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登別市都市計画マスタープラン

目 次

序章 登別市都市計画マスタープランの意義 ・・・・・・・・・・・・・ 1

1.都市計画マスタープラン策定の意義と目的 ・・・・・・・・・・ 1

2.都市計画マスタープランの位置づけと構成 ・・・・・・・・・・ 2

3.対象区域と目標年次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

1章 登別市都市計画マスタープランの理念と目標 ・・・・・・・・・・ 4

1.都市計画マスタープランの理念 ・・・・・・・・・・・・・・・ 4

2.まちづくりの目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

3.将来人口の見通し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

2章 登別市の将来像 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10

1.将来都市構造 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10

2.将来都市イメージ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

3章 登別市のまちづくりの方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17

1.まちづくりの目標とまちづくりの方針 ・・・・・・・・・・・・ 17

2.土地利用の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

3.将来交通体系の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

4.公共施設等の配置方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

5.住環境の整備方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23

6.都市防災の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

7.環境共生の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25

8.景観形成の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27

4章 地域別まちづくり構想 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29

1.地域別まちづくり構想の役割 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 29

2.地域別まちづくり構想 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31

(1)鷲別・美園地域のまちづくり構想 ・・・・・・・・・・・・・ 31

(2)若草・新生地域のまちづくり構想 ・・・・・・・・・・・・・ 35

(3)富岸・若山地域のまちづくり構想 ・・・・・・・・・・・・・ 39

(4)幌別地域のまちづくり構想 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 43

(5)登別・富浦地域のまちづくり構想 ・・・・・・・・・・・・・ 47

(6)登別温泉・カルルス地域のまちづくり構想 ・・・・・・・・・ 51

5章 計画の推進に向けて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55

1.基本的な考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55

2.時代に対応した計画の見直し ・・・・・・・・・・・・・・・・ 55

3.協働によるまちづくりと情報の共有化 ・・・・・・・・・・・・ 56

参考資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 57

用語解説 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62

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登別市都市計画マスタープラン

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私たちをとりまく社会は、少子高齢化や人口の減少など、さまざまな面で今まで

とは大きく変わろうとしています。また、自然との共生やエネルギーの有効利用、

リサイクルの推進など、環境と調和した地域づくりが求められています。

こうした社会の変化に伴い、これまでの消費と拡大を前提としたまちづくりから、

自然との共生や循環型社会を基本としたコンパクトで暮らしやすいまちづくりが求

められています。さらに、地方分権が進むなか、それぞれの市町村の独自性や地域

性を重視した計画的なまちづくりの推進が求められるようになっています。

登別市においては、これまで続けてきたさまざまな施設整備などにより、市民生

活に必要な生活基盤はおおむね整いつつあります。今後は、現在のまちの姿を基本

としながら、地域のニーズに応じた都市機能の効率化や生活環境の向上を図り、誰

もがいきいきと暮らすことのできるまちづくりが求められています。

このように大きく変化している社会情勢のなかで、市民ニーズにきめ細かく対応

したまちづくりを進めていくためには、市民と企業と行政が情報を共有しながら「自

ら考え、自ら選択し、自ら行動する」ことが重要となります。

また、平成4年の都市計画法の改正により、都市計画区域を有する市町村では「市

町村の都市計画に関する基本的な方針」すなわち「都市計画マスタープラン」の策

定が責務となりました。都市計画マスタープランは、市民が安心して暮らすことの

できるまちをつくるために、市民とともにまちの将来像を描き、土地利用の規制誘

導や道路、公園などの都市施設整備の方向性を示すもので、都市計画を定める際の

指針となるものです。

これらのことから登別市では、上位計画である総合計画などを踏まえて、市民と

行政が協力し合いながらおおむね 20年後のまちの将来像とその実現のためのまちづ

くりの方針を示す「登別市都市計画マスタープラン」を策定しました。

序 章 登別市都市計画マスタープランの意義

1.都市計画マスタープラン策定の意義と目的

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登別市都市計画マスタープランは、健全な市民生活の実現や都市と調和のとれた

各種産業の発展を実現するための「都市計画に関する基本的な方針」を示す計画で

す。計画内容の検討にあたっては、少子高齢化や福祉、防災、景観形成、環境共生、

市民参画など社会環境の変化に伴う課題にも考慮しています。

また、登別市のまちづくりに関する最も上位の計画である「登別市総合計画」と

都市計画法に基づく「整備、開発又は保全の方針」に即し、登別市の環境や福祉な

どのさまざまな分野の計画との連携、整合を図りながら定めたものです。

登別市都市計画マスタープランは、登別市全体に関わる目標像と方針を示す「全

体構想」と地域ごとの市街地像や方針を示す「地域別構想」により構成します。

さらに都市計画マスタープランが描く将来像を実現するためには、「景観」と「み

どり」について具体化することが必要であると考え、登別市では「登別市都市計画

マスタープラン」と「景観形成基本計画」、「みどりの基本計画」を「まちづくりア

クションプラン」として一体的に捉えて策定しました。

まちづくりアクションプラン

都市計画マスタープラン

全体構想

地域別構想

登別市総合計画

(市のまちづくりにおける上位計画)

整備、開発又は保全の方針

(都市計画法に基づく北海道が

定める基本的な方針)

さまざまな分野の計画

連携・整合 連携・整合

■関連計画との関係図

景観形成基本計画

みどりの基本計画

環境基本計画

高齢者福祉計画

その他

2.都市計画マスタープランの位置づけと構成

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(1)対象区域

本計画の対象区域は、行政区域のうち主に都市計画区域内とします。

ただし、身近な自然環境や美しい自然景観の維持・保全の観点から、都市計画区

域外についても考慮します。

(2)目標年次

登別市都市計画マスタープランは、平成15年度(2003年)を初年度として

おおむね20年後の都市の姿を描くこととします。

3.対象区域と目標年次

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本計画では、登別市総合計画に描かれたまちづくりの理念と市民会議からの提案を

踏まえ、都市計画マスタープランの理念を設定します。

ここに示す理念は、「都市計画マスタープラン」だけではなく、「景観形成基本計画」

と「みどりの基本計画」の 3計画の共通の理念です。

語らいからはじまる新しいまちづくり

~人と自然、人とまち、人と人の新しい関係づくり~

―都市計画マスタープランの理念―

登別市総合計画に示されたまちづくりの理念

「人が輝き まちがときめく ふれあい交流都市 のぼりべつ」

―キャッチフレーズ―

自然と調和のとれた住空間、躍動する産業、観光客を暖かく迎え入れるホスピタリティ、個性

あふれる文化、豊かな人間性。

市民一人ひとりの価値観とライフスタイルが尊重され、豊かさと充実した生が実現できるま

ち。ここには、世界の各地から人が集い、世界の情報が集まる。

そして人が、モノが、情報が行き交い、活発な交流が生み出すエネルギーがまちにみなぎり、

人々のぬくもりとふれあいを育てる。

―まちづくりの理念―

1章 登別市都市計画マスタープランの理念と目標

1.都市計画マスタープランの理念

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「語らいからはじまる新しいまちづくり」

新しい時代の地域社会は、少子高齢化の進展や環境問題などさまざまな課題に直

面しています。市民と行政とが語らいを通じて参加の輪を広げながら知恵を集め

て創造し、よりよい暮らしの姿を描いていくことがまちづくりの基本となります。

「語らいからはじまる新しいまちづくり」は、さまざまな人々の参加を通じて築

かれる新しい登別市の姿をイメージした本計画の基本理念です。

~人と自然、人とまち、人と人の新しい関係づくり~

これからの登別市のまちづくりは、「人と自然」「人とまち」「人と人」の新しい

関係をつくっていくという視点により進めていきます。

登別市は、山、海、川、湖など豊かな自然環境に恵まれています。これらの自然

環境は、登別市らしいうるおいに満ちた良好な生活環境のための大切な要素です。

また、豊富に湧きでる温泉は、登別市を代表する自然のイメージであり、さまざ

まな恩恵をもたらす市民共通の財産です。このような自然環境を将来にわたって

守り、育てるとともに、自然とふれあうことのできるまちづくりを進めます。

―人と自然―

登別市は、いくつかのまちにわかれて発展してきました。これらのまちは、地形

や土地利用などの違いに応じて、それぞれ異なる魅力を備えています。

そのまちに住む人が誇りや愛着をもって暮らしていくために、それぞれのまちの

魅力を大切にしたまちづくりを進めます。また、それぞれのまちが互いに連携し、

登別市全体の魅力を高めるようなまちづくりを進めていきます。

―人とまち―

新しい時代のさまざまな課題に対応していくためには、人と人とのつながりがこ

れまで以上に重要な意味を持ちます。お互いに支え合い、暖かな心のふれあいが

生まれるふるさとのまちづくりを進めます。また、来訪者との交流により新たな

賑わいが生まれるまちづくりを進めます。

―人と人―

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まちづくりの理念を受けて、7つのまちづくりの目標を設定しました。

