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AXIS Perimeter Defender ユーザーマニュアル

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AXIS Perimeter Defender

ユーザーマニュアル

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このマニュアルについて本マニュアルは、AXIS Perimeter Defenderの管理者およびユーザーを対象としています。本マニュアルには、この製品をネットワーク上で使⽤し、管理するための⼿順が記載されています。ネットワークに関する経験があると、本製品を使⽤する上で役に⽴ちます。UNIXまたはLinuxベースのシステムに関する⼀定の知識も、シェルスクリプトおよびアプリケーションを開発する上で役に⽴つ場合があります。本マニュアルの今後のバージョンは、www.axis.comで公開されます。本製品のオンラインヘルプもご参照ください。Webベースのインターフェースでご利⽤いただけます。

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⽬次

製製製品品品概概概要要要 ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... 4導⼊に関する注意 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4

セセセッッットトトアアアッッップププ ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... 7カカカメメメラララののの設設設置置置 ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... 8AXIS Perimeter Defender⽤のデザインツール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8推奨するカメラの⾼さと⽅向 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8効果的な導⼊のための必要条件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9

AXISAXISAXIS PerimeterPerimeterPerimeter DefenderDefenderDefender ののの設設設定定定イイインンンタタターーーフフフェェェーーーススス ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... 10概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10Application (アプリケーション)タブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18Installation (インストール)タブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19Calibration (キャリブレーション)タブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21Scenarios (シナリオ)タブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32Outputs (出⼒) タブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 35Support (サポート)タブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 35カメラのファームウェアのアップグレード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36

VMSVMSVMSののの統統統合合合 ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... 41アラーム出⼒の設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 41標準イベントの統合 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 42XML/テキストアラーム通知 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 43VMSブリッジ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 47

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AXIS Perimeter Defender

製品概要

製品概要

AXIS Perimeter Defenderは、周辺の監視、保護において⼒を発揮する、⾼い拡張性と柔軟性を備えたビデオ分析アプリケーションです。発電所、化学⼯場などで、信頼性の⾼い侵⼊検知機能を追加して物理アクセスコントロールシステムを強化し、ハイセキュリティな周辺保護を実現するのに理想的な製品です。

AXIS Perimeter Defenderは、以下の4つの⽅法で状況を検知することができます。

• 侵⼊: 地表に設定したゾーンに、⽅向や軌道を問わず⼈物や⾞両が進⼊すると、アラームがトリガーされます。

• 徘徊/うろつき: ⼈物や⾞両が、地表に設定したゾーンに事前に設定した秒数を超えて留まると、アラームがトリガーされます。

• ゾーン横断: ⼈物や⾞両が、地表に設定した複数のゾーンを所定の順序で通過すると、アラームがトリガーされます。

• 条件付き: ⼈物や⾞両が、地表に設定した別のゾーンを通過せずに、地表に設定したゾーンに進⼊すると、アラームがトリガーされます。

導⼊に関する注意AXIS Perimeter Defenderは、境界を⽰すフェンスの周辺など、主に⽴⼊制限ゾーンの保護を⽬的として設計されています。「⽴⼊制限ゾーン」とは、⼈がいると侵⼊を意図していると解釈されるエリアのことです。本製品は、以下の⽤途で使⽤します。

• 屋内または屋外環境における、移動する⼈物の検知

注意AXIS Perimeter Defenderは、屋外での検知向けに最適化されていますが、必要条件を満たしていれば、屋内でも⼗分に機能します。カメラの位置が低すぎたり、視野内の被写体が多すぎると、AXIS PerimeterDefenderの性能が低下します。

• 屋内または屋外環境における、移動する⾞両の検知 (⾞種の識別はできません)

AXIS Perimeter Defenderの通常の挙動:

• ⼈物や⾞両は、まず最初に、完全に⾒える状態で検知ゾーンに存在すると検知されます。⼀度検知されると、⼈物の体が⾞の陰に隠れ、頭だけが⾒えているなど、⼈物や⾞両が部分的に隠れた状態でも追跡を継続することができます。

注意⼈物や⾞両が視野に対して⼩さすぎたり、⼤きすぎる場合は、適切に検知することができません。要件に従ってカメラを設置すれば、このような状況の発⽣を回避することができます。

• ⼈物や⾞両は、数秒間動かないと、検知されなくなります。15秒以内に再び動き出すと、システムによって再び捕捉されます。⼈物がゾーン横断ゾーンにいた場合、シナリオが適切にトリガーされないことがあります。

• ⾞両が適切に検知されるには、最⼩時間の間、カメラの視野にとどまる必要があります。

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製品概要

1 検知ゾーン2 カメラから遠ざかる⼈物3 カメラの視野に対して直⾓に移動する⼈物

• ⼈物や⾞両は、カメラから⾒て動いているように⾒える場合のみ検知されます。つまり、カメラに真っ直ぐに近づいたり、カメラから真っ直ぐに遠ざかる⼈物は、カメラの視野に対して直⾓に移動する⼈物より検知されにくくなります。

1 検知点が検知ゾーン内2 検知点が検知ゾーン外

• ⼈物や⾞両の検知点が検知ゾーン内にある場合にのみ、アラームがトリガーされます。⾞両は⾞両の中央が、⼈物はつま先が検知点です。

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製品概要

環境によっては、検知能⼒が低下する場合があります。以下の状況では、検知が遅れたり、失敗する場合があります。

• 霧 (サーマルカメラを使⽤すると、検知能⼒が向上することがあります)

• カメラに直射⽇光が差し込んでいる

• 光量不⾜

注意⼈物が存在すると⾃動的にライトが点灯する環境でのAXIS Perimeter Defenderの使⽤はお勧めしません。

• 映像のノイズがひどい場合

• 光線が強い、⽇光による影が地⾯に映っているなどの状況では、影が検知プロセスに⼲渉し、誤検知や誤報が発⽣するおそれがあります。

• AXIS Perimeter Defenderは、昼と夜の違いを⾃動的に学習し、検知アルゴリズムを微調整して、検知性能を最適化します。AXIS Perimeter Defenderに昼と夜の違いを学習させるには、24時間にわたり稼働させる必要があります。24時間以上稼働させると、昼夜共に検知が最適化されます。

以下の状況では、誤報が発⽣することがあります。

• ⼈物や⾞両が部分的に隠れている: たとえば、⼩型トラックが壁の背後から現れた場合、視認できる部分の⾼さや幅によっては⼈とみなされることがあります。

• カメラのレンズ上に⾍がいる (⾚外線照明を内蔵するカメラの内蔵照明を使⽤中は、クモを引き寄せます)

• ⾞両のヘッドライトと豪⾬の組み合わせ

• 特定の状況における、⼈間と同サイズの⼤型動物: とくに、AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースのシナリオ選択で、接近のタイプとして、「しゃがむ/腹ばい、転がる」を追加選択している場合

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セットアップ

セットアップ

検知環境を、以下の⼿順に従ってセットアップし、作動させます。

1. カメラを設置する ( 8 ページの、カメラの設置を参照)。

2. ソフトウェアをインストールする ‒ AXIS Perimeter Defenderの設定 (Setup) インターフェースにアクセスするには管理者権限が必要です。AXIS Perimeter Defenderをダウンロードして、PCまたはノートPCにインストールしてください。推奨システム構成については、www.axis.com/global/en/products/axis-perimeter-defender/downloadを参照してください。

3. デバイスを接続し、rootでログインする (11ページのデバイスの追加を参照)。

4. 各デバイスに、AXIS Perimeter Defenderをインストールする ‒ AXIS Perimeter Defenderをコンピューターにインストール後、カメラにもインストールします (19ページのInstallation (インストール)タブを参照)。

5. キャリブレーション(較正) ‒ AXIS Perimeter Defenderが撮影シーンを解釈できるようにするには、カメラを正確に較正する必要があります (21ページのCalibration (キャリブレーション)タブを参照)。

6. シーンを追加する ‒ 何がアラームをトリガーするかを定めるルールを設定できます (32ページのScenarios (シナリオ) タブを参照)。

7. AXIS Perimeter DefenderをVMS (Video Management Systems )と統合する ‒オペレーターは、発⽣のおそれのあるセキュリティ上の事象について、詳細なフィードバックをすばやく受け取ることができます(41ページの、VMSの統合を参照)。

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カメラの設置

カメラの設置

最⼤検知距離は、以下によって変化します。

• カメラのタイプ

• Axisカメラのレンズ焦点距離の値が⾼いほど、検知距離は⻑くなります。

• 検知対象は、⼈物の最⼩ピクセルサイズ以内でなければなりません。直⽴した⼈物のピクセル⾼は、映像の⾼さの10%以上、サーマルカメラでは7%以上である必要があります。

• 天候

• 照明

• カメラの負荷

AXIS Perimeter Defender⽤のデザインツールAXIS Perimeter Defender⽤のデザインツールを使⽤すると、カメラを効率良く設置することができます。

デザインツールでは、以下を設定することができます。

• 最⼩検知距離

• 最⼤検知距離

• チルト⾓

• カメラの⾼さ

推奨するカメラの⾼さと⽅向適切なカメラの⽅向を以下に⽰します。

1 チルト⾓2 視野3 距離4 最⼤検知距離5 最⼩検知距離6 カメラの⾼さ7 検知ゾーン

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カメラの設置

• 被写体の⾼さ: 直⽴した⼈物のピクセル⾼は、最⼤検知距離における映像の⾼さの10%以上 (サーマルカメラでは7%以上)である必要があります (例: 視認されている映像の⾼さが576ピクセルの場合、検知ゾーンの端にいる直⽴した⼈物の⾝⻑は58ピクセル以上でなければなりません)。直⽴した⼈物の最⼤⾼は、最⼩検知距離における映像の⾼さの60%である必要があります。

• チルト⾓: 映像の中⼼が地⾯の⽔平線より下になるよう、カメラが地⾯の⽅向に向いている必要があります。側⾯から撮影された⼈物が検知対象となるには、次の条件を満たす必要があります: 最⼩検知距離 > カメラの⾼さ/2

• ロール⾓(傾き):カメラのロール⾓は、ほぼ0度である必要があります。

1 被写体の⾼さ、チルト⾓、ロール⾓が適切2 ⼈物の⾝⻑が映像の⾼さの10%未満 (サーマルカメラの場合、7%未満)3 映像の中⼼が地⾯の⽔平線より上にある4 カメラのロール⾓が⼤きすぎる

効果的な導⼊のための必要条件AXIS Perimeter Defenderが最⼤の効果を発揮するには、以下の条件を満たしている必要があります。

• 検知対象となる⼈物や⾞両が映像内で3秒以上完全に (⾜の先から頭まで) 視認可能で、他の固定物や移動物によって遮蔽されないこと

• 検知対象となる⼈物や⾞両が、⽔平な地⾯の上またはわずかな傾きのある斜⾯の上で動いていること

• カメラの視野が固定されていること

• ライトの強さとカメラが、⼈物や⾞両と背景のコントラストを⼗分に確保できるように適切に設定されていること。⼈⼯照明下でAxisのデイナイトカメラを使⽤する場合、検知エリア全体の照度を50ルクス以上にすることを推奨します。外部⾚外線照明を使⽤する場合の推奨最⼤検知距離は80 mです。その際、⾚外線照明の最⼤距離>最⼤検知距離×2である必要があります。カメラに内蔵された⾚外線照明を使⽤する場合、最⼤検知距離はカメラや環境にもよりますが、最⼤20 mに制限されます。

• カメラのわずかな振動は許容されますが、振動が全くない場合に最⼤の性能が得られます。

• 撮影場所におけるカメラの設置⽅法を指定する場合は、AXIS Perimeter Defender⽤のデザインツールの使⽤をお勧めします。Axisのカメラの要件とAXIS Perimeter Defenderの要件の両⽅を考慮に⼊れて設置を⾏うことができます。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースでは、キャリブレーション、シナリオの設定、複数のデバイスの設定を⾏うことができます。ネットワークに接続されていれば、どこからでもリモートに設定を⾏うことができます。

