ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive-...

23
ヘリカル / ベベルヘリカルギヤ減速機 X.. シリーズ カタログ 51 関連文書 ギヤ減速機の選定 4 4 4 ギヤ減速機の選定 4.1 関連文書 このカタログの情報に加えて、 SEW-EURODRIVE は、電気駆動技術の分野全体に関す る広範な資料を提供しています。これらは特に「駆動技術の応用」に関する一連の印 刷物です。最新の資料は SEW-EURODRIVE にご注文いただけます。これは SEW- EURODRIVE のホームページ(http://www.sew-eurodrive.de)でもご覧いただけます。 また、PDF ファイルとしてダウンロードもできます。 駆動技術の応用 「駆動技術の応用 – SEW-EURODRIVE- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、 SEW 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子 は、広範にわたる製品群、駆動計算に重要な公式や規定、よくある適用例を紹介してお り、減速機の選定に最も重要な資料です。また、SEW-EURODRIVE の製品カタログ を補う不可欠の資料でもあります。 4.2 選定要領 以下の図は、製造シリーズ X のギヤ減速機の選定要領を示しています。 ギヤ減速機選定データシートの記入 基本データの計算 アプリケーションファクターの選択 必要なギヤ減速機定格トルクの計算 ギヤ減速機のサイズの選択 定格熱容量のチェック ピーク負荷条件のチェック M , , n i, F F , F M M M K2 2 S min F start N2 K2 max K2 zul η ご要望 ステップ1 ステップ2 ステップ3 ステップ4 ステップ5 モータ定格出力の選択 P M ステップ6 ステップ7 ステップ8 P K1 < P T 入出力軸に外部から加わる力をチェック F ,F ,F ,F R2 R1 A1 A2 ステップ9 オプション装備品の選択(要望に応じて)、例えば - オイルドレンバルブ - 代替のシーリングシステム - モータ接続(モータアダプタなど) - 補助駆動装置用の接続 - 状態監視システム - コンベヤベルト駆動用のドライブパッケージ (スイングベース、駆動カップリング...を含む) - 塗装と防錆 ステップ10 選定されたギヤ減速機データのまとめ ステップ11 , <

Transcript of ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive-...

Page 1: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 51

関連文書 ギヤ減速機の選定

4

4

4 ギヤ減速機の選定4.1 関連文書

このカタログの情報に加えて、SEW-EURODRIVEは、電気駆動技術の分野全体に関する広範な資料を提供しています。これらは特に「駆動技術の応用」に関する一連の印刷物です。最新の資料は SEW-EURODRIVE にご注文いただけます。これは SEW-EURODRIVEのホームページ(http://www.sew-eurodrive.de)でもご覧いただけます。また、PDFファイルとしてダウンロードもできます。

駆動技術の応用

「駆動技術の応用 – SEW-EURODRIVE-ギヤモータを使った駆動装置設計」には、SEW駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子は、広範にわたる製品群、駆動計算に重要な公式や規定、よくある適用例を紹介しており、減速機の選定に最も重要な資料です。また、SEW-EURODRIVE の製品カタログを補う不可欠の資料でもあります。

4.2 選定要領以下の図は、製造シリーズ Xのギヤ減速機の選定要領を示しています。

ギヤ減速機選定データシートの記入

基本データの計算

アプリケーションファクターの選択

必要なギヤ減速機定格トルクの計算

ギヤ減速機のサイズの選択

定格熱容量のチェック

ピーク負荷条件のチェック

M , , n i,

F F , F

M

M M

K2 2

S min F start

N2

K2 max K2 zul

η

ご要望

ステップ1

ステップ2

ステップ3

ステップ4

ステップ5

モータ定格出力の選択 PM

ステップ6

ステップ7

ステップ8

P K1

<P T

入出力軸に外部から加わる力をチェックF , F , F , FR2 R1 A1 A2

ステップ9

オプション装備品の選択(要望に応じて)、例えば- オイルドレンバルブ- 代替のシーリングシステム- モータ接続(モータアダプタなど)- 補助駆動装置用の接続- 状態監視システム- コンベヤベルト駆動用のドライブパッケージ (スイングベース、駆動カップリング...を含む)- 塗装と防錆

ステップ10

選定されたギヤ減速機データのまとめステップ11

,

<

Page 2: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

選定要領 ギヤ減速機の選定

52 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ

選定要領 ギヤ減速機の選定 4

ステップ 1ギヤ減速機選定データ

60603AJA

1.0 出力軸に接続される装置(通常は駆動される装置)

1.3 周囲温度 [°C] [...]標準 最小

1.5 ギヤ減速機の設置場所 [X]

小さな部屋(va � 0.5 m/s)

大きな部屋およびホール(va � 1.4 m/s)

日よけのある戸外(va � 3 m/s)

1.6 雰囲気条件 [X]標準

埃が多い

湿気がある

腐食作用がある

乾燥している

1.4 標高 [m] [...]

最大

2.0 負荷条件2.1 必要な出力軸回転速度 n [1/min] [...]

2.2 入力軸への実伝達動力 P [kW] [...]

2.3 出力軸の運転トルク M [kNm] [...]

2.4 負荷ピークの頻度(M または P )

標準 最小 最大

1時間あたり

2.5 1時間あたりの始動回数 [...]始動

2.6 負荷時の回転方向出力軸 [X]右回り(CW)左回り(CCW)

両方の回転方向可逆(例:旋回減速機)

2.7 運転時間/日 [X]< 3 時間3~10 時間> 10 時間

2.8 バックストップが必要 [X]いいえはい

2.9 正確な負荷サイクルがある [X]いいえはい

3.0 HSS の機械(通常は駆動機)3.1 型: [X]三相交流モータ 三相交流モータ/インバータ 直流モータ

油圧モータ サーボモータ

3.2 モータ出力 P [kW] [...]

