5/6 総会 - ifa-kishiwada.rinku.org · 第10回関西バリ舞踊祭開催(最終回) 6/2...

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INTERNATIONAL FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KISHIWADA 2018.7.15. No. 116 岸和田市国際親善協会は創立30周年 を迎えました。歴代会長はじめ時々の役 員・会員各位の熱意あるボランティア精神 の積み重ねで今日を迎えました。忘れてな らないのは永年にわたり、岸和田市ご当 局の温かいご支援を頂戴していることであ ります。会員共々深く感謝申し上げます。 このこと無くして協会の存続は有り得ませ んでした。 1989年、昭和から平成に移行する時 期に会員約300名余でスタートしました。 振り返えると、当時は全国の地方自治体 で国際的な都市間交流が大変盛んな頃で した。本市に於いても、4年後の関西国 際空港の開港を目前に控え、国際化が徐々 に進行するなかで「市民レベルの国際交 流活動体」設置の機運が高まり行政主導 で創立に至りました。 会報「にゅ~とぴあ岸和田」が創刊さ れたほか、「シンボルマークの決定」、中国 シャントウ市との友好都市締結を挟み、「だ んじりインフォメーションセンター」や「日 本語サロン及び指導ボランティアの養成講 座」、 「イングリシュ・オープン・カフェ」等々、 2年から3年の間に矢継ぎ早に様々な活動 が緒についています。「継続は力なり」と申しますが、これ らの事業は現在も継続し大きな成果を収めてきました。 南米「エクアドル」の先住民に伝わるハチドリの一滴(ひ としずく)という伝説は、実に示唆に富んでいます。森が 火事になり大きな動物が全て逃げたなか、一羽のハチドリ が小さなクチバシでせっせと水滴を運び、消火活動に励ん だという話です。協会の設立目的も「世界平和と繁栄、人 びとの幸せを目指して」という極めて遠大なものであります が、「例えば、地域に住む外国人生活者との触れあい・役 立ち等々、小さくとも自分に出来る身近な国際親善交流活 動を行い続けること」が、この目的に繋がることでしょう。 30周年を契機に、協会が限りなく発展しますように、 会員一人ひとりがこれからも大いに 楽しみながら共に頑張りましょう。 岸和田市国際親善協会 30 th Anniversary Since 1989 今年度の事業指針を決定する総会が、5月6日(日)浪切ホー ル 4F 交流ホールで開催されました。 [ 第一部 ] 桐原会長及びご来賓の方々のご挨拶に続き、《事務 局》、《広報部会》、《事業部会》、《日本語サロン部会》の各部 会より、2017年度事業報告、並びに2017年度決算・監 査報告がありました。引き続き2018年度の事業計画案・予 算案について承認されました。その後、当協会が主催する外 国人のための日本語サロンにおいて、10年にわたり支援にあ たられ、多大の尽力をされたその功績により、次の6名の方々 に感謝状と記念品が贈呈されました。  (敬称略) 縣 喜樹 飯田松代 塩谷直美 辻ノ賢美 丹下千鶴 藤平敬子 [ 第二部 ] 次頁にて掲載の通り、日本語サロン生による「日本 語スピーチ大会」及び「創立30周年のつどい」が開催され、 会員相互間の親睦を深めることができました。  (広報部会) 創立30周年を祝して 会長 桐原喜彦 総会 総会・経過報告 2018 5/6 (日) 1

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Page 1: 5/6 総会 - ifa-kishiwada.rinku.org · 第10回関西バリ舞踊祭開催(最終回) 6/2 (土) 南浦 かほ チャン トウ アン 蒋 莉 バタライ カンデル ザビットリー

 開演前にはバリ・ガムラン連合チームによる演奏で、蛸地蔵商店街からバレガンジュールと呼ばれるパレードで、バリのお祭りさながらに楽器を鳴らしながら、会場まで行進しました。また境内には珍しいインドネシア・バリ料理や民芸品を販売する店が並び、ぎっしりと埋め尽くした観覧者の興味を引いていました。バリ島の祭礼や儀礼には、必ず舞踊が伴うそうです。舞踊の動作は高度に様式化されており、各動作には名前がつけられています。静から動、動から静へと反復構造で進行し、踊りの種類によって重心の掛け方や足の開き、手、表情や、頭、首などで生命感や喜怒哀楽の感情を表現します。

舞踊に先立ち、桐原喜彦当協会会長、ミルザ・ヌールヒダヤット在大阪インドネシア総領事、永野耕平岸和田市長ら諸氏の挨拶に引き続いて第1部は

夕闇迫る午後5時より7つの舞と演奏が華やかに演じられました。

 第2部は照明に照らされたなか5つの舞と演奏が演じられましたが、特に岸和田の民話をモチーフにした「星になった末弥」は圧巻で魅了させてくれました。舞踊幕間で総領事館からのプレゼントとして、参加者の中から抽選でガルーダインドネシア航空バリ島往復のチケット1名が選ばれました。午後8時過

ぎに終了後、全員で集合写真におさまり、記念すべき最終回10回目のバリ舞踊祭でした。     (広報部会)

 総会終了後、日本語サロンで学ぶ9名のサロン生による「日本語スピーチ大会」が開催されました。参加されたサロン生はフィリピン、ベトナム、中国、ネパール、イラン、タイ出身で、日本在住

歴10カ月から9年です。発表テーマも日本での生活で感

じたことなど様々ですが、制限時間5分の中で、日頃学習された成果を存分に発揮されました。 大会ご出席者の投票による判定は、何れも甲乙付け難いものでしたが、そのうち3名、張 暁琳さん、グエン ティ トゥトゥイさん、ドー ディン ドゥックさんが入賞者に選ばれ、賞状と岸和田市国際親善協会賞が授与されました。

日本語スピーチ大会

5 /6(日)

第 10回関西バリ舞踊祭開催(最終回)

6 /2(土)

南浦 かほ

チャン トウ アン

蒋 莉

バタライ カンデル ザビットリー

張 暁琳

アサル ラメザン シラジ

渡部 タワナラット

グエン ティ トゥトゥイ

ドー ディン ドゥック

在住9年

3年6カ月

8年

7年

10カ月

1年

4年

2年

2年

(フィリピン)

(ベトナム)

(中国)

  (ネパール)

(中国)

(イラン)

(タイ)

(ベトナム)

(ベトナム)

「心の表と裏」

「実習生の生活」

「日本語はむずかしい」

「ネパールについて」

「中国と日本の文化の違いについて」

「日本の生活について」

「タイと日本の違い」

「日本に来て変わったこと」

「私の家族」

*** 大会参加者一覧 ***

 千亀利の杜、岸城神社で関西屈指のバリ舞踊家が一同に集い、今年で第10回を迎えました。当協会も共催者兼実行委員会メンバーとして毎年参画してきましたが、今年で最後の関西バリ舞踊祭となりました。

見事、入賞された皆さん

 総会、日本語スピーチ大会に続いて、『創立 30 周年を祝うつどい』が開かれました。 日本語サロン生も含め約 100 名の参加で会場は賑やかでした。桐原会長が

この 30 年を振り返り岸和田市国際親善協会(ifa- きしわだ)の歩みを紹介し、歴代の会長や関係者の皆さんに感謝の言葉を述べました。出席者の皆さんは、これまでそれぞれが活動してきたことを思い出したことでしょう。国際交流基金・関西国際センター金井副所長は、『English Open Caf?』でセンターの研修生の皆さんが ifa- きしわだの会員の皆さんと長年交流が続いていることを喜ばれ、同氏の乾杯のご発声で宴が始まりました。

 それぞれのテーブルでは、海外から来岸して暮らしている ifa- きしわだのメンバーたちがパーティーを一段と盛り上げてくれました。これらの若い皆さんはこの岸和田で暮らしたことを、将来いつか思い出してくれることでしょう。日本語サロンの支援者の皆さんとサロン生の皆さんが、家族のように親しく話したり写真を撮ったり笑顔があふれる光景を見て、皆さん素晴らしい交流をされていると思いました。 現在 ifa - きしわだの事業をリードしてくださっている方々、またこれまでも ifa- きしわだを支えて来てくださった会員の皆さんからのスピーチも心温まるものがあり、最後は、井手事業部副部長の将来に向けての力強いメッセージで閉会となりました。帰りがけ、あるサロン生が「ifa- きしわだの特長は、皆さん優しくて楽しいところです。ありがとう。」と語ってくれました。国際色豊かな皆さんとの共生、街づくりを続けるために、私たちのgoodwill でもって日々の国際交流を大切にしてまいりましょう。

創立30周年を祝うつどい

5 /6(日)  「あすなろクラブ」「コミュニケーション

英会話クラブ」は、ともに米国人の Brad先生に文化会館で英会話を習っています。会員たちは英語を通して自分の世界を広げようと一生懸命です。2つのクラブがお菓子を持ち寄り、合同で開いた昨年のクリスマスパーティーの模様をお伝えします。 今回は特別ゲストとして Brad のお母

さん Kathy と友だちの Gary をお招きしました。お2人は昨年誕生した Brad の “3つ子ちゃん ” に会いにケンタッキー州からはるばるやってきました。最初に会員たちが自己紹介のあと英語で2人に “ 質問攻め ”。「Brad の子ども時代はどうだった?」「お2人の趣味は?」「ケン

タッキーの町ってどんなところ?」…聞きたいことが尽きません。 ずっと笑顔で答えてくれたお2人はカラオケが共通の趣味とか。それで厚かましくも何か歌ってほしいとお願いすると、お2人は「Fry me to the moon」を見事なハーモニーで歌ってくれました。お返しは会員全員での「さくら さくら」でした。 そしてパーティー終盤にサプライズゲスト登場。Bradの奥さん・薫さんが “3つ子ちゃん ” を連れて来てくれました。生後10か月、女児2人と男児。「So cute!!」の声があちこちで上がり、会員たちはかわるがわるだっこさせてもらい、大盛り上がりです。 この日はお菓子パーティーのあとランチも企画していて、会場を中華料理店「名菜楼」に移し、美味しい料理をいただきながら Brad ファミリーと英会話による楽しいひと時を過ごしました。           (里見 元子)

先生の家族を囲んで

コミュニケーション英会話クラブ初級

32

 昨年10月に岸和田市と寝屋川市に住む3人の息子さんを訪ねて、48時間の長旅を経てやってきました。途中成田空港から伊丹空港まで日本語が全くわからず乗り継ぎに苦労され、その都度日本人に尋ねた処、皆さん大変親切に教えてくれたそうで、これで日本が大好きになりました。滞在中は3人の息子さんたちの家で順番に交替しながら過ごしています。故郷では基本的には一族が一緒に住む大家族主義ですので、物価の高い日本で息子さんたちが、それぞれ一戸建て、あるいはマンションに住いを持ちながら生活していることが信じられないと喜んでおられます。 

 息子さんたち家族については、にゅ~とぴあ108・111号でも紹介していますが、それぞれの家庭を築き、職場でも責任ある仕事を任されています。エディスさんは休日毎に息子さんたちのマイカーでドライブを楽しんでいますが、高速道路が整備され、きちんと交通ルールが守られ、どの車もピカピカなのに感心しています。また携帯電話はもはや世界的に普及されていますが、日本では小学生まで持っていることにも驚いていましたが、これは防犯の目的も兼ねていることを説明しますと納得していただけました。 岸和田での冬はエディスさんには厳しかったようで、体

調を少し崩してしまいましたが、何度か通院したお蔭で直ぐに元気になりました。本国では健康保険制度や、病院施設そのものも十分ではなく、また病院によって診察料も違うそうです。しかしこちらでは健康保険制度も完備し、近辺には設備の整った大病院やクリニックがたくさんあり、医師も親切ですし、通訳もいるので、息子さん家族も安心して暮らせますというありがたいお言葉もいただきました。 4月20日にはエディスさんの誕生日を祝って、近隣より多数のフタガキ ファミリーや友人たちが集まり、バースデーケーキを囲みながらパーティを楽しみました。本号が皆さんのお手元に届けられる頃には、エディスさんは日本で生まれたお孫さんと5年ぶりに里帰りするそのお母さん(息子嫁)と一緒に、故郷に帰られていることでしょう。そしてエディスさんは2人の娘さん家族と一緒に暮らすことになっています。     (取材:塩屋 裕)

 【と き】9月以外の第3土曜日13:30~15:30 【ところ】マドカホール 3F 視聴覚室 毎回、外交官などのスピーカーをお招きし各国のプレゼンを していただきます。申込なしでどなたでも参加いただけます。 進行は全て英語です。

■English Open Café

外国にルーツを持つファミリーの生活支援や学習サポートをお手伝いいただける方を募集します。あわせて該当される方の募集をしています。 【と き】第2・4土曜日13:30~15:30

■Mixed Roots ボランティア募集

教育委員会と連携し、市内蒋・中学校に在籍している外国をルーツとする児童・生徒に対して、日本語指導補助員を派遣することになりました。下記の通リ登録者を募集します。登録を希望されるかたは、事務局へお申し出ください。 【内 容】児童・生徒が安心して学校生活を送れるよう、状況に応じ     て日本語指導を行い、日本語能力や教科等の学習において     向上を図る。基本的には、取り出し形式による指導を行う 【と き】日時等については、学校と相談の上決める 【ところ】市内小・中学校 【資 格】協会会員で日本語ボランティア養成講座修了者 【謝 金】あり 【その他】適時ミーティングの開催

■日本語指導補助要員登録者募集

大塚 洋・緒方理世・奥野藤樹・栗尾宣子・塩屋 裕・三森すみ代お問い合わせや感想などは事務局まで TEL&FAX (072)457-9694

編集担当No.115

事務局のe-mail アドレスが新しくなっています。新しいアドレス  [email protected]

9月15日(土)、16日(日)に開催される岸和田だんじり祭に南海岸和田駅高架下にあります “シルバー人材センター ”をお借りして開設します。通訳ボランティアを募集します。言語は問いません。必ず事前にお申込みください。  ① 9:45~13:00  ②13:00~16:00  ③ 9:45~16:00(ランチを提供します)

■外国人のためのだんじりインフォメーション センター開設 ~通訳スタッフ募集~

岸和田に暮らして ... かつては外国の街、岸和田も、住めば都となり今は自分が暮らす我が街岸和田。そんな国際色豊かな ifa-きしわだの心強いサポーターでもある皆さんに、自分史や岸和田での暮らしについてお話いただいています。

E-mail : kokusai@

sensyu.ne.jp URL : http://ifa-kishiw

ada.rinku.org岸和田市国際親善協会 2018年

7月15日

発行  

事務局

 〒596-0004 岸

和田市荒木町1丁目17番

1号 マド

カホール内 TEL.072-457-9694

No.116

▼地域別文化 の紹介

INTERNATIONAL FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KISHIWADA 2018.7.15.

「にゅーとぴあ岸和田」は世界の人びと、団体、都市との

出会いを求め、ふれあいを大切にした親善・交流を通して

お互いの連帯を深め、世界の平和と繁栄、人びとの幸福の

増進のための貢献を目的とした、岸和田市国際親善協会の

活動記録とメッセージの発行物です。

信貴岸和田市長がインフォメーション

センターに激励に来て下さいました。

No.116

 岸和田市国際親善協会は創立30周年を迎えました。歴代会長はじめ時々の役員・会員各位の熱意あるボランティア精神の積み重ねで今日を迎えました。忘れてならないのは永年にわたり、岸和田市ご当局の温かいご支援を頂戴していることであります。会員共々深く感謝申し上げます。このこと無くして協会の存続は有り得ませんでした。 1989年、昭和から平成に移行する時期に会員約300名余でスタートしました。振り返えると、当時は全国の地方自治体で国際的な都市間交流が大変盛んな頃でした。本市に於いても、4年後の関西国際空港の開港を目前に控え、国際化が徐々に進行するなかで「市民レベルの国際交流活動体」設置の機運が高まり行政主導で創立に至りました。 会報「にゅ~とぴあ岸和田」が創刊されたほか、「シンボルマークの決定」、中国シャントウ市との友好都市締結を挟み、「だんじりインフォメーションセンター」や「日本語サロン及び指導ボランティアの養成講座」、「イングリシュ・オープン・カフェ」等々、2年から3年の間に矢継ぎ早に様々な活動

が緒についています。「継続は力なり」と申しますが、これらの事業は現在も継続し大きな成果を収めてきました。 南米「エクアドル」の先住民に伝わるハチドリの一滴(ひとしずく)という伝説は、実に示唆に富んでいます。森が火事になり大きな動物が全て逃げたなか、一羽のハチドリが小さなクチバシでせっせと水滴を運び、消火活動に励んだという話です。協会の設立目的も「世界平和と繁栄、人びとの幸せを目指して」という極めて遠大なものでありますが、「例えば、地域に住む外国人生活者との触れあい・役立ち等々、小さくとも自分に出来る身近な国際親善交流活動を行い続けること」が、この目的に繋がることでしょう。 30周年を契機に、協会が限りなく発展しますように、

会員一人ひとりがこれからも大いに楽しみながら共に頑張りましょう。

岸和田市国際親善協会

30th Anniversary

Since 1989

今年度の事業指針を決定する総会が、5月6日(日)浪切ホール 4F 交流ホールで開催されました。[ 第一部 ] 桐原会長及びご来賓の方々のご挨拶に続き、《事務局》、《広報部会》、《事業部会》、《日本語サロン部会》の各部会より、2017年度事業報告、並びに2017年度決算・監査報告がありました。引き続き2018年度の事業計画案・予算案について承認されました。その後、当協会が主催する外国人のための日本語サロンにおいて、10年にわたり支援にあたられ、多大の尽力をされたその功績により、次の6名の方々に感謝状と記念品が贈呈されました。  (敬称略) 縣 喜樹飯田松代 塩谷直美 辻ノ賢美 丹下千鶴 藤平敬子[ 第二部 ] 次頁にて掲載の通り、日本語サロン生による「日本語スピーチ大会」及び「創立30周年のつどい」が開催され、会員相互間の親睦を深めることができました。  (広報部会)

創立30周年を祝して会長 桐原喜彦

総会

総会・経過報告

20185/6(日)

Living in

KISHIWADA第 26回

第26回は

エディスさんの故郷は、世界屈指の植物相と動物相があり、世界遺産にも指定されているペルー・マドレ デ ディオスです。

エディス・フタガキさん(ペルー)

18

 独立行政法人国際交流基金関西国際センターが開設20周年を迎え、地元の国際交流団体で構成する研修生交流支援協議会に感謝の意を伝える集いが、3月10 日(土)午後同センターの大ホー

ルで開催され、研修生や支援協議会の関係者約 100 名が招待されました。 開設以来 20 年、100ヶ国以上の国々から10,000人を超える外交官、研究者、教職員などが日本語や日本文化を学び自国等の第一線の現場で活躍しています。 まず、赤木攻所長(元大阪外大学長)から支援協議会の各団体に感謝状が贈られました。続いて支援協議会6 団体による意見交換会(座談会)が赤木所長の進行で行われ、この 20 年、町中で普通に外国人が往来し、身近で親しみを感じられるようになったとか、長期に地域で生活し日本語を学ぶ研修生と住民が、垣根なくふれ

あう場面に出くわすなど、外国や外国人に対する地域の日本人の意識が変わってきたなどの感想が寄せられました。

 最後に、地元自治体住民と外国人研修生の双方にとって、ステップアップの機会を作り出す交流を目指していくことを確認して座談会を終えました。休憩をはさんで、大阪観光大学吹奏楽部によるミニコンサートに移り、親しみのあるアニメソングの演奏など参加者は楽しいひと時を過ごすなか、集いの幕がおろされました。    

   (井上 實)

関西国際センター創立 20周年《感謝の集い》

3 / 10(土)

 今月のプレゼンターはハイチ共和国から来られたMackenson Descollinesさんでした。ハイチと聞いてまず思い浮かぶのは 2010 年に起きた直下型の大地震で、死亡者数はなんと31万人を超えると言われ、四国の 1.5 倍くらいの面積の発展途上国にとっては大変な痛手となりました。 それから、昔、日本を逃れ5年間くらいパリで流浪生活を送った私にとって感慨深かったのは、今日のEnglish Open Café に先月のゲストだったマダガスカルのLysianeさんとチャドのStephaneさんも一緒に参加してサポートしてくれていたことでした。これらの国々は皆、かつてはフランスの植民地で、現在はフランス語を公用語の一つとして、国は離れていても、互いに話が通じるのですね。 カリブ海に浮かぶハイチは、アメリカ両大陸の中ではカ

ナダを除いては唯一のフランス語を話す独立国で、私は昔からファンタスティックなイメージを持っていました。氏はその歴史、文化、地理、政治について、分かりやすく、写真や絵や図表をまじえて、楽しく且つ熱く語ってくれました。ハイチはラテンアメリカ初、アメリカ大陸では合衆国に次いで2番目に独立を勝ち取った国で、世界最初の黒人共和国となり (1804)、その歴史と戦いにとても誇りを持っておられます。もう一つの公用語であるクリオール語の説明では、フランス語との類似が楽しく、皆の笑いを誘いました。しかし、教育の話では途上国としての苦しい事情を未来への期待と共に話してくれました。心から応援したいと思います。      (金児 尚)

Elchin Mehdiyev さん(アゼルバイジャン)

 4月にはアゼルバイジャンの外交官エルチンさんをお迎えしました。スーツ姿の彼はとても誠実そうな方で、たくさんの写真や映像、日本のテレビ番組の放送動画も用いて、わかりやすく楽しく自国を紹介してくださいました。アゼルバイジャンはカスピ海の西岸に位置し、石油と天然ガスが豊富なことから、近年急速に経済成長を遂げている国です。首都バクーは大阪市と同様に 2025 年の万博誘致を目指していて、プロモーションビデオの映像では豊かさを象徴するきらびやかでモダンな建築物や美しい海岸が象徴的でしたが、それとは対照的に歴史的な建造物も多く残されている都市です。エルチンさんの「大阪は私の第二の故郷だから(大阪とバクーの)どちらが選ばれてもいい」と聴衆への気遣いともとれる言葉に彼の優しさを感じ

ました。アゼルバイジャンは大変親日の国で、トルコ人と日本人のみ、観光ビザが無料で取得できるそうです。2006年にイルハム・アリエフ大統領が日本に来られ(当時日本は小泉首相)、日本の国・文化が好きになり、自国に日本文化を広めてきたことが親日の大きな理由だとか。後半の質疑応答では、エルチンさんが5か国語を話せることから言語に関する質問も多く、アゼルバイジャン語と日本語は文の構造(語順)が同じだと教えていただき驚きました。エルチンさんのお話すべてが興味深くあっという間の2時間でした。                (荻野 昌美)

3/17(土)

4/21(土)

Mackenson Descollines さん(ハイチ)

 5 月のゲストはモルディブの外交官で、昨年 9 月末から 8 か月間、関西国際センターへ研修に来られていたShafraz Rasheed さんでした。モルディブはインド洋にある島国です。 海はとても美しいので観光が経済を支えています。たくさんの島があり空港の島、刑務所の島があるとはびっくりです。 首都はマレで、交通手段は島内ではタクシー、島と島へはフェリーだそうです。観光客はやはり中国人、ヨーロッパ、ロシア、インドが多いそうです。海中にレストランや客室があるホテルがあるのにはびっくりしました。写真を見せてもらいましたが全面ガラス張りのレストランでは魚が回りを泳いでいます。きれいですがガラスは割れないか

不安に思いました。1 泊が 20 万円ほどするそうですがハネムーン客も多いそうです。 しかし、年々温暖化で海面が上がっておりモルディブの大きな問題です。モルディブの宗教はイスラムなので、彼も当日ラマダンで断食の中来て下さり水も飲めないけれど、私達の質問にも答えてくれてとても色んな事を語って頂きました。彼は大阪の人はとてもやさしい印象を持ってくれていました。また和歌山の印象がよく好きだそうです。 帰国前で忙しいにも関わらずイングリッシュ・オープン・カフェに来て下さりとても感謝です。美しい海でのんびりできそうなモルディブ、行ってみたくなりました。(小島 祥子)

Shafraz Rasheed さん(モルディブ)

5/19(土)

独立行政法人国際交流基金 関西国際センター HPより引用>

  岸和田市国際親善協会にて、親子クッキングを開催しました。 今回インドネシアの方をゲストにお呼びし、インドネシア料理を参加者の皆様と一緒に作りました。参加者には3歳の小さなお子様もいて、とても喜んでいただきました。 メニューは、AYAM KECAP アヤムケチャップ(とり肉の醤油煮込み)、BEHUN GORENG ビーフンゴレン(焼

