モータ制御Closed-loop システム リファレンスガイド...また、モータ制御Closed-loop システムには下記が必要です。 ‒ モータ制御リファレンスボード
[email protected]図8.1 降圧チョッパによるDCモータ の回転数制御回路...
Transcript of [email protected]図8.1 降圧チョッパによるDCモータ の回転数制御回路...
図8.1 降圧チョッパによるDCモータ の回転数制御回路
図8.2 モータの回転数制御と電機子電流
1
2
3
2 4 6 0
0
vω
t [s]
vωcom
0
100
200
300
4 6
[V]
t [s]
ia [mA]
Tdec
ω
Tr
D E R3
ia
ia 加速
2
p.117
図8.1 降圧チョッパによるDCモータ の回転数制御回路
図8.2 モータの回転数制御と電機子電流
1
2
3
2 4 6 0
0
vω
t [s]
vωcom
0
100
200
300
4 6
t [s]
ia [mA]
Tdec
ω
Tr
D E R3
ia
ia 加速
ブレーキはかけられているか?
3
[V]
図8.1 降圧チョッパによるDCモータの回転数制御回路
ω
Tr
D E R3
ia モータにブレーキを掛けるには であるので, としなければならない.
=τ
4
モータにブレーキを掛けるには であるので, としなければならない.
図8.1 降圧チョッパによるDCモータの回転数制御回路
ω
Tr
D E R3
ia
0 <ai
5
(7.12) aiKττ =
図8.1 降圧チョッパによるDCモータ の回転数制御回路
ω
Tr
D E R3
ia
図8.3 降圧チョッパによるDCモータ 駆動回路の等価回路
Ra
La
Ea
ia ×
× E R3
DCモータ
ブレーキ時 駆動時
6
p.118
図8.1 降圧チョッパによるDCモータ の回転数制御回路
ω
Tr
D E R3
ia
図8.3 降圧チョッパによるDCモータ 駆動回路の等価回路
Ra
La
Ea
ia ×
× E R3
DCモータ
逆方向に流す経路がない
ブレーキ時 駆動時
7
Ra
La
Ea
DCモータ
昔の(東山線の全身黄色の)電車 は
8
熱エネルギ 運動エネルギ 電気エネルギ
Ra
La
Ea
ia
DCモータ
昔の(東山線の全身黄色の)電車 は
ブレーキを掛けるときにスイッチオン
9
熱エネルギ 運動エネルギ 電気エネルギ
図8.4 昇圧チョッパ回路によるブレーキの原理
現代のチョッパ電車では
10
Ra
La
Vω
トランジスタ駆動回路
Tr E
D
DCモータ
Ra
La
トランジスタ駆動回路
Tr E
D
DCモータ
であることに注意
Vω
p.118
図8.4 昇圧チョッパ回路によるブレーキの原理
現代のチョッパ電車では
11
Ra
La
Vω
トランジスタ駆動回路
Tr E
D
ia
DCモータ
Trオン
Ra
La
トランジスタ駆動回路
Tr E
D
ia
DCモータ
Dオン Trオフ Dオフ
VE > Vωであることに注意
Vω
E + C
R
LED
VE Tr
L D
昇圧チョッパ回路
Vo
Ra
La
Vω
Tr E
D
DCモータ DCモータにブレーキを掛ける回路
VE
電源と出力が入れ替わる.
電源と出力が入れ替わる.
E + C
R
LED
VE Tr
L D
昇圧チョッパ回路
Vo
VE < Vo
出力
電源
Ra
La
Vω
Tr E
D
DCモータ DCモータにブレーキを掛ける回路
出力 VE
VE > Vω
モータの逆起電力を電源とする.
