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2017/1/13 トヨタ自動車(株) 新事業企画部 企画室 燃料電池グループ 大田 育生 第19回関東地域エネルギー・エネルギー温暖化対策推進会議 再エネを活用した水素サプライチェーンの構築実証について -その課題と展開-

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2017/1/13 トヨタ自動車(株) 新事業企画部

企画室 燃料電池グループ 大田 育生

第19回関東地域エネルギー・エネルギー温暖化対策推進会議

再エネを活用した水素サプライチェーンの構築実証について-その課題と展開-

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目次

Ⅰ. 会社紹介 Ⅱ. トヨタ環境チャレンジ2050 Ⅲ. 新規事業における エネルギー分野での取組み 1.新規事業の歴史 2.めざす新規事業の分野 3.エネルギー分野での取組み 4.自動車以外への燃料電池の活用

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Ⅰ.会社紹介

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1. 会社概要

・設立:1937年 8月 28日

・資本:3970億5千万円 (2016年3月末)

・連結従業員数 : 348,877人 (単独 72,721人) (2016年3月末)

・連結決算状況(2015年度):

トヨタ・レクサスブランド

・国内生産拠点:12工場

・車両生産台数 (含む海外): 8,576千台(2015年度)

・車両販売台数 (含む海外): 8,681千台(2015年度)

(億円)

売上高 284,031(単独115,858)

営業利益 28,539(単独14,021)

当期純利益 23,126(単独18,103)

※連結会社数 ・・・548社

※持分法適用会社数・・・ 54社

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・㈱豊田自動織機 ・愛知製鋼㈱

・㈱ジェイテクト ・トヨタ車体㈱

・豊田通商㈱ ・アイシン精機㈱

・㈱デンソー ・トヨタ紡織㈱

・東和不動産㈱ ・㈱豊田中央研究所

・トヨタ自動車東日本㈱ ・豊田合成㈱

・日野自動車㈱ ・ダイハツ工業㈱

・トヨタホーム㈱ ・トヨタ自動車九州㈱

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2. トヨタグループ紹介

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Ⅱ.トヨタ環境チャレンジ2050

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トヨタが目指す車と社会のイメージ

■電気と水素を活用し、多様なエネルギーから成り立っている社会を目指す

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イメージ

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Ⅲ. 新規事業の取組み 1.新規事業の歴史 2.めざす新規事業の分野 3.エネルギー分野での取組み ① エネルギーマネジメント ② 燃料電池関連(水素) 4.自動車以外への燃料電池の活用

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1. 新規事業の歴史

豊田工機 (1941年)

愛知製鋼 (1940年)

トヨタ車体 (1945年)

デンソー (1949年)

2)自動車以外の新規事業

1)新規事業の原点

産業車両事業 (1956年)

レンタリース事業 (1966年)

住宅事業 (1977年)

■トヨタ自動車も豊田自動織機から独立したベンチャービジネス

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~’85年 ’85年~89年 ’90年~95年 ’96年~

バイオ緑化(アフォレステーション)

情報通信(日本高速通信)

エレクトロニクス・半導体(広瀬工場)

マリン(マリン事業企画室)

環境・エネルギー(TTS)

ライフサポート(GLD)

先端技術(ロボット)

FA(ファクトリーオートメーション:無人車システム販売)

住宅

エアロ(エアロ事業室)

金融(トヨタファイナンス)

情報システム(トヨタシステムリサーチ)

エンジニアリング(トヨタマックス)

ITS(ITS企画部)

社内起業家(CTF)

