1.5T MRI 装置における 3D TSE variable flip angle sequence...
Transcript of 1.5T MRI 装置における 3D TSE variable flip angle sequence...
1.5T MRI1.5T MRI装置装置装置装置におけるにおけるにおけるにおける装置装置装置装置におけるにおけるにおけるにおける3D TSE variable flip angle 3D TSE variable flip angle
sequencesequenceのののの全肝全肝全肝全肝のののの全肝全肝全肝全肝T2T2強調画像強調画像強調画像強調画像のののの検討検討検討検討強調画像強調画像強調画像強調画像のののの検討検討検討検討
信州大学医学部附属病院信州大学医学部附属病院 放射線部放射線部
○愛多地○愛多地 康雄、上田康雄、上田 仁、木藤仁、木藤 善浩善浩
佐々木佐々木 潤、村山寛朗潤、村山寛朗
目的目的目的目的目的目的目的目的
3D TSE variable flip angle sequence3D TSE variable flip angle sequence(以下(以下SPACESPACE))
は、リフォーカスパルスのは、リフォーカスパルスのflip angleflip angleを変化させることでを変化させることでSARSARを低減できるため、おもにを低減できるため、おもに3.0T MRI3.0T MRI装置において装置において高分解能、短時間高分解能、短時間3D3D撮像に有用なシーケンスである。撮像に有用なシーケンスである。今回、今回、1.5T MRI1.5T MRI装置において全肝の装置において全肝のT2T2強調画像でこ強調画像でこ
のシーケンスの臨床応用を試み、有用性を検討する。のシーケンスの臨床応用を試み、有用性を検討する。
SPACESPACEのののの特徴特徴特徴特徴のののの特徴特徴特徴特徴
-可変-可変flip angleflip angleととT2T2減衰の時間変化(減衰の時間変化(T2var modeT2var mode)-)-
apparent echo timeapparent echo time
CSFCSF
greygreywhitewhite
使用装置使用装置使用装置使用装置およびおよびおよびおよび方法方法方法方法使用装置使用装置使用装置使用装置およびおよびおよびおよび方法方法方法方法
�� 使用装置使用装置
MAGNETOM Avant 1.5TMAGNETOM Avant 1.5T((SIEMENSSIEMENS社製)社製)
�� 方法方法
11.ファントムによる基礎的検討.ファントムによる基礎的検討
11)) SNRSNR
22)) コントラスト比コントラスト比
33)) blurringblurring効果効果
2.呼吸同期併用呼吸同期併用2D2D--TSETSE法(ルーチン撮像)との比較法(ルーチン撮像)との比較
3.臨床例による画像評価臨床例による画像評価
�� ファントムファントム
型式型式9090--401401(日興ファインズ社製)(日興ファインズ社製)
�� 健常ボランティア健常ボランティア
目的および臨床的な意義を説明し、同意を得た。目的および臨床的な意義を説明し、同意を得た。
撮像対象撮像対象撮像対象撮像対象撮像対象撮像対象撮像対象撮像対象
11 22
554433
T2T2値値
1 1 …… 46 46 ((msecmsec))2 2 …… 56 56 ((msecmsec))3 3 …… 83 83 ((msecmsec))4 4 …… 91 91 ((msecmsec))
5 5 …… 104 104 ((msecmsec))
11........11)))))))) ファントムファントムファントムファントムによるによるによるによる基礎的検討基礎的検討基礎的検討基礎的検討ファントムファントムファントムファントムによるによるによるによる基礎的検討基礎的検討基礎的検討基礎的検討~~~~~~~~ SNR SNR ~~~~~~~~
SPACESPACE33DD--TSETSE((turbo factor 19turbo factor 19))
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
60 80 100 120
実効TE (msec)
SN
R
46
56
83
91
104
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
60 80 100 120
apparent echo time (msec)
SN
R
46
56
83
91
104
((SSNNRRはは同一関心領域法により算出同一関心領域法により算出))
apparent echo timeapparent echo timeととととととととSNRSNR
((9292))
((8585))
((8080))
((8787))
((8282))
((8989))
((8484))
((9191))
((apparent echo timeapparent echo time))
11........22)))))))) ファントムファントムファントムファントムによるによるによるによる基礎的検討基礎的検討基礎的検討基礎的検討ファントムファントムファントムファントムによるによるによるによる基礎的検討基礎的検討基礎的検討基礎的検討~~~~~~~~ コントラストコントラストコントラストコントラスト比比比比コントラストコントラストコントラストコントラスト比比比比 ~~~~~~~~
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1
60 80 100 120
apparent echo time(msec)
コン
トラ
スト比
56
83
91
104
SPACESPACE33DD--TSETSE((turbo factor 19turbo factor 19))
C=SaC=Sa--SbSb//((((Sa+SbSa+Sb))/2/2)) Sb:T2Sb:T2値値46msec46msec
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1
60 80 100 120
実効TE(msec)
コン
トラ
スト
比
56
83
91
104
血管腫血管腫 血管腫血管腫
肝転移肝転移 肝転移肝転移
SPACESPACE((2mm2mm))