①豊かな自然に溶け込んだみどりあふれるまち

まちをとりまく身近な自然が適切に守り育てられ、市街地には豊かなみどりが広が

り、そこに住む人々がうるおいを感じるまちを目指します。

②都市の機能が整った活気にあふれるまち

道路や上下水道などの都市施設が整い、観光をはじめとするさまざまな産業が活性

化され、そこに住む人々がいきいきと働き、暮らしに活気があふれるまちを目指し

ます。

③すべての市民が健康で快適に暮らせるまち

すべての市民が健康で便利な生活をおくり、安全で安心して暮らすことのできる快

適なまちを目指します。

【市民会議の意見から】

高齢者と若者がふれあえるまちづくり/自分達(老若男女)が楽しめるまちづくり

/生活しやすいまち/公共文化施設が充実している/人にやさしいまち

【市民会議の意見から】

みどりあふれるふれあいのまち/身近なところにも多くの自然があり、市民の憩いの場

が数多くあるまち/まちなかの自然の創出

【市民会議の意見から】

まちづくりは人づくり(若い人材を登用する場があること)

/働く場があり、活気にあふれるまち

2.まちづくりの目標

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④地域の魅力が相互に連携したまち

様々な表情を見せ、魅力をもつ各地域が連携しながら、登別市全体がまとまりのあ

る、ひとつのまちとして高い魅力を持つまちを目指します。

⑤身近なコミュニティのふれあいが広がるまち

住民相互の日常的な語らいから、身近なコミュニティ*のふれあいが広がるまちを目

指します。

⑥来訪者との交流をはぐくむまち

来訪者を迎える施設や環境が整えられ、市民のホスピタリティ*が発揮できる、国際

観光都市にふさわしいさまざまな交流をはぐくむまちを目指します。

⑦ふるさとの歴史・文化を大切にしたまち

市内に残る史跡や地名など、有形、無形の市民共有の財産を守り、将来につたえて

いくなど、ふるさとの歴史・文化を大切にしたまちを目指します。

【市民会議の意見から】

登別市は複数の地域に分かれている/それぞれの地域の個性が活き登別市の魅力を高め

ている

【市民会議の意見から】

住民と観光客の両方が満足できるまちづくり

【市民会議の意見から】

鉱山町の精錬所跡の活用

【市民会議の意見から】

地域の人が集まれる施設が必要/ふれあいの場の創造

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まちづくり目標

②都市の機能が整った活気あふれるまち

道路や上下水道などの都市施設が整い、観光をはじめとする

さまざまな産業が活性化され、そこに住む人々がいきいきと

働き、暮らしに活気があふれるまちを目指します。

人とまち

③すべての市民が健康で快適に暮らせるまち

すべての市民が健康で便利な生活をおくり、安全で安心

して暮らすことのできる快適なまちを目指します。

⑤身近なコミュニティのふれあいが広がるまち

住民相互の日常的な語らいから、身近なコミュニティ*

のふれあいが広がるまちを目指します。

⑥来訪者との交流をはぐくむまち

来訪者を迎える施設や環境が整えられ、市民のホスピタ

リティ※が発揮できる、国際観光都市にふさわしいさま

ざまな交流をはぐくむまちを目指します。

⑦ふるさとの歴史・文化を大切にしたまち

市内に残る史跡や地名など、有形、無形の市民共有の財

産を守り、将来につたえていくなど、ふるさとの歴史・

文化を大切にしたまちを目指します。

人と人

④地域の魅力が相互に連携したまち

様々な表情を見せ、魅力をもつ各地域が連携しながら、

登別市全体がまとまりのある、ひとつのまちとして高い

魅力を持つまちを目指します。

人と自然

人と自然、人とまち、人と人の新しい関係づくり

語らいからはじまる新しいまちづくり

理念 7つのまちづくりの目標像

①豊かな自然に溶け込んだみどりあふれるまち

まちをとりまく身近な自然が適切に守り育てられ、市街

地には豊かなみどりが広がり、そこに住む人々がうるお

いを感じるまちを目指します。

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国際観光レクリエーション都市を目指す登別市は、国内外から多くの来訪者が訪れ

ています。定住人口に加え滞留人口も含めた将来の人口を想定しました。

登別市の人口の見通し(2022 年)

57,000~60,000人

(定住人口 50,000~53,000人)

(滞留人口 約7,000人)