概要

1. インターフェースの設定については、次のセクションを参照してください: 11ページのインターフェースの設定

2. Device addition (デバイス追加) タブ。以下の作業を⾏うことができます。

- ネットワークに接続されたデバイスの検索。詳細については、次のセクションを参照してください: 12ページのデバイスを⾃動で追加する ‒検索機能を使⽤

- デバイスの⼿動での追加。詳細については、次のセクションを参照してください: デバイスを⼿動で追加する

- 選択したデバイスの削除

- デバイスの⼀覧をクリアすると、すべてのデバイスを効率良く切断することができます。

3. ライブビュー。デバイスが追加されるとライブビューが表⽰されます。詳細については、次のセクションを参照してください: 16ページのライブビュー

4. CPU負荷インジケーター。現在のCPUの負荷がリアルタイム表⽰されます。CPUの負荷が⾼くなりすぎると、コンピューターやアプリケーションが応答しなくなることがあります。AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースを使⽤する際には、他のアプリケーションを終了し、CPUの割り当てを最⼤にしてください。CPUの負荷が⾼い状態でデバイスを追加しようとすると、システムから警告が発⽣します。

5. Application (アプリケーション)タブ。詳細については、次のセクションを参照してください: 18ページのApplication (アプリケーション) タブ

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

6. Installation (インストール) タブ。詳細については、次のセクションを参照してください: 19ページのInstallation (インストール) タブ

7. Calibration (キャリブレーション/較正) タブ。詳細については、次のセクションを参照してください: 21ページのCalibration (キャリブレーション) タブ

8. Scenerios (シナリオ) タブ。詳細については、次のセクションを参照してください: 32ページのScenarios(シナリオ) タブ

9. Outputs (出⼒)タブ。詳細については、次のセクションを参照してください: 35ページのOutputs (出⼒)タブ

10. Support (サポート) タブ。詳細については、次のセクションを参照してください: 35ページのSupport(サポート) タブ

インターフェースの設定設定ボタンを押すと設定メニューが開き、以下の設定を⾏うことができます。

• フォルダー設定 ‒ダイアログが開き、以下のフォルダーを設定することができます。

- デバイスの⼀時ファイルと較正映像の保存フォルダー (デバイス設定パス)

- ロードパスからのデバイス設定ファイルの保存フォルダー (サイト設定パス)

• カメラのパスワード ‒設定インターフェースが起動されてからすでに使⽤されているパスワードを表⽰し、新しいパスワードを設定することができます。

注意設定インターフェースを終了しても、パスワードは保存されません。

• フルフレームレートモードの有効化‒フレームレートを1フレーム/秒 (デフォルト)から8フレーム/秒に切り替えることができます。

• バージョン情報 -使⽤中のAXIS Perimeter Defender設定インターフェースに関する情報を表⽰します。

デバイスの追加以下の3つの⽅法でデバイスを追加することができます。

• ⾃動 - ネットワークがスキャンされ、デバイスが追加されます

• ⼿動 - 接続設定を指定します

• ⾃動 - 保存済みのサイト設定を読み込みます

接続したいデバイスをすべて追加した後、SAVE SITE (サイトの保存)ボタンを押してサイトを保存することをお勧めします。これにより、すべてのデバイスの設定を完了する前にコンピューターの電源を切断しても、すべてのデバイスの接続をやり直す必要がなくなります。

注意現在のセッションのデバイスは⾃動的に保存されます。次回、AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースを起動すると、デバイスの設定を復元するかの確認が表⽰されます。

重要HTTPS接続のみが可能と設定されたデバイスは、コンピューターにセキュリティ証明書がインストールされていない場合、接続することはできません。⾃⼰署名証明書を使⽤する場合は、とくに注意してください。証明書を⼊⼿するには、Webブラウザーを使⽤してデバイスのWebインターフェースにアクセスし、証明書をインストールします。証明書が⾃動的にインストールされない場合は、Webブラウザーのヘルプを参照して、証明書のインストール⽅法を確認してください。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

デバイスを⾃動で追加する ‒検索機能を使⽤

SEARCHSEARCHSEARCH (((検検検索索索))) をクリックすると、周囲のネットワークがスキャンされ、接続、使⽤できるデバイスが検索されます。ネットワークの検索はバックグラウンドで⾏われ、互換性のあるデバイスが検出されます。

• SEARCHSEARCHSEARCH (((検検検索索索)))をクリックします。この機能を使⽤するのが初めてで、利⽤できるパスワードがない場合、パスワードダイアログが開きます。そうでない場合は、パスワードを使⽤してデバイスに接続します。

• パスワードが利⽤可能であれば、スキャンが実⾏されます。

• 次のダイアログが表⽰され、スキャンによって検出されたデバイスが表⽰されます。パスワードが正しければ、設定するデバイスを選択するのに役⽴つように静⽌画像が表⽰されます。各デバイスをクリックするか、Select all (全てを選択)チェックボックスにチェックマークを付け、Add Selected Devices (選択したデバイスを追加) ボタンを押してデバイスをインターフェースに追加します。

• デバイス追加プロセスでは、選択したすべてのデバイスが同時に追加されます。コンピューターのCPUの負荷が⾼くなりすぎると、デバイスの追加を停⽌するよう警告が表⽰されます。CPUの利⽤率が⾼くなると、AXIS Perimeter Defenderが適切に機能しなくなることがあります。

• カメラが⾒つからなかった場合、20秒のタイムアウト後、以下の警告ダイアログが表⽰されます。仮想ネットワークアダプター (Virtual Machine SoftwareのVirtualBoxなど) は検索プロセスに⼲渉することがあるため、検索を実⾏する前に無効にしてください。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

重要検索機能はネットワークを超えて動作することはありません。AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースは、AXIS Perimeter Defenderが動作するクライアントと同⼀のサブネットワークに接続されているデバイスのみを検出します。別のサブネットワークに接続されているデバイスを追加する必要がある場合は、⼿動で追加を⾏ってください。ネットワークルーターやスイッチがマルチキャストをフィルタリングするように設定されていると、検索に失敗することがあります。

デバイスを⼿動で追加する

ADD (追加) ボタンをクリックします。以下を設定して、デバイスの接続設定を⾏うかを確認するダイアログがポップアップ表⽰されます。

• デバイスのIPアドレスまたはホスト名

注意ホスト名を使⽤してカメラを追加できない場合は、ネットワークまたはDNSの設定を確認するか、IPアドレスを使⽤してカメラを追加してください。

• デバイスのrootパスワード。AXIS Perimeter Defenderでは、rootアクセスを使⽤して設定を⾏います。

• 接続に使⽤するHTTPポート ‒ デフォルトは80

• デバイスが簡単に識別できるよう、デバイスに名前を付けることができます (オプション)。

• 接続が低速になる可能性のあるリモートネットワーク上のデバイスであることを⽰すこともできます。リモートと設定されていない低速接続を使⽤すると、動作不良や較正不良が⽣じる場合があります。プロキシー設定を⼊⼒することもできます。プロキシー接続を⾏うには、プロキシーアドレス、ポート、アカウントが必要です。

注意デバイスに接続するには、HTTP接続を通じてデバイスに接続する必要があります。HTTPポートを適切に設定してください。接続に⼗分な、あるいは、安定した帯域幅がないと、リモート設定に失敗する場合があります。

• OKボタンを押すと、⼊⼒した設定でデバイスへの接続が⾏われます。Cancel (キャンセル)ボタンを押すと、デバイスの追加が中⽌されます。

デバイスがすでに追加されており、接続情報が利⽤できる場合、上記の設定フィールドには以前の設定値が表⽰され、同じIPアドレス範囲内のデバイスに、同じパスワードを使⽤して簡単に接続することができます。

デバイスを⾃動で追加する ‒保存済みの設定を読み込む

サイト設定は、接続されている様々なカメラから構成されます。サイト設定を保存しておくと、複数のデバイスを毎回⼿動で再接続する⼿間を省くことができます。アプリケーションタブの下にあるLOAD SITE (サイト読み込み) ボタンを押すと、参照ダイアログボックスが開き、サイトファイルを選択することができます。サイトファイルを選択することによって、サイトの保存時に接続されていた様々なデバイスに接続することができます。接続設定は、サイトファイルから⾃動的に復元されます。

カメラにインストールされている他のアプリケーションを確認する

デバイスの追加後、設定インターフェースは、ディスクの占有サイズが⼤きく、検知性能に影響したり、適切なインストールを妨げるおそれのあるアプリケーションがカメラにインストールされていないかを⾃動的にチェックします。カメラに別のアプリケーションがすでにインストールされている場合、インストールされているアプリケーションとそのステータス (実⾏中かどうか) がダイアログに⼀覧表⽰されます。このダイアログから、アプリケーションを停⽌したり、アンインストールする操作を⾏うことができます。必要のない、あるいは、重複する (他のビデオ分析) アプリケーションは、カメラのCPUリソースを消費し、AXIS PerimeterDefenderの検知性能に影響するため、停⽌することをお勧めします。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

カメラのCPUリソースが⼗分でない場合、AXIS Perimeter Defenderはフレームレートを低下させます。フレームレートが低くなりすぎると (5フレーム/秒未満)、カメラのタイル表⽰の右上隅に⻩⾊の三⾓形が表⽰され、警告されます。

このアイコンにマウスのカーソルを重ねると、現在のフレームレートに関する詳細な情報が表⽰されます。

注意フレームレートが低下 (5フレーム/秒未満) すると、ビデオ分析の性能が著しく低下し、誤報や検知の失敗の原因となります。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

パフォーマンスに関する注意事項

追加されたデバイスによって、カメラから送られるビデオストリームをホストコンピューター側で復号・表⽰することになり、ホストコンピューターのCPUリソースを消費します。ホストコンピューターへの影響を少なくするため、デフォルトでは、追加されたデバイスからのビデオストリームは低いフレームレート (1フレーム/秒以下) で表⽰されます。ビデオストリームの最⼤表⽰時や較正取得プロセス中は、通常のフレームレート (8フレーム/秒以下) に戻ります。

注意インターフェース設定メニューで、Enable full frame rate mode (フルフレームレートモードを有効にする)オプションを選択することができます。ただし、追加したカメラの数が多くないか、ホストコンピューターに⼗分なリソースがある場合にのみ選択してください。

重要⼤量のカメラが接続されている場合や、低パワーのコンピューターを使⽤している場合、Enable fullframe rate mode (フルフレームレートモードを有効にする) を選択すると、インターフェースが応答しなくなることがあります。

問題 考えられる原因 解決策

カメラのファームウェアが最新でない。

カメラのファームウェアを最新の状態にしてください。

設定に問題がないにも関わらず、アプリケーションが動作してない。

ファームウェアを最近更新した。 問題が継続する場合は、デバイスのアプリケーションパッケージを再インストールして、カメラを再起動してください。

複数のデバイスに対して実⾏できる操作以前のセクションで説明したように、以下の操作は複数のカメラに対して実⾏することができます。

• AXIS Perimeter Defenderのインストール

• ライセンスのインストール

• アンインストール *

• 実⾏ *

• AXIS Perimeter Defenderの停⽌*

• 較正

• バックアップ、復元、設定のクリア

*選択した複数のカメラのステータスが同じでない場合、操作が論理的に実⾏されます。たとえば、3台のカメラが選択され、そのうちの2台でAXIS Perimeter Defenderが動作している場合、Run (実⾏) をクリックすると、AXISPerimeter Defenderがまだ動作していないカメラのみ、AXIS Perimeter Defenderが起動します。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

複数のデバイスが選択されると、Scenarios (シナリオ)、Output (出⼒) タブは無効になります。デバイスのライブビューのクイックアクセスボタンのいずれかをクリックすると、そのデバイスに関連するタブが開きます。