きビーフン)、SAYUR LODE サユールロデ(野菜のココナッツミルク煮)、MOLEN PISANG モレンピサン(生地で包んだ揚げバナナ)の四品。どれもみな日本ではな

かなか食べることがない料理ですが、醤油に似た調味料も使いとても親しみやすい味でした。 モレンピサンはバナナを使った揚げパンのようなお

菓子で、特にお子様人気が高く家でも作れるとお母さま方からも大好評でした。 以前から国際親善協会に参加してくれている方や初めて参加してくれた方が、一緒になって楽しんでくれたのがとてもうれしかったです。これからも私ども岸和田市国際親善協会は様々なイベントを開催していくので是非参加してください!     (鎮西 彩乃)

地球村クッキング ~インドネシア親子編~

3 / 18(日)

54

Page 2: 5/6 総会 - ifa-kishiwada.rinku.org · 第10回関西バリ舞踊祭開催(最終回) 6/2 (土) 南浦 かほ チャン トウ アン 蒋 莉 バタライ カンデル ザビットリー

 開演前にはバリ・ガムラン連合チームによる演奏で、蛸地蔵商店街からバレガンジュールと呼ばれるパレードで、バリのお祭りさながらに楽器を鳴らしながら、会場まで行進しました。また境内には珍しいインドネシア・バリ料理や民芸品を販売する店が並び、ぎっしりと埋め尽くした観覧者の興味を引いていました。バリ島の祭礼や儀礼には、必ず舞踊が伴うそうです。舞踊の動作は高度に様式化されており、各動作には名前がつけられています。静から動、動から静へと反復構造で進行し、踊りの種類によって重心の掛け方や足の開き、手、表情や、頭、首などで生命感や喜怒哀楽の感情を表現します。

舞踊に先立ち、桐原喜彦当協会会長、ミルザ・ヌールヒダヤット在大阪インドネシア総領事、永野耕平岸和田市長ら諸氏の挨拶に引き続いて第1部は

夕闇迫る午後5時より7つの舞と演奏が華やかに演じられました。

 第2部は照明に照らされたなか5つの舞と演奏が演じられましたが、特に岸和田の民話をモチーフにした「星になった末弥」は圧巻で魅了させてくれました。舞踊幕間で総領事館からのプレゼントとして、参加者の中から抽選でガルーダインドネシア航空バリ島往復のチケット1名が選ばれました。午後8時過

ぎに終了後、全員で集合写真におさまり、記念すべき最終回10回目のバリ舞踊祭でした。     (広報部会)

 総会終了後、日本語サロンで学ぶ9名のサロン生による「日本語スピーチ大会」が開催されました。参加されたサロン生はフィリピン、ベトナム、中国、ネパール、イラン、タイ出身で、日本在住

歴10カ月から9年です。発表テーマも日本での生活で感

じたことなど様々ですが、制限時間5分の中で、日頃学習された成果を存分に発揮されました。 大会ご出席者の投票による判定は、何れも甲乙付け難いものでしたが、そのうち3名、張 暁琳さん、グエン ティ トゥトゥイさん、ドー ディン ドゥックさんが入賞者に選ばれ、賞状と岸和田市国際親善協会賞が授与されました。

日本語スピーチ大会

5 /6(日)

第 10回関西バリ舞踊祭開催(最終回)

6 /2(土)

南浦 かほ

チャン トウ アン

蒋 莉

バタライ カンデル ザビットリー

張 暁琳

アサル ラメザン シラジ

渡部 タワナラット

グエン ティ トゥトゥイ

ドー ディン ドゥック

在住9年

3年6カ月

8年

7年

10カ月

1年

4年

2年

2年

(フィリピン)

(ベトナム)

(中国)

  (ネパール)

(中国)

(イラン)

(タイ)

(ベトナム)

(ベトナム)

「心の表と裏」

「実習生の生活」

「日本語はむずかしい」

「ネパールについて」

「中国と日本の文化の違いについて」

「日本の生活について」

「タイと日本の違い」

「日本に来て変わったこと」

「私の家族」

*** 大会参加者一覧 ***

 千亀利の杜、岸城神社で関西屈指のバリ舞踊家が一同に集い、今年で第10回を迎えました。当協会も共催者兼実行委員会メンバーとして毎年参画してきましたが、今年で最後の関西バリ舞踊祭となりました。

見事、入賞された皆さん

 総会、日本語スピーチ大会に続いて、『創立 30 周年を祝うつどい』が開かれました。 日本語サロン生も含め約 100 名の参加で会場は賑やかでした。桐原会長が

この 30 年を振り返り岸和田市国際親善協会(ifa- きしわだ)の歩みを紹介し、歴代の会長や関係者の皆さんに感謝の言葉を述べました。出席者の皆さんは、これまでそれぞれが活動してきたことを思い出したことでしょう。国際交流基金・関西国際センター金井副所長は、『English Open Caf?』でセンターの研修生の皆さんが ifa- きしわだの会員の皆さんと長年交流が続いていることを喜ばれ、同氏の乾杯のご発声で宴が始まりました。

 それぞれのテーブルでは、海外から来岸して暮らしている ifa- きしわだのメンバーたちがパーティーを一段と盛り上げてくれました。これらの若い皆さんはこの岸和田で暮らしたことを、将来いつか思い出してくれることでしょう。日本語サロンの支援者の皆さんとサロン生の皆さんが、家族のように親しく話したり写真を撮ったり笑顔があふれる光景を見て、皆さん素晴らしい交流をされていると思いました。 現在 ifa - きしわだの事業をリードしてくださっている方々、またこれまでも ifa- きしわだを支えて来てくださった会員の皆さんからのスピーチも心温まるものがあり、最後は、井手事業部副部長の将来に向けての力強いメッセージで閉会となりました。帰りがけ、あるサロン生が「ifa- きしわだの特長は、皆さん優しくて楽しいところです。ありがとう。」と語ってくれました。国際色豊かな皆さんとの共生、街づくりを続けるために、私たちのgoodwill でもって日々の国際交流を大切にしてまいりましょう。

創立30周年を祝うつどい

5 /6(日)  「あすなろクラブ」「コミュニケーション

英会話クラブ」は、ともに米国人の Brad先生に文化会館で英会話を習っています。会員たちは英語を通して自分の世界を広げようと一生懸命です。2つのクラブがお菓子を持ち寄り、合同で開いた昨年のクリスマスパーティーの模様をお伝えします。 今回は特別ゲストとして Brad のお母

さん Kathy と友だちの Gary をお招きしました。お2人は昨年誕生した Brad の “3つ子ちゃん ” に会いにケンタッキー州からはるばるやってきました。最初に会員たちが自己紹介のあと英語で2人に “ 質問攻め ”。「Brad の子ども時代はどうだった?」「お2人の趣味は?」「ケン

タッキーの町ってどんなところ?」…聞きたいことが尽きません。 ずっと笑顔で答えてくれたお2人はカラオケが共通の趣味とか。それで厚かましくも何か歌ってほしいとお願いすると、お2人は「Fry me to the moon」を見事なハーモニーで歌ってくれました。お返しは会員全員での「さくら さくら」でした。 そしてパーティー終盤にサプライズゲスト登場。Bradの奥さん・薫さんが “3つ子ちゃん ” を連れて来てくれました。生後10か月、女児2人と男児。「So cute!!」の声があちこちで上がり、会員たちはかわるがわるだっこさせてもらい、大盛り上がりです。 この日はお菓子パーティーのあとランチも企画していて、会場を中華料理店「名菜楼」に移し、美味しい料理をいただきながら Brad ファミリーと英会話による楽しいひと時を過ごしました。           (里見 元子)

先生の家族を囲んで

コミュニケーション英会話クラブ初級

32

 昨年10月に岸和田市と寝屋川市に住む3人の息子さんを訪ねて、48時間の長旅を経てやってきました。途中成田空港から伊丹空港まで日本語が全くわからず乗り継ぎに苦労され、その都度日本人に尋ねた処、皆さん大変親切に教えてくれたそうで、これで日本が大好きになりました。滞在中は3人の息子さんたちの家で順番に交替しながら過ごしています。故郷では基本的には一族が一緒に住む大家族主義ですので、物価の高い日本で息子さんたちが、それぞれ一戸建て、あるいはマンションに住いを持ちながら生活していることが信じられないと喜んでおられます。 

 息子さんたち家族については、にゅ~とぴあ108・111号でも紹介していますが、それぞれの家庭を築き、職場でも責任ある仕事を任されています。エディスさんは休日毎に息子さんたちのマイカーでドライブを楽しんでいますが、高速道路が整備され、きちんと交通ルールが守られ、どの車もピカピカなのに感心しています。また携帯電話はもはや世界的に普及されていますが、日本では小学生まで持っていることにも驚いていましたが、これは防犯の目的も兼ねていることを説明しますと納得していただけました。 岸和田での冬はエディスさんには厳しかったようで、体

調を少し崩してしまいましたが、何度か通院したお蔭で直ぐに元気になりました。本国では健康保険制度や、病院施設そのものも十分ではなく、また病院によって診察料も違うそうです。しかしこちらでは健康保険制度も完備し、近辺には設備の整った大病院やクリニックがたくさんあり、医師も親切ですし、通訳もいるので、息子さん家族も安心して暮らせますというありがたいお言葉もいただきました。 4月20日にはエディスさんの誕生日を祝って、近隣より多数のフタガキ ファミリーや友人たちが集まり、バースデーケーキを囲みながらパーティを楽しみました。本号が皆さんのお手元に届けられる頃には、エディスさんは日本で生まれたお孫さんと5年ぶりに里帰りするそのお母さん(息子嫁)と一緒に、故郷に帰られていることでしょう。そしてエディスさんは2人の娘さん家族と一緒に暮らすことになっています。     (取材:塩屋 裕)

 【と き】9月以外の第3土曜日13:30~15:30 【ところ】マドカホール 3F 視聴覚室 毎回、外交官などのスピーカーをお招きし各国のプレゼンを していただきます。申込なしでどなたでも参加いただけます。 進行は全て英語です。

■English Open Café

外国にルーツを持つファミリーの生活支援や学習サポートをお手伝いいただける方を募集します。あわせて該当される方の募集をしています。 【と き】第2・4土曜日13:30~15:30

■Mixed Roots ボランティア募集

教育委員会と連携し、市内蒋・中学校に在籍している外国をルーツとする児童・生徒に対して、日本語指導補助員を派遣することになりました。下記の通リ登録者を募集します。登録を希望されるかたは、事務局へお申し出ください。 【内 容】児童・生徒が安心して学校生活を送れるよう、状況に応じ     て日本語指導を行い、日本語能力や教科等の学習において     向上を図る。基本的には、取り出し形式による指導を行う 【と き】日時等については、学校と相談の上決める 【ところ】市内小・中学校 【資 格】協会会員で日本語ボランティア養成講座修了者 【謝 金】あり 【その他】適時ミーティングの開催

■日本語指導補助要員登録者募集

大塚 洋・緒方理世・奥野藤樹・栗尾宣子・塩屋 裕・三森すみ代お問い合わせや感想などは事務局まで TEL&FAX (072)457-9694

編集担当No.115

事務局のe-mail アドレスが新しくなっています。新しいアドレス  [email protected]

9月15日(土)、16日(日)に開催される岸和田だんじり祭に南海岸和田駅高架下にあります “シルバー人材センター ”をお借りして開設します。通訳ボランティアを募集します。言語は問いません。必ず事前にお申込みください。  ① 9:45~13:00  ②13:00~16:00  ③ 9:45~16:00(ランチを提供します)

■外国人のためのだんじりインフォメーション センター開設 ~通訳スタッフ募集~

岸和田に暮らして ... かつては外国の街、岸和田も、住めば都となり今は自分が暮らす我が街岸和田。そんな国際色豊かな ifa-きしわだの心強いサポーターでもある皆さんに、自分史や岸和田での暮らしについてお話いただいています。

E-mail : kokusai@

sensyu.ne.jp URL : http://ifa-kishiw

ada.rinku.org岸和田市国際親善協会 2018年

7月15日

発行  

事務局

 〒596-0004 岸

和田市荒木町1丁目17番

1号 マド

カホール内 TEL.072-457-9694

No.116

▼地域別文化 の紹介

INTERNATIONAL FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KISHIWADA 2018.7.15.

「にゅーとぴあ岸和田」は世界の人びと、団体、都市との

出会いを求め、ふれあいを大切にした親善・交流を通して

お互いの連帯を深め、世界の平和と繁栄、人びとの幸福の

増進のための貢献を目的とした、岸和田市国際親善協会の

活動記録とメッセージの発行物です。

信貴岸和田市長がインフォメーション

センターに激励に来て下さいました。

No.116

 岸和田市国際親善協会は創立30周年を迎えました。歴代会長はじめ時々の役員・会員各位の熱意あるボランティア精神の積み重ねで今日を迎えました。忘れてならないのは永年にわたり、岸和田市ご当局の温かいご支援を頂戴していることであります。会員共々深く感謝申し上げます。このこと無くして協会の存続は有り得ませんでした。 1989年、昭和から平成に移行する時期に会員約300名余でスタートしました。振り返えると、当時は全国の地方自治体で国際的な都市間交流が大変盛んな頃でした。本市に於いても、4年後の関西国際空港の開港を目前に控え、国際化が徐々に進行するなかで「市民レベルの国際交流活動体」設置の機運が高まり行政主導で創立に至りました。 会報「にゅ~とぴあ岸和田」が創刊されたほか、「シンボルマークの決定」、中国シャントウ市との友好都市締結を挟み、「だんじりインフォメーションセンター」や「日本語サロン及び指導ボランティアの養成講座」、「イングリシュ・オープン・カフェ」等々、2年から3年の間に矢継ぎ早に様々な活動

が緒についています。「継続は力なり」と申しますが、これらの事業は現在も継続し大きな成果を収めてきました。 南米「エクアドル」の先住民に伝わるハチドリの一滴(ひとしずく)という伝説は、実に示唆に富んでいます。森が火事になり大きな動物が全て逃げたなか、一羽のハチドリが小さなクチバシでせっせと水滴を運び、消火活動に励んだという話です。協会の設立目的も「世界平和と繁栄、人びとの幸せを目指して」という極めて遠大なものでありますが、「例えば、地域に住む外国人生活者との触れあい・役立ち等々、小さくとも自分に出来る身近な国際親善交流活動を行い続けること」が、この目的に繋がることでしょう。 30周年を契機に、協会が限りなく発展しますように、

会員一人ひとりがこれからも大いに楽しみながら共に頑張りましょう。

岸和田市国際親善協会

30th Anniversary

Since 1989

今年度の事業指針を決定する総会が、5月6日(日)浪切ホール 4F 交流ホールで開催されました。[ 第一部 ] 桐原会長及びご来賓の方々のご挨拶に続き、《事務局》、《広報部会》、《事業部会》、《日本語サロン部会》の各部会より、2017年度事業報告、並びに2017年度決算・監査報告がありました。引き続き2018年度の事業計画案・予算案について承認されました。その後、当協会が主催する外国人のための日本語サロンにおいて、10年にわたり支援にあたられ、多大の尽力をされたその功績により、次の6名の方々に感謝状と記念品が贈呈されました。  (敬称略) 縣 喜樹飯田松代 塩谷直美 辻ノ賢美 丹下千鶴 藤平敬子[ 第二部 ] 次頁にて掲載の通り、日本語サロン生による「日本語スピーチ大会」及び「創立30周年のつどい」が開催され、会員相互間の親睦を深めることができました。  (広報部会)

創立30周年を祝して会長 桐原喜彦

総会

総会・経過報告

20185/6(日)

Living in

KISHIWADA第 26回

第26回は

エディスさんの故郷は、世界屈指の植物相と動物相があり、世界遺産にも指定されているペルー・マドレ デ ディオスです。

エディス・フタガキさん(ペルー)

18

 独立行政法人国際交流基金関西国際センターが開設20周年を迎え、地元の国際交流団体で構成する研修生交流支援協議会に感謝の意を伝える集いが、3月10 日(土)午後同センターの大ホー

ルで開催され、研修生や支援協議会の関係者約 100 名が招待されました。 開設以来 20 年、100ヶ国以上の国々から10,000人を超える外交官、研究者、教職員などが日本語や日本文化を学び自国等の第一線の現場で活躍しています。 まず、赤木攻所長(元大阪外大学長)から支援協議会の各団体に感謝状が贈られました。続いて支援協議会6 団体による意見交換会(座談会)が赤木所長の進行で行われ、この 20 年、町中で普通に外国人が往来し、身近で親しみを感じられるようになったとか、長期に地域で生活し日本語を学ぶ研修生と住民が、垣根なくふれ

あう場面に出くわすなど、外国や外国人に対する地域の日本人の意識が変わってきたなどの感想が寄せられました。

 最後に、地元自治体住民と外国人研修生の双方にとって、ステップアップの機会を作り出す交流を目指していくことを確認して座談会を終えました。休憩をはさんで、大阪観光大学吹奏楽部によるミニコンサートに移り、親しみのあるアニメソングの演奏など参加者は楽しいひと時を過ごすなか、集いの幕がおろされました。    

   (井上 實)

関西国際センター創立 20周年《感謝の集い》

3 / 10(土)

 今月のプレゼンターはハイチ共和国から来られたMackenson Descollinesさんでした。ハイチと聞いてまず思い浮かぶのは 2010 年に起きた直下型の大地震で、死亡者数はなんと31万人を超えると言われ、四国の 1.5 倍くらいの面積の発展途上国にとっては大変な痛手となりました。 それから、昔、日本を逃れ5年間くらいパリで流浪生活を送った私にとって感慨深かったのは、今日のEnglish Open Café に先月のゲストだったマダガスカルのLysianeさんとチャドのStephaneさんも一緒に参加してサポートしてくれていたことでした。これらの国々は皆、かつてはフランスの植民地で、現在はフランス語を公用語の一つとして、国は離れていても、互いに話が通じるのですね。 カリブ海に浮かぶハイチは、アメリカ両大陸の中ではカ

ナダを除いては唯一のフランス語を話す独立国で、私は昔からファンタスティックなイメージを持っていました。氏はその歴史、文化、地理、政治について、分かりやすく、写真や絵や図表をまじえて、楽しく且つ熱く語ってくれました。ハイチはラテンアメリカ初、アメリカ大陸では合衆国に次いで2番目に独立を勝ち取った国で、世界最初の黒人共和国となり (1804)、その歴史と戦いにとても誇りを持っておられます。もう一つの公用語であるクリオール語の説明では、フランス語との類似が楽しく、皆の笑いを誘いました。しかし、教育の話では途上国としての苦しい事情を未来への期待と共に話してくれました。心から応援したいと思います。      (金児 尚)

Elchin Mehdiyev さん(アゼルバイジャン)

 4月にはアゼルバイジャンの外交官エルチンさんをお迎えしました。スーツ姿の彼はとても誠実そうな方で、たくさんの写真や映像、日本のテレビ番組の放送動画も用いて、わかりやすく楽しく自国を紹介してくださいました。アゼルバイジャンはカスピ海の西岸に位置し、石油と天然ガスが豊富なことから、近年急速に経済成長を遂げている国です。首都バクーは大阪市と同様に 2025 年の万博誘致を目指していて、プロモーションビデオの映像では豊かさを象徴するきらびやかでモダンな建築物や美しい海岸が象徴的でしたが、それとは対照的に歴史的な建造物も多く残されている都市です。エルチンさんの「大阪は私の第二の故郷だから(大阪とバクーの)どちらが選ばれてもいい」と聴衆への気遣いともとれる言葉に彼の優しさを感じ

ました。アゼルバイジャンは大変親日の国で、トルコ人と日本人のみ、観光ビザが無料で取得できるそうです。2006年にイルハム・アリエフ大統領が日本に来られ(当時日本は小泉首相)、日本の国・文化が好きになり、自国に日本文化を広めてきたことが親日の大きな理由だとか。後半の質疑応答では、エルチンさんが5か国語を話せることから言語に関する質問も多く、アゼルバイジャン語と日本語は文の構造(語順)が同じだと教えていただき驚きました。エルチンさんのお話すべてが興味深くあっという間の2時間でした。                (荻野 昌美)

3/17(土)

4/21(土)

Mackenson Descollines さん(ハイチ)

 5 月のゲストはモルディブの外交官で、昨年 9 月末から 8 か月間、関西国際センターへ研修に来られていたShafraz Rasheed さんでした。モルディブはインド洋にある島国です。 海はとても美しいので観光が経済を支えています。たくさんの島があり空港の島、刑務所の島があるとはびっくりです。 首都はマレで、交通手段は島内ではタクシー、島と島へはフェリーだそうです。観光客はやはり中国人、ヨーロッパ、ロシア、インドが多いそうです。海中にレストランや客室があるホテルがあるのにはびっくりしました。写真を見せてもらいましたが全面ガラス張りのレストランでは魚が回りを泳いでいます。きれいですがガラスは割れないか

不安に思いました。1 泊が 20 万円ほどするそうですがハネムーン客も多いそうです。 しかし、年々温暖化で海面が上がっておりモルディブの大きな問題です。モルディブの宗教はイスラムなので、彼も当日ラマダンで断食の中来て下さり水も飲めないけれど、私達の質問にも答えてくれてとても色んな事を語って頂きました。彼は大阪の人はとてもやさしい印象を持ってくれていました。また和歌山の印象がよく好きだそうです。 帰国前で忙しいにも関わらずイングリッシュ・オープン・カフェに来て下さりとても感謝です。美しい海でのんびりできそうなモルディブ、行ってみたくなりました。(小島 祥子)

Shafraz Rasheed さん(モルディブ)

5/19(土)

独立行政法人国際交流基金 関西国際センター HPより引用>

  岸和田市国際親善協会にて、親子クッキングを開催しました。 今回インドネシアの方をゲストにお呼びし、インドネシア料理を参加者の皆様と一緒に作りました。参加者には3歳の小さなお子様もいて、とても喜んでいただきました。 メニューは、AYAM KECAP アヤムケチャップ(とり肉の醤油煮込み)、BEHUN GORENG ビーフンゴレン(焼

きビーフン)、SAYUR LODE サユールロデ(野菜のココナッツミルク煮)、MOLEN PISANG モレンピサン(生地で包んだ揚げバナナ)の四品。どれもみな日本ではな

かなか食べることがない料理ですが、醤油に似た調味料も使いとても親しみやすい味でした。 モレンピサンはバナナを使った揚げパンのようなお

菓子で、特にお子様人気が高く家でも作れるとお母さま方からも大好評でした。 以前から国際親善協会に参加してくれている方や初めて参加してくれた方が、一緒になって楽しんでくれたのがとてもうれしかったです。これからも私ども岸和田市国際親善協会は様々なイベントを開催していくので是非参加してください!     (鎮西 彩乃)

地球村クッキング ~インドネシア親子編~

3 / 18(日)

54

Page 3: 5/6 総会 - ifa-kishiwada.rinku.org · 第10回関西バリ舞踊祭開催(最終回) 6/2 (土) 南浦 かほ チャン トウ アン 蒋 莉 バタライ カンデル ザビットリー

 開演前にはバリ・ガムラン連合チームによる演奏で、蛸地蔵商店街からバレガンジュールと呼ばれるパレードで、バリのお祭りさながらに楽器を鳴らしながら、会場まで行進しました。また境内には珍しいインドネシア・バリ料理や民芸品を販売する店が並び、ぎっしりと埋め尽くした観覧者の興味を引いていました。バリ島の祭礼や儀礼には、必ず舞踊が伴うそうです。舞踊の動作は高度に様式化されており、各動作には名前がつけられています。静から動、動から静へと反復構造で進行し、踊りの種類によって重心の掛け方や足の開き、手、表情や、頭、首などで生命感や喜怒哀楽の感情を表現します。

舞踊に先立ち、桐原喜彦当協会会長、ミルザ・ヌールヒダヤット在大阪インドネシア総領事、永野耕平岸和田市長ら諸氏の挨拶に引き続いて第1部は

夕闇迫る午後5時より7つの舞と演奏が華やかに演じられました。

 第2部は照明に照らされたなか5つの舞と演奏が演じられましたが、特に岸和田の民話をモチーフにした「星になった末弥」は圧巻で魅了させてくれました。舞踊幕間で総領事館からのプレゼントとして、参加者の中から抽選でガルーダインドネシア航空バリ島往復のチケット1名が選ばれました。午後8時過