86年

88年

84年

88年

92年

90年

98年

02年

05年

75年

90年

90年

96年

96年

98年

「新領域」の分野 「車周辺」の分野 新規事業着手

マリン事業部 設立

97年

バイオ・緑化 事業部設立

01年

事業開発部 設立

89年

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1. 新規事業の歴史

■1975年に住宅からスタートし、様々な分野に継続的チャレンジ

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自動車事業 「車」

<住宅・まちづくり>

環境対応住宅

新領域

車周辺 ② 資源・ 素材

③ エネルギー

④ ロボット

⑥ 通信・ ネットワーク

① 環境 バイオ

HV、PHV、EV、FC

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2. めざす新規事業の分野

■自動車事業と関連の深い 新規事業分野を重点的に推進

⑤ 新交通 システム

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Ⅲ. 新規事業の取組み

1.新規事業の歴史 2.めざす新規事業の分野 3.エネルギー分野での取組み 1) エネルギーマネジメント 2) 水素・燃料電池関連 4.自動車以外への燃料電池の活用

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3. エネルギー分野での取組み

リユースインバーター

リユースモーター

FCユニット外販

エコ店舗

SOFC+MGTハイブリッド

(トリジェネ:電気、熱、水素)

大容量リユース蓄電池

PPS

<ユーザー> <プロジェクト・事業>

FCFL、FCバス、定置用 他

トヨタGr工場 他

住宅、ビル

水素ST、病院、

データセンター、トヨタGr工場

販売店、コンビニ、自治体 他

販売店、工場

F-グリッド 国内外展開 国内外工場団地

京浜PJ、関空PJ

(水素サプライチェーン実証)

物流事業者、トヨタGr工場、

空港 他

燃料電池関連の取組み

エネマネの取組み

<将来の目指すべき姿>

次世代モビリティの普及促進

(FCユニットの多用途展開)

低炭素社会の実現

(Fグリッド、EMS、CO2フリー水素)

資源循環型社会の実現

(車部品のリユース、リビルト)

系統安定化への貢献

(分散電源の充放電制御)

エネルギー自給率の向上

(水素社会の推進)

オールトヨタでのコスト削減

(グループ連携、アライアンス)

〔エネマネ〕 ハード(ex蓄電池)+ソフト(exEMS)を組合せ、安価で安定したエネルギー確保に寄与 〔燃料電池〕 車以外にフォークリフトや工場等で水素利用を拡大し、CO2排出削減を急ぐ

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Ⅲ. 新規事業の取組み 3.エネルギー分野での取組み 1) エネルギーマネジメント ① F-グリッド ② エコ店舗事業 2) 燃料電池関連(水素)

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1)トヨタのエネルギーマネジメント(考え方)

人材育成(技術力/現場力)

④省エネ技術/設備

需 要 側 ⑤日常カイゼン活動

供 給 側 ③ジャスト・イン・タイム

のエネルギー供給

②高効率な供給設備

①エネルギーの見える化

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■人材育成を土台に、エネルギーの見える化により

エネルギー需要側と供給側で一体となったマネジメントを行う

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■地域コミュニティにおけるエネルギーの「セキュリティ向上」、「環境性の向上」、 「経済性の確保」を総合的にマネジメントし安全・安心・安価・安定的な エネルギーを確保し、地域産業振興・地域活性化

1)-① F-グリッド概要

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トヨタ自動車東日本(自動車工場)

サプライヤー

すかいらーく(食品加工場)

系統電力

ガスエンジン・コージェネ (7,800kW)

大衡村役場/ 地域防災拠点

非常時

太陽光発電 (650kW)

リユース蓄電池 (50kWh)

F-グリッドLLP※

電力

熱 (蒸気)

電力

熱 (温水)

電力

電力

※ Limited Liability Partnership

■工業団地内企業への自家発電設備を活用したエネルギー(電力・熱)の供給 及び、エネルギーマネジメント・サービス(見える化・平準化、機器の保守・メンテ)事業

自営線

ベジ・ドリーム栗原(植物工場)

1)-① F-グリッド事業概要

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Ⅲ. 新規事業の取組み 3.エネルギー分野での取組み 1)エネルギーマネジメント ① F-グリッド ② エコ店舗事業 2) 燃料電池関連(水素)