3.4 モータ定格トルク M [kNm] [...] 3.5 入力軸回転速度 n [1/min] [...]

3.6 電動モータ: [X] [...] IEC

50 Hzモータサイズ(IEC- または NEMA-コード):

3.7 モータ姿勢 [X] [...] B3B5V1その他:

4.0 ギヤ減速機の要件

4.1 ギヤ減速機の形式 [X]ヘリカルギヤ減速機 X.F.. ベベルヘリカルギヤ減速機 X.K..

4.4 軸配列 [X]

標準 最小 最大

60 HzNEMA JIS

2

K1

K2

K1 最大K2 最大

M

M 1

標準 最小 最大

標準 最小 最大

標準 最小 最大 標準 最小 最大

0 1 2

3 4

1.1 使用される業種/産業 [...]

1.2 装置 [...]

4.2 取付姿勢 [X]M1M2M3

M4M5M6

4.3 取付面 [X]F1F2F3

F4F5F6

3.3 モータ回転速度 n [kW] [...]標準 最小 最大

M

凡例: [...] = 条件を記入 [X] = 選択してください

41

2

内燃機関 1~3 気筒

内燃機関 4 気筒

4

6

0

5

33

>

5 6

Page 3: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 53

選定要領 ギヤ減速機の選定

4

4

60606AJA

4.5 サービスファクタ F [X] [...]

4.6 必要なベアリング寿命 L [...]

脚取付

フランジ取付

トルクアーム

4.8 相手軸へのLSS-接続 [X] [...]

弾性カップリング(クローカップリングまたはボルトカップリング)弾性カップリング

リジットカップリング

ドラムカップリングチェーンホイール

4.7 ギヤ減速機付属品の取付 / トルク支持 [X]

4.9 LSSギヤ減速機形式 [X] [...]LSS形式(中実軸の場合)

4.14 電源供給 [X] [...]

4.10 モータへのHSS接続 [X]

お客様側の据付(ベースフレーム)

モータ定格出力 P /モータ定格トルク M

LSSの運転出力 P LSSの運転トルク M

時間

キー付き中実軸

その他:

LSS形式(中空軸の場合)キー付き中空軸

その他:

シュリンクディスク接続用の中空軸、シュリンクディスクを含む

ピニオン

中空軸-トルクアーム

中空軸-脚取付

中空軸-フランジ取付

その他:

電源 U3相 単相

AC DC

V

補助電圧 U3相 単相

ACDC

V

保護形式 IP

防爆が必要 はいいいえ

S min.

K2K2

h min

M M

main

aux

キー無しの中実軸スプライン中実軸 DIN 5480

スプライン中空軸 DIN 5480

弾性カップリング付きモータアダプタ

スイングベース/ベースフレームVベルトドライブ付きモータコンソール

4.11 相手軸のベアリングベアリング2個、ギヤ減速機はトルクのみを伝達 ギヤ減速機の向かい側にベアリング1個、ギヤ減速機が軸受け部として働くギヤ減速機に直にベアリング1個、ギヤ減速機が軸受け部として働く

4.13 入力軸 HSSの力 [X] [...]

軸方向の力 F [kN]

ラジアル方向の力 F [kN]

軸の肩からの距離 X [mm]

ラジアル方向の力がかかる角度 [°]

または 可変

A

R

4.12 出力軸の力 LSS [X] [...]

軸 3 軸 4

軸方向の力 F [kN]

ラジアル方向の力 F [kN]軸の肩からの距離 X [mm]

ラジアル方向の力がかかる角度 [°]

または 可変

A

R

4.15 許容される冷却システム(必要な場合) [X]

ファン

空冷式クーラー

水冷式クーラー

許容されない許容

冷却水の供給可否

可否

モータコンソールその他、図を参照

冷却カバー / 冷却カートリッジ

冷却水温度 °C

HZ

HZ

軸 3

軸 3

軸 4

軸 4

軸 0 軸 1

軸 0

軸 0

軸 1

軸 1

軸 2

軸 2

軸 2

α

α

4

3

α

0°FA

- +

X

FR

6

1

2 0

5

軸 0 軸 1 軸 2

軸 3 軸 4

Page 4: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

選定要領 ギヤ減速機の選定

54 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ

選定要領 ギヤ減速機の選定 4

ステップ 2基本データの計算 – MK2, n2, i, η

一定トルクMK2PK1n2PMη

= LSSの運転トルク [Nm]= HSSの運転出力 [kW]= 出力回転速度(LSS)min-1

= モータ定格出力 [kW]= 効率

n2一定回転速度における負荷分布を基にした等価トルク

次の図は負荷の例を示します :

MK2 = LSSの運転トルク [Nm]

= 負荷の時間割り当て

I, II,...n = 負荷

ギヤ比n1 = 入力軸回転速度(HSS)min-1

n2 = 出力軸回転速度(LSS)min-1

効率 – h

η = f (i; ギヤ減速機形式)

ギヤ減速機の効率は、主にギヤとベアリングの摩擦、さらに潤滑油の撹拌ロスによって決定されます。ハネカケ潤滑と強制潤滑のギヤ減速機の計算に対しては、次の基準値が有効です :