ぎに終了後、全員で集合写真におさまり、記念すべき最終回10回目のバリ舞踊祭でした。     (広報部会)

 総会終了後、日本語サロンで学ぶ9名のサロン生による「日本語スピーチ大会」が開催されました。参加されたサロン生はフィリピン、ベトナム、中国、ネパール、イラン、タイ出身で、日本在住

歴10カ月から9年です。発表テーマも日本での生活で感

じたことなど様々ですが、制限時間5分の中で、日頃学習された成果を存分に発揮されました。 大会ご出席者の投票による判定は、何れも甲乙付け難いものでしたが、そのうち3名、張 暁琳さん、グエン ティ トゥトゥイさん、ドー ディン ドゥックさんが入賞者に選ばれ、賞状と岸和田市国際親善協会賞が授与されました。

日本語スピーチ大会

5 /6(日)

第 10回関西バリ舞踊祭開催(最終回)

6 /2(土)

南浦 かほ

チャン トウ アン

蒋 莉

バタライ カンデル ザビットリー

張 暁琳

アサル ラメザン シラジ

渡部 タワナラット

グエン ティ トゥトゥイ

ドー ディン ドゥック

在住9年

3年6カ月

8年

7年

10カ月

1年

4年

2年

2年

(フィリピン)

(ベトナム)

(中国)

  (ネパール)

(中国)

(イラン)

(タイ)

(ベトナム)

(ベトナム)

「心の表と裏」

「実習生の生活」

「日本語はむずかしい」

「ネパールについて」

「中国と日本の文化の違いについて」

「日本の生活について」

「タイと日本の違い」

「日本に来て変わったこと」

「私の家族」

*** 大会参加者一覧 ***

 千亀利の杜、岸城神社で関西屈指のバリ舞踊家が一同に集い、今年で第10回を迎えました。当協会も共催者兼実行委員会メンバーとして毎年参画してきましたが、今年で最後の関西バリ舞踊祭となりました。

見事、入賞された皆さん

 総会、日本語スピーチ大会に続いて、『創立 30 周年を祝うつどい』が開かれました。 日本語サロン生も含め約 100 名の参加で会場は賑やかでした。桐原会長が

この 30 年を振り返り岸和田市国際親善協会(ifa- きしわだ)の歩みを紹介し、歴代の会長や関係者の皆さんに感謝の言葉を述べました。出席者の皆さんは、これまでそれぞれが活動してきたことを思い出したことでしょう。国際交流基金・関西国際センター金井副所長は、『English Open Caf?』でセンターの研修生の皆さんが ifa- きしわだの会員の皆さんと長年交流が続いていることを喜ばれ、同氏の乾杯のご発声で宴が始まりました。

 それぞれのテーブルでは、海外から来岸して暮らしている ifa- きしわだのメンバーたちがパーティーを一段と盛り上げてくれました。これらの若い皆さんはこの岸和田で暮らしたことを、将来いつか思い出してくれることでしょう。日本語サロンの支援者の皆さんとサロン生の皆さんが、家族のように親しく話したり写真を撮ったり笑顔があふれる光景を見て、皆さん素晴らしい交流をされていると思いました。 現在 ifa - きしわだの事業をリードしてくださっている方々、またこれまでも ifa- きしわだを支えて来てくださった会員の皆さんからのスピーチも心温まるものがあり、最後は、井手事業部副部長の将来に向けての力強いメッセージで閉会となりました。帰りがけ、あるサロン生が「ifa- きしわだの特長は、皆さん優しくて楽しいところです。ありがとう。」と語ってくれました。国際色豊かな皆さんとの共生、街づくりを続けるために、私たちのgoodwill でもって日々の国際交流を大切にしてまいりましょう。

創立30周年を祝うつどい

5 /6(日)  「あすなろクラブ」「コミュニケーション

英会話クラブ」は、ともに米国人の Brad先生に文化会館で英会話を習っています。会員たちは英語を通して自分の世界を広げようと一生懸命です。2つのクラブがお菓子を持ち寄り、合同で開いた昨年のクリスマスパーティーの模様をお伝えします。 今回は特別ゲストとして Brad のお母

さん Kathy と友だちの Gary をお招きしました。お2人は昨年誕生した Brad の “3つ子ちゃん ” に会いにケンタッキー州からはるばるやってきました。最初に会員たちが自己紹介のあと英語で2人に “ 質問攻め ”。「Brad の子ども時代はどうだった?」「お2人の趣味は?」「ケン

タッキーの町ってどんなところ?」…聞きたいことが尽きません。 ずっと笑顔で答えてくれたお2人はカラオケが共通の趣味とか。それで厚かましくも何か歌ってほしいとお願いすると、お2人は「Fry me to the moon」を見事なハーモニーで歌ってくれました。お返しは会員全員での「さくら さくら」でした。 そしてパーティー終盤にサプライズゲスト登場。Bradの奥さん・薫さんが “3つ子ちゃん ” を連れて来てくれました。生後10か月、女児2人と男児。「So cute!!」の声があちこちで上がり、会員たちはかわるがわるだっこさせてもらい、大盛り上がりです。 この日はお菓子パーティーのあとランチも企画していて、会場を中華料理店「名菜楼」に移し、美味しい料理をいただきながら Brad ファミリーと英会話による楽しいひと時を過ごしました。           (里見 元子)

先生の家族を囲んで

コミュニケーション英会話クラブ初級

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 独立行政法人国際交流基金関西国際センターが開設20周年を迎え、地元の国際交流団体で構成する研修生交流支援協議会に感謝の意を伝える集いが、3月10 日(土)午後同センターの大ホー

ルで開催され、研修生や支援協議会の関係者約 100 名が招待されました。 開設以来 20 年、100ヶ国以上の国々から10,000人を超える外交官、研究者、教職員などが日本語や日本文化を学び自国等の第一線の現場で活躍しています。 まず、赤木攻所長(元大阪外大学長)から支援協議会の各団体に感謝状が贈られました。続いて支援協議会6 団体による意見交換会(座談会)が赤木所長の進行で行われ、この 20 年、町中で普通に外国人が往来し、身近で親しみを感じられるようになったとか、長期に地域で生活し日本語を学ぶ研修生と住民が、垣根なくふれ

あう場面に出くわすなど、外国や外国人に対する地域の日本人の意識が変わってきたなどの感想が寄せられました。

 最後に、地元自治体住民と外国人研修生の双方にとって、ステップアップの機会を作り出す交流を目指していくことを確認して座談会を終えました。休憩をはさんで、大阪観光大学吹奏楽部によるミニコンサートに移り、親しみのあるアニメソングの演奏など参加者は楽しいひと時を過ごすなか、集いの幕がおろされました。    

   (井上 實)

関西国際センター創立 20周年《感謝の集い》

3 / 10(土)

 今月のプレゼンターはハイチ共和国から来られたMackenson Descollinesさんでした。ハイチと聞いてまず思い浮かぶのは 2010 年に起きた直下型の大地震で、死亡者数はなんと31万人を超えると言われ、四国の 1.5 倍くらいの面積の発展途上国にとっては大変な痛手となりました。 それから、昔、日本を逃れ5年間くらいパリで流浪生活を送った私にとって感慨深かったのは、今日のEnglish Open Café に先月のゲストだったマダガスカルのLysianeさんとチャドのStephaneさんも一緒に参加してサポートしてくれていたことでした。これらの国々は皆、かつてはフランスの植民地で、現在はフランス語を公用語の一つとして、国は離れていても、互いに話が通じるのですね。 カリブ海に浮かぶハイチは、アメリカ両大陸の中ではカ

ナダを除いては唯一のフランス語を話す独立国で、私は昔からファンタスティックなイメージを持っていました。氏はその歴史、文化、地理、政治について、分かりやすく、写真や絵や図表をまじえて、楽しく且つ熱く語ってくれました。ハイチはラテンアメリカ初、アメリカ大陸では合衆国に次いで2番目に独立を勝ち取った国で、世界最初の黒人共和国となり (1804)、その歴史と戦いにとても誇りを持っておられます。もう一つの公用語であるクリオール語の説明では、フランス語との類似が楽しく、皆の笑いを誘いました。しかし、教育の話では途上国としての苦しい事情を未来への期待と共に話してくれました。心から応援したいと思います。      (金児 尚)

Elchin Mehdiyev さん(アゼルバイジャン)

 4月にはアゼルバイジャンの外交官エルチンさんをお迎えしました。スーツ姿の彼はとても誠実そうな方で、たくさんの写真や映像、日本のテレビ番組の放送動画も用いて、わかりやすく楽しく自国を紹介してくださいました。アゼルバイジャンはカスピ海の西岸に位置し、石油と天然ガスが豊富なことから、近年急速に経済成長を遂げている国です。首都バクーは大阪市と同様に 2025 年の万博誘致を目指していて、プロモーションビデオの映像では豊かさを象徴するきらびやかでモダンな建築物や美しい海岸が象徴的でしたが、それとは対照的に歴史的な建造物も多く残されている都市です。エルチンさんの「大阪は私の第二の故郷だから(大阪とバクーの)どちらが選ばれてもいい」と聴衆への気遣いともとれる言葉に彼の優しさを感じ

ました。アゼルバイジャンは大変親日の国で、トルコ人と日本人のみ、観光ビザが無料で取得できるそうです。2006年にイルハム・アリエフ大統領が日本に来られ(当時日本は小泉首相)、日本の国・文化が好きになり、自国に日本文化を広めてきたことが親日の大きな理由だとか。後半の質疑応答では、エルチンさんが5か国語を話せることから言語に関する質問も多く、アゼルバイジャン語と日本語は文の構造(語順)が同じだと教えていただき驚きました。エルチンさんのお話すべてが興味深くあっという間の2時間でした。                (荻野 昌美)

3/17(土)

4/21(土)

Mackenson Descollines さん(ハイチ)

 5 月のゲストはモルディブの外交官で、昨年 9 月末から 8 か月間、関西国際センターへ研修に来られていたShafraz Rasheed さんでした。モルディブはインド洋にある島国です。 海はとても美しいので観光が経済を支えています。たくさんの島があり空港の島、刑務所の島があるとはびっくりです。 首都はマレで、交通手段は島内ではタクシー、島と島へはフェリーだそうです。観光客はやはり中国人、ヨーロッパ、ロシア、インドが多いそうです。海中にレストランや客室があるホテルがあるのにはびっくりしました。写真を見せてもらいましたが全面ガラス張りのレストランでは魚が回りを泳いでいます。きれいですがガラスは割れないか

不安に思いました。1 泊が 20 万円ほどするそうですがハネムーン客も多いそうです。 しかし、年々温暖化で海面が上がっておりモルディブの大きな問題です。モルディブの宗教はイスラムなので、彼も当日ラマダンで断食の中来て下さり水も飲めないけれど、私達の質問にも答えてくれてとても色んな事を語って頂きました。彼は大阪の人はとてもやさしい印象を持ってくれていました。また和歌山の印象がよく好きだそうです。 帰国前で忙しいにも関わらずイングリッシュ・オープン・カフェに来て下さりとても感謝です。美しい海でのんびりできそうなモルディブ、行ってみたくなりました。(小島 祥子)

Shafraz Rasheed さん(モルディブ)

5/19(土)

独立行政法人国際交流基金 関西国際センター HPより引用>

  岸和田市国際親善協会にて、親子クッキングを開催しました。 今回インドネシアの方をゲストにお呼びし、インドネシア料理を参加者の皆様と一緒に作りました。参加者には3歳の小さなお子様もいて、とても喜んでいただきました。 メニューは、AYAM KECAP アヤムケチャップ(とり肉の醤油煮込み)、BEHUN GORENG ビーフンゴレン(焼

きビーフン)、SAYUR LODE サユールロデ(野菜のココナッツミルク煮)、MOLEN PISANG モレンピサン(生地で包んだ揚げバナナ)の四品。どれもみな日本ではな

かなか食べることがない料理ですが、醤油に似た調味料も使いとても親しみやすい味でした。 モレンピサンはバナナを使った揚げパンのようなお

菓子で、特にお子様人気が高く家でも作れるとお母さま方からも大好評でした。 以前から国際親善協会に参加してくれている方や初めて参加してくれた方が、一緒になって楽しんでくれたのがとてもうれしかったです。これからも私ども岸和田市国際親善協会は様々なイベントを開催していくので是非参加してください!     (鎮西 彩乃)

地球村クッキング ~インドネシア親子編~

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Page 4: 5/6 総会 - ifa-kishiwada.rinku.org · 第10回関西バリ舞踊祭開催(最終回) 6/2 (土) 南浦 かほ チャン トウ アン 蒋 莉 バタライ カンデル ザビットリー

 去る 3 月 18 日朝日新聞朝刊の全国版「Re ライフ自遊時間」の欄で、当協会塩屋副会長の医療通訳に関する活動ぶりが大きく紹介されました。 医療通訳は日本語を理解しない外国人が日本人医師に受診する際の橋渡し役ですが、私が思うに如何に外国語が堪能であっても、双方の発言を直訳する翻訳ロボットでは円滑なコミュニケーションは出来ない。患者は日本の文化にも疎く、心身に不調を抱え精神的にも不安定な状況にある。医師も患者を単なる治療の物理的な対象と思っていない筈であり、双方の信頼関係が必須である。医療通訳は正に生命にかかわる任務を負っているだけに、双方の間で言葉のみならず心も通じ合わなければならない。幼児の病状は容易には医師に伝わらない。全てを知る母親が経緯や背景も含めて温かく代弁する。極言するなら幼児は外国人であり母親は通訳である。 当協会の目的は国際的な隔壁を打破することにある。医療通訳はハンディのある外国人と医師との間の架け橋であり、その活動は地球家族の理念の体現そのものです。私は従来、医療通訳に全く無関心でしたし、協会の任務としてもどの程度重視されてきたでしょうか。もっと注目され高評価されて然るべきだと考えます。

(企画 奥野 藤樹)

以下、塩屋さんにインタビューし活動の概要を語って貰いました。

(奥野)医療通訳を目指すようになった動機は(塩屋)若かりし頃、海外出張中の深夜に突発性の病い

に苦しみ、英語で症状を訴えても理解されず、不安感に襲われたことがあった。その時に異国で暮らす外国人の心情を理解することができた。一方自分自身の不治の病の不安感を払拭するための励みになるように、日本で暮らす外国人の健康を支えてあげたいというのが動機です。そして英語とスペイン語の医療用語を独学で開始して7年になりますが、患者、医師、関係者から感謝された時は、「やってよかった」という達成感でいっぱいです。 

(奥野)医療通訳の役割と重要性について

(塩屋)医師と患者との間の架け橋としてツールに徹し、一切の個人的な感情を交えず、双方の発言を正確に伝えることが大切です。守秘義務は言うまでもありません。また患者の不安感を取り除くために信頼関係の構築も大切です。その延長として日常生活での様々な問題解決の相談相手となってあげたり、家族ぐるみの付き合いに発展していきます。まさにここに地球家族の原点を見出すことができます。  

(奥野)医療通訳の現状問題点と課題について(塩屋)全国最高水準の体制で、外国人患者を積極的に

受け入れ、私も認定通訳として登録していた某総合医療センターが、最近或る事情によりこの体制が大幅に縮小され、従来のような機能を果たせなくなりました。従い、今後は私のような地元密着医療通訳に頼らざるを得なくなるでしょう。しかし個人活動能力を越えてしまうのは明らかです。早急なる行政の対応が必要です。また「医療通訳士」という認証資格制度はないため職業として成り立たず、「ボランティア医療通訳」に頼らざるを得ないのが現状です。

(奥野)医療通訳に際して心掛けている点、苦労している点について

(塩屋)誤訳は治療対応に重大な影響を及ぼします。従い診察室に入る前と後に、患者の症状の確認と、医師の診断、投薬の説明を徹底的に行います。次に専門医療用語の反復学習です。患者が母国を含めた他の医療機関で再診を受ける場合、正確な既往症名と、症状を伝えることは、迅速且つ適切な治療を受けるためにも非常に重要です。産婦人科での通訳は、プライバシー度が高いので大変気を使います。妊婦さんですと最低2年の長い付き合いとなりますので、信頼関係の構築がとても大切です。

(奥野)医療通訳のエピソードがあれば(塩屋)以前活動していた総合医療センターでの話です。

患者は心配ですから医師に同じことを何度も聞きます。そして同じことを通訳します。医師はキレて「きちんと通訳してるんですか!」、そのまま患者に通訳すると今度は患者がキレて診察室を飛び出し、再び現れることはありませんでした。  

(奥野)今後の当協会としての取り組みについて(塩屋)医療通訳は短期間で活動できるものではありませ

ん。それなりの会話力と医学用語知識が要求されます。そのためにどのように学習すべきか、また当協会内でどのような体制づくりが必要かについては、微力ながら私が露払い役を担うのは、やぶさかではありません。ますは言語別に関係なく医療通訳を目指す仲間を募り、当協会内での体制を構築することが必要です。同時に市行政との連携は不可欠です。

(奥野)どのくらいの頻度で医療通訳の依頼がありますか、また主な受診科は

(塩屋)事務局だよりで公開していますが、1~3月実績で岸和田市民病院と徳洲会病院で英語、スペイン語合計27件、未公開の町の医院、クリニックで合計12件で、合計月平均13件です。受診科は多い順に、産婦人科、内科、小児科、耳鼻科、眼科です。

言語による架け橋・医療通訳言語による架け橋・医療通訳拡大版

(奥野)最後に全国紙全国版掲載の内外からの反応について

(塩屋)「医療通訳」という馴染みのないテーマに対して、記者のインパクトに溢れた記事内容が大きな反響と感動を呼び、知人はもちろん、朝日新聞社を通じて全国から見知らぬ読者から、沢山のメール、手紙、電話等々で感想や激励を戴きました。電子版を通じて海外からも寄せられています。知人がフェイスブックにアップした処、こちらもすごい反応があったと聞いています。あらためて全国メディアの力に驚いている次第です。これを糧として更なる活動に邁進したいと思います。

(奥野)有難うございました。今後、当協会に於いて、塩屋さん以外にも多くの医療通訳の方が活動され、医療通訳が当協会の事業の大きな柱になると良いですね。

 第一次と第二次の世界大戦の戦場だった、ベルギーは日本との友好関係が長く152年の歴史があります。オランダ語圏、フランス語圏とドイツ語圏にわ

かれており、そのラインは、はっきりしております。例外として首都のブリュッセルは周囲がオランダ語圏にも拘らず、フランス語圏です。これらの言語の違いにより、政情は不安定で、過去に首相が空位であった時期がありました。 貿易立国で、田舎を除いて、殆どの人は3か国語以上を話せます。それほど教育に対しては熱心で、ある財界人から、” 子供に金を残すな、教育を残せ。何故なら教育は誰からも盗まれない ” と言われた事があります。フランス語圏である南部は、かって石炭、鉄鋼で栄えたのでが、現在は北部のオランダ語圏が経済的に優位に立っており、その理由でお互いに、独立しようとの空気も出ており、まるで夫婦喧嘩みたいですね。でも EC の盟主であり、大半はそうはならないと思っているようです。 工場は7月20日から 8月20日まで、Vacationで休業です。国民はこの間、スペインとか、地中海方面に出かけ、家族全員で過ごし生活を楽しんでいます。この点に関して日本は羨ましいかぎりですね。食生活も大変豊かで冬は小さなバケツ一杯のムール貝の白ワイン蒸、春の白アスパラガス、秋の魚介類など、どれもフランスのレストランより安くて美味しいです。地方のレストランでは、フランス人客で賑わっております。主食はジャガイモでフライポテト、マッシュルームにして食べま

す。さらにデザートは、びっくりするほどの量のアイスクリームやケーキで、太る原因であることは彼らも認識していますが、止められないようですね。ビールは100軒以上の醸造所があります。特に修道院で醸造されるビールは有名でファンが多いようです。チョコレートは、かっての植民地であったコンゴを始めとして、世界から

の高品質のカカオ豆を原料とし、厳格な品質規定のもとで生産され、現在の名声を保っています。 ブリュッセル、ブルージュ、ゲントなど、観光名所が多く、一度は訪れてください。最近は難民が増え、治安が悪くなっていますので、空港到着時、鉄道の乗り換え時等は、充分に気を付けて下さい。特にブリュッセル北駅は、危険ですので、中央駅か南駅での、乗り換えをお勧めします。ではよい旅を!    (大塚 洋)

 エル ムンドとはスペイン語で「世界」を意味します。国際化の時代にあわせ世界のカルチャーファッション、旅行、ライフスタイル等々がどんどん変わりつつあります。その中で皆さんが日常生活で感じたことを題材にとらわれず、自由に投稿していただくという趣旨のコラムです。

《ようこそ BELGIUM へ!》

写真:朝日新聞提供 市内 「にしだ J クリニック」 にて

 6 月初旬の一週間、岸和田市の姉妹都市であるサウスサンフランシスコ市から高校生15 名と引率者4 名の合計19 名の青年訪問団が岸和田市を訪問・滞在され、国際親善協会では 6月5日に歓迎プログラムを用意し、交流を深めました。今年のプログラムは、岸城神社に集合し境内の施設をお借りして歓迎式、そのあと全員浴衣に着替え、浴衣姿で歩いてだんじり会館、岸和田城を見学し、岸城神社に戻って昼食、昼食後は日本の遊びを体験する、という盛沢山のものでした。KIMONOクラブの方々が事前に浴衣や帯、草履や下駄などを準備し、当日は着付けや髪のセットまで担ってくださったおかげで、訪問団 19 名全員が浴衣での散策を楽しむことができました。浴衣姿の男の子はとても落ち着いた凛々しい風貌になり、女の子はとっても可愛くおしとやかな印象になり、皆さんよくお似合いでした。何より子供たちがとても喜んで、写真をたくさん撮りあったりして本当に嬉しそうな表情をみせてくれて、こちらまで嬉しくなりました。幸いこの日の午前中はお天気もよく、お城の周りの風情ある通りに浴衣姿がよく映えて素敵でした。良い写真もたくさん撮れたことでしょう。だんじり会館ではまずマルチスクリーンの映像を見た後、展示物を見て回ったり鳴り物の体験をしたりしていただきました。岸和田城では「庭とお城とのコントラストが美しくてすばらしい」というコメントを引率者の方から頂きました。散策を終えて岸城神社に戻ったのはすでに午後1時。浴衣を脱いですぐ昼食です。昼食後はお楽しみの福引、そしてけん玉・コマ回し・だるま落とし・羽根つき・長縄といった

日本の遊びを楽しみました。元気いっぱいで楽しそうに遊んでくれ、若さのパワーに圧倒されそうでした。

今回協会の歓迎プログラムに同行させていただき、行き届かない点も多々あり反省点もありましたが、貴重な機会をいただけたと感謝しています。ありがとうございました。   (荻野 昌美)

サウスサンフランシスコ市高校生受入れ歓迎会

6 /5(火)

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 開演前にはバリ・ガムラン連合チームによる演奏で、蛸地蔵商店街からバレガンジュールと呼ばれるパレードで、バリのお祭りさながらに楽器を鳴らしながら、会場まで行進しました。また境内には珍しいインドネシア・バリ料理や民芸品を販売する店が並び、ぎっしりと埋め尽くした観覧者の興味を引いていました。バリ島の祭礼や儀礼には、必ず舞踊が伴うそうです。舞踊の動作は高度に様式化されており、各動作には名前がつけられています。静から動、動から静へと反復構造で進行し、踊りの種類によって重心の掛け方や足の開き、手、表情や、頭、首などで生命感や喜怒哀楽の感情を表現します。

舞踊に先立ち、桐原喜彦当協会会長、ミルザ・ヌールヒダヤット在大阪インドネシア総領事、永野耕平岸和田市長ら諸氏の挨拶に引き続いて第1部は

夕闇迫る午後5時より7つの舞と演奏が華やかに演じられました。

 第2部は照明に照らされたなか5つの舞と演奏が演じられましたが、特に岸和田の民話をモチーフにした「星になった末弥」は圧巻で魅了させてくれました。舞踊幕間で総領事館からのプレゼントとして、参加者の中から抽選でガルーダインドネシア航空バリ島往復のチケット1名が選ばれました。午後8時過

ぎに終了後、全員で集合写真におさまり、記念すべき最終回10回目のバリ舞踊祭でした。     (広報部会)