22DD--TSETSE((6mm / 1.5mm6mm / 1.5mm))
血管腫血管腫血管腫血管腫とととと肝転移肝転移肝転移肝転移ののののコントラストコントラストコントラストコントラスト比比比比血管腫血管腫血管腫血管腫とととと肝転移肝転移肝転移肝転移ののののコントラストコントラストコントラストコントラスト比比比比
FOV FOV ((30cm30cm)) matrix size matrix size ((512512××512512))
ピン径ピン径 / / ピン間隔ピン間隔
0.75mm / 0.75mm0.75mm / 0.75mm
1.0mm / 1.0mm1.0mm / 1.0mm
2.0mm / 2.0mm2.0mm / 2.0mm
3D3D--TTSESEturbo factor 89turbo factor 89
2D2D--TTSESEturbo factor 13turbo factor 13
SPACESPACEturbo factor 89turbo factor 89
11........44)))))))) ファントムファントムファントムファントムによるによるによるによる基礎的検討基礎的検討基礎的検討基礎的検討ファントムファントムファントムファントムによるによるによるによる基礎的検討基礎的検討基礎的検討基礎的検討~~~~~~~~ blurringblurring効果効果効果効果効果効果効果効果 ~~~~~~~~
SPACESPACE撮像時間撮像時間 ((99’’0505))
22DD--TSETSE撮像時間撮像時間 ((44’’3535))
22........ 2D2D--TTSESE法法法法とのとのとのとの比較比較比較比較法法法法とのとのとのとの比較比較比較比較~~~~~~~~ 健常健常健常健常ボランティアボランティアボランティアボランティア健常健常健常健常ボランティアボランティアボランティアボランティア ~~~~~~~~
スライス枚数スライス枚数 ((3131枚)枚)
スライス厚スライス厚 // スライス間隔スライス間隔 ((6mm / 1.5mm6mm / 1.5mm))
実効実効TE TE ((8181)、)、turbo factor turbo factor ((1111))
echo space 7.34echo space 7.34、、band width 260band width 260
11スラブスラブ ((104104スライス)スライス)
スライス厚スライス厚 ((2mm / 2mm / ギャップレス)ギャップレス)
apparent echo time 84apparent echo time 84、、turbo factor turbo factor ((7373))
echo space 4.32echo space 4.32、、band width 449band width 449
33........ 臨床例臨床例臨床例臨床例によるによるによるによる画像評価画像評価画像評価画像評価臨床例臨床例臨床例臨床例によるによるによるによる画像評価画像評価画像評価画像評価~~~~~~~~ 微小微小微小微小微小微小微小微小HCC HCC ~~~~~~~~
SPACE SPACE ((2mm2mm))22DD--TSETSE ((6mm / 1.5mm6mm / 1.5mm))
33........ 臨床例臨床例臨床例臨床例によるによるによるによる画像評価画像評価画像評価画像評価臨床例臨床例臨床例臨床例によるによるによるによる画像評価画像評価画像評価画像評価~~~~~~~~ 肝転移肝転移肝転移肝転移のののの検索検索検索検索肝転移肝転移肝転移肝転移のののの検索検索検索検索 ~~~~~~~~
SPACESPACE超常磁性酸化鉄製剤(超常磁性酸化鉄製剤(SPIOSPIO)投与後)投与後
SPACE SPACE ((MPRMPR))
33........ 臨床例臨床例臨床例臨床例によるによるによるによる画像評価画像評価画像評価画像評価臨床例臨床例臨床例臨床例によるによるによるによる画像評価画像評価画像評価画像評価~~~~~~~~ アーチファクトアーチファクトアーチファクトアーチファクトアーチファクトアーチファクトアーチファクトアーチファクト ~~~~~~~~
SPACESPACE 各スライスに生じた偽病変各スライスに生じた偽病変
結果結果結果結果結果結果結果結果 11
�� 従来の従来の3D3D--TTSESE法では困難であった短時間撮像の法では困難であった短時間撮像のT2T2コントラストが得られた。コントラストが得られた。
�� SNRSNRは短いは短いT2T2値では低く、長い値では低く、長いT2T2値では高くなり値では高くなり
apparent echo timeapparent echo timeにより大きく変化した。により大きく変化した。
�� コントラスト比は短いコントラスト比は短いT2T2値では同等、長い値では同等、長いT2T2値で値で
はそれ以上の結果となった。はそれ以上の結果となった。
�� blurringblurring効果の影響は少ない。効果の影響は少ない。
結果結果結果結果結果結果結果結果 22
�� 呼吸同期併用呼吸同期併用22DD--TTSESE法との比較においても、薄法との比較においても、薄
いスライスで良好な画像が得られた。いスライスで良好な画像が得られた。
�� SPIOSPIOによる肝転移の検索には特に有用であるとによる肝転移の検索には特に有用であると
思われた。思われた。
�� 短時間撮像法ではあるが、呼吸同期も併用するこ短時間撮像法ではあるが、呼吸同期も併用することで撮像時間はとで撮像時間は1010分前後を要した。分前後を要した。
�� 呼吸が安定しない場合には、スライス方向への呼吸が安定しない場合には、スライス方向への
アーチファクトに注意する必要がある。アーチファクトに注意する必要がある。
考察考察考察考察考察考察考察考察
�� 撮像時間に関するパラメータは現実的にはスライス方撮像時間に関するパラメータは現実的にはスライス方向の分解能のみであり、自由度が低い。向の分解能のみであり、自由度が低い。
スライス方向のiPATなど、撮像時間をさらに短縮できれば、全肝T2強調画像を
ルーチン検査で得ることが可能となる。
�� T2var modeT2var modeはすでに頭部領域に最適化され、各フリッはすでに頭部領域に最適化され、各フリッ
プアングルの変更はできない。プアングルの変更はできない。
フリップアングルの設定が可能になれば各領域に最適化でき、さらなる有用性が期待できる。