KETエコシート 実績・追跡...KETエコシート 実績・追跡 2017.4.1 更新 株式会社エネルギアL&Bパートナーズ 実績一覧表 件 名 施工完了 テレビ共聴設備受信アンテナ
筑波宇宙センター 追跡管制センターの概要 -...
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筑波宇宙センター 追跡管制センターの概要
目 次
ページ
1. 筑波宇宙センターの概要・・・・・・・ 1 2. 筑波追跡管制センターの役割・・・・・ 1 3. 追跡管制ネットワーク・・・・・・・・ 3 4. 追跡管制に関するデータの種類・・・・ 5 5. 今回の業務・・・・・・・・・・・・・ 5
1.筑波宇宙センターの概要
筑波宇宙センターは、筑波研究学園都市の一画にあり、敷地面積約53万平方メートルという学
園都市にふさわしい緑豊かな環境に、さまざまな試験設備と運用設備を備えた宇宙航空研究開発機
構の中心的な事業所である。 当センターでは、人工衛星やロケットなど将来の宇宙機の研究開発
や試験、打ち上げた人工衛星を追跡管制するネットワークの拠点、国際宇宙ステーション日本実験
棟「きぼう」の開発試験や運用、宇宙飛行士の養成訓練など、重要な役割を担っている。 2.筑波追跡管制センターの役割 筑波追跡管制センターは、我が国が打ち上げる人工衛星の追跡管制を、組織的かつ円滑に実施す
るための中枢的役割を担い、次の3つの機能から構成される。
a.ネットワーク管制機能 人工衛星は地球の上空を様々な軌道で周回しているため、衛星の状態を監視したり衛星
に必要な指令を出す場合は、時を選ばず何時でも電波で交信できることが理想である。従
って地上から人工衛星にアクセスする場合は、出来るだけ多くの場所に交信できる無線設
備(地上局:宇宙通信所)を設置することが望ましい。このため、国内/海外に設置した各
地上局を使用して人工衛星の運用を実施する。 筑波宇宙センターの追跡管制センターでは、衛星の追跡運用に使用する地上局の割り振
りやデータ伝送回線設定などを行い、地上局を有機的に結合して情報を集約し、運用を統
轄する。(図-1、図-2) なお、ALOS については DRTS(データ中継技術衛星)、筑波フィーダリンク局、鳩山フ
ィーダリンク局等から構成されるスペースネットワークが主として使用される。
b.衛星管制機能 国内および海外に整備された追跡局もしくは中継衛星経由にて送られてくる人工衛星
搭載機器の状態信号(テレメトリデータ)をリアルタイム/準リアルタイムで処理し、衛星
状態を監視したり、各機器の運用計画を立案し、コマンド信号を送信して人工衛星を制御
する。 c.軌道力学系機能
各地上局で取得した人工衛星の追跡データにより軌道を決定すると共に、各地上局及び
スペースネットワークで人工衛星を追跡するために必要な軌道予報を行う。また、計算さ
れた人工衛星の軌道を基に、人工衛星を予定の軌道範囲内に維持するために必要な軌道制
御を計画立案し、実行された制御結果を評価する。 ALOSの主要なミッションのひとつである詳細な地図作成などのためには、高精度の
画 像を撮影したときの衛星位置も同等の精度で正確に知る必要がある。 衛星に搭載された2周波搬送波測位型GPS受信機のデータ処理を行うことにより1m の精度で軌道を決定する。
1
図
-1
A
LO
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跡管
制シ
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成図
勝浦
第1
可
搬局
(
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)
増田
第1
可
搬局
(
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)
沖縄
第1
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搬局
(
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)
地球
観測
センター
(E
OC
)
外国
受信
局
筑波
中央
(PG
T)
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フィ-ダ
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1
可搬
局
(K
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筑波
宇宙
セン
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跡管
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(
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)
受信
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→
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1
可搬
局
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D
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1
可搬
局
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ロマス第
1
可搬
局
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の
支援
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る。
2
下図に示す中央管制室は、人工衛星打ち上げ時、各地上局からの様々な情報やデータ、ロケット
打上射場からのロケット飛行データ等を集約してリアルタイムに表示などを行うことにより多く
のデータを瞬時に把握し、必要な指示を迅速・的確に発する等、人工衛星の追跡管制における司令
塔の役割を果たす。
3.追跡管制ネットワーク ネットワーク管制機能を実現するため、宇宙航空研究開発機構では国内3 局(増田、勝浦、沖縄
の宇宙通信所)及び海外4局(キルナ、サンチャゴ、パース、マスパロマス)を、主として定常段
階の運用に使用している。 ALOS ではデータ中継技術衛星通信系の機能確認後、衛星の初期機能確認段階から主としてスペ
ースネットワークを使用する計画である。定常段階におけるミッションデータの取得は DRTS(データ中継技術衛星「こだま」)を経由し鳩山フィーダリンク局にて行われる。
筑波宇宙センター中央管制室
3
宇宙航空研究開発機構の施設
(JAXA)
沖縄宇宙通信所 26°30’ N 127°54’ E
増田宇宙通信所 30°33’ N 131°01’ E
種子島宇宙センター 30°23’ N 131°01’ E
勝浦宇宙通信所 35°12’ N 140°18’ E
筑波宇宙センター 36°04’ N 140°08’ E
地球観測センター 36°00’ N 139°21’ E
KRN1(キルナ)
67°53’ N 21°04’ E
SNT1(サンチアゴ) 33°09’S 70°40’W
PRT1(パース) 31°48’S
115°53’E
MSP1(マスパロマス) 27°46’ N
15°38’ W
図-2 打上げ及び追跡管制施設の配置図
4
4.追跡管制に関するデータの種類 a.ハウスキーピングデータ(HKデータ)
人工衛星のバッテリー電圧、太陽電池発生電力、電源の電流、各部の温度、姿勢など、
いわば人工衛星の健康状態を示すデータを HK データという。人工衛星から送られてく
るテレメトリデータを解読することにより取得する。
b.コマンド(Command)データ 人工衛星搭載機器の電源 ON/OFF、軌道や姿勢を制御するための推進系の噴射等、人
工衛星への指令データをコマンドデータという。
c.追跡データ 宇宙通信所で厳密に時刻毎に計測した、人工衛星までの距離や距離変化率、衛星の仰角
や方位角を追跡データという。これを基に、軌道力学系システムで人工衛星の軌道上の位
置を計算し、任意の時刻における人工衛星の位置を予測する。
5.今回の業務 人工衛星の追跡管制にあたっては、先の図-1、図-2に示すネットワークを使用してテレメ
トリデータの取得、コマンドデータの送信、及び軌道決定や軌道予報値の作成を行い、人工衛
星の円滑な運用遂行に寄与する。
ALOS においては、衛星間通信実験の一環として、DRTS(データ中継技術衛星「こだま」)及び DRTS 実証実験地上システムを使用した追跡管制ならびにミッションデータの取得を計
画している。
勝浦局(新・地上ネットワーク)
5
宇宙航空研究開発機構
「筑波宇宙センター 追跡管制センターの概要」
第2版 平成17年12月