 総会終了後、日本語サロンで学ぶ9名のサロン生による「日本語スピーチ大会」が開催されました。参加されたサロン生はフィリピン、ベトナム、中国、ネパール、イラン、タイ出身で、日本在住

歴10カ月から9年です。発表テーマも日本での生活で感

じたことなど様々ですが、制限時間5分の中で、日頃学習された成果を存分に発揮されました。 大会ご出席者の投票による判定は、何れも甲乙付け難いものでしたが、そのうち3名、張 暁琳さん、グエン ティ トゥトゥイさん、ドー ディン ドゥックさんが入賞者に選ばれ、賞状と岸和田市国際親善協会賞が授与されました。

日本語スピーチ大会

5 /6(日)

第 10回関西バリ舞踊祭開催(最終回)

6 /2(土)

南浦 かほ

チャン トウ アン

蒋 莉

バタライ カンデル ザビットリー

張 暁琳

アサル ラメザン シラジ

渡部 タワナラット

グエン ティ トゥトゥイ

ドー ディン ドゥック

在住9年

3年6カ月

8年

7年

10カ月

1年

4年

2年

2年

(フィリピン)

(ベトナム)

(中国)

  (ネパール)

(中国)

(イラン)

(タイ)

(ベトナム)

(ベトナム)

「心の表と裏」

「実習生の生活」

「日本語はむずかしい」

「ネパールについて」

「中国と日本の文化の違いについて」

「日本の生活について」

「タイと日本の違い」

「日本に来て変わったこと」

「私の家族」

*** 大会参加者一覧 ***

 千亀利の杜、岸城神社で関西屈指のバリ舞踊家が一同に集い、今年で第10回を迎えました。当協会も共催者兼実行委員会メンバーとして毎年参画してきましたが、今年で最後の関西バリ舞踊祭となりました。

見事、入賞された皆さん

 総会、日本語スピーチ大会に続いて、『創立 30 周年を祝うつどい』が開かれました。 日本語サロン生も含め約 100 名の参加で会場は賑やかでした。桐原会長が

この 30 年を振り返り岸和田市国際親善協会(ifa- きしわだ)の歩みを紹介し、歴代の会長や関係者の皆さんに感謝の言葉を述べました。出席者の皆さんは、これまでそれぞれが活動してきたことを思い出したことでしょう。国際交流基金・関西国際センター金井副所長は、『English Open Caf?』でセンターの研修生の皆さんが ifa- きしわだの会員の皆さんと長年交流が続いていることを喜ばれ、同氏の乾杯のご発声で宴が始まりました。

 それぞれのテーブルでは、海外から来岸して暮らしている ifa- きしわだのメンバーたちがパーティーを一段と盛り上げてくれました。これらの若い皆さんはこの岸和田で暮らしたことを、将来いつか思い出してくれることでしょう。日本語サロンの支援者の皆さんとサロン生の皆さんが、家族のように親しく話したり写真を撮ったり笑顔があふれる光景を見て、皆さん素晴らしい交流をされていると思いました。 現在 ifa - きしわだの事業をリードしてくださっている方々、またこれまでも ifa- きしわだを支えて来てくださった会員の皆さんからのスピーチも心温まるものがあり、最後は、井手事業部副部長の将来に向けての力強いメッセージで閉会となりました。帰りがけ、あるサロン生が「ifa- きしわだの特長は、皆さん優しくて楽しいところです。ありがとう。」と語ってくれました。国際色豊かな皆さんとの共生、街づくりを続けるために、私たちのgoodwill でもって日々の国際交流を大切にしてまいりましょう。

創立30周年を祝うつどい

5 /6(日)  「あすなろクラブ」「コミュニケーション

英会話クラブ」は、ともに米国人の Brad先生に文化会館で英会話を習っています。会員たちは英語を通して自分の世界を広げようと一生懸命です。2つのクラブがお菓子を持ち寄り、合同で開いた昨年のクリスマスパーティーの模様をお伝えします。 今回は特別ゲストとして Brad のお母

さん Kathy と友だちの Gary をお招きしました。お2人は昨年誕生した Brad の “3つ子ちゃん ” に会いにケンタッキー州からはるばるやってきました。最初に会員たちが自己紹介のあと英語で2人に “ 質問攻め ”。「Brad の子ども時代はどうだった?」「お2人の趣味は?」「ケン

タッキーの町ってどんなところ?」…聞きたいことが尽きません。 ずっと笑顔で答えてくれたお2人はカラオケが共通の趣味とか。それで厚かましくも何か歌ってほしいとお願いすると、お2人は「Fry me to the moon」を見事なハーモニーで歌ってくれました。お返しは会員全員での「さくら さくら」でした。 そしてパーティー終盤にサプライズゲスト登場。Bradの奥さん・薫さんが “3つ子ちゃん ” を連れて来てくれました。生後10か月、女児2人と男児。「So cute!!」の声があちこちで上がり、会員たちはかわるがわるだっこさせてもらい、大盛り上がりです。 この日はお菓子パーティーのあとランチも企画していて、会場を中華料理店「名菜楼」に移し、美味しい料理をいただきながら Brad ファミリーと英会話による楽しいひと時を過ごしました。           (里見 元子)

先生の家族を囲んで

コミュニケーション英会話クラブ初級

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 昨年10月に岸和田市と寝屋川市に住む3人の息子さんを訪ねて、48時間の長旅を経てやってきました。途中成田空港から伊丹空港まで日本語が全くわからず乗り継ぎに苦労され、その都度日本人に尋ねた処、皆さん大変親切に教えてくれたそうで、これで日本が大好きになりました。滞在中は3人の息子さんたちの家で順番に交替しながら過ごしています。故郷では基本的には一族が一緒に住む大家族主義ですので、物価の高い日本で息子さんたちが、それぞれ一戸建て、あるいはマンションに住いを持ちながら生活していることが信じられないと喜んでおられます。 

 息子さんたち家族については、にゅ~とぴあ108・111号でも紹介していますが、それぞれの家庭を築き、職場でも責任ある仕事を任されています。エディスさんは休日毎に息子さんたちのマイカーでドライブを楽しんでいますが、高速道路が整備され、きちんと交通ルールが守られ、どの車もピカピカなのに感心しています。また携帯電話はもはや世界的に普及されていますが、日本では小学生まで持っていることにも驚いていましたが、これは防犯の目的も兼ねていることを説明しますと納得していただけました。 岸和田での冬はエディスさんには厳しかったようで、体

調を少し崩してしまいましたが、何度か通院したお蔭で直ぐに元気になりました。本国では健康保険制度や、病院施設そのものも十分ではなく、また病院によって診察料も違うそうです。しかしこちらでは健康保険制度も完備し、近辺には設備の整った大病院やクリニックがたくさんあり、医師も親切ですし、通訳もいるので、息子さん家族も安心して暮らせますというありがたいお言葉もいただきました。 4月20日にはエディスさんの誕生日を祝って、近隣より多数のフタガキ ファミリーや友人たちが集まり、バースデーケーキを囲みながらパーティを楽しみました。本号が皆さんのお手元に届けられる頃には、エディスさんは日本で生まれたお孫さんと5年ぶりに里帰りするそのお母さん(息子嫁)と一緒に、故郷に帰られていることでしょう。そしてエディスさんは2人の娘さん家族と一緒に暮らすことになっています。     (取材:塩屋 裕)

 【と き】9月以外の第3土曜日13:30~15:30 【ところ】マドカホール 3F 視聴覚室 毎回、外交官などのスピーカーをお招きし各国のプレゼンを していただきます。申込なしでどなたでも参加いただけます。 進行は全て英語です。

■English Open Café

外国にルーツを持つファミリーの生活支援や学習サポートをお手伝いいただける方を募集します。あわせて該当される方の募集をしています。 【と き】第2・4土曜日13:30~15:30

■Mixed Roots ボランティア募集

教育委員会と連携し、市内蒋・中学校に在籍している外国をルーツとする児童・生徒に対して、日本語指導補助員を派遣することになりました。下記の通リ登録者を募集します。登録を希望されるかたは、事務局へお申し出ください。 【内 容】児童・生徒が安心して学校生活を送れるよう、状況に応じ     て日本語指導を行い、日本語能力や教科等の学習において     向上を図る。基本的には、取り出し形式による指導を行う 【と き】日時等については、学校と相談の上決める 【ところ】市内小・中学校 【資 格】協会会員で日本語ボランティア養成講座修了者 【謝 金】あり 【その他】適時ミーティングの開催

■日本語指導補助要員登録者募集

大塚 洋・緒方理世・奥野藤樹・栗尾宣子・塩屋 裕・三森すみ代お問い合わせや感想などは事務局まで TEL&FAX (072)457-9694

編集担当No.115

事務局のe-mail アドレスが新しくなっています。新しいアドレス  [email protected]

9月15日(土)、16日(日)に開催される岸和田だんじり祭に南海岸和田駅高架下にあります “シルバー人材センター ”をお借りして開設します。通訳ボランティアを募集します。言語は問いません。必ず事前にお申込みください。  ① 9:45~13:00  ②13:00~16:00  ③ 9:45~16:00(ランチを提供します)

■外国人のためのだんじりインフォメーション センター開設 ~通訳スタッフ募集~

岸和田に暮らして ... かつては外国の街、岸和田も、住めば都となり今は自分が暮らす我が街岸和田。そんな国際色豊かな ifa-きしわだの心強いサポーターでもある皆さんに、自分史や岸和田での暮らしについてお話いただいています。

E-mail : kokusai@

sensyu.ne.jp URL : http://ifa-kishiw

ada.rinku.org岸和田市国際親善協会 2018年

7月15日

発行  

事務局

 〒596-0004 岸

和田市荒木町1丁目17番

1号 マド

カホール内 TEL.072-457-9694

No.116

▼地域別文化 の紹介

INTERNATIONAL FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KISHIWADA 2018.7.15.

「にゅーとぴあ岸和田」は世界の人びと、団体、都市との

出会いを求め、ふれあいを大切にした親善・交流を通して

お互いの連帯を深め、世界の平和と繁栄、人びとの幸福の

増進のための貢献を目的とした、岸和田市国際親善協会の

活動記録とメッセージの発行物です。

信貴岸和田市長がインフォメーション

センターに激励に来て下さいました。

No.116

 岸和田市国際親善協会は創立30周年を迎えました。歴代会長はじめ時々の役員・会員各位の熱意あるボランティア精神の積み重ねで今日を迎えました。忘れてならないのは永年にわたり、岸和田市ご当局の温かいご支援を頂戴していることであります。会員共々深く感謝申し上げます。このこと無くして協会の存続は有り得ませんでした。 1989年、昭和から平成に移行する時期に会員約300名余でスタートしました。振り返えると、当時は全国の地方自治体で国際的な都市間交流が大変盛んな頃でした。本市に於いても、4年後の関西国際空港の開港を目前に控え、国際化が徐々に進行するなかで「市民レベルの国際交流活動体」設置の機運が高まり行政主導で創立に至りました。 会報「にゅ~とぴあ岸和田」が創刊されたほか、「シンボルマークの決定」、中国シャントウ市との友好都市締結を挟み、「だんじりインフォメーションセンター」や「日本語サロン及び指導ボランティアの養成講座」、「イングリシュ・オープン・カフェ」等々、2年から3年の間に矢継ぎ早に様々な活動

が緒についています。「継続は力なり」と申しますが、これらの事業は現在も継続し大きな成果を収めてきました。 南米「エクアドル」の先住民に伝わるハチドリの一滴(ひとしずく)という伝説は、実に示唆に富んでいます。森が火事になり大きな動物が全て逃げたなか、一羽のハチドリが小さなクチバシでせっせと水滴を運び、消火活動に励んだという話です。協会の設立目的も「世界平和と繁栄、人びとの幸せを目指して」という極めて遠大なものでありますが、「例えば、地域に住む外国人生活者との触れあい・役立ち等々、小さくとも自分に出来る身近な国際親善交流活動を行い続けること」が、この目的に繋がることでしょう。 30周年を契機に、協会が限りなく発展しますように、

会員一人ひとりがこれからも大いに楽しみながら共に頑張りましょう。

岸和田市国際親善協会

30th Anniversary

Since 1989

今年度の事業指針を決定する総会が、5月6日(日)浪切ホール 4F 交流ホールで開催されました。[ 第一部 ] 桐原会長及びご来賓の方々のご挨拶に続き、《事務局》、《広報部会》、《事業部会》、《日本語サロン部会》の各部会より、2017年度事業報告、並びに2017年度決算・監査報告がありました。引き続き2018年度の事業計画案・予算案について承認されました。その後、当協会が主催する外国人のための日本語サロンにおいて、10年にわたり支援にあたられ、多大の尽力をされたその功績により、次の6名の方々に感謝状と記念品が贈呈されました。  (敬称略) 縣 喜樹飯田松代 塩谷直美 辻ノ賢美 丹下千鶴 藤平敬子[ 第二部 ] 次頁にて掲載の通り、日本語サロン生による「日本語スピーチ大会」及び「創立30周年のつどい」が開催され、会員相互間の親睦を深めることができました。  (広報部会)

創立30周年を祝して会長 桐原喜彦

総会

総会・経過報告

20185/6(日)

Living in

KISHIWADA第 26回

第26回は

エディスさんの故郷は、世界屈指の植物相と動物相があり、世界遺産にも指定されているペルー・マドレ デ ディオスです。

エディス・フタガキさん(ペルー)

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 独立行政法人国際交流基金関西国際センターが開設20周年を迎え、地元の国際交流団体で構成する研修生交流支援協議会に感謝の意を伝える集いが、3月10 日(土)午後同センターの大ホー

ルで開催され、研修生や支援協議会の関係者約 100 名が招待されました。 開設以来 20 年、100ヶ国以上の国々から10,000人を超える外交官、研究者、教職員などが日本語や日本文化を学び自国等の第一線の現場で活躍しています。 まず、赤木攻所長(元大阪外大学長)から支援協議会の各団体に感謝状が贈られました。続いて支援協議会6 団体による意見交換会(座談会)が赤木所長の進行で行われ、この 20 年、町中で普通に外国人が往来し、身近で親しみを感じられるようになったとか、長期に地域で生活し日本語を学ぶ研修生と住民が、垣根なくふれ

あう場面に出くわすなど、外国や外国人に対する地域の日本人の意識が変わってきたなどの感想が寄せられました。

 最後に、地元自治体住民と外国人研修生の双方にとって、ステップアップの機会を作り出す交流を目指していくことを確認して座談会を終えました。休憩をはさんで、大阪観光大学吹奏楽部によるミニコンサートに移り、親しみのあるアニメソングの演奏など参加者は楽しいひと時を過ごすなか、集いの幕がおろされました。    

   (井上 實)

関西国際センター創立 20周年《感謝の集い》

3 / 10(土)

 今月のプレゼンターはハイチ共和国から来られたMackenson Descollinesさんでした。ハイチと聞いてまず思い浮かぶのは 2010 年に起きた直下型の大地震で、死亡者数はなんと31万人を超えると言われ、四国の 1.5 倍くらいの面積の発展途上国にとっては大変な痛手となりました。 それから、昔、日本を逃れ5年間くらいパリで流浪生活を送った私にとって感慨深かったのは、今日のEnglish Open Café に先月のゲストだったマダガスカルのLysianeさんとチャドのStephaneさんも一緒に参加してサポートしてくれていたことでした。これらの国々は皆、かつてはフランスの植民地で、現在はフランス語を公用語の一つとして、国は離れていても、互いに話が通じるのですね。 カリブ海に浮かぶハイチは、アメリカ両大陸の中ではカ

ナダを除いては唯一のフランス語を話す独立国で、私は昔からファンタスティックなイメージを持っていました。氏はその歴史、文化、地理、政治について、分かりやすく、写真や絵や図表をまじえて、楽しく且つ熱く語ってくれました。ハイチはラテンアメリカ初、アメリカ大陸では合衆国に次いで2番目に独立を勝ち取った国で、世界最初の黒人共和国となり (1804)、その歴史と戦いにとても誇りを持っておられます。もう一つの公用語であるクリオール語の説明では、フランス語との類似が楽しく、皆の笑いを誘いました。しかし、教育の話では途上国としての苦しい事情を未来への期待と共に話してくれました。心から応援したいと思います。      (金児 尚)

Elchin Mehdiyev さん(アゼルバイジャン)

 4月にはアゼルバイジャンの外交官エルチンさんをお迎えしました。スーツ姿の彼はとても誠実そうな方で、たくさんの写真や映像、日本のテレビ番組の放送動画も用いて、わかりやすく楽しく自国を紹介してくださいました。アゼルバイジャンはカスピ海の西岸に位置し、石油と天然ガスが豊富なことから、近年急速に経済成長を遂げている国です。首都バクーは大阪市と同様に 2025 年の万博誘致を目指していて、プロモーションビデオの映像では豊かさを象徴するきらびやかでモダンな建築物や美しい海岸が象徴的でしたが、それとは対照的に歴史的な建造物も多く残されている都市です。エルチンさんの「大阪は私の第二の故郷だから(大阪とバクーの)どちらが選ばれてもいい」と聴衆への気遣いともとれる言葉に彼の優しさを感じ

ました。アゼルバイジャンは大変親日の国で、トルコ人と日本人のみ、観光ビザが無料で取得できるそうです。2006年にイルハム・アリエフ大統領が日本に来られ(当時日本は小泉首相)、日本の国・文化が好きになり、自国に日本文化を広めてきたことが親日の大きな理由だとか。後半の質疑応答では、エルチンさんが5か国語を話せることから言語に関する質問も多く、アゼルバイジャン語と日本語は文の構造(語順)が同じだと教えていただき驚きました。エルチンさんのお話すべてが興味深くあっという間の2時間でした。                (荻野 昌美)

3/17(土)

4/21(土)

Mackenson Descollines さん(ハイチ)

 5 月のゲストはモルディブの外交官で、昨年 9 月末から 8 か月間、関西国際センターへ研修に来られていたShafraz Rasheed さんでした。モルディブはインド洋にある島国です。 海はとても美しいので観光が経済を支えています。たくさんの島があり空港の島、刑務所の島があるとはびっくりです。 首都はマレで、交通手段は島内ではタクシー、島と島へはフェリーだそうです。観光客はやはり中国人、ヨーロッパ、ロシア、インドが多いそうです。海中にレストランや客室があるホテルがあるのにはびっくりしました。写真を見せてもらいましたが全面ガラス張りのレストランでは魚が回りを泳いでいます。きれいですがガラスは割れないか

不安に思いました。1 泊が 20 万円ほどするそうですがハネムーン客も多いそうです。 しかし、年々温暖化で海面が上がっておりモルディブの大きな問題です。モルディブの宗教はイスラムなので、彼も当日ラマダンで断食の中来て下さり水も飲めないけれど、私達の質問にも答えてくれてとても色んな事を語って頂きました。彼は大阪の人はとてもやさしい印象を持ってくれていました。また和歌山の印象がよく好きだそうです。 帰国前で忙しいにも関わらずイングリッシュ・オープン・カフェに来て下さりとても感謝です。美しい海でのんびりできそうなモルディブ、行ってみたくなりました。(小島 祥子)

Shafraz Rasheed さん(モルディブ)

5/19(土)

独立行政法人国際交流基金 関西国際センター HPより引用>

  岸和田市国際親善協会にて、親子クッキングを開催しました。 今回インドネシアの方をゲストにお呼びし、インドネシア料理を参加者の皆様と一緒に作りました。参加者には3歳の小さなお子様もいて、とても喜んでいただきました。 メニューは、AYAM KECAP アヤムケチャップ(とり肉の醤油煮込み)、BEHUN GORENG ビーフンゴレン(焼

きビーフン)、SAYUR LODE サユールロデ(野菜のココナッツミルク煮)、MOLEN PISANG モレンピサン(生地で包んだ揚げバナナ)の四品。どれもみな日本ではな

かなか食べることがない料理ですが、醤油に似た調味料も使いとても親しみやすい味でした。 モレンピサンはバナナを使った揚げパンのようなお

菓子で、特にお子様人気が高く家でも作れるとお母さま方からも大好評でした。 以前から国際親善協会に参加してくれている方や初めて参加してくれた方が、一緒になって楽しんでくれたのがとてもうれしかったです。これからも私ども岸和田市国際親善協会は様々なイベントを開催していくので是非参加してください!     (鎮西 彩乃)

地球村クッキング ~インドネシア親子編~

3 / 18(日)

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Page 5: 5/6 総会 - ifa-kishiwada.rinku.org · 第10回関西バリ舞踊祭開催(最終回) 6/2 (土) 南浦 かほ チャン トウ アン 蒋 莉 バタライ カンデル ザビットリー

 去る 3 月 18 日朝日新聞朝刊の全国版「Re ライフ自遊時間」の欄で、当協会塩屋副会長の医療通訳に関する活動ぶりが大きく紹介されました。 医療通訳は日本語を理解しない外国人が日本人医師に受診する際の橋渡し役ですが、私が思うに如何に外国語が堪能であっても、双方の発言を直訳する翻訳ロボットでは円滑なコミュニケーションは出来ない。患者は日本の文化にも疎く、心身に不調を抱え精神的にも不安定な状況にある。医師も患者を単なる治療の物理的な対象と思っていない筈であり、双方の信頼関係が必須である。医療通訳は正に生命にかかわる任務を負っているだけに、双方の間で言葉のみならず心も通じ合わなければならない。幼児の病状は容易には医師に伝わらない。全てを知る母親が経緯や背景も含めて温かく代弁する。極言するなら幼児は外国人であり母親は通訳である。 当協会の目的は国際的な隔壁を打破することにある。医療通訳はハンディのある外国人と医師との間の架け橋であり、その活動は地球家族の理念の体現そのものです。私は従来、医療通訳に全く無関心でしたし、協会の任務としてもどの程度重視されてきたでしょうか。もっと注目され高評価されて然るべきだと考えます。

(企画 奥野 藤樹)

以下、塩屋さんにインタビューし活動の概要を語って貰いました。

(奥野)医療通訳を目指すようになった動機は(塩屋)若かりし頃、海外出張中の深夜に突発性の病い

に苦しみ、英語で症状を訴えても理解されず、不安感に襲われたことがあった。その時に異国で暮らす外国人の心情を理解することができた。一方自分自身の不治の病の不安感を払拭するための励みになるように、日本で暮らす外国人の健康を支えてあげたいというのが動機です。そして英語とスペイン語の医療用語を独学で開始して7年になりますが、患者、医師、関係者から感謝された時は、「やってよかった」という達成感でいっぱいです。 

(奥野)医療通訳の役割と重要性について

(塩屋)医師と患者との間の架け橋としてツールに徹し、一切の個人的な感情を交えず、双方の発言を正確に伝えることが大切です。守秘義務は言うまでもありません。また患者の不安感を取り除くために信頼関係の構築も大切です。その延長として日常生活での様々な問題解決の相談相手となってあげたり、家族ぐるみの付き合いに発展していきます。まさにここに地球家族の原点を見出すことができます。  

(奥野)医療通訳の現状問題点と課題について(塩屋)全国最高水準の体制で、外国人患者を積極的に

受け入れ、私も認定通訳として登録していた某総合医療センターが、最近或る事情によりこの体制が大幅に縮小され、従来のような機能を果たせなくなりました。従い、今後は私のような地元密着医療通訳に頼らざるを得なくなるでしょう。しかし個人活動能力を越えてしまうのは明らかです。早急なる行政の対応が必要です。また「医療通訳士」という認証資格制度はないため職業として成り立たず、「ボランティア医療通訳」に頼らざるを得ないのが現状です。

(奥野)医療通訳に際して心掛けている点、苦労している点について

(塩屋)誤訳は治療対応に重大な影響を及ぼします。従い診察室に入る前と後に、患者の症状の確認と、医師の診断、投薬の説明を徹底的に行います。次に専門医療用語の反復学習です。患者が母国を含めた他の医療機関で再診を受ける場合、正確な既往症名と、症状を伝えることは、迅速且つ適切な治療を受けるためにも非常に重要です。産婦人科での通訳は、プライバシー度が高いので大変気を使います。妊婦さんですと最低2年の長い付き合いとなりますので、信頼関係の構築がとても大切です。

(奥野)医療通訳のエピソードがあれば(塩屋)以前活動していた総合医療センターでの話です。

患者は心配ですから医師に同じことを何度も聞きます。そして同じことを通訳します。医師はキレて「きちんと通訳してるんですか!」、そのまま患者に通訳すると今度は患者がキレて診察室を飛び出し、再び現れることはありませんでした。  