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1)-② エコ店舗事業

《概略図》

■Fグリッドのノウハウなどを活かし、販売店のエネマネ(省エネ)をサポート

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10kWシステム

プリウスバッテリー10個を使用

■プリウスの「ニッケル水素バッテリー」を再利用し、蓄電池システムに活用

廃車・解体 回収バッテリー

検査

回収バッテリー リサイクル(再資源化)

新品バッテリー 新車

蓄電池システム 回収バッテリー

リビルト(改修)

車両の補給部材

◆改修後の性能により分別

◆ニッケル他

《リユース/リビルト電池の流れ》

1)-② エコ店舗事業

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Ⅲ. 新規事業の取組み

3.エネルギー分野での取組み 1) エネルギーマネジメント 2) 燃料電池関連(水素) ①水素社会実現の必要性

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2)-① 水素社会実現の必要性

解決したい課題など うれしさ や 必要性

地域のエネルギー自立の促進 石油経済・中東からの脱却

国のエネルギーセキュリティ確保 水素経済への移行

燃料多様化実現への一貫 (エネルギーミックスの最適化)

多様なエネルギー資源の利用可 (再生可能も含めたアプローチ)

環境性(CO2の低減)の向上 LCAによる適正な評価と環境貢献

貯蔵性・輸送性の向上 多様な用途への対応可(動力にも)

小型・分散での高効率 エネルギー供給システム自体の 変革 (小型分散化)

経済発展への産業政策として 新産業の創出・地域(国際)競争力の 向上

■水素の利活用により、様々なエネルギー問題が解決できる

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2)-① 水素社会実現の必要性:理由1

■水素は、化石燃料に比べ、バリューの海外流出が小さい

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2)-① 水素社会実現の必要性:理由2

■日本での開発、導入は国際競争力、産業育成、雇用創出への効果大

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Ⅲ. 新規事業の取組み 4.自動車以外への燃料電池の活用

4-1) 自動車以外での開発

4-2) トヨタグループでの取組み

4-3) FCユニットの多用途展開

4-4) トヨタグループが取組む実証

4-5) 実証から実用にむけて

4-6) FC産業車両の将来活用イメージ

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ゼロエミッション エネルギーの多様化

水素は多様な一次エネルギーから製造可能 走行中のCO2排出ゼロ

走行距離 ガソリン車並み

水素充填時間 3分程度

使い勝手の良さ 走りの楽しさ

発進~低・中速域の加速の良さ

モーター駆動ならではの滑らかな走りと静粛性

非常時電源供給

供給能力の大きさ

(参考)FCVのうれしさ

MIRAI ’14年12月15日より発売開始

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■EV:近距離用途、HV・PHV:乗用車全般、FCV:中長距離用途

(参考)モビリティーの棲み分けイメージ

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1)自動車以外での開発

FCフォークリフト FCバス

FCV

FC電車 FCボート 定置式(コージェネ)

FC

■FCユニットは、FCV以外でも転用が可能

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2)トヨタグループでの燃料電池の取組み

FCV

トヨタ自動車

FCフォークリフト (産業車両)

豊田自動織機

FCバス

日野自動車

家庭用燃料電池(SOFC)

アイシン精機

移動式水素ステーション

豊田通商

固定式水素ステーション

豊田通商

車両

水素インフラ

定置型 燃料電池(SOFC+MGT)

(MHPS※)+トヨタ自動車

・2014年発売

・開発中(実用化実証中)

・販売中

・共同開発中 ※MHPS:三菱日立パワーシステムズ

・稼働中 (東京都、愛知県)

(イメージ)

(イメージ)

燃料電池ユニットの輸入販売

豊田通商

・2015年新型FCバス実証実験 スタート(東京都、愛知県)

