SimulinkとSpeedgoatで実現する モデルベースデザ …...SimulinkとSpeedgoatで実現する モデルベースデザインと リアルタイムシミュレーション
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スタートアップとEMSがともに歩むハードウェア量産開発
JENESISTakahiro Okada
自己紹介
Takahiro Okada
ソフトウェアエンジニアとしてAndroid内部のフレームワークやプリインアプリを開発
なんでもエンジニアとしてロボットやIoT機器のファームウェア開発や量産立ち上げ
なんでもエンジニアとしてIoT関連の新規事業開発やサービス立ち上げ
スタートアップやウェブ企業のみなさまとIoTサービスを実現するために諸々やってます
東京本社
JENESIS(SHENZHEN)CO., LTD.
開発、営業推進、管理
カスタマーサポートサービス
開発・製造及び品質管理サービス
宮崎CSセンター
中国深圳のITデバイス開発・製造拠点と宮崎のカスタマーサポート拠点を持ちワンストップでお客様のビジネスをサポートいたします
会社のご紹介
会社のご紹介
IoTシステムのワンストップ設計・製造ソリューションを提供しています
企画
開発・試作 量産 運用・保守
運用・グロース開発
ソフトウェア
ハードウェア
• サービス設計• システム設計• コスト設計
• 原理試作• PoC用プロトタイピング• 電気設計• 筐体設計• ファームウェア開発
• 量産設計• 部品調達• 量産工程設計• 信頼性試験• 品質検査• 物流・輸出入
• コールセンター• 修理
• 原理試作• PoC用プロトタイピング• 電気設計• 筐体設計• ファームウェア開発
• サーバ運用• 機能アップデート
1. ソフトウェア開発とハードウェア開発の相互理解を進める2. とはいえIoT事業開発の全部を理解するのは大変なので、interfaceを切る
(僕の考える) IoT事業開発のポイント
1. ソフトウェア開発とハードウェア開発の相互理解を進める2. とはいえIoT事業開発の全部を理解するのは大変なので、interfaceを切る
(僕の考える) IoT事業開発のポイント
ソフトウェアとハードウェアの相互理解
サーバサイドエンジニアと組み込みエンジニアのすり合わせ(1)
こちらでAPI決めておきました。センサーデバイスからはRESTでこのJSONを送ってください。
サーバサイド開発者
組み込み開発者
JSONをHTTPで送るとなると、データ量が大きくなって通信量が大きすぎませんか?バイナリデータをMQTTで送るのではダメですか?
{"uuid": "82c36de7-a153-4f40-9108-926552020fce","temperature": 35.3,"humidity": 60.0,"co2": 0.14,"pressure": 1.01,"brightness": 990
}
JSON: 126byte
UUIDの代わりにMAC
0x00155d94e195234c3c0000236503de
温度 湿度 CO2 気圧 明るさ
バイナリエンコード: 15byte
ソフトウェアとハードウェアの相互理解
Push通知がしたいです。MQTTでデータをpublishするので、受け取り次第すぐに応答してください。
サーバサイド開発者
組み込み開発者
常にネットワークにつないでおくのは、消費電力的に無理です。数分の遅れを許容できない場合、とても大きなバッテリーを積むことになります。(その場合本当にMQTTがベストですか?)
