ExpressMail™ Ver2.0 導入ガイド - NEC2 はじめに この度は、ExpressMail Ver2.0...

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1 ExpressMail™ Ver2.0 導入ガイド Copyright© 日本電気() 第二コンピュータソフトウェア事業部第一開発部 1998/12/25 REV.1

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ExpressMail™ Ver2.0 導入ガイド

Copyright© 日本電気(株) 第二コンピュータソフトウェア事業部第一開発部

1998/12/25 REV.1

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はじめに

この度は、ExpressMail™ Ver2.0 導入ガイドを入手いただきありがとうございました。

本文書では、ExpressMail™ Ver2.0 導入をご検討頂く上で必要な情報を提供しておりま

す。ExpressMail™ Ver2.0 は以下のような特徴を持った WindowsNT®用の電子メールサ

ーバです。是非、導入して頂けるようご検討お願い致します。

・インターネット標準の SMTP/POP3/IMAP4 サポート

(1) SMTP サーバ機能は sendmail 8.8.5 をベースに開発され、不正中継の禁止が簡単

に設定できるようにし、外部プログラムを DLL として実行する機能を持つなど、

独自の拡張が行われています。

(2) POP3 サーバ機能は、RFC1939 に基づき開発され、APOP を使用した安全な認証

が可能です。

(3) IMAP4 サーバ機能は、RFC2060 に基づき開発され、RFC2095 の CRAM-MD5 認証、RFC2177 の IDLE コマンド、RFC2342 の NAMESPACE に対応しており、

共有フォルダをサポートしています。

・メーリングリスト機能

(1) メールコマンドを使用した、メンバの自動登録、過去のメッセージの参照が可能で

す。

(2) 配信するメールのサブジェクトには、メーリングリスト名や連番を含める事が可能

です。

(3) 配信するメッセージの先頭もしくは末尾に、管理者からの通知文を自動的に挿入す

る事が可能です。

(4) メーリングリストのメールの発信者をメンバーのみもしくは、特定のユーザに制限

する事が可能です。

(5) メールコマンドで自動登録させる場合に、自動登録可能なメンバーのドメインを制

限する事が可能です。組織内のみで情報交換するメーリングリストを作成する事が

可能になります。

(6) 過去のメッセージを WEB で公開する事も可能です。必要に応じてパスワードも設

定できます。

(7) メーリングリストのオーナを設定し、エラーメールの処理や、メーリングリストの

プロパティ/メンバの管理をオーナが行う事ができます。

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・セキュリティ対策

(1) POP3/IMAP4 の認証として、APOP/CRAM-MD5 をサポートしています。ネット

ワークの盗聴などにより、パスワードが漏洩するのを防ぐ事が可能です。

(2) POP3/IMAP4 それぞれについて、ネットワーク単位に接続を制限したり、

APOP/CRAM-MD5 を使用しない認証が可能な範囲を制限する事が可能です。

(3) ExpressMail のセットアッププログラムはインストール時に 使用するメールクラ

イアントが存在するネットワークの入力を要求します。この情報を元に、以下のよ

うな安全な設定を行います。

・ 第三者からの SMTP の不正利用を禁止。

・ 外部からの POP3/IMAP4 接続には、安全な認証 (APOP/CRAM-MD5) が必要になる。

・ ExpressMail の WEB 連携機能のアクセス範囲を内部のネットワーク

のみに制限。

(4) 米国の不正アクセス対応組織 CERT によるレポート CA98.10 で報告された、多

くのメールクライアント存在した、MIME 関連のセキュリティホールをサーバ側で

回避するように設定可能です。

(5) MAPS RBL、DUL を使用した、SPAM メール対策が可能です。

・管理者の負担を軽減する様々な機能

(1) 毎日、SMTP のログの解析結果とディスクの空き容量を管理者にメールで通知して

くれます。

(2) 指定した期間を経過した古いログは自動的に削除されます。

(3) ユーザ単位に、INBOX の最大サイズおよびメッセージの有効期間が設定できます。

最大サイズを超えた場合は、以降のメールの受信は拒否され、有効期間を過ぎたメ

ールはサーバから自動的に削除されます。

(4) メーリングリストの管理をメーリングリストのオーナに任せる事が可能です。メー

リングリストのオーナは、メーリングリストに関するエラーメールを受信するだけ

ではなく、WEB ブラウザを使用して、メーリングリストのプロパティおよび、メ

ンバーを編集可能です。

(5) ユーザがメールの転送先や不在通知の設定を、管理者を煩わさずに、WEB ブラウ

ザを使用して、自分で行う事ができます。

(6) 多数のユーザの登録を容易にする為、Microsoft(R) Excel 等で作成可能な CSV 形式

ファイルからの一括登録機能、WindowsNT®ユーザのインポート機能を提供してい

ます。

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なお、本文書には以下の制限がありますので、ご注意下さい。

・ 本文書は ExpressMail の導入の検討の目的にのみ利用できます。本文書で得られた

情報を導入の検討以外の目的に利用する事はできません。

・ 本文書の一部もしくは全てを著作者に無断でコピーもしくは引用する事はできません。

・ 本文書の再配布は自由に行っても構いませんが、文書にいかなる改変も加えてはいけ

ません。

・ 本文書の内容の間違いにより、損害が生じた場合でも、一切の保証を行いません。

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目次

EXPRESSMAIL™ VER2.0 導入ガイド............................................................................ 1

はじめに ........................................................................................................................ 2

第1章 導入前のチェック項目.......................................................................................... 7

1.1 DNS について ................................................................................................................ 7

1.2 メールアドレスと DNS の設定 ...................................................................................... 8

1.3 ネットワーク形態について .......................................................................................... 10

1.4 登録ユーザ数について ..................................................................................................11

1.5 ハードウェアの選択..................................................................................................... 12

1.6 POP3 と IMAP4 について ........................................................................................... 13

第2章 EXPERSSMAILの機能 ............................................................................15

2.1 SMTP サーバ機能 ........................................................................................................ 15

2.2 POP3 サーバ機能 ........................................................................................................ 15

2.3 IMAP4 サーバ機能 ...................................................................................................... 15

2.4 POPPASSD サーバ機能............................................................................................... 15

2.5 定時処理機能 ............................................................................................................... 16

2.6 メーリングリスト機能 ................................................................................................. 16

2.7 WEB によるリモート管理機能 ..................................................................................... 18

2.8 WEB によるユーザ設定機能......................................................................................... 19

2.9 ダイアルアップ対応機能.............................................................................................. 19

2.10 外部プログラムインタフェース ................................................................................. 20

第3章 電子メールの管理 ...............................................................................................21

3.1 ユーザ管理................................................................................................................... 21

3.2 エイリアス管理............................................................................................................ 25

3.3 メーリングリスト管理 ................................................................................................. 29

3.4 サービス管理 ............................................................................................................... 36

3.5 SMTP 詳細 ................................................................................................................... 38

3.6 セキュリティ ............................................................................................................... 40

3.7 POP 詳細...................................................................................................................... 42

3.8 IMAP 詳細 ................................................................................................................... 43

3.9 HTTP 詳細 ................................................................................................................... 45

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3.10 DNS 詳細 ................................................................................................................... 46

3.11 定時処理 .................................................................................................................... 47

3.12 配送設定 .................................................................................................................... 48

3.13 その他........................................................................................................................ 50

第4章 WEB連携機能 ..................................................................................................51

4.1 WEB による管理 .......................................................................................................... 51

4.2 WEB によるユーザ設定の変更 ..................................................................................... 53

4.2.1 パスワードの変更 ..................................................................................................... 54

4.2.2 転送先の設定 ............................................................................................................ 55

4.2.3 不在通知の設定......................................................................................................... 56

4.3 メーリングリストの WEB による参照 ......................................................................... 57

4.3.1 一覧表示によるメールの参照 .................................................................................... 58

4.3.2 検索による表示......................................................................................................... 59

4.4 メーリングリストのオーナによるメーリングリストの管理.......................................... 60

4.4.2 プロパティ編集......................................................................................................... 62

