120519_2012 jsise研究会
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eラーニングとシミュレーションとのハイブリッド教育に関する
実践報告
自治医科大学淺田義和, 鈴木義彦, 長谷川剛
JSiSE 2012年度 第1回研究会 May 19, 2012
発表内容
• eラーニング+Simulation:知識とスキル
• 研修医に対する2事例の紹介
• 単に「見せる」ことの限界
• 「見せながらやらせる」効用
取り組みの背景• eラーニング:知識の整理、確認に便利
• シミュレーション:手技の確認に有効
• 実際の現場では両方が必要
• 両者を組み合わせたトレーニング実施
2事例の紹介
• 研修医スキルアップセミナー(2011年度実施)
• 新人研修医オリエンテーション(2012年度実施)
事例 1
• 研修医対象 スキルアップセミナー
• 対象:研修医(数名程度)
• テーマ:胸腔ドレナージ、胸腔穿刺
• eラーニング(Procedures CONSULT)とシミュレータによる実技の併用
実施内容
• 2011年5月と2012年1月に実施
• ともに10名弱、午前と午後で分割開催
• 1回2時間程度
• 終了後に簡易テストとアンケート評価
評価• 開始前テスト
• 終了後テスト
• eラーニング付属の問題を利用
• 終了後アンケート
• 7件法と自由記述で実施
テスト結果
• プレテスト:4問 3.2 ± 1.0
• ポストテスト:11問 7.3 ± 0.5
• プレとポストは違う問題を利用
アンケート(1)• 胸腔穿刺、ドレナージともに見た経験・やった経験は少ない
• 手順が理解できたか?:5.8±1.3
• 適切に実施できそうか?:4.8±1.0
• 同僚に教えられそうか?:4.0±0.6
アンケート(2)• シミュレータ実習は有益だったか?
6.8±0.4
• 時間は足りていたか?:6.3±0.8
• 生の胸壁実習はどうだった?:6.8±0.4
• 胸壁実習の時間は足りたか?:6.5±0.8
アンケート(3)
• 講習は分かりやすかったか? 6.5±0.8
• 動画は分かりやすかったか? 6.6±0.5
• テストの難易度は適切? 5.0±1.4
事例 2
• 新人研修医対象 オリエンテーション
• 対象:1年目研修医(46名)
• 新人研修の項目に関連した13項目
• eラーニングでの予習(・復習)
• シミュレータによる実技との併用
方法
• 研修医に事前通知(アカウント配布)
• 閲覧状況をカウント
• シミュレーションと合わせたeラーニングの実施
閲覧結果(~4月末)• ログイン総カウント:175
• 9回がリモート(学外IP)
• 5回がPC(学内IP)
• 残りは全てモバイル
• 研修医のIT環境は十分だったか?
閲覧結果(~4月末)
• ログイン人数
• 46人中43人、のべ163回
• オリエン終了後のログイン人数
• 46人中 5人、のべ11回
閲覧結果(~4月末)動画再生 手技詳細
オリエン中4月2日~13日 540 21オリエン後
4月14日~22日 46 1(参考)2012
3月1日~31日 105 26(参考)2011
4月1日~30日 32 7
考察• 「見ておくように」の指示だけでは効果が不十分
• 「課題」とする• 使い方を変える• アクセスできる環境を保有していない?
Sim with E スタイル
Sim with E
• 動画で予習後、シミュレーション
• スクリーンに投影(中心静脈穿刺)
• 動画を見ながら、手も動かす
• 2,3人1組でiPad(気管挿管)
Sim with E
• iPad利用のケース
• 途中で自由に動画を止めながら、物に触れて主体的に学べる
• 「物」と「環境」が整っていれば、自主的な学びを促進するために有用
実施タイミング?• 医学部学生(文科省領域)
• 1年から
• 臨床実習から
• 国試対策として
• 研修医以降(厚労省領域)
• 試験そのもの
• 入職オリエン
• 初期研修中
• 後期研修中
課題と展望
• eラーニングを予・復習(必須)にする
• 課題設定・オンラインで管理
• Sim with E スタイルの改善
• 知識の定着度合いの比較など
課題と展望
• 臨床実習前の言語情報確認、および知的技能と運動技能の習得
• 国試をベースとしたSim with E として使える教材の作成
まとめ• eラーニングとSimulationをまとめた教育
• Sim with E としての提案
• 今後
• 事前予習課題とする運用テスト
• 新規の教材開発