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ソフトバンクホークスの IT活用例
渡辺プロジェクト
IT活用事例班
班長:T島大輝
IT活用事例紹介
• これより、ソフトバンクホークスで導入されているITを活用事例などの説明と一緒に紹介していきます。
• その際に、①ファン向け②選手向け③その他の経営目的の3つの項目に分け紹介していきます。
• そして、①のファン向けのITについては、最後に自分達で考えた仮説を元に考察をしていきます。
なぜソフトバンクホークスなの? • ソフトバンクホークスというチームは、プロ野球界の中で野球だけではなく「IT」という面においても先頭を走っている。その理由として、元々ソフトバンクという企業自体がITと深く関わりがある事が挙げられる。
• 実際に大事なのは収益よりも顧客満足度であり、「ファンの為に」ということが全ての根底にある。そのため、選手やファンの人達の目線に立ったシステム作りがされている。
(1)タカノメ
• このタカノメは、キャンプアプリとなっており2015年の春季キャンプで導入された日本初のサービスである。
• 概要:キャンプ場にて、ファンの人のお目当ての選手がどの場所で練習しているかをその場ですぐに把握することができるアプリである。
*Full-Count 2015/02/16 http://www.softbankhawks.co.jp/news/detail/9910.html
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(2)シスコシート
*概要
一席ごとにipadが付いていてファンが相手選手の情報を調べたり、球場内に設置された数十台のカメラによる様々な角度の映像から試合を楽しむことができるという世界初導入のシステムである。
*福岡ソフトバンクホークス公式サイト http://www.softbankhawks.co.jp/news/detail/9910.html
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(3)ファン育成(PEPPER)
• Pepperが登場し、三年が経過し多くの人が見飽きてきた時にソフトバンクスホークスがファン育成の手段として、このPepper導入した。
• 今回、ソフトバンクホークスが使ったPepperは「いざ行け若鷹軍団ダンスアプリ」は専用に開発されたものである。 *IT Search+ 2017/05/26
https://news.mynavi.jp/itsearch/article/marketing/2769
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(4)IBEACON
新技術「iBeacon」も積極的に導入‼ • 「iBeacon」とは?その使い方は?
• ソフトバンクホークスではそれを球場やキャンプ場に導入することで人の流れなどを把握しようという試みが行われている。将来的にはキャンプ地だけではなく球場において、イベント内容や時間との相関、適切なオペレーション施策の検討の為の参考資料として使用することが考えられている。
*IT media ビジネスONLINE http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1408/19/news125.html
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(9)動画分析
データ活用をさらに加速
-1球ごとに球威の分かる動画分析
• 2014年から、ヤフオクドームでは、球速測定装置を設置。これにより、1球ごとのデータにとどまらず、ピッチングやバッティングの細かい挙動(ボールの回転数、初速や終速、軌道など)を自動でトラッキングすることができる仕組みを用意した。
*IT mediaエンタープライズ http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1405/23/news012_2.html
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(6)デジタルで勝つ • 野球×デジタルという観点で、ソフトバンクホークスはiPhone&iPadを使って試合に勝つ方法を生み出していた。
• 実際に試合の分析・対策が練習にも活用されており選手・ポジション・コーチ専用のアプリを独自で開発。そのアプリを使って、多くの選手がロッカールームや移動中のバスや自宅などで様々な情報をチェックすることができる。
▲自身の投球フォーム確認や対戦バッターたちとの相性のいい配球などを事前に分析する
*MELOS 2017/08/04 https://melos.media/hobby/5934/
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(6)デジタルで勝つ
{iPhone&iPadどう活用してる?}
• ①他球団を含めた試合動画をチェック
• ②チーム予定や練習メニューなどのスケジュール管理
• ③過去の成績といったスコアを調べることができる!
