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第二回 四国パートナーカンファレンス レポート ■四国パートナーカンファレンスの目的 2015年10月2日(金)、愛媛県松山市にて、 NTT西日本 四国事業本部主催の「第二回四国 パートナーカンファレンス」が開催されました。 「四国パートナーカンファレンス」は、SI事業者、ソフト開発事業者、パッケージ事業者、Web制作事業者 の皆さまの強みをつなげる場として、また、NTT西日本グループがビジネスパートナーの皆さまの強みを支え られる、頼られる存在になることで一緒に地域社会の発展に貢献することを目的としています。 当日は、四国エリアのビジネスパートナー様を中心に65名の皆さまにお集まりいただきました。 意欲の高い皆さまが集まり、とても濃密な時間となりました。その模様をご紹介いたします。 ■基調講演 企業に忍びよるサイバー攻撃の脅威とマイナンバーへの備え NTT西日本 クラウドソリューション部 クラウドビジネスPT 担当課長 飛弾 和臣 サイバー攻撃の手法には様々なものが存在し、情報漏えいの発生件 数は年々増加しております。 感染者が気付かないうちにウィルスに感染し、第3者が気付くとい うパターンが多く、デモ環境を利用してウィルス感染までの動画を 交えたご説明をしていただきました。 マイナンバー制度が導入されると、より一層セキュリティが重要視されるものとなるので、どんな攻撃手法が あるのか、事前に攻撃手法について理解しておくことが大事であると説明いただきました。 今後のマイナンバー制度導入に向け、非常に参考となる基調講演となりました。 ■セキュリティ・マイナンバー関連 各種ソリューションのご紹介① 「マイナンバー制度に関連したネットワークセキュリティ対策への取組」 四国情報管理センター株式会社 営業部 営業2課 リーダー 公文 基博氏 北海道から沖縄まで、全国で約200団体へのシステム導入実績をも とに、マイナンバー施行時に求められる情報セキュリティ対策につ いて、ご説明いただきました。自治体様に求められる情報セキュリ ティ対策として、「標的型攻撃への対策」を中心に、お客様から多 く聞かれる、標的型攻撃に対する現状と課題を提示いただき、それ ぞれの課題に対する解決策として、次世代ファイアウォール、サン ドボックスクラウドサービス、データセンターをご紹介いただきま した。 また、四国情報管理センター社の事業の取り組みについてもご紹介いただきました。インフラ構築専門部署と して、システム部にノンストップビジネスプロジェクトと呼ばれる部署を配置し、システム導入において、 HW/NW構築および保守のみならず、データセンター運用やアウトソーシング事業も手掛けているとご説明い ただきました。

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第二回 四国パートナーカンファレンス レポート

■四国パートナーカンファレンスの目的

2015年10月2日(金)、愛媛県松山市にて、NTT西日本 四国事業本部主催の「第二回四国パートナーカンファレンス」が開催されました。

「四国パートナーカンファレンス」は、SI事業者、ソフト開発事業者、パッケージ事業者、Web制作事業者 の皆さまの強みをつなげる場として、また、NTT西日本グループがビジネスパートナーの皆さまの強みを支え られる、頼られる存在になることで一緒に地域社会の発展に貢献することを目的としています。 当日は、四国エリアのビジネスパートナー様を中心に65名の皆さまにお集まりいただきました。 意欲の高い皆さまが集まり、とても濃密な時間となりました。その模様をご紹介いたします。

■基調講演 企業に忍びよるサイバー攻撃の脅威とマイナンバーへの備え

NTT西日本 クラウドソリューション部 クラウドビジネスPT 担当課長 飛弾 和臣

サイバー攻撃の手法には様々なものが存在し、情報漏えいの発生件数は年々増加しております。 感染者が気付かないうちにウィルスに感染し、第3者が気付くというパターンが多く、デモ環境を利用してウィルス感染までの動画を交えたご説明をしていただきました。

マイナンバー制度が導入されると、より一層セキュリティが重要視されるものとなるので、どんな攻撃手法があるのか、事前に攻撃手法について理解しておくことが大事であると説明いただきました。 今後のマイナンバー制度導入に向け、非常に参考となる基調講演となりました。

