3行ラベリング 事例10-ICT

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Together! 3行ラベリング 事例 #10 ICT アイデアクラフト 開米瑞浩

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Together! 3行ラベリング 事例 #10

ICT

アイデアクラフト 開米瑞浩

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原文

ICTとは、Information and Communication Technology(インフォメーション・アン

ド・コミュニケーション・テクノロジー)の略で、日本ではすでに一般的となったITの概念

をさらに一歩進め、IT=情報技術に通信コミュニケーションの重要性を加味した言葉で

す。

ICTは、ITとほぼ同義語ですが、情報通信技術のコミュニケーション性を強調していて、

ネットワーク通信による情報・知識の共有を念頭に置いた表現となっています。日本で

はITという言葉が普及しましたが、国際的にはICTという呼称のほうが一般的です。

ネットワークを利用した多様なコミュニケーションが行われている現在、ITと比べ、ICT

は今後日本が目指す情報化社会に、よりいっそう合った的確な表現であると言えます。

総務省の「IT政策大綱」が2004年から「ICT政策大綱」に名称を変更するなど、日本で

も徐々にITからICTへと、移行する動きが出ています。

OCN インターネット用語辞典より http://www.ocn.ne.jp/support/words/ghi/ICT.html

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ICT(Information and Communication Technology)

注:「国際的にはICTという呼称のほうが一般的」というのは実態ではなく、「現実に ”ICT” を多用しているのはヨーロッパの一部と日本の総務相のみ」 だそうです(識者談)

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ICT(情報通信技術) 受講者案-1

【用語】

【IT】情報技術、日本ではすでにITは一般的

【ICT】Information and Communication Technology、通信コミュニケーションの重要性を加味

【違い】

ICTは、ITとほぼ同義語

情報通信技術のコミュニケーション性を強調

ネットワーク通信による情報・知識の共有を念頭に置いた表現

【普及】

日本ではITという言葉が普及

国際的にはICTという呼称のほうが一般的

【現状】

現在はネットワークを利用した多様なコミュニケーションが行われている

ITよりICTの方が情報化社会を表すのに適している

日本でも徐々にITからICTへ名称を移行する動きが出ている

例:総務省の「IT政策大綱」が2004年から「ICT政策大綱」に名称を変更した

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地味ですが、こうして細かく分解・分類していくのは

重要です。

こうして見てみると、似た情報が何度も出てきているのに気がつきます。こんなときは表を作ると良い場合が多いです

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ICT(情報通信技術) 受講者案-2

IT ICT

略語 情報技術 情報通信技術

主眼 ネットワーク通信技術コミュニケーション性を強調

情報・知識の共有

日本 日本では一般的徐々に名称移行する動き

がある

世界 - 国際的にすでに普及

というわけで表を作ったのがこちら。Excellent!! イイですね!! すばらしい!

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疑問

【受講者の疑問】

比較しやすいように表を作ってみました。

さらに、「ITがベースで、その後ネットワーク技術が発展し

たから多様なコミュニケーションが行われるようになって

ICTの言葉の方が適すようになった」という現状のニュアン

スを伝えたいのですが、上記の表では単なる比較で IT→ICT

の感じが出ていない気がします。

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こんな疑問を言葉にしてみることも非常に大事ですね。実際にやってみるといろいろ疑問が出てくるものなので、そこでさらに工夫してみることによって表現力が上がります。

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講師ヒント-1

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IT ICT

これがベースにあってこう変わったことを

表現したい

……のであれば、ポイントは2つあります。

(1)時間軸を可視化すること

(2)ITとICTの差を可視化すること

基本的には矢印で良い

要は比べてみせること。何を比べるかが重要。

そこで「IT」の前に1ステップ増やします。具体的には → 次へ

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講師ヒント-3

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IT ICTIT化

による変化

「コミュニケーションの有無」に違いがあることを示すにはどうすればいい?

IT以前ICT化

による変化

「コミュニケーション」は、複数のアクター間で行うもの

これが可視化のポイント

つまり? → 自分で考えてみてから次へ

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タテヨコ2軸を使い分ける-1

人間だけでできる仕事

人間+ITでできる仕事

人間+ICTでできる仕事

1つの仕事の高速化

異なる仕事の連携

こんな感じに書けばよいでしょう

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タテヨコ2軸を使い分ける-2

変化の象徴的な部分をタテ・ヨコの2軸で表現するのは常套手段です

人間だけでできる仕事

人間+ITでできる仕事

人間+ICTでできる仕事

1つの仕事の高速化

異なる仕事の連携

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まとめ

図で伝える場合はタテ・ヨコの2軸を使えますので、タテヨコで違う意味を持たせるのは常套手段です。いろいろな機会に試してみましょう。

やってみたけどよくわからない・・・という場合は

→ Together! 3行ラベリングへようこそ

http://ideacraft.jp/together-3.html

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