2-1503-500-CO-KWPrinted in JAPAN

質量変化と粘弾性変化の指標を同時測定

■ QCM934 基本機能※　QCM934-010+QCM934-210

■ QCM934 発振回路ユニット　QCM934-310

項目 規格チャンネル数 最大4チャンネルまで実装可能測定項目 共振周波数、共振抵抗、測定チャンバーセル内温度測定範囲 共振周波数： 約 25 MHz ～ 27 MHz（0.01 Hz単位） 共振抵抗　： 最大 約 2 kΩ（0.1 Ω 単位） 温度　　　： 5 ℃ ～ 55 ℃（0.01 ℃単位）ゲートタイム 0.1秒/1秒/10秒適応水晶振動子　 9 MHz ATカット水晶振動子（3次オーバートーンで27 MHz発振）発振安定度　 1 Hz /min以内（25 ℃ リン酸緩衝液中安定化時）インターフェイス USB 2.0/1.1準拠（フルスピード）電源 AC 100 ～ 240 V、50/60 Hz消費電力 最大 90 VA（4チャンネル実装時）接続ケーブル長 20cm （QCM934-260-200B）、<オプション> 30cm （QCM934-260-300B）外形寸法 ［本体］ 320（W） × 280（D） × 133（H） mm（突起物を除く）重量 ［本体］ 約 5.5 kg使用環境温度範囲 10 ℃ ～ 40 ℃（結露の無いこと）

項目 規格温度制御 制御： On/Off外形寸法 ［発振回路ユニット］ 156（W） × 72（L） × 32（H） mm重量 ［発振回路ユニット］ 約 0.6 kｇ使用環境温度範囲 10 ℃ ～ 40 ℃（結露の無いこと）

■ QCM934 測定チャンバー　QCM934-550項目 規格温度制御 制御： On/Off温度制御範囲 15 ℃ ～ 45 ℃（ただし、使用環境温度の -15 ℃ ～ +20 ℃の範囲）温度安定度 ± 0.02 ℃発振回路 バッチセルシステム用発振回路ユニット内蔵外形寸法 ［測定チャンバー］ 136（W） × 102（D） × 182（H） mm重量 ［測定チャンバー］ 約 1.5 kg使用環境温度範囲 10 ℃ ～ 40 ℃（結露の無いこと）

※ "QCM934 基本機能"は、QCM934 本体（QCM934-010）と発振&温度コントロール（QCM934-210）　 から構成されます。なお、QCM934-210は測定チャンネル数分の枚数が必要となります。

■ フロー型セル （フローセルシステム用）　QCM934-510

■ 9MHz ATカット水晶振動子　QA-A9Mシリーズ項目 規格電極材料 Au, Pt, Ag, Al, C, Cu, ITO, Mo, Ni, Si, SiO2, SUS316L, SUS304, Ti 他 下地 Ti 約 100 nmの上に、電極材料を約 300 nmをスパッタにより製膜電極直径 5 mmφ

項目 規格材質 本体：アルミ合金/ポリプロピレン O-リング：バイトン外形寸法 41（W） × 34（D） × 19（H） mm（突起物を除く）容量 90 μL

項目 規格材質 ［QA-CL3, CL4, CL6］ 本体：テフロン （一部, PVDF），O-リング：バイトン ［QA-CL4PK, CL6PK］ 本体：PEEK，O-リング：バイトン ［QA-CL5, CL7］ 本体：透明塩化ビニル，O-リング：バイトン外形寸法 ［QA-CL3］ 25.5（W）×20（D）×12（H）mm（突起物を除く） ［QA-CL4, CL4PK］ 25.5（W）×20（D）×22（H）mm（突起物を除く） ［QA-CL5］ 25.5（W）×20（D）×17（H）mm（突起物を除く） ［QA-CL6, CL7］ 28（W）×20（D）×22（H）mm（突起物を除く）容量 ［QA-CL4, CL4PK］ 最大 750 μL ［QA-CL5］ 最大 250 μL ［QA-CL6, CL6PK, CL7］ 内容量 90 μL使用方法 ［QA-CL3］ 試料溶液中に浸すか、空気中で使用 ［QA-CL4, CL4PK］ 試料溶液をウェル部分に滴下するか、RG100に接続して使用 ［QA-CL5］ 試料溶液をウェル部分に滴下して使用 ［QA-CL6, CL6PK, CL7］ 試料溶液をポンプ等で流して使用