X2F..= 0.975X3F..= 0.96X4F..= 0.94X2K..= 0.97X3K../ X3T..= 0.955X4K../ X4T..= 0.935

P= K1MK2

ηxn2

9550x備考: が不明の場合 → = PK1

PK1 PM[Nm]

× ×t= IMK2equiv (M )K2I

t II+t n(M )K2II

+ .... (M )K2n×

3.33.33.33.3

Σ tNΣ tN Σ tN

I

II III IV

t I t II t III t IV

Σ tN

MK2 MK2

MK2 MK2 MK2

MK2equi

I

IIIII

IV

Σ tN

t I

Σ tN

t I....

i =n

n

1

2

Page 5: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 55

選定要領 ギヤ減速機の選定

4

4

ステップ 3アプリケーションファクタの選択

サービスファクタ - FS minサービスファクタ FS minは、産業機械に関連する典型的な負荷状況を考慮してます。

• 適用分野、• 産業機械の種類、• 運転時間 /日これらをもとにした推奨値は、次ページ以降の表に記載されています。

サービスファクタ FS min

ピーク負荷ファクタ FF 58ページ始動ファクタ Fstart 58ページ

注記この表は、電動モータで駆動されるギヤ減速機に対してのみ有効です。他の種類の駆動源に対しては、以下の補正値が有効です。• 4気筒または多気筒の内燃機関

• FS min(選定表)+ 0.25

• 単気筒または 3気筒以下の内燃機関:FS min(選定表)+ 0.5

注記典型的な負荷状況と異なる場合は、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。

Page 6: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

選定要領 ギヤ減速機の選定

56 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ

選定要領 ギヤ減速機の選定 4

適用分野 適用方法(作業機械)

サービスファクタ FS min運転時間 /日

< 3時間 3-10時間 > 10時間

排水処理

インペラ式曝気装置 - 1.80 2.00

凝集沈殿装置 1.15 1.25 1.50

バキュームフィルタ 1.15 1.30 1.50

汚泥かき寄せ機 1.15 1.25 1.50

スクリューポンプ - 1.30 1.50

ブラシ式曝気装置 - - 2.00

鉱業

破砕機 1.55 1.75 2.00

振動機とふるい 1.55 1.75 2.00

旋回装置 - 1.55 1.80

バケットホイールエクスカベータ 1) 1) 1)

エネルギ

周波数変換器 - 1.80 2.00

水車(低速回転) - - 1)

水力タービン - - 1)

コンベヤ

バケットコンベヤ - 1.40 1.50

垂直コンベヤ -その他 - 1.50 1.80

ベルトコンベヤ ≤ 100 kW 1.15 1.25 1.40

ベルトコンベヤ > 100 kW 1.15 1.30 1.50

エプロンコンベヤ - 1.25 1.50

スクリューコンベヤ 1.15 1.25 1.50

振動機、ふるい 1.55 1.75 2.00

エスカレータ 1.25 1.25 1.50

エレベータ 1) 1) 1)

ゴム /プラスチック工業

押し出し成形機(プラスチック) - 1.40 1.60

押し出し成形機(ゴム) - 1.50 1.80

ゴムローラ(2列) 1.55 1.75 2.00

ゴムローラ(3列) - 1.50 1.75

加熱ローラ 1.35 1.50 1.75

カレンダ - 1.65 1.65

粉砕機 1.55 1.75 2.00

ミキシングローラ 1) 1) 1)

プレートローラ 1.55 1.75 2.00

精錬ローラ 1.55 1.75 2.00

タイヤマシン 1) 1) 1)

木材産業 木材産業 1) 1) 1)

クレーン装置 クレーンとホイスト 2) 2) 2)

食品産業

破砕機と粉砕機 - - 1.75

甜菜切断機 - 1.25 1.50

乾燥ドラム - 1.25 1.50

金属製造および金属加工

巻線機 - 1.60 1.75

切断ローラ 1.55 1.75 2.00

テーブルコンベヤ、単独駆動 1) 1) 1)

テーブルコンベヤ、グループ駆動 1) 1) 1)

テーブルコンベヤ、往復運動 1) 1) 1)

伸線機 1.35 1.50 1.75

圧延機 1) 1) 1)

Page 7: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 57

選定要領 ギヤ減速機の選定

4

4

粉砕とドラム

冷却または乾燥ドラム - 1.50 1.60

回転炉 - - 2.00

ボールミル - - 2.00

石炭粉砕 - 1.50 1.75

製紙工業

剥皮ドラムと剥皮機 1.55 1.80 -

ローラ(ピックアップ、サクション /ワイヤ) - 1.80 2.00

乾燥シリンダ(転がり軸受) - 1.80 2.00

カレンダ(転がり軸受) - 1.80 2.00

フィルタ(圧縮フィルタ、吸込フィルタ) - 1.80 2.00

粉木機とチッパー 1.55 1.75 2.00

ジョルダン粉砕機 - 1.50 1.75

プレス機(樹皮プレス、フェルトプレス、にかわプレス、サクションプレス)

- - 1.75

リール - - 1.75

繊維をほぐす機械 1) 1) 1)

洗浄フィルタ - - 1.50

ヤンキーシリンダ(乾燥機) 1) 1) 1)

