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8.福島子ども支援基金
-「親子わくわくピクニック」福島の子どもたちのための保養ツアー
(1)概要
目的
・被曝への不安を持つことなく自然の中で思いっきり遊ぶこと。
・五感を刺激するような体験をすること。
・静岡でこの事業に関わる者が福島の方々との交流を通して震災について考える機会を持つこと。
保養事業で関わった福島の方々全てが「福島を忘れないでください。寄り添うような支援をお
願いします。」と言われます。それに応えるためには、継続的でお互いの顔が見えるような支
援や交流をすることが必要だと思います。もちろん、福島では出来にくい子どもの自然体験や
日々の生活で不安を抱える保護者の方々の保養が第一ですが、ホストファミリーやボランティ
アとして多くの静岡市民が保養事業に関わることで理解が深まり支援の輪が広がる効果につ
ながります。チェルノブイリ原発事故から28 年を経て、ロシア、ベラルーシ、ウクライナの
被ばく地域での放射能汚染は少しずつ軽減されているものの未だ多くの課題を抱えています。
福島は、チェルノブイリ原発事故と同じ道を歩んできています。各地での保養事業の経験の積
み重ねが、福島に心を寄せる人々のネットワークを広げてきています。これから何十年も続く
様々な問題解決への局面においてこのつながりが大きな力となっていくはずであると確信し、
それを活動の目的としています。
(2)活動内容
項 目 内 容 備 考
1 活動の名称 福島子ども支援基金
「親子わくわくピクニック」福島の子どもたちのための保養ツアー
2 活動団体
名称/所在地
名称 福島子ども支援基金「親子わくわくピクニック実行委員会」
所在地(住所、電話番号)
〒420-0839 静岡県静岡市葵区鷹匠 3-3-1 井口ビル 2A 電話:054-209-5676
E-mail:[email protected]
3 代表者
氏名/連絡先
代表者:松谷清
連絡先:054-209-5676 090-2133-8006
4 実施内容 2014 年 8 月 22 日(金)~24 日(日) 静岡への 2 泊 3 日の保養ツアー
<8 月 22 日(金)>
07:20 南相馬よつば保育園発(1 号車)
09:30 いわき発(2 号車)
09:40 福島駅西口発(南相馬から経由)※飯舘の方乗車
16:00 三保松原到着、海岸を散策
(1 号車は渋滞に巻き込まれ 45 分遅れとなったため、三保松原は寄らず夕食会会
場の日本平のレストランへ直行)
17:30 日本平山頂レストランで夕食、歓迎会
フリースタイルフットボールのパフォーマンスや合唱、自己紹介等で交流
20:00 静岡市葵区ホテル三交イン到着
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<8 月 23 日(土)>
07:00 ボランティア 25 名 マイクロバスで静岡駅を出発 湯ノ島温泉浴場へ
その他、実行委員、現地集合ボランティア総勢 59 名到着
08:00 ツアー本体ホテル発
09:10 ツアー本体静岡市 JA 大川支店にてマイクロバスに乗り換え
(湯ノ島温泉までは道幅が狭くバスの乗り入れができないため)
※ボランティアを運んで来たマイクロバスを 2 往復させ、参加者を運ぶ。
09:50 天候が急変し、土砂降りになり、全員が湯ノ島温泉浴場の広間に一時退
避開始
※すぐには天候が回復しそうもないので11:00まで待機とした。対策を話し
合う。雨が止んだ場合、代案となる子どもが遊べる小川の状態を確認に
行くが、雨足が弱まり予定の川遊びの場の状態が良くなってくる。
11:00 雨が止む。雲の状態を確認すると、雨は収まりそうなので、11:45 までは、
川辺で遊ぶか、温泉に入るか自由行動とし、活動を開始した。
11:45 親子わくわくキャンプをスタートする。(10:00 開始のスケジュールを時短)
12:00 昼食
カレー、冷やしきゅうり、フルーツゼリーをテントの下で食べる。
12:40 川遊び(全体活動)
流れの急な場所や深い場所を避け、泳いだり、魚をつかまえたりする。
13:50 終了時間間近になり、再び雨足が強くなったため、湯ノ島温泉浴場に退避
〜15:30 退避後、入浴・着替え・休憩等、自由時間とする。
15:50 終了の会
16:00〜16:20 ホストファミリーが迎えに来るのを送りだす。
18:00〜19:30 ホストファミリー宅を訪問 受入の御礼と写真撮影
※実行委員、引率者・医師・看護師は大川地区の民宿泊
<8 月 24 日(日)>
08:00~08:20 ホストファミリーが集合場所の大川中学校に送ってくる。
08:30 お別れの会・記念撮影等(大川中学校グラウンド)
09:30 大川地区出発 大型バス 2 台がそれぞれの方面(いわき、福島・南相馬)
へ出発
(ツアー参加者)
(実行委員・ボランティア)
社会人 中学生 高校生 大学生 合計
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 合計
8/22 12 8 20
8/23 15 17 1 0 0 8 5 13 21 38 59
8/24 7 6 13
総合計 92
幼児 小学生 保護者 引率者 合計
参加地域 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 合計
南相馬市 4 3 3 2 4 6 1 12 11 23
飯舘村 1 1 1 1 1 3 4
いわき市 1 4 2 1 6 1 3 12 15
総合計 42
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5 事業を終えて 周りに豊かな自然がありながら、放射能汚染の影響で福島には自由に遊びに行
けない小さな子どもがたくさんいます。幼稚園や学校の園庭には線量計が設置さ
れ、現在も常に放射線量の数字がある生活を強いられています。
今回の保養ツアーに参加された保護者の方々からは、外遊びが不安で機会が少
なくなっているため慢性的な運動不足、運動能力の低下を心配する声が多くあり
ました。また、自然の中での経験知を重ねられないことや情緒的成長の機会を奪
われていることへの心配など、子育てをしているお母さんが抱える悩みの大きさを
感じました。
また、日々起こる日本での大きな災害で、福島の被災が既に過去のように扱われ
ていくことへの疎外感などを強く感じるという声も聞かれました。
今回も昨年に引き続き、静岡市葵区大川地区でホームステイを受け入れていただ
き、地域の多くの方々に関わっていただきました。また、ボランティアは静岡県内
外から応募があり、8 月 23 日のボランティアのリピータ率は約 50%になりました。こ
うした顔の見える交流を繰り返すことが東日本大震災を風化させない取り組みに
なると確信しています。
静岡は世界一危険な原発と言われている浜岡原発を抱えています。福島の原
発震災については、静岡の私たちは他人事と思わず、福島の方々に寄り添い、福
島の過酷な経験から多くのことを学ぶ必要性を強く感じます。
これから先も福島第一原発が収束しない限りは、保養ツアーは必要とされます。
今回までの 5 回の経験を踏まえて、またこの事業のより良い継続の形を考えてい
きたいと思っています。
福島子ども支援基金 保養事業『親子わくわくピクニック』
8/23 08:10 ボランティア マイクロバスにて
湯ノ島温泉到着 8/23 09:20 福島からの親子 湯ノ島温泉に到着
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8/23 10:30 突然の雨のため 湯ノ島温泉浴場で待機
8/23 13:30 雨のため時間短縮で川遊び
8/23 13:30 雨のため時間短縮で川遊び
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