■ ディップ型セル　QA-CL3■ ウェル型セル 　QA-CL4, CL4PK, CL5■ フロー型セル 　 QA-CL6, CL6PK, CL7 （バッチセルシステム用）

水晶振動子バイオセンシングシステム QCM934は、水晶振動子の表面で起こる微小な質量変化を共振周波数変化として、粘弾性変化を共振抵抗値変化として高感度・高分解能で測定できるQCM（Quartz Crystal Microbalance）装置です。

● タンパク質などの生体高分子間相互作用の測定● 高分子の形成や分解のリアルタイムモニター● チタンなどの生体適合性材料の評価 ● EQCMによるリチウムイオン二次電池の評価● メッキなどによる製膜の膜厚測定 ● 湿度や匂い物質などの気相分析● 界面活性剤による洗浄性の定量的評価 ● 高分子材料の構造変化モニター　など

アプリケーション例

仕 様QCM934［水晶振動子バイオセンシングシステム］

本社・東京都中央区八丁堀 2-26-9 グランデビルディング 6F 〒104-0032電話番号：03-5542-3101（代表） ファクシミリ：03-5542-3109http://www.sii.co.jp/segg/

営　業　課大阪営業所水戸営業所札幌営業所カスタマサービス

中央区八丁堀2-26-9 グランデビルディング6F　〒104-0032豊中市新千里西町1-1-4 千里中央ツインビル別館1F　〒560-0083水戸市大町1-2-40 朝日生命ビル5F　〒310-0062札幌市中央区南十条西6-6-18 札幌南十条ビル2F　〒064-0810千葉市美浜区中瀬1-8　〒261-8507

本製品のお問い合せは［QCMチーム］までご連絡ください。

電話番号：03-5542-3104 ファクシミリ：03-5542-3109電話番号：06-6871-8494 ファクシミリ：06-6871-8495電話番号：029-227-4474 ファクシミリ：029-227-7734電話番号：011-552-2558 ファクシミリ：011-552-6685電話番号：043-211-1308 ファクシミリ：043-211-8205

中央区八丁堀2-26-9 グランデビルディング6F　〒104-0032電話番号：03-5542-3106 ファクシミリ：03-5542-3109

※製品の改良に伴い、予告なく記載内容を変更させていただく場合がありますので、ご了承ください。〈2012年12月 Rev 0.0〉

フローセルシステム バッチセルシステム

EQCMシステム

フローセルシステムは、測定チャンバーに設置した内容量90 μLのフロー型セル（QCM934-510）の温度を±0.02 ℃の精度で制御します。試料はポンプにより定速でフロー、或いは一旦停止できるため、バッチ反応では困難な複数試料の連続的な反応がリアルタイムにモニターできます。

バッチセルシステムは、測定用セルを直接温度制御をすることはできませんが、耐薬品性に優れたテフロンやPEEK、透明で試料を確認できる塩化ビニルの材質からなるディップ型/ウェル型/フロー型セルの各種セルに対応しているため、さまざまな測定が可能です。

高感度なEQCMシステムは、バッチセルシステムをベースとしたシステムで、アナログ出力のあるポテンショスタットと組合せることで、電気化学QCM測定が可能になります。また、ポテンショスタット/ガルバノスタットを含むシステムもご用意できます。

システム例

QCM用セルキットGL-220

● フロー型セル QA-CL6（テフロン） 内容量 90μLQA-CL6PK（PEEK） 内容量 90μLQA-CL7（塩化ビニル） 内容量 90μL

● ウェル型セルQA-CL4（テフロン） 最大 750μLQA-CL4PK（PEEK） 最大 750μL※QA-CL4/4PKは、EQCMセルのRG100にも接続できます。

● ウェル型セルQA-CL5（塩化ビニル） 最大 250μL

● ディップ型セル QA-CL3（テフロン）

アナログ出力のあるポテンショスタット

［ Note PC, QCM934-FLOWBASE, AC-2120, DS-INSTALL1 ］

1CH フローセルを用いた抗原・抗体の測定

システム構成例 （1CH フローセルシステム）

IgG“抗原” Anti-IgG“抗体”