ポンプ

遠心ポンプ 1.15 1.35 1.45

ピストンポンプ(1シリンダ) 1.35 1.50 1.80

ピストンポンプ(多シリンダ) 1.20 1.40 1.50

スクリューポンプ - 1.25 1.50

ロータリーポンプ(ギヤポンプ、ベーンポンプ) - - 1.25

攪拌機と混合機

液体用攪拌機 1.00 1.25 1.50

液体用攪拌機(可変濃度) 1.20 1.50 1.65

固体用攪拌機(均等でない材料) 1.40 1.60 1.70

固体用攪拌機(均等な材料) - 1.35 1.40

コンクリートミキサ - 1.50 1.50

ロープウェイ

資材運搬ロープウェイ - 1.40 1.50

ロープウェイ 1) 1)

滑走式リフト 1) 1) 1)

循環式リフト 1) 1) 1)

ケーブルカー 1) 1) 1)

ファン

熱交換器 1.50 1.50 1.50

乾式冷却塔 - - 2.00

湿式冷却塔 2.00 2.00 2.00

送風機(アキシャルおよびラジアル) 1.50 1.50 1.50

圧縮機

ピストンコンプレッサー - 1.80 1.90

ラジアルコンプレッサー - 1.40 1.50

スクリューコンプレッサー - 1.50 1.75

1) SEW-EURODRIVEと相談2) SEW-EURODRIVEと相談 ; FEM1001に基づく設計

適用分野 適用方法(作業機械)

サービスファクタ FS min運転時間 /日

< 3時間 3-10時間 > 10時間

Page 8: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

選定要領 ギヤ減速機の選定

58 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ

選定要領 ギヤ減速機の選定 4

ピーク負荷ファクタ - FF

ピーク負荷ファクタ FFは、ギヤとトルク伝達部品の過負荷能力を考慮しています。

始動ファクタ - Fstart

始動ファクタ Fstartは、始動時の過負荷を考慮しています。

ステップ 4必要とされるギヤ減速機定格トルクの計算 - MN2

一定の負荷方向で一定のトルク :

可逆の負荷方向で一定トルク :

ピーク負荷ファクタ - FF

1時間あたりのピーク負荷の頻度

1~ 5 6~ 20 21~ 40 41~ 80 81~ 160 > 160

1.0 1.2 1.3 1.5 1.75 2.0

始動方式 始動ファクタ - Fstart

直入れ 3.0

ソフトスタート 1.8

インバータ 1.5~ 2.01)

1) 設定によって異なる

スター /デルタ 1.3

遅延チェンバーなしの流体継手 2.0

遅延チェンバー付きの流体継手 1.6

MN2MK2FS min

= ギヤ減速機定格トルク [kNm]= LSSの運転トルク [Nm]=サービスファクタ

MN2MK2FS min

= ギヤ減速機定格トルク [kNm]= LSSの運転トルク [kNm]=サービスファクタ

MN2 FS min [kNm]x MK2>

x 1.43MN2 FS min [kNm]x MK2>

Page 9: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 59

選定要領 ギヤ減速機の選定

4

4

ステップ 5ギヤサイズの選択 - MN2

ギヤサイズの選択は、149ページの回転速度 -出力一覧の表に相当するギヤ減速機トルク MN2に基づきます。

回転速度 - 出力一覧を素早く見つけ、ギヤ減速機を仮選択するために、カタログの選定表が役立ちます。入力軸回転速度 n1 < 1000 min-1の場合、MN2には、1000 min-1に対する値を使用できます。入力軸回転速度 n1 > 1800 min-1に関しては、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。次の表は、選定表の抜粋を例として示しています。

X.F200..,n1 = 1000 1/min 79 kNm PTH [kW] 20 °C

i N i ex n2 MN2 PN1[min-1] [kNm] [kW]

6.37.189

1011.212.5141618

6.447.317.989.0510.0911.4412.6914.3916.2818.47

155137125110998779696154

66.970.171.975.076.879.079.079.079.079.0

11001050970890820740670590520460

340305350315305295310295295280

590530570510490465485460455425

970860890760690630620570530485

950840880760700640640590560510

115010001050920850790800730700650

*)*)*)*)*)*)

210205245235

*)*)

285270350340405385410385

800730880790810760820760760710

1400125014001200115010501050980940860

160014001550135013001200120011001050980

*)*)

255240270260305290305285

445410510465480455495470475450

10509501050930900850880830810760

840760830720690630650590570520

10509601050900860790820750730670

2022.42528

31.535.54045505663718090

20.7323.5125.9429.4132.1336.4439.2544.5148.6255.1464.4873.1379.8890.59

4843393431272522211816141311

77.679.079.079.079.079.079.079.079.079.079.079.079.079.0

40536533029026523522019517515513511510595

195190180175175165160160160155140140135135

305290270270265255245240235235210205205200

330305275265255240225215210200175170165160

340320290280270255240230225215190185180175

440415375365355335315305300290255245245235

150145140145145140150145145145135135130130

265255240240240230230230225220205200200195

490465430420415390380370360355315305300295

560520465445430395375360345330285275265255

650600550520510475450430415400350335325315

200190180180180170170170170165150150145145

315300285280280265260255255250225220220215

530500460450445420400390380370325320315305

340320290280275255250240235225200195190185

450425390375370350330320315305270265260250

100112125140160180200224250280315355

99.49112.83123.25139.78152.34172.77199.92226.73247.66280.87306.12347.17

108.98.17.26.65.85.04.44.03.63.32.9

79.079.079.079.079.079.079.079.079.079.079.079.0

877770625750433835312825

1101101101059897888687857977

------------

------------

1351301301251151101009797948784

------------

1101051051059795888686857876

------------

------------

185175170165150145130125125120110105

------------

120115120115105105969494928683

------------

------------

1451351351351201201051051051009390

------------

M1M5M4

2/3/4

M1 M5 M4

H O2 H O2

+H O2

H O2 H O2

+H O2

H O2 H O2

+H O2

Page 10: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

選定要領 ギヤ減速機の選定

60 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ

選定要領 ギヤ減速機の選定 4

ステップ 6モータ定格出力の選択 - PM

ステップ 7ピーク負荷条件をチェック - MK2 zul; MK2 max

許容されるピーク出力トルク MK2 zul:

