株式会社トウ・ソリューションズ様 · DBサーバ ( MySQL) RX200. 回線1....

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株式会社トウ・ソリューションズ 様 キユーピー・アヲハタグループのインターネットシステムをLinuxとOSSで刷新 富士通データセンター移行と組み合わせ、安定的なサービス提供を実現 業  種 情報システム関連 ハードウェア PRIMERGY RX200、IPCOM EX2000 IN ■ 信頼性が高く、既存のアプリケーション資産を 継承できる、セキュアなプラットフォームが必要 ■ グループの事業継続性を確保するために、より 堅牢なデータセンターへ移設したい ■ インターネット公開システムのため、障害発生時 の停止時間を最小限にとどめたい ■ PRIMERGY / Red Hat Enterprise Linux / OSS ミドルウェアの組み合わ せで、高信頼・セキュアなシステムに対応 ■ 富士通データセンターへのアウトソーシング移行で、ディザスタリカバリー 対策を実現 ■ 富士通データセンターのワンストップサポートで、障害による停止時間を極 小化 ソフトウェア Red Hat Enterprise Linux、OSS ミドルウェア(Apache, MySQL, PHP, Bind, Squid 等)    * OSS:オープンソースソフトウェアの略称 「キユーピー・アヲハタグループの事業継続を支えることが最大のミッション 大地震に対するリスクマネジメントとして、富士通データセンターへの移行を決定」 株式会社トウ・ソリューションズは、キユーピー・アヲハタグループ各社に対して情報サービスを提供しています。そのため、新 潟県中越地震のような大災害においてもグループの事業継続を確保することが、同社の最大のミッションと認識。富士通データセ ンターへのアウトソーシング移行によるディザスタリカバリー(災害復旧)対策を決定しました。同時に、ハードウェアリプレー ス時期を迎えたインターネット公開システムを、アプリケーション資産やノウハウの継承が可能な Linux on PRIMERGY(OSS活用) プラットフォームで刷新。稼動から 1 年半が経過した現在も、同社のインターネット公開システムは、富士通データセンターの 24 時間 365 日の監視体制のもと、安定したサービスを提供しています。 導入の背景 「ハードウェアリプレース時期が迫った ディザスタリカバリーを見据え、アウトソーシング移行を決定 インターネット公開システムについて、 富士通に相談したところ、信頼性お トウ・ソリューションズは、キユーピー・アヲハタグループに対して、 よびセキュリティに優れた Linux on システムの企画から設計・開発・運用までを「一気通貫型」で提 PRIMERGY 提案を受けました。富 供できる組織として、キユーピー株式会社の情報企画部と、株式 士通データセンターの保守サービスと 会社中島董商店の IT センターの統合により、20 05 年 4 月に設立。 の組み合わせで、障害による停止時 現在は、グループ外に対しても、長年にわたって培ってきた食品 間の極小化が図れる点も期待できま 製造業のノウハウを活かし、生産管理を中心とした業務コンサル した」と総合評価であったことを説明 ティングやシステム開発/運用も幅広く展開しています。 します。 システムマネジメント部 部長 吉田一彦氏は「これまで当社のマ また、従来の課題についても語りま シンセンターに多くの機器を設置していましたが、空調や電源の す。「旧システムは、回線冗長化など、 設備運用の負荷増大、およびグループの事業継続に対するリスク 単一故障点(SPOF:Single Point of マネジメント問題を抱えていました」と打ち明けます。同社では、 Failure)のない構成でしたが、運用監視面に課題を抱えていま 20 06 年からアウトソーシング移行計画を本格始動。アウトソーシン した。例えば、障害が発生したサーバをシステムから切り離す際、 グ先を慎重に選定する一方で、ハードウェアリプレースやサーバ統 手動操作が必要となるため、早期の障害検知は当社の運用担当 合も並行で行いました。当時、同社のマシンセンターは約 400 台 者に対する大きな重圧でした」(佐々木氏)。P R I M E RGY の付属 の機器(ネットワーク装置や IA サーバ等)を抱えており、アウトソー ツール「ServerView」と、富士通データセンターの監視サービス シング移行に注力するには、ハードウェアリプレースを短期間で遂 による運用監視の効率化で、同社の運用担当者の負担軽減も期 行する必要がありました。 待された点です。 短 期間のハードウェアリプレースにおいて、システム要件の重 点の一つが、既存アプリケーション資産の継承です。旧システム 既存資産の継承が可能な Linux on PRIMERGY 構成を採用 においても一部で O S S(オープンソースソフトウェア)を活用し、 アプリケーションは PH P 言語で実装。「当社は従来から OSS ミ 「アウトソーシング先の選定で、当社が最も重視した点は、問 ドルウェアも扱っていたため、富士通の O S S 適用拡大提案に不 題が発生した際、迅速かつ的確に対応してくれる保守サービス 安を感じることはありませんでした。L i nu x サーバ市場でデファ と、当社自身も迅速に対応できる運用環境でした」と吉田氏は語 クトスタンダードの Red Hat Enterprise Linux も従来から利用 ります。実際に数社のデータセンターを訪問し、比較・検討した していましたし、何より、メインフレーム時 代から長く付き合って 結果、最終的に、富士通データセンターへの移行を決定。システ いる富士通のサポート力を信頼しているため安心」と佐々木氏は ムマネジメント部 ネットワークソリューション課の佐々木徹也氏は 説明します。 導入のポイント 株式会社トウ・ソリューションズ システムマネジメント部 ネットワークソリューション課 佐々木 徹也 氏