ライブビュー

1 現在のデバイス名2 ライブ映像3 アラームステータス4 検知エリア5 選択チェックボックス6 インストールステータス/クイックアクセスボタン7 キャリブレーションステータス/クイックアクセスボタン8 シナリオステータス/クイックアクセスボタン9 出⼒ステータス/クイックアクセスボタン10 オーバーレイステータス/クイック有効化ボタン11 実⾏ステータス/クイック有効化ボタン

接続されている各デバイスは、図のように表⽰され、デバイスのステータスと主な機能へのクイックアクセスボタンが表⽰されます。

• 現在のデバイス名‒編集し、分かりやすい名前に変更することができます。デバイスの名前に加えて、カメラのIPアドレスとMACアドレスが表⽰されます。

注意デバイス名にマウスのポインタを重ねると、分析で使⽤する最⼤視野のアスペクト⽐が表⽰されます。デバイスがリモート接続であるかどうかも表⽰されます。

• 接続カメラからのライブ映像 ‒オーバービューモードではフレームレートは1フレーム/秒、ライブビューの最⼤表⽰モードでは8フレーム/秒です。

• アラームステータス ‒オーバーレイが有効で、AXIS Perimeter Defenderがインストールされ、設定が完了し、実⾏中である場合にのみ表⽰されます。以下の3⾊で表⽰され、アラームステータスを⽰します。

- グレー =⾮アクティブ ‒ 設定のロード中

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

- 緑 = アクティブ

- ⾚ = アラームがトリガーされた

• 検知エリア -オーバーレイが有効で、AXIS Perimeter Defenderがインストールされ、設定が完了し、実⾏中である場合にのみ表⽰されます。

• 選択チェックボックス ‒デバイスが選択中かどうかを⽰します。チェックマークを付けて、デバイスを選択します。

• インストールステータス/クイックアクセスボタン ‒クリックするとデバイスのインストールタブが開きます。インストールの状態が以下の3⾊で⽰されます。

- グレー = 未インストール

- オレンジ =インストール済み、ライセンスなし

- ⻘ = インストール済み、ライセンスあり

ボタンの上にマウスのカーソルを重ねると、カメラにインストールされているAXIS Perimeter Defenderのバージョ

ンが表⽰されます。インストールできる新しいバージョンがある場合は、 アイコンが表⽰されます。

• キャリブレーションステータス/クイックアクセスボタン‒クリックすると較正タブが開きます。キャリブレーションの状態が⾊で⽰されます (グレー=キャリブレーション未実施、⻘=キャリブレーション済み)

• シナリオステータス/クイックアクセスボタン ‒クリックするとシナリオタブが開きます。シナリオの状態が⾊で⽰されます (グレー =シナリオ未定義、⻘= 1つ以上のシナリオが定義済み)

• 出⼒ステータス/クイックアクセスボタン ‒クリックすると出⼒タブが開きます。出⼒の状態が⾊で⽰されます (グレー =出⼒未設定、⻘ = 1つ以上の出⼒が設定済み)

• オーバーレイステータス/クイック有効化ボタン ‒オーバーレイの状態を⽰します (グレー =⾮アクティブ、⻘ =アクティブ)クリックすると、オーバーレイのアクティブ、⾮アクティブが切り替わります。オーバーレイは、検知した被写体の周りを囲む境界ボックスとして表⽰されます。被写体の経路も同時に表⽰されます。

注意オーバーレイは、カメラとコンピューターの直接接続が可能な場合 (ファイアウォールや同様の装置がデバイスのオーバーレイポートへの接続を妨げない場合) にのみ利⽤できます。

• 実⾏ステータス/クイック有効化ボタン‒AXIS Perimeter Defenderの現在の実⾏状態を⽰します (グレー=⾮アクティブ、⻘=アクティブ)クリックすると、AXIS Perimeter Defenderの実⾏、停⽌が切り替わります。

注意ライブビュー映像をダブルクリックすると、最⼤表⽰されます。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

Application (アプリケーション)タブ

• RunRunRun (((実実実⾏⾏⾏))) ‒ 選択したデバイスで分析を開始します

• StopStopStop (((停停停⽌⽌⽌))) ‒ 選択したデバイスでの分析を停⽌します

• LoadLoadLoad SiteSiteSite (((サササイイイトトトののの読読読みみみ込込込みみみ))) ‒ 保存済みのサイト (デバイスとその設定ファイル)を読み込みます

• SaveSaveSave SiteSiteSite (((サササイイイトトトののの保保保存存存))) ‒ 現在のサイトを保存します (すべてのデバイスの情報と設定ファイルが保存されます)

このタブには、追加された対応デバイスの数、AXIS Perimeter Defenderがインストールされているデバイスの総数、分析を実⾏中のデバイスの数も表⽰されます。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

Installation (インストール)タブ

1. AXIS Perimeter Defenderがインストールされていないデバイスでは、すべてのアイコンがグレー表⽰されます。デバイスからAXIS Perimeter Defenderをアンインストールした場合も同様に表⽰されます。

2. 利⽤可能なAXIS Perimeter Defenderのバージョン ‒これらのバージョンは、AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースのインストールディレクトリで⾃動的に検出されます。最新のバージョンが、常に最初に表⽰されます。ユーザーはインストールするバージョンを選択するか、別のバージョン (たとえば、アップデートとして提供されていることがあります) を探すことができます。利⽤可能な最新のバージョンの使⽤をお勧めします。

3. INSTINSTINSTALLALLALL (((イイインンンススストトトーーールルル))) ‒ このボタンを押すと、選択したデバイスに選択したバージョンがインストールされます。

4. ライセンスファイル/フォルダー ‒ 「+」アイコンを押すとダイアログが開き、以下を⾏うことができます。

- 1つのデバイスのみを選択している場合、選択したデバイスに対応するライセンスファイルを選択します。

- 複数のデバイスを選択している場合、ライセンスファイルが保存されているフォルダーを選択します。

5. INSTINSTINSTALLALLALL (((イイインンンススストトトーーールルル))) ‒ このボタンを押すと、選択したデバイスにライセンスをインストールします。選択したデバイスに対応するライセンスが⾒つからない場合は、エラーメッセージが表⽰されます。

6. UNINSTUNINSTUNINSTALLALLALL (((アアアンンンイイインンンススストトトーーールルル))) ボタン ‒ 選択したデバイスから、AXIS Perimeter Defenderと、そのライセンス、設定を削除します。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

ヒヒヒンンントトト:::AXIS Perimeter Defenderがカメラにすでにインストールされている場合、インストールされているバージョンを確認することができます。ライブビューでカメラを選択し、Installation status (インストールステータス) ボタンにマウスのカーソルを合わせます。

フレッシュインストールフレッシュインストールは、AXIS Perimeter Defenderをインストールもアンインストールもしたことのないデバイスで⾏います。

1. インストールするバージョンを選択し、INSTALL (インストール) を押します。

2. しばらくすると、AXIS Perimeter Defenderのインストールに成功したことが表⽰されます。

3. ライセンスを選択し、INSTALL (インストール) を押します。

4. しばらくすると、ライセンスのインストールに成功したことが表⽰されます。

選択したデバイスにAXIS Perimeter Defenderがインストールされ、⾃動的に起動します。

バージョンアップデートAXIS Perimeter Defenderの既存のバージョンをアップデートすると、キャリブレーションの再実⾏やシナリオの再定義を⾏うことなく、最新の更新プログラムを利⽤することができます (推奨)。バージョンアップデートは、以下の⼿順で⾏います。

1. AXIS Perimeter Defenderの最新バージョンをダウンロードし、インストールします。

2. インストールするバージョンを選択します。既存のバージョンよりも古いバージョンの場合や、最新バージョンがすでにインストールされている場合は、警告が表⽰されます。

3. INSTINSTINSTALLALLALL (((イイインンンススストトトーーールルル))) をクリックします。以下のステップが実⾏されます。

- 既存のキャリブレーション、シナリオ、パラメーター、ライセンスのバックアップ

- 新しいバージョンのインストール

- ライセンスの復元

- キャリブレーションとシナリオの復元

- パラメーターの復元

- アップデートの前にアプリケーションが実⾏されていた場合には、起動する

アップデートの成功が表⽰されます。これで、デバイスはアップデートされました。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

Calibration (キャリブレーション)タブ

AXIS Perimeter Defenderのエンジンが監視下のシーンを適切に解釈できるようにするには、カメラが正しくキャリブレーション(較正)されている必要があります。カメラのキャリブレーションは、⾃動キャリブレーション機能を使⽤して、簡単に⾏うことができます。⾃動キャリブレーションが実⾏できない場合や、微調整を⾏う場合には、⼿動キャリブレーションを⾏います。

キャリブレーションはすべてのカメラ、エンコーダで⾏う必要があります。キャリブレーションは、2つのステップで⾏います。まず、奥⾏きと⾼さの情報をプロセッサーに提供するため、参照点を設定し、次に、監視対象範囲を設定します。

最初のステップは、⾃動キャリブレーション機能、⼿動キャリブレーションモードのどちらでも⾏うことができます。まず、右のデバイス表⽰から、キャリブレーションを⾏うデバイスを選択します。キャリブレーションプロセスを開始するには、左のナビゲーションペインのCalibrationCalibrationCalibration (((キキキャャャリリリブブブレレレーーーシシショョョンンン))) タブをクリックし、較正の⽅法 (⾃動または⼿動) を選択します。

注意カメラのキャリブレーションを⾏うには、AXIS Perimeter Defenderと有効なライセンスがカメラにインストールされている必要があります。

⾃動キャリブレーションこのモードでは、設置担当者が監視場所 (シーン)を歩くだけで、1台または複数のカメラをキャリブレーションすることができます。キャリブレーションに必要な情報は、カメラが⾃動的に⼊⼿します。

1. 右のデバイス表⽰から、キャリブレーションするデバイスを選択します。デバイスのサムネイル

に⻘いアイコン が表⽰され、AXIS Perimeter Defenderと有効なライセンスがインストールされていることを確認します。

2. ナビゲーションペインのCalibrationCalibrationCalibration (((キキキャャャリリリブブブレレレーーーシシショョョンンン))) タブをクリックするか、デバイスのサム

ネイルのキャリブレーションアイコン をクリック (この場合、キャリブレーションアイコンをクリックしたデバイスのみ較正されます) します。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

3. Calibration (キャリブレーション) タブのAUTOMAAUTOMAAUTOMATICTICTIC (((⾃⾃⾃動動動))) を選択します。

4. 録画の開始時刻と継続時間を設定し (設置担当者がシーンに歩いて⼊り、出て⾏くまでの時間を確保します)、設置担当者の⾝⻑をcm単位で⼊⼒して、CAPTURECAPTURECAPTURE (((キキキャャャプププチチチャャャーーー))) をクリックするか、USEUSEUSE PREVIOUSPREVIOUSPREVIOUS CAPTURECAPTURECAPTURE (((以以以前前前のののキキキャャャプププチチチャャャーーーををを使使使⽤⽤⽤すすするるる))) をクリックして、以前にキャプチャーした映像を再使⽤します。

5. 設置担当者はシーン内を歩き、できる限りカメラの視界全域を歩き回るよう、ジグザクに進みます。以下の画像を参考にして、適切に歩いてください。キャプチャーは、設置担当者が視野に⼊る10秒前には開始してください。設置担当者は歩⾏中、以下の点に注意してください。

- シーンの⼿前から奥まで、検知ゾーンをできるだけカバーするように歩いてください (通常は、視野をV字形に進めば⼗分です)。

- 視野内では、常に姿がほぼ完全に (頭から⾜まで) ⾒えるようにしてください。

- ゆっくりと直進してください。

- 常に真っ直ぐな姿勢で歩いてください (向きを変えるときも姿勢が崩れないようにします。向きを変える前に1、2秒停⽌するとよいでしょう)。

注意リモートとして接続されていないリモートカメラの⾃動キャリブレーションは、設置担当者がカメラの前で数分 (約5分) 歩き、⼗分な数の画像がキャプチャーされないと機能しません。⼀般に、リモートネットワーク上のデバイスではフレームレートが低下します。

