取扱説明書 - yamato-net.co.jp精密恒温器 (ファインオーブン) df412/612 型...

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精密恒温器 (ファインオーブン) DF412/612 型 DH412/612 型 取扱説明書 第2版 この度は、ヤマト科学の精密恒温器(ファインオーブン) DF412/612、DH412/612 をお買い上げいただきまして、誠に ありがとうございます。 本器を正しく使っていただくために、お使いの前にこの 「取扱説明書」と「保証書」をよくお読みください。お読みに なった後は「保証書」とともにいつでも使用できるように、 大切に保管してください。 警告:取扱説明書本文に出てくる重要警告事項の部 分は製品を使用する前に注意深く読み、よく 理解してください。 この用紙は再生紙を使用しています。

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精密恒温器

(ファインオーブン)

DF412/612 型

DH412/612 型

取扱説明書

第 2版

● この度は、ヤマト科学の精密恒温器(ファインオーブン)

DF412/612、DH412/612 をお買い上げいただきまして、誠に

ありがとうございます。

● 本器を正しく使っていただくために、お使いの前にこの

「取扱説明書」と「保証書」をよくお読みください。お読みに

なった後は「保証書」とともにいつでも使用できるように、

大切に保管してください。

警告:取扱説明書本文に出てくる重要警告事項の部

分は製品を使用する前に注意深く読み、よく

理解してください。

この用紙は再生紙を使用しています。

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目 次

1.安全上の注意 ...................................................................... 1

絵表示の説明 ..........................................................................1

シンボルマーク一覧 ....................................................................2

警告・注意 .............................................................................3

2.ご使用前に ........................................................................ 4

据え付けにあたっての注意事項 ..........................................................4

3.各部の名称と働き .................................................................. 7

本体 ..................................................................................7

構造図 ................................................................................8

操作パネル ............................................................................9

4.運転のしかた ..................................................................... 10

運転前のチェック .....................................................................10

初期設定~時刻の設定 .................................................................11

ブザー音設定 .........................................................................12

操作方法 .............................................................................13

定値運転 .............................................................................14

オートストップ運転 ...................................................................18

オートスタート運転 ...................................................................21

風速可変の使用、入力方法 .............................................................24

プログラム運転 .......................................................................26

プログラムの入力方法 .................................................................29

プログラムのコピー、削除方法 .........................................................36

ウェイト機能について .................................................................38

キーロックモードの設定 ...............................................................39

キャリブレーションオフセットの設定 ...................................................40

停電復帰モードの設定 .................................................................41

モニタ表示の設定及びリセット .........................................................42

バックアップの設定 ...................................................................44

モニタ表示を見るには .................................................................45

独立過昇防止器について ...............................................................47

5.取扱い上の注意 ................................................................... 48

警告 .................................................................................48

注意 .................................................................................49

6.お手入れのしかた ................................................................. 54

日常の点検/お手入れ ..................................................................54

1ヶ月ごとに .........................................................................54

7.長期間使用しないとき、廃棄するとき ............................................... 55

長期間使用しないとき .................................................................55

廃棄するときのお願い .................................................................55

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8.困ったときには ................................................................... 56

エラーコードの表示と内容 .............................................................56

故障時の対処方法 .....................................................................58

9.アフターサービスと保証 ........................................................... 59

修理を依頼されるときは ...............................................................59

10.仕様 ............................................................................ 60

仕様 .................................................................................60

11.オプションについて .............................................................. 62

オプション設定一覧表 .................................................................62

12.配線図 .......................................................................... 65

DF412/612 配線図 ....................................................................65

DH412/612 配線図 ....................................................................66

配線図部品記号 .......................................................................67

13.危険物一覧 ...................................................................... 68

14.据付標準マニュアル .............................................................. 69

15.参考データ ...................................................................... 70

最高温度到達時間 .....................................................................70

温度下降時間 .........................................................................72

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1

1.安全上の注意

絵表示の説明

絵表示について

この取扱説明書および商品には、安全にお使いいただくためのいろ いろな絵表示をしています。その内容を理解することなく誤った取 り扱いをすることによって生じる内容を、次のように区分しており ます。 内容をよく理解してから本文をお読みください。

警 告 人が死亡または重傷(注 1)を負う恐れがある内容を示しています。

注 意 人が軽傷(注 2)を負う恐れおよび物的損害(注 3)を受ける恐れがある 内容を示しています。

(注 1)重傷とは、けが、感電、骨折、中毒などの後遺症が残るものおよび 治療に入院や長期通院を要するものをいう。

(注 2)軽傷とは治療に入院や長期通院を要さないけがや感電などをいう。

(注 3)物的損害とは設備・機器や建物等の財産にかかわる損害をいう。

絵表示の意味

この絵表示は、「警告」(「注意」を含む)を促す事項を示しています。

この絵表示の近くに、具体的な警告内容を表記しています。

この絵表示は禁止事項を示しています。

この絵表示の近くに、具体的な禁止内容を表記しています。

この絵表示は、必ず実行してほしい事柄を示しています。

この絵表示の近くに、具体的な指示内容を表記しています。

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2

1.安全上の注意

シンボルマーク一覧

警 告

警告一般 高電圧注意 高温注意 駆動部注意 爆発注意

注 意

注意一般 感電注意 やけど注意 空焚き注意 水漏れ注意

水専用 毒物劇物注意

禁 止

禁止一般 火気禁止 分解禁止 接触禁止

強 制

強制一般 アース線接続 水平設置 電源プラグを抜く 定期点検

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3

1.安全上の注意

警告・注意

警告

引火性、爆発性のあるガス雰囲気中では絶対に使用しないでください。

引火性、爆発性のある雰囲気中では絶対に使用しないでください。

本器は防爆構造ではありませんので、火災・爆発の原因となります。

「P.68危険物一覧」を参照してください。

アース線を必ず接続してください。

必ずアース線を正しく接地してください。漏電による感電、火災の原因となります。

異常が発生したときすぐにコントローラの電源、漏電ブレーカを切ってください。

万が一、煙が出ている、変な臭いがする等の場合はすぐにコントローラの電源、漏電ブレーカ

を切り、配電盤や電源コンセントから電源コードを外してください。

火災、感電の原因となります。

電源コードを束ねて使用しないでください。

電源コードを束ねて使用すると、過熱し、火災の原因となります。

電源コードを傷めないでください。

電源コードを無理に曲げたり、引っ張ったり、ねじったりして傷めないでください。火災、

感電の原因となります。

爆発性、可燃性物質は使用しないでください。

爆発性、可燃性物質および、それらを含んだ物質は絶対に使用しないでください。爆発、火災

の原因となります。

本器は分解、改造しないでください。

本器は絶対に分解、改造しないでください。火災、感電等の事故の原因となります。

高温部分に触らないでください。

運転中および運転直後、高温になっている部分があります。やけどに注意してください。

注意

雷が鳴り始めたらすぐにコントローラの電源、漏電ブレーカを切ってください。

雷が鳴り始めたら、すぐにコントローラの電源、漏電ブレーカを切ってください。火災、感電

の原因となります。

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2.ご使用前に

据え付けにあたっての注意事項

1.設置場所・設置環境にご注意ください。

特に次のような場所への設置は、しないでください。

・凸凹した面、汚れた面、水平でないところ

・引火性ガス、爆発性ガス、腐食性ガスの発生しているところ

・周囲温度が 35℃以上になるところ、5℃以下になるところ

・液体のかかる場所

・温度差のはげしいところ

・ほこり、湿気の多いところ

・直射日光の当たるところ

・振動の多いところ

・屋外

・電源が不安定なところ

各製品の周囲は下図の範囲以上でスペースを空けてください。

本体背面に排気口が有ります、排気ダクトを取り付けていない場合は、背面のスペース、可燃物

の有無に注意して設置してください。

2.換気運転を行う場合。

本器を換気運転(ダンパを開けて)ご使用になる場合は、設置場所周辺の換気が充分に行えるよ

うな処置を取ってください。本器周辺の換気が充分でないと、排気口から排出される熱風で設

置室の温度が上昇したり、試料から発生する煙やガスが充満したりすることもありますので、

排気口に排気ダクトを接続して熱風を屋外へ排出する処置を取ってください。

接続に容易な排気孔フランジや排気ダクトをオプションで用意しておりますので、別途ご用命

下さい。「P.62オプション設定一覧表」をご参照ください。

3.水平な場所に設置してください。

本器はできるだけ水平な場所に設置してください。均一に面に接していませんと思わぬトラブ

ルや故障を引き起こしかねません。また、振動、騒音の発生原因になります。

本器の重量は、DF/DH412は共に約 112㎏、DF/DH612は共に約 156kgです。

運搬・設置の際は、2名以上で注意深くお取り扱いください。

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2.ご使用前に

据え付けにあたっての注意事項

4.据え付け時は安全対策をしてください。

不意の地震や衝撃等により、本器が倒れたり、動いたりしてけがをするおそれがあります。人通

りの多い場所をさけるなどの安全対策を講じることをお勧めします。

5.設置後は適切な安全対策をしてください。

不意の地震や衝撃等により本器が倒れてけがをする恐れがあります。

安全のため、適切な転倒防止策を実施してください。

6.装置の通気を十分にとってください。

装置側面と背面の放熱孔を塞いでの運転はおやめください。放熱孔の位置については「P.7各部

の名称と働き」を参照してください。

装置内部の温度が上昇して、コントローラ部品の故障により性能が低下するほか、事故や火災

の原因となります。

7.液体がかかる場所では使用しないでください。

装置に液体がかかる場所での運転はしないでください。装置内部に液体が入ると事故や故障、

感電、火災の原因となります。

8.引火性、爆発性のあるガス雰囲気中などでの使用はしないでください。

引火性、爆発性のあるガスの雰囲気中では、絶対に使用しないでください。本器は防爆構造では

ありませんので、漏電ブレーカの「ON(|)」、「OFF(○)」のとき及び動作中にアークの発生を伴い、

火災・爆発の原因となります。

引火性・爆発性のあるガスについては「P.68危険物一覧」を参照してください。

9.電源は専用の配電盤に接続してください。

電気容量に適合した配電盤や電源コンセントをご使用ください。

電気容量: DF412 AC200V 単相 50/60Hz 11A以上 (ブレーカ容量;15A)

DF612 AC200V 単相 50/60Hz 16A以上 (ブレーカ容量;20A)

DH412 AC200V 単相 50/60Hz 14A以上 (ブレーカ容量;20A)

DH612 AC200V 単相 50/60Hz 20A以上 (ブレーカ容量;30A)