• ④自身の打撃・投球フォームが見られる
などのことができる。
*MELOS 2017/08/04 https://melos.media/hobby/5934/
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(6)デジタルで勝つ
順次アップデートするアプリ!その効果は如実に表れている
• 例として挙げられるのが、専用アプリで明日対戦予定のピッチャーとの過去の対戦成績、直近の試合映像を見ることができるのだ。
• これにより、どんな攻め方をされたのか?どの球が打ちやすいか?など配球を見て戦略を立てることができ、より効率的かつ綿密に対策を練ることができるのだ。
*MELOS 2017/08/04 https://melos.media/hobby/5934/
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(6)デジタルで勝つ
{IT活用時期と球団成績の相関関係}
• (2009年/iPhone導入、2011年/iPad導入)
• リーグ優勝→全4回(2009・2011・2014・2015)
• 日本一→全3回(2011・2014・2015)
*MELOS 2017/08/04 https://melos.media/hobby/5934/
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(6)デジタルで勝つ
実際の選手の声
• #12 髙谷裕亮 捕手
「キャッチャーというポジション柄、相手投手だけではなく、バッテリー目線で相手打者の研究は必須なので、遠征中の移動では常に見ているし、チームでも一番アプリを活用しているんじゃないですか?」
#43 江川智晃 外野手 「次に対戦するチームの先発ピッチャーの直近の試合・過去の対戦映像が個人別で閲覧できるのがすごく便利です。 練習前後のロッカーでも細目にチェックしています」
*MELOS 2017/08/04 https://melos.media/hobby/5934/
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(7)ビックデータ活用
• 昨今、企業などでデータ活用が注目されているがこのようなビックデータというモノが流行する以前からスポーツの分野では、「セイバーメトリクス」(野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析していた。
• 選手の評価や戦略を考える分析手法)と呼ばれる手法に知られるようにデータ活用が比較的に進んでいると言われる。 *Full-Count 2015/08/07
https://full-count.jp/2015/08/07/post15318/
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(7)ビックデータ活用
• プロ野球では、対戦相手や試合、練習だけでなくスカウトなどの分野でも積極的に使われている。
• ソフトバンクホークスでは、これまで個々のPCや部門ごとに管理していたデータ集の仕組みを刷新し、スタッフ間でリアルタイムにデータを共有できる仕組みを構築したのである。
④仮説+分析
*Full-Count 2015/08/07 https://full-count.jp/2015/08/07/post15318/
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(8)KKDからの脱却
• スコアラーがPCやiPhone、iPadで入力したデータをリアルタイムで分析してチーム内で共有できる仕組みを整えたことで、個々のパフォーマンスに頼りがちであった部分が、システム化によって共通のデータに基づき多くの人で判断することができるようになったのである。
• KKDとは・・・経験、勘、度胸といった数字では表すことができないプロによる感覚だよりのモノである。 *IT mediaエンタープライズ
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1405/23/news012_2.html
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
(5)CRM • ソフトバンクホークスでは、さらにロイヤルカスタマーを育成するためのもう一つの方策が「CRMの統合」だ。そして、これを一本化したのがポイントプログラム「タカポイント」である。
• この「タカポイント」はファンクラブ会員こそ別途存続するが、チケット購入から球場での応援やグッズ、また飲食まで購入金額に応じてポイントがたまるという仕組みである。
*福岡ソフトバンクホークス公式サイト https://sp.softbankhawks.co.jp/takapoint/?linkid=20170304102817612&_ga=2.264982799.1897063.1512021244-997517220.1512021244
①ファン向け
②選手向け
③経営向け
ファン向けITに対する仮説 • 私たち渡辺プロジェクト、IT活用事例班ではこれらのようなプロ野球の球団や球界に関わるITや実際に野球を見に行ったことにより、ある仮説が出てきました。それがこちらです。
↓
• 「ITをプロ野球界に導入することで、ファンがこれまでにない楽しみ方を見つけることができ、観客動員数増加に繋がった。」という一つの仮説が私達の中で浮かび上がりました。 *たびリズム
https://www.tabirism.co.jp/domestic-tour/0024/
仮説に対する分析その1 • 仮説:「ITをプロ野球界に導入することで、ファンがこれまでにない楽しみ方を見つけることができ、観客動員数増加に繋がった。」
• 分析項目:上記に挙げた仮説に対して、実際に観客動員数は増加しているのか?
• 結果:ソフトバンクではITをより積極的に導入した2011年頃からグラフを見て分かるように観客動員数が右肩上がりに年々増加している。
仮説に対する分析その2 • 分析項目:IT導入は、どのように観客動員数増加に貢献しているのか?
• ここでは、セ・パそれぞれ2球団ずつ計4球団を対象に分析をする。(対象球団:セ=DeNA・阪神、パ=ソフトバンク・オリックス)
*自分達で調べることができた、それぞれの球団が使っているITを元に分析している。実際は、企業秘密のようなITを使ってチーム運営や選手育成を行っている可能性が大いにある。
*たびリズム https://www.tabirism.co.jp/domestic-tour/0024/
仮説に対する分析その2(結果①) • 結果:ITをより多く取り入れているチームの方が、より良い結果を残し、それに伴い観客動員数も増えている。
• ITの数=DeNA:6個、阪神:3個、ソフトバンク:10個、オリックス:3個
• 主なIT導入時期=DeNA:2012年、阪神:2014年、ソフトバンク:2011年、オリッス:2012年
*ITの数:各球団ごとに、私たちがインターネット・本・映像などの資料で見つけることができた球団で使用しているITのこと。
0
500,000
1,000,000
1,500,000
2,000,000
2,500,000
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2017 2016 2015 2014 2013 2012 2011 2010
各球団ごとの 観客動員数
阪神
ソフトバンク
DeNA
オリックス
仮説に対する分析その2(結果②) • 各球団ごとの
観客動員数の変化と
IT活用時期(上)
ITの数(下)
• (2010~2017年)
0
500,000
1,000,000
1,500,000
2,000,000
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2017 2016 2015 2014 2013 2012 2011 2010
DeNA
2,500,000
2,600,000
2,700,000
2,800,000
2,900,000
3,000,000
3,100,000
2017 2016 2015 2014 2013 2012 2011 2010
阪神
6個 2012年 2014年
3個
仮説に対する分析その2(結果③) • 各球団ごとの
観客動員数の変化と
IT活用時期(上)
ITの数(下)
• (2010~2017年)
1,900,000
2,000,000
2,100,000
2,200,000
2,300,000
2,400,000
2,500,000
2,600,000
2017 2016 2015 2014 2013 2012 2011 2010
ソフトバンク
0
200,000
400,000
600,000
800,000
1,000,000
1,200,000
1,400,000
1,600,000
1,800,000
2,000,000
2017 2016 2015 2014 2013 2012 2011 2010
オリックス
2011年 10個
2012年 3個