疑義照会に関する事例(薬局ヒヤリ・ハット事例)疑義照会に関する事例(薬局ヒヤリ・ハット事例) No 事例の内容 背景・要因 改善策
活用によるデータセンターのラック管理システムを短期構築...
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事例カタログ ミドルウェア導入事例
株式会社さくらケーシーエス 様
AR活用によるデータセンターのラック管理システムを短期構築現場での正確な情報確認により、業務精度とサービス品質を大幅向上
導入の背景
ラック管理業務の精度・効率向上を目的に管理情報の確認作業改善に取り組む
データセンターや BPO(Business Process Outsourcing)、コンタクトセンターなど、多彩な ICTソリューションをワンストップで提供するさくらケーシーエス。近年はストックビジネス強化に注力しており、金融機関の決済業務をはじめ、教育機関や医療機関から民間企業までの幅広い分野でビジネスを展開している。 同社のビジネスの土台を担う都市型データセンターは、運用の柔軟性の高さが特長だ。顧客はごく限られた範囲のオペレーションしか行えないデータセンターが多数を占める中、同社のデータセンターなら幅広いニーズにあわせて、より複雑で柔軟なオペレーションに対応できる。利用顧客は 100社以上に上り、約 300件 /月の来館がある。 同社のラック管理業務では、来館した顧客のラックへの誘導や定期巡
都市型データセンターを軸に ICTソリューションを提供するさくらケーシーエスは、データセンター内のラック管理業務を効率化すべく「FUJITSU Software Interstage AR Processing Server」を導入。AR(Augmented Reality)*2とタブレットによるラック管理システムをオーサリングツールやサンプルモジュールを活用して短期間に構築した。ARマーカーにタブレットをかざすだけで、ラック毎に必要な利用顧客やインシデントなどの情報を参照できる。現場にいながら最新情報を参照できるようにしたことで、業務精度とサービス品質の向上を実現した。
商品名 AR統合基盤「FUJITSU Software Interstage AR Processing Server」
課 題 効 果
■ 来館者誘導の際、目的のラックを正確・迅速に確認したい■ ラック毎の保守情報を漏れなくすぐに参照したい■ ラック管理システムを短期に構築したい
■ ARマーカーにかざすだけで、その場でラックを正確に確認■ リアルタイムな情報表示により管理の精度と効率を向上■ オーサリングツール*1活用などで開発期間を最小化
回による施錠確認が重要である。株式会社さくらケーシーエス アウトソーシング事業部 アウトソーシングセンター グループ長 木村 達哉 氏は「担当者はフロア内に多数あるラックの中から、目的のラックを正確に見つけて移動する必要があります。移動後は目の前にあるラックで間違いないか、確認が欠かせません。従来はラックの場所を紙ベースで管理していたため、確認の正確性を担保するのに時間がかかっていました」と打ち明ける。 ラックの前に移動して作業を行う際、過去のインシデント情報やマニュアル、引き継ぎ資料など、最新の保守情報が必要となる。例えば、定例作業中にラック内のサーバランプの点滅を発見したら、どのような事態が起こっているのか、保守情報を参照して確認する。 株式会社さくらケーシーエス アウトソーシング事業部 アウトソーシングセンター 坂井 正行 氏は「従来は保守情報を参照する際、インシデント
株式会社さくらケーシーエスアウトソーシング事業部アウトソーシングセンター坂井 正行 氏
株式会社さくらケーシーエス事業推進部 技術統括部リーダ辻 裕介 氏
株式会社さくらケーシーエスアウトソーシング事業部アウトソーシングセンターグループ長木村 達哉 氏
お客様プロフィール
本社所在地設 立資 本 金代表取締役社長従 業 員 数
ホームページ
神戸市中央区播磨町 21-1
1969年 3月
20億 5,460万円
藤原邦晃
1,157人
(連結 2015年 4月 1日現在)
http://www.kcs.co.jp/index.html
事業概要金融・公共・産業分野向けに都市型
データセンターを起点とした各種情
報サービスを総合的に提供。2014年 10月にはアウトソーシングセン
ターが事業継続マネジメントシステ
ムの国際規格「ISO 22301」を獲得。
株式会社さくらケーシーエス
http://interstage.fujitsu.com/jp/arprocessserver/
インターステージ エーアール プロセッシング サーバ
*1 ラックに貼り付けた AR マーカーにタブレットをかざした際、画面に表示する文章 や画像や図などのコンテンツを作成するツール*2 拡張現実。人間の感覚(五感)で得られる情報(現実)に、ICTを用いて得られるデ ジタル情報を重ね合わせて人間の感覚を拡張・強化する技術