当部 担当

当部 担当

■トヨタグループではFCV投入、定置型FCの導入や水素インフラの一部整備を実施中

■新事業企画部は産業車両:FCフォークリフトの実証・事業化検討に着手

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3)FCユニットの多用途展開 <展開案>

■FCV用に開発したセルやスタック等をバス、フォークリフト、トラック、定置用等

様々な用途に展開することで、「水素利用拡大の仲間づくり」に取組む

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■市場規模、ユーザーニーズ、トヨタとして取組むべき観点から、対象市場を絞込み

《考え方》 ①FCVの普及に貢献 ②水素STの整備を後押し ③市場性

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損益分岐点

現在 将来 水素ST売上推移(イメージ)

2014 2020 2025 2030

FCVのみではST運営は補助頼み

運営補助

産 業 車 両 併 用 モ デ ル

運営補助 水素売上

損益分岐点

2014

産業車両向け増分

2020 2025 2030

3)FCユニットの多用途展開 <狙い>

■既存ST周辺の産業車両をFC化し水素需要の拡大を目指す

現状

産業車両のFC化により水素需要が拡大、STの黒字化を早期に実現

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《イメージ図》

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4)トヨタグループで取組む実証

「環境省PJT (地域連携・ 低炭素水素 技術実証事業)」

「環境省PJT(CO2排出削減対策 強化誘導型技術開発・実証事業)」

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1MW級

(数百台)

(数百台)

( ) 内は2025年までのFC化目標規模 <構内車両>

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4)-①KIX水素グリッドプロジェクト:概要

■2025年を目標に空港内の構内のフォークリフトなどの産業車両のFC化

FCバス

FCバス

「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」

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(参考)FCフォークリフトについて

■高い環境性・作業効率向上などを実現

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(参考)米国のFCフォークリフトの普及状況

40 200 203

234

161

184 200

195

95

50

40

161

105

65

75 56

170

61

297

35 96

50 25

254

20

140 136 95 10

275

43 25 60

102 110

65 32 14

102 75

飲料 6%

製造業 16%

運輸 10%

食品 68%

Plug Power社 (シェア約95%)

Oorja社 (シェア約5%)

その他 [Hydrogenics Nuvera](シェア1%)

1サイト あたり

導入台数 FCユニットメーカー

出典)Fuel Cell-Powered Forklifts in North America : www.fuelcells.org

【主な導入先】 Walmart 配送センター: 2,026台 Sysco配送センター : 1,018台 Kroger社(スーパー)配送センター:484台 P&G配送センター : 421台 Central Grocers配送センター :416台 BMW車両工場 : 275台

■米国政府の支援を背景に市場導入が加速 累計約9,000台(’15年末現在)

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マザーステーション 高架・高圧配管(日本初)

既存ディスペンサー

《大規模水素設備 イメージ図》

■実証車両2台を、計画通り追加投入(’16年11月 計5台による実証)

■関西エアポート㈱様へ市販1号車を納車(’16年11月)

大手航空事業者への導入に向け販売促進活動中

■空港内FCFL向け大規模水素インフラを’17/3から運用予定

4)-①KIX水素グリッドプロジェクト:進捗

《実証の様子》

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水素設備画像出典 ; 岩谷産業株式会社提供

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バックアップ水素

横浜市風力発電所 「ハマウィング」

受変電設備 (既設/改造)

系統電力

バックアップ

水 (H2O)

再エネ電力 製造

FIT売電(一部)

貯蔵

20MPa

(バックアップ)

京浜臨海部

・青果市場 ・冷蔵倉庫 ・物流倉庫 など

35MPa

輸送 利用

(運用状況およびニーズを反映した最適輸送) 既存インフラ

「ハマウィング」の敷地内へ新規設置

燃料電池フォークリフト

水素貯蔵タンク

水素圧縮機 (50N㎥/h)

簡易水素充填車

0.8MPa

45MPa

水素貯蔵・圧縮装置

水素 (H2)