一定の負荷方向

可逆の負荷方向:

ピーク出力トルクの計算 MK2 max:

* 始動ファクタ Fstart が設定されていない場合は、58ページを考慮してください。

ギヤ減速機選択のチェック :

PMPK1PK2η

= モータ定格出力 [kW]= HSSの入力容量 [kW]= LSSの運転出力 [kW]= 効率

P =PK2

M ηPK1≥ [kW]

注記油浴潤滑ギヤ減速機の場合は、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。

MK2 zulMN2FF

=許容されるピーク出力トルク [kNm]= ギヤ減速機定格トルク [kNm]=ピーク負荷ファクタ

MK2 zulMN2FF

=許容されるピーク出力トルク [kNm]= ギヤ減速機定格トルク [kNm]=ピーク負荷ファクタ

MK2 maxPMFstartn2η

=ピーク出力トルク [kNm]= モータ定格出力 [kW]=始動ファクタ= 出力回転速度 [min-1]= 効率

MK2 maxMK2 zul

=ピーク出力トルク [kNm]=許容されるピーク出力トルク [kNm]

M =K2 zul

2 x MN2

FF

[kNm]

M =K2 zul

2 x MN2

FF

[kNm]x 0.7

M =K2 maxP x 9.55 M

n2 [kNm]

x ηx

Fstart*

MK2 zul

MK2 max

Page 11: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 61

選定要領 ギヤ減速機の選定

4

4

ステップ 8 熱容量を確認 - PTギヤ減速機の熱容量 PTとは、一定のオイル温度を越えることなくギヤ減速機で伝達できる出力です。

熱容量 PTは、以下のファクタに依存します :

• 周囲温度• 設置場所の空気循環と日光照射• 設置高度• 設置場所の土台の熱伝導• ギヤ減速機の種類、サイズ、ギヤ比• ギヤ減速機の冷却方法• ギヤ減速機の潤滑方法• 潤滑剤の種類• デューティサイクル

次の周囲条件に対する定格熱容量は、149ページ以降の選定表から直接読み取れます。• 周囲温度 20 °C

• 大きなホール内に設置(気流速度 ≥ 1.4 m/s)• 自然冷却またはファンで冷却

– ファン– 組込式クーラ(水冷カバーまたは水冷カートリッジ)– ファンと水冷カートリッジの組み合せ

• スチールフレームの土台• 設置高度 < 1000 m(海抜)

注記• 周囲温度と潤滑方法が異なる場合、熱容量 PTは、温度ファクタ fTと潤滑ファクタ fLを使って得られます。そこから得られた計算結果は近似値です。正確な値を得るには、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。

• 基本的に、戸外に設置する場合は、日光照射に対する十分な保護が必要です。

Page 12: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

選定要領 ギヤ減速機の選定

62 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ

選定要領 ギヤ減速機の選定 4

次の潤滑方法と取付姿勢の組み合せに対して、149 ページ以降の選定表にギヤ減速機の定格熱容量 PTHが記載されています。他の組み合せに対しては、ファクタを使って、定格熱容量を決定する事ができます。

潤滑方法 /取付姿勢

X.F.. X.K.. X.T..

M1 M5 M4 M1 M5 M4 M1 M3 M4

X.F100 X.K100 X.T100 *

X.F110 X.K110 X.T110 *

X.F120 X.K120 X.T120 *

X.F130 X.K130 X.T130 *

X.F140 X.K140 X.T140 *

X.F150 X.K150 X.T150 *

X.F160 X.K160 X.T160 *

X.F170 X.K170 X.T170 *

X.F180 X.K180 X.T180 *

X.F190 X.K190 X.T190 *

X.F200 X.K200 X.T200 *

X.F210 X.K210 X.T210 *

X.F220 X.K220 X.T220 *

X.F230 X.K230 X.T230 *

X.F240 X.K240 X.T240 *

X.F250 X.K250 X.T250 *

X.F260 X.K260

X.F270 X.K270

X.F280 X.K280

X.F290 X.K290

X.F300 X.K300

X.F310 X.K310

X.F320 X.K320

SL

BL BL

SL

BL

BL BL

BL

SL

PL

SL

PL

PL

BL

PL

BL

BL

PL

PL PL PL PL

=油浴潤滑

=スプラッシュ潤滑

=強制潤滑

* = SEW-EURODRIVEと相談

BL

SL

PL

Page 13: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 63

選定要領 ギヤ減速機の選定

4

4

高度ファクタ f1 次の表は高度ファクタ f1を示します。

温度ファクタ fT次の表は、潤滑方法、周囲温度、冷却オプションに依存する温度ファクタ fTを示します。

PT < 1/3 x PN1 → の場合は SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。

ギヤ減速機の熱容量は、少なくとも入力軸 [HSS] の入力容量と同じでなければなりません。

PT = ギヤ減速機の熱容量 [kW]

PTH = ギヤ減速機の定格熱容量 [kW]149ページ以降の選定表の値は、冷却方法、取付姿勢、潤滑方法によって異なります。

f1 = 高度ファクタfT = 温度ファクタ

PT f1 [kW]xPTH fT x=

高度ファクタ高度 H [海抜 m]