■セキュリティ・マイナンバー関連 各種ソリューションのご紹介①

「マイナンバー制度に関連したネットワークセキュリティ対策への取組」 四国情報管理センター株式会社 営業部 営業2課 リーダー 公文 基博氏

北海道から沖縄まで、全国で約200団体へのシステム導入実績をもとに、マイナンバー施行時に求められる情報セキュリティ対策について、ご説明いただきました。自治体様に求められる情報セキュリティ対策として、「標的型攻撃への対策」を中心に、お客様から多く聞かれる、標的型攻撃に対する現状と課題を提示いただき、それぞれの課題に対する解決策として、次世代ファイアウォール、サンドボックスクラウドサービス、データセンターをご紹介いただきました。

また、四国情報管理センター社の事業の取り組みについてもご紹介いただきました。インフラ構築専門部署として、システム部にノンストップビジネスプロジェクトと呼ばれる部署を配置し、システム導入において、HW/NW構築および保守のみならず、データセンター運用やアウトソーシング事業も手掛けているとご説明いただきました。

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■セキュリティ・マイナンバー関連 各種ソリューションのご紹介②

■セキュリティ・マイナンバー関連 各種ソリューションのご紹介③

ファイルのアクセス履歴や安全管理の証跡としてログを保陣する、マイナンバー制度に対応したサーバーログ管理ソフトウェアである「VVAULT AUDIT」についてご紹介いただきました。 「簡単な設定と操作」「低価格」「専用サーバー不要」といった特徴をもとに、デモ環境を用いて分かりやすくご説明いただきました。

当社クラウドサービス「スマートストレージ」と組み合わせて利用することでBCP/DR対策からとしてご利用いただく方法、さらに、データの利用頻度に応じて最適なドライブを選択してファイル管理を行うストレージ階層管理機能で、高コストパフォーマンスを実現する機能等で、お客さまの様々な課題を解決する方法について、ご説明いただきました。

「InfoTraceサービス」では、証拠保全のためのログ収集・分析や、PC操作制御による情報漏えい抑止についての重要性をご説明いただきました。 「AQstageUTMマネージドパック」では、UTM機器本体だけでなく、「導入」および「保守・セキュリティ監視」をセットで提供しており、国内UTM市場シェアNo1のFortinet社製品を利用しています。 ファイアウォールのパケットフィルタリング機能だけでは防ぎきれない攻撃に対する提供機能について、ファイアウォールとUTMを比較してご説明いただき、高度化・多様化する不正アクセス攻撃の脅威に対して、どのように取組んでいく必要があるのかを再認識いたしました。

マイナンバーは重要な個人情報であるため、適正な取扱いに関してガイドラインが規定されており、ガイドラインが要求する安全管理措置として、特に技術的安全管理措置について各事業者がセキュリティ対策を実施しなければなりません。 その対策として、「InfoTrace サービス」と「AQstageUTMマネージドパック」について、ご紹介いただきました。

関連URL

「低コストで実現するマイナンバー対応クラウドファイルサーバ」 株式会社オレガ マネージャー 片野 雄介氏

「マイナンバー導入、民間事業者に求められる安全管理措置とその対策」 NTT西日本 クラウドソリューション部 クラウドビジネスPT 佐々木 栄治

■防災関連ソリューションのご紹介①

NTTデータ四国が取り組む防災関連システムのご紹介 株式会社NTTデータ四国 第一システム事業部

ソリューションビジネス部 部長 水谷 良則氏

緊急時の災害情報や行政からのお知らせを、携帯通信網を用いた多様な手段で住民一人一人へ、迅速かつ確実に伝達することのできる、「減災コミュニケーションシステム」について動画を用いて、分かりやすくご紹介いただきました。

本システムにおける特徴として、「住民サービス向上」「コスト軽減」「信頼性」「拡張性」「保守性」の5つのポイントを挙げられました。 住民の方々が確実に防災情報を入手できるような、多様な伝達手段や設備をご説明をいただき、防災システムにおいては、安心してご利用いただくことが重要だと実感しました。 関連URL http://www.nttdata-shikoku.co.jp/products/public/public_group/gensai.html

http://vvault.jp/product/vvault-audit/ 関連URL

http://www.ntt-neo.com/service/utm/ 関連URL

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■防災関連ソリューションのご紹介②

■その他サービスのご紹介①

現在は情報化が進む中で、安否情報サイトが点在しており、災害状況・避難場所・生活情報などの情報を効率よく入手することが困難になっております。それらの社会的な課題を解決するために、得意の技術分野である、携帯・スマートフォンや防災マップ、プッシュ通知を用いた防災事業の取組みとして、国土地理院防災コンテストで優秀賞を2年連続で受賞した「goo防災アプリ」をご紹介いただきました。