水電解装置

制御・蓄電設備

蓄電システム 動力/制御盤

水素製造装置

水素圧縮機

一部 利用

4)-②京浜水素サプライチェーン プロジェクト:概要

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■再生可能エネルギーを活用した「CO2フリー水素の製造」に加え、 その「貯蔵」「輸送」「利用」も含めた水素サプライチェーン構築の実証・事業可能性検討 ■水素活用における簡易な統合的システムを実現し、将来の地域展開と 地球温暖化対策への貢献を目指す

「地域連携・低炭素水素技術実証事業」

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・プロジェクトの推進体制

環境省 地球環境局 地球温暖化対策課

トヨタタービンアンドシステム

東芝

製造

委員長 横浜国立大学 名誉教授

太田 健一郎

副委員長 筑波大学 名誉教授

内山 洋司

委員会

岩谷産業

貯蔵・輸送

日本環境技研 トヨタ自動車 神奈川県

事務局

川崎市

豊田自動織機

横浜市

利用

■自治体と民間企業が一体となりプロジェクトを推進

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・風力発電の活用

横浜市風力発電所 「ハマウィング」

受変電設備 (既設)

貯蔵・圧縮

京浜臨海部

・青果市場 ・冷蔵倉庫 ・物流倉庫

水素(H2)

輸送 利用

「ハマウイング」の敷地内へ新規設置

燃料電池フォークリフト

水素貯蔵タンク

簡易水素充填車

水素貯蔵・圧縮装置

水素(H2)

水電解装置

受変電・分電盤、蓄電設備

蓄電池システム 受変電・分電盤

水素製造装置

水素圧縮機

一部利用

TOSHIBA

再エネ電力

水(H2O)

水素製造

横浜市風力発電所 「ハマウィング」

受変電設備 (既設)

一部利用

再エネ電力

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・風力発電の活用

ハマウィング

仕様

メーカー ヴェスタス社(デンマーク)

定格出力 1,980kW

ハブ高さ 78m

ブレード直径 80m

最高到達点 118m

■横浜市風力発電所「ハマウィング」のCO2フリー電力を活用

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・風力発電の活用

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

1800

2000

1 11 21 31 41 51 61 71 81 91 101

111

121

131

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151

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171

181

191

201

211

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261

271

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311

321

331

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351

361

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521

531

541

551

561

571

2015/1/6

0時 12時

2015/1/7 2015/1/8 2015/1/9

0時 12時 0時 12時 0時 12時

風力発電(10分値)

ハマウイング 風力発電10分平均値の推移データ

(2015年1/6~1/9)

ハマウィング 風力発電データ(変動)

項目 値

年間発電量 約220万kWh

設備稼働率 12.4%

■変動幅が大きく、限られた風力発電の電力に対し、優先順位を立て 最適に使うシステムを構築

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・水素製造

横浜市風力発電所 「ハマウィング」

受変電設備 (既設)

再エネ電力 貯蔵・圧縮

京浜臨海部

・青果市場 ・冷蔵倉庫 ・物流倉庫

水素(H2)

輸送 利用

「ハマウイング」の敷地内へ新規設置

燃料電池フォークリフト

水素貯蔵タンク

簡易水素充填車

水素貯蔵・圧縮装置

水素(H2)

水電解装置

受変電・分電盤、蓄電設備

蓄電池システム 受変電・分電盤

水素製造装置

水素圧縮機

一部利用

TOSHIBA

水素製造

水(H2O)

水素(H2)

水電解装置

水素製造装置

TOSHIBA

水素製造

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・水素製造

仕様(予定)

寸法(m) D6×W2.5×H2.3

種類 固体高分子形

製造能力 10Nm3/h

水電解装置:(株)東芝

分電盤

エアータンク

換気ファン

エアコンプレッサー

チラー

水電解ユニット

■ハマウィングの電力で水を電気分解し、水素を製造 ■付帯装置の動力にもハマウィングの電力を活用し、CO2フリーを実現 ■変動する風力発電量に合わせて、フレキシブルな水素製造が可能