999以下 1000~ 2000 2000~ 3000 3000~ 4000 4000~ 5000

f1 1.00 0.95 0.91 0.87 0.83

温度ファクタ fT

• 冷却ユニットなしまたは

• ファン

• 水冷カバーまたは

• 水冷カートリッジまたは

• 水冷カートリッジとファン

潤滑方法 周囲温度 [°C] 周囲温度 [°C]

10 20 30 40 50 10 20 30 40 50

スプラッシュ潤滑と強制潤滑 1.15 1 0.85 0.7 0.55

1.1 1 0.9 0.8 0.7

油浴潤滑 1.18 1 0.85 0.65 0.48

PT =ギヤ減速機の熱容量 [kW]

PN1 = ギヤ減速機定格出力

PT =ギヤ減速機の熱容量 [kW]

PK1 = HSSの入力容量 [kW]

PK1

PT

Page 14: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

選定要領 ギヤ減速機の選定

64 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ

選定要領 ギヤ減速機の選定 4

強制潤滑ファクタ fL次の表は、ギヤ減速機サイズ、取付姿勢、冷却オプションに依存する強制潤滑ファクタ fL を示します。

強制潤滑のための熱容量 PTは以下のように計算できます。

注記149 ページ以降の選定表に記載されていない他のギヤサイズと強制潤滑付き取付姿勢に関しては、熱容量 PTは、強制潤滑ファクタ fLを使って計算できます。

強制潤滑ファクタ fL

冷却オプション

ギヤサイズ 取付姿勢• 冷却ユニットなし• ファン• 水冷カバー

• 水冷カートリッジ• 水冷カートリッジとファン

XF/XK120-250 M5 1.05 SEWまでお問い合わせください。XF160-250 M4 1.1 SEWまでお問い合わせください。XT160-250 M4 1.1 SEWまでお問い合わせください。

ギヤサイズ 熱容量 PT

XF120-250PT (M4強制潤滑) = PT (M1スプラッシュ潤滑)x fL

PT(M5 強制潤滑) = PT(M1スプラッシュ潤滑)x fLXK120-250 PT(M5強制潤滑) = PT(M1 スプラッシュ潤滑)x fLXT160-210 PT(M4強制潤滑) = PT(M3強制潤滑)x fLXT220-250 PT(M4強制潤滑) = PT(M1強制潤滑)x fL

Page 15: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 65

選定要領 ギヤ減速機の選定

4

4

冷却ユニットの設計ファン、水冷カバーまたは水冷カートリッジで冷却されるギヤ減速機の熱容量 PTが十分でない場合は、冷却ユニットを使用できます(第 5.4.4、5.4.5、5.4.6、5.4.7章を参照)。冷却ユニットの正しいサイズは、ギヤ減速機の出力損失 PVによりほぼ決定できます。

必要な冷却ユニットは、この出力損失 PV をもとに表(第 5.4.4、5.4.5、5.4.6、5.4.7章を参照)を使って選択します。その際、ギヤ減速機の出力損失 PVが冷却ユニットの冷却能力より小さくなければなりません。PV < 冷却ユニットの冷却能力 [kW]

従って、適切な冷却ユニットの選択は、以下のファクタに依存します。• 冷却すべき実際の出力損失• 冷却水温度と流量• 周囲温度• 冷却ユニットオイル流量に対するギヤ減速機オイル量の比 > 2

PVPK1η

= 出力損失 [kW]= HSSの入力容量 [kW]= 効率、54ページを参照(スプラッシュ潤滑または強制潤滑に対してのみ有効)

P =V (1 – ) [kW]ηP x K1

注記周囲条件に適した冷却ユニットを選択するためには、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。

Page 16: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

選定要領 ギヤ減速機の選定

66 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ

選定要領 ギヤ減速機の選定 4

ステップ 9外部から加わる力を確認 - FR:許容される外部の力は以下のファクタによって異なります:• 運転ファクタ• 必要なベアリング耐用期間• アキシアル荷重の方向(ギヤ減速機へ、またはギヤ減速機から)• ラジアル荷重のかかる角度(回転または一定角度)• ラジアル荷重のかかる位置(軸の肩からの距離)• アキシアル荷重とラジアル荷重の割合

ラジアル荷重の計算

発生するラジアル荷重を計算する際には、軸端に取り付けられている伝動部品の種類に対して、以下の追加ファクタ fZを考慮する必要があります。

ギヤ減速機軸に加わるラジアル荷重は以下のように計算します。

61440AXX

0°FA

X

FR

+–

注記荷重は、常に出力軸端からギヤ減速機を見て定義します。

伝動部品 追加ファクタ fZ 備考

ギヤ 1.15 < 17歯

スプロケット 1.40 < 13歯

スプロケット 1.25 < 20歯

細い Vベルトプーリ 1.75 プリロードの影響を考慮

平形ベルトプーリ 2.50 プリロードの影響を考慮

コグドベルトプーリ 1.50 プリロードの影響を考慮

FR =ラジアル荷重 [N]

MK2 = トルク [kNm]

d0 = 伝動部品の P.C.D [mm]

fZ =追加ファクタ

=MK2FR [N]

X 2000

d0

x fz

Page 17: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 67

選定要領 ギヤ減速機の選定

4

4

許容ラジアル荷重出力軸(LSS)

次の表は、以下の条件において標準型中実軸に許容されるラジアル荷重を示しています。• ラジアル荷重がかかる場所は軸中央です。• 出力軸へかかるアキシアル荷重 FAはありません。• ギヤ減速機運転ファクタは 1.3以上です。• ラジアル荷重がかかる角度は、最も条件の悪い場合とします。フランジ取付でラジアル荷重がある場合は、SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。

ラジアル荷重 FRに対して• 軸の回転速度は表の値と同じか、それ以下とします。ラジアル荷重 FRmax

• 取付姿勢 M1の脚取付のギヤ減速機に対してのみ有効です。• 一定方向および一定量の静的なラジアル荷重• 表の値は最も良好な運転条件の場合に有効です。これに関してはSEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。

X.F..