動作電圧範囲は±10%、性能保証の電圧範囲は定格±5%、周波数は定格±1%です。

※漏電ブレーカを「ON(|)」にしても装置が正常に起動・動作しない場合は、主電源の電圧が

低かったり、他の機器と同一電源ラインでご使用になったりしていないか調査し、他の機器と

は別ラインから受電する等の措置を取ってください。

10.電源コードの接続は注意してください。

本器は単相 AC200V仕様製品ですので電源コードの接続は、お買い上げの販売店または電気工事

店に依頼してください。

接続には専門の知識・技能が必要であり、これを有しない人が接続を行ないますと火災・感電

の原因となります。

芯線色 配電盤配線

白 接地側

黒 電圧側

緑 アース

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2.ご使用前に

据え付けにあたっての注意事項

11.アース線を必ず接続してください。

アース端子がない場合は、電気設備技術基準の解釈第 19 条D種接地工事が必要となりますの

で、ご購入先または弊社営業所にご相談ください。

配電盤や電源コンセントに確実に接続してください。

本器は電源プラグを付属していません、電気容量に合った電源設備側に接続してください。

白 接地側

黒 電圧側

緑 アース

ガス管、水道管、電話線などアース端子以外の物には、接続しないでください。

アースが接続されず、事故・故障の原因となります。

12.電源コードの取扱いに注意してください。

電源コードは束ねて使用しないでください。束ねて使用すると過熱し、火災の原因となります。

電源コードを加工したり、無理に曲げたり、ねじったり、引っ張ったりしないでください。火

災・感電の原因となります。

電源コードを机や椅子の下に敷いたり、物にはさんだりして傷をつけないでください。

火災・感電の原因となります。

電源コードをストーブなどの熱器具に近づけないでください。コードの被覆が焦げて、火災・

感電の原因となります。

電源コードが傷んだら(芯線の露出、断線など)すぐに本体の漏電ブレーカを「OFF(○)」にし、元

電源を切って販売店に電源コードの交換を依頼してください。そのままにしておきますと火災、

感電の原因となります。

電源コードを適正な配電盤や電源コンセントに接続してください。

13.改造はしないでください。

故障の原因になりますのでお客様による改造は絶対にしないでください。

14.棚板の設置と試料の設置(槽内底面の上に直接試料を設置しないでください)。

槽内の適当な位置に棚受金具をセットし棚板を入れてご使用ください。

槽内底面の下にはヒータが設置されていますので、槽内底面は設定した温度より高温になって

います。このため、槽内底面の上に試料などを直接設置すると、高温によって試料等が損傷する

可能性や、思わぬ事故が発生する可能性があります。

また、送風循環が乱れて、正常な温度制御が困難となり異常温度による試料等の焼損や火災発生

の原因となりますので、槽内底面の上に直接設置することは絶対に行わないでください。

専用の棚板以外は使用しないでください。正常な温度制御が出来なくなることがあります。

小物部品の処理を行う場合には、カゴ式棚板(ODT12/14)をオプションとして用意していますの

でご利用下さい。「P.62オプション設定一覧表」をご参照ください。

棚板 棚受金具

槽内底面

(内槽底板)

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3.各部の名称と働き

本体

外観図(オプション付き)

正面

注意定格銘板

漏電ブレーカ

把手

オプション用端子台カバー

内部にケーブル接続用端子

台があります。

放熱孔

背面

観測窓

(DF型オプション)

非常停止用スイッチ

(オプション)

記録計

(オプション)

キャスタ付き架台

(オプション)

排気ダクト

(オプション)

ケーブル孔

排気ダクト

(オプション)

電源コード

放熱孔

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3.各部の名称と働き

構造図

排気ダンパ全閉時

排気ダンパ全開時

ヒータ

軸流ファン

棚板

棚受

温度制御センサ

ファンモータ

ダンパ

排気口

ケーブル口

排気口

ダンパ

給気口

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3.各部の名称と働き

操作パネル

番号 名 称 内 容

1 メイン表示器 槽内温度、エラー番号を表示します

2 サブ表示器 設定温度、各種情報を表示します

3 プログラム設定項目表示 各種設定におけるガイド表示をします

4 時間/時刻設定および

モニタ機能時点灯 各種設定におけるガイド表示をします

5 REMOTEランプ 通信による制御時に点灯します

6 ERRORランプ 各種異常時に点灯します

7 OPERATEランプ 運転中に点灯、運転待機状態のとき点滅します

8 HEATERランプ ヒータ通電時、操作量に応じ点滅または点灯します

9 EVENTランプ オプション設定のイベント出力時に点灯します

10 FIXED TEMPランプ 定値運転モード中に点灯します

11 PROGRAM運転ランプ プログラム運転モード中に点灯します

12 AUTO STARTランプ オートスタートモード中に点灯します

13 AUTO STOPランプ オートストップモード中に点灯します

14 MODEキー ⑩~⑬運転モード切替え時に使用します

15 コントローラ電源キー 長押しによりコントローラの電源のオン/オフを行います

16 DISPキー 長押しによりモニタ機能を実行します

各種設定メニュー表示中は設定項目戻りキーとして機能します

17 START/STOPキー 運転/停止時に使用します

18 MENUキー プログラム、ブザー音、温度出力端子等の設定に使用します

19 Escキー 設定値や設定項目を確定せず編集を中止したり、メニューを抜けた

りするときに使用します

20 ▲(アップ)キー 設定値を変更するときに使用します

21 ▼(ダウン)キー 設定値を変更するときに使用します

22 キー 設定時に設定桁(カーソル)の左送りキーとして使用します

23 確定キー 設定値や設定項目を確定するときに使用します

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4.運転のしかた

運転前のチェック

1.電源、アース線を確認してください。

適正な電源に接続されているか、また、アース線が確実に接続されているかを確認してくださ

い。

2.漏電ブレーカを確認してください。

漏電ブレーカが正常に動作するか確認してください。

確認方法は「P.54 お手入れのしかた」をご参照ください。

月に一度、または長期連続運転の前に行ってください。

※漏電ブレーカが「ON(|)」の状態で、操作パネルのサブ表示器に現在時刻が表示されます。

3.独立過昇防止器を確認してください。

ご使用になる槽内設定温度より20℃以上高く独立過昇防止器が設定されていることを確認して

ください。

長期連続運転の前には、独立過昇防止器の動作チェックを行ってください。「P.47 独立過昇防

止器について」をご参照ください。

4.排気ダンパの開度を確認してください。

ダンパが希望の開度になっているか確認してください。換気を必要としない場合には排気ダン

パは閉じてご使用ください。

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4.運転のしかた

初期設定~時刻の設定

本装置コントローラはカレンダー、タイマ時間、運転プログラム含む各種お客様設定内容を内蔵バ

ッテリーでバックアップしております。このバックアップバッテリーは装置通電をオフにしても,

およそ5年間データを保持することができます(バッテリー寿命は使用条件により異なります)。

※バッテリー交換の際には弊社サービス部門に連絡してください。又、プログラムをご使用されてい

る場合は事前にバックアップ操作を行ってください。「P.44バックアップの設定」をご参照くださ

い。

バッテリー交換後は再度お客様の時計や時報などに合わせて正しくセットしてください。 1 コントローラの電源を入れる

本体右側面にある漏電ブレーカを「ON(|)」にしてくださ

い。

コントローラのサブ表示器に時刻が表示されます。

コントローラの キーを長押しするとコントローラの

電源がオンになります。

メイン表示器には槽内温度が表示され、サブ表示器には

設定温度が表示されます。

ファンモータが稼動します。

ファンモータは扉が閉のときに稼動し、扉を開けたとき

は停止します。

2 MENUキーにより西暦/月/日、時刻の設

定画面を表示させる

① キーを押してください。

② キーにより項目を先送りし、項目「FUNC」で

を押してください。

③ 項目「BUZZ」が表示されますので キーにより西暦

/月/日、時刻の設定画面を表示させてください。

キーは逆送りが出来ます。

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4.運転のしかた

初期設定~時刻の設定

3 西暦/月/日を設定する

日付、時計の設定を行います。

① 時刻ランプが点滅し、西暦、月/日の画面が表示しま

す。

② キーを押します。

③ 西暦を キーにて設定し キーを押します。

④ 月/日を キーにて設定し キーを押しま

す。

※ キーにより設定位置を左に移動できます。

4 時刻を設定する(24 時間表示)

① キーを押します。

② キーを押し、 キーにて時刻設定し、

キーにて決定します。

時刻は 24時間表示で入力してください。

※ キーにより設定位置を左に移動できます。

③ 設定終了後、 キーを2回押し初期画面に戻ります。

ブザー音設定

1 ブザー音の設定をする

① 日付、時計設定項目「2」と同様に キー及び キ

ーでサブ表示器に「BUZZ」を表示させ キーを押し

ます。

② ブザー音を 3パターンより キーにて選択し、

キーにより決定します。

ON ;全ての操作音を有効にします(初期設定)。

;クリック音のみ無効にします。

(コントローラの電源キーなど確定操作音が有効)

OFF;クリック音、確定操作音を無効にします。

※「BUZZ」を「ON」以外の設定にしても異常発生時にはブ

ザー音は鳴ります。

③ 設定終了後、 キーを2回押し初期画面に戻ります。

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4.運転のしかた

操作方法

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4.運転のしかた

定値運転

一定の温度で連続運転するモードです。運転を停止するまで設定温度で運転します。

SV:温度設定値 t:時間

定値運転の設定をする

1 コントローラの電源を入れる

本体左側面にある漏電ブレーカを「ON(|)」にしてくだ

さい。 キーを長押しするとコントローラの電源が

オンになります。

メイン表示器には槽内温度が表示され、サブ表示器に

は設定温度が表示されます。

ファンモータが稼動します。

ファンモータは扉が閉のときに稼動し、扉を開けたと

きは停止します。

2 定値運転モードに設定する

キーを押し、FIXED TEMP(定値運転)のランプを

点灯させてください。

※装置をはじめて使用するときは、定値運転が選択さ

れています。そうでないときは、最後に実行された運

転モードが選択されています。

3 温度を設定する

① キーを押してください。サブ表示器の設定変更

する数値が点滅します。

② キーにより点滅表示を移動させ、 キ

ーにより数値を変更してください。

設定範囲:0~270℃(DF412/612)

0~370℃(DH412/612)

③ 温度の設定が終わりましたら キーにより決定

してください。

設定中にキャンセルする場合は キーを押してくだ

さい。

SV

t ▲

運転スタート(手動)

▲ 運転ストップ(手動)

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4.運転のしかた

定値運転

4 運転を開始する

キーにより運転を開始します。

OPERATE(運転中)ランプ、HEATER(ヒータ)ランプが

点灯し、温度制御を開始します。

※ 温度上昇時のサブ表示器

※ 温度安定時のサブ表示器

※ 温度下降時のサブ表示器

5 運転を停止する

運転を停止する場合は キーにより手動停止しま

す。

運転を停止すると運転開始前の画面に戻ります。

※ 運転を停止しても、ファンモータは稼動したままで

す。ファンモータを停止するには、 キーを長押

ししてコントローラの電源をオフにしてください。

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4.運転のしかた

定値運転

6 定値運転中に自動停止させるには

(クイックオートストップ機能)

定値運転中に自動停止させたいときの為にクイック

オートストップ機能があります。

① 定値運転中に キーを押してください。

② サブ表示器に「QSTOP」と表示され TIME ランプが点

滅します。

③ キーにより停止方法を TIME/CLOCKより選

択し キーを押します。

④ メイン表示器にて TIME(設定範囲;0~99 時間 59

分)または CLOCK(24時間表示)を設定し、 キ

ーを押します。

設定例 1 運転停止時間設定

設定温度到達後 35時間30分経過後に自動停止します。

設定例 2 運転停止時刻設定

「15:00」時になったら自動停止します。

⑤ AUTO STOP(オートストップ)ランプが点灯し、オー

トストップ機能を開始します。

※ 運転中 キーによりサブ表示器で運転残時間/

停止時刻情報が確認できます。

※ 運転残時間確認画面

※ 運転停止時刻確認画面

キーを再度押すか、そのままの状態で約 10

秒後に元の表示に戻ります。

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4.運転のしかた

定値運転

⑥ 設定された時間/時刻になったらサブ表示器に

「END」表示され、運転が停止します。

⑥ キーにより「END」表示を解除します。

※ 運転を解除すると運転開始前の画面に戻ります。

※ 運転が停止しても、ファンモータは稼動したまま

です。ファンモータを停止するには、 キーを長

押ししてコントローラの電源をオフにしてくださ

い。

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運転のしかた

オートストップ運転

タイマ設定により自動停止する運転モードです。

運転時間設定により自動停止する運転モード(運転時間設定のとき)

