共働き世帯の防災対策について

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Unit for Liveable Cities, Graduate School of Engineering/Medicine, KYOTO UNIVERSITY 京都大学大学院 工学研究科・医学研究科 安寧の都市ユニット 女性視点での防災対策意見交換会 共働き世帯の防災対策について 小山真紀 [email protected] 2015/2/6 1

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京都大学大学院 工学研究科・医学研究科 安寧の都市ユニット

女性視点での防災対策意見交換会

共働き世帯の防災対策について

小山真紀 [email protected]/2/6

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共働き世帯2

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65 歳以上の者のいる世帯構造3

ケア労働を担ってくれる人が夫婦以外にいない世帯の増加

単独世帯 夫婦のみ 親の未婚の子 三世代世帯 その他

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災害時に担う役割?

共働きということは?

夫婦いずれも職場での役割を担っている

災害時における職場での役割は?

災害時における家庭での役割は?

職場と家庭.どちらを優先?

すべての人が職場を優先することは可能?

すべての人が家庭を優先することは可能?

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共働き世帯と災害

共働きで核家族の場合,職場での役割と家庭での役割が競合します

今後このような世帯が益々増加していくと予想されます

介護世帯の増加により,育児が一段落しても家庭での役割が増加していくことも想定されます

職場でも,このような背景を踏まえた災害対策計画・BCPを考える必要があります

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阪神・淡路大震災6

https://www.youtube.com/watch?v=QBaJaI_T

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本日のねらい

地震災害時に起きうる状況について,共働き世帯におけるそれぞれの役割や意思決定を仮想的に体験する

その結果から,役割分担,意思決定,実動の困難さなどについて参加者それぞれの事例を抽出・整理する

考慮すべき対策を考える

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グループワークの進め方8

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グループワークの進め方

地震災害時のフェーズにおいて,被災時の状況をイメージし,ご自身の家族の対策を考えます.

その中で,問題となる事柄(家族のメンバーそれぞれの職場と家庭における役割の競合を中心に)をポストイット(付箋紙)に思いつくだけ書いて下さい.

書き出したポストイットについて近い内容のものを集め,そのタイトルをつけてください.

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グループワークの進め方

地震災害時のフェーズにおいて,被災時の状況をイメージし,ご自身の家族の対策を考えます.

その中で,問題となる事柄(家族のメンバーそれぞれの職場と家庭における役割の競合を中心に)をポストイット(付箋紙)に思いつくだけ書き出します.

書き出したポストイットを模造紙に貼り,近い内容のものを集めて,そのタイトルをつけます.

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グループワークの進め方

集めたまとまりそれぞれの関係について模造紙に書き込みます.

模造紙に抽出・整理された問題について考えられる対策を出し合います.

まとめられた内容について発表し,意見交換します.

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グループワーク12

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まずはじめに

自己紹介自己紹介とこれまで経験した災害について教えて下さい

進行役1名と発表者1名をじゃんけんで決めて下さい

課題出しで主として担当する時間フェーズを決めて下さい(直後,数時間後,数日後,各1~2名)担当フェーズの課題を出し切ったら別のフェーズについても課題を出して下さい

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状況設定

震度6強の地震が発生したときに、自宅や仕事先で被災した状況について考える

震度6強:耐震性の低い木造建築は傾いたり倒れるものが多くなる。鉄道等は運休となる

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課題出し 10:20~

発災直後,発災後数時間経過,発災後数日経過の3つの時間フェーズについて,それぞれ担当する時間フェーズにおける問題をポストイットに書き出して下さい

自分の時間フェーズについて書き終わってまだ時間があるようなら他の時間フェーズについても書き出して下さい

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発災直後の状況

安否確認という視点から考える仕事場で被災した場合、自宅に帰ることは可能か(勤務先から10km圏内の場合、20km圏を超えている場合)

家族はその時どこにいるのか.その状況はどのようになっているか(同居家族,近隣在住家族,遠方在住家族)

家族の安否はどうやって確認し、どのように互いが集まるのか(災害対応のため発災後すぐに帰ることができないような人はどうやって家族と安否確認をするのか)

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発災後数時間経過

個人・事業者の視点から考える

防災計画やBCP等により夫婦のどちらか、もしくは両方が職場に行く必要があるとき、家族間で事前に何について相談しておくべきか(被災時の家族の状況を想定しながら考えてみましょう)

事業者はこうした状況の従業員に対し,どう配慮したBCPを策定するべきか

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発災後数日経過

家庭と仕事の両方の視点から考える会社等は復旧し始めたものの、保育所や学校など子どもを預けられるような場所が機能していなかった場合はどうすべきか

長時間の避難所生活が避けられない場合、どういった準備が必要になるか

避難生活における職場での役割と家庭での役割はどうなるか

事業者はこうした状況の従業員に対し,どう配慮したBCPを策定するべきか

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まとめ 10:50~

書き出したポストイットを他のメンバーに説明しながら模造紙に貼ります

みんなで近い内容のものを集めて,そのタイトルをつけます(別のポストイットにタイトルを書いて貼る)

集めたまとまりそれぞれの関係について模造紙に書き込みます

模造紙に抽出・整理された問題について考えられる対策を出し合います(職場での対策,家庭での対策)

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