FR [kN] FRmax [kN]

ギヤサイズ X2FS.. X3FS.. X4FS.. X..S.

回転速度 n2 ≤ 125 min-1 ≤ 70 min-1 ≤ 20 min-1 -

軸配列 14, 23 13, 24 14, 23 13, 24 14, 23 13, 24 全ての軸配列ベアリング STD HD STD HD STD HD STD HD STD HD STD HD

X.F100 9.6 - 8 - 16 - 15 - - - - - 30

X.F110 15 - 12 - 22 - 17 - - - - - 39

X.F120 25 - 14 - 32 - 21 - 53 - 42 - 60

X.F130 33 - 25 - 44 - 34 - 68 - 62 - 68

X.F140 35 - 19 - 45 - 30 - 76 - 61 - 87

X.F150 34 - 31 - 53 - 45 - 97 - 82 - 98

X.F160 53 - 37 - 75 - 54 - 124 - 103 - 127

X.F170 53 - 35 - 69 - 51 - 114 - 97 - 131

X.F180 71 - 41 - 93 - 63 - 155 - 125 - 170

X.F190 69 - 41 - 91 - 63 - 153 - 125 - 170

X.F200 80 - 43 - 105 - 68 - 176 - 139 - 190

X.F210 75 - 39 - 99 - 63 - 167 - 132 - 190

X.F220 83 152 39 108 128 195 84 151 230 230 214 230 230

X.F230 77 144 36 102 116 183 74 141 230 230 199 230 230

X.F240 123 217 68 162 184 276 129 221 280 280 280 280 280

X.F250 111 210 58 156 172 269 119 215 280 280 280 280 280

X.F260 56 208 21 145 151 271 88 208 290 290 273 290 290

X.F270 138 258 70 190 213 310 145 262 310 310 310 310 310

X.F280 133 254 67 188 208 310 143 260 310 310 310 310 310

X.F290 73 258 28 171 197 336 110 248 360 360 348 360 360

X.F300 52 257 20 165 175 325 80 230 360 360 318 334 360

X.F310 161 326 60 221 241 400 124 294 400 400 400 400 400

X.F320 149 322 59 212 217 392 92 266 400 400 379 400 400

FR = ラジアル荷重 STD = 標準ベアリングn2 =出力回転速度 HD =強化型ベアリング

Page 18: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

選定要領 ギヤ減速機の選定

68 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ

選定要領 ギヤ減速機の選定 4

X.K..

出力軸(LSS)の許容アキシアル荷重

SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。

入力軸(HSS)の許容ラジアル荷重とアキシアル荷重

SEW-EURODRIVEまでお問い合わせください。

FR [kN] FRmax [kN]

ギヤサイズ X2KS.. X3KS.. X4KS.. X..S.

回転速度 n2 ≤ 125 min-1 ≤ 70 min-1 ≤ 20 min-1 -

軸配列 03, 04 03, 04 03, 04 全ての軸配列ベアリング STD HD STD HD STD HD

X.K100 10 - 16 - - 30

X.K110 17 - 22 - - - 39

X.K120 26 - 32 - 53 - 60

X.K130 36 - 44 - 68 - 68

X.K140 36 - 45 - 76 - 87

X.K150 39 - 53 - 97 98

X.K160 62 - 75 - 124 - 127

X.K170 56 - 69 - 114 - 131

X.K180 75 - 93 - 155 - 170

X.K190 73 - 91 - 153 - 170

X.K200 91 - 105 - 176 - 190

X.K210 87 - 99 - 167 - 190

X.K220 120 180 128 195 230 230 230

X.K230 113 171 116 183 230 230 230

X.K240 156 243 184 276 280 280 280

X.K250 154 241 172 269 280 280 280

X.K260 - - 151 271 290 290 290

X.K270 - - 213 310 310 310 310

X.K280 - - 208 310 310 310 310

X.K290 - - 197 336 360 360 360

X.K300 - - 175 325 360 360 360

X.K310 - - 241 400 400 400 400

X.K320 - - 217 392 400 400 400

FR = ラジアル荷重 STD = 標準ベアリングn2 =出力回転速度 HD =強化型ベアリング

注記上記と異なる条件の場合は、SEW-EURODRIVE までお問い合わせください。

Page 19: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 69

選定要領の例:コンベヤドライブ ギヤ減速機の選定

4

4

4.3 選定要領の例:コンベヤドライブ

以下の例では、コンベヤドライブの選定要領を示しています。

技術データと使用条件

• ベベルヘリカルギヤ減速機、脚取付(取付姿勢 M1)、キー付き中空軸• 出力回転速度 n2 = 35 min-1

• モータの入力軸回転速度 n1 = 1,470 min-1

• 出力軸の運転出力 LSS PK2 = 135 kW

• 出力軸のピーク運転トルク LSS MK2 max = 55 kNm

• 運転時間:1日あたり 16時間• ギヤ減速機は、1時間に一回、始動します(最大出力軸トルクの頻度)• インバータによるモータ制御• 設置環境:大きなホール、非常に埃っぽい、周囲温度 0 °C~ 40 °C