情報ならマシンルームにある 1台の共有端末へその都度移動し、ログインしてデータを呼び出さなければなりませんでした。マニュアル類は事前にオフィスで紙に出力するなどして持ち込む必要があり、足りない情報があった場合は取りに戻らなければなりませんでした」と振り返る。 同社はそれらの課題を解決するため、各部門から集められた選抜チームでラック管理の仕組みを構築した。株式会社さくらケーシーエス 事業推進部 技術統括部 リーダ 辻 裕介 氏は「チームのメンバーは皆、所属部門の通常業務と兼務でしたので、開発にかけられる時間が限られていました。そのため、構築期間を極力短くすることが求められていました」と語る。
導入のポイント
ARとタブレットでラック管理システムを構築基盤に Interstage AR Processing Serverを採用
さくらケーシーエスはラック管理の課題解決の手段として、ARの活用とタブレットを選択した。「ARはラックがある現場で現物を見ながら、必要な情報をその場で確認しつつ作業する環境を構築するのに最適です」(木村氏)。 ARの基盤には、富士通の「Interstage AR Processing Server」を採用した。同製品はラックに貼り付けた ARマーカーにタブレットのカメラをかざすことで、必要な情報を画面上に表示できる。坂井氏は「現場にいながら簡単な操作で注意事項などの情報を追加できるのも便利ですね」と評価する。 開発効率の高さも採用の大きなポイントとなった。辻氏は「ARマーカーの作成・印刷や表示するコンテンツのオーサリングまで全てそろっており、短期間で手軽に導入できる点が魅力でした。オーサリングツールは試用版を実際に使い、タブレット上で素早く容易にコンテンツが作成できることを確認しました」と話す。
システム概要
ARマーカーにタブレットをかざすだけラック確認や最新情報の参照により業務改善
ラック管理システムでは、データセンターの全てのラックに、263種類の ARマーカーを貼り付けて管理。4台のタブレットで運用している。 「ARマーカーにタブレットをかざすことで、利用しているお客様を確認でき、インシデント情報などの必要な情報をコンテンツとして表示するようにしました。また、ARマーカーをラックの裏表に1つずつ貼るのは苦労しましたね」と坂井氏。 同社はラック管理とあわせて、データセンター業務全般の改善のために、入館申請と入館、データセンター監視作業管理のサブシステムも構築した。「WEB ISES管理システム」として 2014年 10月 1日に稼働し、約 20人のデータセンターオペレーターとともに、日々の運用を支えている。
導入効果と今後の展望
ラック管理の業務精度とサービス品質の向上を実現オーサリングツールなどにより開発期間も短縮
さくらケーシーエスは Interstage AR Processing Serverの導入によって、ラック管理の業務精度の向上とサービス品質の向上を実現できた。
「担当者は目的のラックかどうか、その場で正確に確認できるようになり、業務精度を大幅に向上できました。来館したお客様をラックへ誘導する際の時間短縮、施錠確認の効率化にもつながっています」(木村氏) インシデント情報やマニュアル、引き継ぎ資料など対象となるラックの最新の保守情報はもちろん、見たいときに見たい情報をリアルタイムで表示できるようになった。 「今まで時間と手間がかかっていた最新情報の参照が、現場にいながら行えるようになりました。その結果、トラブル対処など運用管理の精度やスピード、効率がアップし、データセンターサービスの品質向上に寄与できました」(坂井氏) コンテンツは使い勝手の良いオーサリングツールによって、スムーズに作成できた。加えて、「富士通から提供されるサンプルモジュールなどによって、AR重畳表示アプリケーションも、インシデントシステムとの連携アプリケーションも容易に開発できました。1人月程度で済み、開発期間を短縮できましたね」と辻氏は述べる。 WEB ISES管理システム全体では、ラック管理以外にも効果が得られている。例えば、顧客の入館手続きは従来、紙ベースで行っていたが、システム化によって所要時間を半減できた。また、入館申請も紙 /メールからシステム化し、ラック施錠情報をタブレットから更新可能とするなど、様々な面で業務を改善できている。 今後は、ベンダー提供の保守情報との連携など、ARでタブレットに表示するコンテンツをさらに充実させていく予定だ。加えて、「ラック内のサーバ監視も強化すべく、統合運用管理ソフトウェア FUJITSU Software Systemwalker Centric Managerとの連携を検討しています。将来的には、ARの活用をラック単位ではなく機器単位に広げ、運用管理の精度や効率をより高めていきたいですね。ウェアラブルデバイスなど、新しい技術も取り入れつつ、様々な角度から業務最適化を進めたいと考えています」と構想を語る木村氏。さくらケーシーエスはこれからも、データセンター事業強化を推進し続けていく。
お問い合わせ先
CZ5344-2015年 4月 APCopyright 2015 FUJITSU LIMITED
富士通コンタクトライン(総合窓口) 0120-933-200受付時間 9:00~ 17:30(土 ・日 ・祝日を除く)富士通株式会社 〒 105-7123 東京都港区東新橋 1-5-2 汐留シティセンター
http://interstage.fujitsu.com/jp/arprocessserver/
事例カタログ ミドルウェア導入事例
●このカタログには、環境に配慮した用紙、植物油インキ、有害な廃液を出さない水なし印刷方式を採用しています。
【システム概要図】