高まる

ベンダー独自テクノロジーに依存しており将来が不安いつまでもベンダーのサポートがあるのか疑問

コスト高の要因になっている可能性がある製品価格決定権がベンダーに握られているため、不当に高いコストを強いられる恐

れがある

技術者確保が困難になりそうである古いテクノロジーを体得する技術者は減少していると思われる

結果的に技術者単価高騰につながる恐れがある

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「レガシー・システム」を取り巻く冷静な観察

アプリケーションの実績があり安定している長年使い続けてきた安心感がある

オープン・システムの安定性が不透明

別のテクノロジーに移行するリスクが不透明レガシー・アプリケーションをオープン化するリスクが読めない

テクノロジーがビジネスを規定するという発想がそもそも妥当なのかビジネスを支えるのがアプリケーション

本来はビジネスのためのテクノロジーであるべきではないか

例えば、Windows はオープンであると言えるかWindows はマイクロソフト依存

Unix、Linux は共通アーキテクチャーに基づくが、実装は各ベンダーやディス

トリビューションに依存している

よく考えてみると「オープン・システム」の意味も不明

業務を知る JAVA 技術者は必ずしも多くはないWeb アプリケーションとは異質のスキルが必要

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AS/400 から Power Systems へアプリケーション資産を継承しながら年率平均 69.0%で成長

CPU能力 102,826 倍

アーキテクチャーは S/38 (1979 年)から

TIMI による仮想マシンの実現

単一レベル記憶によるディスク・パフォーマンスの最適化と管理の手間削減

オブジェクト指向によるセキュリティー

1988年AS/400オフコンとして登場

1994年AS/400 アドバンスト・シリーズ

クライアント・サーバー機

1997年AS/400e シリーズ

インターネットをサポート

2000年eServer iSerieseビジネス・オンデマンド対応

2004年eServer i5仮想化エンジン搭載

1995年48 ビット CISC から64 ビット RISC へ

2000年業界初の SOI テクノロジー

2004年POWER5

2005年イノベーション宣言

2007年POWER6

2002年搭載POWER4

2008年Power Systems新ブランド登場

2006年System i5Systems Agenda

2008年IBM i 宣言

2010年POWER7

2001年POWER4

ムーアの法則(18~24 ヶ月で処理能力 2 倍)が示唆する年率 41~59% の成長率を凌ぐ

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IBM i を歴史的に眺めると ・ ・ ・

製品登場当初は「オフコン」

業務用途に的を絞りながら、必要機能一式を装備した使い勝手の良さ、アプリケーション開発生産性の高さをメリットに多くのお客様に導入いただいた

当時の使いやすさは、ベンダー固有技術に囲い込まれることを意味していた

「オープン」の時代になって、オフコンは敬遠されるケースが増えてきた

現在 IBM i を除いたほとんどの旧オフコンは市場から撤退しつつある

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IBM i は何故進化し続けられるのか

優れた設計思想を実現していた

テクノロジーがどのように変遷しても、アプリケーション資産を継承できる → TIMI (仮想化されたマシン)

データベース管理の手間を削減できる → SLS (単一レベル記憶、ディスクとメモリーを仮想化)

ウィルスが動けないシステム構造 → オブジェクト指向型 OS

TIMI 仮想マシンが様々な新機能を実装できる柔軟性を備えている 例: Java、オープンソース製品群、Webサーバー、SOA など

旧来の価値 最新テクノロジー

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1987年S/38ご導入以来23年にわたるIBM i ユーザーで、基幹業務全てをIBM i で稼働 宅配会員向けサイト全面リニューアル、ECサイト構築を通じてブランド認知度向上、サービスの全国展開という経

営目標に対応 基幹業務からECサイトまで、全てをIBM i で構築・稼働 宅配会員向けサイト5ヶ月、一般向けECサイト4ヶ月という短期間で ㈱アミュレット様と協業でサイトオープン

PHPによる大規模ECサイト構築事例 – 株式会社大地を守る会様

企業の事業変革と企業の事業変革とITITインフラインフラ

PHP on IBM i PHP on IBM i の選択理由の選択理由 定量効果及び将来計画定量効果及び将来計画

–本社:千葉県千葉市–資本金:3億4,742万5千円–売上高 159億1,515万円(2009年3月期)–業務内容:大地を守る会では、だれもがおいしいと感じる、そしてだれもが安心して購入できる商品を、さまざまなチャネルを通して提供しています。