※ 時間設定にした場合は、ウ

ェイト機能が働き、表示温度が

設定温度に対して-3℃、+6℃の

ウェイト幅偏差上下限範囲に

入るまで“ウェイト”中となり

時間はカウントしません。運転

スタートから設定温度-3℃に

槽内(表示)温度が到達したと

きよりタイムカウントを開始

します。

扉開放等で槽内(表示)温度が

低下した場合も、ウェイト幅偏

差下限を超えた場合には、“ウ

ェイト”中となり槽内(表示)温

度が復帰するまでの時間のカ

ウントは行ないません。

運転時刻設定により自動停止する運転モード(運転時刻設定のとき)

※ 時刻設定にした場合は、ウ

ェイト機能は働きません。設定

時刻になりましたら運転を停

止します。設定時刻は現在時刻

より 24時間以内です。

停電が設定時刻を跨って、自動

復帰した場合は、次の設定時刻

まで運転を継続しますので、手

動停止するなど、ご注意願いま

す。

オートストップ運転の設定 1

コントローラの電源を入れる

本体右側面にある漏電ブレーカを「ON(|)」にしてくだ

さい。 キーを長押しするとコントローラの電源が

オンになります。

メイン表示器には槽内温度が表示され、サブ表示器に

は設定温度が表示されます。

ファンモータが稼動します。

ファンモータは扉が閉のときに稼動し、扉を開けたと

きは停止します。

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4.運転のしかた

オートストップ運転

2 オートストップモードに設定する

キーを押し、FIXED TEMP(定値運転)/AUTO STOP

(オートストップ)のランプを点灯させてください。

※ 装置をはじめて使用するときは、定値運転が選択さ

れています。そうでないときは、最後に実行された

運転モードが選択されています。

3 温度・運転時間/運転停止時刻を設定

する

① キーを押し、 キーにより停止方法を時

間/時刻より選択し キーを押します。

② メイン表示器にて TIME(設定範囲;0~99 時間 59

分)または CLOCK(24時間表示)を設定し、 キ

ーを押します。

③ サブ表示器で温度の設定をし、 キーを押しま

す。

設定例 1 運転時間設定

設定温度 250℃に到達後、35 時間 30分経過後に自動停

止します。

設定例 2 運転停止時刻設定

設定温度 250℃にて運転を行ない「15:00」時になった

ら自動停止します。

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4.運転のしかた

オートストップ運転

4 運転を開始する

① により運転を開始します。

OPERATE(運転中)ランプ、HEATER(ヒータ)ランプが点灯

し、温度制御を開始します。

※ 運転中 キーによりサブ表示器で運転残時間/

停止時刻情報が確認できます。

※ 運転残時間確認画面

※ 運転停止時刻確認画面

キーを再度押すか、そのままの状態で約 10

秒後に元の表示に戻ります。

5 運転を解除する

① 設定された時間/時刻になったらサブ表示器に

「END」表示され、運転が停止します。

② キーにより「END」表示を解除します。

※ 運転を解除すると運転開始前の画面に戻ります。

※ 運転が停止しても、ファンモータは稼動したまま

です。ファンモータを停止するには、 キーを長

押ししてコントローラの電源をオフにしてくださ

い。

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4.運転のしかた

オートスタート運転

タイマ設定により自動で運転開始するモードです。但し、自動で停止はしませんので停止する

場合は手動で行います。

タイマ起動 運転スタート(自動)

SV;温度設定値 t;オートスタート設定時間(時刻)

オートスタート運転の設定 1 コントローラの電源を入れる

本体右側面にある漏電ブレーカを「ON(|)」にしてくだ

さい。 キーを長押しするとコントローラの電源が

オンになります。

メイン表示器には槽内温度が表示され、サブ表示器に

は設定温度が表示されます。

ファンモータが稼動します。

ファンモータは扉が閉のときに稼動し、扉を開けたと

きは停止します。

2 オートスタートモードに設定する

キーを押し、FIXED TEMP(定値運転)/AUTO START

(オートスタート)のランプを点灯させてください。

※ 装置をはじめて使用するときは、定値運転が選択

されています。そうでないときは、最後に実行され

た運転モードが選択されています。

3 温度・運転開始待ち時間/運転開始時

刻を設定する。

① キーを押し、 キーにより運転開始方法

を TIME/CLOCKより選択し、 キーを押します。

② メイン表示器にて TIME(設定範囲;0~99 時間 59

分)または CLOCK(24時間表示)を設定し、 キ

ーを押します。

③ サブ表示器で温度の設定をし、 キーを押しま

す。

SV

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4.運転のしかた

オートスタート運転

設定例 1 スタート時間設定

キーを押し、35時間 30分経過後に設定温度 250℃

の運転を開始します。

設定例 2 スタート時刻設定

キーを押し、「15:00」時になったら、設定温度 250℃

の運転を開始します。

4 運転を開始する

① キーにより運転開始待ち状態となります。

② OPERATE(運転中)ランプが点滅し、サブ表示器に設

定された時間又は時刻が表示されます。

※ メイン表示器に現在の槽内温度が表示されサブ表

示器に運転開始待ち時間/運転開始時刻が表示され

ます。時間を選択した場合は設定時間がカウントダ

ウンします。

※ 待機中 キーによりサブ表示器で設定温度が確

認できます。

再度 キーを押すとサブ表示器は運転開始待ち時

間/運転開始時刻表示となります。

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4.運転のしかた

オートスタート運転

③ 運転開始待ち時間/運転開始時刻になりますと、

OPERATE(運転中)ランプが点滅から点灯に変わり、

HEATER(ヒータ)ランプが点灯し、温度制御を開始

します。

※ オートスタート運転の場合は、クイックオートスト

ップ機能は使用できません。

5 運転を停止する

運転を停止する場合は キーにより手動停止しま

す。

運転を停止すると運転開始前の画面に戻ります。

※ 運転を停止しても、ファンモータは稼動したままで

す。ファンモータを停止するには、 キーを長押

ししてコントローラの電源をオフにしてください。

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4.運転のしかた

風速可変の使用、入力方法

風速可変機能はファンモータ回転数を 10段階に設定でき、換気量や槽内の風速を変えて運転す

るときに便利な機能です。

ファンモータの回転数は設定 1(約 600rpm)から設定 9(約 1200rpm)までは 50/60Hz による回転

数の差異は有りません。設定 10のみ 50Hz(約 1350rpm)、60Hz(約 1600rpm)と異なります。

設定 1~9の風速では温度性能の仕様値を満たさないことがあります。各条件でのご使用に当た

ってはお客様ご自身で確認されることをお勧めします。

風速可変値の設定 1 コントローラの電源を入れる

本体右側面にある漏電ブレーカを「ON(|)」にしてくだ

さい。 キーを長押しするとコントローラの電源が

オンになります。

メイン表示器には槽内温度が表示され、サブ表示器に

は設定温度が表示されます。

ファンモータが稼動します。

ファンモータは扉が閉の時に稼動し、扉を開けた時は

停止します。

2 NENUキーにより風速可変設定画面

キーを数回押し、サブ表示器に風速可変設定画面

「FAN」を点滅表示させてください。

※ 風速可変設定は運転中でも行なえます。

3 待機中の風速を設定する

キーを押し、待機中の風速画面「FAN:S」の「S」が点

滅表示します。

キーを押し、メイン画面の設定値「1~10」を

キーで入力し キーで決定します。

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4.運転のしかた

風速可変の使用、入力方法

4 運転中の風速を設定する

キーを押し、運転中風速画面「FAN:R」の「R」が点滅

表示します。

キーを押し、メイン画面の設定値「1~10」を

キーで入力し キーで決定します。

5 運転終了時の風速を設定する

キーを押し、運転終了「END」風速画面「FAN:F」の

「F」が点滅表示します。

キーを押し、メイン画面の設定値「1~10」を

キーで入力し キーで決定します。

キーを 2 度押すと待機画面か運転中画面に戻りま

す。

6 プログラム運転時の風速を設定する

プログラム運転時の風速可変設定は、各々ステップ毎に

風速を設定できます。

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4.運転のしかた

プログラム運転

図のようにプログラムに従って運転するモードです。

プログラム運転の設定

1 コントローラの電源を入れる

本体右側面にある漏電ブレーカを「ON(|)」にしてくだ

さい。 キーを長押しするとコントローラの電源がオ

ンになります。

メイン表示器には槽内温度が表示され、サブ表示器には

設定温度が表示されます。

ファンモータが稼動します。

ファンモータは扉が閉のときに稼動し、扉を開けたとき

は停止します。

*プログラム運転をするには、はじめにプログラムを登録してください。

プログラムの登録方法については、「P.29プログラムの入力方法」をご参照ください。

プログラムは最大で99ステップ設定できます。(最大で99ステップの記憶ができますので、例え

ば、1パターンで9ステップ使用する場合、11パターンのプログラムを保存できることになります。

リピート区間のステップは繰り返し回数に関係なく、登録ステップ数となります。)

2 プログラム運転モードを選択します

キーを押し、プログラム運転のランプを点灯さ

せてください。

サブ表示器に「PGM:01」と表示されます。(「01」の 部

分は最近使用されたプログラムが表示されます)

※ 装置をはじめて使用するときは、定値運転が選択さ

れています。そうでないときは、最後に実行された

運転モードが選択されます。

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4.運転のしかた

プログラム運転

3 パターン番号を設定してください

キーを押すとサブ表示器の「PGM:01」の「01」の部

分が点滅します。運転するパターン番号を キ

ーにより設定し、 キーにて決定してください。

4 プログラム運転を開始する

キーによりプログラム運転を開始します。

※ プログラム設定で最終ステップに「END」設定を忘

れているとプログラム運転開始できません。運転

開始できない場合にはプログラム設定を確認して

ください。

※ 運転中 キーによりサブ表示器で実行中のプロ

グラムパターン番号/ステップ番号/運転残時間情

報が確認できます。

※ 実行中のプログラムパターン番号確認画面

※ 実行中のプログラムステップ番号確認画面

※ 実行中ステップの残時間確認画面

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4.運転のしかた

プログラム運転

5 プログラム運転を解除する

① 設定されたプログラムが終了すると、サブ表示器に

「END」表示され、運転が停止します。

③ キーにより「END」表示を解除します。

※ 運転を解除すると運転開始前の画面に戻ります。

※ 運転が停止しても、ファンモータは稼動したまま

です。ファンモータを停止するには、 キーを長

押ししてコントローラの電源をオフにしてくださ

い。

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4.運転のしかた

プログラムの入力方法

プログラム設定例 プログラムパターン 2に 8 ステップ登録、ステップ 4からステップ 7 を 5回

繰り返しステップ 8で終了する。

注)ステップ 4~7は 6回繰り返します。

パターン番号 ステップ 設定温度 設定時間 リピート先 リピート回数 ウェイト 風速可変 終了

P**:01 P02:** TEMP TIME REP(STEP) REP(COUNT) WAIT FAN ENDST

02 01 100 00:00 0 0 ON 10 OFF 02 100 01:15 0 0 OFF 10 OFF 03 150 00:00 0 0 ON 10 OFF 04 150 02:00 0 0 OFF 10 OFF 05 200 01:00 0 0 ON 10 OFF 06 200 01:30 0 0 OFF 10 OFF 07 150 00:00 4 5 ON 10 OFF 08 150 00:30 0 0 OFF 3 ON