(奥野)今後の当協会としての取り組みについて(塩屋)医療通訳は短期間で活動できるものではありませ

ん。それなりの会話力と医学用語知識が要求されます。そのためにどのように学習すべきか、また当協会内でどのような体制づくりが必要かについては、微力ながら私が露払い役を担うのは、やぶさかではありません。ますは言語別に関係なく医療通訳を目指す仲間を募り、当協会内での体制を構築することが必要です。同時に市行政との連携は不可欠です。

(奥野)どのくらいの頻度で医療通訳の依頼がありますか、また主な受診科は

(塩屋)事務局だよりで公開していますが、1~3月実績で岸和田市民病院と徳洲会病院で英語、スペイン語合計27件、未公開の町の医院、クリニックで合計12件で、合計月平均13件です。受診科は多い順に、産婦人科、内科、小児科、耳鼻科、眼科です。

言語による架け橋・医療通訳言語による架け橋・医療通訳拡大版

(奥野)最後に全国紙全国版掲載の内外からの反応について

(塩屋)「医療通訳」という馴染みのないテーマに対して、記者のインパクトに溢れた記事内容が大きな反響と感動を呼び、知人はもちろん、朝日新聞社を通じて全国から見知らぬ読者から、沢山のメール、手紙、電話等々で感想や激励を戴きました。電子版を通じて海外からも寄せられています。知人がフェイスブックにアップした処、こちらもすごい反応があったと聞いています。あらためて全国メディアの力に驚いている次第です。これを糧として更なる活動に邁進したいと思います。

(奥野)有難うございました。今後、当協会に於いて、塩屋さん以外にも多くの医療通訳の方が活動され、医療通訳が当協会の事業の大きな柱になると良いですね。

 第一次と第二次の世界大戦の戦場だった、ベルギーは日本との友好関係が長く152年の歴史があります。オランダ語圏、フランス語圏とドイツ語圏にわ

かれており、そのラインは、はっきりしております。例外として首都のブリュッセルは周囲がオランダ語圏にも拘らず、フランス語圏です。これらの言語の違いにより、政情は不安定で、過去に首相が空位であった時期がありました。 貿易立国で、田舎を除いて、殆どの人は3か国語以上を話せます。それほど教育に対しては熱心で、ある財界人から、” 子供に金を残すな、教育を残せ。何故なら教育は誰からも盗まれない ” と言われた事があります。フランス語圏である南部は、かって石炭、鉄鋼で栄えたのでが、現在は北部のオランダ語圏が経済的に優位に立っており、その理由でお互いに、独立しようとの空気も出ており、まるで夫婦喧嘩みたいですね。でも EC の盟主であり、大半はそうはならないと思っているようです。 工場は7月20日から 8月20日まで、Vacationで休業です。国民はこの間、スペインとか、地中海方面に出かけ、家族全員で過ごし生活を楽しんでいます。この点に関して日本は羨ましいかぎりですね。食生活も大変豊かで冬は小さなバケツ一杯のムール貝の白ワイン蒸、春の白アスパラガス、秋の魚介類など、どれもフランスのレストランより安くて美味しいです。地方のレストランでは、フランス人客で賑わっております。主食はジャガイモでフライポテト、マッシュルームにして食べま

す。さらにデザートは、びっくりするほどの量のアイスクリームやケーキで、太る原因であることは彼らも認識していますが、止められないようですね。ビールは100軒以上の醸造所があります。特に修道院で醸造されるビールは有名でファンが多いようです。チョコレートは、かっての植民地であったコンゴを始めとして、世界から

の高品質のカカオ豆を原料とし、厳格な品質規定のもとで生産され、現在の名声を保っています。 ブリュッセル、ブルージュ、ゲントなど、観光名所が多く、一度は訪れてください。最近は難民が増え、治安が悪くなっていますので、空港到着時、鉄道の乗り換え時等は、充分に気を付けて下さい。特にブリュッセル北駅は、危険ですので、中央駅か南駅での、乗り換えをお勧めします。ではよい旅を!    (大塚 洋)

 エル ムンドとはスペイン語で「世界」を意味します。国際化の時代にあわせ世界のカルチャーファッション、旅行、ライフスタイル等々がどんどん変わりつつあります。その中で皆さんが日常生活で感じたことを題材にとらわれず、自由に投稿していただくという趣旨のコラムです。

《ようこそ BELGIUM へ!》

写真:朝日新聞提供 市内 「にしだ J クリニック」 にて

 6 月初旬の一週間、岸和田市の姉妹都市であるサウスサンフランシスコ市から高校生15 名と引率者4 名の合計19 名の青年訪問団が岸和田市を訪問・滞在され、国際親善協会では 6月5日に歓迎プログラムを用意し、交流を深めました。今年のプログラムは、岸城神社に集合し境内の施設をお借りして歓迎式、そのあと全員浴衣に着替え、浴衣姿で歩いてだんじり会館、岸和田城を見学し、岸城神社に戻って昼食、昼食後は日本の遊びを体験する、という盛沢山のものでした。KIMONOクラブの方々が事前に浴衣や帯、草履や下駄などを準備し、当日は着付けや髪のセットまで担ってくださったおかげで、訪問団 19 名全員が浴衣での散策を楽しむことができました。浴衣姿の男の子はとても落ち着いた凛々しい風貌になり、女の子はとっても可愛くおしとやかな印象になり、皆さんよくお似合いでした。何より子供たちがとても喜んで、写真をたくさん撮りあったりして本当に嬉しそうな表情をみせてくれて、こちらまで嬉しくなりました。幸いこの日の午前中はお天気もよく、お城の周りの風情ある通りに浴衣姿がよく映えて素敵でした。良い写真もたくさん撮れたことでしょう。だんじり会館ではまずマルチスクリーンの映像を見た後、展示物を見て回ったり鳴り物の体験をしたりしていただきました。岸和田城では「庭とお城とのコントラストが美しくてすばらしい」というコメントを引率者の方から頂きました。散策を終えて岸城神社に戻ったのはすでに午後1時。浴衣を脱いですぐ昼食です。昼食後はお楽しみの福引、そしてけん玉・コマ回し・だるま落とし・羽根つき・長縄といった

日本の遊びを楽しみました。元気いっぱいで楽しそうに遊んでくれ、若さのパワーに圧倒されそうでした。

今回協会の歓迎プログラムに同行させていただき、行き届かない点も多々あり反省点もありましたが、貴重な機会をいただけたと感謝しています。ありがとうございました。   (荻野 昌美)

サウスサンフランシスコ市高校生受入れ歓迎会

6 /5(火)

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 開演前にはバリ・ガムラン連合チームによる演奏で、蛸地蔵商店街からバレガンジュールと呼ばれるパレードで、バリのお祭りさながらに楽器を鳴らしながら、会場まで行進しました。また境内には珍しいインドネシア・バリ料理や民芸品を販売する店が並び、ぎっしりと埋め尽くした観覧者の興味を引いていました。バリ島の祭礼や儀礼には、必ず舞踊が伴うそうです。舞踊の動作は高度に様式化されており、各動作には名前がつけられています。静から動、動から静へと反復構造で進行し、踊りの種類によって重心の掛け方や足の開き、手、表情や、頭、首などで生命感や喜怒哀楽の感情を表現します。

舞踊に先立ち、桐原喜彦当協会会長、ミルザ・ヌールヒダヤット在大阪インドネシア総領事、永野耕平岸和田市長ら諸氏の挨拶に引き続いて第1部は

夕闇迫る午後5時より7つの舞と演奏が華やかに演じられました。

 第2部は照明に照らされたなか5つの舞と演奏が演じられましたが、特に岸和田の民話をモチーフにした「星になった末弥」は圧巻で魅了させてくれました。舞踊幕間で総領事館からのプレゼントとして、参加者の中から抽選でガルーダインドネシア航空バリ島往復のチケット1名が選ばれました。午後8時過

ぎに終了後、全員で集合写真におさまり、記念すべき最終回10回目のバリ舞踊祭でした。     (広報部会)

 総会終了後、日本語サロンで学ぶ9名のサロン生による「日本語スピーチ大会」が開催されました。参加されたサロン生はフィリピン、ベトナム、中国、ネパール、イラン、タイ出身で、日本在住

歴10カ月から9年です。発表テーマも日本での生活で感

じたことなど様々ですが、制限時間5分の中で、日頃学習された成果を存分に発揮されました。 大会ご出席者の投票による判定は、何れも甲乙付け難いものでしたが、そのうち3名、張 暁琳さん、グエン ティ トゥトゥイさん、ドー ディン ドゥックさんが入賞者に選ばれ、賞状と岸和田市国際親善協会賞が授与されました。

日本語スピーチ大会

5 /6(日)

第 10回関西バリ舞踊祭開催(最終回)

6 /2(土)

南浦 かほ

チャン トウ アン

蒋 莉

バタライ カンデル ザビットリー

張 暁琳

アサル ラメザン シラジ

渡部 タワナラット

グエン ティ トゥトゥイ

ドー ディン ドゥック

在住9年

3年6カ月

8年

7年

10カ月

1年

4年

2年

2年

(フィリピン)

(ベトナム)

(中国)

  (ネパール)

(中国)

(イラン)

(タイ)

(ベトナム)

(ベトナム)

「心の表と裏」

「実習生の生活」

「日本語はむずかしい」

「ネパールについて」

「中国と日本の文化の違いについて」

「日本の生活について」

「タイと日本の違い」

「日本に来て変わったこと」

「私の家族」

*** 大会参加者一覧 ***

 千亀利の杜、岸城神社で関西屈指のバリ舞踊家が一同に集い、今年で第10回を迎えました。当協会も共催者兼実行委員会メンバーとして毎年参画してきましたが、今年で最後の関西バリ舞踊祭となりました。

見事、入賞された皆さん

 総会、日本語スピーチ大会に続いて、『創立 30 周年を祝うつどい』が開かれました。 日本語サロン生も含め約 100 名の参加で会場は賑やかでした。桐原会長が

この 30 年を振り返り岸和田市国際親善協会(ifa- きしわだ)の歩みを紹介し、歴代の会長や関係者の皆さんに感謝の言葉を述べました。出席者の皆さんは、これまでそれぞれが活動してきたことを思い出したことでしょう。国際交流基金・関西国際センター金井副所長は、『English Open Caf?』でセンターの研修生の皆さんが ifa- きしわだの会員の皆さんと長年交流が続いていることを喜ばれ、同氏の乾杯のご発声で宴が始まりました。

 それぞれのテーブルでは、海外から来岸して暮らしている ifa- きしわだのメンバーたちがパーティーを一段と盛り上げてくれました。これらの若い皆さんはこの岸和田で暮らしたことを、将来いつか思い出してくれることでしょう。日本語サロンの支援者の皆さんとサロン生の皆さんが、家族のように親しく話したり写真を撮ったり笑顔があふれる光景を見て、皆さん素晴らしい交流をされていると思いました。 現在 ifa - きしわだの事業をリードしてくださっている方々、またこれまでも ifa- きしわだを支えて来てくださった会員の皆さんからのスピーチも心温まるものがあり、最後は、井手事業部副部長の将来に向けての力強いメッセージで閉会となりました。帰りがけ、あるサロン生が「ifa- きしわだの特長は、皆さん優しくて楽しいところです。ありがとう。」と語ってくれました。国際色豊かな皆さんとの共生、街づくりを続けるために、私たちのgoodwill でもって日々の国際交流を大切にしてまいりましょう。

創立30周年を祝うつどい

5 /6(日)  「あすなろクラブ」「コミュニケーション

英会話クラブ」は、ともに米国人の Brad先生に文化会館で英会話を習っています。会員たちは英語を通して自分の世界を広げようと一生懸命です。2つのクラブがお菓子を持ち寄り、合同で開いた昨年のクリスマスパーティーの模様をお伝えします。 今回は特別ゲストとして Brad のお母

さん Kathy と友だちの Gary をお招きしました。お2人は昨年誕生した Brad の “3つ子ちゃん ” に会いにケンタッキー州からはるばるやってきました。最初に会員たちが自己紹介のあと英語で2人に “ 質問攻め ”。「Brad の子ども時代はどうだった?」「お2人の趣味は?」「ケン

タッキーの町ってどんなところ?」…聞きたいことが尽きません。 ずっと笑顔で答えてくれたお2人はカラオケが共通の趣味とか。それで厚かましくも何か歌ってほしいとお願いすると、お2人は「Fry me to the moon」を見事なハーモニーで歌ってくれました。お返しは会員全員での「さくら さくら」でした。 そしてパーティー終盤にサプライズゲスト登場。Bradの奥さん・薫さんが “3つ子ちゃん ” を連れて来てくれました。生後10か月、女児2人と男児。「So cute!!」の声があちこちで上がり、会員たちはかわるがわるだっこさせてもらい、大盛り上がりです。 この日はお菓子パーティーのあとランチも企画していて、会場を中華料理店「名菜楼」に移し、美味しい料理をいただきながら Brad ファミリーと英会話による楽しいひと時を過ごしました。           (里見 元子)

先生の家族を囲んで

コミュニケーション英会話クラブ初級

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 独立行政法人国際交流基金関西国際センターが開設20周年を迎え、地元の国際交流団体で構成する研修生交流支援協議会に感謝の意を伝える集いが、3月10 日(土)午後同センターの大ホー

ルで開催され、研修生や支援協議会の関係者約 100 名が招待されました。 開設以来 20 年、100ヶ国以上の国々から10,000人を超える外交官、研究者、教職員などが日本語や日本文化を学び自国等の第一線の現場で活躍しています。 まず、赤木攻所長(元大阪外大学長)から支援協議会の各団体に感謝状が贈られました。続いて支援協議会6 団体による意見交換会(座談会)が赤木所長の進行で行われ、この 20 年、町中で普通に外国人が往来し、身近で親しみを感じられるようになったとか、長期に地域で生活し日本語を学ぶ研修生と住民が、垣根なくふれ

あう場面に出くわすなど、外国や外国人に対する地域の日本人の意識が変わってきたなどの感想が寄せられました。

 最後に、地元自治体住民と外国人研修生の双方にとって、ステップアップの機会を作り出す交流を目指していくことを確認して座談会を終えました。休憩をはさんで、大阪観光大学吹奏楽部によるミニコンサートに移り、親しみのあるアニメソングの演奏など参加者は楽しいひと時を過ごすなか、集いの幕がおろされました。    

   (井上 實)

関西国際センター創立 20周年《感謝の集い》

3 / 10(土)

 今月のプレゼンターはハイチ共和国から来られたMackenson Descollinesさんでした。ハイチと聞いてまず思い浮かぶのは 2010 年に起きた直下型の大地震で、死亡者数はなんと31万人を超えると言われ、四国の 1.5 倍くらいの面積の発展途上国にとっては大変な痛手となりました。 それから、昔、日本を逃れ5年間くらいパリで流浪生活を送った私にとって感慨深かったのは、今日のEnglish Open Café に先月のゲストだったマダガスカルのLysianeさんとチャドのStephaneさんも一緒に参加してサポートしてくれていたことでした。これらの国々は皆、かつてはフランスの植民地で、現在はフランス語を公用語の一つとして、国は離れていても、互いに話が通じるのですね。 カリブ海に浮かぶハイチは、アメリカ両大陸の中ではカ

ナダを除いては唯一のフランス語を話す独立国で、私は昔からファンタスティックなイメージを持っていました。氏はその歴史、文化、地理、政治について、分かりやすく、写真や絵や図表をまじえて、楽しく且つ熱く語ってくれました。ハイチはラテンアメリカ初、アメリカ大陸では合衆国に次いで2番目に独立を勝ち取った国で、世界最初の黒人共和国となり (1804)、その歴史と戦いにとても誇りを持っておられます。もう一つの公用語であるクリオール語の説明では、フランス語との類似が楽しく、皆の笑いを誘いました。しかし、教育の話では途上国としての苦しい事情を未来への期待と共に話してくれました。心から応援したいと思います。      (金児 尚)

Elchin Mehdiyev さん(アゼルバイジャン)

 4月にはアゼルバイジャンの外交官エルチンさんをお迎えしました。スーツ姿の彼はとても誠実そうな方で、たくさんの写真や映像、日本のテレビ番組の放送動画も用いて、わかりやすく楽しく自国を紹介してくださいました。アゼルバイジャンはカスピ海の西岸に位置し、石油と天然ガスが豊富なことから、近年急速に経済成長を遂げている国です。首都バクーは大阪市と同様に 2025 年の万博誘致を目指していて、プロモーションビデオの映像では豊かさを象徴するきらびやかでモダンな建築物や美しい海岸が象徴的でしたが、それとは対照的に歴史的な建造物も多く残されている都市です。エルチンさんの「大阪は私の第二の故郷だから(大阪とバクーの)どちらが選ばれてもいい」と聴衆への気遣いともとれる言葉に彼の優しさを感じ

ました。アゼルバイジャンは大変親日の国で、トルコ人と日本人のみ、観光ビザが無料で取得できるそうです。2006年にイルハム・アリエフ大統領が日本に来られ(当時日本は小泉首相)、日本の国・文化が好きになり、自国に日本文化を広めてきたことが親日の大きな理由だとか。後半の質疑応答では、エルチンさんが5か国語を話せることから言語に関する質問も多く、アゼルバイジャン語と日本語は文の構造(語順)が同じだと教えていただき驚きました。エルチンさんのお話すべてが興味深くあっという間の2時間でした。                (荻野 昌美)

3/17(土)

4/21(土)

Mackenson Descollines さん(ハイチ)

 5 月のゲストはモルディブの外交官で、昨年 9 月末から 8 か月間、関西国際センターへ研修に来られていたShafraz Rasheed さんでした。モルディブはインド洋にある島国です。 海はとても美しいので観光が経済を支えています。たくさんの島があり空港の島、刑務所の島があるとはびっくりです。 首都はマレで、交通手段は島内ではタクシー、島と島へはフェリーだそうです。観光客はやはり中国人、ヨーロッパ、ロシア、インドが多いそうです。海中にレストランや客室があるホテルがあるのにはびっくりしました。写真を見せてもらいましたが全面ガラス張りのレストランでは魚が回りを泳いでいます。きれいですがガラスは割れないか

不安に思いました。1 泊が 20 万円ほどするそうですがハネムーン客も多いそうです。 しかし、年々温暖化で海面が上がっておりモルディブの大きな問題です。モルディブの宗教はイスラムなので、彼も当日ラマダンで断食の中来て下さり水も飲めないけれど、私達の質問にも答えてくれてとても色んな事を語って頂きました。彼は大阪の人はとてもやさしい印象を持ってくれていました。また和歌山の印象がよく好きだそうです。 帰国前で忙しいにも関わらずイングリッシュ・オープン・カフェに来て下さりとても感謝です。美しい海でのんびりできそうなモルディブ、行ってみたくなりました。(小島 祥子)

Shafraz Rasheed さん(モルディブ)

5/19(土)

独立行政法人国際交流基金 関西国際センター HPより引用>

  岸和田市国際親善協会にて、親子クッキングを開催しました。 今回インドネシアの方をゲストにお呼びし、インドネシア料理を参加者の皆様と一緒に作りました。参加者には3歳の小さなお子様もいて、とても喜んでいただきました。 メニューは、AYAM KECAP アヤムケチャップ(とり肉の醤油煮込み)、BEHUN GORENG ビーフンゴレン(焼

きビーフン)、SAYUR LODE サユールロデ(野菜のココナッツミルク煮)、MOLEN PISANG モレンピサン(生地で包んだ揚げバナナ)の四品。どれもみな日本ではな

かなか食べることがない料理ですが、醤油に似た調味料も使いとても親しみやすい味でした。 モレンピサンはバナナを使った揚げパンのようなお

菓子で、特にお子様人気が高く家でも作れるとお母さま方からも大好評でした。 以前から国際親善協会に参加してくれている方や初めて参加してくれた方が、一緒になって楽しんでくれたのがとてもうれしかったです。これからも私ども岸和田市国際親善協会は様々なイベントを開催していくので是非参加してください!     (鎮西 彩乃)

地球村クッキング ~インドネシア親子編~

3 / 18(日)

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 昨年10月に岸和田市と寝屋川市に住む3人の息子さんを訪ねて、48時間の長旅を経てやってきました。途中成田空港から伊丹空港まで日本語が全くわからず乗り継ぎに苦労され、その都度日本人に尋ねた処、皆さん大変親切に教えてくれたそうで、これで日本が大好きになりました。滞在中は3人の息子さんたちの家で順番に交替しながら過ごしています。故郷では基本的には一族が一緒に住む大家族主義ですので、物価の高い日本で息子さんたちが、それぞれ一戸建て、あるいはマンションに住いを持ちながら生活していることが信じられないと喜んでおられます。 

 息子さんたち家族については、にゅ~とぴあ108・111号でも紹介していますが、それぞれの家庭を築き、職場でも責任ある仕事を任されています。エディスさんは休日毎に息子さんたちのマイカーでドライブを楽しんでいますが、高速道路が整備され、きちんと交通ルールが守られ、どの車もピカピカなのに感心しています。また携帯電話はもはや世界的に普及されていますが、日本では小学生まで持っていることにも驚いていましたが、これは防犯の目的も兼ねていることを説明しますと納得していただけました。 岸和田での冬はエディスさんには厳しかったようで、体

調を少し崩してしまいましたが、何度か通院したお蔭で直ぐに元気になりました。本国では健康保険制度や、病院施設そのものも十分ではなく、また病院によって診察料も違うそうです。しかしこちらでは健康保険制度も完備し、近辺には設備の整った大病院やクリニックがたくさんあり、医師も親切ですし、通訳もいるので、息子さん家族も安心して暮らせますというありがたいお言葉もいただきました。 4月20日にはエディスさんの誕生日を祝って、近隣より多数のフタガキ ファミリーや友人たちが集まり、バースデーケーキを囲みながらパーティを楽しみました。本号が皆さんのお手元に届けられる頃には、エディスさんは日本で生まれたお孫さんと5年ぶりに里帰りするそのお母さん(息子嫁)と一緒に、故郷に帰られていることでしょう。そしてエディスさんは2人の娘さん家族と一緒に暮らすことになっています。     (取材:塩屋 裕)

 【と き】9月以外の第3土曜日13:30~15:30 【ところ】マドカホール 3F 視聴覚室 毎回、外交官などのスピーカーをお招きし各国のプレゼンを していただきます。申込なしでどなたでも参加いただけます。 進行は全て英語です。

■English Open Café

外国にルーツを持つファミリーの生活支援や学習サポートをお手伝いいただける方を募集します。あわせて該当される方の募集をしています。 【と き】第2・4土曜日13:30~15:30

■Mixed Roots ボランティア募集

教育委員会と連携し、市内蒋・中学校に在籍している外国をルーツとする児童・生徒に対して、日本語指導補助員を派遣することになりました。下記の通リ登録者を募集します。登録を希望されるかたは、事務局へお申し出ください。 【内 容】児童・生徒が安心して学校生活を送れるよう、状況に応じ     て日本語指導を行い、日本語能力や教科等の学習において     向上を図る。基本的には、取り出し形式による指導を行う 【と き】日時等については、学校と相談の上決める 【ところ】市内小・中学校 【資 格】協会会員で日本語ボランティア養成講座修了者 【謝 金】あり 【その他】適時ミーティングの開催

■日本語指導補助要員登録者募集

大塚 洋・緒方理世・奥野藤樹・栗尾宣子・塩屋 裕・三森すみ代お問い合わせや感想などは事務局まで TEL&FAX (072)457-9694

編集担当No.115

事務局のe-mail アドレスが新しくなっています。新しいアドレス  [email protected]

9月15日(土)、16日(日)に開催される岸和田だんじり祭に南海岸和田駅高架下にあります “シルバー人材センター ”をお借りして開設します。通訳ボランティアを募集します。言語は問いません。必ず事前にお申込みください。  ① 9:45~13:00  ②13:00~16:00  ③ 9:45~16:00(ランチを提供します)

■外国人のためのだんじりインフォメーション センター開設 ~通訳スタッフ募集~

岸和田に暮らして ... かつては外国の街、岸和田も、住めば都となり今は自分が暮らす我が街岸和田。そんな国際色豊かな ifa-きしわだの心強いサポーターでもある皆さんに、自分史や岸和田での暮らしについてお話いただいています。

E-mail : kokusai@

sensyu.ne.jp URL : http://ifa-kishiw

ada.rinku.org岸和田市国際親善協会 2018年

7月15日

発行  

事務局

 〒596-0004 岸

和田市荒木町1丁目17番

1号 マド

カホール内 TEL.072-457-9694

No.116

▼地域別文化 の紹介

INTERNATIONAL FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KISHIWADA 2018.7.15.

