マイクロスコープについて

Dental Clinic

About Microscope

マイクロスコープ それは 暗くて 狭くて あまりよく見えない口の中での歯科治療において

差し込んだ一筋の光

より明るく視野を照らし より拡大して術野を確保 より最小限に削り より精密に治療を行う

見えるから全てが可能になるわけではないが 見えなければできないことのほうが多くある

Dental Clinic拡大視野による歯科治療

当医院ではドクターや歯科衛生士は皆、拡大鏡（ルーペ）を用いて治療をさせていただいております。

普段、我々の視力は「いかに遠くのものを鮮明に 見ることができるか」を表しているのですが、 歯科治療に必要であるのはまったく異質の能力です。

それは、いかに細かく小さいものが見えるか？ 　　　　　　　　　　　　　　ということです。

米粒に字を書いたりする際には 拡大された視野が必要になる ということですね。拡大鏡を装着 することで、裸眼で行う治療よりも 圧倒的に精度が高まります。

しかしこの「拡大鏡」ではその拡大 能力に限界があります。

Dental Clinicさらなる拡大視野はマイクロスコープ

マイクロスコープとは歯科用顕微鏡のことです。通常の拡大鏡の限界を優位に超えた拡大視野を確保できます。

当院のマイクロスコープは最大２５.6倍まで拡大して物体を観察可能です。

治療ごとにその都度適切な視野での治療が可能となります。

我々歯科医師は毎日患者さんの歯に何かしらの処置を加え、詰めたり、型を取ったり、内部を掃除したり、様々なことを行います。いわば非常に細かい仕事です。 どれだけ達筆な書道家も目隠し状態でどこまで素晴らしい作品が書けるでしょうか？経験と勘で「字の形」は確保できるかもしれません。しかし、芸術的レベルの作品を作るのにはかなり困難であると思います。そうなんです。我々歯科の仕事も「見えてなんぼ」の世界なのです。見えなければ 治療の精度が下がる＝長持ちしずらい、再発しやすいという可能性につながります。

Dental Clinic肉眼と拡大鏡　マイクロスコープの違い

肉眼

拡大鏡：5.5倍 マイクロスコープ25倍

私は肉眼では視力1.5です。ここに記されている「NIPPON GINKO」は何とか読めました。しかし、かなり目を凝らしたのですぐに疲れてしまいました。拡大鏡を使うと、やや大きめのアルファベットはしっかりと見え、疲れることもないですが、小さい方はようやくそれがアルファベットだと気づく程度です。マイクロスコープは拡大鏡の及ばない領域で活躍し、快適に見れることで治療精度を高めるばかりか、術者の疲労も軽減してくれる優れものです。

Dental Clinicマイクロスコープでの治療精度

拡大された視野では、治療の全ての工程において精度の向上が望めます。これは拡大鏡もマイクロスコープも同様です。しかし、特にマイクロスコープで精度が向上する場合を列挙してみましょう。

・根管治療での成功率の著しい向上（もちろん見えるだけではなく、技術的側面も必要です）

・被せ物や詰め物を作成する上で、形作りと型取りは重要であり、その精度を上げることが可能

・患部の細かいところまで視認可能なため、余分なところを削らなくて済む。結果的に歯にも優しい

・歯周病治療や再生療法などの際に歯石の取り残しを軽減でき、治療精度の向上が期待できる

・通常の根管治療では治らない場合の外科的歯内療法において飛躍的に成功率を向上できる可能性

・細かい歯の骨折や、穴あきの部分の認識が早く、結果的に診査診断が早く正確

Dental Clinicマイクロスコープの普及率

では、そんないいものであるなら今度から歯医者さんで使ってみてもらおう！！ そのとおりなのですが、現在日本に68000件ある歯科医院の中で4%レベルの普及率と言われています。大都市にはそのような歯科医院が多く存在していると思いますが、地方都市では、はたしてどのくらいの普及率なのか、定かではありません。

全国平均にすると２５件に１台の普及率です。

これから普及率は上がっていくと思われますが、我々歯科医師には道具だけではなく、それを使いこなす技術も必須 ですので、日々の研鑽は怠ることがないようにするよう心がけております。

より精度の高い治療、諦めていた根管治療、抜歯を勧められてしまった歯など、肉眼や拡大鏡では見えないレベルでの診査をご希望の方はお問い合わせください。