-3000

-2500

-2000

-1500

-1000

-500

0

500

-10 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

Time [min]

⊿Freq. [Hz]

-5

0

5

10

15

20

25

30

⊿Res. [ohm]

⊿F = －580 Hz(⊿m = 203 ng)

⊿F = －2320 Hz(⊿m = 812 ng)

PBS PBS抗原 抗体

① ②

QCM装置QCM934 1CH フローセルシステム

水晶振動子QA-A9M-AU（M）（Au電極、鏡面仕上げ）

設定温度25.0 ℃

試料速度約 30 μL/min

試料［抗原］ 1.0 mg/mL rabit IgG［抗体］ 1.0 mg/mL mouse Anti-rabit IgG

②①

測 定 例

［ Note PC, QCM934-BATCHBASE， QA-CL4/5, DS-INSTALL1 ］システム構成例 （1CH バッチセルシステム）

（写真はQA-CL4） （写真はQA-CL6）

測定ニーズへの対応バッチセルシステムやEQCMシステムには、測定に応じたシステムの一部または全部を温度制御するための恒温槽やEQCMに必要なポテンショスタット/ガルバノスタットなどの装置をご提案致しますので、ご相談ください。

QA-CL4/5

QCM934-510

水晶振動子の電極に交流電圧を印加すると、圧電効果により共振振動をし、表面の重量変化（⊿m）が共振周波数変化（⊿F）に比例します。QCM934では、5 mmφ電極の9 MHz ATカット水晶振動子を使用した場合、3次オーバートーンの27MHzで測定するため、約-0.36 ng/Hz（約-1.8 ng/Hz/cm2）の感度となります。

QCM934用セルで使用できる水晶振動子は、電極材料の14種類（Ag, Al, Au, C, Cu, ITO, Mo, Ni, Pt, Si, SiO2, SUS316L, SUS304, Ti）、水晶の表面仕上の2種類（標準仕上と鏡面仕上）、リードの固定の2種類（一体型と分離型）をそれぞれ組合せた約50種類のモデルを通常品として準備しております。各モデルの水晶振動子は10個，25個，50個単位でご購入頂けます。

QCM934の特長 QCMの水晶振動子 QCMによる測定イメージ

9 MHz ATカット水晶振動子を用いて、3次オーバートーンの27 MHzを0.01 Hzの分解能で共振周波数を測定するため、特にngオーダーでの高感度な重量変化検出が必要とされるバイオセンシング分野での使用に適しています。

高感度・高分解能での共振周波数測定

フローセルシステム用測定チャンバーは、フロー型セル（QCM934-510）内部の温度を±0.02 ℃の精度で一定に保ち、より安定した測定ができます。

測定チャンバーの高精度な温度制御

共振周波数と同時に粘弾性変化の指標となる共振抵抗を測定します。そのため、試料の粘性変化や電極上に固定した試料の構造変化など、共振周波数変化だけでは判らなかった測定も可能となります。

粘弾性変化の指標となる共振抵抗の同時測定

QCM934本体(QCM934-010)には、4つの拡張スロットが用意されているため、最大4チャンネルまで発振＆温度コントロールモジュール（QCM934-210）を増設でき、同時測定やチャンネルごとに独立した測定が可能です。

最大4チャンネルまでの増設対応

高度な温度制御が必要なフロー系の測定にはフローセルシステム、ディップ型・ウェル型・フロー型セルなどのさまざまな測定にはバッチセルシステム、そしてポテンショスタット/ガルバノスタットと組合せた高感度な電気化学QCM（EQCM）の測定にはEQCMシステムが対応可能です。

各種測定に対応可能なシステム

水晶振動子

金電極

リード

AT-cut水晶片

⊿F : 周波数変化、 F : 基本周波数、 A : 電極面積、 ⊿m : 質量変化、 μ : 水晶剪断応力、 ρ : 水晶密度n : オーバートーン次数

Sauerbreyの式試料添加

周波数変化 ⊿F

重量変化 ⊿m

共振周波数変化 （⊿F）

時間（Time）