• 高度 H = 1200 m

• お客様の要求:サービスファクタ ≥ 1.4

61445AXX

Page 20: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

選定要領の例:コンベヤドライブ ギヤ減速機の選定

70 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ

選定要領の例:コンベヤドライブ ギヤ減速機の選定 4

ステップ 1ギヤ減速機選定データの記入

ステップ 2基本データの計算

一定運転トルク MK2:

ギヤ比は次の公式を使って計算します :

この値は、ギヤサイズを確定した後に、ギヤ比を確定するために役立ちます。

ステップ 3アプリケーションファクタの選択

MK2PK2n2

= LSSの運転トルク [kNm]= 出力 [kW]= 出力回転速度 LSS [min-1]

in1n2

=ギヤ比= 入力回転速度(HSS)[min-1]= 出力回転速度(LSS)[min-1]

P= K2MK2 n2

9550x 135 kW x 955035 min

= 36.8 kNm= -1

i =n1

n2=

1470

35 = 42

サービスファクタ(ベルトコンベヤ P > 100 kW, t > 10時間 /日)

FS min = 1.5

ピーク負荷ファクタ(1時間あたりの負荷ピーク 1~ 5)

FF = 1.0

始動ファクタ(インバータ)

Fstart = 1.6

Page 21: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 71

選定要領の例:コンベヤドライブ ギヤ減速機の選定

4

4

ステップ 4必要なギヤ減速機定格トルクの計算

必要なギヤ減速機定格トルク MN2:

ステップ 5ギヤサイズの選択

このカタログの選定表から、ステップ 4 の計算値の次に大きな定格トルクのギヤ減速機を選択• ギヤ減速機定格トルク MN2 = 58 kNm

149ページの選定表を参照してください。• ギヤ減速機形式 X3KA180 /B

• 公称ギヤ比 iN = 45、正確なギヤ比 iex = 43.6

ステップ 6モータ定格出力の選択

必要なモータ出力 :

計算値の次に大きな定格出力のモータを選択:PM = 160 kW

MN2MK2FS min

= ギヤ減速機定格トルク [kNm]= LSSの運転トルク [kNm]=サービスファクタ

MN2

FS min

x MK2

≥ = 36.8 kNm x 1.5 = 55.2 kNm

PMPK2PK1

= モータ定格出力 [kW]= LSSの運転出力 [kW]= HSSの運転出力 [kW]

h = 54ページに基づく効率

= 135 kW

0.955= 141.4 kWP =

Pk2

M ηPK1

Page 22: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

選定要領の例:コンベヤドライブ ギヤ減速機の選定

72 ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ

選定要領の例:コンベヤドライブ ギヤ減速機の選定 4

ステップ 7ピーク負荷の確認

許容されるピークトルク MK2 zul:

モータ出力に基づきピーク出力トルクを計算 MK2 max :

ピーク出力トルク MK2 maxは、許容されるピーク出力トルク MK2 zulを越えてはいけません。

→すなわち、選択されたギヤサイズが使用可能です。

MK2 zulMN2FF

=許容されるピーク出力トルク [kNm]= ギヤ減速機定格トルク [kNm]=ピーク負荷ファクタ

MK2 maxMK2 zul

=ピーク出力トルク [kNm]=許容されるピーク出力トルク [kNm]

M =K2 zul

2 x MN2

FF

2 x 58 kNm

1= = 116 kNm

P

=M

MK2 max n

2

9.55x 160 kW x 9.55

35 1/min= 66.7 kNm=

ηx x 0.955x Fstart x 1.6

MK2 zul

MK2 max

≤66.7 kNm 116 kNm

Page 23: ギヤ減速機の選定 · 2020-02-03 · 「駆動技術の応用– sew-eurodrive- ギヤモータを使った駆動装置設計」には、sew 駆動装備の特性、特徴、適用範囲に関する詳細な情報が記載されています。この冊子

ヘリカル /ベベルヘリカルギヤ減速機 X..シリーズ – カタログ 73

選定要領の例:コンベヤドライブ ギヤ減速機の選定

4

4

ステップ 8定格熱容量のチェック

運転出力 PK1 は熱容量 PTを越えてはいけません。(PK1 ≤ PT)以下の場合は、冷却ユニットが必要です。PK1 > PT

141.4 kW > 80 kW

→冷却ユニットなしでは 40 °Cの場合の定格熱容量が満足できません。

ファン :

→ 40 °Cでの定格熱容量はファン装備により満足されます。

ステップ 9入力軸に外部から加わる力をチェック

外部から加わる力はありません。

ステップ 10オプション品の選択

• 粉塵が非常に多い環境→入力軸と出力軸にTaconiteシーリング(25ページを参照)。

ステップ 11技術情報のまとめ

• ギヤ減速機形式 X3KA180 /B

• ギヤ比 iex = 43.6

• ギヤ減速機定格トルク MN2 = 58 kNm

• モータ PM = 160 kW

• 入力軸と出力軸に Taconiteシーリング• 入力軸にファン

PTPTHf1fT

= 熱容量 [kW]= 定格熱容量 [kW]=高度ファクタ=温度ファクタ

PT f1xPTH≥ = 120 kW x 0.95 x 0.7 = 80 kWfT x

fr= 0.95 63ページの高度ファクタ参照fT= 0.7 63ページの温度ファクタ参照

141.4 kW < 153 kW

PT f1xPTH≥ = 230 kW x 0.95 x 0.7 = 153 kWfT x