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株式会社トウ・ソリューションズ様キユーピー・アヲハタグループのインターネットシステムをLinuxとOSSで刷新富士通データセンター移行と組み合わせ、安定的なサービス提供を実現

業  種 情報システム関連

ハードウェア PRIMERGY RX200、 IPCOM EX2000 IN

課  

■信頼性が高く、既存のアプリケーション資産を 継承できる、セキュアなプラットフォームが必要■グループの事業継続性を確保するために、より 堅牢なデータセンターへ移設したい■インターネット公開システムのため、障害発生時の停止時間を最小限にとどめたい

効  

■ PRIMERGY/ Red Hat Enterprise Linux/ OSSミドルウェアの組み合わ せで、高信頼・セキュアなシステムに対応■富士通データセンターへのアウトソーシング移行で、ディザスタリカバリー  対策を実現■富士通データセンターのワンストップサポートで、障害による停止時間を極 小化

ソフトウェア Red Hat Enterprise Linux、 OSS*ミドルウェア( Apache, MySQL, PHP, Bind, Squid 等)   * OSS:オープンソースソフトウェアの略称

「キユーピー・アヲハタグループの事業継続を支えることが最大のミッション大地震に対するリスクマネジメントとして、富士通データセンターへの移行を決定」株式会社トウ・ソリューションズは、キユーピー・アヲハタグループ各社に対して情報サービスを提供しています。そのため、新潟県中越地震のような大災害においてもグループの事業継続を確保することが、同社の最大のミッションと認識。富士通データセンターへのアウトソーシング移行によるディザスタリカバリー(災害復旧)対策を決定しました。同時に、ハードウェアリプレース時期を迎えたインターネット公開システムを、アプリケーション資産やノウハウの継承が可能な Linux on PRIMERGY(OSS活用)プラットフォームで刷新。稼動から 1 年半が経過した現在も、同社のインターネット公開システムは、富士通データセンターの 24時間 365 日の監視体制のもと、安定したサービスを提供しています。

導入の背景 「ハードウェアリプレース時期が迫った

ディザスタリカバリーを見据え、アウトソーシング移行を決定 インターネット公開システムについて、富士通に相談したところ、信頼性お

 トウ・ソリューションズは、キユーピー・アヲハタグループに対して、 よびセキュリティに優れた Linux onシステムの企画から設計・開発・運用までを「一気通貫型」で提 PRIMERGY 提案を受けました。富供できる組織として、キユーピー株式会社の情報企画部と、株式 士通データセンターの保守サービスと会社中島董商店の ITセンターの統合により、2005 年 4 月に設立。 の組み合わせで、障害による停止時現在は、グループ外に対しても、長年にわたって培ってきた食品 間の極小化が図れる点も期待できま製造業のノウハウを活かし、生産管理を中心とした業務コンサル した」と総合評価であったことを説明ティングやシステム開発/運用も幅広く展開しています。 します。 システムマネジメント部 部長 吉田一彦氏は「これまで当社のマ  また、従来の課題についても語りまシンセンターに多くの機器を設置していましたが、空調や電源の す。「旧システムは、回線冗長化など、設備運用の負荷増大、およびグループの事業継続に対するリスク 単一故障点(SPOF:Single Point ofマネジメント問題を抱えていました」と打ち明けます。同社では、 Failure)のない構成でしたが、運用監視面に課題を抱えていま2006 年からアウトソーシング移行計画を本格始動。アウトソーシン した。例えば、障害が発生したサーバをシステムから切り離す際、グ先を慎重に選定する一方で、ハードウェアリプレースやサーバ統 手動操作が必要となるため、早期の障害検知は当社の運用担当合も並行で行いました。当時、同社のマシンセンターは約 400 台 者に対する大きな重圧でした」(佐々木氏)。PRIMERGYの付属の機器(ネットワーク装置や IAサーバ等)を抱えており、アウトソー ツール「ServerView」と、富士通データセンターの監視サービスシング移行に注力するには、ハードウェアリプレースを短期間で遂 による運用監視の効率化で、同社の運用担当者の負担軽減も期行する必要がありました。 待された点です。

 短期間のハードウェアリプレースにおいて、システム要件の重点の一つが、既存アプリケーション資産の継承です。旧システム

既存資産の継承が可能な Linux on PRIMERGY構成を採用 においても一部で OSS(オープンソースソフトウェア)を活用し、アプリケーションは PHP 言語で実装。「当社は従来からOSS ミ