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・水素の貯蔵・圧縮

横浜市風力発電所 「ハマウィング」

受変電設備 (既設)

再エネ電力

京浜臨海部

・青果市場 ・冷蔵倉庫 ・物流倉庫

水素(H2)

輸送 利用

「ハマウイング」の敷地内へ新規設置

燃料電池フォークリフト

水素貯蔵タンク

簡易水素充填車

水素貯蔵・圧縮装置

水電解装置

受変電・分電盤、蓄電設備

蓄電池システム 受変電・分電盤

水素製造装置

水素圧縮機

一部利用

TOSHIBA

貯蔵・圧縮

水(H2O)

水素製造

水素貯蔵タンク

水素貯蔵・圧縮装置

水素圧縮機

貯蔵・圧縮

水素(H2)

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・水素の貯蔵・圧縮

ハマウィングから電力が供給されなければ、 水素圧縮装置が稼働せず、水素の配送が出来ない!

■水素を安定供給するために、2日分の水素を貯蔵 ■簡易水素充填車が水素を引き取りに来た際に、 圧縮機にて加圧(45Mpa)し、簡易水素充填車に積み込む

<課題>

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・CO2フリー電力の蓄電

横浜市風力発電所 「ハマウィング」

受変電設備 (既設)

京浜臨海部

・青果市場 ・冷蔵倉庫 ・物流倉庫

水素(H2)

輸送 利用

「ハマウイング」の敷地内へ新規設置

燃料電池フォークリフト

水素貯蔵タンク

簡易水素充填車

水素貯蔵・圧縮装置

水素(H2)

水電解装置

受変電・分電盤、蓄電設備

蓄電池システム 受変電・分電盤

水素製造装置

水素圧縮機

一部利用

TOSHIBA

水素製造

水(H2O)

再エネ電力 貯蔵・圧縮

受変電・分電盤、蓄電設備

蓄電池システム 受変電・分電盤

水素製造 貯蔵・圧縮

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・CO2フリー電力の蓄電

ハマウィング

水電解装置

水素圧縮機

TOSHIBA

蓄電池システム

風車停止

水素充填車

■蓄電池システムを活用することにより、ハマウィングが止まっていても、 電力供給が可能

H2

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・CO2フリー電力の蓄電

蓄電池システム: (株)トヨタタービンアンドシステム

仕様(予定)

電池種類 ニッケル水素

電池個数 180個

能力 150kWh

■蓄電池には、ハイブリッド自動車の使用済みバッテリーを再利用することで、 環境性に配慮

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・水素の輸送

横浜市風力発電所 「ハマウィング」

受変電設備 (既設)

京浜臨海部

・青果市場 ・冷蔵倉庫 ・物流倉庫

水素(H2)

利用

「ハマウイング」の敷地内へ新規設置

燃料電池フォークリフト

水素貯蔵タンク

簡易水素充填車

水素貯蔵・圧縮装置

水素(H2)

水電解装置

受変電・分電盤、蓄電設備

蓄電池システム 受変電・分電盤

水素製造装置

水素圧縮機

一部利用

TOSHIBA

輸送

水(H2O)

再エネ電力 水素製造 貯蔵・圧縮 輸送

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・水素の輸送

簡易水素充填車:岩谷産業(株)

仕様(予定)

使用車両 ハイブリッドトラック4t車

水素搭載量 270Nm3

充填 設備

寸法(m) D3.5×W1.8×H1.35

蓄圧器 容量 300L×45MPa×2基

■燃料電池フォークリフト用の水素充填車を日本初導入

①フォークリフトの使用条件を鑑み、小型充填車が必要

(使用場所と充填車が近接、屋内使用 等)

②トラックは環境に配慮したハイブリッド車を採用

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・水素利用

横浜市風力発電所 「ハマウィング」

受変電設備 (既設)

再エネ電力 水素製造 貯蔵・圧縮

京浜臨海部

・青果市場 ・冷蔵倉庫 ・物流倉庫

水素(H2)