3.将来人口の見通し

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(1)都市構造の特性

登別市は、古くから海岸沿いに発展した鷲別・幌別・登別と温泉に分散されています。

温泉を除く3地域は人口の増加などに伴い、それぞれの市街地を拡大しながら発展し、

一方、温泉は観光地として集客数を伸ばし、限られた土地のなかで高度化が進み、発展

を遂げてきています。

いくつかに分かれている市街地は、鉄道、国道、道道などによってつながっています。

また、近年では、鷲別・幌別間の平坦地が土地区画整理事業により新しいまちがつくら

れ、地域間の連担が進み、また、山側にも徐々にまちが広がっています。

登別市は、山を背にした平野が広がり、南面に海が開け、川がその真中を流れていると

いう地形となっています。市街地は、「山辺」と「海辺」、「川辺」に代表される自然に囲

まれており、登別市の原風景の要素ともなっています。

2 章 登別市の将来像

1.将来都市構造

登別市の都市構造の特性

山あいの温泉街と海岸沿いの開けた地域に市街地が分散して形成されている

山辺、川辺、海辺の自然に市街地が取り囲まれている

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(2)将来都市構造の設定

少子高齢化など人口が伸びない社会状況においては、これまでのように市街地を外側

へ拡大しつづけるという都市づくりでは、都市機能の拡散による都市整備の効率性や市

民生活の利便性の低下を招き、都市の良好な発展を阻害することになります。

そこで、現在の市街地をベースに成熟型社会に対応した適切な土地利用や土地の有効

活用、合理的かつバランスの取れた都市施設の配置など、まとまりのあるコンパクトな

市街地を目指します。

登別市は、温泉街と海沿いにいくつかの市街地が存在し、それらを鉄道や国道、道道な

どの幹線道路がつなぎ、ひとつの都市として発展しています。

分散している市街地は、その形成の歴史や自然環境などが異なり、それぞれの魅力をも

っています。そこで登別市においては、こうした現況の特性を活かし、多機能連携都市

構造を今後も継承し、魅力あるまちづくりを進めます。

各地域では、現在の土地利用状況を維持しながら、まとまりのあるコンパクトで集約的

なまちづくりを進め、公共公益施設や生活利便施設などへのアクセスを容易にし、市民

生活の利便性や快適性を重視した住み易い地域を目指します。

また、市街地を明確にする山辺や海辺、川辺においては、豊かな自然を保全し活用を進

めます。農業地域は、主に農業振興の場としての土地利用を図りながら、都市住民が農

業と触れ合うことが出来るような整備を進め、都市環境と自然環境とが調和した都市づ

くりを行います。

分散している地域を連携させ、登別市全体としての魅力を高めるため、鉄道や国道、

道道などの幹線道路を都市軸としてその機能などを充実します。さらには、各地域の連

携を強化するために、情報通信網を積極的に活用していきます。

登別市の将来都市構造

山辺・川辺・海辺に囲まれたコンパクト多機能連携都市

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(3)将来都市構造の構成

先に示したまちづくりの目標を実現していくために、将来の都市の構造を「都市の

輪郭」、「ゾーン」、「都市軸」として表現します。

○都市の輪郭

市街地を取り囲む自然を「都市の輪郭」とします。

【山 辺】 市街地を取り囲む山地・丘陵地

【海 辺】 太平洋に面する海岸

【川 辺】 市街地を流れる河川

○ゾーン

既存のまちをもとに、地域の特性、特徴、魅力によって区分した土地利用や機能の

まとまりを「ゾーン」とします。

【定住ゾーン】6つのまとまった市街地など

【交流ゾーン】登別温泉などの観光地や景勝地、札内・来馬地区の農地や林地など

【保全ゾーン】定住ゾーン、交流ゾーン以外の森林や農地、山地

【自然体験ゾーン】幌別ダムから鉱山地区

○都市軸

ゾーンや都市間を結ぶ鉄道や主要な道路、主要な河川を「都市軸」とします。

【広域都市軸】 室蘭市・白老町・壮瞥町と連絡する道路や鉄道

【地域連携軸】 市内の地域間を連絡する道路

【交流軸】 観光、交流のための道路

【水とみどりの軸】 みどり豊かなまちを実現するための主要な河川

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将来都市構造図

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【自然環境と調和した、こころやすらぐまち】

・山や海、川などの豊かな自然にあふれた登別は、市街地が水とみどりに取り囲ま

れています。

・山のみどりは、川や道路をつたわってまちなかに広がり、公園や緑地、民家の庭

などとつながって、みどりのネットワークをかたちづくっています。

・まちには、木々のみどりがあふれ、また、秋には美しい紅葉、冬には白鳥の飛来

など、四季折々の自然の営みを身近に感じることができます。

・まちを取りまく森や川などの自然環境は、散策や山菜とりなどの市民の身近なレ

クリエーションの場となっています。

このように、将来の登別は、自然環境と調和した「こころやすらぐまち」をかた

ちづくっています。

2.将来都市イメージ

イメージ図

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【地域の魅力が相互に連携し、こころときめくまち】

・登別の市街地は、暮らしの魅力、観光の魅力、自然の魅力など、さまざまな表

情をみせる地域にわかれています。

・鷲別・美園地域、若草・新生地域、富岸・若山地域、幌別地域、登別・富浦地

域は、みどりが多く、便利で暮らしやすい魅力的な住環境が整っています。

・登別温泉・カルルス地域は、豊富な湯量や多様な泉質、雄大な自然がある魅力

あふれた観光地として多くの観光客が訪れるほか、市民の憩いの場ともなってい

ます。

・その周囲の山林や農地では、観光・レクリエーションの新たな取りくみがはじ

まり、観光の魅力が広がっています。

・それぞれの地域は、鉄道や道路などの交通網や情報通信網でつながり、相互に

連携しています。また、市内だけではなく、隣接する市町村とも相互に市民生活

の利便性を高めるように密接な連携が図られています。

このように、将来の登別は、地域の魅力が相互に連携した、「こころときめくま

ち」がかたちづくられています。

イメージ図

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【人と人とのふれあいが生まれる、こころあたたまるまち】

・登別に住む人々は、日常的なふれあいや語らいを通じて、笑顔があふれるコミ

ュニティ*を形成しています。

・人々の日々の生活では、必要な施設などが身近にそろっており、みんなが快適

で便利な暮らしをおくっています。

・お年寄りや体の不自由な人も気軽に外出できるように、市内の施設はバリアフ

リー化*が進み、まちはたくさんの人でにぎわっています。

・登別は多くの観光客などが訪れて、市民との交流が広がっています。

・情報通信網が充実して、道内はもとより、日本中、世界中の人々との交流の輪

が広がっています。

このように、将来の登別は、人と人とのふれあいが生まれる「こころあたたまる

まち」がかたちづくられています。

イメージ図

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まちづくりの目標を実現するために、7つのまちづくりの方針を設定します。

①土地利用の方針、②将来交通体系の方針、③公共施設等の配置方針、

④住環境の整備方針、⑤都市防災の方針、⑥環境共生の方針、⑦景観形成の方針

1.まちづくりの目標とまちづくりの方針

3 章 登別市のまちづくりの方針

豊かな自然に溶

け込んだみどり

あふれるまち

都市の機能が整

った活気あふれ

るまち

すべての市民が

健康で快適に暮

らせるまち

身近なコミュニ

ティのふれあい

が広がるまち

来訪者との交流

をはぐくむまち

ふ る さ と の 歴

史・文化を大切に

したまち

地域の魅力が相

互に連携したま

まちづくりの目標

自然環境に配慮した土地利用

自然環境の保全と活用、みどりのネットワーク化

自然と調和した市街地景観の形成

関係する各方針

コンパクトな市街地形成、暮らしやすい市街地の形成

公共交通の充実、駅前広場などの機能充実

公共公益施設の適切な配置誘導

歩いて暮らせるまちづくり

良好な公営住宅の整備

災害に強いまちづくり

循環型社会の実現を目指したまちづくり

歩いて暮らせるまちづくり

地域活動の拠点となる施設の適切な配置

良好な民間住宅の建設の誘導

市民の協力によるみどり豊かなまちづくり

各地域の特性を大切にし連携した都市

地域間の連携を高める幹線道路の充実

観光都市にふさわしい魅力ある景観形成、景観軸の整備

①土地利用

⑥環境共生

⑦景観形成

①土地利用

②将来交通体系

③公共施設等

②将来交通体系

④住環境整備

⑤都市防災

⑥環境共生

①土地利用

②将来交通体系

⑦景観形成

②将来交通体系

③公共施設等

④住環境整備

⑥環境共生

①土地利用

②将来交通体系

⑦景観形成

多様な産業と調和した土地利用

観光都市にふさわしい道路の整備

観光都市にふさわしい魅力ある景観形成

⑥環境共生

⑦景観形成

自然環境の保全と活用

自然と調和した市街地景観の形成

目標に対応する主な方針の内容

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●コンパクトな市街地形成を目指します

・少子高齢化が進み、人口の増加が期待できない社会状況や環境保全などを考えて

まとまりのあるまちをつくるために、既存市街地の有効活用を図ります。

●各地域の特性を大切にし、連携したまちづくりを進めます

・鉄道駅周辺や公共公益施設の周辺などに拠点が形成されるように、各地域の特性

や魅力・役割を大切にした土地利用を進めます。

●暮らしやすい市街地の形成を目指した土地利用を進めます

・市民の暮らしを大切にして、安全性はもちろん利便性や豊かさを実感できる土地

利用を進めます。

●成熟型社会に対応した土地利用を進めます

・成熟型社会に対応した工業用地の集約化や住宅地の土地利用について、きめ細か

な制度活用と見直しを行います。

●多様な産業と調和した土地利用を進めます

・観光都市登別市にふさわしく、自然環境や景観などにも配慮した土地利用を行い

ます。

・漁業とレクリエーションを結びつけ、漁業の振興と海辺の快適な空間の創出を図

ることができるように、漁港の周りなどの土地利用に配慮します。

・市民の農業との出会いの場や観光振興につながる農地などについては、柔軟な土

地利用規制の運用を図ります。

・スモールオフィス・ホームオフィス*など新たな企業形態に配慮して、環境の優れ

た場所に企業が立地できるようにします。

・幹線道路沿いやインターチェンジ周辺地区などについては、商業施設や流通系施

設などの立地に配慮した土地利用を進めます。

●自然環境に配慮した土地利用を進めます

・市街地を豊かな自然環境が取り囲んでいるという特性を大切にして、自然環境に

配慮した土地利用を進めます。

●近隣市町と調和した土地利用を進めます

・隣接する市町と連続性のある土地利用を図ります。

・観光など隣接する市町と連携している産業に配慮した土地利用を図ります。

2.土地利用の方針

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利用方針図

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●歩いて暮らせるまちづくりを進めます

・道路や河川・海岸沿いについて、歩行者や自転車、車椅子などが安全に通行でき

る道づくりを進めます。

・市街地に接する山林内では、市民の身近なレクリエーションの場となるように、

散歩道の整備を進めます。

・市街地については、四季を通して歩行環境の保全に努めます。

●地域間の連携を高める幹線道路の充実を図ります

・地域間をつなぐ幹線道路の流れがスムーズになるように道路整備を進めます。

・幹線道路と生活道路など道路の機能に応じた道路整備を進めます。

・鷲別地区から若山地区にかけて、鉄道を横断する立体交差の可能性について検討

します。

●観光都市にふさわしい道路の整備を進めます

・国際観光都市にふさわしい美しい景観に配慮した道づくりを進めます。

・案内サイン*などの充実を図り、来訪者にわかりやすい道づくりを進めます。

●公共交通の充実を図ります

・利便性の高い多機能連携都市を実現するために、地域間をつなぐ公共交通の充実

を図ります。

・高齢化社会にも配慮し、各地域間や各公共施設などをつなぐコミュニティバス*な

どの交通システムの導入を検討します。

・情報通信網を活用して、交通機関の運行情報などの交通情報を入手しやすくして、

公共交通機関の利便性を高めます。

●駅前広場などの機能の充実を図ります

・駅前広場など鉄道やバス、徒歩、自転車、自家用車など複数の交通手段の乗り換

え・乗り継ぎ施設の機能の充実を図ります。

●市街地の道路網を見直します

・社会状況の変化に対応して、環状通や片倉通など計画決定後20年以上経過する

未整備路線の必要性を検証し、市街地の道路網の見直しを図ります。

・道路網の見直しにあたっては、社会情勢や住民のニーズを考慮しながら進めます。

3.将来交通体系の方針

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将来交通体系図

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●公共公益施設の適切な配置誘導を図ります

・市街地の有効な土地利用を進めるために、公共公益施設の適切な配置を誘導する

とともに、そのアクセスの充実を図ります。

●地域活動の拠点となる施設の適切な配置を進めます

・各地域のまちづくり活動などを支える施設を適切に配置し、地域のコミュニティ

活動を推進します。

・地域活動拠点は、地域住民が主体的な運営を行うとともに、既存の公共施設の活

用や民間施設との連携も含めてその施設づくりを検討します。

●環境の調和と関連施設の連携に配慮します

・公共施設等については周辺の環境との調和に配慮して配置します。

・公共施設等については近隣市町との施設の広域利用を図るなど、利用者の利便性

と関連施設との連携に配慮して配置します。

4.公共施設等の配置方針

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●快適な住環境を整えた宅地の造成と良好な民間住宅の建設を誘導します

