第12回臨床リスクマネジメント学会2014

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リアリスティックアプローチ・ NVC(Non-Violent Communication) 用いた 患者安全への取り組み チーム医療の メタ認知能力向上 を目指して Saitama Seikeikai Hospital Hirohisa Shimizu MD. COI開示: 演題発表に関連し、開示すべきCOI 関係にある企業などはありません。

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リアリスティックアプローチ・ NVC(Non-Violent Communication)を

用いた患者安全への取り組み

〜チーム医療のメタ認知能力向上を目指して〜

Saitama Seikeikai Hospital

Hirohisa Shimizu MD.COI開示:

演題発表に関連し、開示すべきCOI関係にある企業などはありません。

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背景

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Patient Safety

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何 が必要?

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現場での

振り返り

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できてる?

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GAP

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WHY?

方法 医療現場の特殊性 デブリーファー養成の困難

振り返り方法 今までのデブリーフィング方法は適切であったか?

問題の複雑性 医療現場における問題の複雑さと不安定さのため、画一化された解決策のみでは、対応出来ない。

デブリーファー養成の困難

!既存の方法だと、振り返りを主導する側の教育に時間がかかる。

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FACTOR 1

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。英国医学協会(British Medical Association:BMA)!「Safe Handover,Safe Patients」

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GAS method

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行動

思考

感情

望み(ニーズ)

氷山モデル

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F.コルトハーヘン

リアリスティックアプローチ

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PDCAサイクル

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ALACTモデルPDCAサイクル

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ALACTモデルPDCAサイクル

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FACTOR 2

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医 療 現 場

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医 療 現 場特殊性

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複雑な問題

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どっちが難しい?

VS

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煩雑な問題 複雑な問題VS

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煩雑な問題 複雑な問題VS

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煩雑な問題 複雑な問題VS

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煩雑な問題 複雑な問題VSジグソーパズル型: (技術的な課題)

!

!課題解決に高い技能が求められても、対象だけにフォーカ

スし問題解決できる。 *PDCAサイクルを回す事で解

決が可能 ex)ロケットを月に飛ばす

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煩雑な問題 複雑な問題VSジグソーパズル型: (技術的な課題)

!

!課題解決に高い技能が求められても、対象だけにフォーカ

スし問題解決できる。 *PDCAサイクルを回す事で解

決が可能 ex)ロケットを月に飛ばす

ルービックキューブ型: (適応を要する課題)

!

!自分自身が問題の原因の一部として組み込まれていたり、 問題の全貌が解らない為に、「認知の死角」にも原因が

存在。 ex)子育て・人間関係

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(デザイナー、精神療法家(医師)、自然科学者、都

市プランナー、企業のマネジャーの仕事を観察し、専

門職が現実に直面する問題状況においては,その

複雑さと不安定さによって把握そのものが困難で

あり、しかもさらにその把握には価値観の葛藤も避

けがたい。 (ショーン,D.A. 柳沢昌一,三輪健二(訳).(2007)「省察的実践とは何かープロフェッショナ

ルの行為と思考」鳳書房.)

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FACTOR 3

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GAS methodに代表される 既存の振り返り方法は、 デブリーファーを養成し、

徐々に組織にデブリーフィングを拡げていく様式

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GAS methodに代表される 既存の振り返り方法は、 デブリーファーを養成し、

徐々に組織にデブリーフィングを拡げていく様式

時間・労力がかかる。

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自己学習する組織

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言い換えると…

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メタ認知能力の

向上

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そこで

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自己省察能力向上 振り返りセミナー

開発

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ワークショップの ルール

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•「考えてること」だけでなく、 「今、感じていること」を話す。

•参加者全員が話す。

•評価や判断を手放して、聴く。

•恐れを乗り越えて、タブーを超える。

•ムズムズ、モヤモヤを推奨する。

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Co-Initiating

Co-Creating Co-Sensing

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Co-Initiating

Co-Creating Co-Sensingありのまま

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行動

思考

感情

望み(ニーズ)

氷山モデル

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へのアクセス

感 情

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N V C (Non-violent Communication)

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日本臨床医学リスクマネジメント学会  医療安全セミナー

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文章の色分け (事前学習含む)

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振り返り場面

「••••••••••」

「••••••••••」「••••••••••」

「••••••••••」

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振り返り場面

「••••••••••」

「••••••••••」「••••••••••」

「••••••••••」

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振り返り場面

「••••••••••」

「••••••••••」「••••••••••」

「••••••••••」

思考,感情の挿入

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振り返り場面

「••••••••••」

「••••••••••」「••••••••••」

「••••••••••」

思考,感情の挿入

ニーズ・メンタルモデルの探索

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振り返り練習

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振り返り練習

「••••••••••」

「••••••••••」「••••••••••」

「••••••••••」

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どんな文脈で?

自分を 視点に

Thinking

相手を 視点に

Feeling

Wanting

Doing

振り返りの問い

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メンタル モデル

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出来事

行動パターン

構造

意識・無意識の前提

メンタルモデルへの

アクセス

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改善目標 阻害行動 裏の目標 強力な 固定観念

Immunity to Change(ITC) MAP

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改善目標 阻害行動 裏の目標 強力な 固定観念

研修医が 積極性を持つ。 独りで考え、 行動する。

ついつい、指導医として、口を出してしまう。 最終的に助けて

しまう。

例)研修医が自ら判断せず、 指導医(私)の指示待ちである。

怖れ・不安

指導医として出番がない。 →指導医としての評価が下

がる。

指導医として、 自分が評価 されたい。

研修医が 困った時に 助けるのが 指導医だ。

!研修医を 助けないと

指導医としての 価値はない。

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評価法

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•被指導者のアンケート

•Stages of Reflective Judgment

•ロバート・キーガンの5つの発達段階モデル

(オット・ラスキーの測定メソッド)

•PGIS-Ⅱ(自己成長主導尺度ーⅡ)

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1.この学習の場を全体的に評点するといかがですか? 平均4.6 !2.この学習の場の内容は,あなたの求めにあっていましたか? 平均4.2 !3.この学習の場の理解度はどの程度でしたか 平均4.0 !4.この学習の場の環境は適切でしたか? 平均4.6 5.この学習の場の内容は,あなたが学習を続けるうえで役立つ程度はどれほどです

か? 平均4.5 !6.この学習の場での学習支援者の準備,プレゼンテーション,感化/刺激,全体で

いかがですか? 平均4.5 !7.この学習の場を知り合いに勧めたいですか?      平均4.6   

アンケート結果

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•Reflective Judgment

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The Seven Stages of Reflective Judgment

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•PGIS-Ⅱ(自己成長主導尺度ーⅡ)

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TO BE CONTINUED…