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第1章 導入前のチェック項目

本章では、電子メールサーバとして ExpressMail を導入する為のチェック項目をまと

めています。

1.1 DNS について

DNS(Domain Name Sysem)とは、論理的なホスト名と物理的なネットワークアドレス

の対応やメールアドレスとメールを送信するホストの対応を分散管理するためのしくみで

す。メールサーバを導入する場合は DNS が運用されている事が必要になります。

インターネットの世界で通信を行うためには、あらかじめ正式なドメイン

名を取得し、DNS に登録されている必要があります。あなたの所属してい

る組織が、もしまだ正式なドメイン名を取得していないのであれば、契約し

ている ISP に問い合わせ、ドメイン名を取得し、DNS に登録してください。

ExpressMail を動かすホストも DNS に登録されている必要が有ります。も

し、あなた自身が DNS を管理しているのでなければ、あなたがメールサー

バを動かすことを DNS の管理者に伝え、適切に DNS が設定されているか、

確認してください。

ExpressMail では、メールクライアント(MUA)や他のホストのメールサーバ(MTA)から

SMTP でメールを受信した場合、まず最初に自メールサーバで受信すべきメールであるか

どうかチェックします。もし自メールサーバで受信すべきメールであれば各ユーザ毎のフ

ァイルに書き込み、そうでなければ DNS を使ってメールを配送します(ただし、特定のメ

ールサーバに送信するようにセットアップした場合はこの限りではありません)。DNS には、「ホスト名やドメイン名に対応するメールサーバ名の情報(MX レコード)」

や「ホスト名に対応する IP アドレスの情報(A レコード)」などが登録されており、DNS

によるメールの配送では、まず最初に MX レコードの情報を参照してメールの送信先を決

定し、MX レコードが定義されていなければ、A レコードを参照してメールの送信先を決

定します。そのため、これらの情報が正しく設定されていなければ、メールを正しく送受

信することができません。

以下に DNS 定義例を示しますが、定義中、"IN A"を含む行が A レコードであり、"IN MX"を含む行が、MX レコードです。MX レコードの後ろの数字は、preferences といい、複数

の MX レコードが定義されている場合は、preferences の小さい MX レコードに記述して

あるホストから順番に配送しようとします。この定義例によると、[email protected][email protected]は、mailsv.company.co.jpに配送され、[email protected]は、client1.company.co.jp に配送されます。また、[email protected] 宛てのメー

ルを送信しようとして、client1 が一時的な障害の場合には、一時的に mailsv.company.co.jp

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に配送され、mailsv.company.co.jp では、client1 の障害が回復するかタイムアウトになる

までメールを保持して再送を試みます。DNS の詳細は、組織で使用している DNS サーバ

のドキュメントを参照してください。

$ORIGIN company.co.jp.@ IN SOA namesv.company.co.jp. postmaster.company.co.jp. (

98010100 ; Serial7200 ; Refresh every 2 hours3600 ; Retry 1 hour1209600 ; Expire 2 weeks7200 ) ; Minimum 2 hours

IN NS namesv.company.co.jp. ; primary serverIN NS namesv.isp.ad.jp. ; secondary server

;IN MX 0 mailsv.company.co.jp. ; company mail server

;localhost IN A 127.0.0.1;namesv IN A 133.203.206.1

IN MX 0 namesv.company.co.jp.IN MX 10 mailsv.company.co.jp.

;mailsv IN A 133.203.206.2

IN MX 0 mailsv.company.co.jp.;client1 IN A 133.203.206.3

IN MX 0 client1.company.co.jp.IN MX 10 mailsv.company.co.jp.

1.2 メールアドレスと DNS の設定

インターネットでメールを送信する場合、メールアドレスを指定します。

メールアドレスは、

ユーザ名@ドメイン名 … ①ユーザ名@ホスト名.ドメイン名 … ②

というような形式が使われます。通常は、メールを送受信するホストを変更する度にメ

ールアドレスを変更しなくても済むように、①の形式を使用する場合が多いようです(本説

明で使用するドメインとは、DNS のドメインの事であり、WindowsNT®のサーバやユー

ザを管理する為のドメインとは全く異なりますので注意して下さい)。①の形式を使用する場合は、ドメインマスタもしくはドメインスレーブとしてセットア

ップし、②の形式を使用する場合は、ホスト名を省略したアドレスは使用しないようにセ

ットアップします。

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②の形式は、メールサーバのホスト名・IP アドレスが DNS に正しく登録されていれば

動作しますので、システム構築上、特に注意する点はありませんので、以下では、①の形

式を使う場合における、ドメインマスタとドメインスレーブについて説明します。

そもそもドメインマスタとドメインスレーブという2つの設定があるのは、ドメイン内

に複数のメールサーバを設置して負荷分散を行う為です。下図にこのような形態の構成例

を示します。

この例では、user1 は、SMTP/POP3 サーバとしてホスト(A)を使用し、user2, user3, user4はそれぞれ、ホスト(B)、ホスト(C)、ホスト(D)を使用します。ホスト(A)がドメインマス

タであり、ホスト(B)、ホスト(C)、ホスト(D)は、ドメインスレーブです。ドメインマスタ

は、ドメイン内に1台のみ設置し、必要に応じてエイリアスでドメインスレーブにメール

を転送します。ドメインスレーブは、ドメイン内のドメインマスタ以外の全てのメールサ

ーバです。ドメインスレーブは発信メールはユーザ名@ドメイン名の形式で送信しますが、

受信するのは、ユーザ名@ホスト名.ドメイン名宛てのメールであり、全てドメインマスタ

経由でメールを受信します。このようにドメインマスタと複数のドメインスレーブで構築

する事により、メールサーバ1台あたりの負荷を低減し、管理も容易にする事ができます。

なお、ドメイン内に1台しかメールサーバが無い場合で、①の形式のメールアドレス使用

する場合はドメインマスタとしてセットアップして下さい。

SMTP/POP3

user(n)@domain

user2

SMTP SMTP

SMTP

SMTP

(A)(B)

(C)

(D)

user1

SMTP/POP3

user3

user4

SMTP/POP3

SMTP/POP3

[email protected]

[email protected]

[email protected]

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なお、ここで挙げた例のような構成にするには、以下の設定を行う必要があります。

(1) DNS の設定で、ユーザ名@ドメイン名宛てのメールは、全てドメインマスタである(A)に配送されるようにします。この場合の、DNS の設定イメージは、以下のようになり

ます。

$ORIGIN ドメイン名.

~中略~

IN MX 0 (A).ドメイン名. (詳細は使用しているDNSサーバのドキュメントを参照してください)

(2) ドメインスレーブである、(B), (C), (D) のようなホストには、"ユーザ名@ホスト名.

ドメイン名"形式のメールアドレスで配送可能なようにDNSを設定します。実は、DNS上、A レコードがさえ定義されていれば配送は可能ですが、MX レコードが定義されて

いたほうが、配送がより高速になります。この場合の(B)に関するDNSの設定イメー

ジは以下のようになります。

(B) IN A nnn.nnn.nnn.nnnIN MX 0 (B).ドメイン名.IN MX 10 (A).ドメイン名.

(この例では、自分自身を指す MX に加えて、(A)を指す MX も定義し、(B) が障害の時には、(A)で一時的にメールを保管するように指定しています。

この場合、(A)の MX の preferences は(B)よりも大きい必要が有りますので、

注意してください)

(3) ドメインマスタ上には以下のようなエイリアスを作成します (エイリアスについては、

1.7 節参照)。

User2 の別名として、user2@(B).domainUser3 の別名として、user3@(C).domainUser4 の別名として、user4@(D).domain

(具体的な作成方法は MTA によって異なります。ExpressMail での定義方法は

「3.2 エイリアスの管理」を参照してください。)

1.3 ネットワーク形態について

ExpressMail は、様々なネットワーク形態に対応可能ですが、接続するネットワークの

形態により、設定項目が異なります。以下にネットワーク形態による設定項目の違いを示

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します。実際の設定は 3.12 節を参照して下さい。

① インターネット上に設置する場合

インターネット上に設置する場合は、メールの配送はすべて DNS で行います。また、

イントラネットを持ち、イントラネット上にメールサーバを持つ場合は、自組織宛の

メールは全てそちらに転送するように設定します。

② イントラネット上に設置する場合

イントラネット上に設置する場合は、組織内は DNS でメールを配送し、組織外へは、

インターネットとの通信が可能なメールサーバへ配送します。その為、自組織のドメ

イン名とインターネットとの通信が可能なメールサーバのホスト名もしくは IP アド

レスの情報が必要になります。

③ その他の場合

組織のポリシー他の事情により、全て上位のメールサーバを使用して通信する必要が

ある場合があります。その場合は、上位のメールサーバのホスト名もしくはIPアド

レスを設定します。また、UNIX の sendmail の知識がある管理者であれば、独自の

配送ルールを使用したメールの配送も可能です。

1.4 登録ユーザ数について

ExpressMail は、登録可能なユーザ数に制限がありません。ただし、多くのユーザを登

録する為には、ハードウェアに十分なメインメモリや CPU 処理能力が必要です。特にメ

インメモリは重要であり、メインメモリが不足して ExpressMail がスワップアウトして

しまうような状況になると、性能の低下により同時処理数が増加し、さらにメモリが必要

になるといった悪循環に陥ります。また、メモリが全く取れなくなった場合には、最終的

に処理を停止しますので、このような状況に陥る前に対処しておく必要があります。必要

なメモリはメールサーバを使用するユーザの数だけではなく、実際に送受信するメールの

数やユーザの使用頻度等により、大きく変ってきます。登録ユーザ数が多くなるとこの見

積もりは非常に困難です。

以下に目安を示しますがあくまで参考程度にお考え下さい。この見積もりは、POP3 については、3分に 1 回新着メールをチェックし、10分に1通(約 10Kbyte)のメールを