本システムについては、豊富な機能を企業・自治体様向けにカスタマイズが可能で、他のシステムや安否確認アプリ・観光アプリなどと組み合わせることで、汎用性の高いサービスを実現可能となっております。 また、その他防災ソリューション事例として、防災無線との連携事例やO2Oアプリについても、ご紹介いただきました。観光分野でのO2Oアプリは、近年増加している観光客の囲い込みには非常に効果的であると感じ、今後もますます需要が高まってくるサービスと言えます。

実際に動画を撮影して、アップロードするまでを実演していただき、表示画面・操作性ともに、ユーザにとっては非常に簡単に利用できるものであると実感しました。 また、導入事例を交えたサービスの特徴をご紹介いただきました。複数店舗をもつ店舗では、研修風景を撮影することで、店舗間を超えてノウハウを共有でき、スキルの均一化が可能となります。また、カルチャースクールや塾、事務トレーナーなど講師の方々が活躍される場面では、学びのアフターフォローとして、自宅でも動画を閲覧することで、学習が可能となり、満足度の向上や差別化を図ることが可能です。 お客様にサービスを提供していく上では、サービスの利活用シーンをどれだけ訴求できるか、どのような付加価値を提案できるかが重要であると実感しました。

動画による人材育成・営業支援サービスとして「MOVE ON(ムーブオン)」をご紹介いただきました。本サービスでは、スマートコネクト マネージドサーバをクラウド基盤としてご活用いただき、「いつでも・どこでも・どの機種でも」簡単に動画をアップロード、再生が可能となっております。

関連URL

■その他サービスのご紹介②

今や国内のクラウド市場は、戦国時代と呼ばれるほどに多くの事業者がひしめき合っており、クラウドサービスを利用するお客様も国内外問わず、年々増加しております。

競合他社含め、グローバルの視点から、今後のクラウドサービスや自社のクラウドサービスラインナップについてご紹介いただき、普段意識することの少ない、グローバルの市場についても理解を含めることができました。また、AWSとの比較として「価格面・性能面」から分析結果をご説明いただき、導入事例を交えたサービスの強みをご説明いただきました。NTTグループが一体となって、お客様により幅広いクラウドサービスをご提供することで、今後も力を合わせて連携し、お客様のニーズにお応えすることが必要であると再認識することができました。

「NTTレゾナントの防災ならびにO2Oソリューションの取組みについて」 NTTレゾナント株式会社 ビジネスプラットフォーム事業部 担当課長 三浦 長氏

「動画による人材育成サービス MOVE ON(ムーブオン)」 有限会社アービンズ 峰岡 孝平氏

「NTTコミュニケーションズのクラウドと導入事例ご紹介」 NTTコミュニケーションズ株式会社 西日本営業本部 担当部長 中山 幹公氏

http://www.moveon195.com/ http://www.earvin-s.com/blog/detail.php?ini=on&icd=38

https://www.nttr.co.jp/showcase/case5.html 関連URL

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■その他サービスのご紹介②

■懇親会(名刺交換会)

第二部では、ビジネスパートナーの皆さまとNTT西日本グループ社員で懇親会を行い、各社さまの取り組み 内容やクラウドサービスに対する要望等、今後につながる貴重なご意見をお聞きすることができました。 ご参加いただいた皆さまには、大変、感謝しています。本当にありがとうございました。 次回、またお会いできますことを楽しみにしています。

「ビジネスパートナー様との協業事例のご紹介」 NTTスマートコネクト クラウドビジネス部 シニアマネージャー 幸村 輝昭

当社の提供するビジネスパートナー様との協業スキームや実際に協業を行っているビジネスモデルについて、具体例を交えてご紹介させていただきました。