「にゅーとぴあ岸和田」は世界の人びと、団体、都市との

出会いを求め、ふれあいを大切にした親善・交流を通して

お互いの連帯を深め、世界の平和と繁栄、人びとの幸福の

増進のための貢献を目的とした、岸和田市国際親善協会の

活動記録とメッセージの発行物です。

信貴岸和田市長がインフォメーション

センターに激励に来て下さいました。

No.116

 岸和田市国際親善協会は創立30周年を迎えました。歴代会長はじめ時々の役員・会員各位の熱意あるボランティア精神の積み重ねで今日を迎えました。忘れてならないのは永年にわたり、岸和田市ご当局の温かいご支援を頂戴していることであります。会員共々深く感謝申し上げます。このこと無くして協会の存続は有り得ませんでした。 1989年、昭和から平成に移行する時期に会員約300名余でスタートしました。振り返えると、当時は全国の地方自治体で国際的な都市間交流が大変盛んな頃でした。本市に於いても、4年後の関西国際空港の開港を目前に控え、国際化が徐々に進行するなかで「市民レベルの国際交流活動体」設置の機運が高まり行政主導で創立に至りました。 会報「にゅ~とぴあ岸和田」が創刊されたほか、「シンボルマークの決定」、中国シャントウ市との友好都市締結を挟み、「だんじりインフォメーションセンター」や「日本語サロン及び指導ボランティアの養成講座」、「イングリシュ・オープン・カフェ」等々、2年から3年の間に矢継ぎ早に様々な活動

が緒についています。「継続は力なり」と申しますが、これらの事業は現在も継続し大きな成果を収めてきました。 南米「エクアドル」の先住民に伝わるハチドリの一滴(ひとしずく)という伝説は、実に示唆に富んでいます。森が火事になり大きな動物が全て逃げたなか、一羽のハチドリが小さなクチバシでせっせと水滴を運び、消火活動に励んだという話です。協会の設立目的も「世界平和と繁栄、人びとの幸せを目指して」という極めて遠大なものでありますが、「例えば、地域に住む外国人生活者との触れあい・役立ち等々、小さくとも自分に出来る身近な国際親善交流活動を行い続けること」が、この目的に繋がることでしょう。 30周年を契機に、協会が限りなく発展しますように、

会員一人ひとりがこれからも大いに楽しみながら共に頑張りましょう。

岸和田市国際親善協会

30th Anniversary

Since 1989

今年度の事業指針を決定する総会が、5月6日(日)浪切ホール 4F 交流ホールで開催されました。[ 第一部 ] 桐原会長及びご来賓の方々のご挨拶に続き、《事務局》、《広報部会》、《事業部会》、《日本語サロン部会》の各部会より、2017年度事業報告、並びに2017年度決算・監査報告がありました。引き続き2018年度の事業計画案・予算案について承認されました。その後、当協会が主催する外国人のための日本語サロンにおいて、10年にわたり支援にあたられ、多大の尽力をされたその功績により、次の6名の方々に感謝状と記念品が贈呈されました。  (敬称略) 縣 喜樹飯田松代 塩谷直美 辻ノ賢美 丹下千鶴 藤平敬子[ 第二部 ] 次頁にて掲載の通り、日本語サロン生による「日本語スピーチ大会」及び「創立30周年のつどい」が開催され、会員相互間の親睦を深めることができました。  (広報部会)

創立30周年を祝して会長 桐原喜彦

総会

総会・経過報告

20185/6(日)

Living in

KISHIWADA第 26回

第26回は

エディスさんの故郷は、世界屈指の植物相と動物相があり、世界遺産にも指定されているペルー・マドレ デ ディオスです。

エディス・フタガキさん(ペルー)

18

Page 6: 5/6 総会 - ifa-kishiwada.rinku.org · 第10回関西バリ舞踊祭開催(最終回) 6/2 (土) 南浦 かほ チャン トウ アン 蒋 莉 バタライ カンデル ザビットリー

 去る 3 月 18 日朝日新聞朝刊の全国版「Re ライフ自遊時間」の欄で、当協会塩屋副会長の医療通訳に関する活動ぶりが大きく紹介されました。 医療通訳は日本語を理解しない外国人が日本人医師に受診する際の橋渡し役ですが、私が思うに如何に外国語が堪能であっても、双方の発言を直訳する翻訳ロボットでは円滑なコミュニケーションは出来ない。患者は日本の文化にも疎く、心身に不調を抱え精神的にも不安定な状況にある。医師も患者を単なる治療の物理的な対象と思っていない筈であり、双方の信頼関係が必須である。医療通訳は正に生命にかかわる任務を負っているだけに、双方の間で言葉のみならず心も通じ合わなければならない。幼児の病状は容易には医師に伝わらない。全てを知る母親が経緯や背景も含めて温かく代弁する。極言するなら幼児は外国人であり母親は通訳である。 当協会の目的は国際的な隔壁を打破することにある。医療通訳はハンディのある外国人と医師との間の架け橋であり、その活動は地球家族の理念の体現そのものです。私は従来、医療通訳に全く無関心でしたし、協会の任務としてもどの程度重視されてきたでしょうか。もっと注目され高評価されて然るべきだと考えます。

(企画 奥野 藤樹)

以下、塩屋さんにインタビューし活動の概要を語って貰いました。

(奥野)医療通訳を目指すようになった動機は(塩屋)若かりし頃、海外出張中の深夜に突発性の病い

に苦しみ、英語で症状を訴えても理解されず、不安感に襲われたことがあった。その時に異国で暮らす外国人の心情を理解することができた。一方自分自身の不治の病の不安感を払拭するための励みになるように、日本で暮らす外国人の健康を支えてあげたいというのが動機です。そして英語とスペイン語の医療用語を独学で開始して7年になりますが、患者、医師、関係者から感謝された時は、「やってよかった」という達成感でいっぱいです。 

(奥野)医療通訳の役割と重要性について

(塩屋)医師と患者との間の架け橋としてツールに徹し、一切の個人的な感情を交えず、双方の発言を正確に伝えることが大切です。守秘義務は言うまでもありません。また患者の不安感を取り除くために信頼関係の構築も大切です。その延長として日常生活での様々な問題解決の相談相手となってあげたり、家族ぐるみの付き合いに発展していきます。まさにここに地球家族の原点を見出すことができます。  

(奥野)医療通訳の現状問題点と課題について(塩屋)全国最高水準の体制で、外国人患者を積極的に

受け入れ、私も認定通訳として登録していた某総合医療センターが、最近或る事情によりこの体制が大幅に縮小され、従来のような機能を果たせなくなりました。従い、今後は私のような地元密着医療通訳に頼らざるを得なくなるでしょう。しかし個人活動能力を越えてしまうのは明らかです。早急なる行政の対応が必要です。また「医療通訳士」という認証資格制度はないため職業として成り立たず、「ボランティア医療通訳」に頼らざるを得ないのが現状です。

(奥野)医療通訳に際して心掛けている点、苦労している点について

(塩屋)誤訳は治療対応に重大な影響を及ぼします。従い診察室に入る前と後に、患者の症状の確認と、医師の診断、投薬の説明を徹底的に行います。次に専門医療用語の反復学習です。患者が母国を含めた他の医療機関で再診を受ける場合、正確な既往症名と、症状を伝えることは、迅速且つ適切な治療を受けるためにも非常に重要です。産婦人科での通訳は、プライバシー度が高いので大変気を使います。妊婦さんですと最低2年の長い付き合いとなりますので、信頼関係の構築がとても大切です。

(奥野)医療通訳のエピソードがあれば(塩屋)以前活動していた総合医療センターでの話です。

患者は心配ですから医師に同じことを何度も聞きます。そして同じことを通訳します。医師はキレて「きちんと通訳してるんですか!」、そのまま患者に通訳すると今度は患者がキレて診察室を飛び出し、再び現れることはありませんでした。  

(奥野)今後の当協会としての取り組みについて(塩屋)医療通訳は短期間で活動できるものではありませ

ん。それなりの会話力と医学用語知識が要求されます。そのためにどのように学習すべきか、また当協会内でどのような体制づくりが必要かについては、微力ながら私が露払い役を担うのは、やぶさかではありません。ますは言語別に関係なく医療通訳を目指す仲間を募り、当協会内での体制を構築することが必要です。同時に市行政との連携は不可欠です。

(奥野)どのくらいの頻度で医療通訳の依頼がありますか、また主な受診科は

(塩屋)事務局だよりで公開していますが、1~3月実績で岸和田市民病院と徳洲会病院で英語、スペイン語合計27件、未公開の町の医院、クリニックで合計12件で、合計月平均13件です。受診科は多い順に、産婦人科、内科、小児科、耳鼻科、眼科です。

言語による架け橋・医療通訳言語による架け橋・医療通訳拡大版

(奥野)最後に全国紙全国版掲載の内外からの反応について

(塩屋)「医療通訳」という馴染みのないテーマに対して、記者のインパクトに溢れた記事内容が大きな反響と感動を呼び、知人はもちろん、朝日新聞社を通じて全国から見知らぬ読者から、沢山のメール、手紙、電話等々で感想や激励を戴きました。電子版を通じて海外からも寄せられています。知人がフェイスブックにアップした処、こちらもすごい反応があったと聞いています。あらためて全国メディアの力に驚いている次第です。これを糧として更なる活動に邁進したいと思います。

(奥野)有難うございました。今後、当協会に於いて、塩屋さん以外にも多くの医療通訳の方が活動され、医療通訳が当協会の事業の大きな柱になると良いですね。

 第一次と第二次の世界大戦の戦場だった、ベルギーは日本との友好関係が長く152年の歴史があります。オランダ語圏、フランス語圏とドイツ語圏にわ

かれており、そのラインは、はっきりしております。例外として首都のブリュッセルは周囲がオランダ語圏にも拘らず、フランス語圏です。これらの言語の違いにより、政情は不安定で、過去に首相が空位であった時期がありました。 貿易立国で、田舎を除いて、殆どの人は3か国語以上を話せます。それほど教育に対しては熱心で、ある財界人から、” 子供に金を残すな、教育を残せ。何故なら教育は誰からも盗まれない ” と言われた事があります。フランス語圏である南部は、かって石炭、鉄鋼で栄えたのでが、現在は北部のオランダ語圏が経済的に優位に立っており、その理由でお互いに、独立しようとの空気も出ており、まるで夫婦喧嘩みたいですね。でも EC の盟主であり、大半はそうはならないと思っているようです。 工場は7月20日から 8月20日まで、Vacationで休業です。国民はこの間、スペインとか、地中海方面に出かけ、家族全員で過ごし生活を楽しんでいます。この点に関して日本は羨ましいかぎりですね。食生活も大変豊かで冬は小さなバケツ一杯のムール貝の白ワイン蒸、春の白アスパラガス、秋の魚介類など、どれもフランスのレストランより安くて美味しいです。地方のレストランでは、フランス人客で賑わっております。主食はジャガイモでフライポテト、マッシュルームにして食べま

す。さらにデザートは、びっくりするほどの量のアイスクリームやケーキで、太る原因であることは彼らも認識していますが、止められないようですね。ビールは100軒以上の醸造所があります。特に修道院で醸造されるビールは有名でファンが多いようです。チョコレートは、かっての植民地であったコンゴを始めとして、世界から

の高品質のカカオ豆を原料とし、厳格な品質規定のもとで生産され、現在の名声を保っています。 ブリュッセル、ブルージュ、ゲントなど、観光名所が多く、一度は訪れてください。最近は難民が増え、治安が悪くなっていますので、空港到着時、鉄道の乗り換え時等は、充分に気を付けて下さい。特にブリュッセル北駅は、危険ですので、中央駅か南駅での、乗り換えをお勧めします。ではよい旅を!    (大塚 洋)

 エル ムンドとはスペイン語で「世界」を意味します。国際化の時代にあわせ世界のカルチャーファッション、旅行、ライフスタイル等々がどんどん変わりつつあります。その中で皆さんが日常生活で感じたことを題材にとらわれず、自由に投稿していただくという趣旨のコラムです。

《ようこそ BELGIUM へ!》

写真:朝日新聞提供 市内 「にしだ J クリニック」 にて

 6 月初旬の一週間、岸和田市の姉妹都市であるサウスサンフランシスコ市から高校生15 名と引率者4 名の合計19 名の青年訪問団が岸和田市を訪問・滞在され、国際親善協会では 6月5日に歓迎プログラムを用意し、交流を深めました。今年のプログラムは、岸城神社に集合し境内の施設をお借りして歓迎式、そのあと全員浴衣に着替え、浴衣姿で歩いてだんじり会館、岸和田城を見学し、岸城神社に戻って昼食、昼食後は日本の遊びを体験する、という盛沢山のものでした。KIMONOクラブの方々が事前に浴衣や帯、草履や下駄などを準備し、当日は着付けや髪のセットまで担ってくださったおかげで、訪問団 19 名全員が浴衣での散策を楽しむことができました。浴衣姿の男の子はとても落ち着いた凛々しい風貌になり、女の子はとっても可愛くおしとやかな印象になり、皆さんよくお似合いでした。何より子供たちがとても喜んで、写真をたくさん撮りあったりして本当に嬉しそうな表情をみせてくれて、こちらまで嬉しくなりました。幸いこの日の午前中はお天気もよく、お城の周りの風情ある通りに浴衣姿がよく映えて素敵でした。良い写真もたくさん撮れたことでしょう。だんじり会館ではまずマルチスクリーンの映像を見た後、展示物を見て回ったり鳴り物の体験をしたりしていただきました。岸和田城では「庭とお城とのコントラストが美しくてすばらしい」というコメントを引率者の方から頂きました。散策を終えて岸城神社に戻ったのはすでに午後1時。浴衣を脱いですぐ昼食です。昼食後はお楽しみの福引、そしてけん玉・コマ回し・だるま落とし・羽根つき・長縄といった

日本の遊びを楽しみました。元気いっぱいで楽しそうに遊んでくれ、若さのパワーに圧倒されそうでした。

今回協会の歓迎プログラムに同行させていただき、行き届かない点も多々あり反省点もありましたが、貴重な機会をいただけたと感謝しています。ありがとうございました。   (荻野 昌美)

サウスサンフランシスコ市高校生受入れ歓迎会

6 /5(火)

76

 独立行政法人国際交流基金関西国際センターが開設20周年を迎え、地元の国際交流団体で構成する研修生交流支援協議会に感謝の意を伝える集いが、3月10 日(土)午後同センターの大ホー

ルで開催され、研修生や支援協議会の関係者約 100 名が招待されました。 開設以来 20 年、100ヶ国以上の国々から10,000人を超える外交官、研究者、教職員などが日本語や日本文化を学び自国等の第一線の現場で活躍しています。 まず、赤木攻所長(元大阪外大学長)から支援協議会の各団体に感謝状が贈られました。続いて支援協議会6 団体による意見交換会(座談会)が赤木所長の進行で行われ、この 20 年、町中で普通に外国人が往来し、身近で親しみを感じられるようになったとか、長期に地域で生活し日本語を学ぶ研修生と住民が、垣根なくふれ

あう場面に出くわすなど、外国や外国人に対する地域の日本人の意識が変わってきたなどの感想が寄せられました。

 最後に、地元自治体住民と外国人研修生の双方にとって、ステップアップの機会を作り出す交流を目指していくことを確認して座談会を終えました。休憩をはさんで、大阪観光大学吹奏楽部によるミニコンサートに移り、親しみのあるアニメソングの演奏など参加者は楽しいひと時を過ごすなか、集いの幕がおろされました。    

   (井上 實)

関西国際センター創立 20周年《感謝の集い》

3 / 10(土)

 今月のプレゼンターはハイチ共和国から来られたMackenson Descollinesさんでした。ハイチと聞いてまず思い浮かぶのは 2010 年に起きた直下型の大地震で、死亡者数はなんと31万人を超えると言われ、四国の 1.5 倍くらいの面積の発展途上国にとっては大変な痛手となりました。 それから、昔、日本を逃れ5年間くらいパリで流浪生活を送った私にとって感慨深かったのは、今日のEnglish Open Café に先月のゲストだったマダガスカルのLysianeさんとチャドのStephaneさんも一緒に参加してサポートしてくれていたことでした。これらの国々は皆、かつてはフランスの植民地で、現在はフランス語を公用語の一つとして、国は離れていても、互いに話が通じるのですね。 カリブ海に浮かぶハイチは、アメリカ両大陸の中ではカ

ナダを除いては唯一のフランス語を話す独立国で、私は昔からファンタスティックなイメージを持っていました。氏はその歴史、文化、地理、政治について、分かりやすく、写真や絵や図表をまじえて、楽しく且つ熱く語ってくれました。ハイチはラテンアメリカ初、アメリカ大陸では合衆国に次いで2番目に独立を勝ち取った国で、世界最初の黒人共和国となり (1804)、その歴史と戦いにとても誇りを持っておられます。もう一つの公用語であるクリオール語の説明では、フランス語との類似が楽しく、皆の笑いを誘いました。しかし、教育の話では途上国としての苦しい事情を未来への期待と共に話してくれました。心から応援したいと思います。      (金児 尚)

Elchin Mehdiyev さん(アゼルバイジャン)

 4月にはアゼルバイジャンの外交官エルチンさんをお迎えしました。スーツ姿の彼はとても誠実そうな方で、たくさんの写真や映像、日本のテレビ番組の放送動画も用いて、わかりやすく楽しく自国を紹介してくださいました。アゼルバイジャンはカスピ海の西岸に位置し、石油と天然ガスが豊富なことから、近年急速に経済成長を遂げている国です。首都バクーは大阪市と同様に 2025 年の万博誘致を目指していて、プロモーションビデオの映像では豊かさを象徴するきらびやかでモダンな建築物や美しい海岸が象徴的でしたが、それとは対照的に歴史的な建造物も多く残されている都市です。エルチンさんの「大阪は私の第二の故郷だから(大阪とバクーの)どちらが選ばれてもいい」と聴衆への気遣いともとれる言葉に彼の優しさを感じ

ました。アゼルバイジャンは大変親日の国で、トルコ人と日本人のみ、観光ビザが無料で取得できるそうです。2006年にイルハム・アリエフ大統領が日本に来られ(当時日本は小泉首相)、日本の国・文化が好きになり、自国に日本文化を広めてきたことが親日の大きな理由だとか。後半の質疑応答では、エルチンさんが5か国語を話せることから言語に関する質問も多く、アゼルバイジャン語と日本語は文の構造(語順)が同じだと教えていただき驚きました。エルチンさんのお話すべてが興味深くあっという間の2時間でした。                (荻野 昌美)

3/17(土)

4/21(土)

Mackenson Descollines さん(ハイチ)

 5 月のゲストはモルディブの外交官で、昨年 9 月末から 8 か月間、関西国際センターへ研修に来られていたShafraz Rasheed さんでした。モルディブはインド洋にある島国です。 海はとても美しいので観光が経済を支えています。たくさんの島があり空港の島、刑務所の島があるとはびっくりです。 首都はマレで、交通手段は島内ではタクシー、島と島へはフェリーだそうです。観光客はやはり中国人、ヨーロッパ、ロシア、インドが多いそうです。海中にレストランや客室があるホテルがあるのにはびっくりしました。写真を見せてもらいましたが全面ガラス張りのレストランでは魚が回りを泳いでいます。きれいですがガラスは割れないか

不安に思いました。1 泊が 20 万円ほどするそうですがハネムーン客も多いそうです。 しかし、年々温暖化で海面が上がっておりモルディブの大きな問題です。モルディブの宗教はイスラムなので、彼も当日ラマダンで断食の中来て下さり水も飲めないけれど、私達の質問にも答えてくれてとても色んな事を語って頂きました。彼は大阪の人はとてもやさしい印象を持ってくれていました。また和歌山の印象がよく好きだそうです。 帰国前で忙しいにも関わらずイングリッシュ・オープン・カフェに来て下さりとても感謝です。美しい海でのんびりできそうなモルディブ、行ってみたくなりました。(小島 祥子)

Shafraz Rasheed さん(モルディブ)

5/19(土)

独立行政法人国際交流基金 関西国際センター HPより引用>

  岸和田市国際親善協会にて、親子クッキングを開催しました。 今回インドネシアの方をゲストにお呼びし、インドネシア料理を参加者の皆様と一緒に作りました。参加者には3歳の小さなお子様もいて、とても喜んでいただきました。 メニューは、AYAM KECAP アヤムケチャップ(とり肉の醤油煮込み)、BEHUN GORENG ビーフンゴレン(焼

きビーフン)、SAYUR LODE サユールロデ(野菜のココナッツミルク煮)、MOLEN PISANG モレンピサン(生地で包んだ揚げバナナ)の四品。どれもみな日本ではな

かなか食べることがない料理ですが、醤油に似た調味料も使いとても親しみやすい味でした。 モレンピサンはバナナを使った揚げパンのようなお

菓子で、特にお子様人気が高く家でも作れるとお母さま方からも大好評でした。 以前から国際親善協会に参加してくれている方や初めて参加してくれた方が、一緒になって楽しんでくれたのがとてもうれしかったです。これからも私ども岸和田市国際親善協会は様々なイベントを開催していくので是非参加してください!     (鎮西 彩乃)

地球村クッキング ~インドネシア親子編~

3 / 18(日)

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Page 7: 5/6 総会 - ifa-kishiwada.rinku.org · 第10回関西バリ舞踊祭開催(最終回) 6/2 (土) 南浦 かほ チャン トウ アン 蒋 莉 バタライ カンデル ザビットリー

 去る 3 月 18 日朝日新聞朝刊の全国版「Re ライフ自遊時間」の欄で、当協会塩屋副会長の医療通訳に関する活動ぶりが大きく紹介されました。 医療通訳は日本語を理解しない外国人が日本人医師に受診する際の橋渡し役ですが、私が思うに如何に外国語が堪能であっても、双方の発言を直訳する翻訳ロボットでは円滑なコミュニケーションは出来ない。患者は日本の文化にも疎く、心身に不調を抱え精神的にも不安定な状況にある。医師も患者を単なる治療の物理的な対象と思っていない筈であり、双方の信頼関係が必須である。医療通訳は正に生命にかかわる任務を負っているだけに、双方の間で言葉のみならず心も通じ合わなければならない。幼児の病状は容易には医師に伝わらない。全てを知る母親が経緯や背景も含めて温かく代弁する。極言するなら幼児は外国人であり母親は通訳である。 当協会の目的は国際的な隔壁を打破することにある。医療通訳はハンディのある外国人と医師との間の架け橋であり、その活動は地球家族の理念の体現そのものです。私は従来、医療通訳に全く無関心でしたし、協会の任務としてもどの程度重視されてきたでしょうか。もっと注目され高評価されて然るべきだと考えます。

(企画 奥野 藤樹)

以下、塩屋さんにインタビューし活動の概要を語って貰いました。

(奥野)医療通訳を目指すようになった動機は(塩屋)若かりし頃、海外出張中の深夜に突発性の病い

に苦しみ、英語で症状を訴えても理解されず、不安感に襲われたことがあった。その時に異国で暮らす外国人の心情を理解することができた。一方自分自身の不治の病の不安感を払拭するための励みになるように、日本で暮らす外国人の健康を支えてあげたいというのが動機です。そして英語とスペイン語の医療用語を独学で開始して7年になりますが、患者、医師、関係者から感謝された時は、「やってよかった」という達成感でいっぱいです。 

(奥野)医療通訳の役割と重要性について

(塩屋)医師と患者との間の架け橋としてツールに徹し、一切の個人的な感情を交えず、双方の発言を正確に伝えることが大切です。守秘義務は言うまでもありません。また患者の不安感を取り除くために信頼関係の構築も大切です。その延長として日常生活での様々な問題解決の相談相手となってあげたり、家族ぐるみの付き合いに発展していきます。まさにここに地球家族の原点を見出すことができます。  