受信するようなユーザを想定しています。また、IMAP4 については、3 分に一回新着メ

ールの確認、コピー処理などを行い、10 分に1通(約 10Kbyte)メールを受信するようなユ

ーザを想定しています。

POP3 利用の場合

ユーザ数 ExpressMail の為に 推奨メモリ搭載量

(Mbyte)

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必要なメモリ(Mbyte)~20 10 64~50 16 64~100 32 96~200 46 128~500 88 160

IMAP4利用の場合

ユーザ数 ExpressMail の為に

必要なメモリ(Mbyte)推奨メモリ搭載量

(Mbyte)~20 12 64~50 18 64~100 36 96~200 60 128~500 132 256

また、この必要なメモリの内訳の多くの部分(60~80%)が SMTP サービスに使用されま

す。その為、ユーザ数が少なくても、送受信するメールの数が多ければより多くのメモリ

を必要としますし、同時使用数が少なくても、登録ユーザ数が多ければ、メモリは多く必

要となります。さらに、メーリングリスト等の機能を利用する場合は、メーリングリスト

の規模に応じたメモリが必要となりますので、構築の際は留意して下さい。

したがって、登録ユーザ数が多い時には

・ サブドメインを切って複数マシンで構築する。

・ メーリングリストは別サーバにする。

等の対処が必要です。

なお、この見積もりは、CPU に Pentium II 300MHz 級のマシンを想定しています。

低速な CPU の場合は、スループットが下がる為、必要なメモリを多めに見積もる必要が

あります。

1.5 ハードウェアの選択

ExpressMail は WindowsNT® 4.0 (日本語版) が動作する Pentium 100MHz 級以上

の CPU が搭載された Intel アーキテクチャのハードウェアであり、CD-ROM ドライブ

を内蔵している等の基本的な条件を満たせば動作します。しかし、メールサーバは基本的

に 24 時間連続運転する必要がありますので、弊社の Express5800 100 シリーズや 600シリーズのような信頼性の高いハードウェアを使用して下さい。また、機種選定にあたっ

ては以下のような点を考慮して下さい。

・ メインメモリは 1.4 節を参照して十分に搭載して下さい。CPU 性能よりもメイン

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メモリの量を優先する必要があります。

・ ハードディスクは IDE インターフェースではなく、SCSI インターフェースの物

が望ましいです。メールの送受信処理はディスクI/Oが多い為、IDE インターフ

ェースでは CPU をより多く消費します。

・ 信頼性を確保する必要がある場合は、アレイディスクを検討して下さい。

(メールサーバに関してはバックアップは、あまり有効ではありません。なぜなら

データをリストアするとバックアップした時間以降に受信したメールが失われるか

らです)

1.6 POP3 と IMAP4 について

ExpressMail では、メールを読む為のプロトコルとして POP3 と IMAP4 の二つのプ

ロトコルをサポートしています。両者の最も大きな違いは、POP3 は読み込んだメールの

保存・整理をメールクライアントが動作している PC 上で行うのに対し、IMAP4 では、メ

ールの保存・整理はすべてメールサーバ上で行う事です。すなわち IMAP4 では、メール

サーバ側にメールを整理する為のフォルダを作成し、サーバ側に保存しておけるという事

です。

この2つのプロトコルの違いは、一人で2台の PC を所有し、両方の PC から一つのメ

ールサーバを利用するような場合により顕著になります。例えば、通常の業務を行う PCと携帯端末の両方でメールを参照する場合を考えます。POP3 を使用する場合、通常の設

定では、取り込んだメールはメールサーバから削除されますが、このような利用形態の場

合は、メールを読んでもサーバからは削除しないように設定する事により2台のPCでメ

ールを参照する事ができるようになりますが、この利用方法には以下の問題があります。

・ サーバからメールを削除する場合に注意が必要である。

・ 不要なメールの削除や他のフォルダへのメールの移動などのメールの整理作業を二

つの PC に対して、繰り返し行う必要がある。

IMAP4 では、特別な設定をしなくても、上記のような問題はなく、複数の PC からメー

ルを参照可能で、一つの PC で削除したり、他のフォルダに整理したりしたメールは他の

PC からも削除されたり、フォルダに整理された状態で参照する事が可能です。また、多

数の端末が設置してあるような環境で、メールを読むPCが不特定である場合なども、非

常に便利です。

逆に一人が一台だけ PC を利用するような場合には、POP3 は全てのメールを MUA 側

にもってきてしまいますので、

・サーバマシンの性能が低くても実用的で、応答速度がよい

・通信不能の状態でもメールが参照可能

等の利点があります。ユーザの利用環境により、どちらのプロトコルを利用するか決定し

てください。

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第2章 ExperssMailの機能

2.1 SMTP サーバ機能

インターネット標準の SMTP プロトコルによるメールの送受信を行うサーバ機能を提供

しています。インターネットでもっとも実績のある、Sendmail-8.8.5 をベースに開発され、

第三者による不正なアクセスを抑止を容易に設定する為の拡張や、CA98.10 等のセキュリ

ティ勧告をサーバ側で回避する為の拡張等が実装されています。

2.2 POP3 サーバ機能

標準的なメールを読む手段である、Post Office Protocol Versino 3 に対応しています。

RFC1939 で定義されている全てのコマンド(オプションコマンドも含みます)および、

RFC1939 で POP3 の仕様が改訂される前に定義されていた LAST コマンドをサポートし

ています。LAST コマンドは互換性の確保の為に実装していますが、RFC1939 では既に

削除されている為、将来的なサポートは保証できません。代わりに、RFC1939 で定義さ

れた、UIDL コマンドを使うようにして下さい。

2.3 IMAP4 サーバ機能

RFC2060 で定義されている IMAP4rev1 をサポートしています。また、RFC2095 の

CRAM-MD5 認証、RFC2177 の IDLE コマンド、RFC2342 の NAMESPACE に対応して

おり、共有フォルダをサポートしています。

なお、RFC2060 では、明確に規定されておらず、実装に依存した部分の仕様は、以下

の通りとなっています。

・ SEARCH コマンドでサポートされている [CHARSET]は、US-ASCII と ISO-2022-JP です。

・ フォルダ名は大文字・小文字を区別しません。例えば、 ExpressMail と

EXPRESSMAIL は同じ名前です。もし、大文字・小文字が違うだけのフォルダ名に

名前を変更したい場合は、一度別の名前に変更してから行う事で対処して下さい。

・ フォルダ名の先頭1文字には ‘#’ および ’~’ は使えません。また、フォルダ名に ’/’ および ‘¥’ は含める事はできません。

・ 共有フォルダは、”~public/” もしくは “#shared/” という名前空間で参照可能です。

どちらの名前空間で参照できるかは、メールクライアントの実装に依存します(どちら

の名前で参照しても実体は全く同じです)。

2.4 POPPASSD サーバ機能

米国 QUALCOMM 社が提案している、パスワード変更プロトコルに対応しています。

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EUDORA ™ 等のメールクライアントから、パスワードを変更する事が可能です。