輸送 利用

「ハマウイング」の敷地内へ新規設置

燃料電池フォークリフト

水素貯蔵タンク

簡易水素充填車

水素貯蔵・圧縮装置

水素(H2)

水電解装置

受変電・分電盤、蓄電設備

蓄電池システム 受変電・分電盤

水素製造装置

水素圧縮機

一部利用

TOSHIBA

蓄電 利用

京浜臨海部

水(H2O)

京浜臨海部

・青果市場 ・冷蔵倉庫 ・物流倉庫

水素(H2)

利用

燃料電池フォークリフト

利用

京浜臨海部

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・水素利用

燃料電池フォークリフト:(株)豊田自動織機

仕様(予定)

定格荷重 2,500kg

水素充填時間 3分

水素搭載量 13.4Nm3

稼働時間 約8時間※

※ 従来の電動フォークリフトと同等

■2016年11月に発売された燃料電池フォークリフトを使用し利用時の CO2排出量ゼロを実現

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・水素利用

導 入 先 実証の主な狙い

横浜市 中央卸売市場本場(青果部) 短距離・多頻度使用

キリンビール㈱ 横浜工場 重量物運搬

川崎市 ナカムラロジスティクス(かわさきファズ物流センター内) 屋内多層階での使用 及び 水素充填

ニチレイロジグループ 東扇島物流センター 低温物流業での使用

《導入先と実証の主な狙い》

■国内のフォークリフトユーザーの保有台数は中小規模が多く、ユーザーに よって使い方も多様なことから、異なる使用条件のもとで実証を行う

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・水素利用

水素製造・供給拠点 (ハマウィング)

中央卸売市場本場

キリンビール(株) ナカムラロジ(かわさきファズ内)

ニチレイロジグループ

利用エリア (川崎市)

利用エリア (横浜市)

利用エリア (横浜市)

■フォークリフトの水素使用量を常時把握し、日々の最適輸送で ユーザー要望にきめ細かく対応

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・今後の事業可能性調査(現状コスト)

現状のコスト評価

高コストの主な要因

設備費 保守メンテ費

小規模実証(フォークリフト12台)によるコスト影響

オペレーション費 高圧ガス保安法により、水素圧縮時に有資格者(3名)の常駐が必要

電気代・燃料代 水電解および圧縮時に必要な再エネ電力コストなど

その他 水素製造拠点の地代コストなど

量産効果、規制緩和等で、何処まで下げられるか

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・今後の事業可能性調査(’30年コスト)

①大規模風力発電+中小ユーザーの集積地 ②大規模かつ遠隔地風力発電+電力託送 ③離島

■技術革新によるコストダウンや、大規模化等で将来的な普及展開モデルを検討

<検討事例>

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・今後の事業可能性調査(CO2削減)

Δ86%

Δ94%

水電解 装置

圧縮機 充填車 FCFL

本実証

CO2排出量

16.3kg/日

電動FL

比較(従来)

CO2排出量 119kg/日

ガソリン スタンド

ガソリン FL CO2排出量

266kg/日

配送車

電動フォークリフト

ガソリンフォークリフト

再エネ電力(風力発電) 化石燃料(ディーゼル車)

電力(系統)

系統電力

ガソリン 化石燃料(ディーゼル車)

※年間250日稼働想定

CO2排出:ゼロ CO2排出:ゼロ

CO2排出:ゼロ

水素輸送 走行距離 ~川崎50km、~横浜10km 計60km 輸送車CO2排出原単位(国交省):0.272kg-CO2/km ⇒CO2排出:16.3kg/日

電力消費 216kWh/日 電力CO2原単位:0.551kg-CO2/kWh ⇒CO2排出:119kg/日

ガソリン消費 114L/日 ガソリンCO2単位:2.322kg-CO2/L ⇒CO2排出:265kg/日

ガソリン配送 走行距離 最寄のガソリンスタンドから5km、輸送車燃費10km/L 軽油CO2単位:2.619kg-CO2/L ⇒CO2排出:1.3kg/日

ガソリン利用 1.9L/h・台×5h×12台 =114L/日 (トヨタL&F資料)