(奥野)医療通訳の現状問題点と課題について(塩屋)全国最高水準の体制で、外国人患者を積極的に

受け入れ、私も認定通訳として登録していた某総合医療センターが、最近或る事情によりこの体制が大幅に縮小され、従来のような機能を果たせなくなりました。従い、今後は私のような地元密着医療通訳に頼らざるを得なくなるでしょう。しかし個人活動能力を越えてしまうのは明らかです。早急なる行政の対応が必要です。また「医療通訳士」という認証資格制度はないため職業として成り立たず、「ボランティア医療通訳」に頼らざるを得ないのが現状です。

(奥野)医療通訳に際して心掛けている点、苦労している点について

(塩屋)誤訳は治療対応に重大な影響を及ぼします。従い診察室に入る前と後に、患者の症状の確認と、医師の診断、投薬の説明を徹底的に行います。次に専門医療用語の反復学習です。患者が母国を含めた他の医療機関で再診を受ける場合、正確な既往症名と、症状を伝えることは、迅速且つ適切な治療を受けるためにも非常に重要です。産婦人科での通訳は、プライバシー度が高いので大変気を使います。妊婦さんですと最低2年の長い付き合いとなりますので、信頼関係の構築がとても大切です。

(奥野)医療通訳のエピソードがあれば(塩屋)以前活動していた総合医療センターでの話です。

患者は心配ですから医師に同じことを何度も聞きます。そして同じことを通訳します。医師はキレて「きちんと通訳してるんですか!」、そのまま患者に通訳すると今度は患者がキレて診察室を飛び出し、再び現れることはありませんでした。  

(奥野)今後の当協会としての取り組みについて(塩屋)医療通訳は短期間で活動できるものではありませ

ん。それなりの会話力と医学用語知識が要求されます。そのためにどのように学習すべきか、また当協会内でどのような体制づくりが必要かについては、微力ながら私が露払い役を担うのは、やぶさかではありません。ますは言語別に関係なく医療通訳を目指す仲間を募り、当協会内での体制を構築することが必要です。同時に市行政との連携は不可欠です。

(奥野)どのくらいの頻度で医療通訳の依頼がありますか、また主な受診科は

(塩屋)事務局だよりで公開していますが、1~3月実績で岸和田市民病院と徳洲会病院で英語、スペイン語合計27件、未公開の町の医院、クリニックで合計12件で、合計月平均13件です。受診科は多い順に、産婦人科、内科、小児科、耳鼻科、眼科です。

言語による架け橋・医療通訳言語による架け橋・医療通訳拡大版

(奥野)最後に全国紙全国版掲載の内外からの反応について

(塩屋)「医療通訳」という馴染みのないテーマに対して、記者のインパクトに溢れた記事内容が大きな反響と感動を呼び、知人はもちろん、朝日新聞社を通じて全国から見知らぬ読者から、沢山のメール、手紙、電話等々で感想や激励を戴きました。電子版を通じて海外からも寄せられています。知人がフェイスブックにアップした処、こちらもすごい反応があったと聞いています。あらためて全国メディアの力に驚いている次第です。これを糧として更なる活動に邁進したいと思います。

(奥野)有難うございました。今後、当協会に於いて、塩屋さん以外にも多くの医療通訳の方が活動され、医療通訳が当協会の事業の大きな柱になると良いですね。

 第一次と第二次の世界大戦の戦場だった、ベルギーは日本との友好関係が長く152年の歴史があります。オランダ語圏、フランス語圏とドイツ語圏にわ

かれており、そのラインは、はっきりしております。例外として首都のブリュッセルは周囲がオランダ語圏にも拘らず、フランス語圏です。これらの言語の違いにより、政情は不安定で、過去に首相が空位であった時期がありました。 貿易立国で、田舎を除いて、殆どの人は3か国語以上を話せます。それほど教育に対しては熱心で、ある財界人から、” 子供に金を残すな、教育を残せ。何故なら教育は誰からも盗まれない ” と言われた事があります。フランス語圏である南部は、かって石炭、鉄鋼で栄えたのでが、現在は北部のオランダ語圏が経済的に優位に立っており、その理由でお互いに、独立しようとの空気も出ており、まるで夫婦喧嘩みたいですね。でも EC の盟主であり、大半はそうはならないと思っているようです。 工場は7月20日から 8月20日まで、Vacationで休業です。国民はこの間、スペインとか、地中海方面に出かけ、家族全員で過ごし生活を楽しんでいます。この点に関して日本は羨ましいかぎりですね。食生活も大変豊かで冬は小さなバケツ一杯のムール貝の白ワイン蒸、春の白アスパラガス、秋の魚介類など、どれもフランスのレストランより安くて美味しいです。地方のレストランでは、フランス人客で賑わっております。主食はジャガイモでフライポテト、マッシュルームにして食べま

す。さらにデザートは、びっくりするほどの量のアイスクリームやケーキで、太る原因であることは彼らも認識していますが、止められないようですね。ビールは100軒以上の醸造所があります。特に修道院で醸造されるビールは有名でファンが多いようです。チョコレートは、かっての植民地であったコンゴを始めとして、世界から

の高品質のカカオ豆を原料とし、厳格な品質規定のもとで生産され、現在の名声を保っています。 ブリュッセル、ブルージュ、ゲントなど、観光名所が多く、一度は訪れてください。最近は難民が増え、治安が悪くなっていますので、空港到着時、鉄道の乗り換え時等は、充分に気を付けて下さい。特にブリュッセル北駅は、危険ですので、中央駅か南駅での、乗り換えをお勧めします。ではよい旅を!    (大塚 洋)

 エル ムンドとはスペイン語で「世界」を意味します。国際化の時代にあわせ世界のカルチャーファッション、旅行、ライフスタイル等々がどんどん変わりつつあります。その中で皆さんが日常生活で感じたことを題材にとらわれず、自由に投稿していただくという趣旨のコラムです。

《ようこそ BELGIUM へ!》

写真:朝日新聞提供 市内 「にしだ J クリニック」 にて

 6 月初旬の一週間、岸和田市の姉妹都市であるサウスサンフランシスコ市から高校生15 名と引率者4 名の合計19 名の青年訪問団が岸和田市を訪問・滞在され、国際親善協会では 6月5日に歓迎プログラムを用意し、交流を深めました。今年のプログラムは、岸城神社に集合し境内の施設をお借りして歓迎式、そのあと全員浴衣に着替え、浴衣姿で歩いてだんじり会館、岸和田城を見学し、岸城神社に戻って昼食、昼食後は日本の遊びを体験する、という盛沢山のものでした。KIMONOクラブの方々が事前に浴衣や帯、草履や下駄などを準備し、当日は着付けや髪のセットまで担ってくださったおかげで、訪問団 19 名全員が浴衣での散策を楽しむことができました。浴衣姿の男の子はとても落ち着いた凛々しい風貌になり、女の子はとっても可愛くおしとやかな印象になり、皆さんよくお似合いでした。何より子供たちがとても喜んで、写真をたくさん撮りあったりして本当に嬉しそうな表情をみせてくれて、こちらまで嬉しくなりました。幸いこの日の午前中はお天気もよく、お城の周りの風情ある通りに浴衣姿がよく映えて素敵でした。良い写真もたくさん撮れたことでしょう。だんじり会館ではまずマルチスクリーンの映像を見た後、展示物を見て回ったり鳴り物の体験をしたりしていただきました。岸和田城では「庭とお城とのコントラストが美しくてすばらしい」というコメントを引率者の方から頂きました。散策を終えて岸城神社に戻ったのはすでに午後1時。浴衣を脱いですぐ昼食です。昼食後はお楽しみの福引、そしてけん玉・コマ回し・だるま落とし・羽根つき・長縄といった

日本の遊びを楽しみました。元気いっぱいで楽しそうに遊んでくれ、若さのパワーに圧倒されそうでした。

今回協会の歓迎プログラムに同行させていただき、行き届かない点も多々あり反省点もありましたが、貴重な機会をいただけたと感謝しています。ありがとうございました。   (荻野 昌美)

サウスサンフランシスコ市高校生受入れ歓迎会

6 /5(火)

76

 独立行政法人国際交流基金関西国際センターが開設20周年を迎え、地元の国際交流団体で構成する研修生交流支援協議会に感謝の意を伝える集いが、3月10 日(土)午後同センターの大ホー

ルで開催され、研修生や支援協議会の関係者約 100 名が招待されました。 開設以来 20 年、100ヶ国以上の国々から10,000人を超える外交官、研究者、教職員などが日本語や日本文化を学び自国等の第一線の現場で活躍しています。 まず、赤木攻所長(元大阪外大学長)から支援協議会の各団体に感謝状が贈られました。続いて支援協議会6 団体による意見交換会(座談会)が赤木所長の進行で行われ、この 20 年、町中で普通に外国人が往来し、身近で親しみを感じられるようになったとか、長期に地域で生活し日本語を学ぶ研修生と住民が、垣根なくふれ

あう場面に出くわすなど、外国や外国人に対する地域の日本人の意識が変わってきたなどの感想が寄せられました。

 最後に、地元自治体住民と外国人研修生の双方にとって、ステップアップの機会を作り出す交流を目指していくことを確認して座談会を終えました。休憩をはさんで、大阪観光大学吹奏楽部によるミニコンサートに移り、親しみのあるアニメソングの演奏など参加者は楽しいひと時を過ごすなか、集いの幕がおろされました。    

   (井上 實)

関西国際センター創立 20周年《感謝の集い》

3 / 10(土)

 今月のプレゼンターはハイチ共和国から来られたMackenson Descollinesさんでした。ハイチと聞いてまず思い浮かぶのは 2010 年に起きた直下型の大地震で、死亡者数はなんと31万人を超えると言われ、四国の 1.5 倍くらいの面積の発展途上国にとっては大変な痛手となりました。 それから、昔、日本を逃れ5年間くらいパリで流浪生活を送った私にとって感慨深かったのは、今日のEnglish Open Café に先月のゲストだったマダガスカルのLysianeさんとチャドのStephaneさんも一緒に参加してサポートしてくれていたことでした。これらの国々は皆、かつてはフランスの植民地で、現在はフランス語を公用語の一つとして、国は離れていても、互いに話が通じるのですね。 カリブ海に浮かぶハイチは、アメリカ両大陸の中ではカ

ナダを除いては唯一のフランス語を話す独立国で、私は昔からファンタスティックなイメージを持っていました。氏はその歴史、文化、地理、政治について、分かりやすく、写真や絵や図表をまじえて、楽しく且つ熱く語ってくれました。ハイチはラテンアメリカ初、アメリカ大陸では合衆国に次いで2番目に独立を勝ち取った国で、世界最初の黒人共和国となり (1804)、その歴史と戦いにとても誇りを持っておられます。もう一つの公用語であるクリオール語の説明では、フランス語との類似が楽しく、皆の笑いを誘いました。しかし、教育の話では途上国としての苦しい事情を未来への期待と共に話してくれました。心から応援したいと思います。      (金児 尚)

Elchin Mehdiyev さん(アゼルバイジャン)

 4月にはアゼルバイジャンの外交官エルチンさんをお迎えしました。スーツ姿の彼はとても誠実そうな方で、たくさんの写真や映像、日本のテレビ番組の放送動画も用いて、わかりやすく楽しく自国を紹介してくださいました。アゼルバイジャンはカスピ海の西岸に位置し、石油と天然ガスが豊富なことから、近年急速に経済成長を遂げている国です。首都バクーは大阪市と同様に 2025 年の万博誘致を目指していて、プロモーションビデオの映像では豊かさを象徴するきらびやかでモダンな建築物や美しい海岸が象徴的でしたが、それとは対照的に歴史的な建造物も多く残されている都市です。エルチンさんの「大阪は私の第二の故郷だから(大阪とバクーの)どちらが選ばれてもいい」と聴衆への気遣いともとれる言葉に彼の優しさを感じ

ました。アゼルバイジャンは大変親日の国で、トルコ人と日本人のみ、観光ビザが無料で取得できるそうです。2006年にイルハム・アリエフ大統領が日本に来られ(当時日本は小泉首相)、日本の国・文化が好きになり、自国に日本文化を広めてきたことが親日の大きな理由だとか。後半の質疑応答では、エルチンさんが5か国語を話せることから言語に関する質問も多く、アゼルバイジャン語と日本語は文の構造(語順)が同じだと教えていただき驚きました。エルチンさんのお話すべてが興味深くあっという間の2時間でした。                (荻野 昌美)

3/17(土)

4/21(土)

Mackenson Descollines さん(ハイチ)

 5 月のゲストはモルディブの外交官で、昨年 9 月末から 8 か月間、関西国際センターへ研修に来られていたShafraz Rasheed さんでした。モルディブはインド洋にある島国です。 海はとても美しいので観光が経済を支えています。たくさんの島があり空港の島、刑務所の島があるとはびっくりです。 首都はマレで、交通手段は島内ではタクシー、島と島へはフェリーだそうです。観光客はやはり中国人、ヨーロッパ、ロシア、インドが多いそうです。海中にレストランや客室があるホテルがあるのにはびっくりしました。写真を見せてもらいましたが全面ガラス張りのレストランでは魚が回りを泳いでいます。きれいですがガラスは割れないか

不安に思いました。1 泊が 20 万円ほどするそうですがハネムーン客も多いそうです。 しかし、年々温暖化で海面が上がっておりモルディブの大きな問題です。モルディブの宗教はイスラムなので、彼も当日ラマダンで断食の中来て下さり水も飲めないけれど、私達の質問にも答えてくれてとても色んな事を語って頂きました。彼は大阪の人はとてもやさしい印象を持ってくれていました。また和歌山の印象がよく好きだそうです。 帰国前で忙しいにも関わらずイングリッシュ・オープン・カフェに来て下さりとても感謝です。美しい海でのんびりできそうなモルディブ、行ってみたくなりました。(小島 祥子)

Shafraz Rasheed さん(モルディブ)

5/19(土)

独立行政法人国際交流基金 関西国際センター HPより引用>

  岸和田市国際親善協会にて、親子クッキングを開催しました。 今回インドネシアの方をゲストにお呼びし、インドネシア料理を参加者の皆様と一緒に作りました。参加者には3歳の小さなお子様もいて、とても喜んでいただきました。 メニューは、AYAM KECAP アヤムケチャップ(とり肉の醤油煮込み)、BEHUN GORENG ビーフンゴレン(焼

きビーフン)、SAYUR LODE サユールロデ(野菜のココナッツミルク煮)、MOLEN PISANG モレンピサン(生地で包んだ揚げバナナ)の四品。どれもみな日本ではな

かなか食べることがない料理ですが、醤油に似た調味料も使いとても親しみやすい味でした。 モレンピサンはバナナを使った揚げパンのようなお

菓子で、特にお子様人気が高く家でも作れるとお母さま方からも大好評でした。 以前から国際親善協会に参加してくれている方や初めて参加してくれた方が、一緒になって楽しんでくれたのがとてもうれしかったです。これからも私ども岸和田市国際親善協会は様々なイベントを開催していくので是非参加してください!     (鎮西 彩乃)

地球村クッキング ~インドネシア親子編~

3 / 18(日)

54

 昨年10月に岸和田市と寝屋川市に住む3人の息子さんを訪ねて、48時間の長旅を経てやってきました。途中成田空港から伊丹空港まで日本語が全くわからず乗り継ぎに苦労され、その都度日本人に尋ねた処、皆さん大変親切に教えてくれたそうで、これで日本が大好きになりました。滞在中は3人の息子さんたちの家で順番に交替しながら過ごしています。故郷では基本的には一族が一緒に住む大家族主義ですので、物価の高い日本で息子さんたちが、それぞれ一戸建て、あるいはマンションに住いを持ちながら生活していることが信じられないと喜んでおられます。 

 息子さんたち家族については、にゅ~とぴあ108・111号でも紹介していますが、それぞれの家庭を築き、職場でも責任ある仕事を任されています。エディスさんは休日毎に息子さんたちのマイカーでドライブを楽しんでいますが、高速道路が整備され、きちんと交通ルールが守られ、どの車もピカピカなのに感心しています。また携帯電話はもはや世界的に普及されていますが、日本では小学生まで持っていることにも驚いていましたが、これは防犯の目的も兼ねていることを説明しますと納得していただけました。 岸和田での冬はエディスさんには厳しかったようで、体

調を少し崩してしまいましたが、何度か通院したお蔭で直ぐに元気になりました。本国では健康保険制度や、病院施設そのものも十分ではなく、また病院によって診察料も違うそうです。しかしこちらでは健康保険制度も完備し、近辺には設備の整った大病院やクリニックがたくさんあり、医師も親切ですし、通訳もいるので、息子さん家族も安心して暮らせますというありがたいお言葉もいただきました。 4月20日にはエディスさんの誕生日を祝って、近隣より多数のフタガキ ファミリーや友人たちが集まり、バースデーケーキを囲みながらパーティを楽しみました。本号が皆さんのお手元に届けられる頃には、エディスさんは日本で生まれたお孫さんと5年ぶりに里帰りするそのお母さん(息子嫁)と一緒に、故郷に帰られていることでしょう。そしてエディスさんは2人の娘さん家族と一緒に暮らすことになっています。     (取材:塩屋 裕)

 【と き】9月以外の第3土曜日13:30~15:30 【ところ】マドカホール 3F 視聴覚室 毎回、外交官などのスピーカーをお招きし各国のプレゼンを していただきます。申込なしでどなたでも参加いただけます。 進行は全て英語です。

■English Open Café

外国にルーツを持つファミリーの生活支援や学習サポートをお手伝いいただける方を募集します。あわせて該当される方の募集をしています。 【と き】第2・4土曜日13:30~15:30

■Mixed Roots ボランティア募集

教育委員会と連携し、市内蒋・中学校に在籍している外国をルーツとする児童・生徒に対して、日本語指導補助員を派遣することになりました。下記の通リ登録者を募集します。登録を希望されるかたは、事務局へお申し出ください。 【内 容】児童・生徒が安心して学校生活を送れるよう、状況に応じ     て日本語指導を行い、日本語能力や教科等の学習において     向上を図る。基本的には、取り出し形式による指導を行う 【と き】日時等については、学校と相談の上決める 【ところ】市内小・中学校 【資 格】協会会員で日本語ボランティア養成講座修了者 【謝 金】あり 【その他】適時ミーティングの開催

■日本語指導補助要員登録者募集

大塚 洋・緒方理世・奥野藤樹・栗尾宣子・塩屋 裕・三森すみ代お問い合わせや感想などは事務局まで TEL&FAX (072)457-9694

編集担当No.115

事務局のe-mail アドレスが新しくなっています。新しいアドレス  [email protected]

9月15日(土)、16日(日)に開催される岸和田だんじり祭に南海岸和田駅高架下にあります “シルバー人材センター ”をお借りして開設します。通訳ボランティアを募集します。言語は問いません。必ず事前にお申込みください。  ① 9:45~13:00  ②13:00~16:00  ③ 9:45~16:00(ランチを提供します)

■外国人のためのだんじりインフォメーション センター開設 ~通訳スタッフ募集~

岸和田に暮らして ... かつては外国の街、岸和田も、住めば都となり今は自分が暮らす我が街岸和田。そんな国際色豊かな ifa-きしわだの心強いサポーターでもある皆さんに、自分史や岸和田での暮らしについてお話いただいています。

E-mail : kokusai@

sensyu.ne.jp URL : http://ifa-kishiw

ada.rinku.org岸和田市国際親善協会 2018年

7月15日

発行  

事務局

 〒596-0004 岸

和田市荒木町1丁目17番

1号 マド

カホール内 TEL.072-457-9694

No.116

▼地域別文化 の紹介

INTERNATIONAL FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KISHIWADA 2018.7.15.

「にゅーとぴあ岸和田」は世界の人びと、団体、都市との

出会いを求め、ふれあいを大切にした親善・交流を通して

お互いの連帯を深め、世界の平和と繁栄、人びとの幸福の

増進のための貢献を目的とした、岸和田市国際親善協会の

活動記録とメッセージの発行物です。

信貴岸和田市長がインフォメーション

センターに激励に来て下さいました。

No.116

 岸和田市国際親善協会は創立30周年を迎えました。歴代会長はじめ時々の役員・会員各位の熱意あるボランティア精神の積み重ねで今日を迎えました。忘れてならないのは永年にわたり、岸和田市ご当局の温かいご支援を頂戴していることであります。会員共々深く感謝申し上げます。このこと無くして協会の存続は有り得ませんでした。 1989年、昭和から平成に移行する時期に会員約300名余でスタートしました。振り返えると、当時は全国の地方自治体で国際的な都市間交流が大変盛んな頃でした。本市に於いても、4年後の関西国際空港の開港を目前に控え、国際化が徐々に進行するなかで「市民レベルの国際交流活動体」設置の機運が高まり行政主導で創立に至りました。 会報「にゅ~とぴあ岸和田」が創刊されたほか、「シンボルマークの決定」、中国シャントウ市との友好都市締結を挟み、「だんじりインフォメーションセンター」や「日本語サロン及び指導ボランティアの養成講座」、「イングリシュ・オープン・カフェ」等々、2年から3年の間に矢継ぎ早に様々な活動

が緒についています。「継続は力なり」と申しますが、これらの事業は現在も継続し大きな成果を収めてきました。 南米「エクアドル」の先住民に伝わるハチドリの一滴(ひとしずく)という伝説は、実に示唆に富んでいます。森が火事になり大きな動物が全て逃げたなか、一羽のハチドリが小さなクチバシでせっせと水滴を運び、消火活動に励んだという話です。協会の設立目的も「世界平和と繁栄、人びとの幸せを目指して」という極めて遠大なものでありますが、「例えば、地域に住む外国人生活者との触れあい・役立ち等々、小さくとも自分に出来る身近な国際親善交流活動を行い続けること」が、この目的に繋がることでしょう。 30周年を契機に、協会が限りなく発展しますように、

会員一人ひとりがこれからも大いに楽しみながら共に頑張りましょう。

岸和田市国際親善協会

30th Anniversary

Since 1989

今年度の事業指針を決定する総会が、5月6日(日)浪切ホール 4F 交流ホールで開催されました。[ 第一部 ] 桐原会長及びご来賓の方々のご挨拶に続き、《事務局》、《広報部会》、《事業部会》、《日本語サロン部会》の各部会より、2017年度事業報告、並びに2017年度決算・監査報告がありました。引き続き2018年度の事業計画案・予算案について承認されました。その後、当協会が主催する外国人のための日本語サロンにおいて、10年にわたり支援にあたられ、多大の尽力をされたその功績により、次の6名の方々に感謝状と記念品が贈呈されました。  (敬称略) 縣 喜樹飯田松代 塩谷直美 辻ノ賢美 丹下千鶴 藤平敬子[ 第二部 ] 次頁にて掲載の通り、日本語サロン生による「日本語スピーチ大会」及び「創立30周年のつどい」が開催され、会員相互間の親睦を深めることができました。  (広報部会)

創立30周年を祝して会長 桐原喜彦

総会

総会・経過報告

20185/6(日)

Living in

KISHIWADA第 26回

第26回は

エディスさんの故郷は、世界屈指の植物相と動物相があり、世界遺産にも指定されているペルー・マドレ デ ディオスです。

エディス・フタガキさん(ペルー)

18

Page 8: 5/6 総会 - ifa-kishiwada.rinku.org · 第10回関西バリ舞踊祭開催(最終回) 6/2 (土) 南浦 かほ チャン トウ アン 蒋 莉 バタライ カンデル ザビットリー

 去る 3 月 18 日朝日新聞朝刊の全国版「Re ライフ自遊時間」の欄で、当協会塩屋副会長の医療通訳に関する活動ぶりが大きく紹介されました。 医療通訳は日本語を理解しない外国人が日本人医師に受診する際の橋渡し役ですが、私が思うに如何に外国語が堪能であっても、双方の発言を直訳する翻訳ロボットでは円滑なコミュニケーションは出来ない。患者は日本の文化にも疎く、心身に不調を抱え精神的にも不安定な状況にある。医師も患者を単なる治療の物理的な対象と思っていない筈であり、双方の信頼関係が必須である。医療通訳は正に生命にかかわる任務を負っているだけに、双方の間で言葉のみならず心も通じ合わなければならない。幼児の病状は容易には医師に伝わらない。全てを知る母親が経緯や背景も含めて温かく代弁する。極言するなら幼児は外国人であり母親は通訳である。 当協会の目的は国際的な隔壁を打破することにある。医療通訳はハンディのある外国人と医師との間の架け橋であり、その活動は地球家族の理念の体現そのものです。私は従来、医療通訳に全く無関心でしたし、協会の任務としてもどの程度重視されてきたでしょうか。もっと注目され高評価されて然るべきだと考えます。