2.5 定時処理機能

定時処理機能では、ユーザがサーバ上に削除せず放置した古いメールや、自分自身のロ

グファイルで一定期間以上古いファイルを自動的に削除する機能を提供しています。また、

毎日メールの送受信のログを解析して、postmaster 宛てにレポートを送信します。本機能

により、管理者の負担が大幅に軽減されます。

2.6 メーリングリスト機能

メーリングリスト機能を使うと、登録されたユーザに対して、メールの同報配信を行う

ことができます。エイリアスでも同等の事が可能ですが、メーリングリスト機能を使うと、

単純に同報配信するだけでなく、以下のようなことができます。

・ 配信されたメールへのシーケンス番号の割り当て、Subject に付加する事が可能。

・ メーリングリストへの登録・メーリングリストからの登録解除・過去のメールの参照

などが行える ML コマンド(後述)が使用可能。

・ 配信するメールの先頭に管理者からの通知をバナーとして挿入する事が可能。

・ メーリングリストへのMLコマンドによる登録をドメイン名で制限したり、メールの

発信者を制限したりする事が可能。

・ 過去に配信されたメールを WEB で公開する事が可能。公開する場合にはメーリング

リスト毎にパスワードをつける事も可能。

・ メーリングリストの管理者を設定し、メーリングリストの管理者が WEB 経由でメ

ーリングリストの管理を行う事が可能。

ExpressMail では、このような機能を持つメーリングリストの作成・設定が、ExpressMailマネージャを使用して簡単に可能です。

MLコマンド

ML コマンドはメーリングリスト宛にコマンドをメールとして送信することで実行します。

メールの書式はメール本文の先頭から

# コマンド (引数...)と記述します(このとき Subject は無視されます)。また、行単位に 1 コマンドを記述する

ことで、1 つのメールから複数個のコマンドの投入が可能です。コマンドは処理が終了す

るとコマンドの終了状態とともに処理結果を送信者に返信します。返信は 1 つのコマンド

に付き 1 つのメールで、コマンドの種類によっては終了状態のみの返信もあります。

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Help 書式: help機能: 一般利用者用の制御コマンドの一覧と使用方法を返送します。

説明: このコマンドを受信すると、メーリングリスト毎のヘルプファイ

ルもしくはデフォルトのヘルプファイルを返送します。

使用例:

# helpSubscribe 書式: subscribe

機能: メーリングリストのメンバに送信者を追加します。

説明: このコマンドを受信すると、メーリングリストのメンバに送信者

を追加します。

このコマンドは既にメーリングリストに登録されている参加者か

ら送信された場合でも、コマンドの終了状態には Succeeded を 返送します。ただし、その場合には送信者の新たな追加は行われ

ず、送信者の状態の変更も行われません。

使用例:

# subscribeUnsubscribe 書式: unsubscribe

機能: メーリングリストのメンバから送信者を削除します。

説明: このコマンドを受信すると、メーリングリストのメンバから送信

者を削除します。このコマンドはメーリングリストに登録されて

いない送信者から送信された場合でも、コマンドの終了状態には

Succeeded を返送します。

使用例:

# unsubscribeMember 書式: member

機能: メーリングリスト参加メンバの一覧と各メンバの状態(ON/OFF/DG T)を返送します。

説明: このコマンドを受信すると、メーリングリストに現在登録されて

いるメンバの e-mail アドレス一覧と各メンバの状態を表示しま

す。各メンバの状態は ON:配信中 / OFF:配信一時停止中/DGT:定 時配信中で表されます。

使用例:

# memberOff 書式: off

機能: 送信者の状態を OFF:配信一時停止中 にします。

説明: このコマンドを受信すると、メーリングリストの配信リストから

送信者を削除し、送信者へメールの配信が行われないようにしま

す。このコマンドは既に OFF 状態の参加者から送信された場合に

も、コマンドの終了状態には Succeeded を返送します。また、

メーリングリストに登録されていない送信者から送信された場合

には Failed を返送します。

使用例:

# offOn 書式: on

機能: 送信者の状態を ON:配信中 にします。

説明: このコマンドを受信すると、メーリングリストの配信リストに送

信者を追加し、送信者へメールの配信が行われるようにします。

このコマンドは既に ON 状態の参加者から送信された場合にも、

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コマンドの終了状態には Succeeded を返送します。また、メー

リングリストに登録されていない送信者から送信された場合には

Failed を返送します。

使用例:

# onDigest 書式: digest

機能: 送信者の状態を DGT:定時配信中 にします。

説明: このコマンドを受信すると、メーリングリストの定時配信リスト

に送信者を追加し、送信者へのメールの配信が一日一回定時に行

われるようにします。

このコマンドは既に DGT 状態の参加者から送信された場合にも、

コマンドの終了状態には Succeeded を返送します。また、メー

リングリストに登録されていない送信者から送信された場合には

Failed を返送します。

使用例:

# digestStat 書式: stat

機能: 送信者の状態(ON/OFF/DGT/QUIT)を返送します。

説明: 送信者の状態は以下のとおりです。

ON: 配信中

OFF: 配信一時停止中

DGT: 定時配信中

QUIT: メーリングリストへ未登録

使用例:

# statSummary 書式: summary

機能: メーリングリスト宛て過去のメールの Subject 一覧を返送します。

説明: Subject 一覧の書式は行単位で以下のとおりです。年/月/日 時:分 [メール ID:送信者 Email アドレス] Subject使用例:

# summaryGet 書式: get メール ID ...

機能: メール ID で指定された過去のメールを返送します。

説明: メール ID には summary コマンドによって得られる、Subject 一覧中のメール ID を指定して下さい。メール ID は「,」による

複数指定と「-」による範囲指定も可能です。またメール ID とし

て「*」を使用することで全指定が可能です。メール ID が不正な

場合にはコマンドの処理結果には Failed を返送します。

使用例:

# get 3,4,6 (メール ID 3,4,6 のメールが返送されます) # get 4,9-11 (メール ID 4,9,10,11 のメールが返送されます)

2.7 WEB によるリモート管理機能

管理者は WEB 経由でユーザの登録削除、エイリアスの設定、サーバの起動停止などが

行えます。

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2.8 WEB によるユーザ設定機能

ユーザは WEB 経由で、パスワードの変更、メールの転送先の設定、メールの不在通知

の設定が可能です。

2.9 ダイアルアップ対応機能

NEC が提供している C&C インターネットサービス mesh の端末型ダイアルアップ IP接続サービスの付加サービスを利用し、独自ドメインを使用したインターネットメール環

境を安価に構築する事ができます。

ExpressMail でダイアルアップ接続を行う為には、WindowsNT®サーバに TA を接続

し、WindowsNT® の RAS で mesh の端末型ダイアルアップ接続サービスで接続できる

環境が必要です。ダイアルアップルータを使用した接続には対応していません。

ExpressMail マネージャでダイアルアップ対応の設定にすると、mesh への送信メール

は一度ハードディスク上に保存され、一定時間ごとに自動的にダイアルアップでインター

ネットに接続し、メールを送受信するようになります。

本機能を利用するためには、mesh と端末型ダイアルアップサービスを付加型

サービスで契約する必要があります。Mesh 以外の ISP(インターネット・サー

ビス・プロバイダ)の提供する端末型ダイアルアップサービスでは、利用できま

せんのでご注意ください。

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2.10 外部プログラムインタフェース

ExpressMail では、受信したメールを外部プログラムに処理させることが可能です。外

部プログラムは、通常の EXE ファイルとして作成できるほか、DLL として作成し、より

高速で効率のより処理をさせることが可能です。この DLL として作成するための外部プ

ログラムインタフェースを SMAPI といいます。通常の EXE ファイルによる方式(プロ

セス型)と SMAPI(スレッド型)を比較した例を以下に示します。

プロセス型 スレッド型

プログラム形式 EXE

perl 等のインタプリタを使

用してスクリプトで実行す

ることも可能

DLL

使用言語 VC++等perl 等のインタプリタを使

用した場合は、対応するス

クリプト言語

VC++

実行形態 別プロセス ExpressMail 内の別スレッ

起動オーバヘッド 大(プロセス生成の時間) 小(DLLロード時間、2

回目以降はオーバヘッドな

し)

常駐処理 不可能 DLLは一度実行される

と、ExpressMail 終了まで

常駐して処理をさせる事が

可能です。

作成の容易さ ○

perl 等のインタプリタを使

用すれば容易

VC++で作成する必要があり

ます。

処理結果をメールで送り返

す方法

SMTPで送信する処理を

ユーザが作成する必要あり

用意された関数を呼び出す

だけ

注意!