■CO2フリー水素のサプライチェーン構築により、従来に比べて 80%以上のCO2削減が可能

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・今後の実証スケジュール

※今後、環境省との協議等により実証内容・実施計画については、変更が生じることがあります。

平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

事業概要 基本設計・試作

事業FS システム構築 試験的運用

システム構築(続き) 実証機導入・運用開始

運用 評価・波及検討

■ 水素製造

■ 水素貯蔵

■ 水素輸送

■ 蓄電池

■ 水素利用

■ ハマウィング敷地工事

□ 実証運用フェーズ

設計・製作準備 受変電改造・分電盤工事

タンク・圧縮機工事

実証運用

設計・製作準備 実証運用

1号機製作

水素製造安定化システム工事

発注 基礎・インフラ・事務所工事 実証運用 計画・設計 復旧

実証運用 水電解工事

2号機製作

実証運用(1台) 実証運用(2台)

2台 10台

実証運用(2施設) 実証運用(4施設)

試験運用 本格運用

★上水供給開始

★ハマウィング電力供給

設計・製作準備

現在

■2017年夏本格運用を目指し予定通り推進中

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・進捗状況

《ハマウィング敷地配置予定》 風力発電(ハマウイング)※既設

既設受電盤※既設

新設受電盤/分電盤

蓄電池システム

水素製造装置

水素上屋棟(水素圧縮/充填装置)

水素ホルダ(水素貯蔵タンク)

機械室棟(水素圧縮装置)

事務所棟

窒素ボンベ庫

簡易水素充填車

■ハマウィング施設の設計を行い、工事会社を選定。着工に向けた

法的手続きを終了(’16年12月より工事着工)

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・進捗状況

《FCFL運用》 《簡易水素輸送車からの水素充填》

■FCFL2台 簡易水素充填車1台による試験運用開始(’16年11月~)

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・京浜PJTでの現状の課題

■本実証および将来展開を検討する中、さまざまな課題があることが判明

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設備/装置の設置・運用には、 高圧ガス保安法、消防法などに加え 自治体の条例なども考慮する必要がある。

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5)実証から実用に向けて

工程

KIX PJ

・水素を大量輸送する場合、有効 ・水素製造、液水素化でCO2発生

・水素需要が多い場合、有効 ・初期投資 高額 (FCV用水素ST 並)

京浜 PJ

・CO2フリーな水素を調達

・利用者はインフラ設置不要 ・初期投資は比較的安価

再エネ 電力

再エネ 水素製造

貯蔵 圧縮

輸送 蓄電

水素製造 (化石資源由来)

液水タンク+高圧配管

再エネ由来の水素製造 簡易な水素輸送

TOSHIBA

・狭い地域に 車両集中 ・長時間稼働

・広域に車両 点在 ・車両の稼動 時間が自由 設定可能

利用

液体水素デリバリー

■KIXPJ (大規模集中):液体水素、高圧配管、屋内充填の有効性を確認

■京浜PJ(小規模分散):簡易水素輸送車による水素配送の有効性を確認

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水素ステーション画像出典 ; 岩谷産業株式会社提供

【現状】

【検討案】

5)実証から実用に向けて <展開案>

■既存水素ST→簡易水素充填車によるFCFLへの水素供給を検討

■水素STで発生するボイルオフガスの有効活用も店舗で検討

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FCトラック FCトラック

■産業車・商用車両の多い場所でFC化を推進

6)FC産業車両の将来活用イメージ

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最後に:グローバル会社方針キーワード

年輪的成長 「私たちの競争力」をもっと磨く

未来への挑戦 「自分たちの未来」を切り拓く

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ご清聴、ありがとうございました 66