お客様HP: http://www.daichi.or.jpECサイト: http://store.daichi.or.jp

■お客様プロフィール

既存RPG資産と連携する大規模ECサイトをPHPで構築、売上増、ブランド・イメージ、お客様満足度向上を実現

長年にわたるIBM i の信頼性を高く評価 PHPの開発生産性、習得性の高さ、また表現力の豊かさを

評価 PHPと基幹システム(RPG(LANSA)+DB2)、DB2との親

和性の高さを重視 PHP on IBM i の実績豊富な㈱アミュレット様との協業実現

11月サイト・オープンからの利用者数約4,000名 現在の紙媒体中心の注文形態をWeb主流へ転換す

ることで、コスト削減を目指す 新たに携帯用サイト、ギフト/お取寄せ用サイトを

構築中

基幹システムPower Systems 525

(IBM i)DB2

Webアプリサーバー1号機

DBサーバー(IBM i)

データ連動

バックオフィス業務

宅配会員向けサイト

一般向けECサイト

Webアプリサーバー2号機

Web、DBサーバー:Power Systems 520 Express(IBM i )

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営業支援システムを各部門毎にMicrosoft Access等で管理、また営業日報はLotus Notesで構築など顧客データが各部門に点在していた

厳しい経済環境に対応する為、営業力強化急務になる反面、低コスト・短期間でのシステム構築が必須課題であった

オープンソースによる基幹業務構築事例 – 株式会社テスク様

企業の事業変革と企業の事業変革とITITインフラインフラ

IBM i + IBM i + SugarCRMSugarCRM((営業支援パック営業支援パック))の選択理由の選択理由 定量効果及び将来計画定量効果及び将来計画

–本社:名古屋市熱田区–資本金:2億2,124万円–売上高 13.2億円(平成20年3月期実績)–業務内容:(流通業向け)受託ソフトウェア開発およびアプリケーション・パッケージ開発、コンピューター機器およびクライアント・サーバー・システム販売、システム・コンサルティング

お客様HP: http://www.kktisc.co.jp/

■お客様プロフィール■

営業支援システムをIBM i + Sugar CRM(営業支援パック)で構築、低コスト、短期間(1.5ヶ月)でのサービス開始、営業力向上の礎を構築!

IBM i の信頼性を高く評価、IBM i 上でのソリューションを検討 初期投資リスクを最小化するため、IBM iとOSSの組み合わせを

選択 SugarCRMのカスタマイズが容易であった(モジュール内) SugarCRM(無償版)にはない営業日報が、営業支援パック(イグ

アス様製)にはあり、OSSベースなので非常に安価であった

約1.5ヶ月でサービス開始(DB統一・日報シェア) 営業スタイルも仮説・提案型へと変化 今後はCRMを使いこなし、営業活動のパイプライン

管理を行いたい 将来はお客様へのOSSソリューション展開を視野に、

当システムを通じてPHPスキル要員を育成

.

IBM i

Power Systems ハードウェア

SugarCRM

営業支援パック

(PHP)

PASE共用ライブラリー

SLIC(マイクロコード)

他システム開発業務(RPG開発など)

DB2 for iDB2 for i

Power 520(9407-M15)

営業員20人

MySQLMySQL

DB2 Web Queryで二次加工(将来)

MySQL DB2 Storage Engine

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最新WMSソリューション – モバイル & ボイス・ピッキング

・スマートフォン・Smart5250

WMSモバイル・ソリューション WMSボイス・ピッキング ソリューション

外出先 配送先 外部倉庫ヘッドセットを使ったボイス・ピッキング

指に装着した、リング・スキャナーでハンズ・フリー・オペレーション

常に両手が利用可能で作業時間を30%削減

場所を問わず、どこでも利用可能。

IBM i

WMSサーバ

製造・流通・物流のお客様へ✔ ビジネスの変化に迅速に対応するために ・・・・・> WMSモバイル・ソリューション✔ WMSの現場作業効率をさらにアップするために ・・・・・> WMSボイス・ピッキング・ソリューション