※ 温度上昇、下降ステップの設定時間を本器の温度上昇、下降能力以上(設定例;0 分)に設定します

と、ウェイト「ON」ではフルパワーで短時間での運転を行ないます。ウェイト「OFF」では、設定温度

に達する、達しないに関わらず設定時間で、次のステップへ移行しますので、短時間の温度上昇、

下降ステップ時のウェイト設定はご注意ください。

※ 温度上昇、下降ステップの設定時間を本器の温度上昇、下降能力より長く設定しますと設定時間

で設定温度になるように定率で温度上昇、下降制御します。

※ プログラム運転で温度上昇、下降運転を設定しますと、ウェイト「ON」の場合は測定温度がウェイ

ト幅内に入っていると次のステップに移行します。また、ウェイト「OFF」の場合は設定温度に到

達する、しないに関わらず設定時間経過すると次のステップに移行します。

※ 温度一定ステップ設定時でウェイト「ON」設定のときは、扉を開放した等の要因で槽内温度がウェ

イト幅偏差下限温度を下回った時点から、再び槽内温度がウェイト幅偏差下限温度以内に回復す

るまでウェイト中となり、その間の設定時間はカウントされません。「OFF」の場合は槽内温度の変

動に関わりなく設定時間後に次ステップに移行します。

※ リピート機能を使用する場合は、リピート移行前の設定温度がリピート先の設定温度と同一とな

る様にプログラムを設定してください。

※ 温度上昇能力、温度下降能力は環境温度、使用条件により異なりますので、お客様にて、ご確認後

の設定をお願いします。

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4.運転のしかた

プログラムの入力方法

NO 表示 操作手順

「PROG」が点滅

○ PROGRAMランプが点滅

「USED」表示はプログラム登録済みです。

P01:01 の「1」が点滅

P01:01 の「1」を点滅させます。

「P02:01」と入力します。

1-1 プログラムパターン 02「P02:**」の

入力

P02:01 の「2」が点滅しメイン表示器にプログラム未

登録の「----」が表示されます。

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4.運転のしかた

プログラムの入力方法

1-2

パターン 02、STEP01入力

TEMPが点滅

1-3

100℃入力

「000」が点滅

1-4

00 時間 00分

TIMEが点滅

1-5

リピート;0(リピート先無し)

REPが点滅

1-6

リピート回数;0(繰り返し無し)

REPが点滅

1-7

ウェイト機能 ON 設定

(表示温度が設定温度-3℃、+6℃以内において設定時

間カウント)

WATが点滅

1-8

風速可変;10(最大風速)

FANが点滅

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4.運転のしかた

プログラムの入力方法

1-9

END 設定 OFF(次ステップ入力の場合は OFF、最終ス

テップ入力の場合は ON)

プログラム設定項目が全点滅

1-10

STEP 1の設定が終了したら 長押し

2-1

パターン 02、STEP 02入力

STEP02

STEP03

STEP04

STEP05

STEP06

STEP 01設定方法と同様に、設定条件

に従い STEP 02~STEP 06について入

力します。

※ プログラム登録中において

キーを押すとサブ表示器に「REST.P」が

表示され、メイン表示器に登録できる残ステップ

が表示されます。

7-1

パターン 02、STEP07入力

TEMPが点滅

7-2

150℃入力

7-3

00 時間 00分入力

TIMEが点滅

~STEP

05

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4.運転のしかた

プログラムの入力方法

7-4

リピート先入力(リピート先:4)

REPが点滅

7-5

リピート回数入力(リピート回数:5回)

※ リピート回数は 1~99 回までと、「INF」無限回数

の設定が可能です。

REPが点滅

7-6

ウェイト機能 ON 設定

(表示温度が設定温度-3℃、+6℃以内において設定時

間カウント)

WETが点滅

7-7

風速可変;10(最大風速)

FANが点滅

7-8

END 設定 OFF(次ステップ入力の場合は OFF、最終ス

テップ入力の場合は ON)

プログラム設定項目が全点滅

8-1

パターン 02、STEP08入力

長押し

TEMPが点滅

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4.運転のしかた

プログラムの入力方法

8-2

150℃入力

8-3

00 時間 30分入力

※ 最終ステップに「INF」と入力すると、最終ステップ

時間は無限となります。

TIMEが点滅

8-4

リピート「0」入力(リピート先無し)

REPが点滅

8-5

リピート回数「0」入力(繰り返し無し)

REPが点滅

8-6

ウェイト機能 OFF 設定

WETが点滅

8-7

風速可変;3(低風速)

FANが点滅

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35

4.運転のしかた

プログラムの入力方法

8-8

END 設定「ON」

プログラム設定項目が全点滅

※ プログラムパターンの最終ステップには必ず END

ステップ「ON」を設定してください。END ステップ

が「ON」でないと完成した運転プログラムとして認

識されません。

※ 巻末にプログラム作成シートが有ります、コピーしてご使用ください。

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4.運転のしかた

プログラムのコピー、削除方法

1-1

※ プログラムのコピー

キーによりサブ表示器に「COPYP」を点滅表

示させて キーを押します。

1-2

PGM:01 の「01」が点滅表示しますので、コピー元のパ

ターン番号を で入力し、 キーで決

定します。

1-3

メイン表示器に「DEST」が、サブ表示器に未使用のパタ

ーン番号、PGM:**の「**」がそれぞれ点滅表示しま

すので、コピー先の パターン番号「**」を

で入力し、 キーで決定します。

1-4

メイン表示器に「 」、サブ表示器にコピー元パター

ン番号-コピー先番号「01-02」を表示後、プログラ

ムコピー画面に移行します。

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37

4.運転のしかた

プログラムのコピー、削除方法

2-1

※ プロブラムの削除

プログラムの削除は、運転中は出来ません。待機中画

面にて実行してください。

キーによりサブ表示器に「DELP」を点滅表示さ

せ キーを押します。

2-2

PGM:01 の「01」が点滅表示しますので、削除するパタ

ーン番号を で選択、または、 キ

ーで「AL」(全削除)を選択し、 を長押ししま

す。

2-3

「DEL」が点滅表示しますので、 キーで決定して

ください。

2-4

メイン表示器に「 」、サブ表示器に削除プログラム

パターン番号「PGM:02」を表示後にプログラム削除画

面に移行します。

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4.運転のしかた

ウェイト機能について

ウェイト機能を「ON」にした場合、槽内(表示)温度が設定温度に対し-3℃、+6℃のウェイト幅偏差上

下限範囲に入るまで“ウェイト”中となり時間はカウントしません。

設定時間を 0分に設定した場合は“開始温度”から“設定温度”までフルパワーで運転します。

設定時間を性能より長く設定した場合には、設定時間に設定温度(ウェイト幅偏差範囲内)になるよう

に温度上昇、下降制御します。

温度安定中に扉開放等で表示温度が低下した場合も、ウェイト幅上下限を超えた場合には、“ウェイ

ト”中となり時間はカウントしません。

ウェイト機能を「OFF」にした場合、設定温度と表示温度とのウェイト幅偏差に入っているかいないか

に関わらず、設定時間で、次のステップへ移行します。

設定時間が温度上昇、下降能力以上の短時間に設定した場合には、設定温度に到達する前に次のステ

ップへ移行しますので、フルパワー運転を行なう場合はウェイト機能が「ON」になっている事を確認し

てください。

※ 下表のプログラムにおけるウェイト機能「全 ON」「全 OFF」設定時の温度上昇、下降の経過予想例

ステップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

設定温度(℃) 100 100 50 50 100 100 50 50 75 75

設定時間

0分 30分 0分 30分 0分 5分 0分 5分 2時間 30分

ステップ(1)(3)(5)(7)の温度上昇、下降時間はフルパワー設定

ステップ(9)の温度上昇時間は性能より長く設定

【ウェイト機能「全 ON」設定時の経過予想例】

【ウェイト機能「全 OFF」設定時の経過予想例】

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4.運転のしかた

キーロックモードの設定

※ キーロックの種類を設定します。

1 コントローラの電源をオフにする

本体右側面にある漏電ブレーカを「ON(|)」にしてく

ださい。サブ表示器に現在時刻が表示されます。

本器を使用中の場合には、 キー長押しによりコン

トローラの電源をオフにします。

2 パスワードを入力します

① キーを長押しすると、サブ表示器に「UPASS」

と表示され、メイン表示器に「00」が点滅表示され

ます。

② キーによりパスワード「11」を入力

し、 キーにより決定します(パスワード「11」は固定になります)。

3 キーロックを設定する

① サブ表示器に「KLOCK」と表示され、メイン表示器

に「OFF」が表示されます。「OFF」は工場出荷時設定

② キーによりキーロックの種類

を選択し、 キーにより決定します。

OFF:キーロック機能無効(工場出荷時設定)

ON: キー、 キー、 キー以外は

操作無効

FLOC: キーのみ操作無効

mLOC: キーのみ操作無効

③ キー長押しにより時刻表示画面に戻ります。

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40

4.運転のしかた

キャリブレーションオフセットの設定

※ キャリブレーションオフセット機能とは、コントローラの槽内表示温度と実際の槽内の測定温度

に差が生じた場合に補正する機能です。装置の全温度帯域にプラス側あるいはマイナス側のどち

らかに平行補正できる機能です。

設定例

表示温度に対し、槽内測定温度が 2℃低い場合

「キャリブレーションオフセット:-2」を入力する事により現状の表示温度に対し-2℃補正を

かけ、表示温度に対する槽内温度の調整ができます。

表示温度が 200℃であればオフセット入力する事で表示温度が 198℃に切り替わります。

※全温度域(DF412/612:0~260℃、DH412/612:0~360℃)に対し-2℃補正されます。オフセッ

ト量は試料設置条件、設定温度により異なりますので注意が必要です。

1 コントローラの電源をオフにする

本体右側面にある漏電ブレーカを「ON(|)」にしてくだ

さい。サブ表示器に現在時刻が表示されます。

本器を使用中の場合には、 キー長押しによりコン

トローラの電源をオフにします。

2 パスワードを入力します

① キーを長押しすると、サブ表示器に「UPASS」

と表示され、メイン表示器に「00」が点滅表示され

ます。

② キーによりパスワード「11」を入力

し、 キーにより決定します(パスワード「11」は固定になります)。

3 キャリブレーションオフセットの設定

をする

① キーを押し、サブ表示器に「CAL:OS」を表示さ

せ、 キーを押します。

② オフセット量を キーにより入力し、

キーにて決定します。オフセット量は±

15.0℃まで入力可能です。

設定例

表示温度:200℃、実測温度:198℃

⇒オフセット入力値:-2.0℃

※ 入力値は小数点 1桁まで入力が出来ますが、表示温

度、実測温度は四捨五入されて表示します。

③ キー長押しにより時刻表示画面に戻ります。

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41

4.運転のしかた

停電復帰モードの設定

※ 停電復帰後の動作について設定します

1 コントローラの電源をオフにする

本体右側面にある漏電ブレーカを「ON(|)」にしてく

ださい。サブ表示器に現在時刻が表示されます。

本器を使用中の場合には、 キー長押しによりコン

トローラの電源をオフにします。

2 パスワードを入力します

① キーを長押しすると、サブ表示器に「UPASS」

と表示され、メイン表示器に「00」が点滅表示され

ます。

② キーによりパスワード「11」を入力

し、 キーにより決定します(パスワード「11」は固定になります)。

3 停電復帰設定をする

① キーを押し、サブ表示器に「RECOV」を表示さ

せ、 キーを押します。

② 停電復帰後の動作を キーで選択し、

キーにて決定します。

CNT:停電復帰後、停電前の状態を継続します。

(工場出荷時設定値)

STOP:停電復帰後、停止状態になります。

③ キー長押しにより時刻表示画面に戻ります。

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42

4.運転のしかた

モニタ表示の設定及びリセット

※ モニタ表示の CO2排出量換算係数設定及びモニタ値のリセット方法について

1 コントローラの電源をオフにする

本体右側面にある漏電ブレーカを「ON(|)」にしてく

ださい。サブ表示器に現在時刻が表示されます。

本器を使用中の場合には、 キー長押しによりコン

トローラの電源をオフにします。

2 パスワードを入力します

① キーを長押しすると、サブ表示器に「UPASS」

と表示され、メイン表示器に「00」が点滅表示され

ます。

② キーによりパスワード「11」を入力

し、 キーにより決定します(パスワード「11」は固定になります)。

3 モニタ表示値をリセットする

① キーを押し、サブ表示器にモニタ機能表示

ENERGYと「ENERG」が点滅表示します。

② キーを押すと初めに「POWRT」積算消費電力リ

セット項目を表示します。

③ キーによりモニタ表示リセットの項目を選択

し、 キーにて決定します。

POWRT:積算消費電力

キーを押すと

OFF(点灯)→RUN(点滅)

