17 尿路感染症の新規発生率...指棊 尿路感染症の新規発生率 Outcome 各指棊...

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Outcome 尿路感染症の新規発生率 各指の計式と分母分子の項目名 分母分子の解釈 分子 入院後に新規に発生した尿路感染数 カ関連尿路感染診断基準 他の感染症では説明できない38℃を超える発熱が認められ、かつ尿定量培養にて1 以上菌が出され、かつ、尿沈渣で 10個/1視野以上の白血球を認めるもの。無顆球症など、尿中白 血球が見られない病態がある場合は、臨床的診断のもと対象として よい。 注1)いわゆる「症候性尿路感染症」のみを対象とする。 注2)尿培養の採取状況、体の保状況によっては菌量が大きく 変動するため、有意菌尿のみを対象とする。 注3)特殊な状況を除き、感染症の存を重視するため、発熱と膿 尿の存を必須とする。 分母 尿道留置カを留置している日数の 宅からの持ち込みもむカ入ったままの入院 収集 期間 月毎 調整 方法 単位は‰1000人日あたり (尿路感染症治療目的の入院は除く。初発・再発は問わない) 17 指の意義 指の計式、分母分子の解釈 考察 改運用事例など 尿道カの安易な留置は、患者のを下げ、感染のを増やす。特に高齢者では感染を起すとしばしば 致死的である。高齢者亜急性慢性期患者のアの質の指として、なるべく留置しないアの実施、清潔理が求 められる。 最小値 0.00 25値 0.59 中央値 1.69 75値 2.66 最大値 3.94 対1000 人日 病院 42 対象93 病院、率45.2、外れ値4 病院 この指は低い数値が望ましく、2016年に比していずれのイ値でも±0、-0.41、-0.54、-1.11、 -2.96低くなっていました。なお、病院間の比較には、たとえばカ留置日数が月平63.422333.75中 央値600.58と大きく違うなど患者態が異なるため注意が必要です。 この指は留置日数の出や感染の診断などで難しさがあり、登録病院中12カ月すべて報されたのは2016年25 病院に対して28病院28/9330.1、と増えましたが、さらに病院を増やし時的にみていく必要があります。 参考日本病院会qi「症候性尿路感染症発生率」2016年度350病院では、平値3.1、中央値1.6、最大値8.2、 最小値0.0対1000カ使用日数の数値を報しています。 看護部に現状報をめた学習会を開催した。具体的な取りみについては、今後討していく。 新規発生件数について、今年1月より感染防止対委会で測定を開始した。 院内感染の有無の討に活用している イを開始 ICCLN会議で報。必要時改立。 新規発生率は減少している。引きき、早期抜去の討が必要である。 適応や理について教育の開催 1週間ごとの評価必要とするため、早期抜去につながっている。 QI委会としてお知らせを出し、不要なカ挿入を減らすよう情報提供し、更に使用率減少に伴って、UTI 新規発生が減少している事もお知らせすることで意欲に繋がっている。 136

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指 標

Outcome尿路感染症の新規発生率

各指標の計算式と分母・分子の項目名 分母・分子の解釈

分子 入院後に新規に発生した尿路感染数

<カテーテル関連尿路感染診断基準>

他の感染症では説明できない38℃を超える発熱が認められ、かつ、尿定量培養にて105以上細菌が検出され、かつ、尿沈渣で

10個/1視野以上の白血球を認めるもの。無顆粒球症など、尿中白血球が見られない病態がある場合は、臨床的診断のもと対象としてよい。

注1)いわゆる「症候性尿路感染症」のみを対象とする。

注2)尿培養の採取状況、検体の保管状況によっては菌量が大きく変動するため、有意細菌尿のみを対象とする。

注3)特殊な状況を除き、感染症の存在を重視するため、発熱と膿尿の存在を必須とする。

分母 尿道留置カテーテルを留置している日数の和 在 宅 か らの 持 ち込 み も 含 む (カテー テル 入 った ま まの 入 院 )

収集

期間1ヶ月 毎

調整

方法単 位 は ‰(1000 人 日 あ た り )

(尿路感染症治療目的の入院は除く。初発・再発は問わない)17

指標の意義

指標の計算式、分母・分子の解釈

考察

改善・運用事例など

・尿道カテーテルの安易な留置は、患者のADLを下げ、感染のリスクを増やす。特に高齢者では感染を起すとしばしば

致死的である。高齢者・亜急性~慢性期患者のケアの質の指標として、なるべく留置しないケアの実施、清潔管理が求

められる。

最小値 0.00 25%値 0.59 中央値 1.69 75%値 2.66 最大値 3.94 ‰ ( 対1000 人日 )

回答病院 42 (対象93 病院、回答率45.2%、外れ値;4 病院)

この指標は低い数値が望ましく、2016年に比していずれのパーセンタイル値でも(±0、-0.41、-0.54、-1.11、

-2.96)低くなっていました。なお、病院間の比較には、たとえばカテーテル留置日数が月平均63.42~2333.75(中

央値600.58)と大きく違うなど患者態様が異なるため注意が必要です。

この指標は留置日数の算出や感染の診断などで難しさがあり、登録病院中12カ月すべて報告されたのは2016年25

病院に対して28病院(28/93=30.1%、)と増えましたが、さらに回答病院を増やし経時的にみていく必要があります。

参考:日本病院会qi「症候性尿路感染症発生率」(2016年度350病院)では、平均値3.1、中央値1.6、最大値8.2、

最小値0.0(対1000カテーテル使用日数)の数値を報告しています。

・看護部に現状報告を含めた学習会を開催した。具体的な取り組みについては、今後検討していく。

・新規発生件数について、今年1月より感染防止対策委員会で測定を開始した。

・院内感染の有無の検討に活用している

・サーベイランスを開始

・ICC・LN会議で報告。必要時改善策立案。

・新規発生率は減少している。引き続き、早期抜去の検討が必要である。

・適応や管理について教育の開催

・1週間ごとの評価必要とするため、早期抜去につながっている。

・QI委員会としてお知らせを出し、不要なカテーテル挿入を減らすよう情報提供し、更に使用率減少に伴って、UTI

新規発生が減少している事もお知らせすることで意欲に繋がっている。

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