6. 録画時間は、検知ゾーンをカバーするのに必要最⼩限の時間に抑えてください。ビデオの⻑さは、その後のキャリブレーションの計算に影響します。

注意歩⾏の録画は、シーンが適切にキャリブレーションされているか確認する際にも使⽤します。

7. 設定インターフェースに戻り、歩⾏映像の画⾯で設置担当者が正確に検出されているかを確認し、⾃動キャリブレーションが成功したかを確認してください (キャリブレーションの確認を参照)。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

8. キャリブレーションが成功した場合は、ACCEPTACCEPTACCEPT (((承承承認認認))) をクリックします。何らかの理由で⾃動キャリブレーションが失敗した場合は、NEWNEWNEW (((新新新規規規))) をクリックして⾃動キャリブレーションをやり直すか、MANUALMANUALMANUAL (((⼿⼿⼿動動動))) をクリックして、⼿動キャリブレーションを⾏います。

9. ⾃動キャリブレーションを承認すると、最⼤検知エリアのビューが表⽰され、必要に応じて調整を⾏うことができます。このゾーンは、監視対象エリアの最⼤範囲であり、デフォルトの侵⼊検知ゾーンになります。このゾーンは最⼤検知ゾーンであり、このゾーンの外側でも侵⼊者が検知されることはありますが、確実ではありません。

注意⾃動キャリブレーションを成功させるため、以下のガイドラインに従ってください。

• カメラの視野内にたくさんの⼈がいるときは、⾃動キャリブレーションを⾏わないでください。• カメラの視野内の⾞両の通⾏が多いときは、⾃動キャリブレーションを⾏わないでください。• カメラの視野内で、⾵などによって樹⽊が揺れているときは、⾃動キャリブレーションを⾏わないでください。

• 地⾯と平⾏に設置されていないカメラ (ロールしているカメラ)はキャリブレーションが上⼿く機能しないため、キャリブレーションを⾏わないでください。

• 何らかの不都合により、設置担当者がエリア全域を歩くことができないなど、物理的な制限によって、カメラの⼿前から奥までの全体的な視野が確保できない場合には、⼿動キャリブレーションを⾏うことをお勧めします。

キャリブレーションの確認キャリブレーションの質は、いくつかの⽅法で確認することができます。⾃動キャリブレーションが完了すると、プレビューペインが表⽰されます。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

1 キャリブレーション精度2 マニピュレーター3 静的/動的ビュー4 ビュー修正ツール5 較正 (合成) 画像/ライブビューの切り替えボタン6 ⽔平線

プレビューペインには、監視下のシーンを歩き回る設置担当者の複数選択された位置が表⽰されます。⼈を視認できない場合、⾃動キャリブレーションに失敗しています。

設置担当者がどの程度シーンをカバーして歩き回り、どの程度検知されたかを⽰す精度レベルが⾃動的に計算され、精度インジケーターに表⽰されます。精度インジケーターがレッドゾーンにある場合、キャリブレーションは失敗しており、ACCEPTACCEPTACCEPT (((承承承諾諾諾))) ボタンをクリックすることはできません (27ページの⾃動キャリブレーションに失敗した場合を参照)。

⽔平線は、シーンの基平⾯の視認限界 (遮蔽物がない場合)を⽰します。シナリオを定義する際、この⽔平線の上のブルーのエリアにシナリオゾーンを配置することはできません。この部分は地⾯より上にあたり、シナリオゾーンは地⾯に配置する必要があるからです。

グリッド

画像上にグリッドやアバターを配置することができます。グリッドとは、地⾯に配置される正⽅形の格⼦です。グリッドビューアイコンをクリックするたびに、グリッドの表⽰、⾮表⽰が切り替わります。

重要グリッドは、較正が正しく⾏われたかを確認するツールであり、較正には影響しません。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

プレビューペインに表⽰されたグリッドは、ドラッグして向きを変えることができます。シーン中の構造物を利⽤して、グリッドの位置合わせを⾏います (下図参照)。

• グリッドが地⾯と平⾏で (傾斜がない)、グリッドの向きを変えた後、現実に並列している⼈⼯物とグリッドが平⾏であれば、較正は成功です。

上の図では、グリッドが路肩と正しく揃っているので、正しく較正されています。

• 揃っていない場合は、正しく較正されていません。

グリッドが路肩と正しく揃っていないので、較正を修正する必要があります。

アバター

シーンに平均的な⾝⻑の⼈物の3Dアバターを配置することができます。アバタービューアイコンをクリックするたびに、アバターの表⽰、⾮表⽰が切り替わります。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

ビューペイン内のアバターのサイズは、現在のキャリブレーションで平均的⾝⻑の⼈物がその場所にいた場合のサイズです。アバターをあちこちに移動して、そのサイズが、視認される物体や⼈物に対して適切であるかを確認することができます。たとえば、同⼀⼈物に関して、アバターは、シーンの最前部 (カメラに最も近い場所)および遠くにおいて、(その⼈物の⾝⻑と)同じ⾼さでなければなりません。様々な位置でアバターをチェックして、映像中の特定の場所では適切なサイズだが、その他の場所では不適切だということがないようにしてください。

検知結果

最後に、プレビューペインをDetectionDetectionDetection resultsresultsresults (((検検検知知知結結結果果果))) (キャリブレーションの確認の図の3) に切り替え、AXISPerimeter Defenderが、キャプチャーした設置担当者が歩く映像をどのように「認識」するかを確認します。Detection results (検知結果)をクリックすると、ビデオプレーヤーが表⽰され、設置担当者が歩くビデオ映像をライブストリームとして受信した場合、AXIS Perimeter Defenderが現在のキャリブレーションでどのように動作するかが⽰されます。初期化フェーズ (数秒間)後、監視下のシーンに進⼊した⼈物または⾞両に三⾓形のマークが付けられます (リモート接続のカメラでは、フレームレートが低すぎるため、キャリブレーションのレビューがうまく動作しない場合があります。これは、設定の失敗を意味するものではありません。アバターとグリッドを使⽤して、キャリブレーションを確認してください)。ほとんどの場合、⼈物には⾚⾊の三⾓形、⾞両には⻘⾊の三⾓形のマークが付けられます。この場合、正しくキャリブレーションされています。⼈物や⾞両がマークされないことが多い場合は、⾃動キャリブレーションに失敗していると考えられます。

注意設置担当者が遠すぎると、マークされない場合があります。最低限の⼤きさでないと、検知されません。

レッドゾーン (次の図に表⽰) は、算出されたキャリブレーションに基づく検知限界ゾーンを⽰します。このゾーンでは映像内の⼈間の⾝⻑に関する条件が無視されることがあり、検知対象のサイズによっては、検知に失敗する場合があります。

注意算出されたキャリブレーションが正しくない場合、レッドゾーンも不正になります。

キャリブレーションの品質がよければ、ACCEPTACCEPTACCEPT (((承承承認認認))) をクリックし、シナリオの定義のステップに進みます。⾃動キャリブレーションに失敗した場合は、NEWNEWNEW (((新新新規規規))) をクリックしてやり直すか、MANUALMANUALMANUAL (((⼿⼿⼿動動動))) をクリックして、⼿動キャリブレーションを⾏ってください。

⼿動キャリブレーション特定のカメラで⾃動キャリブレーションが失敗した場合や、従来の⽅法でカメラのキャリブレーションを⾏いたい場合は、このモードを使⽤します。たとえば、設置担当者がシーン内を歩き回るのが難しい場合や、シーン内の被写体の⾼さがすでにわかっている場合には、このモードが適しています。具体的な例としては、⼀定の⾼さの⽀柱が等間隔に並ぶフェンスが設置された場所をリモート監視する場合などが挙げられます。AXIS

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

Perimeter Defenderの⼿動キャリブレーションは、⾃動キャリブレーションより⼿間がかかるものの、簡単に実⾏できるように設計されています。

⾃動キャリブレーションに失敗した場合

ここでは、⾃動キャリブレーションの失敗後に⼿動キャリブレーションを⾏う⽅法について説明します。キャリブレーションの確認プロセス中に、MANUALMANUALMANUAL (((⼿⼿⼿動動動))) ボタンをクリックします。次の図のように、エディターペインが表⽰されます。

⼿動キャリブレーション - エディターペイン

プレビューペインの要素のいくつかは、エディターペインにも表⽰されます。キャリブレーションエンジンは、以下を推定してキャリブレーションを⾏います。

• ⽔平線

• 映像中の垂直線が扇形に広がる⽅向

• シーンの広さ

⼿動キャリブレーションでは、シーンに関するこれらの情報 (キャリブレーション要素) を⼿動でキャリブレーションエンジンに渡します。キャリブレーション要素は、以下の3つの⽅法で設定します。

• ⼈⼈⼈物物物ススステテティィィッッッククク ‒平均的な体形の⼈物の既知の⾝⻑を、シーン内の様々な位置にマークするために使⽤します。すでに⾃動キャリブレーションを⾏っている場合には、ほとんどの場合、上の図のように、同⼀⼈物の複数のインスタンスがエディターペインに表⽰されます。地⾯から上⽅に伸びる⼈物スティックは、⼈物の⾝⻑と向きを⽰すため、地⾯の1つ以上の場所に配置します。⼈物スティックは地⾯を起点として、現実世界において垂直である必要があります。現実世界での⼈物スティックの⻑さは、エディターペインの PERSONPERSONPERSON (((⼈⼈⼈物物物))) ボタンの横に表⽰される⾼さと⼀致する必要があります。⼈物スティックは半透明の明るい⻘⾊でマークされます。

⼈物スティックの最適な配置⽅法:

- できるだけ⾜を揃えた状態の⼈物の上に配置してください。

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- ⾜を開いた状態の⼈物 (⾜は地⾯に付いている)の上に配置する場合は、スティックの下限が地⾯についた状態で、両⽅の踵の中間に配置してください。

- スティックが⼈物の胴体と揃うように配置します。⼈物が歩⾏中に前⽅に傾くなど、何らかの⽅向に傾いている場合は、スティックを直⽴させて、傾きを補正する必要があります。樹⽊、フェンス、街灯など、シーン中の物体を⼿がかりとして活⽤してください。

- シーンの広さを認識するため、⼈物の⾝⻑に対応した⼈物スティックを1つ以上配置する必要があります。ただし、シーンに⼈物がいない場合には、⾼さが既知である⼈物以外の垂直の物体 (例、⾼さ3 mのフェンスの⽀柱) に⼈物スティックを配置し、その物体の⾼さを⼈物の⾝⻑として設定することもできます。

• 平平平⾏⾏⾏すすするるる⽔⽔⽔平平平線線線 (H(H(Hララライイインンン))) ‒ シーンの既知の⽔平線、平⾏線をマークするのに使⽤します。Hラインは、地⾯、壁、または両⽅に配置できますが、すべて平⾏にする必要があります。Hラインを配置する場合は、2本以上配置する必要があります。Hラインは、直線道路の路肩やマーク、真っ直ぐな線路、壁の構造物 (溝や窓)、フェンスの⽀柱の列の上部、下部などに配置することができます。Hラインは、明るい⻘⾊でマークされます。

• 垂垂垂直直直線線線 (((VVVララライイインンン))) ‒ シーンの既知の垂直線をマークするのに使⽤します。Vラインは、現実世界の垂直な構造物をマークするために使⽤します。フェンスの⽀柱、建物の⾓、標識などに配置することができます。Vラインは、地⾯を起点とする必要はありません。Vラインは、暗い⻘⾊でマークされます。Vラインは⾮常に繊細で、向きをわずかに変えるだけで、較正が⼤幅に変更される場合があります。⼤まかな⽅法として、Vラインは、映像の右側では右に傾けます (左側では左)。

⼀般に、シーンに線を引く場合は、⼈物スティック、HラインとVライン、その他の順に引くことをお勧めします。わずかな数の線があれば、キャリブレーションエンジンはキャリブレーションを⾏えますが、線やスティックを増やすとキャリブレーションの品質が向上します。⼈物スティックを配置する場合は、遠近、左右の両⽅に配置することをお勧めします。