外部プロセス方式で使用するインタプリタに CMD.EXE や、COMMAND.COMは使用できません。これらのインタプリタは終了コードを設定できない上に、

標準入力をパイプに設定した場合の動作が不安定です。perl 等の終了コードが

設定できるインタプリタを使用してください。

実際のプログラム方法については、第6章を参照してください。

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第3章 電子メールの管理

本章では、電子メールサーバの管理者が行う作業を記述しています。電子メールの管理

を行うには、スタートメニューから、[プログラム]→[ExpressMail]→[ExpressMail マネ

ージャ]を選択し、ExpressMail マネージャを起動してください。

3.1 ユーザ管理

ExpressMail マネージャで、User 管理タブを選択するとユーザ管理画面になります。

各フィールドはそれぞれ以下の意味を持ちます。

ユーザ名 メールアドレスのユーザ名に使用されます。

氏名 メールアドレスのコメントに使用されます。

スプールサイズ このユーザの INBOX のサイズの上限です。

0 で無制限となります。

Expire 日数 このユーザへ届いたメッセージの有効日数です。

設定した日数を経過してもサーバに残っているメ

ッセージは CRON サービスにより削除されま

す。0 で無制限となります。

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(1) 新規ユーザの追加

新規にユーザの追加を行うには、この画面から新規作成ボタンを押してください。

ユーザ名入力ダイアログが表示されますので、ユーザ名、氏名、パスワード、パスワー

ド(再入力)に入力後、[OK]ボタンを押してください。

ユーザ名は、メールアドレスのユーザ名部分に使用され、氏名は、メールアドレスを修

飾するのに使われます(ただし、ほとんどの場合メールクライアントで設定されるので、実

際にここで入力した氏名が使われるのは、不在通知を設定した時の自動応答メールなどに

限定されます)。パスワード(再入力)は、パスワードの入力と同じ物を入力してください。共に空の文

字列を使用することも可能ですが、ユーザが WEB 経由でパスワードを設定しない限り、

POP3・IMAP4 で使用することはできなくなります。

ユーザ名は、メールアドレスに使用されるため、以下の制限があります。

・ 使用できる文字はアルファベット26文字と記号2文字 '-'、'_'、および

数字に限定されます。

・大文字、小文字の区別はありません。

・ 最大32文字です。

氏名は、最大 64 文字であり、日本語を使用する場合は最大 32 文字です。

また、本サーバがドメインスレーブである場合には、ドメインマスタに登録したユーザ

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へのエイリアスを登録して下さい。

(2) 既存ユーザの情報編集

既存のユーザの氏名変更、パスワード変更を行うには、

・ユーザ管理画面から編集したいユーザ名をマウスでダブルクリック

・編集したいユーザを選択後、[編集]ボタンを押す

・編集したいユーザのところでマウスの右ボタンを押し、編集を選択

のどれかの操作を行ってください。

このダイアログでは、ユーザ名までは変更できません、ユーザ名を変更する必要がある

場合は、一度ユーザを削除し、別のユーザを新規に作成して下さい。

パスワードについては Eudora™ のパスワード変更機能を持っているクラ

イアントからも変更可能です。

(3) ユーザの削除

ユーザの削除を行うには、

・削除したいユーザを選択後、[削除]ボタンを押す

・削除したいユーザのところでマウスの右ボタンを押し、削除を選択

のどちらかの操作を行ってください。

削除したユーザのフォルダは、以下の場所に移動されますので、必要に応じて手動で削

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除して下さい。

(ExpressMail をインストールしたディレクトリ)¥var¥spool¥user¥#trashなお、削除処理中に削除対象のユーザが ExpressMail を使用していた場合は、フォルダは

上記ディレクトリに移動されずに残ったままとなります。その場合は、次回同一のユーザ

名でユーザを作成した時に移動されますので、ご注意下さい。

また、混乱をさけるため、削除したユーザと同一のユーザ名を使用したユーザの作成は、

一定期間行わない事をお勧めします。

(4) ユーザの一括登録

多くのユーザを一度に登録する場合は、CSV 形式でユーザ情報を作成しておき、[ユー

ザの一括登録]ボタンを押して、作成したファイル名を指定して下さい。CSV ファイルの

各レコードのフィールドは以下の順番で作成して下さい。

ユーザ名,パスワード,氏名

なお、一括登録の場合は、ユーザ名・パスワード・氏名に ’,’ を含める事はできません。

(5) NT ユーザインポート

WindowsNT®のユーザ情報をインポートする事が可能です。ただし、パスワード情報は

取り込めませんので、インポート時に指定して下さい。また、インポートできるのは、ロ

ーカルマシン上のユーザであり、ドメインのユーザはインポートできません(ただし、ホス

トがドメインコントローラの場合は、ローカルマシンのユーザはドメインのユーザになり

ますので、インポート可能です)。

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3.2 エイリアス管理

ExpressMail マネージャで、エイリアス管理タブを選択するとエイリアス管理画面にな

ります。

注意!

ExpressMail をセットアップした直後の状態では、postmaster が /var/log/err.txt にエイ

リアスされています。本節(2)を参照し、実際にメールサーバを運用する人へのエイリアス

に変更してください。

画面上、Alias フィールドは、仮想的なユーザ名(エイリアス名)であり、ここで指定

した名前は、ユーザ名と同様に使用することが可能です。また、使用可能な文字、最大長

は、ユーザ名と同じですので、3.1 を参照してください。

また、Type と Config フィールドではエイリアス名に対応する実際のメールの配送先を

指定します。以下に Type の種類と、それぞれを選択した時の Config の意味を示します。

Type ConfigAlias メールを指定したアドレス(','で区切って複数指定可能)に配

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Path メールを指定したパス名のファイルに保存

Command メールを指定した外部プログラムに配送

Include メールを指定したパス名のファイル内に記述してある、ア

ドレス(1 行に一つ、複数指定可能)に配送

*ファイルのパス名を指定する時のディレクトリの区切り文字は、’¥’ではな

く、’/’を使用してください。

(1)新規エイリアスの作成

エイリアスを作成するには、[新規作成]ボタンを押してください。

Alias には、仮想的なユーザ名を、Type には alias を指定し、Config に仮想的なユー

ザ名に対応するユーザ名または、メールアドレスを入力して下さい。

仮想的なユーザ名に、複数のユーザ名やメールアドレスを割り当てたい時は、"," で区切

って入力してください。また、Config の領域に入力できないような多くのユーザを設定し

たい場合には、一行に一つずつユーザ名・メールアドレスを記述したファイルを作成し、

Type に include を指定し、Config に作成したファイルのフルパス名を入力してくださ

い。

エイリアスは、このダイアログを[OK]ボタンを押して閉じ、エイリアス管理画面の[OK]または、[適用]ボタンを押した後に有効になります。その際、以下のダイアログが表示され

ますので、[OK]を押して確認してください。

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(2)エイリアスの編集

エイリアスの設定を変更したい場合は、以下のいずれかの操作をして下さい。

・エイリアス管理画面から編集したいエイリアス名をマウスでダブルクリック

・編集したいエイリアスを選択後、[編集]ボタンを押す

・編集したいエイリアスのところでマウスの右ボタンを押し、編集を選択

入力項目については、(1)と同様です。

(3)エイリアスの削除

エイリアスの削除を行うには、

・削除したいエイリアスを選択後、[削除]ボタンを押す

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・削除したいエイリアスのところでマウスの右ボタンを押し、削除を選択