キーを押すと積算消費電力をリセット

キーで戻る

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43

4.運転のしかた

モニタ表示の設定及びリセット

3

KG.K:(CO2)排出係数

出荷時設定 550(0.000550t-CO2/kWh)環境省平成 24

年 11月 6日報道発表資料、代替値より。

電気事業者ごとの排出係数は各々電気事業者へ確認

してください。

キーを押すと

550(点灯)→0550(点滅)

キーを押し排出係数を変更する

キーで決定

キーで戻る

CO2:RT:積算 CO2排出量

キーを押すと

OFF(点灯)→RUN(点滅)

キーを押すと積算 CO2 排出量をリセット

キーで戻る

④ キー長押しにより時刻表示画面に戻ります。

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44

4.運転のしかた

バックアップの設定

※ コントローラ設定情報のバックアップ、読み出し、リセットを行うことができます。

1 コントローラの電源をオフにする

本体右側面にある漏電ブレーカを「ON(|)」にしてくだ

さい。サブ表示器に現在時刻が表示されます。

本器を使用中の場合には、 キー長押しによりコン

トローラの電源をオフにします。

2 パスワードを入力します

① キーを長押しすると、サブ表示器に「UPASS」

と表示され、メイン表示器に「00」が点滅表示され

ます。

② キーによりパスワード「11」を入力

し、 キーにより決定します(パスワード「11」は固定になります)。

3 設定情報の保存、読み出し、リセット

をする

① キーを押し進めると、以下項目が現れます。

U BKS:各種設定情報のバックアップ

キー「RUN」(点滅)→ キー「OFF」(点灯)

U BKR:バックアップした設定情報の読み出し

キー「RUN」(点滅)→ キー「OFF」(点灯)

INI.U:各種設定情報の初期化

キー「RUN」(点滅)→ キー「OFF」(点灯)