8 ページの推奨するカメラの⾼さと⽅向に⽰すように、すべてのカメラデバイスを若⼲下向きにする必要があります。その結果、現実世界の垂直な構造体は、映像内ではすべて、クジャクの尾のように扇状に広がります。つまり、すべての⼈物スティック、Vラインを画像の端の⽅に傾ける必要があります。映像の右半分ではスティックを右に傾け、左半分では左に傾けます。キャリブレーションが機能するには、配置された⼈物スティックまたはVラインの少なくとも1つが「適切な傾き」である必要があります。

キャリブレーションのエディターウィンドウの右上にある精度インジケーターを使⽤して、シーンに追加したディテールのレベルと品質を視覚的に確認することsができます。⼿動キャリブレーションを成功させるには、マークがシーンの前後および左右をカバーするようにします。精度インジケーターが緑⾊になります。

キャリブレーションの品質は、23ページのキャリブレーションの確認で説明したグリッドやアバターを使⽤して確認するか、REVIEWREVIEWREVIEW (((レレレビビビュュューーー))) をクリックします。REVIEW (レビュー)をクリックすると、現在の⼿動キャリブレーションを使⽤して撮影した映像に対してAXIS Perimeter Defenderを実⾏した場合の結果が表⽰されます。

直接⼿動キャリブレーション

直接⼿動キャリブレーション機能は、27ページの⾃動キャリブレーションに失敗した場合で説明した内容とほぼ同じですが、最初に短いビデオをキャプチャーして、キャリブレーション要素の配置を⽀援する合成画像を作成する点が異なります。

1. デバイスブラウザーでキャリブレーションを⾏うデバイスを選択して、AXIS Perimeter Defenderと有効なライセンスがインストールされていることを確認します (19ページのInstallation (インストール) タブを参照)。

2. ナビゲーションペインのCalibrationCalibrationCalibration (((キキキャャャリリリブブブレレレーーーシシショョョンンン))) タブをクリックするか、デバイスのサムネイル上のキャリブレーションアイコンをクリックします。

3. キャリブレーションタブのMANUALMANUALMANUAL (((⼿⼿⼿動動動))) をクリックして、21ページページの画像を確認します。

4. ⼿動または⾃動キャリブレーションを⾏ったことがある場合は、USEUSEUSE PREVIOUSPREVIOUSPREVIOUS CAPTURECAPTURECAPTURE (((以以以前前前のののキキキャャャプププチチチャャャーーーををを使使使⽤⽤⽤すすするるる))) をクリックして、キャリブレーション⽤に録画したビデオ映像を再利⽤することもできます。そうでない場合は、次のステップに進む前に短いビデオをキャプチャーする必要があります。録画開始時刻と録画時間を設定して、CAPTURECAPTURECAPTURE (((キキキャャャプププチチチャャャーーー))) をクリックします。録画に問題がなければ、STOPSTOPSTOP (((停停停⽌⽌⽌))) をクリックします。

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AXIS Perimeter Defender

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5. 合成画像作成ペインが下の図のように表⽰されていることを確認します。

6. 録画映像のスナップショットを使⽤して、合成画像を作成します。スライダーを動かして、ビデオクリップを操作します。適切な位置で映像の下にあるカメラアイコンをクリックして、画像を合成します。映像の現在のスナップショットが中央のリストに追加され、スライダーの下の合成画像が更新されます。⼀覧から画像を選択してRemoveRemoveRemove (((削削削除除除))) をクリックすると、合成画像から削除されます。この作業の⽬的は、シーンの前後左右の完全な横断⾯を反映する合成画像を作成することです。

7. 合成画像が正しくできあがっていたら、ACCEPTACCEPTACCEPT (((承承承認認認))) をクリックして、前のセクションの説明に従って⼿動キャリブレーションを⾏います (⾃動キャリブレーションに失敗した場合を参照)。

複数のカメラのキャリブレーション注意

同時に設置、設定可能なカメラの最⼤数はコンピューターのCPUパワーと利⽤可能なメモリーの量によって異なります。AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースに表⽰するカメラの数が多すぎると、クラッシュの原因になることがあります。CPUの過負荷の警告が表⽰された場合は、サイト保存機能を使⽤してカメラのサブセットをインストールし、設定を⾏ってください。

複数のデバイスを同時にキャリブレーションを⾏い、複数のカメラを設置した監視場所の設定を簡単に⾏うことができます。複数のカメラのキャリブレーションは、1台のカメラのキャリブレーションと同様に⼿動または⾃動モードで⾏うことが出来ます。

1. デバイスブラウザーでキャリブレーションを⾏うデバイスを選択して、AXIS Perimeter Defenderと有効なライセンスがインストールされていることを確認します (19ページのInstallation (インストール) タブを参照)。

2. ナビゲーションペインのCalibrationCalibrationCalibration (((キキキャャャリリリブブブレレレーーーシシショョョンンン))) タブをクリックします。デバイスの下に表⽰されるキャリブレーションアイコンは使⽤しないでください。このアイコンをクリックすると、特定のデバイスのキャリブレーションのみが開始されます。キャリブレーションモード選択ウィンドウが表⽰され、選択したデバイスが表⽰されます。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

3. 適切なキャリブレーションモードを選択します。

注意複数のデバイスを⾃動キャリブレーションする場合、1つのデバイスをキャリブレーションする場合よりも多くのCPUリソースとRAMが必要になります。低スペックのシステムでは、コンピューターがしばらく応答しなくなったり、アプリケーションのクラッシュが発⽣する場合があります。アプリケーションがクラッシュした場合でも、キャプチャーした映像を使⽤して、1台のカメラのキャリブレーションを後で⾏うことができます。

4. キャリブレーションのモードを選択し、CAPTURECAPTURECAPTURE (((キキキャャャプププチチチャャャーーー))) を押して、前の説明のように、設置担当者は、キャリブレーションを⾏う各カメラの視野内を歩き回ります。STOPSTOPSTOP (((停停停⽌⽌⽌))) を押してキャプチャーを終了するか、キャプチャーが完了するまで待ちます。

5. ⾃動キャリブレーションプロセスは、デバイスごとに、MANUALMANUALMANUAL (((⼿⼿⼿動動動))) ボタンをクリックしていつでも停⽌できます。⾃動キャリブレーションを停⽌すると、そのデバイスの合成画像作成ウィンドウが表⽰されます。前の説明のように、⼿動キャリブレーションを⾏います。

6. 中断 (MANUALMANUALMANUAL (((⼿⼿⼿動動動))) ボタンをクリック)がなければ、23ページのキャリブレーションの確認のように、⾃動キャリブレーションが完了し、表⽰されます。ここで、すでに説明したように、⾃動算出されたキャリブレーションを確認することができます。

7. どちらのキャリブレーションモードを選択した場合も、CANCELCANCELCANCEL (((キキキャャャンンンセセセルルル))) ボタンを押して、キャリブレーション済みのデバイスの選択ウィンドウに戻り、別のデバイスのキャリブレーションをチェックすることができます。

8. キャリブレーションを承認すると、キャリブレーション済みのデバイスの選択画⾯に戻ります。キャリブレーション承認済みのデバイスは、緑のチェックマークで⽰されます。

9. すべてのカメラのキャリブレーションの完了後、EXITEXITEXIT (((終終終了了了))) を押すとデバイスブラウザーに戻ります。キャリブレーションが承認されていないデバイスがある場合、警告メッセージがポップアップ表⽰されます。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

注意以前にキャリブレーションを⾏ったデバイスは、複数のカメラのキャリブレーションを使⽤してキャリブレーションを再度⾏うことができますが、新しいキャリブレーションが承認されない限り、変更はデバイスに適⽤されません。デバイスの以前のキャリブレーションが存在する場合、EXITEXITEXIT (((終終終了了了))) をクリックしても、キャリブレーションを変更しないとみなされ、警告は表⽰されません。

既存のキャリブレーションの編集/確認キャリブレーションが済んでいるカメラのキャリブレーションを⾏うには、必ずメインウィンドウで確認するか、編集してください。カメラを選択し、CalibrationCalibrationCalibration (((キキキャャャリリリブブブレレレーーーシシショョョンンン))) をクリックします。表⽰されるインターフェースは、⾏ったキャリブレーションのタイプによって異なります。

⾃動キャリブレーションの確認

以前に⾏った⾃動キャリブレーションを開くと、映像内にインターフェースが表⽰されます。このインターフェースを使⽤して、以下の作業を⾏うことができます。

• 新たにキャリブレーションを⾏うには、NEWNEWNEW (((新新新規規規))) をクリックします。

• キャリブレーション結果の確認

• ⾃動キャリブレーションで算出された合成画像を使⽤して⼿動キャリブレーションを⾏うには、MANUALMANUALMANUAL (((⼿⼿⼿動動動))) をクリックします。

⼿動キャリブレーションの確認と修正

既存の⼿動キャリブレーションを編集する場合、27ページの⾃動キャリブレーションに失敗した場合と同じインターフェースが表⽰され、⼈物スティック、Vライン、Hラインの修正、⼈物の⾝⻑の変更、結果の確認を⾏うことができます。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

キャリブレーションに関する重要事項• AXIS Perimeter Defenderは、カメラの視野の最⼤解像度に従って、複数の画像アスペクト⽐をサポートします。したがって、視野を変更した場合には、以前のキャリブレーションをすべてやり直す必要があります。AxisのWebインターフェースでストリームの解像度を変更した場合は、キャリブレーションをやり直す必要はありません。

• VMSでは、AXIS Perimeter Defenderと同じ画像アスペクト⽐ (メインインターフェースでカメラの名前にマウスのポインターを合わせると表⽰されます) を使⽤し、表⽰される情報が映像の内容と⼀致するようにすることをお勧めします。

• キャリブレーション後にカメラを動かした場合、再度のキャリブレーションが必要になります。キャリブレーションを再度⾏わないと、分析結果が不正確になります。

Scenarios (シナリオ) タブ

AXIS Perimeter Defenderは、共通の無⼈ゾーン監視シナリオを備えています。このシナリオを設定して、監視が必要なエリアを監視し、セキュリティを確保することができます。キャリブレーションステップには、最⼩検知ゾーンの定義が含まれており、これがデフォルトのシナリオです。設置担当者は、Scenarios (シナリオ)タブを使⽤して、より詳細なシナリオを定義することができます。

AXIS Perimeter Defenderは、侵⼊、徘徊、ゾーン横断、条件付きの4つのシナリオの1つを使⽤して、⼈物や⾞両(最⼤12 m) を検知し、識別することができます。

グローバルパラメーターグローバルパラメーターはすべてのシナリオに適⽤されます。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

• カメラのタイプを選択します。カラーカメラの場合は、ColorColorColor --- Day/NightDay/NightDay/Night (((カカカラララーーー --- デデデイイイ///ナナナイイイトトト))) を選択します。サーマルカメラの場合は、カメラのタイプが⾃動的に検出され、サーマルカメラとして設定されます。

• 侵⼊シナリオでカバーしたい接近のタイプを選択します。接近のタイプとして、Crouch/Crawl (しゃがむ/腹ばい)、Log roll (転がる)を追加すると、動物が接近した場合などに誤報が発⽣することがあります。

• 視野内に⾞両、ヘッドライト、反射などヘッドライトと同様の効果が存在する場合は、ヘッドライトに関する⾼度な軽減効果 (Advanced mitigation) を有効にすることもできます。ただし、ヘッドライト軽減効果を追加すると、通常条件下の性能が低下することがあります。デフォルトでは、すべてのシナリオで、⾞両、ヘッドライトが視野内に存在すると想定されています。シナリオで⾞両検知を無効にすると、シーンにおけるヘッドライトの存在に関するメッセージが表⽰されます。Noと答えると、ヘッドライト軽減効果は⾃動的に選択解除されます。