のどちらかの操作を行ってください。

削除が有効になるのは、[OK]または[適用]ボタンを押した後からです。

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3.3 メーリングリスト管理

ExpressMail マネージャで、MalingList 管理タブを選択するとメーリングリスト管理画

面になります。

メーリングリストは ExpressMail の内部処理ではエイリアスと同様に扱わ

れます。そのため、メーリングリスト名の制限などはエイリアスに準じます。

また、追加削除が有効になるのは、エイリアス同様[OK]または、[適用]ボタ

ンを押した後であり、エイリアス同様のエイリアスデータベースの更新結果

画面が表示されます。

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(1)新規メーリングリストの作成

新しいメーリングリストを作成するには、[新規作成]ボタンを押してください。

[Mailing list Name] にはメーリングリスト名、[Owner Mail Address]には、メーリング

リストの管理者の ExpressMail のユーザ名を入力し、個別の設定を行います。

[Owner Mail Address]には、メーリングリスト関連のエラーメールが返送さ

れます。このフィールドには電子メールアドレスも入力可能ですが、その場

合、メーリングリストのオーナによるメーリングリストの管理機能(4.4 節参

照)が使用できなくなりますのでご注意下さい。

各チェック項目・フィールドの意味は以下の通りです。

チェック項目・フィールド 意味

コマンド専用の ML を作成する ML コマンドは通常のメール同様メーリン

グリストのアドレスに送りますが、ここを

チェックする事により、コマンド専用のア

ドレスをメーリングリストのアドレスとは

別に作成することができます。これにより、

間違ったメールをメーリングリストに送信

してしまう危険性を低くします。

コマンド専用のアドレスは、

(メーリングリスト名)-control

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になります。

保存メール数 このMLでいくつのメールを参照可能なメ

ールとして保存するか指定します。

配送プライオリティ ML の配送の優先度を list,bulk,junk から選

択します。登録されたメンバが多くなると、

大量のエラーメールが発生する場合があり

ます。このような場合に、bulk や junk を

指定する事により、これらのヘッダを意識

して処理しているメールサーバからは、エ

ラーメールが返送されてこなくなります。

ただし、根本的な解決方法ではありません

ので、きちんとメンバを管理する場合は、listのまま運用して下さい。

ユーザ初期ステータス メンバを追加・SUBSCRIBE で登録した時

の初期状態を指定します。通常は[定時配送]を指定しますが、通知専用のMLやメンバ

数が多いMLでは、[定時配送]に設定してお

き、負荷の低い時間帯に配送するなどの運

用が考えられます。

定時配送時刻 状態が定時配送中(DGT)のメンバに対する

メールの配信時間を指定します。

また、[発信者の制限]、[コマンド使用制限]、[WEB 連携]、[ヘッダ編集]、[メッセージ編

集]ボタンにより、さらに詳細な設定を行います。

① 発信者の制限

メーリングリスト宛てのメールの発信者の制限を設定します。

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発信者を制限する場合は、[発信者を制限する]をチェックし、[Mailinglist のメンバ]か、

[以下のメンバ]を選択して下さい。[以下のメンバ]を選択した場合は、発信を許可するメン

バのメールアドレスを[追加]ボタンを押して登録して下さい(メールアドレスは正確に指定

して下さい。ワイルドカードは使えません)。

② コマンド使用制限

メンバが使用できるコマンドの制限を設定します。

例えば、メンバの登録・削除を全て管理者が行うような場合は、subscribe, unsubscribeを無効にします。また、メーリングリストのメンバ以外のコマンドによるアクセスを制

限する事も可能です。一部許可とは、subscribe と help のみを許可し、過去のメッセ

ージの参照などをメンバ以外から禁止する設定です。subscribe の制限では、subscribe可能なユーザのドメインを制限する事が可能です。指定は、[xxx.co.jp] のようにメール

アドレスのドメイン名の部分を指定するか、[*.xxx.co.jp] のようにワイルドカードで指

定する事も可能です(ただし、ワイルドカードが使えるのは先頭1文字のみです)。

③ WEB 連係機能

WEB連係機能を使用するか否か、またパスワードで保護するか否かを設定します。

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既定値では、WEB 公開を行うようになっていますので、WEB 公開したくない場合は、

チェックを外して下さい。また、パスワードを設定したい場合は、パスワードを設定す

るをチェックし、ユーザ名とパスワードを設定して下さい。

④ ヘッダ編集

Subject ヘッダと、Reply-To ヘッダの編集方法を指定します。

Subject は既定値で編集するようになっていますので、編集したくない場合は、[編集す

る]のチェックを外して下さい。また、形式の指定では %M はメーリングリスト名、%Sはシーケンス番号になりますので、必要に応じて編集して下さい。

Reply-To の編集は、[追加]、[変更]、[無編集]から選択して下さい。[追加]を選択すると、

元メールに Reply-To ヘッダが無い時のみ、[メールアドレス]で指定されたアドレスを

Reply-To として付加します。[変更]を選択すると、元メールから[Reply-To]ヘッダを削除

した後に、[メールアドレス]で指定されたアドレスを Reply-To として付加します(元メー

ルに Reply-To が無い場合も付加されます)。[無編集]を選択すると Reply-To の編集は一

切行いませんので、元メールの指定通りになります。なお、指定された[メールアドレス]に ‘@’ が含まれない場合は、メール発信時にこのメールサーバのホスト名やドメイン名が

補われます。

⑤ メッセージ編集

メーリングリストの help コマンドの応答メッセージである、Help メッセージおよび、

Subscribe の応答メッセージである、Welcome メッセージを編集します。また、必要に

応じて、全ての配信メールの先頭もしくは最後にバナー(通知文)を挿入するかどうかを

設定します。

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Help メッセージの設定では、ML の紹介文や管理者の連絡先を追加したり、コマンド

の使用を制限している場合は適切な内容に修正する必要があります。

Welcome メッセージは、subscribe の応答メッセージですので、メーリングリストごと

に適切な内容に修正する必要があります。

バナーを挿入する場合は、[バナーを挿入する]をチェックし、先頭か最後を選択して下

さい。通知文は日本語と英語を両方設定して下さい。Content-Type が text/plain で、

charset が iso-2022-jp の時は日本語の通知文を挿入し、text/plain で、charset が iso-2022-jp 以外の時は英語の通知文を挿入します。また、Content-Type が無い場合も英語

の通知文を挿入します。text/plain 以外の Content-Type ヘッダが存在した場合は、バナ

ーは挿入されません。

(2)メーリングリストのメンバ編集

メーリングリストを作成した場合、初期のメンバの登録は、管理者が行うことになりま

す。また、メーリングリストによっては、MLコマンドによる、subscribe を許可せずに、

管理者が登録したユーザのみでMLを運営したい場合もあるでしょう。メンバの編集は、

・メーリングリスト名を選択して、編集ボタンを押す

・メーリングリスト名をダブルクリック

・メーリングリスト名の所でマウスの右ボタンを押し、メンバ編集を選択

のいずれかで可能です。これらの操作によりメンバ編集用のメモ帳が起動されますので、

メールアドレスの編集を行ってください。

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(3)メーリングリストの設定変更

メーリングリストの設定を変更したい場合は、

・メーリングリスト名を選択して、プロパティボタンを押す

・メーリングリスト名の所でマウスの右ボタンを押し、プロパティを選択

して下さい。設定内容については、(1)を参照してください。

(4)メーリングリストの削除

メーリングリストを削除したい場合は、

・メーリングリスト名を選択して、削除ボタンを押す

・メーリングリスト名の所でマウスの右ボタンを押し、削除を選択

のいずれかの操作を行って下さい。なお、保存されているメールの削除などは行われませ

んので、必要ない場合は、手動で削除してください。メールは以下のディレクトリ配下に

保存されています。

(インストールされたディレクトリ)¥mlist¥(メーリングリスト名)

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3.4 サービス管理

サービス管理画面はサービス管理タブを選択する事により表示されます。

この画面では ExpressMail で提供している6つのサービスの制御や、サービスを実行して

いるユーザのパスワードの変更が可能です。

(1)サービスの起動停止

ExpressMail は、SMTP、POP3、PASSWORD、IMAP4、HTTP、CRON の6つサー

ビスから構成されます。これらのサービスは、詳細設定の項目を変更した場合に、再起動([停止]ボタンを押して、[起動]ボタンを押す)する必要がある他、ファイルのバックアップ・リ