参考: https://www.slideshare.net/AmazonWebServicesJapan/aws-black-belt-tech-2015-aws-iot
もちろん、Device Shadowを適切に活用すべし
通信中と休止中の消費電力の差は大きい
サーバサイドエンジニアと組み込みエンジニアのすり合わせ(2)
ソフトウェアとハードウェアの相互理解
ソフトとハードを一体のシステムとして考える最適化(1)
カメラモジュールのデータ制御をするには、このISP (image signal processor)が必要ですが、これがコストのボトルネックになっています。
回路設計エンジニア
経営陣
もしもこのISPをソフトウェアで必要な部分のみ実装することができれば、ソフトウェア開発工数はXX万円上昇するが、YY台以上売った場合有利になるはず
Lens CMOS
Demosaic
Noisereductio
n
Auto focusAuto WB
Auto Exposure
Imagequalitytuning
HDRStabilization
APP
ISPの例
他の信号処理系も似たアプローチを取る場合もあり- 音声信号処理- ノイズリダクション- センサデータ前処理- 画像認識
多数のパラメータを、多数の視点で最適にすることが必要
電源 安定した給電 電池交換が困難
通信コスト 常時安定した通信 通信量シビア
製品売価 高くても買ってもらえる コストセンシティブ
メンテナンス 訪問メンテが可能 販売後メンテが困難
ビジネスモデル 売り切り サブスク
通信スループット 速く大きい 遅く小さい
必要な応答速度 リアルタイム バッチ
必要な計算量 Cortex-M0で十分 CPUやNNユニットが必要
複雑な計算 サーバで実行 デバイスで実行
通信・OTA Greengrass等で実装 独自実装
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例: 屋外用AI監視カメラ
電源 安定した給電 電池交換が困難
通信コスト 常時安定した通信 通信量シビア
製品売価 高くても買ってもらえる コストセンシティブ
メンテナンス 訪問メンテが可能 販売後メンテが困難
ビジネスモデル 売り切り サブスク
通信スループット 速く大きい 遅く小さい
必要な応答速度 リアルタイム バッチ
必要な計算量 Cortex-M0で十分 CPUやNNユニットが必要
複雑な計算 サーバで実行 デバイスで実行
通信・OTA Greengrass等で実装 独自実装
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1. ソフトウェア開発とハードウェア開発の相互理解を進める2. とはいえIoT事業開発の全部を理解するのは大変なので、interfaceを切る
(僕の考える) IoT事業開発のポイント
多様な観点を求められるIoT開発
組み込み開発者
電子回路開発者
アプリ開発者
デザイナ
営業
事業開発
PdM
カスタマーサポート
ハードウェアがまだ無いから組み込みソフトの開発ができない…
PoCでサクッと作ったのを量産品質にするのは道のりが長い…
ハード連携部分のテスト自動化ってどうやるんだっけ?
プロダクトデザインもUIデザインも両方とも一人でやるの?
そういえば、壊れたときの修理窓口とかどうするんだっけ?
関係者多すぎて、調整しきれない…
Webサービスとは違って在庫があるので、ビジネス成立するかな…
まだモノがないので営業するの難しいな…
多様な観点を求められるIoT開発
いろいろな解決策
A: 常に全体で意思統一しながら進める (密結合)B: 一人の強力なProduct Ownerが意思決定を行う (サーバ-クライアント)C: 各チームの役割分担を決めて、基本はチームに任せる(マイクロサービス)D: 専門外のところは、外部にお願いする (外部API連携)
多様な観点を求められるIoT開発
いろいろな解決策
A: 常に全体で意思統一しながら進める (密結合)B: 一人の強力なProduct Ownerが意思決定を行う (サーバ-クライアント)C: 各チームの役割分担を決めて、基本はチームに任せる(マイクロサービス)D: 専門外のところは、外部にお願いする (外部API連携)
組み込み開発者
電子回路開発者
アプリ開発者
デザイナ
営業
事業開発
PdM
カスタマーサポート
我々のアプローチ
スタートアップ ODM
ハードウェア開発における外部API連携
参考: プロトタイプシティ(2020) 第3章
ポイント:• 既存の知的財産、固定資産や人材の集積が密である• 大手企業が構築した仕組みのおこぼれにあずかりやすい• 特定産業に対する厚い集積があるため、競争によりコスト低減圧力がある• 組み合わせる・マッシュアップが得意な人や企業が多い
多様な観点を求められるIoT開発
営業
事業開発
PdM
スタートアップ ODM
setRole()
updateSchedule()updateRequirement()getCostEstimation()GetSystemArchitecture()
setOnUpdateListener()setUrgentEventListener()
startMassProduction()getProduct()
…
初期においては、• システムアーキテクチャや役割分担• お互いにやりやすい進め方を初期段階で整理
開発中においては、• スタートアップ側にソフトウェア開発機能をもつ場合、スケジュールやAPI設計を含めたコミュニケーション
• 密すぎず疎すぎない関係
量産・開発後においては、• 継続的な改善やコストダウン• アフターサポート
多様な観点を求められるIoT開発
組み込み開発者
電子回路開発者
アプリ開発者
デザイナ
営業
事業開発
PdM
カスタマーサポート
スタートアップ ODM
意外に後回しにされがちなこちらの視点
多くの場合、売り切りでないスタートアップのIoTビジネスにおいて、
• 持続可能なビジネスモデルになっているか
• どのようにLTVの最大化を行うか
• 商品の出荷から廃棄に至るまでのUnit economicsは成立しているか
• 卸・小売・サポート・物流等含めて、みんなが儲かる構造になっているか
• 本当に独自のハードウェアを開発する必要があるのか
1. ソフトウェア開発とハードウェア開発の相互理解を進める2. とはいえIoT事業開発の全部を理解するのは大変なので、interfaceを切る
(よかったらお声がけください -> [email protected] )
まとめ