・住宅地については、市街地開発事業*の活用を図るなど計画的に整備を進めるとと

もに、地区計画制度*などのルールを定め、良好な住宅建設の誘導を図ります。

・老朽化した住宅などが多く見られる旧市街地では、地区計画制度*、建築協定など

建替え時のルールづくりを行いながら、住宅の共同・協調建替*を誘導し、住環境

の改善に努めます。

・長寿社会に対応し、グループホーム*やグループリビング*などの施設の整備

を誘導します。

●良好な公営住宅の整備を進めます

・老朽化した公営住宅については、入居者の年齢や身体状況・ライフスタイルに適

応した建替えを進めるとともに、団地全体の環境改善を図ります。

5.住環境の整備方針

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●災害に強いまちづくりを進めます

・災害の発生と被害を防止するため、防災計画に基づいて適切に防災施設の整備を

進めます。

・建築物が密集し、火災延焼の危険性が高い地区においては、防火地域・準防火地

域の指定を行い、耐火建築物などの建築を促進するとともに、防災型地区計画制

度などの適用を検討し空間地を確保するなど、防災環境の改善を図ります。

・市民の防災意識の啓発を図り、地域による自主防災組織の形成と、防災活動の支

援に努めます。

・公共施設の防災機能を充実し、地域防災拠点施設のネットワーク化を図ります。

●避難・援助対策を確立します

・地域防災計画に基づくオープンスペース*や避難所の適切な配置、適切な避難ルー

トの設定を行います。

・災害時に迅速で的確な判断によって適切な対策活動を展開することができる防災

拠点の整備を進めます。

・災害時に不足する可能性のある食糧・水・生活必需品などの物資について、適切

な備蓄及び調達体制を整備します。

6.都市防災の方針

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●自然環境の保全と適切な活用を図ります

・市街地を囲む山辺のみどりや市街地に残された自然は、市民共有の貴重な財産と

して、市民とともに保全・育成を進めます。

・山辺のみどりなどについては、自然体験・自然学習ができるように散歩道などの

整備を行い活用を図ります。

●循環型社会の実現を目指したまちづくりを進めます

・環境への負荷が少ない循環型社会の実現を目指し廃棄物発生の抑制と適正処理、

エネルギーの過剰な消費の抑制、資源の有効利用、自然エネルギーの活用などを図

るための施設整備を進めます。

●市民(民間)の協力によりみどり豊かなまちづくりを進めます

・地域バランスに配慮した公園の整備に努めます。

・緑地協定制度を奨励し、市民が主体となった民有地の緑化を進めます。

・公園や街路、河川敷など公共施設の緑化については、市民の参画を得て整備を進

めるとともに適切な維持管理に努めます。

●みどりのネットワーク化など、生態系に配慮したまちづくりを進めます

・水辺の植物や魚類の生態を大切にした河川の整備を進めます。

・市民が水辺の自然に親しむことができるよう、川辺の散歩道などの整備を進めま

す。

・山辺のみどりと河川や道路・公園などみどりをつなぎ、市街地全体にみどりのネ

ットワークを形成します。

・公園については、周辺の自然環境との整合性や冬季を含めた利用者のニーズに配

慮した整備を進めます。

・海岸沿いの可能な場所には、人々が憩える広場の整備を進めます。

●公共下水道等の整備を進めます

・海や川などの水質保全のため適正な汚水処理の推進を図ります。

・処理区域の拡大に伴う幹線管渠や下水処理場などの整備を進めます。

7.環境共生の方針

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環境共生方針図

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●景観形成を進めるための制度を整えます

・地域の特性に応じた景観形成を進めるために景観条例や各種指針、基準、マニュ

アルなどの整備を進めます。

●自然と調和した市街地景観の形成を進めます

・市街地景観の形成にあたっては、周辺の山辺、海辺、川辺を守り育てるとともに、

山並みなどへの見晴らしを妨げない、自然景観と調和した街並み形成に努めます。

・住宅地、商業地、工業地のそれぞれの特徴を踏まえ、緑化や景観の誘導などを進

めます。

・市街地を一望できるビューポイントには、展望台や散歩道の整備を進めます。

●国際観光都市にふさわしい魅力ある景観形成を進めます

・登別温泉やカルルス温泉など、それぞれの特徴を活かし、まちの雰囲気をより引

き立たせる街並み景観の形成に努めます。

・観光拠点や観光名所を結ぶ道路は、緑化を進めるとともに、広告物や案内サイン*

を規格化し、旅の期待感やイメージアップにつながる景観整備を進めます。

●景観軸の整備を進めます

・河川や幹線道路は長く連続する『景観軸』として位置づけます。

・まちなかを流れる河川は、それぞれの特徴に配慮し、美しい水辺景観を創出しま

す。

・幹線道路沿いの建物は高さや色彩を規制し、周辺の緑化を進めるなどそれぞれの

地域にふさわしい景観形成に努めます。

・幹線道路や鉄道駅などまちの玄関口には、まちのイメージを象徴する景観の形成

を図ります。

8.景観形成の方針

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景観形成方針図

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1)地域別まちづくり構想の役割

地域別まちづくり構想は、市民が地域のまちづくりに自発的に関わるための構想であ

り、地域の特性を踏まえたまちづくりを進めるための構想としての役割を担います。

①身近な地域のまちづくりに自発的に関わる参画

まちづくりを進めるにあたっては、住民がまちづくりを身近な問題として考え、将

来像を共有化し、自発的に参画することが重要となります。

②地域特性を踏まえたまちづくり

それぞれの地域の歴史や文化、自然などの地域の特性を踏まえて取り組む必要があ

ります。

2)まちづくり構想の地域区分

登別市総合計画の地域区分に基づいて「鷲別・美園地域」、「若草・新生地域」、「富岸・

若山地域」、「幌別地域」、「登別・富浦地域」、「登別温泉・カルルス地域」の 6 地域に区

分しました。

地域区分内訳

鷲 別 ・ 美 園 地 域 鷲別町、栄町、美園町、上鷲別町

若 草 ・ 新 生 地 域 若草町、新生町

富 岸 ・ 若 山 地 域 富岸町、若山町

幌 別 地 域

幌別町、幸町、新栄町、大和町、中央町、常盤町、

柏木町、片倉町、新川町、富士町、千歳町、来馬町、

札内町、青葉町、緑町、桜木町、鉱山町、川上町

登 別 ・ 富 浦 地 域 登別本町、登別港町、登別東町、富浦町、中登別町

登別温泉・カルルス地域 カルルス町、登別温泉町、上登別町

4 章 地域別まちづくり構想

1.地域別まちづくり構想の役割

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(1)鷲別・美園地域のまちづくり構想

1)鷲別・美園地域の特性とまちづくりの課題

■鷲別・美園地域の特性

①室蘭市と連担した古い住宅地

古くからの住宅地が形成されており、日常生活においては隣接する室蘭市とかかわりが

深い地域である。

②鷲別岬や鷲別漁港、鷲別川、ボンズ山が地域のシンボル

みどり豊かな鷲別岬が地域のシンボルとなっている。

サクラ並木がある鷲別川も人々の身近な財産となっている。

また、鷲別川河口では古くから漁業が営まれ賑わい、東側には新たな漁港が整備されて

いる。

市街地の背後にあるボンズ山からの眺めも地域の人々に親しまれている。

■鷲別・美園地域の課題

・地域のシンボルである鷲別岬や鷲別川、ボンズ山を気軽に楽しむことが望まれている。

・地域の人が集まれる公園の整備が望まれている。

・生活道路の改善が求められている。

・海岸の整備や漁港の活用が望まれている。

■市民会議・地域別まちづくり会議における主な意見

・鷲別川の環境整備

・鷲別岬の自然環境の保全

・鉄道に分断されている地域の一体化

・漁港や海辺を活かした賑わいのあるまちづくりの推進

・密集市街地の改善

・景観に配慮したまちづくりの推進

2.地域別まちづくり構想

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2)鷲別・美園地域の将来像

鷲別・美園地域の将来像を地域の特性と課題、市民会議・地域別まちづくり会議で

の意見から、以下のように設定します。

■鷲別・美園地域の将来像

①海辺のみどり・川辺のみどり・山辺のみどりを身近に感じられるまち

地域のシンボルである鷲別川沿いのみどりが、海までつながっています。

鷲別岬やボンズ山は、身近な自然として地域の人々に親しまれています。

②住んでいる人々が安心して暮らせるまち

まちがきれいに整い、人々が安心して暮らしています。

③海辺を身近に感じられるまち

漁港や海岸では潮風を感じながら、人々が海を楽しんでいます。

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3)将来像を実現するためのまちづくりの方針

3つの将来像を実現するため、まちづくりの方針を以下のとおりに設定します。

①海辺のみどり・川辺のみどり・山辺のみどりを身近に感じられるまち

国道や道道上登別室蘭線沿いを『景観軸』として位置づけ、緑化など街並み

景観形成を進めます。

鷲別川を『水とみどりの軸』として位置づけ、散歩道の整備とあわせて樹木

を植栽します。

鷲別岬の良好な環境を保全・活用します。

ボンズ山に散歩道や展望台などの整備を進めます。