※ 設定情報は登録されているプログラム、温度オフセ

ット値や各種設定が含まれます。

② キー長押しにより時刻表示画面に戻ります。

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45

4.運転のしかた

モニタ表示を見るには

※“モニタ表示”は装置の消費電力、積算運転時間などを確認するための機能です。設定値などの内

容を変更することはできません。

1 モニタ表示をみる

※コントローラの電源キーがオン状態また運転状態の

ときにモニタ表示を確認できます。

キーを長押してください。

モニタ表示画面が起動し、現在消費電力が表示されま

す。

キーで積算消費電力 (MW)(kW)、 CO2 排出量

(t)(kg)、

ヒータ操作量(%)、積算通電時間(万時間)(千時間)、積

算運転時間(万時間)(千時間)の順に表示されます。

最後にモニタ表示画面から抜けて待機画面また運転中

画面に戻ります。

KW 現在消費電力は瞬時電力より 1 時間単位に換

算した消費電力です。

温度安定中の消費電力表示は「0.0」「3.6」と交互に表示する場合があります。待機中の消

費電力表示は「0.0」となります。

TOT:MW 積算消費電力(MWh)です。整数 3桁表示

TOT:KW 積算消費電力(kWh)です。整数 3桁表示

【表示例】積算消費電力;123,456kWh

CO2:_T CO2排出量(t)です。整数 3桁表示

CO2 排出量は消費電力に排出係数を掛けて算

出します。電気事業者ごとに排出係数は異な

りますので、各々電気事業者へ確認してくだ

さい。

初期値は環境省平成 24 年 11 月 6 日報道発表

資料より代替値 0.550(k-CO2/kWh)を入力し

ています。係数変更はモニタ表示の設定及び

リセット「3」項を参照してください。

CO2:KG CO2排出量(kg)です。整数 3桁表示

【表示例】CO2排出量;456,789kg

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46

4.運転のしかた

モニタ表示を見るには

PID:MV ヒータ操作量(%)です。

ヒータ操作量はヒータ定格容量の出力割合を

制御するパラメータであり、設定温度に達する

まで、ヒータ出力を 0%~100%の間で PID 演算

結果により制御を行います。

【表示例】現在ヒータ操作量;45.6%

POW:TM 積算通電時間(時間)です。万の桁のみ上 1桁

表示します。

積算通電時間とは、漏電ブレーカを ON(|)し

てから漏電ブレーカ OFF(○)までの経過時間

を積算したものです。

POW:TM 積算通電時間(時間)です。千の桁まで表示し

ます。

【表示例】積算通電時間;50,067時間

最大 65535時間まで積算可能

PUN:TM 積算運転時間(時間)です。万の桁のみ上 1桁

表示します。

積算運転時間とは、運転開始してから、運転終

了までの経過時間を積算したものです。

PUN:TM 積算運転時間(時間)です。千の桁まで表示し

ます。

【表示例】積算通電時間;10,023時間

最大 65535時間まで積算可能

キーで待機画面/運転中が面に戻ります。

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4.運転のしかた

独立過昇防止器について

温度過昇防止のための安全装置には、コントローラの自動過昇防止機能(自動復帰)と、コントロ

ーラとは別電源、別回路、別センサで構成された独立過昇防止器(手動復帰)があり、二重の安全

対策を講じています。独立過昇防止器の機能としては、設定温度よりも槽内の温度が高くなったと

きに、ヒータ出力のメインリレーを遮断します。漏電ブレーカが「ON(|)」の状態で機能が有効にな

ります。

独立過昇防止器の温度設定方法

※▲ ▼キーで温度を設定する。

独立過昇防止器の設定温度とコントローラの設定温度の差が小さいと、独立過昇防止器が働き、

運転が停止する場合があります。独立過昇防止器の設定温度はコントローラの設定温度より

20℃以上高い温度に設定してください。

過昇防止器は試料保護を目的とするものではなく、機器の異常過熱防止を目的としています。

爆発性物質、可燃性物質の使用における事故を防ぐものではありません。

工場出荷時設定と設定温度範囲は下記のようになります。

型式 工場出荷時設定温度 設定温度範囲

DF412 280℃ 0℃~300℃

DF612 280℃ 0℃~300℃

DH412 380℃ 0℃~400℃

DH612 380℃ 0℃~400℃

独立過昇防止器を希望の温度で作動させたい場合は、槽内をその希望の温度で安定運転させ、

独立過昇防止器の値を徐々に下げて、希望の温度で確実に作動することを確認してから、ご使

用ください。作動するのに 5 秒程度かかりますので 5 秒間待ってから確認してください。作動

すると「ER07」を表示し運転が停止します。

独立過昇防止器を希望動作温度に設定した場合は、設定温度の記録に数秒かかりますので漏電

ブレーカを切る場合には、5秒程度待ってから電源を切るようにしてください。

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5.取扱い上の注意

警告

1.爆発性、可燃性物質は絶対に使用しないでください。

本器では爆発性物質、可燃性物質、さらにそれらを含有する物質は絶対に使用しないでくださ

い。爆発・火災の原因となります。「P.68危険物一覧」をご参照ください。

2.樹脂容器などのご使用にあたっては十分注意してください。

樹脂容器などの使用にあたっては、耐熱温度を確認の上使用してください。耐熱温度を超えて

使用すると、樹脂が溶けて火災や爆発などの原因となります。

3.異常発生時はすぐに漏電ブレーカを切ってください。

万が一何らかの原因で煙が出てくる、変な臭いがするなどの場合は、すぐに本体の漏電ブレー

カを切り、元電源を切って販売店または弊社営業所、お客様総合サービスセンターに点検を依

頼してください。そのままにしておきますと火災・感電の原因となります。お客様による修理

は危険ですから、絶対にしないでください。

4.内部に異物を入れないでください。

槽内開口部(放熱孔、ケーブル孔など)へ金属類や燃えやすい物など異物を差し込まないでく

ださい。火災、感電、やけど等の原因となります。

万一異物が内部に入った場合は、すぐに漏電ブレーカを切って販売店または弊社営業所、お客

様総合サービスセンターに点検を依頼してください。そのままにしておきますと、火災、感電

の原因となります。

5.高温で運転後の試料の取り扱いについては十分注意してください。

高温運転を行なった場合、運転終了後もしばらくは槽内、扉内面や試料は高温となっています

ので試料を出し入れするときには、直接触れないようにご注意ください。試料は必ず耐熱性の

手袋等を着用しやけどに十分注意して取扱ってください。

6.高温で運転中に扉を開放するときは十分注意してください。

高温で運転中に扉を開放する場合は、内槽、扉内面等が高温になっていますので、絶対に触れ

ないようにしてください。

安全のために扉を開放するとヒータとファンモータは遮断されますが、ファンモータは慣性で

回転し、高温の空気が吹き出しますのでご注意ください。

周辺に火災報知器が設置されていますと、誤作動する場合がありますので、ご注意ください。

7.高温部分に触らないでください。

運転中や動作直後は、扉及びケーブル孔、排気口付近に手を触れないでください。高温のため、

やけどの原因となります。

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5.取扱い上の注意

注意

1. 上に乗らないでください。

本器の上に乗らないでください。倒れたり、壊れたりして怪我や故障の原因となります。

2. 物を置かないでください。

本器の上に物を置かないでください。落下して、けがの原因となります。また、本器の周辺に

紙等の燃えやすい物を置かないでください。

3. 雷が鳴り始めたら漏電ブレーカを切ってください。

雷が鳴り始めたら、すぐに本体のコントローラの電源、漏電ブレーカを切り、元電源を切って

ください。そのままにしておきますと落雷による火災の原因となります。

4.扉を開けたまま使用しないでください。

運転後、試料を早く冷却させるなどの目的で扉を開けた状態で放置することはおやめください。

槽内からの熱で制御パネルの変形や制御機器等の故障を引き起こす原因になります。

5.腐蝕性試料は使用しないでください。

槽内には、ステンレス鋼を使用しておりますが、強酸等には腐蝕されることがありますのでご

注意ください。

6.適正温度でご使用ください。

温度制御範囲は、室温+15℃~260℃(DF412/612)、室温+15℃~360℃(DH412/612)です。

温度制御範囲以外の温度では絶対に使用しないでください。使用温度範囲以外で使用しますと、

機器の故障や事故の原因となります。

7.試料の設置には十分注意してください。

付属の棚板の耐荷重は、約 30kgです。それ以上重い試料は設置しないでください。

複数の試料の場合は、できるだけ分散させて設置してください。

試料を入れすぎると正常な温度制御ができなくなることがあります。温度精度を確保するため、

必ず棚板を使用し、かつできるだけ試料間に空間を設け、棚板に 30%以上の空きスペースを確

保してください。

棚板

試料

30kg

空きスペースは 30%以上に

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5.取扱い上の注意

注意

8.槽内底面に試料を置かないでください。

内槽底面に直接試料を載せて本器を使用しますと、機器の性能がでないばかりか、槽内温度が

異常に高くなったり、故障の原因となったりしますので、底面には絶対に試料を載せないでく

ださい。試料は、付属の棚板に配置し、棚板は棚受の上にセットしてください。同様に壁面に

も直接触れないようにしてください。

9.湿気を帯びた試料、濡れた試料の処理は行わないでください。

湿気を帯びた試料の処理は行わないでください。

装置内に水が付着すると感電や機器の故障の原因となります。

濡れた試料の処理は行わないでください。

10.粉末状及び小物の試料処理には注意してください。

槽内の温度分布を良くするため、送風循環をしています。粉末状や小物の試料を処理する場合

は、試料が飛散しないことを確認してください。可燃物や金属等がヒータ部に入ると火災、感

電の原因となります。

小物の試料を処理する場合には、風速可変で低風速設定する事により、槽内循環風量を抑える

事が出来ますが、温度性能は保証外となりますので、温度特性はお客さまにてご確認ください。

小物の試料用としてカゴ式棚板をオプションでご用意してありますので、ご利用ください。

「P.62 オプション設定一覧表」をご参照ください。

試料の量が多い場合や熱負荷の大きい試料を処理する場合は温度上昇に時間が掛かることがあ

ります。必要に応じて適正量を確認し、試料をセットしてください。また、発熱性の試料(た

だし、試料自身の爆発、発火、引火の恐れの無い物に限ります)を処理する場合は、温度表示

が不安定になることがありますのでご注意ください。

11.試料温度と測定温度は必ずしも一致しませんのでご注意ください。

温度センサは内槽右奥に設置されており、その温度で槽内温度をコントロールしています。そ

のため試料の量が多い場合や昇温途中の場合には試料と本器の測定温度とは必ずしも一致しま

せん。特に、扉を開閉した直後は槽内温度と測定温度は大幅に異なります。

槽内温度と測定温度にずれが生じ、調整が必要となった場合は、「P.40 キャリブレーションオ

フセットの設定」を参照して温度補正を行ってください。

12.停電復帰モードについて次のことを確認してください。

運転中に停電等で停止状態になって再び給電された場合、本器は自動復帰で運転を再開します。

詳細は「P.41停電復帰モードの設定」をご参照ください。

13.独立過昇防止器の温度設定を必ず行なってください。

独立過昇防止器は必ず設定してください。なお、独立過昇防止器の設定温度は温度調節器の設

定温度より+20℃以上高くしてください。

使用方法およびその他の注意事項については「P.47 独立過昇防止器について」をご参照くださ

い。

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5.取扱い上の注意

注意

14.扉パッキンについて次のことに注意してください。

扉パッキンには、シリコンゴムを使用していますので、ゴムの製造過程で使用する安息香酸、

ゴム揮発成分のオイル等が運転時に発生します。これらの発生を嫌う試料を使用する場合には

特別仕様のフッ素ゴムパッキンを使用してください。また酸、アルカリ、オイル、ハロゲン系

溶剤等に腐蝕されることがありますので、ご注意ください。

表 5.1 扉パッキンを侵す物質の代表例

シリコンゴム フッ素ゴム

炭化水素 ブタン、イソオクタン、ベンジン、

トルエン、キシレン、スチレン、

ジフェニル、ビネン、ケロシン

プロパン

ハロゲン

ハロゲン化炭化水素

塩化メチル、塩化メチレン、

クロロホルム、四塩化炭素、

トリクロロエチレン、フロロベンゼン、

モノクロロナフタレン、R-11、R-12、

R-21、R-22、R-113、R-114、臭素

R-21、R-22

ケトン、アルデヒド

メチルエチルケトン、

ジイソプロピルケトン、

ジクロヘキサノン、アセトフェノン

アセトン、メチルエチルケトン、

メチルイソブチルケトン、

ジイソプロピルケトン、

ジクロヘキサノン、アセトフェノン

エステル

酢酸メチル、酢酸エチル、

酢酸プロピル、酢酸ブチル、

酢酸アミル、アセト酢酸エチル、

アクリル酸ブチル、

メタクリル酸メチル

酢酸メチル、酢酸エチル、

酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、

酢酸ブチル、酢酸アミル、

アセト酢酸エチル、

アクリル酸エチル、

アクリル酸ブチル、

メタクリル酸メチル

エーテル

ジエチルエーテル、

ジブチルエーテル、

エチレンオキサイド、

ジオキサン、

エピクロルヒドリン、

テトラヒドロフラン

ジエチルエーテル、

イソプロピルエーテル、

ジブチルエーテル、

ジベンジルエーテル、

エチレンオキサイド、ジオキサン、

エピクロルヒドリン、フルフラール、

テトラヒドロフラン

アルコール アミルアルコール

多価アルコール

誘導体

酢酸セロソルブ、ブチルセロソル

ブ、

トリアセチン

扉パッキンに用いる標準仕様のシリコンゴムと特別仕様のフッ素ゴムはそれぞれ表 5.1 に示す

物質に侵されますので、これら物質の処理および含有する試料の処理は絶対に行わないでくださ

い。なお、表中以外の物質の使用可否についてはお問い合わせください。

【注意】

材質 分類

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5.取扱上の注意

注意

シリコンゴム フッ素ゴム

脂肪酸、フェノール

無水酢酸、オレイン酸、

パルミチン酸フェノール

ぎ酸、無水酢酸、ハイドロキノン

窒素化合物

ニトロメタン、ニトロエタン、

ニトロプロパン

ニトロメタン、ニトロエタン、

ニトロプロパン、

エチレンジアミン、

ジメチルアニリン、

エタノールアミン、ヒドラジン、

トリエタノールアミン、

ジメチルホルムアミド、ピリジン、

ピペリジン

イオウ、リン化合物 硫化水素 硫化水素、トリブチルホスフェート

その他化合物

酢酸ニッケル、酢酸鉛、酢酸亜鉛、

四エチル鉛、植物油、

シリコンオイル

酢酸カルシウム、酢酸ニッケル、

酢酸鉛、酢酸亜鉛

無機溶剤

塩酸、硝酸、硫酸、臭化水素酸、

りん酸、次亜塩素酸、クロム酸、

過塩素酸、水酸化ナトリウム

水酸化ナトリウム、アンモニア水

15.定期点検は必ず行なってください。

漏電ブレーカおよび独立過昇防止器は保安上大切な装置です。定期点検は必ず行ってください。

点検方法については「P.54お手入れのしかた」をご参照ください。

16.排気ダンパ全開でのご使用時は次の事に注意してください。

排気ダンパを全開にしますと、設定温度に到達しません。

また、全開以外でも設定温度に到達しないことがありますので、風速可変と共に、運転前にご

確認ください。

17.ケーブル孔をお使いになるときは性能低下に注意してください。

ケーブル孔に測定用のセンサやプローブなどを差し込まれた場合は、ケーブル孔蓋をできる限

り閉め、耐熱性のパッキンやシール材等で隙間の無いようしっかりとシールをしてください。

シールが十分でない場合、温度特性等の性能が低下します。

DF412/612型用として、シリコン栓(1個穴付)をオプションとしてご用意してありますので、

ご利用ください。「P.62 オプション設定一覧表」をご参照ください。

18.初めての運転時、煙が出ることがあります。

初めて本器を運転するときには、断熱材の結合材が焦げて臭いの出ることがありますが、本器

の故障ではありません。臭いの発生は、しばらくのご使用で収まります。

材質 分類

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5.取扱い上の注意

注意

19.高温運転中について。

高温運転中に扉を開放する場合は、内装、扉内面等は高温になっていますので、触れないよう

ご注意ください。周辺に火災報知器が設置されていますと誤動作を起こす場合がありますので

ご注意ください。

20.高温運転について。

高温運転を行った場合、運転終了後もしばらくは内装、扉内面、試料等は高温になっています

ので試料を出し入れする時には、直接触れないようにご注意ください。耐熱性の手袋を着用し、

やけどには十分気をつけてください。

21.本器の汚れを拭き取るときはシンナー、アルコール類は絶対に使用しないでくださ

い。

本器の汚れを拭き取るときはシンナー、アルコール類は絶対に使用しないでください。塗装が

剥がれたりプラスチック部分が変色、変形したりすることがあります。また、お手入れをする

ときは、本体右側面の漏電ブレーカを切ってから行ってください。

22.ファンモータ動作について。

ファンモータは漏電ブレーカが「ON(|)」で、 キーがオンのときは常時稼動しています。

ファンモータを停止するには、 キーでオフにしてください。

23.本体天井面について。

本体の天井面にはオプションの重ね金具による積み重ね以外は、上に物を置かないでください。

24.ご使用の前に必ず取扱説明書をお読みください。

ご使用の前には、本器取扱説明書を必ずお読みください。

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6.お手入れのしかた

日常の点検/お手入れ

警告 ● 点検やお手入れをする場合には、必ず電源コードを外してください。

● お手入れは機器が常温に戻ってから行ってください。

● 機器は絶対に分解しないでください。

注意 ●汚れは、よく絞った柔らかい布で、拭き取ってください。ベンジン、シンナー、クレンザーなどで

拭いたり、たわしでこすったりしないでください。変形、変質、変色などの原因になります。

1 ヶ月ごとに

● 漏電ブレーカ機能を点検してください。

・電源コードを接続し、通電された状態でテストします。

・まず漏電ブレーカを「ON(|)」の状態にします。

・次に漏電ブレーカのテストボタンをボールペンなどの先で押して漏電ブレーカが「OFF(○)」にな

れば正常です。

● 独立過昇防止器の動作をチェックしてください。

・適当な設定温度で定値運転を実施後、独立過昇防止器の動作温度をその温度より数度(10℃程度)

低い値に設定してください。

・正常な場合は、数秒後にヒータ回路が遮断され、同時に「警報」サインおよび「ER07」が点灯し、警

報ブザーがなります。

※尚、上記漏電ブレーカの動作と過昇防止器の動作チェックは、長期連続運転の前や夜間の無人運転

の前には必ず行ってください。

◆ご不明な点がありましたら、すぐにお買い上げの販売店または弊社営業所、お客様総合サービスセン

ターまでご連絡ください。

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7.長期間使用しないとき、廃棄するとき

長期間使用しないとき

警告 注意 長期間使用しないとき

●電源を切って電源コードを外してください。 廃棄するとき

● 子供の遊ぶような所に放置しないでくださ

い。

● 処分されるときには蝶番部、扉ロック機構を

取り外して扉が密閉できないようにしてくだ

さい。

廃棄するときのお願い

地球環境の保全にご配慮ください

廃棄するときは環境保全の観点から可能な限り解体され、各自治体が定める、ゴミ収集方法に応じて、

分別廃棄またはリサイクルされることをお願いします。本装置の主要構成部品および使用材料は下記

の通りです。

主要部品名 材 質

本体部の主要構成部品

外装 クロムフリー電気亜鉛メッキ鋼板 耐薬品性焼付塗装

内槽 ステンレス鋼板

断熱材 グラスウール

扉パッキン シリコンゴム

電気系の主要構成部品

スイッチ、リレー類 樹脂、銅 その他の複合品

操作パネル ポリカーボネート樹脂

基板 ガラス繊維その他の複合品

ヒータ ステンレスパイプヒータ

電源コード 合成ゴム被覆、銅、ニッケル等の複合品

配線材 ガラス繊維、難燃性ビニール、銅、ニッケル等の複合品

シール類 樹脂系材料

センサ(K熱電対) ステンレス鋼、他

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8.困ったときには

エラーコードの表示と内容

表 8.1にエラーコード表を示します。

装置に異常が起こった場合は、ブザーが鳴って運転を停止します。

何れかのキー( キーは不可)を押しますとブザー音は消えます。但しそのまま、約 3 分経過すると再

びブザーが鳴り出します。

メイン表示器にエラーコードがサブ表示器にエラー名称が表示されますので、エラーコードを確認のう

え、直ちに電源を落として使用を中止してください。

表 8.1 エラーコード表

エラー表示 エラー名称 原因と処理方法

ER01

SENS センサ異常

温度センサの断線

温度入力回路異常

測定温度が表示範囲外のとき

お客様総合サービスセンターに連絡してください。

ER02

TRIAC トライアック短絡異常

トライアックの短絡

CTセンサの故障

お客様総合サービスセンターに連絡してください。

ER03

HEAT ヒータ断線異常

ヒータの断線

CTセンサの故障

電源電圧が低下した場合

お客様総合サービスセンターに連絡してください。

ER04

FAN ファンモータ異常

ファンモータの異常

ファンが停止した場合

お客様総合サービスセンターに連絡してください。

ER07

OHEAT 独立過昇防止器作動

過昇防止器の作動

一旦電源をリセット後、槽内温度と過昇防止器設定温度を

確認してください。

復帰しない場合は、お客様総合サービスセンターに連絡し

てください。

ER10

RELAY メインリレー接点溶着

電源投入時にチェックを行う

メインリレー接点溶着異常

CTセンサの故障

お客様総合サービスセンターに連絡してください。

ER14

RAM

RAM異常

バックアップバッテリ

ーの容量低下または寿

電源投入時にチェックを行う

RAM異常:一旦電源をリセット

バックアップバッテリーの容量低下または寿命:

漏電ブレーカの再投入より異常をリセットできない場合は

バックアップバッテリーの交換が必要ですので、お客様総

合サービスセンターに連絡してください。

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8.困ったときには

エラーコードの表示と内容

エラー表示 エラー名称 原因と処理方法

ER15

EPROM EEPROM異常

電源投入時にチェックを行う

EEPROM データ異常

漏電ブレーカの再投入より異常をリセットできない場合

は、お客様総合サービスセンターに連絡してください。

槽内温度

DOOR 扉開放

扉が開状態です。

故障ではありません。

扉を開けますとサブ表示器に「DOOR」が点滅され、安全の

ためヒータ回路が遮断され、ファンモータが停止します。

扉を閉めると「DOOR」表示は消えヒータ回路は自動復帰し、

ファンモータも稼動します。

扉を約 2 分間以上開放しますとブザーが鳴ります。何れか

のキー( キーは不可)を押しますとブザー音は消えま

す。

そのまま扉開放状態が続きますと、約 2 分後にふたたびブ

ザーが鳴り出します。

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8.困ったときには

故障時の対処方法

表 8.2に故障処理法を示します。

なお、安全装置の動作による現象および処理方法については、「P.56 エラーコードの表示と内容」をご

参照ください

表 8.2 故障処理法

症 状 原 因 処理方法

漏電ブレーカを入れても

サブ表示器に現在時刻が

表示されない

・ 電源が供給されていない

・ 漏電ブレーカの不良

・ コントローラの不良

・ 電源接続を確認してから通電し

てください

・ 漏電ブレーカの交換

・ コントローラの交換

コントローラの電源キー

を押しても操作パネルに

表示が出ない

・ 電源の不良(電源電圧±10%)

・ コントローラの不良

・ 適正な電源に接続してください

・ コントローラの交換

コントローラの電源キー

を押してもファンモータ

が稼動しない

・ ファンモータの不良

・ 扉が開いている

・ ファンモータの交換

・ 扉を閉める

温度が上昇しない

・ 独立過昇防止器、自己診機能

の安全装置が作動し、ヒータ

回路が遮断されている(エラー

コード表示)

・ 「P.56 エラーコードの表示と内

容」をご参照ください

温度表示が不安定

・ 周囲温度の変化が激しい

・ 電源の不良(電源電圧±10%)

・ コントローラの不良

・ 温度センサの不良

・ 試料の影響

・ 設置場所の検討

・ 適切な電源に接続してください

・ コントローラの交換

・ 温度センサの交換

・ 「P.50 10.粉末状及び小物の試

料処理には注意してください。」

をご参照ください。

表記の症状以外の処理につきましては、お買い上げ頂いた販売店、または最寄りの営業所、お客様総合

サービスセンターまでご連絡ください。

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9.アフターサービスと保証

修理を依頼されるときは

修理を依頼されるときは

万一異常が発生しましたら、ただちに運転を中止してコントローラの電源、漏電ブレーカを切り、電

源コードを外して、お買い上げの販売店または弊社営業所、お客様総合サービスセンターまでご連絡

ください。

ご連絡いただきたい内容

● 製品の形式名

● 製造番号

● お買い上げ年月日

● 故障の内容(できるだけ詳細に)

サービスマンがお伺いした折には、保証書を必ずご提示ください。

保証書(別に添付してありま

す)

● 保証書はお買い上げの販売店または弊社営業所からお渡ししますので、「販売店名、お買い上げ日」

等、必要事項をご記入の上、背表紙に記載されているお客様総合サービスセンター宛へ、FAX 送信

してください。

保証書は大切に保管してください。

● 保証期間は、お買い上げいただいた日から 1ヵ年です。保証書の記載内容により、無償修理いたし

ます。

● 保証期間経過後の修理については、お買い上げの販売店または弊社営業所、お客様総合サービスセ

ンターにご相談ください。修理によって機能が維持できる場合は、お客様のご要望により有償で修

理いたします。

補修用部品の最低保有期間

精密恒温器(ファインオーブン)の補修用部品の最低保有期間は、製造終了後 7年です。

なお、補修用部品とは、その製品の性能を維持するために必要な部品です。

保証書または本器に貼付してある注意定格銘板をご覧ください。

「P.7各部の名称と働き」をご参照ください。

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10.仕様

仕様

品名 精密恒温器(ファインオーブン)

型式 DF412 DF612 DH412 DH612

方式 強制送風循環

使用環境温度範囲 5℃~35℃

電源 単相 AC200V 11A 単相 AC200V 16A 単相 AC200V 14A 単相 AC200V 20A

50/60Hz 共用、動作電圧範囲:±10%

※1

温度制御範囲 室温+15℃~260℃ 室温+15℃~360℃

温度調節精度 ±0.1℃ (at 260℃)JTM K05 ±0.2℃ (at 360℃)JTM K05

温度変動 ※2 ±0.5℃ (at 260℃)JIS C60068 ±1.0℃ (at 360℃)JIS C60068

温度分布精度 ±1.5℃ (at 260℃)JTM K05 ±2.5℃ (at 360℃)JTM K05

温度勾配 10℃ (at 260℃)JIS C60068 12℃ (at 360℃)JIS C60068

温度上昇時間 約 50分 約 60分

構成

外装 クロムフリー電気亜鉛メッキ鋼板 耐薬品性焼付塗装

内槽 ステンレス鋼板

断熱材 グラスウール

扉 片開き(左開き)

ヒータ ステンレスパイプヒータ

ヒータ容量 2.1kW 3.0kW 2.7kW 3.75kW

ファン(モータ) ステンレス製軸流ファン(コンデンサモータ 20W)

ケーブル孔 内径φ33mm(背面)

排気口 内径φ80mm(背面)

コントローラ

型式 Ⅴ型コントローラ

温度制御方式 PID Z制御

温度設定方式 ▲▼キーによるデジタル設定方式

温度表示方式 槽内温度表示:緑色4桁 LEDデジタル表示 (分解能:1℃)

設定温度表示:橙色5桁 LEDデジタル表示 (分解能:1℃)

その他の表示 昇温/安定/降下状態を示す温度パターン LED表示

タイマ運転 1分~99時間 59分設定;時間運転

24時間設定;時刻運転

運転機能

定値運転

プログラム運転(最大 99ステップ、99パターンまで、繰り返し運転機能)

時間/時刻選択タイマ運転機能(定値運転オートスタート/オートストップ/

クイックオートストップ、プログラム運転オートスタート)

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10.仕様

仕様

型式 DF412 DF612 DH412 DH612

コントローラ

付加機能

風速可変機能

通電/運転時間の積算機能(65535時間まで)

キャリブレーションオフセット機能

消費電力・CO2排出量・ヒータ出力操作量のモニタ表示

停電復帰モード選択

ユーザ設定情報の保存・呼出

ヒータ回路制御 トライアック ゼロクロス方式

センサ K熱電対ダブルセンサ(温度制御用、独立過昇防止器用)

安全装置

コントローラ

自己診断機能(温度センサ異常検知、トライアック短絡検知、ヒータ断線

検知、メインリレー不良検知、自動温度過昇防止機能)

キーロック機能

漏電ブレーカ

15A 20A 20A 30A

漏電・短絡・過電流保護 定格感度電流 30mA

制御部ボックススイッチ(漏電ブレーカに連動)

独立過昇防止器 設定温度範囲:0~300℃ 設定温度範囲:0~400℃

ドアスイッチ 扉開;ファンモータ、ヒータ回路/OFF

扉閉;ファンモータ、ヒータ回路/ON

規格

内寸法;幅

※3 奥行

高さ

450mm

450mm

450mm

600mm

600mm

600mm

450mm

450mm

450mm

600mm

600mm

600mm

外寸法;幅

※3 奥行

高さ

1050mm

630mm

850mm

1200mm

780mm

1000mm

1050mm

630mm

850mm

1200mm

780mm

1000mm

内容積 91ℓ 216ℓ 91ℓ 216ℓ

重さ 約 112kg 約 156kg 約 112kg 約 156kg

棚段数/棚受ピッチ 9段/45mm 9段/60mm 9段/45mm 9段/60mm

棚板耐荷重 約 30kg/枚

付属品

棚板・棚受

ステンレスワイヤ

2枚

棚受;4本

3枚

棚受;6本

2枚

棚受;4 本

3枚

棚受;6本

取扱説明書 本書;1部

保証書 1部

記事

※1 性能は定格電源電圧単相 AC200V、室温 23℃、湿度 65%RH±20%、ダンパ全閉、ケーブル孔

全閉、風速可変設定 10、無負荷時の値です。

※2 JISによる測定値を 2で除した値です。

※3突起部は含みません。

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11.オプションについて

オプション設定一覧表

表 11.1と表 11.2_1、_2にオプション設定一覧表を示します。

精密恒温器(ファインオーブン)DF412/612、DH412/612には、多様なオプションが用意されています。

※オプションは納入後に取り付けができない物がありますので、ご注意ください。

表 11.1 オプション設定一覧表(納入後に取付可)

品名 商品コード 型式 対応機種 備考

棚板(ステンレスワイヤ)

棚受付

耐荷重;約 30kg/枚

211063 ― DF/DH412 棚板追加用の標準付属品と同じ

棚板です。 211064 ― DF/DH612

棚板(ステンレスパンチン

グメタル)棚受付

耐荷重;約 15kg/枚

211098 ― DF/DH412 ステンレスパンチング板の棚板

です。 211099 ― DF/DH612

カゴ式棚板(ステンレス金

網)

耐荷重;約 5kg/枚

212924 ODT12 DF/DH412 ステンレス金網(3 メッシュ)を深

さ 30mm のカゴ式に成形した網棚

です。小物の試料を処理する場合

にご利用ください。

標準付属品のステンレスワイヤ

棚板の上に載せて使用します。 212925 ODT14 DF/DH612

架台(キャスタ無し) 415464 OP43 DF/DH412 キャスタ無しの DF/DHシリーズ用

架台です。 415465 OP63 DF/DH612

架台(キャスタ付き) 415466 OP46 DF/DH412 キャスタ付きの DF/DHシリーズ用

架台です。前側 2ヶ所にアジャス

タ付きです。 415467 OP66 DF/DH612

重ね金具 213700 ODF48 全型式共通

DF/DH412、DF/DH612同士を 2段重

ねして、使用する場合の上下装置

を固定する為の金具です。

旧シリーズ DF/DH4**と DF/DH412、

DF/DH6**と DF/DH612 との 2 段重

ねにも使用できます。但し、新シ

リーズ品が上となります。

シースセンサ(K熱電対) 212946 ODT48 全型式共通

槽内温度、試料温度等の確認用の

温度センサです。

オプションの記録計に接続が可

能です。

シリコン栓(1個穴付) 212947 ODT52 DF型に

使用可能

ケーブル孔より挿入したセンサ

等の固定および隙間防止用のシ

リコンゴム栓です。

中央にφ2mm の穴があいていま

す。

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11.オプションについて

オプション設定一覧表

表 11.2_1 オプション設定一覧表(納入後の取付不可)