 「アウトソーシング先の選定で、当社が最も重視した点は、問 ドルウェアも扱っていたため、富士通の OSS 適用拡大提案に不題が発生した際、迅速かつ的確に対応してくれる保守サービス 安を感じることはありませんでした。Linux サーバ市場でデファと、当社自身も迅速に対応できる運用環境でした」と吉田氏は語 クトスタンダードの Red Hat Enterprise Linuxも従来から利用ります。実際に数社のデータセンターを訪問し、比較・検討した していましたし、何より、メインフレーム時代から長く付き合って結果、最終的に、富士通データセンターへの移行を決定。システ いる富士通のサポート力を信頼しているため安心」と佐々木氏はムマネジメント部 ネットワークソリューション課の佐々木徹也氏は 説明します。

導入のポイント

株式会社トウ・ソリューションズシステムマネジメント部ネットワークソリューション課佐々木徹也氏

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CG4464-2009年8月AP

システム概要

富士通データセンター内に LAMP環境を構築

 富士通データセンター内に構築したインターネットプラットフォームは、既存の冗長構成を踏襲したうえで、Linux on PRIMERGYで刷新。OS・Webサーバ・データベース・開発言語を、それぞれLinux・Apache・MySQL・PHPとする、いわゆる「LAMP 構成」を採用しました。 「普及すれば、情報は入手しやすくなりますが、ウイルス攻撃の危険性は高まる。これは、どの OS にも言えることでしょう。当社としては、ハードウェア、アプリケーションも含めて、提供サービス・IT 部門としてのミッション・運用コストなどから総合的に判断しています。今回は、PRIMERGYを使った LAMP 構成が、最善であると考えました」と佐々木氏は説明します。 プラットフォームを統一化および、PRIMERGY付属ツール「ServerView」と標準監視システム「Systemwalker CentricManager」を使用したことで、システム運用監視の強化を実現。DMZと内部ネットワークともに運用監視を一元化でき、運用担当者の負荷が軽減されました。「稼動から 1年半が経過した現在もほとんど故障がなく、停止時間は以前に比べて 7 割程度も減少。しかも、ハードウェア故障が発生した場合、当社は富士通データセンターからの状況報告を受け、故障部品の交換を依頼するだけです。故障時のワンストップ対応というアウトソーシングならではの安心感と、Linux on PRIMERGYの安定性は、システムを運用する立場として大変満足しています」(吉田氏)。 富士通データセンターの 24 時間 365 日ノンストップの監視システムのもと、ハードウェア故障検知から部品交換をワンストップで迅速に対応できるLinux on PRIMERGYが高く評価されています。

■サーバ配置図

DMZ

内部ネットワーク

Webサーバ( Apache,Postfix)

RX200

DNSサーバ( Bind) RX200

DNSサーバ( Bind) RX200

Mailサーバ( Postfix) RX200

PROXYサーバ( Squid) RX200

DBサーバ( MySQL) RX200

回線2回線1

ルータ ルータ

FireWall/負荷分散( IPCOM EX2000 IN)

* DMZとは DeMilitarized Zone(非武装地帯)の略。ファイアウォールによって外部ネットワーク(インターネット)と内部ネットワークから隔離された区域

今後の展望

さらなる安心・安全・安定を。クラウドサービスにも期待

 LAMP 構成による安定的なサービス提供が続いていることから、今後は、キユーピー・アヲハタグループ内のコンテンツ開発においてもオープンソースを選択肢に挙げる動きが活発になり得ま

す。トウ・ソリューションズは、そうしたニーズにも最大限こたえていきたい考えで、「LAMPの最新情報や、脆弱性に関する問題など、今では富士通にいろいろ相談できますから、非常に心強いです」(佐々木氏)。 また、今回のアウトソーシング移行の成功は、クラウドサービスへの期待にもつながっています。「これまではシステムごとに分かれていた情報を、共有化していくことも必要と考えています。IT 部門としては、どれだけ運用コストを下げ、戦略的な投資にまわせるかを考えていかなければなりません。グループ各社、さらにはその先の消費者の皆様へ、安定的な情報サービスの提供に、何が一番いいのか。いま話題のクラウドサービスが我々の要件に合えば、積極的に採用していきます。そのためにも富士通には、クラウドサービスに関する情報を提供してもらいたい」(吉田氏)。 富士通は、アウトソーシングの延長として期待されるクラウドサービスにおいても、最新技術動向をいち早くお届けするとともに、お客様の安心・安全なシステム運用と安定的なサービス提供を支えるソリューションをご提供していきます。

企業概要

キユーピー株式会社本 社 :東京都渋谷区渋谷 1 -4 -13設 立 :1919 年 11 月資 本 金 :241 億 400 万円従 業 員 :2,609 名(2008 年 11 月末)売 上 高 :約 4,739 億円(2008 年 11月末)事 業 内 容 :「マヨネーズソース」その他一般ソース類および各

  種瓶缶詰食料品その他各種食料品などの製造販売U R L :ht tp ://www.kewpie .co . jp/

株式会社トウ・ソリューションズ本 社 :東京都新宿区西新宿 7 -1 -12

董友ビル設 立 :2005 年 4 月資 本 金 :9,000 万円従 業 員 :134 名(2008 年 9 月末)売 上 高 :約 44 億円(2008 年 9 月末)事 業 内 容 :情報システム関連U R L :ht tp ://www. to -so lu t ions .co . jp/

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