図8.6 トランジスタのオン/オフと動作モード
La
Ea
E
D
La
Ea
Tr E
D
La
Ea Tr:オフ
E
D DCモータ
La
Ea Tr:オン
E
D DCモータ
電流の流れ
エネルギの流れ
電流の流れ
エネルギの流れ
14
p.118
図8.6 トランジスタのオン/オフと動作モード
La
Ea
E
D
La
Ea
Tr E
D
La
Ea Tr:オン
E
D
ia
DCモータ
電流の流れ
エネルギの流れ
電流の流れ
エネルギの流れ
+
- +
-
+
-
+
-
15
La
Ea Tr:オフ
E
D
電流の流れ
Trの損失
電磁エネルギとして蓄積
運動エネルギ →電気エネルギとして放出
DCモータ p.118
図8.6 トランジスタのオン/オフと動作モード
La
Ea
E
D
La
Ea
Tr E
D電流の流れ
エネルギの流れ
電流の流れ
エネルギの流れ
エネルギ回生
+
- +
-
+
-
+ -
16
運動エネルギ →電気エネルギとして放出
Trの損失
電磁エネルギを放出 電磁エネルギ
として蓄積
Dの損失
La
Ea Tr:オン
E
D
ia
DCモータ
+
-
+
- La
Ea Tr:オフ
E
Dia
+
-
+ - DCモータ p.118
昇圧チョッパと降圧チョッパの共存
D1
Tr1 Tr2
D2
E
17
p.120
昇圧チョッパと降圧チョッパの共存
D1
Tr1 Tr2
D2
E
18
D1
Tr1 Tr2
D2
D1
Tr1 Tr2
D2
D1
Tr1 Tr2
D2
D1
Tr1 Tr2
D2
図8.6 トランジスタのオン/オフと動作モード
E E
E E
19
(a) ia > 0, Tr1: オン, Tr2 : オフ (b) ia > 0, Tr1: オフ, Tr2: オン
(c) ia < 0, Tr1: オン, Tr2: オフ (d) ia < 0, Tr1: オフ, Tr2: オン
Tr1はオンしているが,iaはD1を流れる.
Tr2はオンしているが,iaはD2を流れる.
p.120
D1
Tr1 Tr2
D2 ia
E
D1
Tr1 Tr2
D2
ia
D1
Tr1 Tr2
D2
ia
図8.6 トランジスタのオン/オフと動作モード
E E
20
Tr1はオンしているが,iaはD1を流れる.
D1
Tr1 Tr2
D2
ia E
Tr2はオンしているが,iaはD2を流れる.
(a) ia > 0, Tr1: オン, Tr2 : オフ (b) ia > 0, Tr1: オフ, Tr2: オン
(c) ia < 0, Tr1: オン, Tr2: オフ (d) ia < 0, Tr1: オフ, Tr2: オン
D1
Tr1 Tr2
D2
E
21
絶対にやってはいけないこと p.121
絶対にやってはいけないこと
D1
Tr1 Tr2
D2
E
22
同時にオンすること
D1
Tr1 Tr2
D2
E
23
同時にオンすること
電源短絡
絶対にやってはいけないこと
[V]
0
-0.7
0.7
図8.9 ベース・エミッタ間電圧とTr1, Tr2のオン/オフ
t [s]
図8.8 トランジスタ駆動回路 (電源短絡対策あり)
D1
Tr1 E
Tr2 D2
RB
VE
vref
三角波生成回路
- +
vtri
OP
vPWM
PWM制御回路
24
Tr2
Tr1
[V]
0
-0.7
0.7 vBE
図8.9 ベース・エミッタ間電圧とTr1, Tr2のオン/オフ
t [s]
図8.8 トランジスタ駆動回路 (電源短絡対策あり)
vBE
D1
Tr1
E Tr2 D2
RB
VE
vref
三角波生成回路
- +
vtri
OP
vPWM
PWM制御回路 電源を短絡させない
Tr2 オン
オフ
オフ
Tr1 オフ オン
オフ
25
D
DCM1
6V
3V
vPWM = 0
3V PIC16F615 PIC12F615 PIC12HV615
P1B
510 RB
Tr1 Tr2
D1
2SC2120 2SA950
50 Rs
D
DCM1
6V
3V
vPWM≒6[V]