ストアを行う時などは、一度停止して作業し、作業終了後再開する必要があります。サー

ビスを停止する場合は、

・ 利用者、メールのトラッフィックの少ない時間を選択する。

・ 事前のアナウンスを行い、予定時間になったらサービスを一時停止させた状態でしば

らく時間をおいた後、サービスを停止する(サービスを一時停止すると新規の接続を

受けつけなくなります)。

等の手順を踏むと安全です。通常はサービスの停止によりメールが失われたりする事は、

ありませんが、タイミングによっては、同じメールが2回配送されるなどの事象が発生

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する場合があります。

(2)サービスのログオン

WindowsNT®サーバが不正なアクセスを受けた場合などのセキュリティ上、重大な問題

が発生した場合は、ExpressMail のサービスの実行ユーザのパスワードも変更する必要が

あります。その場合は、以下の手順でパスワードを更新して下さい。

・ WindowsNT®の(ドメイン)ユーザマネージャで ExpressMail の実行ユーザのパスワ

ードを変更する。

・ コントロールパネルのサービスで、ExpressMail 関連のサービスのパスワードを変更

する。

・ ExpressMail マネージャのサービスのログオンのパスワードを変更する。

・ 全てのサービスを再起動する。

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3.5 SMTP 詳細

SMTP 詳細画面では以下の設定が可能です。

① ポート番号

SMTP サービスのポート番号を設定します。通常は 25 から変更しないで下さい。

② 再送タイマ

一時的なエラーで送信が保留されたメールの再送を試みる間隔を設定します。

メールのトラフィックにもよりますが、通常は 1 時間で問題ありません。10名前

後の小規模な構成の場合は 15 分程度まで短くしても問題ありませんが、あまり短く

すると、システム全体の性能が著しく低下する場合があります。

③ 再送タイムアウト

送信が保留されているメールの再送を試みる最長日数です。この日数を過ぎた場合、

タイムアウトのエラーとしてエラーメールが返送されます。

④ 一つのメールの最大サイズ

一つのメールの最大サイズ最大サイズをキロバイトで指定します。このサイズを超

えたメールに関しては受信が拒否されます。0を指定する事により制限のチェックを

無効にする事も可能です。

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⑤ ダイアルアップ

mesh の端末型ダイアルアップサービスの付加型サービスを利用する機能を有効に

する場合はチェックします。「電話帳エントリ」には、WindowsNT の「スタート」メ

ニューのプログラム→アクセサリ→ダイアルアップネットワークで設定した名前を入

力し、ユーザ名・パスワードには mesh のダイアルアップアカウントのアカウント・

パスワードを入力してください。最低接続時間には一回の接続でメールを受信する為

に接続したままにしておく時間を設定します。通常は電話料金の課金単位が 180 秒で

ある事から 170 秒程度を設定します。この機能を有効にすると送信メールは一度ハー

ドディスク上に保存され、①の再送タイマで指定した時間間隔で自動的にダイアルし

メールを送受信するようになります。なお、登録する「電話帳エントリ」は、接続確

認が取れた物を指定して下さい。

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3.6 セキュリティ

セキュリティ画面では、以下の設定を行います。

① CA98.10 対応

CERT® Coordination Center の報告 (CA98.10) では、多くのメールクライアントに

MIME で長いファイル名の添付ファイルを受信した時にセキュリティ上の問題がある事

が報告されています。このチェックを有効にすると、メールクライアントのセキュリテ

ィホールをサーバ側で回避します。ただし、

・ 性能が劣化する。

・ 添付ファイルのファイル名などの情報が失われてしまう場合がある。

等の副作用がありますので、通常はクライアント側で対処し、クライアント側の対処が

困難な場合にのみ使用するようにして下さい。

② 不正中継の禁止

第三者により、不正なメールの中継に利用され、SPAM メールなどの踏み台とされる事

を防ぎます。

(1) 中継を許可するドメイン名

通常は、自ドメイン名のみ指定します(既定値)。他のドメインのバックアップを引き

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受けているような場合で、他のドメインの MX に登録されている場合は、そのドメイ

ン名も追加して下さい。ここで登録されたドメイン宛てのメールは無条件で中継しま

す。

(2) クライアントPCのネットワーク

このメールサーバを使用するクライアントPCが接続されているネットワークをネッ

トワークアドレスと、ネットマスクで指定します。ここで登録されたネットワークか

ら発信したメールは、宛先に関係なく中継します。

(1)で設定したドメイン宛のメールではなく、(2)で設定したネットワークから発信さ

れたメールでもない場合は、受信を拒否します。この設定は、特に SPAM メール

の被害に遭っていなくても、インターネットに接続しているメールサーバは必ず行

う必要があります。

③ SPAM メール対策

SPAM メールに対する対策を、インターネットに公開されているブラックリストを使用

して行います(DUL はブラックリストではありませんが、SPAM 対策用のリストとして

は有効に使用できます)。各対策の詳細については、以下の URL を参照して下さい。

なお、本体策を行う場合は、②の不正中継の禁止の対策を必ず行っておく必要がありま

す(自サーバがブラックリストに登録される可能性があるため)。

(1) MAPS RBLhttp://maps.vix.com/rbl/

(2) ORBS(現在 ORBS は運用が停止されていますので、使用しないで下さい)http://www.dorkslayers.com/orbs/

(3) DULhttp://www.orca.bc.ca/dul/

これらの対策を行った場合、

・ 性能が劣化する。

・ 本来受け取るべきメールまで受け取れなくなる恐れがある。

等の副作用がありますので、特に SPAM メールの被害にあっていなければ、設定する

必要がありませんし、設定する場合でも、必要最小限の対策を選び、チェックの対象外

のネットワークに重要な取引先のメールサーバが存在するネットワークを登録する等し

て下さい。また、これらの対策により拒否されたメールについては、SMTP のログ

に、”refused by RBL”、“refused by ORBS”、”refused by DUL” のログが記録されます。

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3.7 POP 詳細

POP 詳細では以下の設定を行います。

① ポート番号

POP3 サービスのポート番号を指定します。

② ログイン監視タイマ

TCP/IP 接続完了後、認証完了までの間のタイマです。この設定時間の間に認証が完

了しなければ、通信を切断します。

③ 無通信監視タイマ

通信中にクライアントがこの設定時間、何のコマンドも送信してこなければ、通信を

切断します。

④ クライアントの接続制限

クライアントPCの接続を制限したい場合は、ここで設定します。

⑤ クリアテキストの認証による接続

クリアテキストの認証による接続を制限したい場合は、ここで設定します。ここで設

定しないネットワークからの接続は APOP で行う必要があります。なお、クライア

ントPC接続後は④の設定が先にチェックされます。

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3.8 IMAP 詳細

IMAP 詳細では以下の設定を行います。

① ポート番号

IMAP4 サービスのポート番号を指定します。

② ログイン監視タイマ

TCP/IP 接続完了後、認証完了までの間のタイマです。この設定時間の間に認証が完

了しなければ、通信を切断します。

③ 無通信監視タイマ

通信中にクライアントがこの設定時間、何のコマンドも送信してこなければ、通信を

切断します。

④ 共有フォルダの管理者

共有フォルダの作成・削除、共有フォルダ上のメッセージの削除を行うユーザを指

定します。この設定を行うと、共有フォルダをサポートしているメールクライアン

トで、共有フォルダを参照できるようになります。

⑤ 共有フォルダの情報提供者

共有フォルダにメッセージを追加およびコピーできる権限を持ったユーザを複数指

定します。

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⑥ クライアントの接続制限

クライアントPCの接続を制限したい場合は、ここで設定します。

⑦ クリアテキストの認証による接続

クリアテキストの認証による接続を制限したい場合は、ここで設定します。ここで設

定しないネットワークからの接続は AUTHENTICATE コマンドを使用して、

AUTH=CRAM-MD5 もしくは、AUTH=LOGIN で行う必要があります。なお、クラ

イアントPC接続後は④の設定が先にチェックされます。

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3.9 HTTP 詳細

HTTP 詳細では以下の設定を行います。

① ポート番号

HTTP サービスのポート番号を設定します。

② リモート管理可能なユーザ

WEB 経由で ExpressMail の管理を行う権限を与えるユーザを設定します。

③ クライアントの接続制限

ExpressMail の WEB 連係機能を使用できるネットワークを制限したい場合に設定

します。

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3.10 DNS 詳細

DNS 詳細では、以下の設定を行います。

① ホスト名

このサーバのホスト名を設定します。DNS サーバの設定と整合が取れている必要

があります。ネットワーク構成の変更などをした時のみ変更して下さい。

② DOMAIN 名

このサーバのドメイン名を設定します。DNS サーバの設定と整合が取れている必

要があります。

ホスト名および DOMAIN 名と、配送設定におけるメールアドレスの扱いにより、

このメールサーバで使用するメールアドレスが決定します。

③ DNS サーバ

DNS サーバの IP アドレスを設定します。

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3.11 定時処理

定時処理では、以下の設定を行います。

① postmaster にレポートを送信する。

SMTP サービスのログを解析した結果とハードディスクの空き容量の情報を毎日

postmaster に送信するかどうか設定します。また、作成および送信を行う時刻も設

定します。

② ログ清掃を行う

古いログの自動削除を行うかどうかを設定します。ログの清掃時刻と、削除ファイ

ルの経過日を設定します。

③ スプール清掃の時刻

スプールファイルの清掃時刻を設定します。ユーザの設定で Expire 日数が 0 以外

のユーザが対象となります。 0 以外のユーザは、設定した日数が経過したメールは

削除され、削除した旨、削除したユーザ宛てにメールで通知されます。

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3.12 配送設定

配送設定では、ExpressMail セットアップ時設定した配送設定を変更する場合に設定し

ます。

① ネットワーク形態

以下のネットワーク形態をサポートしています。該当する形態を選択し、必要な項

目を入力して下さい。

(1) インターネットに直接接続

インターネットに直接接続しているような形態で、全て DNS で配送する場合

はこれを選択します。FireWall 上に設置してイントラネットのメールサーバに

全て転送したり、グループウェアの SMTP 中継ソフトウェアへ全て転送する必

要がある場合は、イントラネット用のメールサーバに全て転送をチェックし、イ

ントラネット用のメールサーバの IP アドレスに、転送先の IP アドレスを入力し

ます。この設定を行うと、このメールサーバのサブドメインのメールもすべて、

この IP アドレスに転送されます(ただし、ユーザ名@このサーバのホスト名.ドメ

イン名のメールのみ転送されずに受信します)。(2) FireWall を持つようなイントラネット内に接続

イントラネット内に接続されており、イントラネット内は DNS でメールを配

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送し、インターネットへは特定のメールサーバを経由してメールを配送するよう