海岸沿いは緑化を図ります。

②住んでいる人々が安心して暮らせるまち

消防や救急活動を妨げている袋小路や狭あい道路の改善に努めます。

傾斜地に造成された宅地では、危険なよう壁などの改善指導・勧告を行い、

安全確保に努めます。

勾配のきつい道路には、融雪剤の散布や特殊舗装などにより、冬に強い道路

づくりに努めます。

鷲別支所周辺を地域の拠点として、人々が気軽に集えるよう、文化や情報発

信機能の充実を図ります。

公園を配置し、コミュニティ拠点の形成を図ります。

③海辺を身近に感じられるまち

鷲別漁港に隣接した公園の整備を図ります。

海岸線沿いの可能な場所には、散歩道や憩える広場の整備を進めます。

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地域構造図

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(2)若草・新生地域のまちづくり構想

1)若草・新生地域の特性とまちづくりの課題

■若草・新生地域の特性

①急速に発展したまち

土地区画整理事業などにより急速に宅地が開発され、良好な市街地が形成されている。

②道道沿いは商業施設が集積している

道道上登別室蘭線沿いには多様な店舗が立地しており、商業集積が進んでいる地域であ

る。

③みどりが身近に感じられる地域

市街地の背後に山辺が近く、みどりが身近に感じる地域である。

■若草・新生地域の課題

・統一観のある沿道景観など、新しい街並みの魅力づけが求められている。

・山ぎわの住宅地内道路の冬季対策が求められている。

■市民会議・地域別まちづくり会議における主な意見

・地域の人が集えるコミュニティセンター的な施設の配置

・海岸の整備

・鉄道に分断されている地域の一体化

・勾配のきつい道路の冬季対策

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2)若草・新生地域の将来像

若草・新生地域の将来像を地域の特性と課題、市民会議・地域別まちづくり会議で

の意見から、以下のように設定します。

■若草・新生地域の将来像

①賑わいと活力があふれるまち

道道上登別室蘭線沿いの商店街は、人々で賑わい活力であふれています。

②安全で快適な住環境のまち

季節の移ろいが感じられ、みどり豊かで快適なまちとなっています。

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3)将来像を実現するためのまちづくりの方針

2 つの将来像を実現するため、まちづくりの方針を以下のとおりに設定します。

①賑わいと活力があふれるまち

道道上登別室蘭線沿いを『景観軸』として位置づけ、緑化など街並み景観形

成を進めます。

幹線道路の歩道はバリアフリー化*を推進します。

②安全で快適な住環境のまち

傾斜地に造成された宅地では、危険なよう壁などの改善指導・勧告を行い、

安全確保に努めます。

勾配のきつい道路には、融雪剤の散布や特殊舗装などにより、冬に強い道路

づくりに努めます。

若草中央公園を『みどりの軸』として位置づけ、樹木を植栽します。

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地域構想図

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(3)富岸・若山地域のまちづくり構想

1)富岸・若山地域の特性とまちづくりの課題

■富岸・若山地域の課題

・幹線道路沿いサービス施設については、環境に配慮した整備が求められている。

・キウシト湿原の保全と周辺を含めた公園化が求められている。

・市街化区域内などにある未利用地の宅地化が求められている。

市民会議・地域別まちづくり会議における主な意見

・キウシト湿原の保全と活用

・亀田記念公園から湿原まで並木道の整備

・市街化区域の宅地化

■富岸・若山地域の特性

①良好な住宅地と商業地が広がる地域

土地区画整理事業などにより良好な住宅地と商業地が形成されている。

②市のシンボルとなる身近な自然がある地域

亀田記念公園やキウシト湿原など市のシンボルとなる自然がある。

③文教施設が多い地域

小学校や中学校、高校、職業訓練校および総合体育館などがあり、文教施設が多い地域で

ある。

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2)富岸・若山地域の将来像

富岸・若山地域の将来像を地域の特性と課題、市民会議・地域別まちづくり会議で

の意見から、以下のように設定します。

■富岸・若山地域の将来像

①みどり豊かなまち

キウシト湿原が、登別市のみどりのシンボルとして保全され、周辺が一体的な公園とな

っています。

亀田記念公園からキウシト湿原までみどりがつながり、みどり豊かな地域となっていま

す。

②利便性の高いまち

学校や体育館、医療福祉施設、商業施設などが集まり利便性の高いまちとなっています。

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3)将来像を実現するためのまちづくりの方針

2 つの将来像を実現するため、まちづくりの方針を以下のとおりに設定します。

①みどり豊かなまち

キウシト湿原を保全するとともに、総合体育館を含めた周辺を公園として整

備します。

亀田記念公園やキウシト湿原を、自然をテーマにした環境学習やイベントを

開催する拠点として、機能の充実を図ります。

道道上登別室蘭線沿いを『景観軸』として位置づけ、緑化など街並み景観形

成を進めます。

学校など公共施設の緑化を推進します。

西富岸川と富岸川を『水とみどりの軸』として位置づけ、樹木を植栽します。

道道上登別室蘭線沿いは、魅力ある沿道型サービス地区となるように、景観

形成を進めます。

②利便性の高いまち

道道上登別室蘭線を中心に文教施設や福祉施設などの充実を図ります。

道道上登別室蘭線および市道富岸西路線を整備します。

市街地に隣接する未利用地は、土地区画整理事業や開発行為などにより計画

的な市街地整備を図ります。

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地域構想図

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(4)幌別地域のまちづくり構想

1)幌別地域の特性とまちづくりの課題

■幌別地域の特性

①公共公益施設が集まる中心地域

幌別地域には市役所、官公庁施設や金融機関など公共公益施設が集まっており、登別市

の行政サービスの中心地域である。

②幌別川と来馬川、幌別ダムが地域のシンボル

まちなかを流れる幌別川と来馬川、幌別ダムは地域のシンボルとなっている。また川上

公園など幌別ダム周辺は、景観的にも市民から親しまれ、登別市のレクリエーションの

拠点となっている。

③幌別駅周辺に商店街が形成されている

幌別駅周辺には大型商業施設など様々な商店が集積している。

④市街地の背後には農地が広がっている

幌別市街地の背後の札内・来馬地区には優良な農地が広がっている。

■幌別地域の課題

・幌別地域には古い市街地が存在しており、生活道路の改善が望まれている。

・歩いて楽しいまちづくりが望まれている。

・川辺のみどりを豊かにすることが求められている。

・幌別駅周辺の商店街を、賑わいと魅力のある交流の場とすることが望まれている。

・気軽に農業体験や自然体験ができる環境づくりが望まれている。

■市民会議・地域別まちづくり会議における主な意見

・幌別川・来馬川・山辺のみどりに囲まれた市街地の形成

・密集市街地の改善

・季節を感じられるまちの形成

・海岸整備

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2)幌別地域の将来像

幌別地域の将来像を地域の特性と課題、市民会議・地域別まちづくり会議での意見

から、以下のように設定します。

■幌別地域の将来像

①歩いて楽しく、安心して暮らせるまち

市街地は四季を感じられる花やみどりで飾られ、人々が楽しそうに歩いています。

まちがきれいに整い、人々が安心して暮らしています。

②賑わいのあるまち

公共施設や公共空間では、地域の人々が集まり楽しんでいます。

幌別駅周辺では、個性的で魅力ある商店街が形成され、人々が集まり賑わっています。

③山辺と川辺のみどりに囲まれ、季節を感じるまち

川辺と山辺のみどりがつながり、まちをみどりが囲んでいます。

札内・来馬地区には良好な農地が広がり、豊かな農業を体験できる交流の場を提供して

います。

鉱山地区は、自然体験や環境教育の拠点として活用されています。

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3)将来像を実現するためのまちづくりの方針

3 つの将来像を実現するため、まちづくりの方針を以下のとおりに設定します。

①歩いて楽しく、安心して暮らせるまち

幌別川や来馬川沿いに散歩道をつくり住宅地と商店街をつなぎます。

誰もが安全に通行できる歩道の整備を進めるともに、休息ポイントの適正配

置に努めます。

市街地の主要な道路などには、案内図や誘導標識などを設置し、わかりやす

いまちにします。

袋小路や狭あい道路の改善に努めます。

幌別駅の自由通路は高齢者・障害者に配慮した改善を図ります。

街路ごとに樹種の統一を図り、個性をもった街路とします。

海岸線沿いの可能な場所には、散歩道や憩える広場の整備を進めます。

②賑わいのあるまち

既存施設などを活用し、市民が気軽に集える交流の場の充実を図ります。

国道・道道登別室蘭インター線・道道弁景幌別線など主要な幹線道路沿いを