注意別のシナリオで⾞両検知が選択されている場合は、上記の選択に関わらず、ヘッドライト軽減効果が動作します。

• 感度スライダー:カーソルを右に動かすと、システムの感度が上がります。左に動かすと感度が下がります。感度を上げると検知に失敗する可能性は低くなりますが、誤報の可能性は⾼まります。逆に、感度を下げると誤報は少なくなりますが、検知に失敗する可能性は⾼まります。

標準のセキュリティシナリオ:侵⼊侵⼊は、デフォルトのセキュリティシナリオで、被写体がゾーンに⼊るとアラームが発⽣します。最⼤検知ゾーンで侵⼊検知が必要な場合、他に設定を⾏う必要はありません。較正を承認すると、このシナリオがカメラにアップロードされます。デフォルトのパラメーターはScenarios (シナリオ)タブのGlobal parameter (グローバルパラメーター)タブで変更できます。デフォルトの検知ゾーンの変更は、右のペインで⾏います。既存のポイントをマウスでドラッグして移動することができます。また、既存のセグメントをクリックして、新しいポイントを作成することができます。ACCEPTACCEPTACCEPT (((承承承認認認))) をクリックすると、変更がカメラにアップロードされ、メインビューに戻ります。

シナリオの定義が完全でない (ほとんどの場合、ゾーンの定義が完了していない)と、シナリオ名の近くに “!” マークが表⽰されますこれは、侵⼊だけでなく、どのタイプのシナリオにおいても同様です。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

⾼度なセキュリティシナリオ:徘徊

このシナリオでは、被写体が、設定した時間を超えてゾーンを徘徊するとアラームが出⼒されます。このシナリオをシナリオエディターで作成するには、Scenarios (シナリオ) タブでAdvancedAdvancedAdvanced scenariosscenariosscenarios (((⾼⾼⾼度度度なななシシシナナナリリリオオオ))) タブをクリックし、NEWNEWNEW (((新新新規規規))) ドロップダウンメニューからLOITERINGLOITERINGLOITERING (((徘徘徘徊徊徊))) を選択し、ゾーンを追加して、右のペインで設定を調整します。

• Detect (検知): AXIS Perimeter Defenderが検知できるターゲットが表⽰されています。Person (⼈物)、Vehicle (⾞両)、もしくは両⽅を選択します。

• Duration in seconds (継続時間 (1〜120秒)): ターゲットがそれ以上徘徊ゾーンにとどまっていた場合にアラームをトリガーする時間を設定します。

映像フィールドをクリックするとゾーンが追加されます。右クリックでゾーンを確定します。

ACCEPTACCEPTACCEPT (((承承承認認認))) をクリックすると、変更がカメラにアップロードされ、メインビューに戻ります。

⾼度なセキュリティシナリオ:ゾーン横断このシナリオでは、被写体が所定の順番で2つのゾーンを通過するとアラームが出⼒されます。このシナリオをシナリオエディターで作成するには、以下の⼿順にしたがいます。

1. Scenarios (シナリオ) タブで、AdvancedAdvancedAdvanced scenariosscenariosscenarios (((⾼⾼⾼度度度なななシシシナナナリリリオオオ))) タブをクリックします。

2. NEWNEWNEW (((新新新規規規))) ドロップダウンメニューからZONEZONEZONE---CROSSINGCROSSINGCROSSING (((ゾゾゾーーーンンン横横横断断断))) を選択します (上記の画像を参照)。 34ページの⾼度なセキュリティシナリオ:徘徊

3. 2つのゾーンを1m以上間隔を空けて追加し、右のペインで設定を調整します。映像フィールドをクリックするとゾーンが追加されます。右クリックでゾーンを確定します。

4. SELECTSELECTSELECT ORIGINORIGINORIGIN (((起起起点点点ののの選選選択択択))) をクリックし、ゾーンの1つを選択して、禁⽌する横断⽅向を指定します。

5. ACCEPTACCEPTACCEPT (((承承承認認認))) をクリックすると、変更がカメラにアップロードされ、メインビューに戻ります。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

重要ゾーン横断シナリオの制限: シナリオをトリガーした⼈物が最初のゾーンで数秒間停⽌してから第2にゾーンに移動した場合、シナリオはトリガーされません。

⾼度なセキュリティシナリオ:条件付きこのシナリオでは、被写体が、他のゾーンを通らずに特定のゾーンに⼊るとアラームが出⼒されます。このシナリオをシナリオエディターで作成するには、以下の⼿順にしたがいます。

1. Scenarios (シナリオ) タブで、AdvancedAdvancedAdvanced scenariosscenariosscenarios (((⾼⾼⾼度度度なななシシシナナナリリリオオオ))) タブをクリックします。

2. NEWNEWNEW (((新新新規規規))) ドロップダウンメニューからCONDITIONALCONDITIONALCONDITIONAL (((条条条件件件付付付ききき))) を選択します (⾼度なセキュリティシナリオ:徘徊の画像を参照)。

3. 2つ以上のゾーンを1m以上間隔を空けて追加し、右のペインで設定を調整します。映像フィールドをクリックするとゾーンが追加されます。右クリックでゾーンを確定します。

4. SELECTSELECTSELECT INTRUSIONINTRUSIONINTRUSION ZONEZONEZONE (((侵侵侵⼊⼊⼊ゾゾゾーーーンンンののの選選選択択択))) をクリックし、ゾーンの1つを選択して、横断を許可する⽅向を1つまたは複数指定します。

5. ACCEPTACCEPTACCEPT (((承承承認認認))) をクリックすると、変更がカメラにアップロードされ、メインビューに戻ります。

Outputs (出⼒) タブ41ページの、VMSの統合を参照してください。

Support (サポート) タブ

上の図では、1つのデバイスを選択し、Support (サポート) タブを選択しています。このタブには4つの機能があり、そのうちの3つはデバイスの設定管理に関係し、複数のデバイスに適⽤することができます。残りの1つの機能では、1つのデバイスからサポートログをエクスポートすることができます。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

1. LOADLOADLOAD (((読読読みみみ込込込みみみ))) ‒ 選択したデバイスのバックアップ設定を読み込みます。デバイスに障害が発⽣した場合や、デバイスを誤ってアンインストールした場合に、この機能を使⽤して、すばやく復元を⾏うことができます。バックアップ設定には以下が含まれます。

- ライセンス

- パラメーター

- 較正とシナリオ

- 較正映像

2. SASASAVEVEVE (((保保保存存存))) ‒ 選択したデバイスの設定のバックアップ (上記の設定項⽬) を作成します。

3. CLEARCLEARCLEAR (((クククリリリアアア))) ‒ 選択したデバイスから較正とシナリオを消去します。カメラを動かし、較正と検知エリアが無効になった場合にこの機能が役⽴ちます。

4. VIEWVIEWVIEW APPLICAAPPLICAAPPLICATIONTIONTION LOGLOGLOG (((アアアプププリリリケケケーーーシシショョョンンンロロログググののの表表表⽰⽰⽰))) ‒ ウィンドウが開き、AXIS Perimeter Defender内部ログが表⽰されます。

5. EXPORTEXPORTEXPORT SUPPORTSUPPORTSUPPORT LOGLOGLOG (((サササポポポーーートトトロロログググのののエエエクククスススポポポーーートトト))) ‒ Axisサポートが問題を解決するために必要な詳細情報を含むサポートファイルを作成します。サポートを要求する場合は、サポートファイルが必要になります。

カメラのファームウェアのアップグレードカメラのファームウェアをアップグレードする前に、AXIS Perimeter Defenderのすべての設定を保存してください。ファームウェアをアップグレードすると、AXIS Perimeter Defenderとその設定はカメラから削除されます。設定を保存していれば、AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースを使⽤して設定を復元することができます。

カメラのファームウェアを更新するには、以下の⼿順にしたがってください。

1. AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースを使⽤して、サイト設定を保存します。

2. カメラのファームウェアをアップグレードします。詳細については、カメラのユーザーマニュアルを参照してください。

3. AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースを起動します。

4. サイト読み込みオプションを使⽤して、アップグレードした各カメラの保存済みサイト設定を⾃動的に読み込むことができます。

トラブルシューティングすべての機能が期待通りに動作するには、以下のAxisパラメーターが正しく設定されている必要があります。

• Network (ネットワーク) / TCP-IP / Basic (基本設定) / Default router (デフォルトルーター)

• Network (ネットワーク) / TCP-IP / Advanced (詳細設定) / Domain name (ドメイン名)

• Network (ネットワーク) / TCP-IP / Primary DNS Server (プライマリDNSサーバー)

• Network (ネットワーク) / TCP-IP / Secondary DNS Server (セカンダリDNSサーバー)

• Network (ネットワーク) / TCP-IP / NTP server address (NTPサーバーのアドレス)

• Network (ネットワーク) / TCP-IP / SMTP (email) (SMTP (電⼦メール))

• System Options (システムオプション) / Date & Time (⽇付と時間) / Time Zone (タイムゾーン)

• System Options (システムオプション) / Date & Time (⽇付と時間) / Synchronize with NTP server (NTPサーバーとの同期)

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

設定インターフェースのインストール

問題 考えられる原因 解決策

ソフトウェアをインストールできないというWindowsメッセージが表⽰される。

ノートPCまたはPCのオペレーティングシステムが対応していない。

ご使⽤のWindowsオペレーティングシステムが要件を満たしているかを確認してください。

正しくインストールされていないというWindowsメッセージが表⽰される。

Windows Compatibility Assistantによって、インストールに問題がある可能性があると判断された。

インストールに問題がないかを確認してください。

XVIDのインストール中にインストールが失敗する。

コンピューターにXVIDの古いインストールが部分的に残っており、インストールが失敗した。

C:\Program Files (x86) のXVIDフォルダーを削除して、再度インストールを⾏います。

ソフトウェア使⽤許諾契約の表⽰後、インストーラーパッケージが突然クラッシュする。アプリケーションが異常な⽅法で終了されたというWindowsエラーメッセージが表⽰される。インストーラーを閉じることができない。

インストーラーの既知の問題により、⼀部の環境でアプリケーションがクラッシュすることがあります。

タスクマネージャーを開き、すべての “msiexec.exe” プロセスを終了してください。その後、インストーラープロセスを終了して、再度インストーラーを起動してください。

設定のトラブルシューティング

問題 考えられる原因 解決策

AXIS Perimeter Defenderの開始に関する問題

適切なWindowsユーザー権限を備えていない。

管理者権限を備えていることを確認してください。

ファイアウォール ファイアウォールやウィルス対策ソフトウェアは、カメラの検出をブロックする場合があります。必要に応じて、設定インターフェースとのネットワークトラフィックを許可するよう、ファイアウォールを設定してください。それでも問題が解決しない場合は、以下のポートを許可するよう、ファイアウォールを設定してください:UDPポート5353、TCPポート80

IPアドレスの問題 ネットワーク中のデバイスは、他のデバイスと通信できるよう、唯⼀のIPアドレスを持つ必要があります。AXIS Perimeter Defenderを使⽤する場合、カメラに固定IPアドレスを設定することをお勧めします。ネットワーク上の各IPデバイスが独⾃のIPアドレスを持ち、既存のIPアドレスを重複して使⽤していないことを確認してください。

「検索」機能でカメラを⾒つけることができない。

ユーザーのコンピューターからカメラを利⽤できない。

Webブラウザーを使⽤してカメラのIPアドレスにアクセスし、使⽤可能かを確認します。認識されない場合は、カメラがネットワークに適切に接続されていないか、コンピューターがカメラへのアクセス権を備えていない可能性があります。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

問題 考えられる原因 解決策

カメラの接続パラメーター (IPアドレス、パスワード、HTTPポート)が正しくない。

⼊⼒したパラメーターが正しいかを確認し、やり直してください。

カメラを追加することができない。

ユーザーのコンピューターからカメラを認識できない。

Webブラウザーを使⽤してカメラのIPアドレスにアクセスし、使⽤可能かを確認します。認識されない場合は、カメラがネットワークに適切に接続されていないか、コンピューターがカメラへのアクセス権を備えていない可能性があります。