な形態の時に選択します。組織のドメイン名と、インターネットへ送信するメー

ルサーバ名を設定して下さい。メールサーバ名として IP アドレスを指定する場

合は、[10.1.1.1]等のように、’[‘ と ‘]’ で括って指定して下さい。

(3) 上位のメールサーバを使用して配送

上記2つの形態に当てはまらない場合は、この設定で、全て上位のメールサーバ

を使用して配送するように設定して下さい。メールサーバ名として IP アドレスを指

定する場合には、’[‘ と ‘]’ で括って指定して下さい。

(4) その他、sendmail.cf をカスタマイズして配送可能なネットワークに接続

複数の静的な配送経路を持つ場合などは、独自の sendmail.cf を使用して配送を

行う事も可能です。詳細は第5章を参照して下さい。

② メールアドレスの扱い

メールアドレスとして、「ユーザ名@ドメイン名」を使う場合はドメインマスタもしく

はドメインスレーブを選択し、「ユーザ名@ホスト名.ドメイン名」を使用する場合は、ホ

スト名を省略したメールアドレスは使用しないを選択して下さい。ドメインマスタとドメ

インスレーブの違いに着いては 1.6 節を参照して下さい。

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3.13 その他

その他では以下の設定を行います。

① ExpressMail のバージョン表示

ExpressMail のバージョン、著作権が表示されます。

② メールキュー表示

送信待ちで溜まっているメールの一覧を表示します。一時的なエラーの場合や配送

に時間がかかっているメールが表示されます。ただし、現在処理中のメールに関し

ては QID のみの情報となります。

③ 統計情報表示

メールを送受信した数が表示されます。前回統計情報をクリアした時からの累計が

表示されますので、一定期間でどの程度メールを処理したかを確認したい場合など

に便利です。

④ 統計情報クリア

統計情報をリセットします。

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第4章 WEB連携機能

4.1 WEB による管理

ExpressMail の管理は、第3章で述べたように ExpressMail マネージャにより行いま

すが、これと同等の事が、WEB 経由でも可能です。

管理者は WEB ブラウザを使用し、

http://ExpressMail をインストールしたホスト名:5800/ExpressMail/admin/にアクセスする事で、「ExpressMail リモートマネージャ」を開く事ができます(5800

の部分は HTTP 詳細でポート番号を変更している場合はその値に変更して下さい)。 「ExpressMail リモートマネージャ」に接続したら、HTTP 詳細でリモート管理可能な

ユーザとして登録しているユーザのユーザ名とパスワードを入力し「決定」ボタンを押し

てください(リモート管理可能なユーザを登録しないと使用できません)。

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注意!

「ExpressMail マネージャ」と「ExpressMail リモートマネージャ」は同

時には使用できません。また、同時に「ExpressMail リモートマネージャ」

を使用できる人は1名に限られますので、ご注意ください。

ログオンが成功すると以下の画面になります。

表示された画面の左側のフレームが ExpressMail マネージャのタグに対応します。

各画面の設定項目等は「ExpressMail マネージャ」と同一ですので、第3章をご参照くだ

さい。

注意!

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操作を終了するときは、必ず左側のフレームの最下段にあるログオフを選択

し、セッションを開放してください。

なお、リモートマネージャでは、ユーザ管理、エイリアス管理、メーリングリスト管理、

サーバ管理のみ可能で、その他の細かい設定はできません。

4.2 WEB によるユーザ設定の変更

ExpressMail では、電子メールユーザのパスワード変更、メール転送先の設定、メール

不在通知の設定の変更を WEB ブラウザにより行うことが可能です。ユーザは

http://ExpressMail をインストールしたホスト名:5800/ExpressMail/にアクセスする事で、ExpressMail のユーザ設定画面に接続できます(5800 の部分は HTTP詳細でポート番号を変更している場合は、その値になります )。例えば、ユーザが

mailsv.company.co.jp というホストにExpressMailをインストールしたとすると URLは、

http://mailsv.company.co.jp:5800/ExpressMail/になります。

この画面が表示されたら、ユーザ名とパスワードを入力し、[OK]を押して下さい。

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4.2.1 パスワードの変更

パスワードを変更する場合は、新パスワードと新パスワード(確認)に新しいパスワード

を入力し、[パスワード変更]ボタンを押してください。

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4.2.2 転送先の設定

転送先を設定するには、新しい設定に転送先のメールアドレスを入力し、[転送先設定]ボタンを押してください。

転送先の設定を解除するには、[転送解除]ボタンを押してください。

ExpressMail の動作しているメールサーバと転送先の両方でメールを読むには…

ExpressMail の user1 というユーザが、[email protected] にメールを転送し、

さらに user1 のアカウントでもメールを参照したい場合があります。そのような場

合は、新しい転送先に、

¥user1,[email protected]と指定してください。先頭の'¥'が重要であり、省略できません。

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4.2.3 不在通知の設定

新たに不在通知を設定するには、新しい設定の文章を適切な内容に編集し、[不在通知設

定]ボタンを押します。

不在通知の設定を解除するには、[不在解除]ボタンを押してください。

注意

転送先の設定で、他のメールサーバにメールを転送している場合は、こ

の設定は無効です。

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4.3 メーリングリストの WEB による参照

メーリングリストのプロパティで「WEB で公開」を許可すると、メーリングリストに

配信された過去のメールを WEB でアクセスする事が可能です。以下の URL で参照して

ください(5800 の部分は、HTTP 詳細でポート番号変更している場合はそのポート番号に

なります)。http://インストールしたホスト名:5800/ExpressMail/ml/メーリングリスト名/

接続すると、以下のような画面が表示されます(パスワードが設定されている場合は、ユー

ザ名とパスワード入力する必要があります)。

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4.3.1 一覧表示によるメールの参照

メーリングリストで配信されたメッセージの一覧を表示するには、左側のフレームの[表示]ボタンを押してください。一度に表示するメールの一覧の数は、表示数/ページの設定

で変更可能です。既定値は20通で、20通以上のメールは、右上のフレームの2行目に

表示されている Page 切り替え用のアンカーで切り替えてください。

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4.3.2 検索による表示

過去のメールから、興味のあるメールのみ参照するために、メールを検索して参照する

事が可能です。検索条件としては、

・Mail ID・Date・From・Subjectが設定可能です。フィールドに検索したい文字列を入力し、「検索」ボタンを押してく

ださい。右上のフレームに検索結果のメールの一覧が表示されますので、選択して参照可

能です。検索結果が「表示数/ページ」の指定よりも多い場合は複数のページに表示され

ますので、右上のフレームの2行目に表示されている Page 切り替え用のアンカーで切り

替えてください。

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4.4 メーリングリストのオーナによるメーリングリストの管理

メーリングリストのプロパティでオーナとして ExpressMail のアカウント名を指定す

ると、ExpressMail の管理者ではなく、メーリングリストのオーナがメーリングリストの

管理を WEB 経由で行う事が可能です。以下の URL で参照してください(5800 の部分は、

HTTP 詳細でポート番号変更している場合はそのポート番号になります)。http://インストールしたホスト名:5800/ExpressMail/mladmin/

接続すると、以下のような画面になりますので、メーリングリスト名、管理者名、パスワ

ードを入力して下さい。管理者名にはオーナのユーザ名、パスワードにはユーザ名に対応

するパスワードを入力します。

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4.4.1 メンバ編集

メンバ編集ボタンを押すと、メンバ編集画面になります。メンバ名にメールアドレスを

入力し、追加・削除等行って下さい。

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4.4.2 プロパティ編集

プロパティ編集ボタンを押すと、メーリングリストのプロパティを変更できます。

設定項目の意味については、第3章を参照して下さい。