(企画 奥野 藤樹)

以下、塩屋さんにインタビューし活動の概要を語って貰いました。

(奥野)医療通訳を目指すようになった動機は(塩屋)若かりし頃、海外出張中の深夜に突発性の病い

に苦しみ、英語で症状を訴えても理解されず、不安感に襲われたことがあった。その時に異国で暮らす外国人の心情を理解することができた。一方自分自身の不治の病の不安感を払拭するための励みになるように、日本で暮らす外国人の健康を支えてあげたいというのが動機です。そして英語とスペイン語の医療用語を独学で開始して7年になりますが、患者、医師、関係者から感謝された時は、「やってよかった」という達成感でいっぱいです。 

(奥野)医療通訳の役割と重要性について

(塩屋)医師と患者との間の架け橋としてツールに徹し、一切の個人的な感情を交えず、双方の発言を正確に伝えることが大切です。守秘義務は言うまでもありません。また患者の不安感を取り除くために信頼関係の構築も大切です。その延長として日常生活での様々な問題解決の相談相手となってあげたり、家族ぐるみの付き合いに発展していきます。まさにここに地球家族の原点を見出すことができます。  

(奥野)医療通訳の現状問題点と課題について(塩屋)全国最高水準の体制で、外国人患者を積極的に

受け入れ、私も認定通訳として登録していた某総合医療センターが、最近或る事情によりこの体制が大幅に縮小され、従来のような機能を果たせなくなりました。従い、今後は私のような地元密着医療通訳に頼らざるを得なくなるでしょう。しかし個人活動能力を越えてしまうのは明らかです。早急なる行政の対応が必要です。また「医療通訳士」という認証資格制度はないため職業として成り立たず、「ボランティア医療通訳」に頼らざるを得ないのが現状です。

(奥野)医療通訳に際して心掛けている点、苦労している点について

(塩屋)誤訳は治療対応に重大な影響を及ぼします。従い診察室に入る前と後に、患者の症状の確認と、医師の診断、投薬の説明を徹底的に行います。次に専門医療用語の反復学習です。患者が母国を含めた他の医療機関で再診を受ける場合、正確な既往症名と、症状を伝えることは、迅速且つ適切な治療を受けるためにも非常に重要です。産婦人科での通訳は、プライバシー度が高いので大変気を使います。妊婦さんですと最低2年の長い付き合いとなりますので、信頼関係の構築がとても大切です。

(奥野)医療通訳のエピソードがあれば(塩屋)以前活動していた総合医療センターでの話です。

患者は心配ですから医師に同じことを何度も聞きます。そして同じことを通訳します。医師はキレて「きちんと通訳してるんですか!」、そのまま患者に通訳すると今度は患者がキレて診察室を飛び出し、再び現れることはありませんでした。  

(奥野)今後の当協会としての取り組みについて(塩屋)医療通訳は短期間で活動できるものではありませ

ん。それなりの会話力と医学用語知識が要求されます。そのためにどのように学習すべきか、また当協会内でどのような体制づくりが必要かについては、微力ながら私が露払い役を担うのは、やぶさかではありません。ますは言語別に関係なく医療通訳を目指す仲間を募り、当協会内での体制を構築することが必要です。同時に市行政との連携は不可欠です。

(奥野)どのくらいの頻度で医療通訳の依頼がありますか、また主な受診科は

(塩屋)事務局だよりで公開していますが、1~3月実績で岸和田市民病院と徳洲会病院で英語、スペイン語合計27件、未公開の町の医院、クリニックで合計12件で、合計月平均13件です。受診科は多い順に、産婦人科、内科、小児科、耳鼻科、眼科です。

言語による架け橋・医療通訳言語による架け橋・医療通訳拡大版

(奥野)最後に全国紙全国版掲載の内外からの反応について

(塩屋)「医療通訳」という馴染みのないテーマに対して、記者のインパクトに溢れた記事内容が大きな反響と感動を呼び、知人はもちろん、朝日新聞社を通じて全国から見知らぬ読者から、沢山のメール、手紙、電話等々で感想や激励を戴きました。電子版を通じて海外からも寄せられています。知人がフェイスブックにアップした処、こちらもすごい反応があったと聞いています。あらためて全国メディアの力に驚いている次第です。これを糧として更なる活動に邁進したいと思います。

(奥野)有難うございました。今後、当協会に於いて、塩屋さん以外にも多くの医療通訳の方が活動され、医療通訳が当協会の事業の大きな柱になると良いですね。

 第一次と第二次の世界大戦の戦場だった、ベルギーは日本との友好関係が長く152年の歴史があります。オランダ語圏、フランス語圏とドイツ語圏にわ

かれており、そのラインは、はっきりしております。例外として首都のブリュッセルは周囲がオランダ語圏にも拘らず、フランス語圏です。これらの言語の違いにより、政情は不安定で、過去に首相が空位であった時期がありました。 貿易立国で、田舎を除いて、殆どの人は3か国語以上を話せます。それほど教育に対しては熱心で、ある財界人から、” 子供に金を残すな、教育を残せ。何故なら教育は誰からも盗まれない ” と言われた事があります。フランス語圏である南部は、かって石炭、鉄鋼で栄えたのでが、現在は北部のオランダ語圏が経済的に優位に立っており、その理由でお互いに、独立しようとの空気も出ており、まるで夫婦喧嘩みたいですね。でも EC の盟主であり、大半はそうはならないと思っているようです。 工場は7月20日から 8月20日まで、Vacationで休業です。国民はこの間、スペインとか、地中海方面に出かけ、家族全員で過ごし生活を楽しんでいます。この点に関して日本は羨ましいかぎりですね。食生活も大変豊かで冬は小さなバケツ一杯のムール貝の白ワイン蒸、春の白アスパラガス、秋の魚介類など、どれもフランスのレストランより安くて美味しいです。地方のレストランでは、フランス人客で賑わっております。主食はジャガイモでフライポテト、マッシュルームにして食べま

す。さらにデザートは、びっくりするほどの量のアイスクリームやケーキで、太る原因であることは彼らも認識していますが、止められないようですね。ビールは100軒以上の醸造所があります。特に修道院で醸造されるビールは有名でファンが多いようです。チョコレートは、かっての植民地であったコンゴを始めとして、世界から

の高品質のカカオ豆を原料とし、厳格な品質規定のもとで生産され、現在の名声を保っています。 ブリュッセル、ブルージュ、ゲントなど、観光名所が多く、一度は訪れてください。最近は難民が増え、治安が悪くなっていますので、空港到着時、鉄道の乗り換え時等は、充分に気を付けて下さい。特にブリュッセル北駅は、危険ですので、中央駅か南駅での、乗り換えをお勧めします。ではよい旅を!    (大塚 洋)

 エル ムンドとはスペイン語で「世界」を意味します。国際化の時代にあわせ世界のカルチャーファッション、旅行、ライフスタイル等々がどんどん変わりつつあります。その中で皆さんが日常生活で感じたことを題材にとらわれず、自由に投稿していただくという趣旨のコラムです。

《ようこそ BELGIUM へ!》

写真:朝日新聞提供 市内 「にしだ J クリニック」 にて

 6 月初旬の一週間、岸和田市の姉妹都市であるサウスサンフランシスコ市から高校生15 名と引率者4 名の合計19 名の青年訪問団が岸和田市を訪問・滞在され、国際親善協会では 6月5日に歓迎プログラムを用意し、交流を深めました。今年のプログラムは、岸城神社に集合し境内の施設をお借りして歓迎式、そのあと全員浴衣に着替え、浴衣姿で歩いてだんじり会館、岸和田城を見学し、岸城神社に戻って昼食、昼食後は日本の遊びを体験する、という盛沢山のものでした。KIMONOクラブの方々が事前に浴衣や帯、草履や下駄などを準備し、当日は着付けや髪のセットまで担ってくださったおかげで、訪問団 19 名全員が浴衣での散策を楽しむことができました。浴衣姿の男の子はとても落ち着いた凛々しい風貌になり、女の子はとっても可愛くおしとやかな印象になり、皆さんよくお似合いでした。何より子供たちがとても喜んで、写真をたくさん撮りあったりして本当に嬉しそうな表情をみせてくれて、こちらまで嬉しくなりました。幸いこの日の午前中はお天気もよく、お城の周りの風情ある通りに浴衣姿がよく映えて素敵でした。良い写真もたくさん撮れたことでしょう。だんじり会館ではまずマルチスクリーンの映像を見た後、展示物を見て回ったり鳴り物の体験をしたりしていただきました。岸和田城では「庭とお城とのコントラストが美しくてすばらしい」というコメントを引率者の方から頂きました。散策を終えて岸城神社に戻ったのはすでに午後1時。浴衣を脱いですぐ昼食です。昼食後はお楽しみの福引、そしてけん玉・コマ回し・だるま落とし・羽根つき・長縄といった

日本の遊びを楽しみました。元気いっぱいで楽しそうに遊んでくれ、若さのパワーに圧倒されそうでした。

今回協会の歓迎プログラムに同行させていただき、行き届かない点も多々あり反省点もありましたが、貴重な機会をいただけたと感謝しています。ありがとうございました。   (荻野 昌美)

サウスサンフランシスコ市高校生受入れ歓迎会

6 /5(火)

76

 独立行政法人国際交流基金関西国際センターが開設20周年を迎え、地元の国際交流団体で構成する研修生交流支援協議会に感謝の意を伝える集いが、3月10 日(土)午後同センターの大ホー

ルで開催され、研修生や支援協議会の関係者約 100 名が招待されました。 開設以来 20 年、100ヶ国以上の国々から10,000人を超える外交官、研究者、教職員などが日本語や日本文化を学び自国等の第一線の現場で活躍しています。 まず、赤木攻所長(元大阪外大学長)から支援協議会の各団体に感謝状が贈られました。続いて支援協議会6 団体による意見交換会(座談会)が赤木所長の進行で行われ、この 20 年、町中で普通に外国人が往来し、身近で親しみを感じられるようになったとか、長期に地域で生活し日本語を学ぶ研修生と住民が、垣根なくふれ

あう場面に出くわすなど、外国や外国人に対する地域の日本人の意識が変わってきたなどの感想が寄せられました。

 最後に、地元自治体住民と外国人研修生の双方にとって、ステップアップの機会を作り出す交流を目指していくことを確認して座談会を終えました。休憩をはさんで、大阪観光大学吹奏楽部によるミニコンサートに移り、親しみのあるアニメソングの演奏など参加者は楽しいひと時を過ごすなか、集いの幕がおろされました。    

   (井上 實)

関西国際センター創立 20周年《感謝の集い》

3 / 10(土)

 今月のプレゼンターはハイチ共和国から来られたMackenson Descollinesさんでした。ハイチと聞いてまず思い浮かぶのは 2010 年に起きた直下型の大地震で、死亡者数はなんと31万人を超えると言われ、四国の 1.5 倍くらいの面積の発展途上国にとっては大変な痛手となりました。 それから、昔、日本を逃れ5年間くらいパリで流浪生活を送った私にとって感慨深かったのは、今日のEnglish Open Café に先月のゲストだったマダガスカルのLysianeさんとチャドのStephaneさんも一緒に参加してサポートしてくれていたことでした。これらの国々は皆、かつてはフランスの植民地で、現在はフランス語を公用語の一つとして、国は離れていても、互いに話が通じるのですね。 カリブ海に浮かぶハイチは、アメリカ両大陸の中ではカ

ナダを除いては唯一のフランス語を話す独立国で、私は昔からファンタスティックなイメージを持っていました。氏はその歴史、文化、地理、政治について、分かりやすく、写真や絵や図表をまじえて、楽しく且つ熱く語ってくれました。ハイチはラテンアメリカ初、アメリカ大陸では合衆国に次いで2番目に独立を勝ち取った国で、世界最初の黒人共和国となり (1804)、その歴史と戦いにとても誇りを持っておられます。もう一つの公用語であるクリオール語の説明では、フランス語との類似が楽しく、皆の笑いを誘いました。しかし、教育の話では途上国としての苦しい事情を未来への期待と共に話してくれました。心から応援したいと思います。      (金児 尚)

Elchin Mehdiyev さん(アゼルバイジャン)

 4月にはアゼルバイジャンの外交官エルチンさんをお迎えしました。スーツ姿の彼はとても誠実そうな方で、たくさんの写真や映像、日本のテレビ番組の放送動画も用いて、わかりやすく楽しく自国を紹介してくださいました。アゼルバイジャンはカスピ海の西岸に位置し、石油と天然ガスが豊富なことから、近年急速に経済成長を遂げている国です。首都バクーは大阪市と同様に 2025 年の万博誘致を目指していて、プロモーションビデオの映像では豊かさを象徴するきらびやかでモダンな建築物や美しい海岸が象徴的でしたが、それとは対照的に歴史的な建造物も多く残されている都市です。エルチンさんの「大阪は私の第二の故郷だから(大阪とバクーの)どちらが選ばれてもいい」と聴衆への気遣いともとれる言葉に彼の優しさを感じ

ました。アゼルバイジャンは大変親日の国で、トルコ人と日本人のみ、観光ビザが無料で取得できるそうです。2006年にイルハム・アリエフ大統領が日本に来られ(当時日本は小泉首相)、日本の国・文化が好きになり、自国に日本文化を広めてきたことが親日の大きな理由だとか。後半の質疑応答では、エルチンさんが5か国語を話せることから言語に関する質問も多く、アゼルバイジャン語と日本語は文の構造(語順)が同じだと教えていただき驚きました。エルチンさんのお話すべてが興味深くあっという間の2時間でした。                (荻野 昌美)

3/17(土)

4/21(土)

Mackenson Descollines さん(ハイチ)

 5 月のゲストはモルディブの外交官で、昨年 9 月末から 8 か月間、関西国際センターへ研修に来られていたShafraz Rasheed さんでした。モルディブはインド洋にある島国です。 海はとても美しいので観光が経済を支えています。たくさんの島があり空港の島、刑務所の島があるとはびっくりです。 首都はマレで、交通手段は島内ではタクシー、島と島へはフェリーだそうです。観光客はやはり中国人、ヨーロッパ、ロシア、インドが多いそうです。海中にレストランや客室があるホテルがあるのにはびっくりしました。写真を見せてもらいましたが全面ガラス張りのレストランでは魚が回りを泳いでいます。きれいですがガラスは割れないか

不安に思いました。1 泊が 20 万円ほどするそうですがハネムーン客も多いそうです。 しかし、年々温暖化で海面が上がっておりモルディブの大きな問題です。モルディブの宗教はイスラムなので、彼も当日ラマダンで断食の中来て下さり水も飲めないけれど、私達の質問にも答えてくれてとても色んな事を語って頂きました。彼は大阪の人はとてもやさしい印象を持ってくれていました。また和歌山の印象がよく好きだそうです。 帰国前で忙しいにも関わらずイングリッシュ・オープン・カフェに来て下さりとても感謝です。美しい海でのんびりできそうなモルディブ、行ってみたくなりました。(小島 祥子)

Shafraz Rasheed さん(モルディブ)

5/19(土)

独立行政法人国際交流基金 関西国際センター HPより引用>

  岸和田市国際親善協会にて、親子クッキングを開催しました。 今回インドネシアの方をゲストにお呼びし、インドネシア料理を参加者の皆様と一緒に作りました。参加者には3歳の小さなお子様もいて、とても喜んでいただきました。 メニューは、AYAM KECAP アヤムケチャップ(とり肉の醤油煮込み)、BEHUN GORENG ビーフンゴレン(焼

きビーフン)、SAYUR LODE サユールロデ(野菜のココナッツミルク煮)、MOLEN PISANG モレンピサン(生地で包んだ揚げバナナ)の四品。どれもみな日本ではな

かなか食べることがない料理ですが、醤油に似た調味料も使いとても親しみやすい味でした。 モレンピサンはバナナを使った揚げパンのようなお

菓子で、特にお子様人気が高く家でも作れるとお母さま方からも大好評でした。 以前から国際親善協会に参加してくれている方や初めて参加してくれた方が、一緒になって楽しんでくれたのがとてもうれしかったです。これからも私ども岸和田市国際親善協会は様々なイベントを開催していくので是非参加してください!     (鎮西 彩乃)

地球村クッキング ~インドネシア親子編~

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 昨年10月に岸和田市と寝屋川市に住む3人の息子さんを訪ねて、48時間の長旅を経てやってきました。途中成田空港から伊丹空港まで日本語が全くわからず乗り継ぎに苦労され、その都度日本人に尋ねた処、皆さん大変親切に教えてくれたそうで、これで日本が大好きになりました。滞在中は3人の息子さんたちの家で順番に交替しながら過ごしています。故郷では基本的には一族が一緒に住む大家族主義ですので、物価の高い日本で息子さんたちが、それぞれ一戸建て、あるいはマンションに住いを持ちながら生活していることが信じられないと喜んでおられます。 

 息子さんたち家族については、にゅ~とぴあ108・111号でも紹介していますが、それぞれの家庭を築き、職場でも責任ある仕事を任されています。エディスさんは休日毎に息子さんたちのマイカーでドライブを楽しんでいますが、高速道路が整備され、きちんと交通ルールが守られ、どの車もピカピカなのに感心しています。また携帯電話はもはや世界的に普及されていますが、日本では小学生まで持っていることにも驚いていましたが、これは防犯の目的も兼ねていることを説明しますと納得していただけました。 岸和田での冬はエディスさんには厳しかったようで、体

調を少し崩してしまいましたが、何度か通院したお蔭で直ぐに元気になりました。本国では健康保険制度や、病院施設そのものも十分ではなく、また病院によって診察料も違うそうです。しかしこちらでは健康保険制度も完備し、近辺には設備の整った大病院やクリニックがたくさんあり、医師も親切ですし、通訳もいるので、息子さん家族も安心して暮らせますというありがたいお言葉もいただきました。 4月20日にはエディスさんの誕生日を祝って、近隣より多数のフタガキ ファミリーや友人たちが集まり、バースデーケーキを囲みながらパーティを楽しみました。本号が皆さんのお手元に届けられる頃には、エディスさんは日本で生まれたお孫さんと5年ぶりに里帰りするそのお母さん(息子嫁)と一緒に、故郷に帰られていることでしょう。そしてエディスさんは2人の娘さん家族と一緒に暮らすことになっています。     (取材:塩屋 裕)

 【と き】9月以外の第3土曜日13:30~15:30 【ところ】マドカホール 3F 視聴覚室 毎回、外交官などのスピーカーをお招きし各国のプレゼンを していただきます。申込なしでどなたでも参加いただけます。 進行は全て英語です。

■English Open Café

外国にルーツを持つファミリーの生活支援や学習サポートをお手伝いいただける方を募集します。あわせて該当される方の募集をしています。 【と き】第2・4土曜日13:30~15:30

■Mixed Roots ボランティア募集

教育委員会と連携し、市内蒋・中学校に在籍している外国をルーツとする児童・生徒に対して、日本語指導補助員を派遣することになりました。下記の通リ登録者を募集します。登録を希望されるかたは、事務局へお申し出ください。 【内 容】児童・生徒が安心して学校生活を送れるよう、状況に応じ     て日本語指導を行い、日本語能力や教科等の学習において     向上を図る。基本的には、取り出し形式による指導を行う 【と き】日時等については、学校と相談の上決める 【ところ】市内小・中学校 【資 格】協会会員で日本語ボランティア養成講座修了者 【謝 金】あり 【その他】適時ミーティングの開催

■日本語指導補助要員登録者募集

大塚 洋・緒方理世・奥野藤樹・栗尾宣子・塩屋 裕・三森すみ代お問い合わせや感想などは事務局まで TEL&FAX (072)457-9694

編集担当No.115

事務局のe-mail アドレスが新しくなっています。新しいアドレス  [email protected]

9月15日(土)、16日(日)に開催される岸和田だんじり祭に南海岸和田駅高架下にあります “シルバー人材センター ”をお借りして開設します。通訳ボランティアを募集します。言語は問いません。必ず事前にお申込みください。  ① 9:45~13:00  ②13:00~16:00  ③ 9:45~16:00(ランチを提供します)

■外国人のためのだんじりインフォメーション センター開設 ~通訳スタッフ募集~

岸和田に暮らして ... かつては外国の街、岸和田も、住めば都となり今は自分が暮らす我が街岸和田。そんな国際色豊かな ifa-きしわだの心強いサポーターでもある皆さんに、自分史や岸和田での暮らしについてお話いただいています。

E-mail : kokusai@

sensyu.ne.jp URL : http://ifa-kishiw

ada.rinku.org岸和田市国際親善協会 2018年

7月15日

発行  

事務局

 〒596-0004 岸

和田市荒木町1丁目17番

1号 マド

カホール内 TEL.072-457-9694

No.116

▼地域別文化 の紹介

INTERNATIONAL FRIENDSHIP ASSOCIATION OF KISHIWADA 2018.7.15.

「にゅーとぴあ岸和田」は世界の人びと、団体、都市との

出会いを求め、ふれあいを大切にした親善・交流を通して

お互いの連帯を深め、世界の平和と繁栄、人びとの幸福の

増進のための貢献を目的とした、岸和田市国際親善協会の

活動記録とメッセージの発行物です。

信貴岸和田市長がインフォメーション

センターに激励に来て下さいました。

No.116

 岸和田市国際親善協会は創立30周年を迎えました。歴代会長はじめ時々の役員・会員各位の熱意あるボランティア精神の積み重ねで今日を迎えました。忘れてならないのは永年にわたり、岸和田市ご当局の温かいご支援を頂戴していることであります。会員共々深く感謝申し上げます。このこと無くして協会の存続は有り得ませんでした。 1989年、昭和から平成に移行する時期に会員約300名余でスタートしました。振り返えると、当時は全国の地方自治体で国際的な都市間交流が大変盛んな頃でした。本市に於いても、4年後の関西国際空港の開港を目前に控え、国際化が徐々に進行するなかで「市民レベルの国際交流活動体」設置の機運が高まり行政主導で創立に至りました。 会報「にゅ~とぴあ岸和田」が創刊されたほか、「シンボルマークの決定」、中国シャントウ市との友好都市締結を挟み、「だんじりインフォメーションセンター」や「日本語サロン及び指導ボランティアの養成講座」、「イングリシュ・オープン・カフェ」等々、2年から3年の間に矢継ぎ早に様々な活動

が緒についています。「継続は力なり」と申しますが、これらの事業は現在も継続し大きな成果を収めてきました。 南米「エクアドル」の先住民に伝わるハチドリの一滴(ひとしずく)という伝説は、実に示唆に富んでいます。森が火事になり大きな動物が全て逃げたなか、一羽のハチドリが小さなクチバシでせっせと水滴を運び、消火活動に励んだという話です。協会の設立目的も「世界平和と繁栄、人びとの幸せを目指して」という極めて遠大なものでありますが、「例えば、地域に住む外国人生活者との触れあい・役立ち等々、小さくとも自分に出来る身近な国際親善交流活動を行い続けること」が、この目的に繋がることでしょう。 30周年を契機に、協会が限りなく発展しますように、

会員一人ひとりがこれからも大いに楽しみながら共に頑張りましょう。

岸和田市国際親善協会

30th Anniversary

Since 1989

今年度の事業指針を決定する総会が、5月6日(日)浪切ホール 4F 交流ホールで開催されました。[ 第一部 ] 桐原会長及びご来賓の方々のご挨拶に続き、《事務局》、《広報部会》、《事業部会》、《日本語サロン部会》の各部会より、2017年度事業報告、並びに2017年度決算・監査報告がありました。引き続き2018年度の事業計画案・予算案について承認されました。その後、当協会が主催する外国人のための日本語サロンにおいて、10年にわたり支援にあたられ、多大の尽力をされたその功績により、次の6名の方々に感謝状と記念品が贈呈されました。  (敬称略) 縣 喜樹飯田松代 塩谷直美 辻ノ賢美 丹下千鶴 藤平敬子[ 第二部 ] 次頁にて掲載の通り、日本語サロン生による「日本語スピーチ大会」及び「創立30周年のつどい」が開催され、会員相互間の親睦を深めることができました。  (広報部会)

創立30周年を祝して会長 桐原喜彦

総会

総会・経過報告

20185/6(日)

Living in

KISHIWADA第 26回

第26回は

エディスさんの故郷は、世界屈指の植物相と動物相があり、世界遺産にも指定されているペルー・マドレ デ ディオスです。

エディス・フタガキさん(ペルー)

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