ビデオソースが利⽤できなくなった。

Webブラウザーを使⽤して、カメラが利⽤可能かを確認してください。

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースでのビデオストリームの喪失

ビデオソースが中断され、表⽰が更新されない。

ストリームが表⽰されるべきタイルをクリックしてインターフェースのサイズを変更すると、ストリームが回復することがあります。

必要条件が満たされていない。 AXIS Perimeter Defenderの要件が満たされているかを確認してください。詳細については、以下を参照してください。カメラの設置

カメラがロール (前後の軸に対して傾斜) している。

ロールしているカメラを較正することはできません。

リモートとして設定していないカメラとの接続が低速。

カメラをリモートデバイスとして接続し、帯域幅の要件を下げます。

⾃動較正に使⽤したシーンに⾞両、樹⽊、⼈物など、他の動体が映り込んでいた。

⾃動較正をやり直すか、「⼿動」で較正を⾏います。

視野が乱れ、ほとんどの時間、カメラの正⾯を歩いている⼈物が部分的に隠れてしまう。

「⼿動」で較正を⾏います。

視野が廊下、部屋、⽞関のように⼩さい。

「⼿動」で較正を⾏います。

⾃動較正が動作しない、または良好な結果が得られない。

ディスク容量の不⾜により、キャプチャー映像が適切に録画されていない。

ディスク容量が⼗分であり、AXIS Perimeter Defenderが、AXISPerimeter Defenderのインターフェースを実⾏中のコンピューターへのビデオ録画の保存を許可していることを確認します。

動作に関するトラブルシューティング

問題 考えられる原因 解決策

設定には問題がないにも関わらず、AXIS Perimeter Defenderが動作しない。

カメラのファームウェアが最新でない。

カメラのファームウェアを最新の状態にしてください。

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

動作の開始/停⽌またはAXISPerimeter Defenderパッケージの更新後に、AXIS Perimeter Defenderがブロックされている。

カメラを再起動してください。

ファイアウォールによって、カメラのメタデータリスニングポートへの接続がブロックされている。

設定インターフェースがカメラのメタデータリスニングポートに接続できるよう、ファイアウォールを設定してください。

分析が実⾏されているが、AXISPerimeter Defenderの設定インターフェースにオーバーレイが表⽰されない。

ウィルス対策プログラムによって、オーバーレイの受信がブロックされている。

オーバーレイの受信を許可するよう、ウィルス対策プログラムを設定してください。

シーンのターゲットが、条件付きシナリオに適合しない。たとえば、ゾーン横断シナリオで、あるゾーンから別のゾーンに移動しない。

条件を含むシナリオが正しく指定されているかを確認してください。

分析が実⾏され、オーバーレイが表⽰されても、設定⽤コンピューターのAXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースでアラームがトリガーされない。

検知の不良 キャリブレーションが⼗分に正確で、感度も⼗分に⾼くなるよう、AXIS Perimeter Defenderの要件 (カメラの設置を参照)を満たしてください。

パフォーマンスに関するトラブルシューティング

問題 考えられる原因 解決策

OSDと分析がオンオフを繰り返す。 カメラのCPUの負荷が⾼すぎる。 考えられる対処法:- カメラのストリームが不必要な場所で表⽰されていないかを確認します。カメラのストリームの表⽰は、CPUの負荷の増⼤につながります。-組み込みの動体検知機能による録画を有効にしている場合は、録画の画質を下げ、CPUの負担を軽減します。-組み込みの動体検知機能による録画を無効にし、無効化されていることを確認します。

ターゲットが無⼈ゾーンに⼊ると、複数のアラームが発⽣する。

ポストアラームの時間が短すぎる。 「Output (出⼒)」セクションで、ポストアラーム時間を調整してください。詳細については、セットアップガイドを参照してください。

被写体とシーンの背景のコントラストが⼩さすぎる。

AXIS Perimeter Defenderの要件が満たされているかを確認してください。詳細については、以下を参照してください。カメラの設置

シーンの光量不⾜、または、低光量下でのカメラのパフォーマンス不⾜。

AXIS Perimeter Defenderの要件が満たされているかを確認してください。詳細については、以下を参照してください。カメラの設置

AXIS Perimeter Defenderの感度が低く設定されすぎている。

シナリオのグローバルパラメーターを使⽤して、感度を上げてください。

カメラが動き、キャリブレーションが不正確になった。

キャリブレーションをやり直してください。

ターゲットが無⼈ゾーンに⼊ってもアラームが発⽣しない‒検知漏れ

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AXIS Perimeter Defender

AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェース

問題 考えられる原因 解決策

キャリブレーションが正確でない。 カメラのキャリブレーションを確認してください。詳細については、セットアップガイドを参照してください。

シーンのターゲットが、条件付きシナリオに適合しない。たとえば、ゾーン横断シナリオで、あるゾーンから別のゾーンに移動しない。

条件を含むシナリオが正しく指定されているかを確認してください。

カメラの⾼さ、位置、または向きが適切でない。

AXIS Perimeter Defenderの要件が満たされているかを確認してください (カメラの設置を参照)。

カメラがゾーンから離れすぎている。

AXIS Perimeter Defenderの要件が満たされているかを確認してください。詳細については、以下を参照してください。カメラの設置

ターゲットは検知されるが、正しく分類されない (⼈物が⾞両と、または、⾞両が⼈物と分類される)。

キャリブレーションが正確でない。 カメラのキャリブレーションを確認してください。詳細については、セットアップガイドを参照してください。

分析の感度が⾼すぎる。 感度を下げてください。詳細については、セットアップガイドを参照してください。

キャリブレーションが正確でない。 カメラのキャリブレーションを確認してください。詳細については、セットアップガイドを参照してください。

カメラが動き、キャリブレーションが不正確になった。

キャリブレーションをやり直してください。

カメラの⾼さ、位置、または向きが適切でない。

AXIS Perimeter Defenderの要件が満たされているかを確認してください。詳細については、以下を参照してください。カメラの設置

カメラが動く (揺れる、振動する)。 カメラを安定した環境に設置してください。

植物や他の動体 (旗など) がカメラの近くにある。

カメラの視野を妨げる物を取り除いてください (常にシーンに映り込む、カメラの近くにない物体は、AXIS Perimeter Defenderで無視することができます)。

無⼈ゾーンへの進⼊がないにもかかわらず、AXIS Perimeter Defenderがアラームを発⽣させる。

⾍がカメラの上または近くを這い回っている。

昆⾍がカメラのレンズ上や近くに来ないように対策を⾏ってください。

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AXIS Perimeter Defender

VMSの統合

VMSの統合

⾃動侵⼊検知システムは、アラームをトリガーし、セキュリティ担当者への情報提供に役⽴つ情報を⽣成するよう、設計されています。たとえば、モバイルデバイスに通知を⾏ったり、アラームの発⽣の原因となった⼈物や物が映っている可能性のあるアラームイベントを画⾯に強調表⽰することができます。

アラーム出⼒の設定AXIS Perimeter Defenderには、「ポストアラーム時間」の概念が組み込まれています。ポストアラーム時間とはアラームが実際に停⽌した後の時間間隔で、以下のように、ポストアラーム時間の間に別のアラームがトリガーされると、2つのアラームが結合され、別個の1つのアラームになります。

1 AXIS Perimeter Defenderによって、10、27、57秒に、計3回アラームがトリガーされている。各アラームは10秒間継続している。つまり、侵⼊者が侵⼊ゾーンを横断するのに10秒かかっている。

2 10秒間のポストアラーム時間が追加3 XML通知とXMLメタデータを使⽤したアラームが発⽣4 電⼦メールによる通知、FTPによる画像のアップロード、電気接点と基本的なTCP/IP通知を使⽤したアラームが発⽣

10秒のポストアラーム時間によって、各アラームの継続時間が増加 (緑) することに注意してください。その結果、間隔が10秒以下の2つのアラームは統合されます。

AXIS Perimeter Defenderによって発⽣したアラームの最終的な数と継続時間は、XML通知とXMLメタデータから知ることができます。ポストアラーム時間を使⽤することによって、短いアラームを数多く、連続して発⽣させるのではなく、⻑いアラームを少ない回数、発⽣させることができます。

ただし、電⼦メールによる通知、FTPによる画像のアップロード、電気接点と基本的なTCP/IP通知については、ゼロ以外のポストアラーム時間による挙動は若⼲異なることに注意してください。これらの通知は、アラーム開始イベントのみを認識し、アラームの停⽌は無視します。したがって、これらの通知を使⽤する場合、「アラーム継続時間」の概念がないため、ポストアラーム時間によって、通知の継続時間は変化しません (通知の設定時にユーザーが選択した値に常に固定されます)。ただし、ポストアラーム時間によって、連続するアラームが結合された場合、結合されたアラームが「⾒過ごされ」、対応する通知が作成されないことがあります。上記のグラフ4は、そのような状況を⽰しています。AXIS Perimeter Defenderは、3つのアラームを2つに結合して、1つのアラームを抑⽌します。そのため、電⼦メールによる通知、FTPによる画像のアップロード、電気接点と基本的なTCP/IP通知は、3つのアラームのうち、2つだけを通知します。グラフ4は、各通知の継続時間が5秒に固定されていることを⽰しています。

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AXIS Perimeter Defender

VMSの統合

ポストアラーム時間を設定するには、以下の⼿順にしたがいます。

1. AXIS Perimeter Defenderの設定インターフェースを開きます。

2. OutputsOutputsOutputs (((出出出⼒⼒⼒))) タブをクリックします。

3. PostPostPost---alarmalarmalarm timetimetime (((ポポポススストトトアアアラララーーームムム時時時間間間))) の設定を変更します (デフォルト値は7秒)。

4. ASSIGNASSIGNASSIGN (((指指指定定定))) をクリックします。

標準イベントの統合AXIS Perimeter Defenderは、ネイティブなACAPインターフェース、機能を活⽤、拡張して、外部デバイスやVMSにアラームと補⾜情報を送信します。AXIS Perimeter Defenderから出⼒されるイベントは、アクションルールを結び付け、VMSへのメッセージに変換することができます。

以下に⽰す、カメラからVMSへのアラームチャンネルを使⽤することができます。

• アラームに関する基本フリーテキスト通知 (TCP/IP)

• 電気出⼒ (ドライ設定、ウェット接点)

• 電⼦メールによる通知

• アラーム映像のFTPによるアップロード

これらの統合は、カメラで以下の⼿順で設定します。

1. OutputsOutputsOutputs (((出出出⼒⼒⼒))) タブをクリックします。

2. ConfigureConfigureConfigure (((設設設定定定))) をクリックします。

3. Axis Webインターフェースの「アクションルール」ページが開きます。

カメラでの設定⽅法については、カメラのマニュアルを参照してください。

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AXIS Perimeter Defender

VMSの統合

XML/テキストアラーム通知このインターフェースを使⽤して、各アラームに関するより具体的なXML、テキスト形式のメッセージをTCP/IP通信の送信先に送ることができます。XML/テキストインターフェースは、フリーテキストインターフェースと⽐較して、以下の利点があります。

• アラームの開始時、終了時、さらに、アラーム発⽣中10秒ごとに通知を送信します。

• タイムスタンプ: start-of-alarm、end-of-alarm通知には、カメラのクロックと同期したタイプスタンプが含まれており、2つのイベントの正確な⽇時を知ることができます。

• アラームのタイプ:AXIS Perimeter Defenderは、複数のタイプのアラームをサポートします (32ページのScenarios (シナリオ)タブ参照)。XML/テキスト通知には、どのタイプのアラームがトリガーされたかについての情報が含まれています。注意:「ゾーン横断」シナリオでは「通路」タイプ、徘徊シナリオでは「存在」タイプを使⽤します。