『景観軸』として位置づけ、緑化など街並み景観形成を進めます。

幌別駅周辺では、人々のつどいの場にふさわしい花壇づくりを進めます。

③山辺と川辺のみどりに囲まれ、季節を感じるまち

幌別川と来馬川を『水とみどりの軸』として位置づけ、川辺に樹木を植栽し

ます。

幌別川では親水性のある川づくりを進めます。

札内地区には、農業体験の場や農村公園を配置します。

魅力ある幌別ダム周辺の景観の保全に努めます。

鉱山町では、ネイチャーセンターを拠点として活発な自然体験・学習の取り

組みが展開できるよう市有林の整備を進めます。

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地域構造図

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(5)登別・富浦地域のまちづくり構想

1)登別・富浦地域の特性とまちづくりの課題

■登別・富浦地域の特性

①国際観光都市のぼりべつの玄関口

登別市の東部に位置し、来訪者を迎える玄関口としての役割を果たす地域である。

また、マリンパーク・ニクスがのぼりべつのシンボルとなっている。

②良好な景観を有する地域

サケが遡上する登別川やフンベ山が地域のシンボルとなっているほか、住宅地はみどり

が多く閑静な佇まいを見せている地域である。

③海を身近に感じられるまち

かつて海水浴ができた富浦海岸や魚市場で賑わっている登別漁港があり、海を身近に感

じられる地域である。

■登別・富浦地域の課題

・のぼりべつの玄関口にふさわしい工夫が望まれている。

・地域のシンボルである登別川やフンベ山、漁港などを活かしたまちづくりが望まれてい

る。

・生活道路の改善が求められている。

■市民会議・地域別まちづくり会議における主な意見

・国道より海側を商業地域、山側を住宅地域としたまちづくりの推進

・登別駅周辺の賑わいの演出と機能の充実

・フンベ山や漁港の活用

・富浦での海水浴場の整備

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2)登別・富浦地域の将来像

登別・富浦地域の将来像を地域の特性と課題、市民会議・地域別まちづくり会議での

意見から、以下のように設定します。

■登別・富浦地域の将来像

①観光の玄関口にふさわしいまち

登別駅周辺では、地域の人々や来訪者との交流があり、賑わっています。

温泉までの沿道には、きれめのないサクラ並木や色とりどりの花が咲き、風情が感じら

れます。

②みどり豊かな美しい住宅地が広がるまち

庭先のみどりがつながり、うるおいのある住宅地が全体に広がっています。

登別川のみどりが山から海までつながり、自然豊かなまちになっています。

③美しい海と港を満喫できるまち

漁港や海岸では人々が海を楽しんでいます。

フンベ山や富浦の高台から、美しい海や夜景の眺望を楽しんでいます。

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登別市都市計画マスタープラン

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3)将来像を実現するためのまちづくりの方針

3 つの将来像を実現するため、まちづくりの方針を以下のとおりに設定します。

①観光の玄関口にふさわしいまち

登別駅前広場は、複数の交通手段の乗り換え・乗り継ぎ施設の機能の充実や

玄関口の魅力を高めるための整備を進めます。

国道 36 号・道道洞爺湖登別線・道道登別停車場線沿いを『景観軸』として位

置づけ、緑化など街並み景観形成を進めます。

特に道道洞爺湖登別線沿いは、サクラ並木などを活かした沿道景観を形成し

ます。

国道 36 号の拡幅整備を進めます。

②みどり豊かな美しい住宅地が広がるまち

袋小路や狭あい道路の改善に努めます。

登別川を『水とみどりの軸』として位置づけ、河畔林などの保全に努めます。

水芭蕉が群生している湿地や周辺の樹林地を一体的に保全します。

③美しい海と港を満喫できるまち

登別漁港では海洋性レクリエーション*を楽しめる施設の整備を進めます。

富浦の海岸では、海に親しめる空間整備を検討します。

フンベ山は市民の憩いの場として、散歩道や展望台などの整備をします。

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地域構造図

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登別市都市計画マスタープラン

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(6)登別温泉・カルルス地域のまちづくり構想

1)登別温泉・カルルス地域の特性とまちづくりの課題

■登別温泉・カルルス地域の特性

①北海道を代表する観光地

支笏洞爺国立公園内に位置しており、ホテルや旅館が建ち並んだ温泉街が形成され、国

内外から年間 350 万人の観光客が訪れる北海道を代表する観光地となっている。

②すぐれた自然資源と歴史・文化を有する

登別温泉の大きな魅力は11種類もの温泉が湧出していることが大きな特徴であり、

地獄谷や大湯沼の名勝など自然景観や古くからの歴史・文化が観光資源となっている。

③山あいに囲まれた狭あいな温泉街

この地域は周囲を山々に囲まれており、登別温泉地区では狭あいな市街地に、大小さま

ざまな宿泊施設や商店・住宅が混在している。

一方、カルルス温泉地区は湯治客や登山・スキーなどを楽しむ客が訪れている森の中の

静かな温泉郷である。

④交通の利便性が高い

この地域は、登別東インターチェンジから近く交通の利便性が高い。

■登別温泉・カルルス地域の課題

・地域特性を活かし時代のニーズにあった新たな魅力づくりが必要となっている。

・子供が身近に遊べる施設の整備が望まれている。

・限られた土地の中でゆとり空間の創出が望まれている。

・主要な幹線道路の整備が望まれている。

・地域のコミュニティ活動や観光客との交流を盛んにし、地域の魅力を高めていくことが

必要となっている。

■市民会議・地域別まちづくり会議における主な意見

・観光を重視したまちづくり

・観光と日常生活をあわせたまちづくり

・公共公益施設跡地の有効利用

・そぞろ歩きのできるまちづくり

・緑化および景観形成の推進

・下水道の整備

・避難場所の確保

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2)登別温泉・カルルス地域の将来像

登別温泉・カルルス地域の将来像を地域の特性と課題、市民会議・地域別まちづく

り会議での意見から、以下のように設定します。

■登別温泉・カルルス地域の将来像

①自然を大切にした特色ある景観を楽しめるまち

ありのままの自然景観や印象に残る街並みが形成され、それを楽しめるまちとなってい

ます。

②そぞろ歩きのできるやさしいまち

温泉街の中を観光客が、浴衣姿でそぞろ歩きをしています。

ポケットスペースでは、人々が集まり賑わっています。

③ホスピタリティを感じられるまち

観光客とのふれあいがあり、ホスピタリティ*意識の高いまちとなっています。

わかりやすい案内図・誘導標識などの充実や、花などを飾りもてなしを演出しています。

地域の歴史・文化を活かした施設が整備され、観光客も気軽にふれあえる場となってい

ます。

④住んでいる人々にとってもやさしいまち

豊かな自然環境の中で、人々がいきいきと暮らしています。

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登別市都市計画マスタープラン

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3)将来像を実現するためのまちづくりの方針

4つの将来像を実現するため、まちづくりの方針を以下のとおりに設定します。

①自然を大切にした特色ある景観を楽しめるまち

温泉街は、自然と調和を図り観光地にふさわしい魅力ある景観形成を図りま

す。

道道洞爺湖登別線・道道倶多楽湖公園線沿いを『景観軸』として位置づけ、

緑化など街並み景観形成を進めます。

観光資源である自然環境の保全と活用を図ります。

②そぞろ歩きのできるやさしいまち

温泉街については車両規制などを行い、歩行者にやさしい空間にします。

クスリサンベツ川の景観整備を進めます。

③ホスピタリティを感じられるまち

国内外からの観光客に、わかりやすい案内図や誘導標識などを充実します。

温泉街ではプランターやハンギングバスケットを飾るなど、美しい街並み景

観を演出します。

温泉の活用など、地域の特色を活かした賑わいの場など、より魅力的な環境

整備を進めます。

カルルス地区は、良質な泉質を活かした長期滞在型温泉地として、周辺レク

リエーション施設の充実を図ります。

地域の歴史や文化を紹介したり、コミュニティ活動のための交流施設の整備

を進めます。

④住んでいる人々にとってもやさしいまち

学校の空き教室の利用を図るなど子供の遊び場の確保に努めます。

生活汚水の処理を進めます。

支所や交流施設などは民間施設などを活用し集積を図ります。

道道洞爺湖登別線や道道倶多楽湖公園線の温泉バイパスと紅葉谷付近の整備

を進めます。

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地域構造図

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登別市都市計画マスタープラン

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本計画は、まちづくり全般の基本方針を示した登別市の「総合計画」や北海道が定