利用機器/ソフトウェア ・3G対応ハンディー・ターミナル・モバイル・プリンター・インダストリアル・ブラウザー・Smart5250

・ターミナル・エミュレーター・インダストリアル・ブラウザー

モバイル・デバイス・マネジメント ソフトウェア

ボイス・マネジメント ソフトウェア

インターネット携帯通信網

WMS(Warehouse Management System)倉庫管理システム

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IBM i のお客様にとっての選択肢

レガシー環境を維持する旧態依然の利用方法を継続する

RPG、COBOL、エミュレーター搭載 PC など

オープン・システムに移行する全面刷新を行なう

Java、PHP、ブラウザーなど

二者択一ではなく、両者のメリットを活かす車で言うと、ハイブリッド・カーのような発想

IBM i としてのメリットを活かす

レガシー資産を守りながらオープン化を実現

安定性と運用性の高さ

パワー・システムとしてのメリットを活かす

仮想化、アベイラビリティー向上、省エネルギー、簡素化され

たシステム管理

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Oracle EnterpriseOne 使用における 3 年間 TCO 比較

TCO は IBM i 搭載パワー・システムが最も優れている

– ハードウェア、ソフトウェアのコストは必ずしもベストではない– TCO に占める割合が最も大きいのは人件費である

– かかる人件費は他のサーバーに比べて圧倒的に少ない

2009 年 6 月発行 ITG レポートより引用(ftp://ftp.software.ibm.com/common/ssi/sa/wh/n/orw03002usen/ORW03002USEN.PDF)

ハードウェア ハードウェア保守 ソフトウェア ソフトウェア保守 人件費 設備費

単位 千ドル

Linux + Oracle

Windows + SQL Server

IBM i & Power System + DB2

IBM i は Linux、Windows に比べて TCO が最も低い

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ワークショップ、セッション、および資料は、IBMまたはセッション発表者によって準備され、それぞれ独自の見解を反映したものです。それらは情報提供の目的のみで提

供されており、いかなる参加者に対しても法律的またはその他の指導や助言を意図したものではなく、またそのような結果を生むものでもありません。本プレゼンテーションに含まれている情報については、完全性と正確性を帰するよう努力しましたが、「現状のまま」提供され、明示または暗示にかかわらずいかなる保証も伴わないものとします。本プレゼンテーションまたはその他の資料の使用によって、あるいはその他の関連によって、いかなる損害が生じた場合も、IBMは責任を負わないものとします。本プレゼンテーションに含まれている内容は、IBMまたはそのサプライヤーやライセンス交付者からいかなる保証または表明を引きだすことを意図したものでも、IBMソフ

トウェアの使用を規定する適用ライセンス契約の条項を変更することを意図したものでもなく、またそのような結果を生むものでもありません。

本プレゼンテーションでIBM製品、プログラム、またはサービスに言及していても、IBMが営業活動を行っているすべての国でそれらが使用可能であることを暗示するものではありません。本プレゼンテーションで言及している製品リリース日付や製品機能は、市場機会またはその他の要因に基づいてIBM独自の決定権をもっていつでも変

更できるものとし、いかなる方法においても将来の製品または機能が使用可能になると確約することを意図したものではありません。本資料に含まれている内容は、参加者が開始する活動によって特定の販売、売上高の向上、またはその他の結果が生じると述べる、または暗示することを意図したものでも、またそのような結果を生むものでもありません。

パフォーマンスは、管理された環境において標準的なIBMベンチマークを使用した測定と予測に基づいています。ユーザーが経験する実際のスループットやパフォーマン

スは、ユーザーのジョブ・ストリームにおけるマルチプログラミングの量、入出力構成、ストレージ構成、および処理されるワークロードなどの考慮事項を含む、数多くの要因に応じて変化します。したがって、個々のユーザーがここで述べられているものと同様の結果を得られると確約するものではありません。

記述されているすべてのお客様事例は、それらのお客様がどのようにIBM製品を使用したか、またそれらのお客様が達成した結果の実例として示されたものです。実際

の環境コストおよびパフォーマンス特性は、お客様ごとに異なる場合があります。

IBM、IBM ロゴ、ibm.com、AIX、AS/400、AS/400e、DB2、iSeries、Lotus、Lotus Notes、Power、POWER、POWER6、POWER7、Power Systems、PowerHA、PowerVM、System i5 は、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。

他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。

現時点での IBM の商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。

Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標です。

Microsoft, Windowsは Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。

UNIXはThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標です。

JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは Oracleやその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標。