品名 商品コード 型式 対応機種 備考

外部通信用アダプタセット 211880 OIN90 全型式共通

外部通信を行う為にパソコンに

接続する変換用のアダプタです。

(アプリケーションソフト付属)

外部通信端子(RS485) 213712 ODF72 全型式共通 本体の運転状態のモニタリング

及びリモート制御が可能です。

温度出力端子(4-20mA) 213713 ODF74 全型式共通

本体の温度測定センサの 4-20mA

のアナログ信号を外部へ出力す

る端子です。

外部警報出力端子 213714 ODF76 全型式共通

本体に何らかの異常が発生した

ときに外部へ信号を出力する端

子です。異常の内容については本

体表示部で確認します。

タイムアップ出力端子 213715 ODF78 全型式共通

オートストップ及びプログラム

運転終了時に ENDが表示されてい

るときに外部ヘ出力する端子で

す。

運転信号出力端子 213716 ODF80 全型式共通 本体が運転しているときに外部

へ出力する端子です。

イベント出力端子 213717 ODF82 全型式共通

各状態(待機、運転中、終了時、

ステップ)において設定された

ON-OFF 信号を外部へ出力する端

子です。

非常停止用スイッチ 213708 ODF64 DF/DH412 非常時に本体電源を遮断するス

イッチです。 213709 ODF66 DF/DH612

記録計 213707 ODF62 全型式共通

本体組込タイプ

ペーパーレス(入力;6点)

センサ別売(ODT48取付可能)

本体コントローラの測定温度

(PV)、運転中目標温度(SV)、操作

量(MV)の 3点を別途入力(モニタ)

可能です。

電源コード(8m) 213710 ODF68 DF/DH412 本体の電源コード長さを 8m に変

更する。

電源プラグは付いていません。 213711 ODF70 DF/DH612

オートダンパ 213706 ODF60 全型式共通

排気ダンパの開度を 5段階でモー

タとコントローラによって、自動

的に制御し、排気風量を調節する

ことができます。

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11.オプションについて

オプション設定一覧表

表 11.2_2 オプション設定一覧表(納入後の取付不可)

品名 商品コード 型式 対応機種 備考

排気ダクト

213703 ODF54 DF/DH412 背面取付、ダクトカバー付き

本体天井面と同高さ

排気口フランジ(φ80mm)付き

熱風排気方向は上となります。 213704 ODF56 DF/DH612

排気口フランジ 281069 ODF46 全型式共通

熱風を排気するために、排気口に

取り付けるフランジです。

φ80mm

観測窓

213701 ODF50 DF412 扉中央に、幅 250mm×高さ 280mm

の観測窓(強化ガラス)付きに出

来ます。

但し、仕様性能は保証外となりま

す。 213702 ODF52 DF612

ケーブル孔(内径φ25mm) 211075 ― 全型式共通 取付位置、取付数量等はお問い合

わせ下さい。

φ25mm とφ50mm の組み合わせも

可能です。 ケーブル孔(内径φ50mm) 211076 ― 全型式共通

本体の納入、設置後に取り付け可能な場合も有りますので、オプションのご用命が有りましたら、お買

い求めの販売店または弊社営業所まで、お問い合わせ下さい。

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12.配線図

DF412/612 配線図

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12.配線図

DH412/612 配線図

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12.配線図

配線図部品記号

記号 名称 記号 名称

ELB1 漏電ブレーカ PLB Ⅴ型プレーナ基板

T1 配線用端子台 PIO Ⅴ型表示基板

T2 配線用端子台 OH1 独立過昇防止器

SSR1,2 ソリッドステートリレー PI1 フォトインタラプタ

H1,2,3 ヒータ DS1 ドアスイッチ

CT1,2,3 電流検出素子 TH1-1 温度制御用センサ

X1 メインリレー TH1-2 過昇防止用センサ

FM1 ファンモータ

CR1 スパークキラー

LS1 制御ボックススイッチ

オプション部

記号 名称 記号 名称

T101,102 外部出力用端子台 T103 オートダンパ用端子台

OPB Ⅴ型オプション基板 DM101 オートダンパ用モータ

ES101 非常停止用スイッチ LS101、102 オートダンパ用リミットスイッチ

GR101 記録計 SSR101、102 オートダンパ用ソリッドステートリレ

SW101 記録計用スイッチ VR101 オートダンパ用ボリューム

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13.危険物一覧

本器では爆発性物質、可燃性物質、さらにそれらを含有する物質は絶対に使用しないでくださ

い。

表 13.1 危険物一覧表

爆発性の物

①ニトログリコ-ル、ニトログリセリン、ニトロセルロ-ズその他の爆発性の硝酸エステル類

②トリニトロベンゼン、トリニトロトルエン、ピクリン酸その他の爆発性のニトロ化合物

③過酢酸、メチルエチルケトン過酸化物、過酸化ベンゾイルその他の有機過酸化物

④アジ化ナトリウムその他の金属のアジ化物

発火性の物

①金属「リチウム」 ②金属「カリウム」 ③金属「ナトリウム」 ④黄りん ⑤硫化りん ⑥赤

りん ⑦セルロイド類 ⑧炭化カルシウム(別名カ-バイド) ⑨りん化石灰 ⑩マグネシウム

粉 ⑪アルミニウム粉 ⑫マグネシウム粉及びアルミニウム粉以外の金属粉 ⑬亜ニチオン

酸ナトリウム(別名ハイドロサルファイト)

①塩素酸カリウム、塩素酸ナトリウム、塩素酸アンモニウムその他の塩素酸塩類

②過塩素酸カリウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウムその他の過塩素酸塩類

③過酸化カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化バリウムその他の無機過酸化物

④硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウムその他の硝酸塩類

⑤亜塩素酸ナトリウムその他の亜塩素酸塩類

⑥次亜塩素酸カルシウムその他の次亜塩素酸塩類

引 火 性

①エチルエ-テル、ガソリン、アセトアルデヒド、酸化プロピレン、二硫化炭素その他の引火

点が零下 30度未満の物

②ノルマルヘキサン、エチレンオキシド、アセトン、ベンゼン、メチルエチルケトンその他の

引火点が零下 30 度以上 0度未満の物

③メタノ-ル、エタノ-ル、キシレン、酢酸ノルマル‐ペンチル(別名酢酸ノルマル‐アミル)

その他の引火点が 0度以上 30度未満の物

④灯油、軽油、テレビン油、イソペンチルアルコ-ル(別名イソアミルアルコ-ル)、酢酸その

他の引火点が 30 度以上 65度未満の物

可燃性のガス

水素、アセチレン、エチレン、メタン、エタン、プロパン、ブタンその他の温度 15度、1気圧

において気体である可燃性の物をいう

労働安全衛生法 施行令 別表第一 危険物(第一条、第六条、第九条の三関係)より

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14.据付標準マニュアル

※下記項目に従い据付を実施願います。(オプション・特別仕様の場合は別途確認願います)

型式 製造番号 日付 据付担当者(会社

名) 据付担当者 判定

№ 項目 実施方法 目次№ 取扱説明書参照欄 判定

仕 様 1 付属品 付属品欄に基づき員数チェック 10.仕様 P.61

2 設置

・周囲状況目視確認

注意:周囲環境に注意

・スペースの確保

2.ご使用前に

・据え付けに・・・ P.4~6

・棚板の設置 5.取扱上の注意

・試料の設置に・・・ P.49

動作関係

1 電源電圧

・テスターにて顧客側電圧

(コンセント等)を測定

・稼動時の電圧測定(規格内)

注意:プラグを取り付ける場合

は、規格にあったものを使用し

てください

2.ご使用前に

・電源は専用の・・・

・電源コードの接続・

・アース線を必ず・・・

10.仕様

・電源・・・

P.5

P.5

P.6

P.60

2 運転確認

・各部の名称と働きを説明

・オートストップ運転実施

設定温度:150℃ 時間:30分

3.各部の名称と働き

・本体、構造図・・・・

4.運転のしかた

・オートストップ・・

P.7~9

P.18~20

説 明

1 操作説明 取扱説明書に従い顧客へ各部の操

作、取扱上の注意事項を説明

4.運転のしかた

・運転前の・・・

・初期設定~・・・

5.取扱い上の注意

・警告

・注意

13.危険物一覧

・表 13.1 危険物・・・

P.10

P.11~47

P.48

P.49~53

P.68

2 エラーコード 取扱説明書に従い顧客へエラーコ

ード説明・解除方法の説明

8.困ったときには

・エラーコード・・・

・故障時の処理・・・

P.56~57

P.58

3 保守点検 取扱説明書に従い顧客へ各部の操

作説明

6.お手入れのしかた

・日常の点検/お手

入 れ

P.54

4 据付完了

記載事項

・本体銘板に据付日・担当者を記

載する

・保証書に必要事項を記載し、顧

客に手渡しする

・アフターサービスルート説明

9.アフターサービスと

保証

・修理を依頼・・・

P.59

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15.参考データ

最高温度到達時間

※ 下記のデータは参考データで保証値ではありません。

① DF412

② DF612

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15.参考データ

最高温度到達時間

③ DH412

④ DH612

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72

15.参考データ

温度下降時間

※ 下記のデータは参考データで保証値ではありません。

① DF412

② DF612

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73

15.参考データ

温度下降時間

③ DH412

④ DH612

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74

プログラム作成シート 管理№

型式名 作成年月日 年 月 日

プログラムパターン番号 作成者

プログラムパターン

0

1

0

2

0

3

0

4

0

5

0

6

0

7

0

8

0

9

1

0

1

1

1

2

1

3

1

4

1

5

1

6

1

7

1

8

1

9

2

0

2

1

2

2

2

3

2

4

2

5

ステップ№

パターン

番号 ステップ 設定温度 時間

リピート

リピート

回数 ウェイト イベント

風速

レベル

ダンパ

開度 終了

P**:00 P02:

**

TEMP TIME REP REP WAIT EVENT FAN DAMP END:ST

(℃) 時間:

分 STEP COUNT ON/OFF 1 2 3 1~10 %

01 :

02 :

03 :

04 :

05 :

06 :

07 :

08 :

09 :

10 :

11 :

12 :

13 :

14 :

15 :

16 :

17 :

18 :

19 :

20 :

21 :

22 :

23 :

24 :

25 :

備考 注)イベント、ダンパ開度はオプションです。 コピーしてご使用下さい

100

200

300

0

300

200

100

0

設定温度

(℃) (℃)

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責任範囲

この取扱説明書に記載された取扱方法を必ず厳守して本器をご使用ください。

万一、取扱説明書に記載されている以外の内容でご使用され、事故又は故障が

発生した場合、ヤマト科学株式会社は一切の責任を負いません。

この取扱説明書で禁止している事項は、実施しないでください。

思わぬ事故や故障を起こす原因となることがあります。

お知らせ

●この取扱説明書の内容は、将来予告なく変更することがあります。

●落丁、乱丁本はお取替えいたします。

取扱説明書

精密恒温器(ファインオーブン)

DF412/612、DH412/612

第 2版 2016年 1月 25日

ヤマト科学株式会社

〒103-0022

東京都中央区日本橋室町二丁目 2番 1号

室町東三井ビルディング(COREDO室町)

お客様総合サービスセンター

(フリーダイヤル)0120-405-525

携帯電話からのお問い合わせは:0570-064-525

FAX:055-284-5210

受付時間:9:00~19:00 ※土・日・祝日・振替休日

を除く(12:00~13:00の間も受け付けております)

http://www.yamato-net.co.jp