める「整備、開発又は保全の方針」を上位計画として、「都市計画に関する基本方針」

を定めたもので、今後、都市計画や各事業の実施計画などにより具体化し、実現され

ることになります。

また、本計画で示された将来像は概ね 20 年後の都市の姿を描いたものであり、すぐ

に実現に向かうわけではなく、長期的な展望に立って各施策の熟度や緊急性、事業効

果などを検討しながら段階的・効率的に進めていくことが必要です。

そのためには、目標とする将来像に基づき、建築・開発のルールの決定や、都市計

画道路・公園などの都市施設の具体的な整備計画を決定する段階から、市民・企業・

行政のそれぞれが適切な役割を分担し、お互いに協力し合いながらまちづくりを進め

ていく必要があります。

市政を取り巻く状況は、近年ますます変化の速度を増しています。

そのため、本計画は、社会経済情勢の変化、市民のまちづくりに対するニーズの変

化、周辺市町村との連携など時代に対応した適切な見直しを行っていくことが必要と

なります。

策定後においても、総合計画などの改定や社会経済情勢の変化などに対応して、必

要に応じて適宜見直しを行うものとします。

地域・地区レベルにおいて、市民が主体となったまちづくりの機運の高まりに応じ

て、柔軟に計画内容の充実を図ります。

1.基本的な考え方

1.将来都市構造

5章 計画の推進に向けて

2.時代に対応した計画の見直し

1.将来都市構造

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都市計画に関するまちづくりは、大きく分けて、市民や企業が自ら主体となって行

う建築や土地開発、行政等が行う都市施設などの整備、建築や開発のルールを定めて

住み良いまちを担保する規制・誘導に分けられます。

本計画で描いた将来像を実現するためには、継続的に市民・企業・行政がそれぞれ

の役割を認識し、積極的に関わっていくとともに、協力し合ってまちづくりを進めら

れるような体制を整えていくことが必要です

特に地域・地区レベルでのまちづくりの推進にあたっては、市民自らが主体となっ

た取り組みが必要となります。

本計画の実現のための具体的な計画づくりを進めるとともに、個々の計画や事業の

熟度などを考慮し、市民の理解と協力を得ながら、適切な時期に都市計画として位

置づけを行っていきます。

身近な地域・地区におけるまちづくりのルールである地区計画や建築協定などの制

度を積極的に活用するとともに、市民主体のまちづくりを進めるため、計画段階に

おける市民参画の拡充を図ります。

本計画については、広報やホームページを通して市民に周知するとともに、まちづ

くりの情報を市民と行政が互いに共有できる情報交換・意見交換の場を創出するな

ど、まちづくりに携わる人材の育成と市民のまちづくりへの参画を誘導します。

3.協働によるまちづくりと情報の共有化

1.将来都市構造

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登別市都市計画マスタープラン

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資料-1 登別市まちづくりアクションプランがつくられるまで

(策定までの流れと体制)

資料-2 まちづくりアクションプラン策定委員会 委員名簿

資料-3 市民会議参加者名簿

資料-4 子どもワークショップ参加者名簿

参考資料

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資料-1 登別市まちづくりアクションプランがつくられるまで

 全体構想の素案作成 3計画の策定

市民会議 市民会議  市民会議 策定委員会  策定委員会

かわら版の各戸配布 かわら版の各戸配布 広報・インターネットによる

素案パンフレット各戸配布 素案パンフレット各戸配布    情報提供と意見募集

広報・インターネットによる 広報・インターネットによる  都市計画審議会    情報提供と意見募集    情報提供と意見募集

計画づくりの体制

  諮 問

  答 申

 ・市民会議  ・庁内の検討組織

   全体会議

   地域別会議(6地域)

 ・市民アンケート

 ・かわら版・インターネット  などによる意見募集

都市計画審議会

   市民意向調査   (アンケート)

現況の把握と素案の作成準備

素  案  の  作  成  作  業

作業の流れ

作業の内容

3計画の素案作成    

3計画の原案作成    

計画の策定作業

市民参加

年度

地域別構想の素案作成

景観・みどりの素案作成

  都市の現況分析           

  主な課題の整理

 将来目標の設定      

平成11年度

全体構想の素案修正  

平成12年度 平成13年度

市      民 行     政

市民と共に進める計画づくり

平成14年度

策 定 委 員 会(市民の代表含む)

市    長

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登別市都市計画マスタープラン

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資料-2 まちづくりアクションプラン策定委員会 委員名簿

氏 名 所 属 在 任 期 間 備 考

1 片 山 博 市民会議座長 H13~H14委員長 (1)(2)

2 俵 藤 亥久夫 市民会議第1部会長(都市計画) H13~H14 〃

3 谷 口 勝 彦 市民会議第2部会長(緑) 〃 (1)

4 中 原 義 勝 市民会議第3部会長(景観) 〃 〃

5 北 山 六 朗 市民会議鷲別・美園地域部会長 〃 〃

6 細 川 信 義 市民会議若草・新生地域部会長 〃 〃

7 菅 井 博 昭 市民会議富岸・若山地域部会長 〃 〃

8 大 平 定 子 市民会議幌別地域部会長 〃 〃

9 矢 吹 裕 二 市民会議登別・富浦地域部会長 〃 〃

10 玉 川 裕 史 市民会議登別温泉・カルルス地域部会長 〃 〃

11 林 田 康 光 商工会議所代表者 〃 (2)

12 白 田 明 義 観光協会代表者 〃 〃

13 山 下 喜代司 農業委員会代表者 〃 〃

14 村 井 フサ子 社会福祉協議会代表者 〃 〃

15 宮 孝 司 室蘭開発建設部地域振興対策室長 〃 (3)

16 小山内 義 勝 北海道胆振支庁経済部建設指導課長 〃 〃

17 中 里 一 郎 北海道室蘭土木現業所企画調整室長 H13 〃

18 矢 萩 和 久 北海道室蘭土木現業所企画調整室長 H14 〃

19 佐 藤 五十八 登別市総務部長 H13~H14 (4)

