疲労評価 - tsukuba-med.jp · Borgスケール 自覚症状を定量的に把握する Borg12-13...
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在宅でのリハビリテーション
疲労評価
訪問看護ふれあい 理学療法士
久田真理恵
身体を動かすとは?
筋 心臓 肺 運動
酸素 酸素
二酸化炭素 二酸化炭素
疲労
○痛み、発熱と並んで生体の3大アラーム。
○身体にとって生命と健康を維持する上で重要な信号のひとつである。
○健常者における生理的疲労は、精神あるいは身体に負荷を与えた際に作業効率(パフォーマンス)が一過性に低下した状態と定義できる。
身体を動かすとは?
筋 心臓 肺 運動
酸素 酸素
二酸化炭素 二酸化炭素
在宅サービス利用者
更衣
入浴
清拭
歩行
様子はおかしくないですか?
訴えありませんか?
疲れた…息が苦しい…動悸が激しい…
疲れた…息が苦しい…動悸が激しい…
でも、動きたい。あんな事できたら…
無理して動いて大丈夫?
どの位、動いていいの? 評価
評価・病院内リハビリ
心肺運動負荷試験
(CPX;cardiopulmonary exercise test)
心電図
呼気ガス分析
心臓・呼吸の状態を
モニタリングし、適正な運動強度の評価指標を検出できる(AT)。
AT;嫌気性代謝閾値ってなに?
運動強度の増加とともに嫌気性(無酸素)代謝に切り替わる酸素摂取量またはその運動強度。
つまり…
呼吸で取り入れる酸素量が、体で使う酸素量を超えてしまうPoint。
嫌気性代謝:乳酸-ATP系の代謝のこと。この系が作動すると、体内での二酸化炭素産生量は酸素消費量よりも多くなっていく。
AT以下の運動
・交感神経があまり興奮しない。
・乳酸の産生が増加しない。
→心不全増悪を引き起こしにくい。
・長時間の運動ができる。
→糖質、脂質の代謝促進。
→運動の習慣化
交感神経興奮
血圧↑、心拍数↑、血小板活性、発汗、脱水
評価・在宅
CPXは自宅ではできない…
在宅に心電図モニターない…
酸素のモニターもない…
評価・在宅リハビリ
・血圧
・心拍・脈拍
・動脈血酸素飽和度
・フィジカルアセスメント
・自覚症状
脈の緊張度
・橈骨動脈→収縮期血圧約80mmHg
・大腿動脈→収縮期血圧約70mmHg
・総頸動脈→収縮期血圧約60mmHg
・足背動脈→収縮期血圧約100mmHg 以上
経皮的動脈血酸素飽和度;SpO2
血液中の赤血球に含まれているヘモグロビンが酸素と結合し、身体各所に酸素を供給する。
この動脈血の酸素化の割合を非侵襲的に測定。
計算式
・最大心拍数=220-年齢
・心拍数予備能の30~50%
Karvonenの式:(最大心拍数-安静時心拍数)
×k+安静時心拍数
非心不全例 k=0.5~0.6
NYHAⅠ~Ⅱ度 k=0.4~0.5
NYHAⅢ度(洞調律に限る) k=0.3~0.4
・中止基準:最大心拍数の85%
自覚症状 スケール
Borgスケール
自覚症状を定量的に把握する
Borg12-13 → AT
選択したスケール = 心拍数の10倍
修正Borgスケール
酸素飽和度・血中乳酸濃度などを反映する
MRC息切れスケール
臨床的重症度を6段階で評価する。
国際的に多く用いられている。
フィジカルアセスメント
目がうつろでぼんやり
顔色が悪い(口唇・指のチアノーゼ)
冷汗
末梢冷感・手の湿潤
呼吸促迫
※急激な変化に注意!
METs(資料参考)
・1METsは安静座位時の酸素摂取量(3.5ml/kg/min)
・在宅での運動時に、ある程度の目安となる。
・疾患や障害を有する方は、METs以上の負荷がかかる。
筋 心臓 肺 運動
酸素 酸素
二酸化炭素 二酸化炭素
疲労評価
METs どの活動
どの程度の負荷か
フィジカル
アセスメント(リスク管理)
自覚症状 (Borg
スケール)
自助具・環境調整・動作方法
疲労 活動制限
NEED
HOPE 評価