• アラーム発⽣に関係するゾーン: AXIS Perimeter Defenderの各シナリオに1つ以上のゾーンが関係している場合、XML/テキスト通知には、アラームに関係するゾーン (たとえば、侵⼊アラームの場合、⼈物を検知した侵⼊ゾーン) が記載されます。

XML/テキストインターフェースは、フリーテキストインターフェースと⽐較して、以下の制限があります。

• メッセージテキストは固定で、フリーテキストフィールドは存在しません。

• 各カメラで、⼀度に1つの送信先しか使⽤できません。

XML/テキスト通知の送信先は、以下の4種類のメッセージを受け取ります。

• XML通知が、送信先との通信が期待通りに機能するかを確認するよう設定されている場合、AXISPerimeter Defenderは、CONNECTION_TESTメッセージを送信します。

• AXIS Perimeter Defenderは、アラームをトリガーすると、ALARM_STARTメッセージを送信します。

• アラーム発⽣中、AXIS Perimeter Defenderは、「アラーム発⽣中」メッセージを10秒間隔で送信します。すべての「アラーム発⽣中」メッセージに、同じアラームに関するALARM_STARTメッセージ、ALARM_STOPメッセージのGUIDタグと⼀致する、同⼀のGUIDタグが設定されています。

• アラームが停⽌すると、AXIS Perimeter Defenderは、ALARM_STOPアラームを送信します。

メッセージの形式については、以下のセクションで解説します。

XML、テキストメッセージの形式XML形式は、TCP/IP通知のデフォルトの形式です。通知のサイズを⼩さくする必要がある場合は、テキスト形式を使⽤して短いメッセージを作成することもできます。テキスト形式を選択するには、AXIS PerimeterDefenderの設定ページで、Do not use XML for alarm (アラームにXMLを使⽤しない) にチェックマークを付けます (「 設定」のセクションを参照)。

XML形式のCONNECTION_TESTメッセージは、次の例のようになります。

<?xml version="1.0"?><KEENEO_MESSAGE

xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"VERSION="5.0.0"ID="1"TYPE="CONNECTION_TEST"SENDER_IP="192.168.1.40"SENDER_PORT="0">

<REFERENTIAL>45</REFERENTIAL></KEENEO_MESSAGE>

• VERSIONは、XMLのシンタックスとプロトコルの内部バージョンです。

• IDは、メッセージの同⼀性を⽰す数値です。ただし、⼀意あるいは累進的でない場合があります。

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AXIS Perimeter Defender

VMSの統合

• TYPEは、メッセージのタイプを⽰します。ここでは、“CONNECTION_TEST”です。メッセージのタイプは、メッセージのサブタグによって決定されます (“CONNECTION_TEST”タイプのメッセージにはなし)。

• SENDER_IPは、XMLメッセージを送信するAxisカメラのIPアドレスです。

• SENDER_PORTは常に0 (ゼロ) です。カメラはメッセージを受信することができません。

• REFERENTIALは、カメラに関連付けられた数値IDです (「設定」のセクションを参照)

テキスト形式を選択した場合、通知メッセージは「パイプ」⽂字 ( | ) で分割された7つのフィールドで構成されます。フィールドが特定できない場合 (たとえば、メッセージのタイプが不明な場合)、「-」と置き換えられます。

7つのフィールドは最初から順番に以下のとおりです (XML形式の対応するフィールドをカッコ内に⽰します)。

1. メッセージの数値ID (XML “KEENEO_MESSAGE”ヘッダーの “ID”属性)。

2. カメラのIPv4アドレス (XML “KEENEO_MESSAGE” ヘッダーの “SENDER_IP” 属性)。

3. AXIS Perimeter Defenderのインスタンスに関連付けられた参照番号 (“REFERENTIAL”タグ)。

4. メッセージのタイプ (XML “KEENEO_MESSAGE”ヘッダーの “TYPE”属性)。

5. アラームのタイプ (“TYPE”タグ)。

6. アラームをトリガーしたシナリオの名前 (“SCENARIO_NAME”タグ)。

7. タイムスタンプ (“TIMESTAMP”タグ)。タイムスタンプの形式は、XML形式と同じです。

前述のCONNECTION_TESTメッセージはテキスト形式では以下のようになります:

1|192.168.1.40|45|CONNECTION_TEST|-|-|-

XML形式のALARM_STARTメッセージは、次の例のようになります。

<?xml version="1.0"?><KEENEO_MESSAGE

xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"VERSION="5.0.0"ID="9999"TYPE="ALARM_START"SENDER_IP="192.168.1.40"SENDER_PORT="0">

<REFERENTIAL>0</REFERENTIAL><TYPE>INTRUSION</TYPE><SCENARIO_NAME>Intrusion-0</SCENARIO_NAME><EXTRA_DATA>zone=testzone</EXTRA_DATA><TIMESTAMP>2014-03-01T21:24:12.114</TIMESTAMP><GUID>77acddf9-e0d4-402e-a497-231aeee22788</GUID>

</KEENEO_MESSAGE>

• メッセージヘッダーは、“CONNECTION_TEST”メッセージと同じです。

• メッセージのタイプは“ALARM_START”で、以下のサブタグが設定されています。

- REFERENTIALは、カメラに関連付けられた数値IDです (「設定」のセクションを参照)

- TYPEは、AXIS Perimeter Defenderがトリガーしたアラームのタイプです。この例では、“INTRUSION”です。その他のタイプとして、“PRESENCE”、“PASSAGE”、“CONDITIONAL”があります。

- SCENARIO_NAMEは、アラームをトリガーしたシナリオの名前です。この名前は、設定インターフェースで設定されます。以下を参照してください。 33ページの標準のセキュリティシナリオ:侵⼊

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AXIS Perimeter Defender

VMSの統合

- EXTRA_DATAは、侵⼊ゾーンなど、アラームに関係するゾーン名 (またはゾーン名のリスト)です。

- TIMESTAMPは、アラームが開始された⽇時で、形式はYYYY-MM-DDTHH:mm:ss.zzzです。

‒ YYYYは、四桁の⻄暦 (例、2014) です。

‒ MMは、⼆桁で⽉を表します (例、01 = 1⽉)。

‒ DDは、⼆桁で⽇にちを表します (例、03 = 3⽇)。

‒ ʻTʼ は固定⽂字です。

‒ HHは、00~23の24時間形式で時間を表します。

‒ mmは、00~59の⼆桁で分を表します。

‒ ssは、00~59の⼆桁で秒を表します。

‒ zzzは、000~999の三桁でミリ秒を表します。

AXIS Perimeter Defenderは、カメラの内部⽇時を使⽤してアラームのタイプスタンプを⽣成するため、カメラを外部クロックと同期することは⾮常に重要です。

- GUIDは、同⼀のアラームに関係するすべてのメッセージ (ALARM_START、ALARM_IN_PROGRESS、ALARM_STOP) に共通する⼀意の識別⼦です。

このALARM_STARTメッセージは、テキスト形式では次のようになります。

9999|192.168.1.40|0|ALARM_START|INTRUSION|Intrusion-0|2014-03-01T21:24:12.114

XML形式のALARM_IN_PROGRESSメッセージは、次の例のようになります。

<?xml version="1.0"?><KEENEO_MESSAGE

xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"VERSION="5.0.0"ID="9999"TYPE="ALARM_IN_PROGRESS"SENDER_IP="192.168.1.40"SENDER_PORT="0">

<REFERENTIAL>0</REFERENTIAL><TYPE>INTRUSION</TYPE><SCENARIO_NAME>Intrusion-0</SCENARIO_NAME><GUID>77acddf9-e0d4-402e-a497-231aeee22788</GUID>

</KEENEO_MESSAGE>

• メッセージヘッダーは、“CONNECTION_TEST”、“ALARM_START”メッセージと同じです。

• メッセージのタイプは“ALARM_IN_PROGRESS”で、以下のサブタグが設定されています。

- REFERENTIALは、カメラに関連付けられた数値IDです (「設定」のセクションを参照)

- TYPEは、AXIS Perimeter Defenderがトリガーしたアラームのタイプです。対応するALARM_STARTと同じです。

- SCENARIO_NAMEは、アラームをトリガーしたシナリオの名前で、対応するALARM_STARTと同じです。

- GUIDは、対応するALARM_STARTと同じです。

このALARM_IN_PROGRESSメッセージは、テキスト形式では次のようになります。

9999|192.168.1.40|0|ALARM_IN_PROGRESS|INTRUSION|Intrusion-0|-

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AXIS Perimeter Defender

VMSの統合

XML形式のALARM_STOPメッセージは、次の例のようになります。

<?xml version="1.0"?><KEENEO_MESSAGE

xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"VERSION="5.0.0"ID="9999"TYPE="ALARM_STOP"SENDER_IP="192.168.1.40"SENDER_PORT="0">

<REFERENTIAL>0</REFERENTIAL><TYPE>INTRUSION</TYPE><SCENARIO_NAME>Intrusion-0</SCENARIO_NAME><EXTRA_DATA>zone=testzone</EXTRA_DATA><TIMESTAMP>2014-03-01T21:24:26.304</TIMESTAMP><GUID>77acddf9-e0d4-402e-a497-231aeee22788</GUID>

</KEENEO_MESSAGE>

• メッセージのヘッダーは、前述のメッセージと同じです。

• メッセージのタイプは“ALARM_STOP”で、ALARM_STARTメッセージと同じサブタグが設定されています。

このALARM_IN_PROGRESSメッセージは、テキスト形式では次のようになります。

9999|192.168.1.40|0|ALARM_STOP|INTRUSION|Intrusion-0|2014-03-01T21:24:26.304

TCP/IP接続は各メッセージの後で必ず閉じられるため、送信先では、さらに通知を受け取れるよう、リスニングソケットを常に開いたままにしておく必要があります。

設定

XML/テキストアラームインターフェースを設定するには、以下の⼿順にしたがいます。

1. OutputsOutputsOutputs (((出出出⼒⼒⼒))) タブをクリックします。

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AXIS Perimeter Defender

VMSの統合

2. ConfigureConfigureConfigure (((設設設定定定))) をクリックします。

3. Axis Webインターフェースの「アクションルール」ページが開きます。カメラでの設定⽅法については、カメラのマニュアルを参照してください。

通信エラーたとえばネットワークの切断によって、XML通知のリモート送信先が不通となった場合、AXIS Perimeter Defenderは⾮通知となったアラームのバッファリングを内部的に開始し、10秒以上の間隔で定期的に再送信を試みます。新しいメッセージの送信が⼀定の回数連続して失敗すると (バッファーからのメッセージの再送信の失敗は含みません)、AXIS Perimeter Defenderは、送信先が「永続的にオフライン」であると判断し、XML通知の送信を停⽌します。連続失敗回数は20回に固定されています。これは、継続時間が平均40秒の侵⼊アラーム4、5回に相当します。AXIS Perimeter Defenderは、以下のいずれかのイベントが発⽣すると、宛先への通知の送信を再開します。

• AXIS Perimeter Defenderが再起動された。

• Alarm streaming url (アラームストリーミングURL) パラメーターが再び同じ値で保存された。

VMSブリッジAxisは、以下のVMSについて、「ブリッジ」というあらかじめ開発済みの統合モジュールを提供しています。

• Milestone XProtect® 2014、2016 Corporate、Expert。Enterprise版では、Axis通知のみ利⽤可能 (アラームのみ、メタデータなし)

• GenetecTM Service Center 5.3

ブリッジを使⽤して、以下の2つの統合を⾏えます。

• AXIS Perimeter Defenderが出⼒するイベントに対応するVMSでカスタムアラームイベントを作成する。

• ライブ映像、録画素材上にアラームオーバーレイ (境界ボックス) を表⽰する。

VMSブリッジは、個別のアプリケーションとしてダウンロードし、インストールします。ブリッジのインストール、設定⽅法の詳細については、各ブリッジのユーザーマニュアルを参照してください。

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ユーザーマニュアル Ver. M2.2AXIS Perimeter Defender 発⾏: 2016年4⽉© Axis Communications AB, 2016 ⽂書番号: 1611066