20 小 杉 博 暉 〃 財政部長 〃 〃

21 宮 武 勝 徳 〃 市民生活部長 H14 〃

22 斎 藤 智 秀 〃 保健福祉部長 H13~H14 〃

23 山 崎 信 一 〃 保健福祉部長 H13 〃

24 武 田 清 次 〃 観光経済部長 H14 〃

25 武 田 博 〃 観光経済部長 H13 〃

26 赤 石 春 美 〃 建設部長 H14 副委員長 〃

27 伊 奈 耕 三 〃 建設部長 H13 副委員長 〃

28 奥 村 修 〃 水道部長 H13~H14 〃

29 高 田 明 人 〃 教育委員会管理部長 〃 〃

30 小 野 守 信 〃 教育委員会管理部長 H13 〃

31 石 谷 弘 二 〃 消防長 H13~H14 〃

32 道 林 博 〃 総務部次長 H14 〃

33 佐々木 朗 〃 建設部次長 H13~H14 〃

※ 設置要綱第4条に基づく委員の位置付け

(1)市民会議の代表 (2)知識経験を有する者 (3)関係行政機関の職員 (4)その他市長が必要と認める者

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資料-3 市民会議参加者名簿

相 内 良 三 小 原 勝 雄 佐 藤 褜太郎 中 垣 徳 一 前 田 文 彦

青 野 満 片 山 博 佐 藤 康 啓 中 鉢 幸 町 河 光 夫

赤 樫 博 鎌 田 恵 子 佐 藤 優 多 中 原 義 勝 松 尾 豪

東 川 光 秀 上 森 直 保 里 沼 省 二 永 宮 秀 孝 松 山 淳

後 村 榮三郎 苅 田 まさゆき 志 賀 俊 哉 中 元 至 水 井 利 子

阿 部 庄次郎 川 浦 一 男 篠 原 良 行 成 田 光 男 宮 坂 千代子

荒 川 昌 信 川 西 悟 東海林 裕 雅 二 木 謙 蔵 森 定 吉

荒 木 政 博 河原田 た み 島 田 栄 司 西 勝 義 安 田 勉

有 泉 哲 郎 川 人 文 男 諏 訪 英 雄 西 金次郎 矢 吹 裕 二

石 井 佐登子 北 山 六 朗 神 藤 男 西 本 潤 一 山 口 久 子

石 坂 武 九 嶋 隆 宣 須 賀 紀 子 西 村 茂 雄 山 島 登

伊 藤 利 子 工 藤 金 雄 菅 井 博 昭 沼 田 一 夫 山 田 正 幸

伊 藤 秀 男 工 藤 倶二雄 菅 原 武 萩 谷 桂 樹 山 田 直 樹

伊 藤 昌 幸 工 藤 富 蔵 曽 根 宗 幸 浜 田 三樹夫 山 本 千 秋

今 沢 重 利 工 藤 恒 高 沢 光 男 早 坂 宇美子 横 山 慎 治

今 田 ヒサ子 黒 田 正 一 高 橋 勝 子 林 田 康 光 古 川 常 規

岩 浅 麻 純 合 田 美津子 高 橋 萬 伴 野 俊 夫 吉 田 光 雄

岩 井 重 憲 小杉山 悦 子 高 山 和 子 俵 藤 亥久夫 米 一 彰 夫

上 田 富 子 小杉山 与次郎 竹 崎 伸 二 平 塚 光 雄 和 田 浩 一

上 野 雅 春 小 松 克 安 武 田 大 樹 福 田 宏 司 和 田 卓 士

宇佐美 葉 月 小 林 賢 多 田 久 藤 崎 信 雄 渡 部 伸 康

内 山 勇 二 小 山 清 市 田 中 絹 枝 藤 原 茂 樹 渡 大 輔

宇 野 誠 一 小 林 正 明 田 中 雅 基 古 田 幸 代

大久保 宏 城 今 野 オサム 谷 口 勝 彦 古 原 久 子

大 平 定 子 坂 井 博 志 玉 川 裕 史 細 川 信 義

小笠原 春 一 佐々木 誠 一 近 井 虎 二 堀 田 裕 幸

長 壁 和 子 佐々木 千代恵 築 田 啓 広 堀 本 宏

長 田 顕 子 佐々木 久 雄 千 葉 玲 子 本 間 澄 夫

小 澤 隆 信 佐 藤 圭 輔 対 馬 敬 子 本 間 正 昭

小 澤 千 代 佐 藤 均 寺 嶋 淳 一 前 田 文 三

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登別市都市計画マスタープラン

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資料-4 子どもワークショップ参加者名簿

学 校 名 名 前 学 年 学 校 名 名 前 学 年

幌別小学校 教師 1 矢 元 まち子 登別温泉小学校 教師 1 斎 藤 祐 子

児童 4 今 井 隆 樹 小6 児童 5 山 田 健 晴 小5

志 田 智 洋 小6 相 沢 実由起 小5

上 田 諒 小6 平 塚 大 祐 小6

難 波 壮 平 小6 吉 田 愛 小6

幌別西小学校 教師 1 三 尾 修 子 中 澤 一十三 小6

児童 3 首 藤 裕 人 小6 幌別中学校 教師 1 赤 塚 恒 太

大 西 崇 人 小6 児童 5 石 高 一 樹 中2

羽 澤 廣 政 小5 木 内 麻理早 中2

幌別東小学校 教師 1 長谷川 純 松 田 咲 野 中2

児童 3 磯 谷 優 希 小6 蓬 田 翔 平 中2

佐 藤 彩 香 小6 石 坂 美 帆 中2

高 橋 慧 小6 西陵中学校 教師 1 永 瀧 幸 治

青葉小学校 教師 1 日 浅 友 子 児童 4 相 沢 峻 太 中1

児童 4 西 野 修 平 小6 工 藤 徳 之 中1

三 浦 大 輔 小6 堀 井 孝 弘 中1

伊 藤 美 紀 小6 松 原 功 樹 中1

藤 田 亜 弓 小6 緑陽中学校 教師 1 白 戸 邦 昭

登別小学校 教師 1 竹 内 淳 児童 4 谷 原 優 希 中1

児童 4 木 村 快 人 小6 岸 部 大 樹 中1

堀 本 孝 尚 小6 三 枝 千恵美 中2

寺 岡 優 小6 高 根 未 来 中2

太 田 緑 小6 鷲別中学校 教師 1 鈴 木 利 行

富岸小学校 教師 1 水 落 裕二郎 児童 4 小 舘 航 中2

児童 4 酒 井 和 也 小5 藤 川 賢 中2

佐 藤 彩也佳 小5 工 藤 健 太 中2

米 田 愛 美 小5 半 沢 伸太郎 中1

大 松 理 沙 小5 登別中学校 教師 1 俵 理 恵

若草小学校 教師 2 中 島 秀 樹 児童 4 小笠原 雄 太 中2

椎 名 孝 佐々木 英 恵 中2

児童 2 岩 間 優 小6 山 本 悟 中2

土 岐 彩 菜 小6 土 門 晶 子 中1

鷲別小学校 教師 2 野 尻 育 代 登別温泉中学校 教師 2 菊 池 香 織

小 原 健 中 田 克 彦

児童 5 鎌 戸 麻衣子 小6 児童 4 柴 田 憲 一 中2

行 澤 萌 小6 浦 貴 大 中1

黒 澤 隼 司 小5 小 山 哲 也 中1

安 部 龍 一 小5 上 田 亜由巳 中1

山 城 孝 哉 小5 合 計 教師18、 児童59 77名

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-あ-

【案内サイン】

地区や建物の所在や位置関係を表すもので、地図がこれに相当する。

【オープンスペース】

公園・広場・河川・農地など、建物によって覆われていない土地。

あるいは敷地内の空地を総称していう。

-か-

【海洋性レクリエーション】

ヨット、ボートなどにより水に親しみ、豊かな自然とのふれあいを興

ずるレクリエーション。

【共同・協調建替】

複数の敷地を統合して1つの建築物を建てることを共同建替という。

また、隣接する複数の敷地で個別の建築物を建てる時に、壁面の位置や

形状、高さなどについて何らかの統一性を持たせることを協調建替とい

う。

【グループホーム】

孤児や障害者・高齢者などが援助を受けながら共同生活を営む施設。

特に、尐人数の知的障害者や精神障害者が就労しつつ、日常生活の援助

を受けて共同で生活する施設をいう。

【グループリビング】

尐人数の痴呆性高齢者が専門スタッフの介護を受けながら共同生活を

おくるための、個室と共用スペースをもつ小規模施設。

【コミュニティ】

人々が共同体意識を持って生活を営む一定の地域やその人々の集団。

用語解説

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登別市都市計画マスタープラン

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【コミュニティ施設】

地域社会の中で人々が集い、交流し、活動するための施設。

公民館や各種会館などの総称。

【コミュニティバス】

地域の必要目的に合わせて運行される路線バス。小型バス・低床バス

の利用、停留所の間隔の短縮などで利用者の便を図る。

-さ-

【市街地開発事業】

都市計画法第12条第1項各号に掲げる事業で、土地区画整理事業、市

街地再開発事業などの6事業が該当する。

地方公共団体などが、一定の地域について、総合的な計画に基づき、公

共施設、宅地や建築物の整備を一体的に行い、面的な市街地の開発を図

ることを目的としている。

【スモールオフィス・ホームオフィス】( small office home office )

SOHO(ソーホー)

小規模な事業者や個人事業者のこと。また、事務所などを離れネットワ

ークを利用して仕事をする形態もいう。

-た-

【地区計画制度】

一定の区域について、土地や建物の利用目的、形状などを規制、誘導す

る都市計画法に定められた制度の一つ。

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-は-

【バリアフリー化】

すべての人が普通に暮らすことができるように、建物や道路などにおい

て、身体的、精神的な障壁(バリア)を取り除くこと

【ホスピタリティ】

訪問者を丁重にもてなす気持ちや行動。

-ま-

【まちづくりアクションプラン】

「都市計画マスタープラン」「景観形成基本計画」「みどりの基本計画」

を登別市総合計画の下位計画として一体的に捉えた総称。この3計画は、

「市民の身近な生活環境、自然環境の向上を目的とするまちづくりに関

する計画であること」、「総合計画の下位計画となるさまざまな中間計画、

分野別計画のうち、ものづくりの計画としての性格を有すること」に共

通点があり、それぞれの計画内容の整合をはかるために一体的に検討す

るものである。

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登別市都市計画マスタープラン

平成15年3月

発行 登別市

編集 登別市建設部都市計画課

登別市中央町6丁目11番地

TEL 0143-85-2111(代表)

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