3V PIC16F615 PIC12F615 PIC12HV615
P1B
510 RB
Tr1 Tr2
D1
2SC2120 2SA950
50 Rs
Tr2オン時のTr2のベース電流の経路 Tr1オン時のTr1のベース電流の経路
図8.14 モータの回転数と電機子電流
vωcom vω
t [s]
ia [mA]
t [s]
vω t [s]
[V]
(a) ブレーキあり
(b) ブレーキなし
0 1 2 3
0 1 2 3
0 1 2 3
0 1 2 3
[V]
vωcom
1 3
27
p.127
vωcom
vωcom
図8.14 モータの回転数と電機子電流
vω t [s]
ia [mA]
t [s]
vω t [s]
[V]
(a) ブレーキあり
(b) ブレーキなし
0 1 2 3
0 1 2 3
0 1 2 3
0 1 2 3
[V]
1 3 ia < 0
28
ブレーキありでは減速時間が短い
ω
-
+
0.1µF 100k
VR2 C1
OP1
D DCM1
DCM2
510 R5
Step8 製作課題 ブレーキのかけられるチョッパ回路によるDCモータの回転数制御 (1) 空白部分を設計せよ.ただし,オペアンプによるPI制御回路の比例ゲイン Kp = 5, 積分ゲイン KI = 1000の回路構成とせよ.また,オペアンプの電源は±3 [V]とせよ.チョッパ回路は,SW2オンのときブレーキがかけられ, SW2オフのときはこれまでの降圧チョッパ回路と同じ働きをする回路とせよ.設計した回路を製作し,次ページのことを確認せよ.
6V
3V
vPWM
510 R4
LED1
(A1 A0 = 10)
3V PIC16F615 PIC12F615 PIC12HV615
P1B
A2 A1 A0 1µF CS
-vωcom vcom
vω 510 RB
Tr1 Tr2
D1
2SC2120 2SA950
10k
10k
R2
R1
100 R6
2k VR1
SW1
SW2
50 Rs
SW1を押すとモータは止まる.
R5, R6を挿入する.
Step8 製作課題 (つづき) (2) ブレーキの効果を確認せよ.この効果は,モータの高速回転時にSW1を押すときの停止までの所要時間,ブレーキ音の差によって分かる.
Step8 レポート課題 (1) 下図のDCモータのフィードバック制御回路において,指令電圧vωcom とモータDCM1の回転数に相当す
る電圧vω が一致している状態から, vωcom が大きくなったとする.各部の電圧はどのように変化する
か? vωcom → 大 vcom → ? vPWM → ? vD → ? vω → ?
ω
-
+ 10k
10k 0.1µF 100k
R2
R1
VR2 C1
OP1
D DCM1
DCM2
2k VR1
6V
3V
vPWM
510 R4
LED1
(A1 A0 = 10)
3V PIC16F615 PIC12F615 PIC12F615
P1B
A2 A1 A0 0.1µF CS
-vωcom vcom
vω 100 RB
Tr1 Tr2
D1
2SC2120 2SA950
vD
Step8 レポート課題 (2) P制御では回転数指令値vωcom と回転数vωを一致させることはできず((7.32)式),PI制御では両者を一致させることができる((7.37)式).このことを定性的に説明せよ.すなわち,図7.10では何故vωcom = vωを維持できないのか?図7.19では,何故vωcom = vωを維持できるのか?
(ヒント)モータの回転数を維持するには図7.2においてモータの印加電圧の平均値(チョッパ回路のダイオード両端電圧の平均値)vD > 0 としつづけなければならない.そうでなければモータの回転数は摩擦などにより低下し,やがて止まってしまう.図7.10と図7.19の違いはコンデンサC1である.
解答はコンデンサC1の役割に焦点を絞って論ぜよ.
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